JPH03260043A - 耐黒変性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents

耐黒変性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

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JPH03260043A
JPH03260043A JP6045490A JP6045490A JPH03260043A JP H03260043 A JPH03260043 A JP H03260043A JP 6045490 A JP6045490 A JP 6045490A JP 6045490 A JP6045490 A JP 6045490A JP H03260043 A JPH03260043 A JP H03260043A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、3層めっきを施した溶融亜鉛めっき鋼板とそ
の製造方法に係り、大気中又は高温多湿環境においても
、該めっき表面の変色を、長期にわたって防止し、めっ
き鋼板の表面意匠性を重視する家電、建材を軸とする需
要分野の高い要求に応えんとするものである。
(従来の技術) 耐食性に優れた亜鉛系めっき鋼板、なかんずく溶融Zn
−jV系めっき鋼板においては、長期在庫或いは高温多
湿の乾湿を繰り返す環境下で腐食反応が生じるが、その
腐食初期で生じるめっき表面の黒変化現象が指摘され、
そのまま放置すると、その黒変は、めっき層の内層にま
で進展し、やがては、めっき層の脆性破壊を招くため、
その防止対策が長年嘱望されてきた。
その対策として、従来技術として提案されているものは
、めっきの後処理的技術の範ちゅうに属するものが殆ん
どと言ってよい。例えば、Zn−Aj−Mg系溶融めっ
きの表面を電解クロメート処理する方法(特開昭61−
9599号公報)、溶融Zn系合金めっきの表面に特定
量のNiプレめっきを施したのち、その上に特定量のC
r付着量をもつクロメート処理をする方法(特開昭61
−110777号公報)、M−Zn複合溶融めっき鋼板
の上にFe、 Co、 Ni等の金属又はその酸化物及
びシリケート系皮膜を形成する方法(特開昭61−16
6985号公報)、溶融亜鉛系めっきの表面にCo塩の
熱分解によるCo酸化皮膜を形成させる方法(特開昭6
2−50474号公報)などがある。
これらの従来後処理技術の共通した特徴は、めっき表面
に対する腐食環境からの遮断性付与にその技術的視点が
あり、バリアー皮膜形成によって、めっき表面の初期腐
食を抑制しようとするものである。ところが、これによ
る黒変防止機能は腐食環境が高温多湿なと、より厳しい
環境にあっては、1年以上の長期寿命を保持し得す、必
らずしも市場の要求に応えたものとは言い難い。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、このような従来技術の欠点を解消する技術と
して、この黒変現象が腐食によるものであって、その起
点は、めっき表面であっても放置しておくと、めっきの
結晶粒界偏析帯を通してめっきの内層にまで達する現象
を直視したとき、この解決にあたっては、本質的な亜鉛
系めっき層自体の改質が必要と考え、第3合金元素によ
るめっき結晶粒界偏析帯の電気化学的な不動態化を向上
させようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
(1)第1層として重量%でAlを0.1〜2%含み、
残部Znからなり、Pb等の不可避的不純物が総量で0
.02%未満である溶融めっき層を10〜30g/m2
形成し、 その形成に第2層として重量%でNを0.2〜10%含
み、Ti、  BおよびSiからなる第3元素の総量が
0.001〜0.1%で、残部Znがらなり、Pb等の
不可避的不純物が総量で0.02%未満である溶融めっ
き層を形成し、 更にその上層に第3層としてCo/Niの比が1〜10
0である合金めっき層を1〜10■/rrf形成させて
なることを特徴とする耐黒変性に優れた溶融亜鉛めっき
ti4板。
(2)前項1記載の3層構造めっき鋼板を製造する方法
