JPH03270932A - 導電性の優れた潤滑樹脂処理鋼板 - Google Patents

導電性の優れた潤滑樹脂処理鋼板

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JPH03270932A
JPH03270932A JP2071136A JP7113690A JPH03270932A JP H03270932 A JPH03270932 A JP H03270932A JP 2071136 A JP2071136 A JP 2071136A JP 7113690 A JP7113690 A JP 7113690A JP H03270932 A JPH03270932 A JP H03270932A
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JP
Japan
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resin
coating
steel sheet
zinc
steel plate
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JP2071136A
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Taizo Mori
泰三 毛利
Nobuo Totsuka
戸塚 信夫
Takao Kurisu
栗栖 孝雄
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • B05D7/14Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to metal, e.g. car bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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    • B05D2202/10Metallic substrate based on Fe
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は自動車、家電、建材製品等に使用される表面処
理鋼板であって、成形性に優れ、アース、スポット溶接
、電着塗装が可能な潤滑樹脂処理鋼板に関する。
〈従来の技術〉 自動車、家電、建材製品等に使用される鋼板、特に亜鉛
または亜鉛系合金めっき鋼板のようなめっき鋼板は、無
塗装または塗装して使用するが、それまでに種々の工程
を通り、しかもその間に、かなり長時間にわたって無塗
装の状態でおかれる。 そのため、その間に錆が発生し
たり、めっき鋼板表面に種々の物質が吸着、付着したり
して、塗料の密着性が悪くなるなどの問題がある。
従って、めっき鋼板が需要家で使用されるまでの一次防
錆処理として、クロメート処理が施される。  しかし
、このクロメート処理の耐食性は、一般に、塩水噴霧試
験でせいぜい24〜48時間程度であり、また、特殊ク
ロメート処理であるシリカゾルを添加した塗布型クロメ
ート処理でも、塩水噴霧試験で100〜200時間の耐
食性しか得られない。 従って、長期にわたって苛酷な
腐食3JI境下で使用される製品では、耐食性が不十分
である。
製品が苛酷な腐食3J境下で使用される場合を考慮して
、クロメート処理の代りにりん酸塩処理を施した後、2
0μm厚程度0塗装を施し、腐食を防止する方法がある
。  しかるに、このような厚塗り塗装を施した場合に
は、鋼板にプレス加工等を施したとき、塗膜の剥離や亀
裂を生じ、その部分で局部的な耐食性の低下を生じる。
 また、塗装板では、スポット溶接などの溶接が困難ま
たは不可能になるので、溶接部は予め塗膜の除去が必要
になる。 さらに、塗膜を厚くするほど多くの塗料を消
費し、コストアップを招く等の問題もある。
従って、塗料を用いることなく、それ自体優れた耐食性
