JPH0326189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建築物内部に取付けられるカウンタ
ー、ドアー枠、幅木などに用いられる入隅用造作
部材に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来のカウンター、ドアー枠、幅木などの角部
に用いられる入隅用造作部材は入隅部に合わせ、
その先端部分を切断して取付けていた。

しかし、施工現場での、この切断には実際に正
確な角度が設定できないため、造作部材の突合わ
せ部においては目すきが生ずるという問題点を残
している。

また予め入隅部の突合せ部の角度に合わせて切
断されたものも提供されるが、先端部が鋭角に形
成されるため、工場生産時、搬送時、施工時にぶ
つけなどにより損傷を受け易く、製品不良率が高
い。さらに損傷を防止するためキヤツプをかぶせ
たり、梱包を頑丈なものとしなくてはならず、コ
ストの高いものとなつていた。

〔問題点を解決するための手段とその作用〕

本考案は上記従来の入隅用造作部材の問題点を
解決するため、次のような構成をとつたものであ
る。

すなわち、切断することにより、入隅部ユニツ
ト１ａとなる長方形の入隅用造作部材１を用い、
この入隅用造作部材は入隅用造作部材１の表面側
にその長方形の入隅側木口７より内方の位置か
ら、入隅突合せ部の角度αに合わせた方向に切断
溝５を設け、この切断溝５は裏面側に切り残し部
分４を残置するように切断されているものであ
る。

本考案の造作部材はこのような構成をとること
により、現場で前に切断溝５に沿つて鋸を入れれ
ば、正確な角度の切断ができるものである。

〔実施例の説明〕

以下本考案の実施例をカウンターに用いた場合
について説明する。

図面において１はカウンターで、２はその下方
垂下縁、３は表面に貼着する化粧シート、４は切
断溝５の切残し部分である。

すなわち、本考案では第５図に示すように垂下
縁２となるべき部分を除いて第３図のようにカウ
ンター１の本体部分には切り残し部分４を残して
いる。ただし、垂下縁２となるべき部分は、第４
図のようにその全厚を切断されている。

このような入隅用造作部材１を切断溝５に沿つ
て鋸を入れることにより、正確な突合わせ部５ａ
を形成した入隅部ユニツト１ａが得られることに
なる。

３は化粧シートであつて、普通は切断溝５の切
断前には造作部材１に貼着しておく。

第７図ａ，ｂは本考案造作部材を幅木用に用い
た場合を示し、５１は幅木用入隅用造作部材５１
ａは切離し部分６を切離した造作部材ユニツトで
ある。

第８図ａ，ｂは本考案造作部材をドアー枠用に
用いた場合を示し、６１はドアー枠用造作部材、
６１ａは切離し部分６を切離した造作部材ユニツ
トである。

〔考案の効果〕

従来の入隅用造作部材は予め入隅部の突合せ部
の角度に合わせて切断されるので、先端部が鋭角
に形成されるため、工場生産時、搬送時、施工時
にぶつけなどにより損傷を受け易く、製品不良率
が高い。さらに損傷を防止するためキヤツプをか
ぶせたり、梱包を頑丈なものとしなくてはなら
ず、コストの高いものとなつていた。

本考案の造作部材は長方形の板材として現場ま
で持ち込むため、従来のように造作部材が損傷を
受けることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図：本考案入隅用造作部材をカウンターに
用いた場合の平面図、第２図：第１図−矢視
図、第３図：第２図−断面図、第４図：第２
図−断面図、第５図：本考案造作部材の斜視
図、第６図：同じく接合時の斜視図、第７図ａ：
本考案造作部材を幅木に用いた場合の斜視図、第
７図ｂ：同じく接合時の見取図、第８図ａ：本考
案造作部材をドアー枠に用いた場合の斜視図、第
８図ｂ：同じく接合時の見取図。 １……カウンター用入隅用造作部材、１ａ……
入隅部ユニツト、２……垂下縁、３……化粧シー
ト、４……切残し部分、５……切断溝、５ａ……
突合せ部、５１……幅木用入隅用造作部材、５１
ａ……入隅用ユニツト、６１……ドアー枠用入隅
用造作部材、６１ａ……入隅部ユニツト、６……
切離し部分、７……入隅側木口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 表面の任意化粧の施されたカウンター、ドアー
   枠、幅木などの切断することにより、入隅部ユニ
   ツト１ａ，５１ａ，６１ａとなる長方形の入隅用
   造作部材１，５１，６１であつて、入隅用造作部
   材１，５１，６１の表面側にその長方形入隅側木
   口７より内方の位置に入隅突合せ部５ａ，５ａの
   角度αに合せた方向に切断溝５を設け、 この切断溝５は裏面側に切り残し部分４を残置
   するように、切断されている、 ことを特徴とする、入隅用造作部材。