JPH03265748A - ベルト式無段変速装置および変速プーリ - Google Patents

ベルト式無段変速装置および変速プーリ

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JPH03265748A
JPH03265748A JP6586890A JP6586890A JPH03265748A JP H03265748 A JPH03265748 A JP H03265748A JP 6586890 A JP6586890 A JP 6586890A JP 6586890 A JP6586890 A JP 6586890A JP H03265748 A JPH03265748 A JP H03265748A
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shaft
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Hiroshi Takano
坦 高野
Hidefumi Akao
赤尾 英文
Katsuyuki Hioki
勝行 日置
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はベルト式無段変速装置に係り、特に自動車等を
初めとする車輌の無段変速装置に使用される、もので、
変速プーリに係合されたベルトが可動Vプーリ片によっ
て押圧される力、即ち推力を入力軸(駆動軸)の回転数
の変化によって敏感に変動させることにより出力軸(従
動軸)の回転数を制御してなるベルト式無段変速装置に
関する。
(従来技#J) 自動車用のベルト式無段変速装置として固定プーリ片と
可動プーリ片がそれぞれ平行に配置された入力軸と出力
軸に装着され、夫々のプーリ片によって形成される■状
溝に■ベルトが掛架された構成になり、各可動プーリ片
がベルトを押圧する推力として油圧あるいは遠心力によ
る変速プーリが提案されている。油圧による推力装置は
一般に各可動Vプーリ片の背部に油圧シリンダーを設け
、このシリンダー内へ供給する作動油量を電子制御する
ものである。(例えば、米国特許第4,601゜680
号明細書に開示) また、遠心力による変速プーリは、例えば特公昭51−
6815号公報で代表されるように固定プーリ片と、可
動プーリ片からなる変速プーリにおいて、可動プーリ片
背面に囲い板を有してその内部に回転時、遠心力により
連動して可動プーリ片を固定プーリ片に対して相対的に
軸線方向に動かしプーリの有効径を変化させるおもりを
収設せしめたm威からなっており、そのおもりとして−
般に太径の銅球(ボール)又はコロが用いられて、通常
放射状のガイドが敷設されていて、とのガイドにボール
又はコロが通常3〜4個宛挿入され、プーリの回転に伴
ってボールがガイド溝に沿ってラジアル方向に移動する
ようになっている。
尚、上記遠心推力式変速プーリを入力軸に使用する場合
には、出力軸には可動プーリ片の背部にコイルスプリン
グを介装した変速プーリが装着されている。また、ピト
ー管を用いて軸と共に回転する環状溝内を満たした流体
の圧力を検知し、軸の回転が上昇するとポンプによって
発生された流体圧力が可動プーリ片を移動させるように
した無段変速機が特開昭55年65755号公報に開示
されている。
(発明が解決しようとする8題) しかし、油圧方式を用いた変速装置では電子制御装置又
は油圧コントロールバルブにより油圧を制御していたた
め、電子制御装置やコントロールバルブの取り込むデー
タ量が多く、またそのため数多くのセンサーやバルブを
取り付けなければならないため、高価な装置になるとい
う問題があった。
一方、前記遠心推力式変速プーリを入力軸に取り付けた
装置では、特に低回転領域において変速に必要な可動プ
ーリ片の推力が得られず、逆に高い回転数の二乗以上に
比例した鋼球群の遠心力が急激に大きくなり、過剰な推
力が発生が問題があった。そのため、ベルトが入力側か
ら出力側に動力を伝達する際には、入力軸回転数を大き
くすると共にプーリ径を大きくしてプーリの回転数の上
昇に伴う推力の上昇を徐々に大きくする必要があった。
そのため、従来の変速装置に低回転領域において実用化
が困難であり、またこの装置において一 =6 は固定プーリ片と可動プーリ片間のV溝幅を可変する抵