を有する表面処理鋼板の開発が望まれている。
また、鋼板をプレス成形するに際しては、潤滑油を鋼板
表面に塗布するが、この作業は脱脂工程があるため、加
工時に潤滑油等を使用せずにプレス加工ができる表面処
理鋼板の開発も望まれている。
さらに、需要家が、従来の表面処理鋼板を用いて種々の
工程を経て製品を製造する場合、作業者のハンドリング
等により、鋼板の表面に指紋等の汚れが付着し、商品価
値を著しく低下させることがある。 従って、ハンドリ
ング時に、指紋等の汚れがつき難い表面処理鋼板の開発
も望まれている。
他方、薄膜型樹脂鋼板は家電用の電子・電気製品用とし
て用いられる場合にはアースを必要とする場合がある。
 また、自動車用鋼板あるいは一部の家電用鋼板として
用いられる場合にはスポット溶接性、電着塗装性が要求
される場合があり、何れにしても通電性を要求されるこ
とがある。
このような背景の下で、従来技術として、(1)亜鉛系
めっき鋼板上にクロメート被膜を有し、その上に、複合
リン酸アル主ニウム、クロム系防錆顔料と、潤滑剤とし
てポリオレフィンワックス、二硫化モリブデン、シリコ
ーンとを含有するウレタン変性エポキシ樹脂層を1〜1
0g/m’有することを特徴とする耐食性および潤滑性
に優れた2層クロメート処理鋼板(特公昭62−245
05号公報)、 (2)亜鉛系めっき鋼板上にクロメート被膜を有し、そ
の上に、シリカ粉末、親水性ポリアミド樹脂および潤滑
剤としてポリエチレンワックスを含有するウレタン化エ
ポキシエステル樹脂層を0.3〜5μm有することを特
徴とするカチオン電着塗装性に優れた有機複合鋼板(特
開昭63−35798号公報)、 (3)γ層重層のみからなるニッケル含有°亜鉛めっき
鋼板上にクロメート被膜を有し、その上に、導電顔料と
してリン化鉄、潤滑剤としてポリオレフィン系化合物、
カルボン酸エステル系化合物、ポリアルキレングリコー
ル系化合物から選ばれた化合物と塗料用樹脂とを含有す
る塗膜層を1〜20μm有することを特徴とする耐食性
塗装積層体(特開昭62−73938号公報)、 (4)樹脂中に導電性物質(カーボンブラック、グラフ
ァイト、金属粉末、半導体酸化物、リン化鉄)を含有さ
せることにより、樹脂被膜の電気抵抗を低下させ、潤滑
剤(ポリエチレンワックス、脂肪酸アミド系、金属石鹸
類、金属硫化物類、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、グリース
、アルカリ金属硫酸塩など)を含有させることにより、
溶接可能な防錆潤滑性被覆形成性組成物を得る(特開昭
63−83172号公報)が開示されている。
(1)〜(4)のいずれもが、潤滑剤としてポリオレフ
ィンワックス系などの化合物を含有する潤滑樹脂被膜を
有することを特徴とする、耐食性、潤滑性に優れる被膜
処理鋼板である。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記従来技術における2層型被膜処理鋼板の潤滑性は、
低速プレス成形(〜5 mm/ sec、)に対しては
有効であるが、実プレス成形(250mm/sec、程
度)における苛酷な成形条件では、プレス時に摺動面が
高温(70℃以上)になり、樹脂被膜層が剥離し易くな
り、樹脂剥離粉が金型、プレス成形品表面に付着し、連
続成形性および加工後の外観を損なうという問題がある
また(2)においては、親水性ポリアミド樹脂を樹脂中
に添加させることにより、電着塗装時、電着樹脂液が鋼
板の樹脂中に浸透していき、樹脂鋼板の被膜の電気抵抗
を低下させるため、電着塗装性が向上する。 しかしこ
の方法では通常の状態での樹脂鋼板の通電性を上げるこ
とはできず、アース、スポット溶接性は改良されない。
また(3)においては、導!顔料として、無機のものを
用いるため、顔料の粒径が大きく、樹脂膜厚も一般に厚
くせざるをえず、その結果として、プレス加工時の耐パ
ウダリング性は一般に悪くなる。
本発明は、上述した従来技術の欠点を解消し、高速プレ
ス成形時において、連続成形性に優れる表面処理鋼板、
