JPH0325369A - 自動化学分析装置用チェックバルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、分析に必要な液体を供給する自動化学分析装
置用チェックバルブに関する。

（従来の技術） 例えば人体の血清を分析すべき試料（サンプル）として
用いこれにこれと反応する試薬を混合して、この反応液
内の特定威分の濃度を比色法等によって測定して所望項
目の分析を行うようにした自動化学分析装置が知られて
いる。第６図はこのような分析装置の構或例を示す平面
図で、分析装置は大別して分析すべき試料を保持してい
るサンプラ部１と、試料と反応すべき試薬を保持して反
応部３に供給する試薬部２と、サンプラ部１及び試薬部
２から所望の試料及び試薬が供給されて所望項目の分析
を行う反応部３とから構威されている。反応部３は例え
ば円形の恒温層４を備え恒温水５内に複数の反応容器６
が配置され、これら反応容器６は図示しない駆動源によ
って一定のサイクルで矢印方向に間欠移動される。

恒温層４の周囲の八位置にはサンプリング手段８が設け
られ、このサンプリング手段８が矢印のように分注動作
を行うことによりサンプラ部１のサンプル容器１ａから
所望の試料が吸引されて対向位置の反応容器６に分注さ
れ、いわゆるサンプリングが行われる。同様にしてＢ位
置には試薬分注手段９が設けられ、この試薬分注手段９
が矢印のように分注動作を行うことにより試薬部２の試
薬容器２ａから所望の試薬が吸引されて対向位置の反応
容器６に分注される。またＣ位置には撹拌子１０が設け
られ、対向位置の反応容器６内の試料と試薬との反応液
の攪拌が行われる。

反応容器１０の移動経路の途中位置には光源１１及び検
出器１２を含む測光系１３が設けられ、光源１１から対
向位置の反応容器６に対して光照射を行ってこの透過光
量を検出器１２で検出することにより、反応液内の特定
成分の濃度が測定されて所望項目の分析が行われる。測
定が終了した反応容器６はＤ位置に設けられた洗浄具１
５によって洗浄，乾燥が行われ、再びＡ位置に移動され
て以上のような動作が繰り返される。

このような分析装置において、前記サンプリング手段８
又は試薬分注手段９のような試料又は試薬等の液体分注
系の途中には第３図に示すようなデュアルチェックバル
ブ１７が用いられている。

このバルプ１７はほぼＴ字状の本体１７ａと、液体を吸
引する吸引口１７ｂと、液体を吐出する吐出口１７ｃと
、シリンジ挿入口１７ｄとを有し、吸引口１７ｂの内部
には吸引用ゴム弁１８ａが設けられると共に、吐出口１
７ｃの内部には吐出用ゴム弁１８ｂが設けられている。

これらゴム弁１８ａ，１８ｂとしては例えばエチレンプ
ロピレンゴムが用いられ、共に同じ硬度に設定されてい
る。またシリンジ挿入口１７ｄにはシリンジ２０が挿入
され、シリンジ２０が下降したときは吸引用ゴム弁１８
ａのみが開くことにより吸引口１７ｂから所望の液体が
吸引され、続いてシリンジ２０が上昇することにより吐
出用ゴム弁１８ｂのみが開いて、吐出口１７ｃから吸引
された所望の液体が吐出用ノズル２２から吐出されるよ
うになっている。

（発明が解決しようこする課題） ところで従来の自動化学分析装置では、液体分注系に用
いられているデュアルチェックバルブにおける吸引用ゴ
ム弁と吐出用ゴム弁との硬度が同じに設定されているの
で、吸引側と吐出側とで相反した関係になって吐出精度
に悪影響を及ぼすという問題がある。

第４図及び第５図（ａ）．（ｂ）はこの様子を示すもの
である。先ず両ゴム弁１８ａ．１８ｂが共に高硬度に設
定された場合は、高硬度のゴム弁は密着性に劣るので第
４図に示すように吐出時シリンジ２０の上昇に伴い０．
　１　ｋｇ＃程度の圧力で微小リークが生じて吸引側で
逆流が生じるおそれがある。

一方、両ゴム弁１８ａ，１８ｂが共に低硬度に設定され
た場合は、低硬度のゴム弁は変形し易いので第５図（ａ
）に示すように吐出時のシリンジ２０の上昇に伴い吸引
側ゴム弁１８ａが変形し、シリンジ上昇動作停止後第５
図（ｂ）に示すようにこのゴム弁１８ａの変形が復帰す
るときに、吐出側ゴム弁１８ｂに弱い圧力が加わってこ
のゴム弁１８ｂが少し開くので、吐出用ノズル２２から
一又は二滴程度不必要なしずく２３が吐出されるように
なる。このしすべは予め決められた吐出量以外の余分な
量となる。以上のような欠点を除いて吐出精度を上げる
には電磁弁を用いるようにすればよいが、コストアップ
が避けられなくなる。

本発明は以上のような問題を解決するためなされたもの
で、ゴム弁による吐出精度に対する悪影響を防止するよ
うにした自動化学分析装置用チェックバルブを提供する
ことを目的とするものである。