抗等が要因になり、入力回転の変化に対して遠心力の変
化が遅れ、即ち応答遅れが生じ、加速時と減速時とで人
力回転の変化に対する出力回転数の変化を示す曲線が大
きく・ずれてヒステリシスロスを発生させる変速特性に
なっていた。そのため、このようなヒステリシスロスを
発生する変速装置は車体に使用すれば入力軸の回転数が
同じでも出力軸の回転数が相違するために、安全性や操
作性に欠けていた。またピトー管を用いた無段変速機も
回転数の変化が生じて初めて変速が始まるものであり、
変速のタイミングは遅れがちであり、可動プーリ片を移
動させるための直接の手段はポンプで発生した流体圧力
であるので装置自体の小型化が難しいという問題がある
本発明はこのような問題点を改善するものであり、軸の
回転数に応じて変速プーリの推力を敏感に変化させるこ
とにより、入力軸と出力軸との回転数においてヒステリ
シスロスの小さい変速特性を有し、且つ外部より変速プ
ーリの推力を調節可能にしたベルト式無段変速装置を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記のような目的を達成するために本発明は、入力軸と
出力軸に固定プーリ片と、とのプーリ片に対向して軸の
長手方向に摺動可能に配設した可動プーリ片とを設け、
これらの両プーリ片によって形成されたV9溝に動力伝
動用ベルトを掛架したベルト式無段変速装置であり、前
記入力軸又は出力軸の内一方の軸に配設した可動プーリ
片の背部に流体圧シリンダ一部をまた軸に対し放射状に
拡がり外周部に容器を有する流体溜め部な設け、溜め部
内に前記流体圧シリンダーと連通するピトー管の開孔の
位置が挿入されており、更に入力軸または出力軸の可動
プーリ片の背部に該背部後方の軸に固着した固定片と前
記可動プーリ片の背面から突出した内外延設部によって
空間部を形成し、この空間部内に自由に移動可能な遠心
力付与材を収設し、該入力軸の回転数に応じて可動プー
リ片に推力を付与する一方、軸には可動プーリ片のポス
部と該プーリ片の背部後方の軸に固定されたストッパー
に夫々筒状カム片を設け、それら両カム片を噛合せたカ
ム機構付きのトルク伝達部を設けたことを特徴とする。
また、そのピトー管は開孔の位置が移動するように設け
られているものやピトー管と流体圧シリンダーの間に流
体圧コントロールバルブを配置したもの、そして流体圧
シリンダーを設けた軸に配設した可動プーリ片のボス部
と軸に固着されたストッパーにそれぞれ筒状のカム片を
設け、それら両カムを噛合せて生ずるトルクに応じて流
体圧シリンダーを付勢する方向に推力を付与するトルク
カム機構を備えていることを含む。
(作用) 本発明によると、軸が回転するとその回転数に応じてピ
トー管が流体溜め部内の流体の流速変化と圧力変化を敏
感に感知して、流体を油圧シリンダー内外へ供給もしく
は排出して可動プーリ片の推力をタイムリーに調節し、
更に遠心推力付与材の遠心力によっても可動プーリ片に
推力が与えられることになり、より大きな力が可動プー
リ片に与えられるので変速はレスポンスのよいものとな
る。また、これに伴い出力軸の可動プーリ片もスプリン
グ及びカム機構を有するトルク伝達部の作動によって、
そのトルクに応じて敏感に推力が変化して出力軸の回転
数を即座に変化させる。
また、入力軸の回転数の変化に対してピトー管の作用で
油圧シリンダーの内圧を変化させることが出来、ピトー
管と前記シリンダーの間に油圧コントロールバルブを設
けることにより制御機能をたかのることができる。
そして、更に本発明のベルト式無段変速装置はピトー管
を流体溜め部内においてその傾きを変化させ、あるいは
半径方向に平行移動して開孔の位置を移動することによ
りピトー管の開孔係数を変化させ、油圧シリンダーの内
圧を変化させることができる。また、ピトー管と前記シ
リンダーの中間にコントロールバルブを設けて例えばリ
リーフバルブ等を設けて、所謂キックアップ、キックダ
ウン機能を設けても良い。
一〇− =10= (実施例) 第1図は本発明に係るベルト式無段変速装置の断面図で
ある。
本発明に係るベルト式無段変速装置1は自動車等に取り
付けられる無段変速機構(CVT)に適用されるもので
あり、エンジン等のクランク軸に間接的に連結された人
力軸2と出力軸3とが平行に配置され、これの軸2.8