において、第1層をめっき後、第2層を酸素1100P
P以下の窒素ガス雰囲気中で板温150〜300℃でめ
っきすることを特徴とする耐黒変性に優れた溶融亜鉛め
っき鋼板の製造方法。
以下、本発明の詳細な説明する 本発明の技術思想の骨子とするところは以下のとおりで
ある。
■溶融Zn−klめっき層の粒界に偏析するMリッチ層
の不動態化にあたり、該溶@Zn−A/めっき層の表面
に第2層として形成する溶融めっき層中のTi、 B及
びSi力らなる第3合金元素群の総量を規定した点及び ■この第3合金元素群を含む溶融亜鉛めっき層の表面に
更に、電気化学的に電位差をなくし、均一な活性度を付
与するにあたり、CoおよびNiからなる合金めっき層
の共析比および析出量を特定した点及び、 ■更に、■及び■の溶融めっき層のめっき加工性向上に
あたっては、その下層に特定組成のZn −Nめっきを
施すが、この下層めっきを施した後、上層めっきとの均
−濡れ性向上のため、板温及びその加熱雰囲気を規定し
た点、 の3点にある。
(作 用) (1)最下層溶融Zn−klめっきにおけるA/濃度お
よびその付着量について: 本めっき層の役割は、その上層めっきとの均−濡れ性お
よびめっき密着性を向上させることである。
特にNは、これが網板界面に濃化して、薄くてタイトな
Fe  Aj  Znなる3元合金層を均一に界面生成
させ、この3元合金層がバリアー層として、界面での過
剰なFe−Zn2元合金化反応を抑制し、その上層めっ
きとのめっき密着性を向上させる上で不可欠な成分であ
る。
Mが0.1重量%未満では、3元合金層のバリアー効果
は十分発揮されず、Mが2重量%超では、上層めっき浴
への持ち込みにより浴成分バランスが不均一となり、こ
のため耐食性や外観等にバラツキを生し易く、更には上
層めっきを施す前に、本めっき層を施した鋼板を特定雰
囲気下で加熱する際、雰囲気中の酸素と本めっき層のN
が反応して本めっき層の表面に、タイトなアルミナ皮膜
を生威し、これが上層めっきとの均−濡れ性を阻害し、
商品価値を大きく損なうことになり、余り好ましくない
。従って、M量は0,1〜2重量%、好ましくは0.2
〜1重量%とする。
又、本めっき層の付着量も、特に前記した上層めっき浴
へのNの持ち込みにより浴成分のバランスが不均一とな
らないようにするために、1゜〜30g/rrf、好ま
しくは10〜20g/rrfとする。
(2)第3元素群を含む溶融Zn−kllめっき層中の
各成分について: 0本めっき系において、まず、Mは本発明めっき調板の
耐食性を発揮させるために不可欠な成分である。
Mが0.2重量%未満では、本発明鋼板の耐食性向上機
能が十分発揮できず、他方Uが10重量%超では鋼板界
面でのPe−AJ2元合金化反応が過剰に進み、加工に
脆い硬いFe−A4合金層が戒長し、めっき密着性を阻
害したり、或いは又、過剰成長したFe−k1合金層が
めつき浴中にドロスとなって蓄積し、めっき面への再付
着等があって、作業性の低下或いはめっき外観の劣化の
ため商品価値を低下させる。従って、Mは0.2〜10
重量%、好ましくは0.3〜7重量%とする。
■第3元素群について 本発明の構成において、この第3元素群は、その中心的
役割をもつ。本発明の第3元素群とは、Ti、  Bお
よびSiからなり、その役割は、Zn−Alの共晶合金
からなるめっき層の表面或いは、その結晶粒界等にMと
共に偏析し、該M偏析帯の不動態化を促進して初期腐食
において生成する強アルカリ性のM水和化物を抑制し、
ひいては該M偏析帯周辺部のα〜M相(ZnリッチのM
相)との電位差を小さくして、総体的に該めっき層の選
択腐食を抑制し、これによって、該めっき鋼板の耐黒変
性を向上させる点にある。
また、この特定する第3元素群による該めっきtiiJ
viの耐黒変性向上機能としては、Ti、  Bおよび
Stのいずれも単独では十分な機能は発揮されず、3者
共存の下ではじめて十分な機能が発揮されるものである
。従って、これらの総量が0.001重量%未満では、
商品価値上、十分な耐黒変性を得ることは難しく、又、
0.1重量%超においては、基本めっき浴であるZn−
jVめっき浴へ、これら3元素群のいずれかが固溶限を
越えて過飽和化し、これがドロスとなって該めっき浴面
