JPH08266846A - 吸着構造体 - Google Patents

吸着構造体

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JPH08266846A
JPH08266846A JP7100272A JP10027295A JPH08266846A JP H08266846 A JPH08266846 A JP H08266846A JP 7100272 A JP7100272 A JP 7100272A JP 10027295 A JP10027295 A JP 10027295A JP H08266846 A JPH08266846 A JP H08266846A
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JP
Japan
Prior art keywords
adsorption
material particles
activated carbon
adsorbing
upstream side
Prior art date
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Pending
Application number
JP7100272A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Suzuki
光俊 鈴木
Hiromasa Ishii
宏征 石井
Kazuyuki Nihei
一幸 仁平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Mahle Filter Systems Japan Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着素材粒子を網体に固着して積層した吸着
構造体において、上流側ほど順次に吸着素材粒子の粒径
を小とすることにより、上流側の層ほど吸着素材粒子間
の隙間を大にし、厚さ方向に下流側が密な密度勾配を付
して、圧力損失を低減し、吸着効率を向上させる。 【構成】 吸着構造体1は、吸着素材粒子として活性炭
粒2a〜2dがそれぞれ金網3に固着されている。各金
網3は開口寸法が等しく、活性炭粒の粒径は2a<2b
<2c<2dであり、粘着剤を塗布した金網3にそれぞ
れ吹き付けて線条に固着させることにより、粒径が小さ
い層ほど粗な層となる。このようにして上流側の圧力損
失を低減し、下流側の吸着作用分担を大にして吸着効率
を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は流体を通過させて流体
中に含有される異質の流体を吸着する、例えば脱臭フィ
ルタのような吸着構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例えば実開昭63−6029号公報
に開示されているような脱臭エレメントがある。これは
粒状の活性炭を吸着体として網体に固着し、これを積層
したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 このよ
うに吸着体を固着した網体を単に積層したのみのもの
は、吸着体が流体の流れ方向に多重に重なり合っている
ため、能力を十分に発揮しない吸着体が多く存在するこ
とになるので、吸着効率が比較的低い。しかも均一な配
列密度であるから下流側においても圧力損失は上流側と
同様に発生して累積される。従って吸着構造体としては
吸着効率の割には圧力損失が比較的大きい。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は吸着素
材粒子を固着した網体を積層してなる吸着構造体におい
て、吸着素材の粒径を上流側の網体ほど順次に小径と
し、気体が通過する吸着素材粒子間の隙間通路が上流側
ほど大なるようにして、厚さ方向に順次下流側が密な密
度勾配を付した吸着構造体である。請求項2の発明は、
請求項1の吸着構造体において、吸着素材粒子が隣接す
る他の網体にも固着されている吸着構造体である。請求
項3の発明は、請求項1の吸着構造体において、各網状
吸着シート間に、吸着素材粒子を固着しない中間網体を
介在させた吸着構造体である。請求項4の発明は請求項
1または請求項2あるいは請求項3の吸着構造体におい
て、下流側に不織布を配置したものである。
【0005】
【作用】この構成の吸着構造体は上流側ほど吸着素材粒
子が小径であり上流側ほど気体が通過する吸着素材粒子
間の隙間通路が広い。従って下流側へも吸着されるべき
異質流体が持ち越され、下流側の吸着素材粒子も良好な
吸着効率をもって吸着作用をし、上流側のみが吸着量を
過分に負担することがなく、全体として吸着効率が向上
する。また上流側は隙間通路が広いから全体として圧力
損失が少ない。
【0006】
【実施例】図1に請求項1の実施例を示す。吸着構造体
1は吸着素材粒子として活性炭粒2a、2b、2c、2
dをそれぞれ金網3に固着して網状吸着シート12a、
12b、12c、12dとし、これらを積層したもので
ある。各金網3は等しい開口寸法のものであり、粒径は
活性炭粒2a<2b<2c<2dの順で積層されてお
り、網状吸着シート12a側を上流側として矢印Aの方
向に空気を流すものである。網体3は金属または合成樹
脂製であり、各層のもの共網目開口が等しく目開き10
mm〜1mmの範囲内で適宜選択する。