特に、プレス油なしで成形可能であり、ハンドリング時
に指紋等の汚れが付き難く、アース、スポット溶接、電
着塗装が可能な表面処理鋼板を提供することを目的とす
るものである。
<i!!題を解決するための手段〉 前述した従来技術に見られるように、鋼板表面にクロメ
ート処理後、潤滑性樹脂系被膜を形成させることにより
、亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板の耐食性、潤滑性を向
上させることができる。
本発明者らは、これらの従来技術の長所を生かしつつ、
高速プレス成形下でも潤滑性が良好な有機樹脂被膜を鋭
意検討した結果、水酸基および/またはカルボキシル基
を有する樹脂中にシリカを含有させることにより、耐食
性が向上し、固形潤滑剤としてポリオレフィン系ワック
ス、フッ素系添加剤などのうち、平均粒径が1〜7μの
ものを含有させることにより、高速プレス成形下で潤滑
性が良好な被膜が得られることを見出し、また、これら
固形潤滑剤の添加による通電性の低下を導電性樹脂の添
加により、補えることを見出し本発明に至った。
本発明は、亜鉛または亜鉛系めっき鋼板、亜鉛−アルミ
系合金めっき鋼板、あるいは冷延鋼板上に、クロム付着
量が、金属クロム換算で片面で10〜2001g/11
2のクロメート被膜を両面に有し、その上に、下記組成
の樹脂混合物または複合物で、その付着量が、片面で乾
燥通量で0.3〜3g/lである樹脂被膜を片面または
両面に有することを特徴とする導電性に優れた潤滑樹脂
処理鋼板を提供するものである。
樹脂混合物または複合物の組成 ・水酸基および/またはカルボキシル基を有する樹脂 
       100重量部・シリカ        
10〜80重量部・平均粒径が1〜7μmのポリオレフ
ィンワックスおよび/またはフッ素系樹脂粉末    
      1.0〜20重量部・電導度が10−’ 
〜10*3Ω・c m −1の半導電性あるいは導電性
樹脂 2〜30重量部 以下に、本発明のアースが可能で、成形性、スポット溶
接性および電着塗装性に優れた潤滑樹脂処理鋼板につい
て、詳細に説明する。
本発明で対象とする潤滑樹脂処理鋼板の素材としては、
電気亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛−ニッケルめっき鋼板、
溶融亜鉛めっき鋼板、5%アルミニウムー亜鉛溶融めっ
き鋼板等の各種亜鉛または亜鉛系めっき鋼板、アルミ系
めっき鋼板、冷延鋼板等を挙げることができる。
このような素材鋼板両面のクロメート被膜は、公知の通
常のクロメート被膜でよく、例えば、無水クロム酸、ク
ロム酸塩、重クロム酸等を主剤とした水溶液や、上記水
溶液にコロイダルシリカ等を混合した処理液を素材鋼板
上に、公知の通常の方法で処理したクロム水和酸化物主
体の被膜である。
本発明の成形性に優れた潤滑樹脂処理鋼板は、前記のク
ロメート被膜上に、次のような組成および付着量の有機
樹脂被膜を片面または両面に有する。
即ち、水酸基および/またはカルボキシル基を有する樹
脂と、該樹脂ioo重量部に対し、シリカ10〜80重
量部と、固形潤滑剤として、平均粒径が1〜7μmのポ
リオレフィンワックスおよび/または平均粒径が1〜7
μmのフッ素系樹脂を1〜20重量部含み、ポリアセチ
レン、ポリピロールなどの半導電性あるいは導電性樹脂
を2〜30重量部含み、かつ、該樹脂混合物または複合
物の付着量が、片面で乾燥重量で0.3〜3.0g/m
2の被膜を有する。
本発明の潤滑樹脂混合物または複合物に使用するベース
樹脂は、水酸基および/またはカルボキシル基を有する
樹脂であるが、このような樹脂としては、エポキシ樹脂
、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノ
ール樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等
があげられる。
本発明におけるこれらの樹脂の有用性は、以下の点にあ
る。
即ち、該潤滑樹脂処理鋼板は、耐食性を向上させるため