に取り付けられた変速プーリ4.5間には動力伝動用ベ
ルトBが掛架されている。
前記人力軸2に取り付げられた変速プーリ4においては
、固定プーリ片6がボルト又はスプライン、キーその他
の方法によって該軸2に固定され、他方これに対向する
位置には可動プーリ片8が固定プーリ片のシーブ軸9上
に嵌入され、同時にスプライン又は滑りキー10に嵌入
され、軸2と共に回転するとともに軸方向には摺動可能
になっている。この可動プーリ片8の背面側に入力軸か
ら放射状に拡がり、外周部に容器を有する流体溜め部1
1が設けられ、少なくとも1つ以上のピトー管12がそ
の先端開孔部13をこの流体溜め部11内に挿入されて
いる。
上記ピトー管12は固定プーリ片6の回転数に応じて変
化する流体溜り部11内の流体の速度及び圧力を感知す
るものである。ピトー管で取り込まれた流体は油圧ホー
ス65、流体通路23、空間部20を通って可動プーリ
片8をその延設部25と固定板21とに囲まれた油圧シ
リンダー内へ流れ込み、人力軸2の回転数が高くなれば
より大きい流体圧で可動プーリ片8を押すことになる。
また、本実施例においては前記空間部20内に可動プー
リ片8を固定プーリ片6側へ押圧するように圧縮状態で
スプリング63を配置しているが、これは必要に応じて
配置すればよく、配置しなくてもよい。そして、前記油
圧シリンダー27は入力軸2内に設けられた流体通路2
3を介してハウジング14の軸受部に設けられた空洞6
4に開孔しており、流体はピトー管12から流入し、ま
た排出されることによって入力軸2の回転数に応じて油
圧シリンダー27の内圧を調節している。
更にピトー管12と油圧シリンダー27間に油圧コント
ロールバルブ6を介在することによってシリンダーの中
の油圧をコントロールして可動プーリ片8の押圧を調節
することもできる。油圧コントロールバルブ16は例え
ば第2図に示すようなものであって、管状体70にはピ
トー管につながる流入孔71と油圧シリンダーへつなが
る流出孔72及びドレーン孔73が設けてあり、管状体
内にはスプール74が挿入され、通常はドレーン孔73
がふさがれている。スプール74はバー75によって管
状体70内を移動し、ドレーン孔73の開閉を行なう。
戻しスプリング76を有するアーム77をカプリング7
8を介在して、スロットルと連動または手動、電動等の
手段と連結し、バー75を介してスプール74を移動さ
せる。ドレーン孔を閉めた状態でピトー圧が高くなると
、その圧力は油圧シリンダーに連なり人力軸側のプーリ
巾を狭くし、高速側へ変速した状態になる。
そこで、油圧コントロールバルブ16のスプール70を
移動させ、ドレーン孔74を開けると油圧シリンダー内
の流体は圧力が低くなり、人力軸側のプーリ幅は拡がり
低速側へ変速する。この変速は、自動車等の運転時、急
加速を要する場合や、エンジンブレーキを使用したい場
合に使用されるものである。
また、前記流体溜め部11には流体を常に補給する流体
供給部29があって、これは本装置1のハウジング14
に溜められた流体をパイプ26を介してタンク27内へ
回収し、ポンプ28によって流体を流体溜め部11へ補
給するものであって、流体は常にリサイクルされる。尚
、流体溜め部から溢れ出た流体は自然に落下する。
更に、可動プーリ片8の背面側には突出した延設部25
が設けられ、それと共に該背部後方には軸に固定された
固定片26が設けられて前記延設部25と固定片26に
よって空間部100が猛威され、空間部100には自由
に移動可能な遠心力付与材28、例えば鋼球の如き銅球
が収設されている。この遠心力付与材28は約φ2.5
mm程度の球状のものであり、必要な遠心推力により鋼
球、3 14 アルミナ球等比重のあったものを選択する、前記空間部
100の最小時の容積の約60〜100%を閉めている
。そして、人力軸の回転数が上昇すると遠心力付与材の
遠心力が大きくなり、可動プーリ片18にプーリ溝が狭
くなる方向に推力を与える。
そして、本実施例の場合、遠心推力付与材2日を収設す
る空間部27は同時に油圧シリンダーも兼ねており、空
間部100には遠心力付与材28の他に流体も入り込ん
でいる。
また、一方出力軸3に取り付けられた変速プーリ5にお
いては固定プーリ片36が一体的に固着され、他方これ
に対向するように可動プーリ片38が固定プーリ片のボ
ス部39上に嵌入されて、ベルトBを係合するV状溝を
