JPH0915115A - 理化学機器用逆止弁及び該逆止弁を用いた複液混合装置 - Google Patents
理化学機器用逆止弁及び該逆止弁を用いた複液混合装置Info
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- JPH0915115A JPH0915115A JP7183374A JP18337495A JPH0915115A JP H0915115 A JPH0915115 A JP H0915115A JP 7183374 A JP7183374 A JP 7183374A JP 18337495 A JP18337495 A JP 18337495A JP H0915115 A JPH0915115 A JP H0915115A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 閉弁動作の遅れをなくし、逆流をより完全に
防止した逆止弁を提供する。 【構成】 送液路内に設けた弁室30に、先端外周面に
下流側圧が付加される状態で上流側流入孔を閉鎖するゴ
ム状弾性材からなる栓状弁体27を挿入し、その栓状弁
体27には、常時は自らの弾性によって閉鎖状態にある
弾性開閉流路33を上下流側に貫通して設け、その弾性
開閉流路33の上流側端部にテーパ状に拡開した上流側
圧力導入部34を設ける。
防止した逆止弁を提供する。 【構成】 送液路内に設けた弁室30に、先端外周面に
下流側圧が付加される状態で上流側流入孔を閉鎖するゴ
ム状弾性材からなる栓状弁体27を挿入し、その栓状弁
体27には、常時は自らの弾性によって閉鎖状態にある
弾性開閉流路33を上下流側に貫通して設け、その弾性
開閉流路33の上流側端部にテーパ状に拡開した上流側
圧力導入部34を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体分析装置等の理化
学機器の流路に用いる逆止弁及びこれを用いた複液混合
装置に関する。
学機器の流路に用いる逆止弁及びこれを用いた複液混合
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フローインジェクション等の液体
分析装置の流路や、送液ポンプには逆止弁として、ボー
ル弁が多く使用されている。
分析装置の流路や、送液ポンプには逆止弁として、ボー
ル弁が多く使用されている。
【0003】この種の逆止弁は、図4に示すように弁室
1の上流側に弁口2を有する上向きの弁座3を設け、そ
の上に球状の弁体4を収容し、上流側流路5内の液圧に
よって弁体4が押されて弁口2が開かれるとともに、下
流側流路6内が上流側より高くなると弁体4が弁座3に
押し付けられて弁口2が閉じられ、逆流が阻止されるよ
うにしている。尚、図4はプランジャーポンプを示して
おり、プランジャー7を挿入したシリンダ8のヘッド部
の上下にそれぞれ一対づつの逆止弁を設置した側を示し
ている。
1の上流側に弁口2を有する上向きの弁座3を設け、そ
の上に球状の弁体4を収容し、上流側流路5内の液圧に
よって弁体4が押されて弁口2が開かれるとともに、下
流側流路6内が上流側より高くなると弁体4が弁座3に
押し付けられて弁口2が閉じられ、逆流が阻止されるよ
うにしている。尚、図4はプランジャーポンプを示して
おり、プランジャー7を挿入したシリンダ8のヘッド部
の上下にそれぞれ一対づつの逆止弁を設置した側を示し
ている。
【0004】一方、液体の分析や反応に使用する複液混
合装置としては、図5に示すように一対のプランジャー
ポンプ10a,10bを一つの駆動機構11によって液
の押し出し、吸引が交互に行われるように同期させ、各
ポンプ10a,10bの下流側流路12a,12bを一
つの混合液流路13に合流させるようにした構造のもの
が知られている。この種の複液混合装置のプランジャー
ポンプ10a,10bには逆流を防止する逆止弁14と
して前述の如きボール弁式のものが広く使用されている
合装置としては、図5に示すように一対のプランジャー
ポンプ10a,10bを一つの駆動機構11によって液
の押し出し、吸引が交互に行われるように同期させ、各
ポンプ10a,10bの下流側流路12a,12bを一
つの混合液流路13に合流させるようにした構造のもの
が知られている。この種の複液混合装置のプランジャー
ポンプ10a,10bには逆流を防止する逆止弁14と
して前述の如きボール弁式のものが広く使用されている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来のボー
ル弁式の逆止弁にあっては、上流側圧によって開き方向
