JPH03258739A - 2,6―ナフタレンジオールの製造方法 - Google Patents

2,6―ナフタレンジオールの製造方法

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JPH03258739A
JPH03258739A JP5483290A JP5483290A JPH03258739A JP H03258739 A JPH03258739 A JP H03258739A JP 5483290 A JP5483290 A JP 5483290A JP 5483290 A JP5483290 A JP 5483290A JP H03258739 A JPH03258739 A JP H03258739A
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reaction
alkali
naphthol
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naphthalenediol
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JP5483290A
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Masato Takagi
正人 高木
Yoshihiro Naruse
成瀬 義弘
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は芳香族液晶ポリエステルのモノマー等として利
用される2、6−ナフタレンジオールの製造方法に関す
る。
(従来の技術) 近年、エンジニアリングプラスチックとしての性能を有
する各種のポリマーが開発されつつあり、物理的、化学
的性能向上のために、ベンゼン誘導体のみならず、ナフ
タレン誘導体も原料として用いられるようになった。
これらの原料のうち2.6−ナフタレンジオールは、そ
れから誘導される液晶ポリマーの物性が優れていること
から注目されているモノマーである。
しかしながら、2,6−ナフタレンジオール自体は現在
のところ工業的には製造されていないため安価に入手で
きないという問題点がある。
2.6−ナフタレンジオールの製造方法としては、2,
6−ナフタレンジスルホン酸或いは2ナフトール−6−
スルホン酸のアルカリ融解による方法が古(から知られ
ているが一般に収率が低く満足できるものではなかった
例えばWillstatter、ベリヒテ デア ドイ
チェン ゲゼルシャフト40巻、1406ページ、19
07年(Ber、、40.1406.1907)には2
−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムを水酸化カリ
ウム(KOH)と320〜350°Cで15分間加熱す
ることにより2゜ε−ナフタレンジオールが性成するこ
とが報告されているが、収率は不明である。
また、この改良法としてA、P、Kuriakose 
、ジャーナル インディアン ケミカル ソサエティー
43巻、437ページ、1966年(J、Ind、Ch
em、Soc、、43+437、1966)には同反応
を400〜425°Cのマツフル炉で1.5時間行う事
が記載されているが、2,6ナフタレンジオールの収率
は50%程度にすぎない。
また、B、1.0.S、Documents FDX、
 673+ Fremes307、308には2−ナフ
トール−6−スルホン酸ナトリウムを7倍モルのKOH
を用いて295°C6時間反応させ70〜75%の収率
で2,6−ナフタレンジオールを得ることが報告されて
いる。しかし追試の結果、この温度では2−ナフトール
−6−スルホン酸ナトリウムの反応はきわめて遅く、満
足な収率が得られないことが分かった。
アルカリ融解法での2,6−ナフタレンジオールの製造
のもう一つの問題点はタールが副生しやすく2.6−ナ
フタレンジオールの着色が著しいことである。2,6−
ナフタレンジオールは高沸点であり、蒸留による精製が
困難であるため、他の例えば、活性炭による脱色、再結
晶といった精製法を取らざるを得ないが、これらの方法
ではタール物質を分離することがなかなか困難である。
このことはポリマー原料として用いられる2、6−ナフ
タレンジオールは高純度、着色の無いことが要求される
ことから考えて、著しい欠点となる。
一般にアルカリ融解反応は、反応物の流動状態が悪く攪
拌が困難で、このため温度の不均一が生じ易(、局部過
熱がおこりタールを発生しやすい。
この事を避けるためには、大過剰のアルカリを使用する
のが普通である。しかしながら、2,6ナフタレンジオ
ールの製造の場合には使用できるアルカリは水酸化カリ
ウムであり、高価なために大過剰の水酸化カリウムの使
用は経済的に極めて不利となる。
アルカリの使用量を抑えて、かつ流動状態を改善する改