猛威している。前記可動プーリ片38は固定プーリ片の
ボス部39上を摺動自在で軸方向に対して移動可能なよ
うになっているが、この可動プーリ38の背面側の出力
軸3上にはフランジ状のストッパー40が固定され、ま
た該ストッパー40と可動プーリ片38との間には反撥
弾性を有するコイルスプリング42が常に可動プーリ片
38を固定プーリ片36の方向へ押圧する状態に取り付
けられている。
更に、第3図に示すように可動プーリ片の延長筒状部4
3には少なくとも1つ以上の突出部44があり、この突
出部の側面は長手方向に対して角度θ1、θ2(夫々約
20°〜70’好ましくは25°〜50″ )の傾斜面
45になっている。尚、θ1、θ2は通常は角度が異な
るが等しくてもよい。
一方ストッパー40の延長筒状部46には前記突出部4
4の側面の傾斜面45に当接する傾斜面47をもった窪
み部48を有する。前記可動プーリ片とストッパーの延
長筒状部43.46は突出部44と窪み部48が噛み合
った状態になり、しかも夫々の傾斜面45.47が当接
することにより、可動プーリ片38が出力軸3にトルク
を伝達するカム機構付きのトルク伝達部50を備えてい
る。
即ち、可動プーリ片38が回転すると可動プーリ片の突
出部48とストッパーの窪み部48とが噛み合って傾斜
面45.47同志で当接し、可動プーリ片38のトルク
がストッパー40から出力軸3にかかるトルクは大きく
、この軸に取り付けられた変速プーリ5における可動プ
ーリ片38はカム機構付きのトルク伝達部50によって
生じるトルクに比例した分力とスプリンク゛力によって
必要な推力が発生し、ベルトBを両プーリの所定位置に
収める。人力軸側が大きく増速する過程では、それにつ
れて第4図に示すように設置したピトー管12は増加す
る回転数に応じた流速と圧力の流体を油圧シリンダー1
00内へ供給して油圧シリンダー100の内圧を高め、
これにより可動プーリ片8の推力を大きくしてベルトB
を所定のピッチ径へ位置させる。
また一方、入力軸側の減速時には油圧シリンダー100
内の内圧がピトー管12が感知される圧力よりも大きく
なって油圧シリンダー100内の流体は主としてピトー
管12の先端開孔部18より排出され、油圧シリンダー
100は人力軸2の回転数に応じた内圧に設定され、ベ
ルトBは所定のピッチ径へタイムリーに移動する。
尚、排出された流体はハウジング14内に溜められ再利
用される。
尚、油圧シリンダー100内にスプリング63と設置す
る場合は、可動プーリ片8の動作を補助し、加速曲線を
より直線的な理想的な状態に設定する作用を行なう。た
だし、所要変速巾が狭い場合は上記スプリング63は必
ずしも必要としない。
以上のように、本発明のベルト式変速装置は、人力軸の
回転数および出力軸の受ける負荷に対応して、油圧シリ
ンダー内の内圧が変化し、適切な変速比を得るものであ
る。
また、第5図に示す実施例ではピトー管を可動プーリ片
8の平面に対して平行な面に回転するロータリージヨイ
ント15に接続することによって、ピトー管の角度や開
孔位置を変えピトー圧を調節することもできる。ロータ
リージヨイント15は側部に突出した止着部16にハウ
ジング14に一端を固定された戻しスプリング17と一
端をエンジンのスロットルに連結したワイヤ18に接続
した作動スプリング19を止着している。そして、17 8 スロットとし連動してワイヤ18が引かれることによっ
て、作動スプリング19を経てロータリージヨイント1
6とピトー管が回動して、ピトー管の開孔66の位置及
び角度が変わる。
つまり、上記実施例においてはスロットルの動きに連動
してピトー管が首振りをする場合、即ちワイヤ18が引
っ張られると、ピトー管12がロータリージヨイント1
5を中心に揺動し、開孔68の可動■ブーリ片半径方向
の位置および流体の流れ方向に対する角度が変化する。
そのため、スロットルを操作することによって人力軸の
回転に対する油圧シリンダー100内の油圧変化の感度
を調節することができる。現実には、先の実施例のよう
にアクセル連動され、アクセルが通常踏み込み状態の時
、即ち巡航状態の時は第6図の実線の位置に配されアク
セルの踏み込み量が大きい時、即ち急加速時には二点鎖
線の位置へ配される。流体溜め部11内の流体の流れは
矢印のように流体溜め部11の周方向に一致する。
