JPH03258748A - 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Info

Publication number
JPH03258748A
JPH03258748A JP2053719A JP5371990A JPH03258748A JP H03258748 A JPH03258748 A JP H03258748A JP 2053719 A JP2053719 A JP 2053719A JP 5371990 A JP5371990 A JP 5371990A JP H03258748 A JPH03258748 A JP H03258748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diethylnaphthalene
reaction
naphthalene
acid
dicarboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2053719A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Yoshimizu
吉水 満
Haruki Takeuchi
竹内 玄樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority to JP2053719A priority Critical patent/JPH03258748A/ja
Publication of JPH03258748A publication Critical patent/JPH03258748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2,6−ナフタレンジカルボン酸を効率良く製
造する方法に関するものである。
〔従来の方法〕
2.6−ナフタレンジカルボン酸は、高分子材料、染料
中間体等として有用な物質である。特に2,6ナフタレ
ンジカルボン酸を構成成分とするポリエステルはポリエ
チレンテレフタレートよりも耐熱性、破断強さ等に優れ
ており、フィルム、食品包装材料等の素材として注目さ
れている。
従来知られている2、6−ナフタレンジカルボン酸の製
造方法としては、■ナフタレンをメチル化し、その反応
生成物から2,6−シメチルナフタレンを分離しモ、得
られた2、6−シメチルナフタレンをコバルト、マンガ
ン及び臭素等を触媒に用いて液相酸化する方法、■ナフ
タレンをイソプロピル化し、その反応生成物から2,6
−ジイツプロピルナフタレンを分離して、得られた2、
6−ジイツプロビルナフタレンをコバルト、マンガン及
び臭素等を触媒に用いて液相酸化する方法等がある。
しかしながら、■の方法では、2,6−シメチルナフタ
レンの液相酸化は比較的容易に進行するものの、メチル
化反応生成物からの2,6−ジメチルナフタレンの分離
が困難であり、逆に、■の方法では、2,6−ジイツプ
ロピルナフタレンの製造は比較的容易であるのに対し、
2,6−ジイツプロビルナフタレンの液相酸化工程で大
量の触媒が必要である、重量収率が悪い等の問題があっ
た。
一方、ナフタレンをエチル化し、その反応生成物から2
,6−ジエチルナフタレンを分離して、得られた2、6
−ジエチルナフタレンをコバルト、マンガン及び臭素等
を触媒に用いて液相酸化する方法は■、■の方法の持つ
欠点を克服できる可能性があり、有利な方法である。ナ
フタレンのエチル化を経由する2、6−ナフタレンジカ
ルボン酸の製造方法として従来知られている方法(特開
昭51−6.953号公報)は、ナフタレンをエチル化
し、その反応生成物から冷却晶析で2,6−ジエチルナ
フタレンを分離して、得られた2、6−ジエチルナフタ
レンを液相酸化し2.6−ナフタレンジカルボン酸とす
る方法である。しかしながら、冷却晶析でジエチルナフ
タレン異性体混合物から2,6−ジエチルナフタレンを
分離する方法では2,6−ジエチルナフタレンのみが選
択的に析出する温度幅が狭く、効率の悪い2,6ナフタ
レンシカルポン酸製造方法といえる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はかかる状況に鑑み、その目的とする所は、ナフ
タレンのエチル化を経由する、より効率の良い2,6−
ナフタレンジカルボン酸の製造方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記方法を確立するために研究を行い、
ナフタレンのエチル化反応生成物から2゜6−ジエチル
ナフタレンを分離する際に圧力晶析法を用いて分離すれ
ば、より効率の良い2,6−ナフタレンジカルボン酸の
製造方法となることを見出し、本発明を完成した。すな
わち、本発明は、ナフタレン及び/又はモノエチルナフ