に移動しているボール状の弁体が上流側圧の負圧化によ
って弁座側に移動して弁口を閉じるまでに時間がかか
り、閉弁の遅れが生じ、少量ではあるが逆流を防止でき
ない。この遅れは、液体の比重や粘度によっても変化す
る。
ル弁式の逆止弁にあっては、上流側圧によって開き方向
に移動しているボール状の弁体が上流側圧の負圧化によ
って弁座側に移動して弁口を閉じるまでに時間がかか
り、閉弁の遅れが生じ、少量ではあるが逆流を防止でき
ない。この遅れは、液体の比重や粘度によっても変化す
る。
【0006】また液体内の脱気が充分でない場合には弁
体や弁座に気泡が付着し、これが徐々に成長して、弁座
と弁体間に介在されることとなり、これを押し退けて弁
体が弁座に当接されることとなるため、逆流が多くな
る。
体や弁座に気泡が付着し、これが徐々に成長して、弁座
と弁体間に介在されることとなり、これを押し退けて弁
体が弁座に当接されることとなるため、逆流が多くな
る。
【0007】この現象は、プランジャーの1回の液押出
量が数μl(マイクロリットル)といったように微量で
ある場合には上流側の負圧化によっても気泡の存在によ
って弁体が戻り切らなくなり、送液不能となる事態が生
じる。
量が数μl(マイクロリットル)といったように微量で
ある場合には上流側の負圧化によっても気泡の存在によ
って弁体が戻り切らなくなり、送液不能となる事態が生
じる。
【0008】また、単位時間当りの送液量を増加するた
めに単位時間当りのプランジャー動作回数を増加しても
弁体の戻り遅れのため、動作回数に比例した送液量の増
加が得られないという問題があった。
めに単位時間当りのプランジャー動作回数を増加しても
弁体の戻り遅れのため、動作回数に比例した送液量の増
加が得られないという問題があった。
【0009】一方、前述した従来の複液混合装置は、混
合液流路に二つのプランジャーポンプにより、図6に示
すように各液a,bを交互に押し込むものであるため、
1回の押し込み量が少なければ少ない程混合状態即ち、
二液の接触率が高くなり、特に微量のサンプルの分析の
ための反応には、試薬とサンプルの混合状態を良くする
ことが要求され、このため、プランジャーポンプの1回
の押し出し動作による押出量を数μlとし、しかも高速
にて効率を良くすることが望まれているが、従来のボー
ル弁式の逆止弁を使用すると弁体の戻りの遅れによって
送り量の誤差が多くなるとともに、高速運転に限界があ
るという問題があった。
合液流路に二つのプランジャーポンプにより、図6に示
すように各液a,bを交互に押し込むものであるため、
1回の押し込み量が少なければ少ない程混合状態即ち、
二液の接触率が高くなり、特に微量のサンプルの分析の
ための反応には、試薬とサンプルの混合状態を良くする
ことが要求され、このため、プランジャーポンプの1回
の押し出し動作による押出量を数μlとし、しかも高速
にて効率を良くすることが望まれているが、従来のボー
ル弁式の逆止弁を使用すると弁体の戻りの遅れによって
送り量の誤差が多くなるとともに、高速運転に限界があ
るという問題があった。
【0010】本発明はこのような従来の問題にかんが
み、逆流閉弁時の遅れをなくし、逆流を略完全になくし
た逆止弁、及びこれを用いて二液の微量定量混合がより
完全に、かつ、効率良く行われ得る複液混合装置の提供
を目的としたものである。
み、逆流閉弁時の遅れをなくし、逆流を略完全になくし
た逆止弁、及びこれを用いて二液の微量定量混合がより
完全に、かつ、効率良く行われ得る複液混合装置の提供
を目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の逆止弁の
特徴は、送液路内に設けた弁室に、先端外周面に下流側
圧が付加される状態で上流側流入孔を閉鎖するゴム状弾
性材からなる栓状弁体を挿入し、該栓状弁体には、常時
は自らの弾性によって閉鎖状態にある弾性開閉流路を上
下流側に貫通して設け、該弾性開閉流路の上流側端部に
テーパ状に拡開した上流側圧力導入部を設け、前記送液
路の下流側に対する上流側の昇圧によって前記弾性開閉
流路及び押し拡げられて送液されることにある。
解決し、所期の目的を達成するための本発明の逆止弁の
特徴は、送液路内に設けた弁室に、先端外周面に下流側
圧が付加される状態で上流側流入孔を閉鎖するゴム状弾
性材からなる栓状弁体を挿入し、該栓状弁体には、常時
は自らの弾性によって閉鎖状態にある弾性開閉流路を上
下流側に貫通して設け、該弾性開閉流路の上流側端部に
テーパ状に拡開した上流側圧力導入部を設け、前記送液
路の下流側に対する上流側の昇圧によって前記弾性開閉
流路及び押し拡げられて送液されることにある。