又は浴中に浮遊し、作業性の低下や、コストアップを招
いたり、又、二〇ドロスのめっき面への再付着となって
、めっき外観の低下を招くことになる。従って、本第3
元素群の許容量としては、0.001〜0.1重量%、
好ましくは0.003〜0.07重量%がよい。尚、第
2層のめっき付着量は、好ましくは30〜300 g/
m2がよく、より好ましくは40〜200 g/m2が
よい。
(3)最上層のCo−Ni合金めっきについて:本発明
の溶融亜鉛めっき鋼板においてCo−Ni合金めっき層
はその最上層に位置し、第3元素群でめっき層の選択腐
食を抑制した下層めっきの表面を、更に電気化学的に安
定化させる機能をもち、その機能を十分なものにするた
めには適正な共析比と、その付着量管理が必要である。
Co/Niの共析比が1未満にあっては、該めっき銅板
の耐黒変性を更に安定化させるには十分でなく、またそ
の比が100を超えては、耐黒変性に対する効果は十分
に発揮されるものの、めっき鋼板の基本特性である耐食
性の低下を招き好ましくない。
又、適正なCo/Niの共析比であっても、その総付着
量管理が更に必要で、総付着量が1■/ボ未満では安定
した耐黒変性を得ることは難しく、又10■/ボを越え
ては、該めっき鋼板本来の耐食性機能の低下があって好
ましくない。
従って、本発明における最上層のGo−Ni合金めっき
層にあって、Co/Ni共析比は1〜100、好ましく
は10〜70がよく、又、その付着量は1〜10+ag
/rrfとし、好ましくは2〜5■/ボがよい。
尚、このCo−Ni合金めっき層の形成にあたっては、
公知の技術例えば、無電解めっき、電気めっき或いは蒸
着めっき等いずれの方法によってもよい。
(4)3層めっきにおける上層めっき前の下層めっき鋼
板の加熱条件について: 本発明における3層めっき鋼板の製造方法にあって、第
3元素群を含む上層めっきを、下層のZn−Mめっき鋼
板に対して均一被覆するためには、該下層めっき鋼板に
は適切な板温管理が必要で、且つ、その加熱処理にあた
っては、雰囲気ガス中の酸素濃度管理が必要である。
板温が150°C未満では、該下層めっき鋼板に対する
上層めっき浴の濡れ性が十分でなく、めっき外観として
は商品価値が小さい。又、板温300°C超では、前述
したように、下層めっき界面に生成するFe−A/−Z
n3元合金層のバリアー効果が失なわれ、上層めっきの
前にすでに下層めっき層全体が加工に脆いFe−Zn2
元合金層と化し、この上に上層めっきが施されたとして
も、めっき密着性に乏しい3層めっき鋼板となり、商品
価値を大きく損なう。
一方、この板温管理にあたっての加熱雰囲気ガスは、還
元性であっても非酸化性であっても好ましくなく、適度
な微酸化性雰囲気が作業上好ましい。すなわち、下層Z
n−jVめっきにおいて、蒸気圧の低いZnは少なから
ず加熱炉内で気化し、炉内雰囲気を汚染して、場合によ
っては、めっき面に再付着して、上層めっきの不均一性
を助長したむするため好ましくない。
従って、加熱雰囲気としては1100pp以下、好まし
くは20〜50ppmの微量の酸素を含ませた方が品質
面あるいは作業性は安定化する。
(5)溶融Zn−jVめっき浴中の不可避的不純物許容
量について: 本発明に適用する溶融Zn−A/めっき浴中の不可避的
不純物とは、Feを除<PbをはしめとするCd。
Sn等の少なくともZnとの局部電池形成においてカソ
ード化し、Znの酸化反応を助長する元素系を言う。こ
れら不純物の総量が0.02重量%以上においては、該
めっき層の粒界又は粒間腐食を助長し、めっき層の剥離
や総体的なめっき鋼板の耐食性機能の低下などを招くた
め、出来るだけ純度の高い地金を用いる必要がある。
従って、本発明における不可避的不純物の総量としては
、0.02重量%未満とし、好ましくは0.01重量%
以下が好ましい。
以上のようにしてなる本発明によれば、高温多湿の厳し
い腐食環境下においても、長寿命で優れた耐黒変性を示
す新規な熔融亜鉛めっき鋼板を、高生産性の設備下で、
安定して製造することが可能である。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳述する。
(実施例) 板厚0.6 mm、板幅1219mmの冷間圧延鋼板が