タレンを酸触媒の存在下に、エチレン、エタノール、エ
チルハライドのようなエチル化剤と反応させる反応工程
と、この反応工程で生成した生成物から2,6−ジエチ
ルナフタレンを圧力晶析法を含む分離法により分離する
分離工程と、分離工程で2,6−ジエチルナフタレンを
分離した残りの生成物の少なくとも一部を前記反応工程
に循環する循環工程と、分離工程で分離した2、6−ジ
エチルナフタレンを液相酸化して2.6−ナフタレンジ
カルボン酸を製造する酸化工程とからなる2、6−ナフ
タレンジカルボン酸の製造方法である。
以下、本発明について、その反応工程毎に詳細に説明す
る。
「反応工程」 本工程での反応原料は、ナフタレン類及びエチレン等の
エチル化剤と、本工程での反応生成物から2,6−ジエ
チルナフタレンを除いた副生成物の少なくとも一部から
なる。
ナフタレン類は、ナフタレン及び/又はモノエチルナフ
タレンを含むものであるが、後述する循環工程から戻さ
れるジエチルナフタレン、トリエチルナフタレン、テト
ラエチルナフタレン、ペンタエチルナフタレン等から選
ばれた1種又は2種以上のポリエチルナフタレンを含む
。この反応工程に新たに加えるナフタレン類はナフタレ
ンのみとすることが有利である。エチルナフタレン類は
循環する副生物の形で加えられる。新たに加えるナフタ
レンは、分離工程で抜き出した2、6−ジエチルナフタ
レンと少量の重質物中に含まれるナフタレン環に見合っ
た量とすることがよい。
エチル化剤としては、エチレン、エタノール、エチルハ
ライドを使用する。これらは1種でも、2種以上であっ
てもよい。また、後述する循環工程から戻されるトリエ
チルナフタレン、テトラエチルナフタレン、ペンタエチ
ルナフタレン等のポリエチルナフタレンもトランスエチ
ル化反応を生ずることにより1種のエチル化剤として作
用する。
この工程に加えるエチル化剤の量は、この反応系に存在
するエチル基及びエチル化剤とナフタレン環とのモル比
((エチル基+エチル他剤)/ナフタレン環))の値が
1.5〜2.5の範囲内となるように調節するのか好ま
しい。
本工程で使用する酸触媒は、塩化アルミニウム、シリカ
アルミナ、ゼオライト、固体リン酸、ヘテロポリ酸、イ
オン交換樹脂等の酸触媒であれば何でもよいが、固定床
による流通反応形式が可能である、触媒から来る副生物
かない等の点でシリカアルミナ又はゼオライトが好まし
い。
本工程で固体酸触媒を用いたとき反応温度は、200か
ら500℃である。反応温度が200°Cより低い領域
では反応速度が遅く、反応温度が500°Cより高い領
域では脱エチル化、エチル基の分解、エチル基の重合、
生成物の着色等が起こるため好ましくない。
反応圧力は常圧〜100kg/Cr1−G、好ましくは
3〜50kg/cnr−Gである。触媒寿命を考慮して
ナフタレンが反応中、液状となる様に反応圧を選ぶのが
適当である。
この反応工程では、エチル化が生ずると同時にトランス
エチル化が生じて2,6−ジエチルナフタレンが生成す
る。なお、この反応工程をエチル化が主として起こるエ
チル化工程とトランスエチル化か主として起こるトラン
スエチル化工程に分けても差し支えない。この場合、エ
チル化工程にはエチレン等のエチル化剤を加え、トラン
スエチル化工程にはポリエチルナフタレンを主体とする
循環工程から戻される副生物を加えることになる。
「分離工程」 本工程は先の反応工程での生成物から、主に圧力晶析法
を用いて2,6−ジエチルナフタレンを分離する工程で
ある。
圧力晶析は、特許、文献等で知られている様に、圧力を
主要な操作因子とする晶析法であって、混合物を加圧す
ることによって結晶の析出を進行せしめ、この時の偏析
現象で不純物が濃縮された液相を高圧力下で分離し、こ
れによって高純度の結晶を回収する方法である。
本工程で圧力晶析分離の原料として用いる2、6ジエチ
ルナフタレンを含むジエチルナフタレン混合物は、先の
反応工程での生成物をそのまま用いてもよいが、好まし
くは蒸留によりナフタレン、モノエチルナフタレン等の
低沸点留分及びトリエチルナフタレン、テトラエチルナ
フタレン等の高沸点留分を分離したジエチルナフタレン
留分てあり、より好ましくは、2,6−ジエチルナフタ
レンを30wtX以上含む留分である。
本工程での圧力晶析操作は、2,6−ジエチルナフタレ
ンを含むジエチルナフタレン混合物を−10〜50°C
1好ましくは0〜40℃に保ち、等温的に加圧し、50
0〜4000 kg/cイ、好ましくは1000〜30
00 kg/cnfにおいて結晶を析出させて行う。加
圧状態で0.1〜3時間保持した後、−旦圧力を300
〜2000 kg/cnfに等温的に下げ、しかる後、
濾過して液を系外に排出し、2,6ジエチルナフタレン
を得ることがよい。
得られた2、6−ジエチルナフタレンの純度が充分でな
い時は、再結晶により、より高純度の2,6−ジエチル