良がいくつかなされている。D、F、Othmer。
インダストリアル エンド エンジニアリングケミスト
リ・−33巻1106ページ、1941年(Ind、 
 &Eng。
Chea+、、33+ 1106.1941)にはベン
ゼンスルホン酸ソーダのアルカリ融解を不活性溶剤の存
在下で行うことにより、反応のコントロールが容易とな
り、水酸化アルカリの過剰使用量を低減できることが記
載されている。また、英国特許第181,673号(1
921)および米国特許第2,111,973号(19
38)明細書にも不活性溶剤を加えたアルカリ融解反応
の例が示されている。このように溶剤を加えることによ
り、反応物が分散状態となり攪拌状態が改善され、かつ
温度制御が容易になる。
また、特開昭58−18553号公報の実施例にはこの
溶剤を添加したアルカリ融解での2,6−ナフタレンジ
オールの製造例が記載されている。しかしながら、この
実施例に記載の原料として2,6−ナフタレンジスルホ
ン酸アルカリ金属塩を用い、水酸化カリウムモル比が5
、反応温度が310°Cという条件では反応速度が遅く
3時間という反応時間では記載されている92.4%の
収率を得ることは不可能であることが分かった。水酸化
カリウムの使用量を10モル比まで増し、かつ反応温度
を330℃まで上昇させることにより2.6−ナフタレ
ンジスルホン酸アルカリ金属塩の転化率を99%以上と
させる事が可能となるがこの場合にも生成した、2.6
−ナフタレンジオールには著しい着色が認められた。
アルカリ融解反応での反応物の流動性を向上させるもう
一つの方法として、ベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩
やフェノールを加えるという方法がある。たとえば、特
公昭46−38486号、および特公昭47−2516
0号公報では、それぞれレゾルシン、1.5−ジオキシ
ナフタレン、β−ナフトールの製造において、原料スル
ホン酸に対し2倍量以上のベンゼンスルホン酸アルカリ
金属塩または同量のフェノールを加えることにより、流
動状態が向上することが記載されている。しかしながら
、この場合、多量に使用するベンゼンスルホン酸アルカ
リ金属塩やフェノールに対応する分のアルカリが必要と
なり、決してアルカリ量の低減にはつながらないという
欠点がある。
更に、特開昭53−119839号公報にはアルキルベ
ンゼンスルホン酸のアルカリ融解の収率、作業性を改善
させるため、原料にたいし1モル%〜25モル%のフェ
ノールを添加する事が示されている。
しかし、この方法を2.6−ナフタレンジスルホン酸あ
るいは2−ナフトール−6−スルホン酸のアルカリ融解
に適用した場合には苛性カリの使用量を抑えると、この
程度のフェノールの添加では流動性の向上は全く見られ
ないことが分かった。
(発明が解決しようとする課題) このように、これまで、高純度の2,6−ナフタレンジ
オールをアルカリ融解法で高収率に工業的に得る方法に
ついては殆ど知られていないのが現状である。
本発明は2,6−ナフタレンジオールをアルカリ融解法
により製造するに当り、アルカリの使用量を余り増加さ
せることなく、それでいて短時間で、かつ高収率に2.
6−ナフタレンジオールを生成させ、かつタールの発生
を抑制できる工業的な2,6−ナフタレンジオールの製
造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、アルカリ融解による2、6−ナフタレン
ジオールの製造を工業的に実施する方法を確立すべく鋭
意検討した結果、2.6−ナフタレンジスルホン酸アル
カリ金属塩および2−ナフトール−6−スルホン酸アル
カリ金属塩のいずれを原料とした場合においても、不活
性溶媒を使用したアルカリ融解においてフェノール類を
少量添加することによって、反応速度が著しく増加する
ことを見出し、またフェノール無添加の場合に比べ生成
した2、6−ナフタレンジオールの着色が著しく抑制さ
れていることを見出し本発明を完成させたものである。
すなわち、不活性溶剤の存在下で2−ナフトール−6−
スルホン酸ナトリウムにだいし6モル比のKO)Iを使
用し、320°Cで反応を行った場合、反応時間3時間
での転化率は30%にすぎず、反応を完結させるには7
時間の反応時間を要する。しかし、この場合生成した2
、6−ナフタレンジオールは着色が著しい。これにたい
し、原料スルホン酸に対し等モルのフェノールを添加し
同条件で反応を行うと、反応時間3時間での転化率は9
4%にまで上昇し、かつ生成した2、6−ナフタレンジ
オールの着色程度は極めて小さくなる。更に、2゜6−
ナフタレンジオールの選択率も85%と従来の報告に比
べ一段と高くなることが分かった。
したがって、本発明は2,6−ナフタレンジスルホン酸
アルカリ金属塩および/または2−ナフトール−6−ス
ルホン酸アルカリ金属塩を不活性ig 剤の存在下、原
料スルホン酸アルカリ金属塩に対して30モル%〜15
