JPH03256858A - ロール体の梱包方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成樹脂フィルム、シートが芯材に巻き取ら
れてなるロール体の梱包方法に関し、特に、フィルム、
シートの鏡面性、透明性を損なうことなく、かつ荷崩れ
することなく大量のロール体を保管、移動・搬送できる
上記方法に関する。

〔従来の技術〕

近年、包装、雑貨、農業用プラスチックフィルム、シー
トにおいては、外観が重要視されようになっている。

例えば、ＰＶＣ透明フィルムの市場においては、傷がな
く、鏡面性に優れ、かつガラスのような透明性に優れた
、包装、雑貨、ｌＩ業馬用フィルム要望される分野が広
がりつつある。

このような事情は、ＰＶＣフィルム、シートの他、他の
プラスチック（ＰＰ、ＰＥ、ＰＳ等）全般についても言
える。

ところで、一般に、上記各種フィルム、シートは、生産
工場において芯材に巻き取られ、ロール体とされる。こ
れらのロール体は、裸のまま、或いは必要に応じ包装紙
により包装され、通常は、製品として出荷するまで、倉
庫等に一時保管され、注文に応じて、ユーザ等へ向けて
逐一出荷される。

上記倉庫等における保管は、第４図に示すように、パレ
ット１上にロール体３を大量に横積みにし、また、出荷
等に際しては、図示はしないが、フォークリフトにより
パレット１ごと移動・搬送される。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記のロール体３を大量に横積みした場合、
ロール体３の重さにより、第４図のＡに示すロール体３
同士の当接箇所、或いは同図Ｂに示す最下段のロール体
３のパレット１との当接箇所に異常な圧力が加わる。

このため、上記当接箇所Ａ、Ｂにおいて、ロール体３に
巻回されたフィルム、シートのうち外側の数層が変形し
て、本来の厚みより薄くなりロール体３の軸方向に水平
の置き跡（横段）が生じたり、該フィルム、シートに皺
が生じ、ロール体３の商品価値を低下させるという不都
合がある。

また、ロール体３が包装紙により包装されている場合に
は、該フィルム、シートに、包装紙の重ね合わせ端の段
差がロール体３の軸方向の段差となって生じたり、包装
紙表面の微細凹凸が微細凹凸となって転写される。

このため、ユーザーはロール体３に巻回されたフィルム
、シートのうち外側の数層を、廃棄せざるを得ない。

このような不都合は、下部側のロール体３程著しい。

ロール体３の横積み段数を少なくすれば、該不都合をあ
る程度解消できるが、段数を少なくすると、保管、移動
・搬送の効率が低下するという問題がある。

また、複数のロール体３を、仮に段ボール箱等にほぼ最
密充填の状態で横積みに梱包し、これらの段ボール箱等
をパレット１ごと複数段に積み重ねる場合（図示省略）
には、上段の段ボール箱の荷重により、上記と同様、フ
ィルム、シートに皺や置き跡（横段）ができたり、包装
紙表面の微細凹凸が転写されたりするなどの不都合があ
る。

このため、通常、ロール体３を段ボール箱等に梱包する
ことは行われていない。

従って、保管、移送・搬送の際に外部からロール体３に
何らかの衝撃が加えられた場合、該外力は段ボール等に
より緩衝されず、直接ロール体３を損傷させるという問
題がある。

更に、ロール体３を包装している包装紙が破損した場合
、塵、汚れ、雨滴等の異物がフィルム。

シートに付着するという問題もある。

本発明は、上記問題点を解決するために提案されたもの
であって、合成樹脂性フィルム、シートの変形や皺を生
じさせることなく、優れた鏡面性。

透明性を維持すると共に、荷重れを生じさせること無く
大量のロール体を保存、移動・搬送するのに適したロー
ル体の梱包方法を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の梱包方法は、 （１）上部開口箱体内に、合成樹脂フィルム又はシート
を軸芯に巻回してなるロール体の複数本を鉛直に収納し
、 この後、前記箱体の開口部を蓋材で被うことを特徴とし
く第１発明）、 （２）パレット上に上部開口箱体を配置し、該箱体内に
、合成樹脂フィルム又はシートを軸芯に巻回してなるロ
ール体の複数本を鉛直に収納し、この後、前記箱体の開
口部を蓋材で被い、前記パレットと前記蓋材で被われた
前記箱体とを一体に固定することを特徴としく第２発明
）、（３）パレット上に固着された上部開口箱体内に、
合成樹脂フィルム又はシートを軸芯に巻回してなるロー
ル体の複数本を鉛直に収納し、 この後、前記箱体の開口部を蓋材で被うことを特徴とす
る（第３発明）。