ナフタレンを得ることができる。再結晶溶媒としては、
炭素数1から4のアルコール及び/又は炭素数6〜8の
パラフィンが好ましく、更に好ましいのはエタノール、
イソプロパツールである。
また、本工程の圧力晶析分離操作で回収される2、6−
ジエチルナフタレン以外のジエチルナフタレンを主成分
とする混合物は、ナフタレンのエチル化反応工程に戻し
、反応器の中でエチル化、トランスエチル化、異性化反
応を同時に行うことにより、再び、2,6−ジエチルナ
フタレンどすることができる。ここでの、トランスエチ
ル化、異性化はエチル化とは別の反応器で行っても差し
支えない。
「循環工程」 分離工程で得られた2、6−ジエチルナフタレン以外の
ナフタレン環を持つ化合物の少なくとも一部は前記反応
工程に戻し、循環再利用する。好ましくは、蒸留によっ
て追い出し切れない少量の重質物を除いて全量循環する
「酸化工程」 本工程は先の分離工程で得られる2、6−ジエチルナフ
タレンを、コバルト、マンガン等の遷移金属等を触媒に
、炭素数3以下の脂肪族モノカルボン酸等を溶媒に用い
、分子状酸素で酸化して2,6−ナフタレンジカルボン
酸を製造する工程である。
本工程で使用する酸化原料の2,6−ジエチルナフタレ
ンは高純度のものが好ましいが、2,6−ジエチルナフ
タレンのエチル基がアセチル基やホルミル基まで酸化さ
れたものやエチル基の一方のみがカルボキシル基まで酸
化されたもの等の酸化中間体をこれに混合してもよい。
また、酸化反応終了後生成物を各種方法で精製した際除
去できる程度であれば、2,6−ジエチルナフタレンお
よびその酸化中間体以外の他の成分、例えば2,7−ジ
エチルナフタレン等を含んでいても差支えない。
本工程で溶媒として使用する炭素数が3以下の脂肪族モ
ノカルボン酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ブ
ロモ酢酸等を挙げることができるが、酢酸、プロピオン
酸又はそれらの混合物が好ましい。そして、本発明で用
いる溶媒は、これら炭素数が3以下の脂肪族モノカルボ
ン酸を少なくとも50重量以上%、好ましくは70重量
%以上含むことがよい。また、溶媒中に多量の水分が存
在する場合は酸化反応を阻害するが、少量であればむし
ろ良い結果をもたらす場合もある。その様な溶媒中の水
分濃度としては、0〜20重量%、好ましくは0〜10
重量%である。
本工程で使用する触媒はコバルト及び/又はマンガンか
らなる遷移金属並びに臭素であることが好ましいが、遷
移金属としてニッケル、セリウム等の他の遷移金属が加
わってもよい。これらの遷移金属を反応系内に存在させ
るには、溶媒に可溶な化合物として添加すれば良く、そ
の様な化合物としては、遷移金属の酢酸塩、プロピオン
酸塩、ナフテン酸塩、水酸化物、炭酸塩、臭化物等を挙
げることができるが、好ましくは酢酸塩、プロピオン酸
塩、臭化物である。また、臭素も溶媒に可溶な物質であ
れば何でも良く、その様な化合物としては、分子状臭素
、臭化水素、金属臭化物、臭化アルキル等を挙げること
ができるが、好ましくは臭化コバルト、臭化マンガン、
臭化ニッケル、臭化セリウム等の遷移金属臭化物、臭化
カリウム、臭化ナトリウム等のアルカリ金属臭化物であ
る。
これらの触媒の内、コバルト及び/又はマンガンからな
る遷移金属触媒の使用量はその合計濃度が溶媒に対して
0.02重量%以上、好ましくは0゜05重量%以上と
することがよく、臭素の使用量は臭素濃度が溶媒に対し
て0.02重量%以上、好ましくは0.05重量%以上
であることがよい。
ここで、濃度は金属又は臭素に換算した濃度を意味し、
反応系内で金属又は臭素として存在することを意味する
ものではない。
そして、これらの触媒が溶媒に溶けた触媒溶液を2,6
−ジエチルナフタレンに対し、3重量倍以上、好ましく
は5重量倍以上用いる。触媒量が不足すると2,6−ナ
フタレンジカルボン酸の収率が低下する。
反応温度は、120°C〜250℃、好ましくは150
°C〜200°Cの範囲である。反応温度が低いと反応
速度の低下に伴い2,6−ナフタレンジカルボン酸の収
率が低下し、反対に高い場合には副反応生成物が増加し
て、得られる2、6−ナフタレンジカルボン酸の純度が
低下する。
本工程で使用する分子状酸素含有ガスとしては、酸素ガ
ス、不活性ガスで希釈された分子状酸素等であり、その
酸素濃度は10〜100体積%、好ましくは15〜10
0体積%である。工業的には空気を使用するのが有利で
ある。また、酸素分圧は、0.1〜20kg/Cd−G
の範囲、好ましくは0.1〜10kg/cd−G、更に
好ましくは0.5〜5kg/crl−Gである。反応圧
力は、反応温度において溶媒が液相に保持される様に設
定するが、通常10〜30kg/caf・G程度が適当
である。
本工程の反応形式は、酸化原料である2、6−ジエチル