また、その流速は外周方向はど速い。そのため、アクセ
ルの踏み込み量が大きい時、ピトー管の開孔63は作動
油の流れ方向に対しである角度をもって作動油内に置か
れ、更に実線の状態に比べて流速の小さい位置に置かれ
る。それ故にピトー管12内の圧力は巡航状態の時より
低下し、油圧シリンダー100内の圧力もそれに応じて
低下して可動Vブーリ片8は固定プーリ片6からより離
れる方向に移動する。
以上、実施例においてピトー管の開孔を流体溜め部内で
移動させる手段としては、ロータリージヨイントを用い
てピトー管を回転させる手段を用い、油圧コントロール
バルブを省くこともできる。
これはピトー管の流れに対する角度および半径方向の位
置を同時に変更できるものであり、好ましい態様である
。しかし、この他の態様としてはピトー管を直線ガイド
に取り付け、そのガイドを可動Vブーリ片の半径方向に
配し、ピトー管をガイドに沿って平行移動させる手段も
可能である。
この手段はピトー管の流れに対する角度な変えることな
く半径方向の位置のみを変化させるものであるが、逆に
ピトー管のアーム部分(第6図においては70)を短か
くすることによって流れに対する角度のみを変更するこ
とも可能である。
また、本発明では人力軸側の可動プーリ片の推力手段と
してピトー圧を利用した油圧シリンダーと遠心推力付与
材による遠心推力とコイルスプリングの他にも、前記実
施例において出力軸側の可動プーリ片の推力手段として
使用したカム機構付きのトルクカム推力を用いることも
できる。第7図は、入力軸側の可動プーリ片の推力手段
としてピトー圧を利用した油圧シリンダーと遠心推力と
コイルスプリングとカム機構付きのトルクカム推力を用
いたベルト式無段変速装置である。人力軸1、02に取
り付けられた変速プーリ104において、固定プーリ片
106がキー等の方法によって該軸102に固定され、
他方これに対向する位置には可動プーリ片108が固定
プーリ片のシーブ軸109上に嵌入され、同時にスプラ
イン又は滑りキー1.10に嵌入され、軸102と共に
回転するとともに軸方向には摺動可能になっている。そ
して、可動プーリ片108の推力手段としてピトー圧を
利用した油圧シリンダー220とコイルスプリング16
3をプーリの溝巾が狭くなる方向に付勢するように設け
、逆にプーリの溝巾が広がる方向に付勢するようにカム
機構付きのトルク伝達部を設けている。トルク伝達部1
30はプーリ溝底部に固定プーリ片側に設けたカム片と
可動プーリ片側に設けたカム片が噛み合った状態にあり
、前記実施例中で述べた出力軸のカム機構付き伝達部と
同様の作用によってプーリ溝巾を広げる方向への付勢す
る推力となっている。前述のような実施例と比べて変速
時のレスポンスが速くなり、スムーズな加速、減速につ
ながる。
また、第7図で示した実施例は急加速エンジンブレーキ
を使用したい場合の油圧の調節のために油圧コントロー
ルバルブを用いているが、第8図ピトー管を流体溜め部
内で開孔の位置や角度を変えるような構造をとってもか
まわない。更に、ピトー圧の油圧シリンダーによる推力
と遠心付与材による推力が出力軸にくるような構成も本
発明の21− 22 含むところである。
(効果) 以上のように本発明の構成によれば、人力軸に装着して
変速プーリのピトー管が流体溜め部内の流体の速度から
圧力を敏感に感知して油圧シリンダー内外へ流体の供給
、排出を自動的に行なう機能を有しており、これによっ
て可動Vプーリ片の推力を入力軸の回転数に応じて速度
に変化させる特性があり、これによって人力軸の増速時
と減速時における出力軸の回転数の変化曲線も大きく変
化せず、ヒステリシスロスの小さい変速特性が得られる
更に、本発明のベルト式変速装置は、ピトー管の開孔の
位置を移動することができるので、ピトー管の感度を負
荷の状態に応じて変化させることができ、より実用的効
果が大きいものである。
また、とのピトー圧を利用した油圧シリンダーの推力と
、遠心力付与材の遠心推力、カム機構付きのトルク伝達
部の推力を組み合わせることによって、軸の回転数の変
化に対する可動プーリ片の移動のレスポンスを速くする
ことができ、スムーズな加速や減速を可能にすることは
もとより更にベルトや軸な生じる荷重を必要以上に上昇
しないように自動的にトルクコントロールすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1に係るベルト式無段変速装置の縦断面