に、シリカ−樹脂の無機有機複合被膜を形成させたもの
であるが、シリカ表面の水酸基と反応して高耐食性被膜
の形成が可能な活性基として、水酸基やカルボキシル基
が望ましいからである。
シリカは、該潤滑樹脂処理鋼板の耐食性を向上させるた
めに配合するが、コロイダルシリカ、例えば、スノーテ
ックス−0やスノーテックス−N(いずれも日産化学社
製)等や、オルガノシリカゾル、例えば、エチルセロソ
ルブシリカゾル(日産化学社製)等や、シリカ粉末、例
えば、気相シリカ粉末(アエロジル社製)等や、有機シ
リケート、例えばエチルシリケート等を用いるとよい。
 シリカ徹粒子の粒径は、シリカを均一に分散させるた
めに、5〜70nmであることが好ましい。
また、ベース樹脂とシリカの反応促進剤として、シラン
カップリング剤を用いてもかまわない。 シランカップ
リング剤としては、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン等があげられる。
ベース樹脂中に、反応促進剤、安定剤、分散剤等の一般
的な添加剤を、本発明の趣旨を損わない範囲で適宜添加
することは差支えなく、むしろ好ましい。
次に、潤滑性付与剤について説明する。
一般に、乾式潤滑剤としては、ワックス、二硫化モリブ
デン、有機モリブデン、グラファイト、フッ化カーボン
、金属セッケン、窒化ホウ素、フッ素樹脂等が知られて
おり、これらは、軸受は用潤滑剤として使用されたり、
プラスチックや油、グリース等に添加して、潤滑性を向
上させるために用いられている。 そこで、これらの潤
滑剤を用いて、潤滑性の優れた樹脂処理鋼板を得るため
の検討を行った。
本発明のように、高速プレス成形下という摺動部の発熱
を伴う苛酷なプレス成形条件で、被膜剥離を起さず、連
続成形可能な高度の潤滑性を有する樹脂処理鋼板を得る
ためには、一般にベース樹脂のガラス転移温度が70℃
程度以上と高くなければならないが、一方、摩擦係数が
小さく樹脂被膜表面に突出した潤滑剤を含有する樹脂被
膜も有効であることがわかった。 このような潤滑剤を
用いることにより、金型との摩擦?#撃を潤滑剤が吸収
することとなり、ベース樹脂のガラス転移温度を下げる
ことが可能となるのである。 そのような被膜で処理さ
れた鋼板では、鋼板上の樹脂被膜表面の潤滑剤が金型と
の摩擦を低減し、樹脂被膜の損傷が防止され、連続成形
性が向上する。 突出した潤滑剤を用いることによりベ
ース樹脂のガラス転移温度を40℃程度まで低下させる
ことができる。
このような目的に合った潤滑剤について鋭意検討した結
果、平均粒径が1〜7μmのポリオレフィンワックス、
フッ素系潤滑剤などが有効であることがわかった。
高速プレス成形時、摺動面は高温となる。
この時、ポリオレフィンワックス、フッ素系樹脂などは
潤滑剤として有効に働く。
ポリオレフィンワックスは、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン等のオレフィン系炭化水素の重合体か
ら成るワックスであればいずれでもよいしこれらを組み
合わせて用いても良い。
また、フッ素系樹脂は、ポリ四フッ化エチレン樹脂、ポ
リ六フッ化プロピレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リフルオロエチレン等の樹脂であればいずれでも良く、
またこれらの共重合樹脂であってもよいし、組み合わせ
て用いても良い。 また、性状としては、パウダー状、
ペースト状、ゾル状などのものを用いることができる。
またポリオレフィンワックス、フッ素系樹脂には種々の
融点のものが知られているが、30℃〜300℃の範囲
で何れの融点のものを用いてもよい。 低融点と高融点
のものを組み合わせて用いてもよく、その場合−層加工
性が良好となる。
続いて、被膜付着量や配合成分の配合量等の数値限定理
由を述べる。
本発明では、クロメート被膜の付着量は、金属クロム換
算で、片面で10〜200 mg/ m’とするのがよ
い。 付着量が200 mg/ m2を超えても、付着
