JPH03258308A - 沈砂池構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は下水処理施設や浄水施設などの水処理設備にお
ける沈砂池構造に関する。

従来の技術 従来、下水処理施設や浄水施設においては流入下水や取
水した原水から沈砂などの濁質骨を除去する設備として
沈砂池が設けられている。そして、沈砂池には底部に堆
積した沈砂を沈砂ピットにかき寄せる装置が設けられて
おり、かき寄せ装置としては、フライトコンベア、スク
リューコンベア、ミーグなどの機械的動作に・より沈砂
をかき寄せる装置と、沈砂池の底部に設置した円筒形の
圧力水噴射ノズルから噴射する圧力水のジェット水流に
よって沈砂をかき寄せるものがあった。

発明が解決しようとする課題 しかし、上記した従来の機械的動作を行うかき寄せ装置
を用いる沈砂池においては、降雨時などに濁質骨が増加
して沈砂池に堆積する沈砂量が急増した場合には、可動
部分が沈砂に埋没して駆動不能となることがあった。さ
らに、機械的動作に伴う摩耗が激しくメンテナンスを要
する問題があった。また、ジェット水流により沈砂をか
き寄せる装置を用いる沈砂池においては圧力水噴射ノズ
ルを沈砂池の流路巾方向に適当間隔をおいて配置してい
るが、各圧力水噴射ノズルの間隔を広くし、圧力水噴射
ノズルの個数を減らすと圧力水の積算水量を減少させる
ことができるものの、圧力水噴射ノズル間にジェット水
流が影響しない領域が生じ、沈砂のかき残しが生じる問
題があった。また、圧力水噴射ノズルの個数を増やすと
沈砂の残留をなくすことができるが、圧力水の積算水量
および消費電力が増加する問題があった。また、圧力水
噴射ノズルの個数とは無関係に、圧力水噴射ノズルのご
く近辺ではジェット水流が及ばない領域が生じ、沈砂が
残留する問題があった。　本発明は上記課題を解決する
もので、沈砂をかき残すことなく、少ない積算水量で沈
砂を沈砂ピットに移送することができる沈砂池構造を提
供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、原水が上流側から
下流側に向けて通水する流路をなし、底部に沈砂ピット
が形成された沈砂池において、沈砂ピットに向けて圧力
水を噴射する圧力水噴射ノズルを、沈砂ピットに続く流
路の底部で流路の幅方向の中央に位置させるとともに、
上下方向の回転軸まわりに回転自在に設けた構成とした
ものである。

作用 上記した構成により、原水とともに沈砂池の流路に流入
した濁質性は、比重に基づく沈降速度に応じて順次に沈
降し、沈砂として沈砂池の底部に堆積する。そして、適
当期間ごと、もしくは沈砂池の底部に沈砂が適当量に堆
積したときに、圧力水噴射ノズルから圧力水を噴射して
圧力水のジェット水流によって沈砂を沈砂ピットに向け
て移送する。このとき、圧力水噴射ノズルを上下方向の
回転軸まわりに回転させることによって、ジェット水流
が作用する対象領域が流路の全幅にわたって広がり、堆
積した沈砂が残留することなく移送される。このため、
圧力水噴射ノズルの設置数量の削減が可能となり、圧力
水の積算水量および使用電力の低減が図られる。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第１
図〜第２図において、沈砂池１は原水２が上流側から下
流側に流通する流路をなしており、沈砂池１の底部には
上流側に位置して沈砂ピット３が形成されるとともに、
沈砂ピット３に続く下流側の底部には砂だまり部４が形
成されている。

そして、砂だまり部４の底部近傍に、圧力水５を沈砂ピ
ット３に向けて噴射する複数の圧力水噴射ノズル６が沈
砂池１の流路の幅方向の中央に位置して、かつ原水２の
流れ方向に適当間隔をおいて設けられており、各圧力水
噴射ノズル６は上下方向に配置された複数の圧力水生管
７にそれぞれ取り付けられている。また、各圧力水生管
７は上端側および下端側をそれぞれ上部軸受８および下
部軸受９を介して沈砂池１の天井部および底部に回転自
在に支持されており、このため圧力水噴射ノズル６は上
下方向の回転軸まわりに回転自在となる。そして、各圧
力水生管７は回転継手１０および開閉弁１１を介して圧
力水供給管１２に連通しており、開閉弁１１には開閉駆
動を行うための弁駆動用水圧シリンダ装置！３が取り付
けられている。また、圧力水供給管１２は基端側に圧送
ポンプ１４が介装されており、一端が制御水圧源として
電磁弁からなる制御回路１５の入力側に接続されている
。