【0012】また本発明の複液混合装置の特徴は、内部
にプランジャーを往復動自在に収容したシリンダ内に流
入側流路と流出側流路とを設け、その両流路にそれぞれ
逆止弁を設けてなる一対のプランジャーポンプを有し、
該両プランジャーポンプの流出側流路を共通の混合流路
に連通させるとともに、前記プランジャーを交互に往復
動するように同期させて動作させる駆動手段を備えてな
る複液混合装置において、前記各逆止弁として送液路内
に設けた弁室に、先端外周面に下流側圧が付加される状
態で上流側流入孔を閉鎖するゴム状弾性材からなる栓状
弁体を挿入し、該栓状弁体には、常時は自らの弾性によ
って閉鎖状態にある弾性開閉流路を上下流側に貫通して
設け、該弾性開閉流路の上流側端部にテーパ状に拡開し
た上流側圧力導入部を設け、前記送液路の下流側に対す
る上流側の昇圧によって前記弾性開閉流路及び押し拡げ
られて送液されるようにした逆止弁を用いたことにあ
る。
にプランジャーを往復動自在に収容したシリンダ内に流
入側流路と流出側流路とを設け、その両流路にそれぞれ
逆止弁を設けてなる一対のプランジャーポンプを有し、
該両プランジャーポンプの流出側流路を共通の混合流路
に連通させるとともに、前記プランジャーを交互に往復
動するように同期させて動作させる駆動手段を備えてな
る複液混合装置において、前記各逆止弁として送液路内
に設けた弁室に、先端外周面に下流側圧が付加される状
態で上流側流入孔を閉鎖するゴム状弾性材からなる栓状
弁体を挿入し、該栓状弁体には、常時は自らの弾性によ
って閉鎖状態にある弾性開閉流路を上下流側に貫通して
設け、該弾性開閉流路の上流側端部にテーパ状に拡開し
た上流側圧力導入部を設け、前記送液路の下流側に対す
る上流側の昇圧によって前記弾性開閉流路及び押し拡げ
られて送液されるようにした逆止弁を用いたことにあ
る。
【0013】
【作用】本発明の逆止弁は、送液路の弁室より上流側の
内圧が下流側より一定以上上昇すると、その圧力が栓状
弁体の圧力導入部より導入されて閉じられている弾性開
閉流路が押し拡げられて下流側に送液される。そして、
上流側の圧力が低下し、栓状弁体の閉鎖方向の弾性より
小さくなると弾性開閉流路は自らの弾性によって閉鎖さ
れ、送液が停止される。一方、弁室下流側の圧力が上流
側より上昇した場合には、その圧力が栓状弁体の外周に
付加され、弾性開閉流路を閉鎖する側に作用する。
内圧が下流側より一定以上上昇すると、その圧力が栓状
弁体の圧力導入部より導入されて閉じられている弾性開
閉流路が押し拡げられて下流側に送液される。そして、
上流側の圧力が低下し、栓状弁体の閉鎖方向の弾性より
小さくなると弾性開閉流路は自らの弾性によって閉鎖さ
れ、送液が停止される。一方、弁室下流側の圧力が上流
側より上昇した場合には、その圧力が栓状弁体の外周に
付加され、弾性開閉流路を閉鎖する側に作用する。
【0014】この逆止弁を使用した本発明の複液混合装
置は、一対のプランジャーポンプによって交互に二液を
各送液路より混合流路内に押し出されるが、各ポンプで
は、上述したように逆止弁の戻りの遅れがほとんどない
ため、予定した押出量だけ高精度で交互に送り出される
こととなり、高速でも高精度の二液混合が得られる。
置は、一対のプランジャーポンプによって交互に二液を
各送液路より混合流路内に押し出されるが、各ポンプで
は、上述したように逆止弁の戻りの遅れがほとんどない
ため、予定した押出量だけ高精度で交互に送り出される
こととなり、高速でも高精度の二液混合が得られる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を図1〜図3について説
明する。
明する。
【0016】図1は本発明に係る逆止弁の一実施例を示
している。図において、20は逆止弁であり、21は上
流側流路、22は下流側流路である。両流路21,22
は合成樹脂チューブをもって構成され、逆止弁20を構
成している上流側ジョイント23、下流側ジョイント2
4に対し、袋ナット25,25をもって連結固定されて
いる。
している。図において、20は逆止弁であり、21は上
流側流路、22は下流側流路である。両流路21,22
は合成樹脂チューブをもって構成され、逆止弁20を構
成している上流側ジョイント23、下流側ジョイント2
4に対し、袋ナット25,25をもって連結固定されて
いる。
【0017】逆止弁20は連結スリーブ26、上下流側
の両ジョイント23,24及び栓状弁体27をもって構
成されている。両ジョイント23,24は連結スリーブ
26内に螺嵌されて連結され、互いに延長方向配置にそ
れぞれ流路28,29が開口され、これが上下流路2
1,22にそれぞれ連通されている。