、ライン速度150m/分にてゼンジマー式溶融めっき
ラインに通板され、表1に示す特定組成の浴温460°
Cのめっきボットにて2秒浸漬され、所定付着量に制御
されて第1層めっきが形成される。
その後、該めっき層が溶融又は半凝固状態で、表1に特
定する雰囲気下で所定板温にまで制御され、次に、表1
に特定した第3元素群を含む、浴温460°Cの第2め
っきポットに2秒浸漬後、大気中にて付着量制御され、
ミスト水冷されて第2層めっきが形成される。更に、そ
の後、表1に特定した組成のCo−Ni合金めっきが電
析され、水洗および乾燥されて第3めっき層が形成され
る。
このようにして得られた本発明の溶融亜鉛めっき綱ぼは
、以下に詳述するごとく優れた耐黒変性を示すことが分
る。
(1)3層めっきにおける最下層Zn−A/めっき(第
1層めっき)の効果について: 本第1層めっきの機能は、本発明の3層めっき鋼板にあ
って、第2層めっきとの均一融合性(濡れ性)を促進し
、且つ、3層めっき鋼板としてのめっき密着性を優れた
レベルに保つ点にある。この点についで、実施例阻1〜
Nα5に、その適正M濃度範囲を比較例のNα6〜Nα
7と共に示し、又、その適正付着量範囲について、実施
例No、2.No、8〜Nα9を比較例No、 10〜
Nα11と共に示す。これより、めっき浴中のM濃度お
よびその付着量が適正範囲の下限を外れると、3層めっ
き鋼板としてのめっき密着性やめっき外観の低下をきた
し、又上限を越えては、第2層めっき浴へのドロスを誘
発し、主としてめっき外観の低下を招くことが分る。
(2)3層めっきにおける第1層めっき後第2層めっき
前の板温およびその雰囲気の制御効果について: 本制御は前記した第1層めっきの本来機能を円滑に発揮
させ、且つ、高生産性ライン下で安定して3層めっき鋼
板を得ることを目的とする。この点に関して実施例No
、 12〜Nα17に比較例N018と共に板温制御雰
囲気中の適正酸素濃度範囲を示し、又、実施例No、 
19〜No、 22に、比較例No、23〜陥、24と
共に適正板温範囲を示す。これより、いずれもこの適正
範囲を外れると、めっき外観を主とし、密着性、裸耐食
性にも悪影響を生し、商品価値を大きく損なうことにな
り、ひいては生産性の低下をもたらすことが分る。
(3)第2Nめっきにおける第3元素群およびM濃度に
ついて: これらの元素の濃度は、本発明の溶融亜鉛めっき調板に
あって、耐黒変性を発揮させるための最も重要な要件の
一つである。
■まずM濃度については、めっき鋼板としての基本的な
耐食性の向上にその機能がある。この点について、実施
例No、 25〜No、 30を、比較例No、31〜
N032と共に示す。Mの濃度に応して該めっき層はZ
n−/Vの共晶組織と化し、Znの腐食電位は徐々に資
化して、該めっき鋼板としては高耐食性化に向うためと
考えられ、その適正範囲はA70.2〜10重量%がよ
いことが分る。しかし、その適正範囲を外しては、下限
外でめっき密着性、耐黒変性を低下させ、その上限を越
してはドロスが多発し、その再付着によるめっき外観の
大幅低下があって、商品価値を大きく損ない好ましくな
い。
■次に、Ti、  BおよびSiからなる第3元素群は
本めっき層にあって、Nと共晶化合物を形成し、Mが濃
化偏析するめっき表面や、めっき結晶粒界等を不動態化
し、更にはバルクのZn又はZnリッチのα−N相との
局部電池形成を抑制し、該めっき層の腐食電位差を小さ
くする機能をもつ。
又、推定の域を出ないが、特にTiは/IJ、 Bおよ
びZnと金属間化合物を形成し、遊離偏析するN或いは
バルクZnの不活性化を促進すると考えられ、又Stも
同様にkl、Znとの共晶物を形成し、これらの第3元
素の挙動が、ひいてはめっき層の腐食電位差を小さくし
、不活性化する方向で、初期の腐食あるいは選択腐食を
抑制することが本発明にいうめっき綱板の黒変作用を抑
制したものと考えられる。
この点に関して、本発明の実施例をNo、33〜Nα5
1に、比較例のNo、52〜No、56と共に示す。こ
れより明らかなように、Ti、  BおよびStからな
る第3元素群の黒変防止効果は、夫々単味では十分でな
く、これら3元素が複合的に混在することが必須条件で
あることが分る。また、その際のこれら3元素の総量で