［発明の構威コ （課題を解決するための手段） 上記目的を達戊するために本発明は、吸引側及び吐出側
に各々ゴム弁が設けられ、分析に必要な液体を吸引して
所望の反応容器に吐出する自動化学分析装置用チェック
バルブにおいて、前記チェックバルブにおける吸引側の
ゴム弁の硬度を吐出時逆流しない範囲で高く且つ吐出側
のゴム弁の硬度を吸引側より低く設定したことを特徴と
するものである。

（作　用） 吸引側ゴム弁の硬度が吐出時逆流しない範囲で、且つ吐
出側ゴム弁の硬度よりも高く設定されているので、吐出
時吸引側において微少リーク及び変形は生じない。これ
によって吸引側ゴム弁の変形復帰動作は生じないので、
これによる不必要な液体の吐出は行われない。従ってゴ
ム弁による吐出精度に対する悪影響を防止することがで
きる。

（実施例） 以下図面を参照して本発明実施例を説明する。

第工図は本発明の自動化学分析装置用チェックバルブの
実施例を示す断面図で、デュアルチェックバルブ１７に
おいて、１７ａはＴ字状の本体，１７ｂは所望の液体を
吸引する吸引口，１７Ｃは液体を吐出する吐出口。１７
ｄはシリンジ挿入口である。吸引口１７ｂ及び吐出口１
７ｃの内部には各々エチレンプロピレンゴム等から或る
吸引用ゴム弁１８ａ．吐出用ゴム弁１８ｂが設けられて
いる。ゴム弁１８ａ，１８ｂの硬度は吸引用ゴム弁１８
ａが高く設定（例えば５５°）されると共に、吐出用ゴ
ム弁１８ｂは低く設定（例えば４５°）される。シリン
ジ挿入口１７ｄにはシリンジ２０が挿入され、液体の吸
引時はシリンジ２０が下降することにより吸引用ゴム弁
１８ａが開くと共に吐出用ゴム弁１８ｂが閉じる。また
吸引された液体の吐出時は、シリンジ２０が上昇するこ
とにより吸引用ゴム弁１８ａが閉じると共に吐出用ゴム
弁１８ｂが開《。

吸引口１７ｂはコネクタ２１ａを介して液体供給源に接
続され、また吐出口１７ｅはコネクタ２１ｂを介して吐
出用ノズル２２に接続される。

次に本実施例の作用を説明する。

第２図（ａ）に示すように、吐出時シリンジ２０の上昇
に伴い吸引側ゴム弁１８ａに徐々に圧力が加わるように
なる。ここでこのゴム弁１８ａは高硬度に設定されてい
ると共に吐出側ゴム弁１８ｂが低硬度に設定されている
ので、吐出側ゴム弁１８ｂが変形し易くなっているため
液体の流れはこの吐出側ゴム弁１８ｂからだけになる。

従って吸引側で逆流は生ぜず、開かれた低硬度の吐出側
ゴム弁１８ｂを介して吐出口１７ｃに接続された吐出用
ノズル２２から液体が所望量吐出される。

次にシリンジ２０の上昇動作終了後は第２図（ｂ）に示
すように、吸引側ゴム弁１８ａは高硬度に設定されてい
て変形は生じないのでこの復帰は行われない。従って吐
出側ゴム弁１８ｂからはこれが開いた間だけ液体が吐出
されるので吐出用ノズル２２から不必要なしずくが吐出
されることはない。

このように本実施例によれば、吐出時シリンジ２０の上
昇に伴い吸引側ゴム弁１８ａでは微小リークが生じずま
た変形も生じないので、分析に必要な液体を吐出する場
合所望量のみを吐出することができる。よって吐出精度
に対する悪影響を防止することができる。従って電磁弁
のような高価な部品を用いることなく目的を達成できる
ので、コストアップにはならない。

吸引側ゴム弁１８ａ及び吐出側ゴム弁１８ｂは同一材料
で構成する必要はなく、異なっていてもよい。要するに
吸引側ゴム弁１８ａの硬度が吐出側ゴム弁１８ｂに比較
して相対的に高く設定されていればよい。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、吸引側ゴム弁の硬度
を吐出側ゴム弁の硬度よりも高く設定したデュアルチェ
ックバルブを備えるようにしたので、ゴム便による吐出
精度に対する悪影饗を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自動化学分析装置用チェックバルブの
実施例を示す断面図、第２図（ａ），（ｂ）は第１図の
デュアルチェックバルブの作用の説明図、第３図は従来
のデュアルチェックバルブを示す断面図、第４図及び第
５図（ａ），　　（ｂ）は第３図のデュアルチェックバ
ルブの作用の説明図、第６図は自動化学分析装置の構成
例を示す平面図である。 １７・・・デュアルチェックバルブ、 １７ｂ・・・吸引口、１７ｃ・・・吐出口、１８ａ・・
・吸引側ゴム弁（高い硬度のゴム弁）、１８ｂ・・・吐
出側ゴム弁（低い硬度のゴム弁）、２０・・・シリンジ
、２２・・・吐出用ノズル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 吸引側及び吐出側に各々ゴム弁が設けられ、分析に必要
   な液体を吸引して所望の反応容器に吐出する自動化学分
   析装置用チェックバルブにおいて、前記チェックバルブ
   における吸引側のゴム弁の硬度を高く且つ吐出側のゴム
   弁の硬度を低く設定したことを特徴とする自動化学分析
   装置用チェックバルブ。