【0007】活性炭粒2a〜2dは粒径が0.2mm〜
10mmのものから適宜に順次選択する。これを網体3
に固着するにはバインダとして非溶剤系の揮発成分が少
ないもので、かつ活性炭粒に対する固着力が十分であ
り、吸着構造体として柔軟性を失わせないものがよいか
ら、例えばエマルジョン型アクリル系粘着剤を用いるの
がよい。この粘着剤を網体3にスプレやコータで塗布
し、活性炭粒2a〜2dを粉体スプレで吹き付ける方法
が好ましい。このものに軽い振動を加えて網体3に付着
していない活性炭粒を振るい落とす(図5)。このよう
にすると、網体3の線条に直接固着した活性炭粒2a〜
2dのみが残り、網体3の開口部分にある活性炭粒は振
るい落されるから各網体3の炭性炭粒間の隙間は活性炭
粒2aのものは隙間大、炭性炭粒子2dのものは隙間小
となる。この網状吸着シート12a〜12dを順次に積
層してバインダを乾燥させれば吸着構造体1となる。
【0008】請求項2の吸着構造体6(図2)は網体に
固着される活性炭粒の量を減らして、バインダが塗布さ
れた網体の一部が露出した網状吸着シート12a〜12
dが積層され、かつ一つの例えば網状吸着シート12c
の活性炭粒2cは、隣接する他の網体3すなわち活性炭
粒2b、2cを固着している網体3の少なくとも一方に
固着されたものである。この吸着構造体6は、図1の状
態に積層したうえ、圧縮する方向に圧力を加えると、一
つの層の活性炭粒は隣接する他の網体3にも固着するか
ら、その後にバインダを乾燥させることにより製作され
る。この吸着構造体6は、やや圧力損失は高くなるが、
活性炭粒の保持が確実で脱落が少ない。さらに各網状吸
着シートのずれも防止できる。
【0009】請求項3の吸着構造体7(図3)は、図1
の状態に積層された各網体3の間にバインダを塗布した
中間網体4を介在させたものである。このようにすれば
図1の吸着構造体1に較べて活性炭粒2a〜2dの保持
が確実になるとともに、活性炭粒2a〜2dの各層の間
に隙間が確保されるから圧力損失が少なくなる。
【0010】請求項4の吸着構造体8は図1のような積
層状態の網状吸着シート12a〜12dの下流側に不織
布5を配置したものである。図2の吸着構造体6、図3
の吸着構造体7の構成の積層網体3に対して不織布5を
配置したものも図4のものと同様である。不織布5によ
り網体から脱落する活性炭粒があっても下流側へ流出す
ることは防止される。また網体に固着した活性炭粒は下
流側ほど大径のものとなっているから、不織布5は比較
的粗目のものでよく、圧力損失の増加も少くてすむ。不
織布5は最下流側の網体または活性炭粒に上記バインダ
により固着させると、ずれが防止される。
【0011】この不織布5はケミカルボンドまたは複合
融着繊維を配合したサーマルボンド不織布を用いると、
低密度でクッション性を有し、嵩高性を確保できるの
で、振動等で生ずる活性炭の相互接触による発塵の防止
にも役立ち、気体流中のダストによる目詰まりも生じな
い。また、この不織布は網体に固着するのに別にバイン
ダを用いる必要がなく、バインダのはみ出しによる目詰
まりも生じない。
【0012】図1〜図4の実施例において、網体の積層
数は図のような4層に限定されないことは当然である。
また各層の活性炭粒の配列が上流側ほど小径で通路とな
る隙間が広い状態であれば網体の目開き寸法等は各層均
一でなくてもよい。
【0013】
【発明の効果】この発明の吸着構造体は、吸着素材粒子
を上流側の層ほど小径とし、気体の通路隙間を上流側ほ
ど広くしたので、上流側での圧力損失が少なく、全体と
して損力損失が低減する。また吸着負荷は上流側に過分
に負担されることなく、下流側も高い吸着効率で作用
し、吸着能力が大でありながら圧力損失の少ない吸着構
造体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の実施例を示す図。
【図2】請求項2の実施例を示す図。
【図3】請求項3の実施例を示す図。
【図4】請求項4の実施例を示す図。
【図5】吸着素材粒子を固着した網体の図。
【符号の説明】
2a、2b、2c、2d 活性炭粒(吸着素材粒子) 3 網体 4 中間網体 5 不織布 12a、12b、12c、12d 網状吸着シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網体に吸着素材粒子を固着した網状吸着
    シートを積層してなる吸着構造体において、吸着素材粒
    子の粒径を上流側の網体ほど順次に小径とすることによ
    り、上流側の層ほど吸着素材粒子間の隙間を大にして、
    厚さ方向に順次下流側が密な密度勾配が付された吸着構
    造体。
  2. 【請求項2】 請求項1の吸着構造体において、吸着素
    材粒子が、隣接する他の網体にも固着されている吸着構
    造体。
  3. 【請求項3】 請求項1の吸着構造体において、各網状
    吸着シート間に、吸着素材粒子を固着しない中間網体を
    介在させた吸着構造体。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2あるいは請求項3
    の吸着構造体において、下流側に不織布を配置した吸着
    構造体。
JP7100272A 1995-03-31 1995-03-31 吸着構造体 Pending JPH08266846A (ja)

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