ナフタレン又は2,6−ジエチルナフタレンとその酸化
中間体を連続的に反応系に装入することか望ましい。こ
の様な反応形式としては、■触媒溶液、酸化原料及び分
子状酸素含有ガスを連続的に反応系に装入し、生成した
2、6−ナフタレンジカルボン酸を含む溶液を連続的に
抜き出す完全連続方式、 ■触媒溶液は反応前に予め反応系に装入し、反応中は酸
化原料及び分子状酸素含有ガスを連続的に反応系に装入
して反応した後、反応後にまとめて生成した2、6−ナ
フタレンジカルボン酸を含む溶液を抜き出す半連続方式 これらの方法に対し、反応前に触媒溶液、酸化原料を予
め反応系に装入し、反応中は分子状酸素含有ガスのみを
連続的に反応系に装入して反応した場合は、反応中、2
,6−ジエチルナフタレンあるいはその酸化中間体の濃
度が高くなりすぎるため、酸化反応以外の重合等の副反
応の割合が増加し、得られる2、6−ナフタレンジカル
ボン酸の純度、収率は低いものとなる。
酸化反応によって生成した2、6−ナフタレンジカルボ
ン酸は、反応生成物を固液分離することにより固相側に
得ることができる。固液分離によって得られた粗2,6
−ナフタレンジカルボン酸は、酢酸等による洗浄、水洗
浄を行うことにより、付着触媒溶液、酸化反応中間体及
びトリメリット酸触媒金属錯体を除去することができ、
純度アップが可能である。さらに必要な場合は、公知の
方法として知られている通常の2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸精製法を用いれば、極めて高純度の2,6−ナ
フタレンジカルボン酸を得ることが8来る。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて、本発明を具体的に説明する。
なお、実施例における部及び%は特に断らない限り、そ
れぞれ重量部及び重量%を示す。
実施例1 「反応工程J 攪拌器付きオートクレーブに、ナフタレン4400部、
触媒としてシリカアルミナ1380部を仕込み、反応温
度300℃でエチレン2100部を連続的に供給しエチ
ル化反応を行った。反応終了後触媒を固液分離し、反応
生成物(A)を得た。
反応生成物(A)のガスクロマトグラフィーによる分析
値を第1表に示す。
「分離工程」 反応工程での反応生成物(A)5500部を理論段数8
0段の蒸留装置で蒸留し、モノエチルナフタレンを主成
分とする低沸点留分(B)1760部、2.6−ジエチ
ルナフタレンを含むジエチルナフタレン留分(C)16
50部、トリ及びテトラエチルナフタレンを主成分とす
る高沸点留分(D)1925部及び残油165部に分離
した。それぞれの組成を第1表に示す。残油165部は
小型蒸留装置で更に蒸留し、テトラエチルナフタレンを
主成分とする留分150部と残渣15部に分けた。
濾過器付きの圧力容器に、蒸留によって得られた2、6
−ジエチルナフタレンを含むジエチルナフタレン留分(
C)100部を装入し、恒温槽で30°Cに保った。次
いて等温的に圧力が2500 kg/ciとなるまで加
圧し、結晶を析出させた。その状態で30分間保持した
後、圧力を2000 kg/cnfにまで下げ、そこか
ら徐々に内容物の圧搾濾過を開始し、液相を系外に排出
して、7部の固体(E)を得た。分析結果を第2表に示
す。固体(E)にエタノールを加え一旦、完全に溶解さ
せた。0°Cまで冷却し、析出した固体を固液分離して
6部の固体(F)を得た。この固体(F)の純度99゜
7%の2゜6−ジエチルナフタレンであった。分析結果
を第2表に示す。
「循環工程j 攪拌器付きオートクレーブに前記分離工程の蒸留操作で
得たモノエチルナフタレンを主成分とする低沸点留分(
B)、トリ及びテトラエチルナフタレンを主成分とする
高沸点留分(D)、固体(F)以外のすべてのジエチル
ナフタレン留分及び蒸留残油より回収したテトラエチル
ナフタレンを主成分とする留分の混合物に、更にナフタ
レンを加え、第1表の値となるように反応原料(G)を
調製し、1500部仕込んだ。更に触媒としてシリカア
ルミナ305部を仕込み、反応温度300℃でエチレン
27部を連続的に供給しエチル化反応を行った。反応終
了後触媒を固液分離し、反応生成物()()を得た。反
応生成物(l()のガスクロマトグラフィーによる分析
値を、第1表に示す。この反応生成物(H)は先の反応
工程で得られた反応生成物(A)と同一の組成であり、
反応生成物(A)と同じ「分離J、「循環J処理が可能
であることが分かる。
「酸化工程」 電磁攪拌機付きチタン製加圧容器に酢酸コバルト、酢酸
マンガン、臭化ナトリウムが水分0.5%を含む酢酸に
溶けた触媒溶液(コバルト濃度0゜2X、マンガン濃度
0.2N、臭素濃度0.6X) 190部を予め装入し
、反応温度180℃、反応圧15kg/cnf・Gに保
持しながら、分離工程で得られた純度99.7%の2.
