JPH0326901Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、金属細線メツシユ体により空気、ガ
ソリン等の流体中の30μ〜50μ程度のダストを濾
過するようにした流体フイルターに関するもので
ある。

（従来技術） 従来、第１図乃至第３図に示すように、筒状の
金属細線メツシユ体１をパイプ２内に挿入し、該
パイプ２を空気、ガソリン等流体４の流路３内に
嵌合固定して流体４中の30μ〜50μ程度のダスト
を濾過するようにした流体のダストフイルターが
考えられたが、100μあるいは100μ以上の線径で
も４〜５ｇ／cm³の圧縮成形密度とすれば50μ程度
のダストの濾過はできるが、密度が高くなると第
４図の如く流量が低下する。従つて、30μ〜50μ
程度のダストを濾過するには金属細線の径を
50μ、圧縮成形密度を２〜３ｇ／cm³にする必要が
ある。しかるに、金属細線はダイス加工により伸
線加工して細くするので線形径が小になる程、コ
ストがかゝり高価になるという問題点があつた。

又、実公昭54−44303号公報に記載されている
ように、レーヨン、テトロン等の繊維ウエブを用
い、流入側は密度が粗である部分と、流出側は密
度が密である部分を接着剤又はバインダーで結合
積層した濾過シートは公知であるが、接着剤又は
バインダーを用いているので濾過機能が低下し、
流体フイルターとしては不適当であるという問題
点があつた。

（目的） 本考案はフイルター機能の長寿命化と、逆流時
のフイルター作用の正常化と、型くずれの防止を
目的としている。

（実施例） 第５図は本考案の一実施例である。パイプ１０
内前後部に線径100μの金属細線をメリヤス編し、
圧縮して密度2.5ｇ／cm³となした円筒状の金属細
線メツシユ体１１，２１を挿入固定し、中間部に
前記金属細線より小径の30μのスチールウール、
化学繊維等を前記密度より高密度に圧縮した繊維
圧縮体１３を配設してある。繊維は流体の種類に
より耐熱、耐酸性などから選択する。

次に作用について説明する。流体中のダストの
中50μより大きいダストは前部の金属細線メツシ
ユ体１１により濾過し、中央部の圧縮体１３によ
り30μ〜50μのダストを濾過する。そして、後部
の金属細線メツシユ体１２により中央部の繊維圧
縮体１３の移動を阻止し、又流体の逆流の場合に
は前部の金属細線メツシユ体１１により中央部の
繊維圧縮体１３が移動するのを阻止している。

（効果） 本考案によると、パイプ内中間部にスチールウ
ール、化学繊維の圧縮体を配設し、その両側に金
属細線メツシユ体を挿入固定して中間部圧縮体の
両側を押え、中間部圧縮体の繊維を両側メツシユ
体の金属細線より細径で柔らかく高密度となして
あるので、接着剤等を用いることなく中間部の圧
縮体を両側からメツシユの圧縮体で押えているの
で型くずれせず、フイルター機能が長寿命とな
り、又逆流時でもフイルター作用を正常に行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の流体フイルター使用時の正断面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ側断面図、第３図は
従来の流体フイルター斜視図、第４図は従来の流
体フイルター密度と流量の関係を示すグラフ、第
５図は本考案の一実施例斜視図である。 １０…パイプ、１１，１２…金属細線メツシユ
体、１３…繊維圧縮体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パイプ内中間部にスチールウール、化学繊維の
   圧縮体を配設し、その両側に金属細線メツシユ体
   を挿入固定して中間部圧縮体の両側を押え、中間
   部圧縮体の繊維を両側メツシユ体の金属細線より
   細径で柔らかく高密度となした流体フイルター。