0モル%のフェノール、フェノール類、フェノールのア
ルカリ金属塩およびフェノール類のアルカリ金属塩がら
成る群から選ばれた少なくとも1種以上を添加し、水酸
化カリウムを用いてアルカリ融解することを特徴とする
2゜6−ナフタレンジオールの製造方法を提供するもの
である。
前記アルカリ融解時の反応温度は315〜360″C1
さらに好ましくは、320〜350″Cの範囲で行われ
る。
本発明の方法で使用する不活性溶剤は脂肪族、脂環族も
しくは芳香族の炭化水素または芳香族エーテルあるいは
これらの混合物であるのが好ましい。
次に本発明を具体的に説明する。
本発明において、原料としては2.6−ナフタレンジス
ルホン酸アルカリ金属塩、および/または2−ナフトー
ル−6−スルホン酸アルカリ金属塩が用いられる。また
、アルカリ金属塩としてはナトリウム塩および/または
カリウム塩が用いられる。これらは、ナフタレンのジス
ルホン化あるいはβ−ナフトールのスルホン化によって
合成できる。
使用するアルカリは水酸化カリウムが好ましい。
水酸化ナトリウムでは反応速度がきわめて遅く、反応を
達成するためにはより高温を必要とし、満足な収率及び
純度の2.6−ナフタレンジオールが得られない。
水酸化カリウムは水溶液、フレーク状いずれでも使用可
能である。
水酸化カリウムの適正モル比は原料によって異なる。2
,6−ナフタレンジスルホン酸アルカリ金属塩の場合は
モル比4〜15、更に好ましくは6〜10が良いゆ4モ
ル比未満では反応が完結せず、又15モル比を越えると
経済的に得策ではない。また、2−ナフトール−6−ス
ルホン酸アルカリ金属塩の場合にはモル比3〜15、更
に好ましくは4〜10が良い。3モル比未満では反応が
完結せず、又15モル比を越えると経済的に得策ではな
い。
不活性溶剤としては脂肪族、脂環族もしくは芳香族の炭
化水素、または芳香族エーテルが使用できる。例えば、
軽油、灯油、潤滑油、白油、アルキルベンゼン類、ジベ
ンジルトルエン、ジフェニル、ジフェニルアルカン類、
水素化トリフェニル類、ジフェニルエーテルなどが適す
る。沸点範囲は 200〜500°C1特に300〜4
50°Cのものが好ましい。
反応に使用する不活性溶剤の使用量は水酸化カリウムの
1〜50重量倍、好ましくは2〜10重量倍である。
反応には、フェノール、フェノール類、フェノールのア
ルカリ金属塩およびフェノール類のアルカリ金属塩から
成る群から選ばれた少なくとも1種(以下単にフェノー
ル類と言う)が添加される。
フェノール類としてはフェノール、お−よびクレゾール
、キシレノールなどのアルキルフェノールおよびこれ等
のアルカリ金属塩が好ましい。
アルカリ金属塩としてはナトリウム塩およびカリウム塩
が用いられる。
フェノール類の添加量は原料スルホン酸に対し30モル
%〜150モル%の範囲で用いられる。添加量が30モ
ル%未満では反応速度増進効果、着色防止効果は小さい
。また、150モル%より多いと効果は変わらないが苛
性カリの消費量が増えるため経済的に不利となる。
反応は窒素などの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ま
しく、また常圧下で行うことが望ましい。
本発明は回分式、連続式いずれでも行うことができる。
反応温度は315〜360°C1更に好ましくは320
〜350°Cの範囲の温度でなければならない。315
°C未満では反応速度が遅すぎ、十分な収率を得るため
には長時間の反応時間を要し、また、360″Cを越え
るとタール化が著しくなり、かえって収率が減少する。
反応時間、および滞留時間は反応温度、KOHモル比に
よって異なるが、10分〜5時間程度である。
好ましくは10分〜4時間に反応時間および滞留時間が
なるように反応温度、およびKOHモル比を調整するこ
とが望ましい。長時間の反応ではタール物質の生成が著
しくなるため好ましくない。
反応終了後、内容物に水を加え希釈し、不活性溶剤層を
分液する。水層から、必要に応じ副生ずる亜硫酸塩など
を分離した後、酸で中和を行う。
ここで用いる酸としては、硫酸、塩酸などの鉱酸、酸性
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ガス、二酸化炭素などが用い
られる。中和はpH7付近まで行えば十分である。
中和後の反応混合物を水に難溶または不溶のアルコール
類、またはケトン類から選ばれた溶剤で抽出する。本発
明で使用する抽出溶媒としては、アルコール類では、た
とえばl−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルア
ルコール、1〜ペンタノール、2−ペンタノール、1〜
ヘキサノール、1−ヘプタツール、2−ヘプタツール、
1−オクタツール、2−エチル−ヘキサノール、シクロ
ヘキサノールなどが用いられる。またケトン系溶媒とし
ては、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−
ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、ホ
ロン、イソホロン、シクロヘキサノン、アセトフェノン
、メチルシクロヘキサノンなどが用いられる。また、こ
れらは、一種または数種を任意に混合して用いることが
できるし、これらの一種とトルエン、キシレン、モノク
ロルベンゼンなどの芳香族炭化水素、または、n−ヘキ
サン、リグロイン等の脂肪族炭化水素等の混合系でも使
用できる。
溶媒を除去したあと減圧でフェノール類を留去する、ま
たは溶媒を除去した後、キシレン、トルエンなどを加え
析出する結晶を濾過し、キシレンあるいはトルエンで洗
浄することにより容易にフェノール類を分離でき、粗2
,6−ナフタレンジオールが得られる。ここで分離した
フェノール類が再使用できることは言うまでもない。
このようにして、得られた粗2,6−ナフタレンジオー
ルを適当な溶媒、例えば酢酸で再結晶することにより、
精製2.6−ナフタレンジオールを得ることができる。
反応生成物中には副生物であるβ−ナフトールが混入し
ているが、これは再結晶によって容易に分離される。
(実施例) 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
実JJLL 2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム50g(0
,2031モル)、およびフェノール19.1gを50
%水酸化カリウム136.7gの中に加えて攪拌し、こ
れにジベンジルトルエン200gを混合し、窒素雰囲気
下に330°Cまで昇温しながら脱水した。次いで33
0℃で1.5時間攪拌して反応を行った。冷却後、内容
物に水200 dを加えジベンジルトルエン層を分液し
た。水層を希硫酸で中和し、析出する結晶をメチルイソ
ブチルケトンで抽出した。抽出液を液体クロマトグラフ
ィーで分析すると、2,6ナフタレンジオール26.O
g (収率80%)およびβ−ナフトール2.0g (
収率7%)が生成していた。
次いで、この溶液の着色度を測定した。着色度の測定は
2,6−ナフタレンジオール1%メタノール溶液をガー
ドナー標準試料(JIS K5400)と比較すること
によって求めた。本実施例の生成物の着色度はガードナ
ー色数8であった。
皇旅貫I 2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム50g(0
,2031モル)、フェノール19.1g 、ベレット
状86%水酸化カリウム79.5gおよび、ジベンジル
トルエン 200gを混合し、窒素雰囲気下に330°
Cまで昇温しながら脱水した。次いで330℃で1.5
時間攪拌して反応を行った。冷却後、内容物に水200
 dを加えジベンジルトルエン層を分液した。
水層を希硫酸で中和し、析出する結晶をメチルイソブチ
ルケトンで抽出した。抽出液を液体クロマトグラフィー
で分析すると、2,6−ナフタレンジオール26.Og
(収率80%)およびβ−ナフトール2.0g (収率
7%)が生成していた。次いで、この溶液の着色度を測
定したところガードナー色数8であった。
実施±1 2.6−ナフタレンジスルホン酸ナトリウム50g(0
,150モル)、およびフェノール14.1gを50%
水酸化カリウム120.4gの中に加えて攪拌し、これ
にジベンジルトルエン200gを混合し、窒素雰囲気下
に330℃まで昇温しながら脱水した。次いで330°
Cで1.5時間攪拌して反応を行った。冷却後、内容物
に水200 dを加えジベンジルトルエン層を分液した
。水層を希硫酸で中和し、析出する結晶をメチルイソブ
チルケトンで抽出した。抽出液を液体クロマトグラフィ
ーで分析すると、2.6−ナフタレンジオール19.8
g  (収率82%)およびβ−ナフトール1.5g 
(収率7%)が生成していた。
次いで、この溶液の着色度を測定したところガードナー
色数8であった。
実施■↓ 反応温度を320°C1反応時間を3時間とした以外は
実施例1と同様にして反応を行った。抽出液を液体クロ
マトグラフィーで分析すると、2,6−ナフタレンジオ
ール25.7g  (収率79%)およびβ−ナフトー
ル2.3g (収率8%)が生成していた。
次いで、この溶液の着色度を測定したところガードナー
色数6であった。
実11引i 反応温度を340°C1反応時間を45分とした以外は
実施例1と同様にして反応を行った。抽出液を液体クロ
マトグラフィーで分析すると、2,6ナフタレンジオー
ル26.7g  (収率82%)およびβ−ナフトール
2.3g (収率8%)が生成していた。
次いで、この溶液の着色度を測定したところガードナー
色数7であった。
災施五l フェノールの添加量を5.7gとした以外は実施例1と
同様にして反応を行った。抽出液を液体クロマトグラフ
ィーで分析すると、2,6−ナフタレンジオール25.