6−ジエチルナフタレン及び圧縮空気を連続的に反応器
に供給し、酸化反応を行った。2,6−ジエチルナフタ
レンは毎時10部の割合で2時間供給し、2,6−ジエ
チルナフタレン供給終了後も、反応器の温度と圧を保持
したまま圧縮空気を15分間供給した。反応終了後は冷
却してからスラリー状の反応生成物を濾過して分離し、
得られた結晶を酢酸洗浄、水洗浄後乾燥し、純度97.
2%の2,6−ジエチルナフタレンを収率89モル%の
収率で得た。
[発明の効果] 本発明方法によれば、従来の方法より効率良く、安価に
2,6−ナフタレンジカルボン酸を得ることができ、工
業的意義は極めて高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ナフタレン及び/又はモノエチルナフタレンを酸
    触媒の存在下に、エチレン、エタノール及びエチルハラ
    イドからなる群れから選ばれた少なくとも1種のエチル
    化剤と反応させる反応工程と、この反応工程で生成した
    生成物から2,6−ジエチルナフタレンを圧力晶析法を
    含む分離法により分離する分離工程と、分離工程で2,
    6−ジエチルナフタレンを分離した残りの生成物の少な
    くとも一部を前記反応工程に循環する循環工程と、2,
    6−ジエチルナフタレンを液相酸化して2,6−ナフタ
    レンジカルボン酸を製造する酸化工程とからなることを
    特徴とする2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JP2053719A 1990-03-07 1990-03-07 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法 Pending JPH03258748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2053719A JPH03258748A (ja) 1990-03-07 1990-03-07 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2053719A JPH03258748A (ja) 1990-03-07 1990-03-07 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03258748A true JPH03258748A (ja) 1991-11-19

Family

ID=12950636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2053719A Pending JPH03258748A (ja) 1990-03-07 1990-03-07 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03258748A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997024302A1 (fr) * 1995-12-26 1997-07-10 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Procede de purification d'une substance cristalline

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997024302A1 (fr) * 1995-12-26 1997-07-10 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Procede de purification d'une substance cristalline

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3390169B2 (ja) 2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JP3009223B2 (ja) 高純度ベンゼンジカルボン酸異性体の製造方法
CA2284721C (en) Process for preparing 2,6-naphthalenedicarboxylic acid
EP1003699B1 (en) Purification of difluoromethane by extractive distillation
EP0142719B1 (en) Process for producing 2,6-naphthalenedicarboxylic acid
KR100318701B1 (ko) 방향족카복실산의제조방법
US4970338A (en) Preparation process of biphenyl-4,4'-dicarboxylic acid
JPH08500360A (ja) フェニルテレフタル酸の製造方法
JPH03258748A (ja) 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH03227953A (ja) 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法
EP0323309A2 (en) Process for the preparation of naphthalene dicarboxylic acids
JPH03258747A (ja) 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JP3264733B2 (ja) 4−ビフェニルカルボン酸の製造方法
JP3187212B2 (ja) ナフタレンジカルボン酸の連続製造法
JP3264753B2 (ja) 4−ビフェニルカルボン酸の製造方法
CA2140027A1 (en) Process for 2,5-diphenylterephthalic acid
JPH0748314A (ja) ナフタレンジカルボン酸の連続製造法
JP3288743B2 (ja) 触媒の回収方法
JPH0665143A (ja) ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH07173100A (ja) 高純度2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH04266846A (ja) 2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH03271248A (ja) 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH03271249A (ja) 2,6―ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH0232041A (ja) 4,4′‐ビフェニルジカルボン酸の製造方法
JP2003342228A (ja) ビフェニルテトラカルボン酸の製造法