図、第2図は第1図におけるA−A断面図、第8図はカ
ム機構付トルク伝達部の斜視図、第4図は請求項2に係
るベルト式無段変速装置の縦断面図であり、第5図は請
求項3に係るベルト式無段変速装置の縦断面図であり、
第6図はピトー管を揺動させる構造を示す側面図であり
、第7図は請求項4に係るベルト式無断変則装置の縦断
面図であり、第8図は第7図における実施例でピトー管
を移動可能にした装置の縦断面図である。。 1.101.201・・・ベルト式無段変速装置2.1
02.202・・・人力軸 3.103.203・・・出力軸 4.5.104.1.05.204.205・・・変速
プーリ 6.36.106.206・・・固定プーリ片8.38
.108.208・・・可動プーリ片11・・・流体溜
め部 12.112.212・・・ピトー管 18・・・開孔部 14・・・ハウジング 28・・・遠心力付与材 42・・・スプリング 50・・・トルク伝達部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、入力軸と出力軸に固定プーリ片と、このプーリ片に
    対向して軸に対して摺動可能に配設した可動プーリ片と
    を設け、これらの両プーリ片によって形成されたV状溝
    に動力伝動用ベルトを掛架したベルト式無段変速装置で
    あり、前記入力軸又は出力軸と共に回転する流体溜め部
    を有し、また入力軸又は出力軸の可動プーリ片の背部に
    可動プーリ片に推力を与える油圧シリンダーを設け、前
    記流体溜め部内に油圧シリンダーと連通するピトー管の
    開孔位置が挿入されており、更に入力軸又は出力軸の可
    動プーリ片の背部に該背部後方の軸に固着した固定片と
    前記可動プーリ片の背面から突出した内外延設部によっ
    て空間部を形成し、この空間部内に自由に移動可能な遠
    心力付与材を収設し、軸の回転数に応じて可動プーリ片
    に推力を付与するよう設けてなることを特徴とするベル
    ト式無段変速装置。 2、流体溜め部内で油圧シリンダーと連通するピトー管
    はその開孔の位置が移動可能に挿入されている請求項1
    記載のベルト式無段変速装置。 3、ピトー管と油圧シリンダーの間に外力によって動作
    する油圧コントロールバルブを配置している請求項1又
    は2記載のベルト式無段変速装置。 4、油圧シリンダーを設けた軸に配設した可動プーリ片
    のボス部と、軸に固着されたストッパーに夫々筒状のカ
    ム片を設け、それら両カム片を噛合せて生ずるトルクに
    応じて、油圧シリンダーが発生する推力と反対の方向の
    推力を発生するトルクカム機構を有する請求項1から3
    のいずれかに記載のベルト式無段変速装置。 5、固定プーリ片と該固定プーリ片に対抗して軸方向に
    摺動可能である可動プーリ片を有する変速プーリにおい
    て、可動プーリ片の背部には可動プーリ片に推力を与え
    る油圧シリンダーを有し、該油圧シリンダーと連通する
    ピトー管がその開孔を、軸と共に回転する流体溜め部内
    に挿入されており、また可動プーリ片背部に該背部後方
    の軸に固着した固定片と前記可動プーリ片の背面に突出
    した内外延設部によって空間を形成し、この空間部内に
    自由に移動可能な延伸力付与材を収設し、軸の回転数に
    応じて可動プーリ片に推力を付与するように設けてなる
    ことを特徴とする変速プーリ。 6、流体溜め部内で油圧シリンダーと連通するピトー管
    はその開孔の位置が移動可能に挿入されている請求項5
    記載の変速プーリ。 7、ピトー管と油圧シリンダーの間に外力によつて動作
    される油圧コントロールバルブを配置した請求項5記載
    の変速プーリ。 8、可動プーリ片のボス部と軸に固着された筒状部材に
    夫々筒状のカム片を設け、両カム片を噛合せて生ずるト
    ルクに応じて油圧シリンダーが発生する推力と反対方向
    の推力を発生するトルクカム機構を有する請求項5から
    7までのいずれかに記載の変速プーリ。
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