〔作用〕

第１発明の梱包方法においては、先ず、合成樹脂フィル
ム又はシート壱軸芯に巻回してなるロール体の複数本を
、順次、上部が開口した箱体内に鉛直向きに収納する。

このとき、各ロール体の自重は、各ロール体の軸芯によ
り負担され、ロール体同士が接触しても、ロール体同士
が押し合うことはない。

この結果、フィルム又はシートに置き跡（横段）や皺が
生じることはなく、優れた鏡面性、透明性が維持される
。

次いで、前記開口部を蓋材で被い梱包を終了する。

これにより、ロール体が梱包された箱体は、必要に応じ
て（通常はパレットを用いて）複数段積み重ねて、保管
、移動・搬送される。この場合、上段に位置する箱体の
荷重は、下段に位置する箱体内のロール体の軸芯が負担
し、フィルム又はシートに外力が加わることはない。

第２発明においては、先ず、上記箱体をパレット上に配
置した後、第１発明のようにしてロール体の複数本を、
順次、上部又は側部が開口した箱体内に鉛直向きに収納
する。

このとき、第１発明と同様に、各ロール体の自重は、各
ロール体の軸芯により負担され、ロール体同士が押し合
うことはない。

次いで、箱体の開口部を第１発明と同様に蓋材で被うが
、本場合においては、この後、箱体を包装用バンド等に
よりパレットと一体に固定する。

これにより、箱体に梱包されたロール体は、パレットと
共に保管、移動・搬送される。また、必要に応じ、上記
箱体は複数段積み重ねるられるが、この場合には、パレ
ットごと保管、移動・搬送される。

（３）第３発明においては、予めパレット上に固定され
た上記箱体を使用する。この場合においても、第１発明
で述べたと同様にしてロール体の複数本を、順次、上部
が開口した箱体内に鉛直向きに収納する。

このときも、第１発明と同様に、各ロール体の自重は、
各ロール体の軸芯により負担され、ロール体同士が押し
合うことはない。

次いで、箱体の開口部を第１発明と同様に蓋材で被う。

この場合には、箱体はパレット上に固定されているので
、箱体を包装用バンド等によりパレットと一体に固定す
る作業が不要となる。

そして、第２発明と同様、箱体に梱包されたロール体は
、パレットと共に保管、移動・搬送される。

〔実施例〕

本発明の実施例を、パレットを使用する場合について、
第１図（ａ）〜（ｃ）を参照しつつ説明する。

先ず、同図（ａ）に示すように、パレットｌ上に上部が
開口した段ポール等からなる箱体２を配置し、コノ箱体
２内にＰＶＣ，ＰＰ、ＰＥ、ＰＳ等の合成樹脂フィルム
２　シートを軸芯に巻回されてなる複数のロール体３を
、順次、鉛直向きに収納する。この収納は、荷崩れ防止
及び保管、移動・搬送の効率の観点から最密充填状態で
行われることが好ましい。最密充填状態で行われない場
合には、各ロール体３間との隙間又は箱体２の側面とロ
ール体３との隙間に、発泡体等の柔軟な詰め部材を介在
させる。

また、上記ロール体３は、包装紙等により包装しても良
いし、また裸のままでもよい。

なお、同図（ａ）においては、ロール体３は説明の便宜
上単なる円柱で示しである。

同図（ａ）においては、箱体２の深さは、ロール体３の
上部が４分の１程度突出する程度としであるが、これに
限定されず、少なくともロール体３の長さ以下であれば
よい。

更に、通常、パレット１の上面は、複数の板材により槽
底されており、これらの板材は間隔を設けて配置されて
いる。従って、板材と板材との隙間にロール体３（又は
ロール体３の軸芯）が、落ち込むことがあるが、これを
防止するため、ベニヤ板等からなる底面部材を箱体２の
底部のパレット１側又は、内部側に設けてもよい。

なお、箱体２は、通常は方体形状のものが用いられるが
、円筒形状等の他の形状のものを用いてもよい。

次に、所望本数のロール体３を箱体２に収納した後、第
１図（ｂ）に示すように、段ポール等からなる蓋材４で
被う。

また、各ロール体３をビニールテープ、合成樹脂フィル
ム等（第１図（ｂ）においてはプラスチック製ラップ５
）により一括しておけば、移動・搬送の際における、ロ
ール体３０箱体２内部でのガタッキを防止することがで
きる。

この後、第１図（ｃ）に示すように、蓋材４で被われた
箱体２に梱包用ＰＰバンド６が掛けられる。

この梱包用ＰＰバンド６は、第１発明においては、必要
に応じて設けられるものであり、パレット１と箱体２の
間を通して、箱体２のみに掛けられる。

また、第２発明においては、第２図に示すように、パレ
ット１と蓋材４で被われた箱体２とは一体に固定される
が、この固定は、上記梱包用ＰＰバンド６をパレット１
の上面を構成する板材１１の下部を通して掛けて締めつ
けることにより行われる。