量の増加の割合に対し耐食性の向上効果が少なく、また
、処理液の劣化が激しくなり、表面外観が悪くなり、し
かも被膜が厚くなることによりプレス成形性が低下する
からである。 また、10 mg/ m’未満では鋼板
表面と樹脂との密着性が十分でない。
また、本発明で用いる樹脂混合物または複合物中の配合
成分は、下記の割合で含まれていることが好ましい。
耐食性を向上させるためのシリカは、水酸基および/ま
たはカルボキシル基を有する樹脂100重量部に対し、
10〜80重量部加えることが好ましい。  10重量
部未満では、耐食性向上効果が小さく、80重量部を超
えると、被膜硬度が高まり、成形時に型カジリを生じ、
プレス成形性を低下させる。
潤滑性付与剤の添加量は、水酸基および/またはカルボ
キシル基を有する樹脂100重量部に対し、ポリオレフ
ィンワックスおよび/またはフッ素系樹脂を総計でi、
o〜20重量部が望ましい。  i、o重量部未満では
、潤滑性向上への効果が少なく、プレス成形性が劣り、
20重量部を超えると、樹脂被膜強度が低下し、潤滑性
が低下する。
半導電性あるいは導電性樹脂とは、電導度が最大104
3程度、下限が10−1Ω−1・c1’の樹脂をいう。
 電導度は高い程好ましいが、現在実用的に使用できる
ものは1003Ω″1・cl’程度までである。 ある
種のドーパントを加えたり、延伸することにより、10
06程度の樹脂も既に知られているが、このような樹脂
は、現在ではまだ不安定であったり、コストが高くつい
たりするので実用性に乏しい。  10−1Ω−1・c
m−’より小さいと導電性が不十分である。
導電性を付与するための導電性樹脂としては、■2ある
いはAs FSでドープしたポリアセチレン樹脂、CJ
lO4−でドープしたポリチオフェン樹脂、HClでド
ープしたポリアニリン樹脂、BF、−でドープしたポリ
ピロール樹脂などを用いることが望ましい。 特に、ポ
リピロール樹脂は酸化に強い。
以上に述べた成分を、以上に述べた割合で含有させ、ベ
ース樹脂等の必須成分と、その他の添加剤を組合せるこ
とが好ましい。
さらに、このような潤滑樹脂被膜の付着量は、片面で0
.3〜3.0g/m’とすることが好ましい。
付着量が0.3g/+n”未満では、鋼板表面の凹凸を
埋めきれず、耐食性の向上効果が小さい。 また、3g
/m’を超えると、耐食性の向上効果はあるが、被膜が
厚くなることにより、プレス成形性が低下し、耐パウダ
リング性が低下し、かつ、経済的でないからである。
次に、本発明の成形性に優れ、アース、スポット溶接お
よび電着塗装可能な潤滑樹脂処理鋼板の製造方法につい
て、その−例を説明する。
本発明で対象とする潤滑樹脂処理鋼板の素材としては、
電気亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛−ニッケルめっき鋼板、
溶融亜鉛めっき鋼板、5%アルミニウムー亜鉛溶融めっ
き鋼板等の各種亜鉛または亜鉛系めっき鋼板およびアル
ミ系合金めっき鋼板、冷延鋼板などを挙げることができ
る。
本発明の、成形性に優れた潤滑樹脂処理鋼板の製造にあ
たり、亜鉛系めっき鋼板上に施すクロメート処理は、公
知の通常の処理方法に従えばよく、例えば、無水クロム
酸、クロム酸塩、重クロム酸等を主剤とした水溶液中で
、浸漬クロメート処理、電解クロメート処理を行なえば
よく、また、上記水溶液にコロイダルシリカ等を混合し
た処理液を、亜鉛系めっき鋼板上に塗布する塗布型クロ
メート処理等を行なって、クロム木和物を主体とする被
膜を形成させてもよい。 なお、亜鉛系めっき鋼板をク
ロメート処理液で処理した後、フラットゴムロール等で
絞る工程や、熱風乾燥等の乾燥工程を経て、クロメート
被膜が鋼板表面に形成される。
続いて、前記のクロメート被膜上に、上述した樹脂混合
物、または複合物からなる有機樹脂被膜を、以下の方法
で形成させる。
各配合成分を所定量用意し、それらを混合・分散させて
、物理的に均一とする。 次に、好ましくはシランカッ
プリング剤を加え、再び混合・分散させ、物理的に均一