の両ジョイント23,24及び栓状弁体27をもって構
成されている。両ジョイント23,24は連結スリーブ
26内に螺嵌されて連結され、互いに延長方向配置にそ
れぞれ流路28,29が開口され、これが上下流路2
1,22にそれぞれ連通されている。
【0018】下流側ジョイント24の端面には流路29
に連通した断面が円形の弁室30が形成されている。こ
の弁室30内に栓状弁体27の先端側が挿入され、か
つ、この弁体27によって弁室30の上流側開口部を閉
鎖している。
に連通した断面が円形の弁室30が形成されている。こ
の弁室30内に栓状弁体27の先端側が挿入され、か
つ、この弁体27によって弁室30の上流側開口部を閉
鎖している。
【0019】栓状弁体27は、ゴム状弾性材(本実施例
ではエチレンプロピレンゴムを使用)もって全体が成形
されており、円柱状の本体部31の後端外周にフランジ
32が一体に成形され、このフランジ32を両ジョイン
ト23,24の端面間に挾んで両ジョイント間を密閉し
ている。
ではエチレンプロピレンゴムを使用)もって全体が成形
されており、円柱状の本体部31の後端外周にフランジ
32が一体に成形され、このフランジ32を両ジョイン
ト23,24の端面間に挾んで両ジョイント間を密閉し
ている。
【0020】本体部31は弁室30内に挿入され、その
先端部が先細りテーパ状に成形されている。またこの本
体部31には、その中心に弾性開閉流路33が形成さ
れ、その上流側端部にはテーパ状に拡開した上流側圧力
導入部34が形成されている。
先端部が先細りテーパ状に成形されている。またこの本
体部31には、その中心に弾性開閉流路33が形成さ
れ、その上流側端部にはテーパ状に拡開した上流側圧力
導入部34が形成されている。
【0021】弾性開閉流路33は、外圧が加わらない状
態の時、本体部31の自らの弾性によって閉鎖状態にあ
り、上流側の流体圧が下流側より高くなった時、その差
圧によって弾性的に押し拡げられて液が流れ、逆にその
差圧が一定以下になると自らの弾性によって弾性開閉流
路33が閉鎖されるようになっている。
態の時、本体部31の自らの弾性によって閉鎖状態にあ
り、上流側の流体圧が下流側より高くなった時、その差
圧によって弾性的に押し拡げられて液が流れ、逆にその
差圧が一定以下になると自らの弾性によって弾性開閉流
路33が閉鎖されるようになっている。
【0022】また下流側、即ち、弁室30の内圧が上流
側流路28内より高くなると、これが本体部31の外周
に付加され、弾性開閉流路33が閉じる方向に作用され
るようになっている。
側流路28内より高くなると、これが本体部31の外周
に付加され、弾性開閉流路33が閉じる方向に作用され
るようになっている。
【0023】図2は本発明の複液混合装置を実施したフ
ローインジェクション装置を示しており、図において、
40はキャリヤー溶液にてサンプルを送り出すサンプル
流路であり、41は試薬流路である。両流路40,41
にはそれぞれプランジャーポンプ42,43が備えられ
ている。両プランジャーポンプ42,43は一つの駆動
機構44によって一方が送液工程にある時に他方が吸引
工程となるように制御され、交互に液間欠送りするよう
に構成されている。
ローインジェクション装置を示しており、図において、
40はキャリヤー溶液にてサンプルを送り出すサンプル
流路であり、41は試薬流路である。両流路40,41
にはそれぞれプランジャーポンプ42,43が備えられ
ている。両プランジャーポンプ42,43は一つの駆動
機構44によって一方が送液工程にある時に他方が吸引
工程となるように制御され、交互に液間欠送りするよう
に構成されている。
【0024】両流路40,41は、一本の混合流路45
に合流されており、前記ポンプにより両流路40,41
からの液が交互に一定量づつ混合流路45に送り込まれ
るようになっている。
に合流されており、前記ポンプにより両流路40,41
からの液が交互に一定量づつ混合流路45に送り込まれ
るようになっている。
【0025】図において、46は流路40内にサンプル
を送り込むサンプルインジェクターであり、47は反応
コイル、48は反応した液の吸光光度を測定する測定器
である。
を送り込むサンプルインジェクターであり、47は反応
コイル、48は反応した液の吸光光度を測定する測定器
である。
【0026】尚、図3において、図1と同じ部分には同
じ符号を付して説明を省略する。
じ符号を付して説明を省略する。
【0027】このように構成されるフローインジェンシ
ョク装置の両プランジャーポンプ42,43には、図3
に示すようにそれぞれ前述した逆止弁20,20が使用