1g  (収率77%)およびβ−ナフトール2.0g
 (収率7%)が生成していた。次いで、この溶液の着
色度を測定したところガードナー色数9であった。
1旌五ニ ジベンジルトルエンの代わりに水素化トリフェニルを使
用した以外は実施例1と同様にして反応を行った。抽出
液を液体クロマトグラフィーで分析すると、2,6−ナ
フタレンジオール26.Og(収率80%)およびβ−
ナフトール2.0g (収率7%)が生成していた。次
いで、この溶液の着色度を測定したところガードナー色
数7であった。
裏旌炎主 フェノールの代りにカリウムフェノキシト26.8gを
用い、50%水酸化カリウム量を113.9gとしたほ
かは実施例1と同様に反応を行った。抽出液を液体クロ
マトグラフィーで分析すると、2,6ナフタレンジオー
ル26.Og (収率80.0%)およびβ−ナフトー
ル2.0g (収率7%)が生成していた。
次いで、この溶液の着色度を測定したところガードナー
色数8であった。
裏蓋1 フェノールの代りにメタクレゾール21.9gを用いた
ほかは実施例1と同様に反応を行った。抽出液を液体ク
ロマトグラフィーで分析すると、2゜6−ナフタレンジ
オール25.7g  (収率79,0%)およびβ−ナ
フトール2.0g (収率7%)が生成していた。次い
で、この溶液の着色度を測定したところガードナー色数
8であった。
夫旌五F フェノールの代りに混合キシレノール24.8gを用い
たほかは実施例1と同様に反応を行った。抽出液を液体
クロマトグラフィーで分析すると、2゜6−ナフタレン
ジオール26.Og  (収率80.0%)およびβ−
ナフトール2.0g (収率7%)が生成していた。次
いで、この溶液の着色度を測定したところガードナー色
数8であった。
且笠斑上 フェノールを全く加えない事以外は実施何重と同様にし
て反応を行った。抽出液を液体クロマトグラフィーで分
析すると、2,6−ナフタレンジオール14.6g  
(収率45%)およびβ−ナフトール1.1g (収率
4%)が生成していた。次いで、この溶液の着色度を測
定したところガードナー色数10であった。
此lu吐i 反応時間を3時間にした以外は比較例1と同様にして反
応を行った。抽出液を液体クロマトグラフィーで分析す
ると、2.6−ナフタレンジオール24.3g  (収
率75%)およびβ−ナフトール2.0g(収率7%)
が生成していた。次いで、この溶液の着色度を測定した
ところガードナー色数15であった。
北較■ユ 2.6−ナフタレンジスルホン酸カリウム36.4g(
0,1モル)を50%水酸化カリウム28.0gの中に
加えて攪拌し、これに水酸化トリフェニル250gを混
合し、窒素雰囲気下に310°Cまで昇温しながら脱水
した。次いで310°Cで5時間攪拌し反応を行った。
冷却後、内容物に水200 dを加え水酸化トリフェニ
ルを分液した。水層を希硫酸で中和し、析出する結晶を
メチルイソブチルケトンで抽出した。抽出液を液体クロ
マトグラフィーで分析すると、2,6−ナフタレンジオ
ールは0.1g(収率0.6%)しか生成していなかっ
た。
止較■土 実施例1で溶媒ジベンジルトルエンを加えずに反応を行
った。昇温中に粘度が増加し、撹拌が不能となった。
(発明の効果) 従来収率が低くかつタールの副生が著しいため実用的で
はないとされてきた、アルカリ融解法による2、6−ナ
フタレンジオールの製造法が本発明により改善され、着
色の少ない2,6−ナフタレンジオールが高収率かつ短
い反応時間で製造できるようになった。また、本発明で
は高価なKOHの使用量も抑制できるため、安価な工業
的な製造方法であるといえる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、2,6−ナフタレンジスルホン酸アルカリ金属塩お
    よび/または2−ナフトール−6−スルホン酸アルカリ
    金属塩を不活性溶剤の存在下、原料スルホン酸アルカリ
    金属塩に対して30モル%〜150モル%のフェノール
    、フェノール類、フェノールのアルカリ金属塩およびフ
    ェノール類のアルカリ金属塩から成る群から選ばれた少
    なくとも1種以上を添加し、水酸化カリウムを用いてア
    ルカリ融解することを特徴とする2,6−ナフタレンジ
    オールの製造方法。 2、不活性溶剤が脂肪族、脂環族もしくは芳香族の炭化
    水素または芳香族エーテルあるいはこれらの混合物であ
    る事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP5483290A 1990-03-08 1990-03-08 2,6―ナフタレンジオールの製造方法 Pending JPH03258739A (ja)

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