な樹脂混合物または複合物とする。
前記樹脂混合物または複合物を、ロール塗布、スプレー
塗布、浸漬塗布、へヶ塗り等の公知の通常の方法によっ
て所定の厚さとなるように塗布し、通常50〜180℃
で、通常3〜90秒間乾燥させる。 また、ポリピロー
ル、ポリチオフェン、ポリアニリンなどは予めこれらを
含まない樹脂を通常の方法で塗布した後、電解重合で樹
脂被膜中に導入することができる。 この方法を用いた
場合、特に少量の導電性樹脂で通電性を飛躍的に向上さ
せることができる。
このようにして、本発明の導電性に優れた潤滑樹脂処理
鋼板が製造される。
〈実施例〉 次に、本発明を実施例に基いて、さらに具体的に説明す
る。
(本発明例) 下記条件下で、本発明の潤滑樹脂処理鋼板の試験片N0
11〜22を作製した。
(1)m板の種類 A、電気亜鉛めっき鋼板 板厚 0.8mm 亜鉛めっき付着量 20g/m2 B、ii電気亜鉛ニッケルめっき鋼板 板厚 0.8mm 亜鉛−ニッケルめっき付着量 20g/m’ニッケル含
有量 12% C1溶融亜鉛めっき鋼板 板厚 0.8mm 亜鉛めっき付着量 60g/m’ D、冷延鋼板 板厚 0.8m+a (2)クロメート処理 前記各めっき鋼板両面に、 Crys  20 g/u、 Na5AftFa  4
 g / j2なる組成のクロメート処理液をスプレー
処理した後、フラットゴムロールで絞り、熱風乾燥した
。 クロメート被膜の付着量は、スプレー処理時間を調
整して、表1に示す値(片面当り200 mg/ If
2以下)とした。
(3)樹脂被膜処理 表1に示す組成の処理液を、ロール塗布により、片面で
乾燥重量で0.3〜3.0g、/m2となるように両面
に塗布し、150℃で40秒間乾燥し、樹脂被膜を形成
した。
(比較例) 前記各めっき鋼板に、本発明例と同様にクロメート処理
を施し、その上に、表1に示す組成の処理液を、表1に
示す付着量となるように塗布し、樹脂被膜を形成させ、
試験片No、23〜39を作製した。
(試験・評価方法) (1)潤滑性試験方法 無塗油の試験片を、エリクセンカップ絞り試験機で絞り
比を変えて加工し、その限界絞り比を求めた。 また、
その時の耐パウダリング性を、ダイスに付着した剥離粉
をセロテープで採取し、その程度から評価した。
プレス条件 ・しわ押え圧 1トン、 ・ポンチ径  33mmφ ・ブランク径 59〜81mmφ 0絞り速度  5 mm/ sec、、500 mm/
 see。
評価基準 ◎:ダイス付看なし O:ダイス付着若干あり △:ダイス付着やや多い ×:ダイス付着多い (2)平板耐食性試験 塩水噴霧試験(JISZ−2371)を行い、白錆発生
までに要する時間で評価した。
(3)加工後耐食性試験 無塗油の試験片を、エリクセンカップ絞り試験機で、下
記条件にて絞り加工を施し、そのカップの絞り面に対し
、塩水噴霧試験(JISZ−2371)を行った。  
白錆発生までに要する時間で評価した。
プレス条件 ・しわ押え圧 1トン、 ・ポンチ径  33mmφ ・ブランク径 70mmφ ・絞り比   2.12 ・絞り速度  500 mm/ sec。
前記の方法により作製された試験片NO61〜39につ
いて、上記の方法で、潤滑性、平板耐食性、加工後耐食
性を試験・評価した。
結果は表2に示した。
表2から明らかなように、本発明の潤滑樹脂処理鋼板は
、高速プレス成形時においても連続成形性、潤滑性が良
好であり、そのために、バクダリングがほとんど発生し
ない。 また、加工後の耐食性も良好である。
(4)アース性(通電性)試験方法 三菱油化■製表面抵抗測定装置、ロレスタ(電極端子間
:10mm、電極端子径:2■)を用いて、鋼板の表面
抵抗値を測定した。
(5)スポラ)・溶接性試験方法 ラジアス型(10mmφ、100mmR)の電極を用い
て、通電サイクル=13サイクル、加圧カニ190kg
、電流値+7.8kAで連続打点試験を行い、引っ張り
強度、ナゲツト径を求めた。
(6)電着塗装性試験方法 日本ペイント■製カチオン電着塗料パワートップUl 
00を用いて、(電圧:200V。