されている。即ち、このプランジャーポンプはプランジ
ャー50が挿入されたシリンダ51の頂部に吸引流路5
2及び送出流路53が連通され、その両流路52,53
に逆止弁20,20が同じ向きで取り付けられ、これに
よってプランジャー50の往復動作によって間欠的に液
の吸引、送出がなされるようになっている。
ョク装置の両プランジャーポンプ42,43には、図3
に示すようにそれぞれ前述した逆止弁20,20が使用
されている。即ち、このプランジャーポンプはプランジ
ャー50が挿入されたシリンダ51の頂部に吸引流路5
2及び送出流路53が連通され、その両流路52,53
に逆止弁20,20が同じ向きで取り付けられ、これに
よってプランジャー50の往復動作によって間欠的に液
の吸引、送出がなされるようになっている。
【0028】このように構成されるフローインジェンシ
ョク装置にあっては、サンプル流路40と試薬流路41
からの液が混合流路45内に交互に送り込まれて互いに
接触し、混合されるものであり、その際、各プランジャ
ーポンプ42,43においては、プランジャー50の押
し出し工程及び引き込み工程の各工程が完了と同時に栓
状弁体が自ら弾性力によって流路を閉鎖するため、送液
状態から閉鎖状態への移行が瞬時になされることとな
り、閉弁動作の遅れがほとんどなく、従って、逆流が吸
引、送出の切換時における逆流がほとんど生じることな
く間欠的送液がなされる。
ョク装置にあっては、サンプル流路40と試薬流路41
からの液が混合流路45内に交互に送り込まれて互いに
接触し、混合されるものであり、その際、各プランジャ
ーポンプ42,43においては、プランジャー50の押
し出し工程及び引き込み工程の各工程が完了と同時に栓
状弁体が自ら弾性力によって流路を閉鎖するため、送液
状態から閉鎖状態への移行が瞬時になされることとな
り、閉弁動作の遅れがほとんどなく、従って、逆流が吸
引、送出の切換時における逆流がほとんど生じることな
く間欠的送液がなされる。
【0029】
【発明の効果】上述したように本発明の逆止弁において
は、栓状弁体が自らの弾性によって閉鎖状態を維持する
方向側に作用しているため、強制上流側の流体圧が下流
側より小さくなると瞬時にして流路閉鎖されることとな
り、液の比重や粘度の大小にかかわらず逆流のほとんど
生じないものとなり、また液中に気泡があっても栓状弁
体の弾性閉鎖流路内にはこれが付着して成長することが
なくなり、開閉動作に支障を生じさせない。
は、栓状弁体が自らの弾性によって閉鎖状態を維持する
方向側に作用しているため、強制上流側の流体圧が下流
側より小さくなると瞬時にして流路閉鎖されることとな
り、液の比重や粘度の大小にかかわらず逆流のほとんど
生じないものとなり、また液中に気泡があっても栓状弁
体の弾性閉鎖流路内にはこれが付着して成長することが
なくなり、開閉動作に支障を生じさせない。
【0030】また、この逆止弁をプランジャーポンプに
使用し、一対のポンプにて複数液を一つの混合液路に交
互に送り込むようにした複液混合装置では、プランシャ
ーポンプの逆止弁が閉弁動作の遅れがほとんどないもの
となるため、プランシャーによる1回の送り出し量が数
μlといったような微量であっても適格に定量送りが高
速でできることとなり、混合効率が著しく高いものとな
り、かつ、正確な混合比を得ることができる。
使用し、一対のポンプにて複数液を一つの混合液路に交
互に送り込むようにした複液混合装置では、プランシャ
ーポンプの逆止弁が閉弁動作の遅れがほとんどないもの
となるため、プランシャーによる1回の送り出し量が数
μlといったような微量であっても適格に定量送りが高
速でできることとなり、混合効率が著しく高いものとな
り、かつ、正確な混合比を得ることができる。
【図1】本発明に係る逆止弁の一実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の複液混合装置の実施したフローインジ
ェクション装置のフロー図である。
ェクション装置のフロー図である。
【図3】同装置に使用しているプランジャーポンプの断
面図である。
面図である。
【図4】従来の逆止弁の一例の断面図である。
【図5】従来の複液混合装置の一例のフロー図である。
【図6】同上の混合流路への二液の送り込み状態を示す
断面図である。
断面図である。
20 逆止弁 21 上流側流路 22 下流側流路 23 上流側ジョイント 24 下流側ジョイント 25 袋ナット 26 連結スリーブ 27 栓状弁体 28,29 流路 30 弁室 31 本体部 32 フランジ 33 弾性開閉流路 34 上流側圧力導入部 40 サンプル流路 41 試薬流路 42,43 プランジャーポンプ 44 駆動機構 45 混合流路 46 サンプルインジェクター 47 反応コイル 48 測定器 50 プランジャー 51 シリンダ 52 吸引流路 53 送出流路