そして、各圧力水生管７には把手部１６を介して回転駆
動用水圧シリンダ装置１７が接続されており、回転駆動
用水圧シリンダ装置１７および弁駆動用水圧シリンダ装
置１３は制御回路１５の出力側に接続されている。

以下、上記構成における作用について説明する。

沈砂池１に流入した原水２は上流側から下流側に向けて
流通し、原水２とともに沈砂池１に流入した沈砂１８は
、比重に基づく沈降速度に応じて比重の大きいものから
順次に沈砂ピット３および沈砂ピット３の下流側に続く
砂だまり部４に沈降して堆積する。

そして、一定期間ごと、もしくは砂だまり部４に適当量
の沈砂１８が堆積したときに、沈砂１８の移送を行う。

この手順を説明する。始めに最下流側に位置する圧力水
生管７に介装された開閉弁１１を、制御回路１５の電磁
弁を制御して弁駆動水圧シリンダ装置１３を駆動するこ
とによって開放し、圧送ポンプ１４によって供給される
圧力水５を圧力水供給管１２および圧力水主管７を通し
て圧力水噴射ノズル６に供給する。そして、圧力水噴射
ノズル６がら圧力水５を噴射し、噴出する圧力水５のジ
ェット水流によって沈砂１８を上流側に向けて移送する
。

このとき、制御回路１５の電磁弁を制御して回転駆動用
水圧シリンダ装置１７を駆動し、圧力水主管７を回転さ
せることによって圧力水噴射ノズル６を上下方向の回転
軸まわりに回転させる。このことによって、ジェット水
流が作用する対象領域が沈砂池１の流路の全幅にわたっ
て広がり、堆積した沈砂１８が残留することなく移送さ
れる。このため、圧力水噴射ノズル６の設置数量の削減
が可能となり、圧力水５の積算水量および使用電力の低
減が図られる。また、圧力水噴射ノズル６の回転による
対象領域の広がりによって圧力水噴射ノズル６の近辺に
おいても沈砂１８が残留しない。

以後、順次に上流側の圧力水生管７に介装された開閉弁
１１を開放し、各圧力水主管７に設けられた圧力水噴射
ノズル６から圧力水５を噴射して沈砂１８を沈砂ピット
３に移送する。このとき、圧力水噴射ノズル６は上下方
向に設けられた圧力水生管７に取り付けられているので
、沈砂１８の移送に障害とならない。さらに、ジェット
水流を下流側から上流側に向けて噴射するので、ジェッ
ト水流による撹拌によって浮遊化した沈砂１８が下流側
に流出せず、下流側のプロセスや機器への悪影響が防止
される。また、開閉弁１１の駆動、および圧力水主管７
の駆動が圧送ポンプ１４の水圧を利用して弁駆動用水圧
シリンダ装置！３ならびに回転駆動用水圧シリンダ装置
Ｉ７によって行われるので、従来に較べて駆動用電動機
を削減し、設備費および消費電力費の低減を図ることが
できる。

そして、圧力水５を噴射しないときには圧力水噴射ノズ
ル６の開口部を下流側に向けることによって沈砂１８の
侵入を抑止して開口部の閉塞を防止することができる。

また、本実施例においては、一つの圧力水生管７に取り
付ける圧力水噴射ノズル６を単体としたが複数体の圧力
水噴射ノズル６を設けてもよい。

さらに、圧力水生管７を駆動する構成としてチェーンと
スプロケットによる構成や平歯車とラックアンドビニオ
ンによる構成を用いてもよい。

発明の効果 以上述べたように本発明によれば、圧力水噴射ノズルを
上下方向の回転軸まわりに回転させることによって、ジ
ェット水流が作用する対象領域を流路の全幅にわたって
広げることができ、堆積した沈砂を残留することなく移
送することができ、圧力水噴射ノズルの設置数量を削減
して圧力水の積算水量および使用電力の低減を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体構成図、第２図は
第１図の平面図である。 １・・・沈砂池、２・・・原水、３・・・沈砂ピット、
５・・・圧力水、ｅ−・・圧力水噴射ノズル、７・・・
圧力水主管、１８・・・沈砂。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原水が上流側から下流側に向けて通水する流路をな
   し、底部に沈砂ピットが形成された沈砂池において、沈
   砂ピットに向けて圧力水を噴射する圧力水噴射ノズルを
   、沈砂ピットに続く流路の底部で流路の幅方向の中央に
   位置させるとともに、上下方向の回転軸まわりに回転自
   在に設けたことを特徴とする沈砂池構造。