示される濃度範囲も、めっき外観および耐食性を含めた
総合性能を優れたレベルで維持するためには、本発明に
より規定される0、 OO1〜0.1重量%が有効であ
ることが分る。
(4)  Co−Ni合金めっきについて:Co−Ni
合金めっき層は、本発明鋼板の最上層にあって、その役
割は、下層めっきである前記第3元素群を含む溶融亜鉛
めっき層の腐食電位差を更に均一化させ、他の性能を損
なうことなく安定した耐黒変性が得られるようにするた
めである。そのためには、Co−Ni合金めっき層を構
成するCo/Ni比およびその総付着量に制限条件があ
る。この点に関して、本発明の実施例を阻57〜Nα6
3およびNo、 66〜No、 70に、比較例をNC
L64〜Nci65及びNα71〜阻72に示す。これ
より明らかなように、Co/Ni比が1〜100である
Go−Ntめっき層が総付着量として1〜10■/ポの
範囲にあって、初めて本発明が狙いとする他のめっき性
能を損なうことなく、優れた耐黒変性が発揮されること
が分る。
特に、Co1Ni比は大きすぎると、耐R変性は優れる
ものの、裸耐食性の低下が目立ち好ましくない。これは
Co−Ni合金めっきの組成比に適正範囲があって、こ
れを外れると該合金めっき層の構成を支配する元素のC
o又はNiと、バルクのZnとが局部電池を形成し、カ
ソード化してZnの酸化反応(Znの熔解)を助長する
ためと考えられる。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明の溶融亜鉛めっき鋼板及びそ
の製造方法は、従来、市場ニーズが強かったZn−Al
系溶融合金めっき鋼板の経時による耐黒変性の改善要求
に対し、めっきの表面だけによる対策ではなく、めっき
層自身を改質することにより、本質的な対策技術として
、工業的レベルで具現化したものであり、且つ、高生産
性設備下で、安定して耐黒変性の優れたZn−N系溶融
合金めっき鋼板を製造することを可能とした従来にない
画期的な技術である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1層として重量%でAlを0.1〜2%含み、
    残部Znからなり、Pb等の不可避的不純物が総量で0
    .02%未満である溶融めっき層を10〜30g/m^
    2形成し、 その上層に第2層として重量%でAlを0.2〜10%
    含み、Ti,BおよびSiからなる第3元素の総量が0
    .001〜0.1%で、残部Znからなり、Pb等の不
    可避的不純物が総量で0.02%未満である溶融めっき
    層を形成し、 更にその上層に第3層としてCo/Niの比が1〜10
    0である合金めっき層を1〜10mg/m^2形成させ
    てなることを特徴とする耐黒変性に優れた溶融亜鉛めっ
    き鋼板。
  2. (2)請求項1記載の3層構造めっき鋼板を製造する方
    法において、第1層をめっき後、第2層を酸素100P
    PM以下の窒素ガス雰囲気中で板温150〜300℃で
    めっきすることを特徴とする耐黒変性に優れた溶融亜鉛
    めっき鋼板の製造方法。
JP6045490A 1990-03-12 1990-03-12 耐黒変性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0660378B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05148668A (ja) * 1991-11-29 1993-06-15 Daido Steel Sheet Corp アルミニウム−亜鉛−シリコン合金めつき被覆物及びその製造方法
KR100503144B1 (ko) * 1997-08-27 2005-12-30 주식회사 포스코 투폿트시스템에의한용융아연도금강판의제조방법
US7914851B2 (en) 2004-12-28 2011-03-29 Posco Method of manufacturing hot-dipped galvanized steel sheet

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