Claims (2)
- 【請求項1】 送液路内に設けた弁室に、先端外周面に
下流側圧が付加される状態で上流側流入孔を閉鎖するゴ
ム状弾性材からなる栓状弁体を挿入し、該栓状弁体に
は、常時は自らの弾性によって閉鎖状態にある弾性開閉
流路を上下流側に貫通して設け、該弾性開閉流路の上流
側端部にテーパ状に拡開した上流側圧力導入部を設け、
前記送液路の下流側に対する上流側の昇圧によって前記
弾性開閉流路及び押し拡げられて送液されることを特徴
としてなる理化学機器用逆止弁。 - 【請求項2】 内部にプランジャーを往復動自在に収容
したシリンダ内に流入側流路と流出側流路とを設け、そ
の両流路にそれぞれ逆止弁を設けてなる一対のプランジ
ャーポンプを有し、該両プランジャーポンプの流出側流
路を共通の混合流路に連通させるとともに、前記プラン
ジャーを交互に往復動するように同期させて動作させる
駆動手段を備えてなる複液混合装置において、前記各逆
止弁として送液路内に設けた弁室に、先端外周面に下流
側圧が付加される状態で上流側流入孔を閉鎖するゴム状
弾性材からなる栓状弁体を挿入し、該栓状弁体には、常
時は自らの弾性によって閉鎖状態にある弾性開閉流路を
上下流側に貫通して設け、該弾性開閉流路の上流側端部
にテーパ状に拡開した上流側圧力導入部を設け、前記送
液路の下流側に対する上流側の昇圧によって前記弾性開
閉流路及び押し拡げられて送液されるようにした逆止弁
を用いたことを特徴としてなる複液混合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7183374A JPH0915115A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 理化学機器用逆止弁及び該逆止弁を用いた複液混合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7183374A JPH0915115A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 理化学機器用逆止弁及び該逆止弁を用いた複液混合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915115A true JPH0915115A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=16134660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7183374A Pending JPH0915115A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 理化学機器用逆止弁及び該逆止弁を用いた複液混合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0915115A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008208873A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Tosoh Corp | 改良チェック弁 |
WO2012153723A1 (ja) * | 2011-05-09 | 2012-11-15 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | マイクロチップ送液システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0314979A (ja) * | 1989-06-08 | 1991-01-23 | Natl Space Dev Agency Japan<Nasda> | 逆止弁 |
JPH0325369A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-02-04 | Toshiba Corp | 自動化学分析装置用チェックバルブ |
-
1995
- 1995-06-27 JP JP7183374A patent/JPH0915115A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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