処理時間:3分間、焼きつけ:180℃X20分間)電
着塗膜を得、ガスによるピンホール、クレータ−などの
外観を評価し、ゴバン目試験電着塗膜の密着性 により(1mmゴバン目) を評価した。
評価基準 O:外観良好、ゴバン目密着率100/1000:外観
良好、ゴバン目密着率90/100〜99/100 △:外観やや劣る、ゴバン目密着率50/100〜89
/100 ×:外観劣る、ゴバン目密着率49/100以下〈発明
の効果〉 本発明によれば、高速プレス成形時における潤滑性が良
好なため、連続成形性に優れる表面処理鋼板を提供する
ことができる。
また、プレス加工時の潤滑性を良好とするために、従来
、需要家において行われていた潤滑油の塗布作業や脱脂
処理を省略でき、そのためにコストダウンが図れる。
さらに、通電性が良好であり、アース、スポット溶接、
電着塗装が可能なハンドリング時に指紋等の汚れがつき
難い表面処理鋼板を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)亜鉛または亜鉛系めっき鋼板、亜鉛−アルミ系合
    金めっき鋼板、あるいは冷延鋼板上に、クロム付着量が
    、金属クロム換算で片面で10〜200mg/m^2の
    クロメート被膜を両面に有し、その上に、下記組成の樹
    脂混合物または複合物で、その付着量が、片面で乾燥重
    量で0.3〜3g/m^2である樹脂被膜を片面または
    両面に有することを特徴とする導電性に優れた潤滑樹脂
    処理鋼板。 樹脂混合物または複合物の組成・水酸基および/または
    カルボキシル基を有する樹脂 100重量部・シリカ 
    10〜80重量部・平均粒径が1〜7μmのポリオレフ
    ィンワックスおよび/またはフッ素系樹脂粉末 1.0
    〜20重量部・電導度が10^−^1〜10^+^3Ω
    ・cm^−^1の半導電性あるいは導電性樹脂2〜30
    重量部
JP2071136A 1990-03-20 1990-03-20 導電性の優れた潤滑樹脂処理鋼板 Pending JPH03270932A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0734260A (ja) * 1993-07-20 1995-02-03 Sumitomo Metal Ind Ltd 加工性および耐食性に優れた表面処理鋼板
DE19541907A1 (de) * 1995-11-10 1997-05-15 Herberts Gmbh Verfahren zur Herstellung von wachsartigen und/oder bitumenartigen Überzügen auf elektrisch leitfähigen Oberflächen
JP2011073338A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Jfe Steel Corp 容器用樹脂被覆鋼板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0734260A (ja) * 1993-07-20 1995-02-03 Sumitomo Metal Ind Ltd 加工性および耐食性に優れた表面処理鋼板
DE19541907A1 (de) * 1995-11-10 1997-05-15 Herberts Gmbh Verfahren zur Herstellung von wachsartigen und/oder bitumenartigen Überzügen auf elektrisch leitfähigen Oberflächen
JP2011073338A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Jfe Steel Corp 容器用樹脂被覆鋼板

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