第２図においては、ロール体３を包装紙等により包装し
ないもので示し、またベニヤ板等からなる底面部材７も
示しである。

第３発明においては、パレット１と箱体２とは予め一体
に固定しであるものを使用するが、この場合、梱包用Ｐ
Ｐバンド６を使用しなくてもよく、またパレット１と箱
体２とをより強度に固定するために、第２図に示したよ
うに梱包用ＰＰバンド６を板材１１の下部を通して締め
つけてもよい。

上述のように、ロール体３は上記箱体２の内部に最密充
填状態で、あるいは所望本数が収納されて梱包されるが
、この箱体２は、パレット１に載置された状態で、フォ
ークリフトにより所望の保管場所に移動され、或いは運
搬車等に積載され、ユーザ等へ向けて搬送される。なお
、この場合、箱体２を数段に積み重ねて上記保管、移動
・搬送を行ってもよい。

以上、箱体２にロール体３を収納する場合は、作業員が
適宜、ロール体３を箱体２の内部に鉛直に並べるが、第
３図（ａ）に示すように、箱体２の底面上に円柱形の空
洞８１を有するロール体保持部材８を設け、該空洞８１
内にロール体３を挿入するようにしてもよいし、また同
図（ｂ）に示すように、箱体２の内側底面上に鉛直上方
に向けて複数の突起９１を有するロール体保持部材９を
設け、これらの突起９１がロール体３の円筒状の軸芯に
挿入されるようにしてもよい。

このようなロール体保持部材８，９を使用する場合には
、箱体２に少数本のロール体３を収納して、保管、移動
・搬送する場合において、前述のような詰め部材を使用
しなくても、ロール体３が箱体２内部で傾斜したり、倒
れたりすることはないし、また、これら空洞８１や突起
９１がロール体３の収納位置の目安となるため、収納作
業が容易となる。

上記のロール体保持部材８，９は、箱体２とは別途に調
整し、箱体２底面に着脱自在に、或いは固定して取り付
けて使用される。

また、空洞８１や空洞９１は箱体２を、製造する際に底
面部材と一体に製造してもよい。

また、蓋材４の内部上面にベニヤ板等の板状部材を設け
ておけば、パレッ）１ごとロール体３が収納された箱体
２を数段に積み重ねた場合でも、上段の箱体２の荷重が
該板状部材を介して下段の各ロール体３の各軸芯に平均
して加わるので、上段の箱体２が不安定となり、荷重れ
が生ずるという事態には至ることはない。

〔発明の効果〕

本発明は、合成樹脂フィルム又はシートを軸芯に巻回し
てなるロール体の複数本を、箱体に鉛直に収納するので
、ロール体同士が異常な圧力で当接することはない。

このため、ロール体を横積みした際に生じていた、ロー
ル体に巻回された外側の数層のフィルム。

シートが変形したり、本来の厚みより薄くなったり、該
フィルム、シートに皺が生じたりするという不都合を解
消できる。これにより、フィルム。

シートを無傷な状態で維持することができ、かつ優れた
鏡面性や透明性を損なうこともない。

また、ロール体が包装紙により包装されている場合にお
いても、該フィルム、シートに、包装紙表面の微細凹凸
が微細凹凸となって転写される等の不都合も生じない。

更に、本発明によれば、ロール体の軸芯が鉛直方向の荷
重を負担するので、ロール体が梱包された箱体を荷重れ
を生じさせることなく数段に積み重ねることができ、こ
の結果、保管、移動・搬送の効率が向上する。

加えて、本発明は、ロール体を箱体に収納しであるので
、外部からの衝撃によりロール体が傷つくこともなく、
また、従来のように、ロール体の包装紙が損傷し、塵等
の異物によりフィルム、シート等が汚れることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図＜ａ＞〜（Ｃ）は本発明方法の一実施例を示す説
明図、第２図は本発明方法により梱包した後の状態を示
す説明図、第３図（ａ）、（ｂ）は本発明の実施例に使
用されるロール体保持部材をそれぞれ示す図、第４図は
従来技術の説明図である。 １・・・パレット ３・−・ロール体 ２・・・箱体 ４・・・蓋材 第 図 （ａ） （ｂ） １ ７ 第 図 （ａ） （ｂ）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）上部開口箱体内に、合成樹脂フィルム又はシート
   を軸芯に巻回してなるロール体の複数本を鉛直に収納し
   、 この後、前記箱体の開口部を蓋材で被うことを特徴とす
   るロール体の梱包方法。
2. （２）パレット上に上部開口箱体を配置し、該箱体内に
   、合成樹脂フィルム又はシートを軸芯に巻回してなるロ
   ール体の複数本を鉛直に収納し、この後、前記箱体の開
   口部を蓋材で被い、前記パレットと前記蓋材で被われた
   前記箱体とを一体に固定することを特徴とするロール体
   の梱包方法。
3. （３）パレット上に固着された上部開口箱体内に、合成
   樹脂フィルム又はシートを軸芯に巻回してなるロール体
   の複数本を鉛直に収納し、 この後、前記箱体の開口部を蓋材で被うことを特徴とす
   るロール体の梱包方法。