JPH0325125A - 掘削機械の掘削制御装置 - Google Patents

掘削機械の掘削制御装置

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JPH0325125A
JPH0325125A JP15840789A JP15840789A JPH0325125A JP H0325125 A JPH0325125 A JP H0325125A JP 15840789 A JP15840789 A JP 15840789A JP 15840789 A JP15840789 A JP 15840789A JP H0325125 A JPH0325125 A JP H0325125A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧ショベル、油圧バツクホーなとの掘削機
械の掘削制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のこの種の掘削制御装置としては、例えば特公昭5
2−40121号、特開昭55−126819号、及び
特開昭61−83727号の各公報に示されるものがあ
る。
上記従来例のうち、特公昭52−40121号公報に示
されたものは、作業機と同一の動きをし、かつ作業機と
相似なモデルリンク機構と、このモデルリンク機構によ
り操作されて作業機の掘削深さを制限する掘削深さ制限
用リミツタ及び作業機の安息角を越える掘削を制限する
安息角制限用リミッタとを運転者の目視可能な箇所に設
置したもので、作業機に追従して動くモデルリンク機構
を観察することにより作業機の掘作状況を容易に把握で
きると共に、所定の掘削深さ及び安息角を越える掘削を
自動的に制限するようにしたものである。
また特開昭55−126619号公報に示されたものは
、法面掘削作業において最終仕上げ直線以上に堀り過ぎ
た場合には警報を発して運転者に知らせることにより、
過掘削を防止するようにしたものである。
さらに特開昭81−83727号公報に示されたものも
、法面掘削作業のような勾配形或を伴う作業において、
形成中の勾配を演算により算出し、この勾配と予め指定
した基準勾配との偏差が所定の範囲から外れたとき警報
信号を出力して、基準勾配からずれたことを音響により
運転者に報知するようにしたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来例のうち、特公昭52−40121号公報に示
されたものにおいては、作業機の他にこれと相似なモデ
ルリンク機構があるため装置全体が複雑になり、それに
付随して信頼性低下などの問題があった。
またその構成上、所定の掘削深さを越えて掘削した場合
には作業機がその位置に停止してしまうため、この停止
状態を人為的に解除して作業機を作動可能な状態にした
うえで、再度掘削深さをセットして以後の掘削作業を行
う必要があった。
このため特に所定の目標掘削深さに沿って掘削する場合
には、目標掘削深さを越えないようにたえず注意しなけ
ればならず、さらに目標掘削深さを越えた場合には、上
記のように作業機の停止状態の解除、及び掘削深さのセ
ットが必要で、作業が繁雑になるとともに掘削#+1度
を向上させることも困難であった。
また特開昭55−126819号、及び特開昭61−8
3727号の各公報に示されたものにあっては、最終仕
上げ直線または基準勾配からずれて掘削しようとする場
合、ブザーや警報ランプなどの警告手段で運転者に警告
するものであるが、掘削機械のエンジン音が大きくて気
がつかなかったり、運転者は作業機の刃先を注現してい
て気がつかないということがしばしば起こる。
さらに警報に気づいても、作業気を何れの方向へ作動さ
せるべきかをその都度、運転者は判断して作業機操作手
段を操作しなければならず、作業が繁雑で掘削精度の向
上も困難であった。
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、油圧ショベ
ル、油圧バックホーなとの掘削機械において、指定した
掘削面より浅い部分は自由に掘削できるが、指定した掘
削面より深い部分は掘削できないように作業機の動きを
制限することにより、上記の課題を解決するようにした
掘削機械の掘削制御装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る掘削機械の掘
削制御装置は、車体に回転自在に一端を軸支されたブー
ム、該ブームの他端に軸支されたアーム、該アームの他
端に軸支されたバケット及びこれらを駆動するシリンダ
を具備する構成において、 上記ブーム、アーム、及びバケットの各回動支点に夫々
設けられこれらの回動角に応じた信号を出力する角度検
出器と、 上記角度検出器からの信号に基づいてバケット刃先点の
現在位置を演算し対応する位置信号を出力する作業機刃
先位置演算手段と、指定した掘削面を規定する掘削深さ
と掘削角とを設定する掘削深さ・掘削角設定手段と、上
記作業機刃先位置演算手段からの信号および掘削深さ・
掘削角設定手段によって設定される掘削深さと掘削角と
に基づいて、指定した掘削面に対するバケット刃先点の
位置関係を比較演算し、バケット刃先点が指定した掘削
面より浅い部分に位置する場合とそれ以外の場合とに応
じた指令信号を出力する比較演算手段と、上記比較演算
手段からの指令信号に基づいて、バケット刃先点が指定
した掘削面より浅い部分に位置する場合にはバケット刃
先点の動きを制限せず、それ以外の場合にはバケット刃
先点のさらに深くなる方向への動きを停止させる信号を
出力する作業機方向判定演算手段とを備え、上記作業機
方向判定演算手段からの信号により上記の各シリンダに
接続されている操作弁をし−て各シリンダを作動可能ま
たは作動停止させる構成となっている。
〔作 用〕
作業機刃先位置演算手段により演算されるバケット刃先
点の位置と予め掘削深さ・掘削角設定手段により指定さ
れる掘削面との関係が比較演算手段において比較され、
その比較結果に基づく指令信号が作業機方向判定演算手
段へ入力されることによって、ブーム、アーム、及びバ
ケットに対する作動可能信号または作動停止信号とがこ
の作業機方向判定演算手段から出力されて、上記の各シ
リンダに接続されている操作弁をして各シリンダの作動
を制御することで作業機の動きを制御する。
〔実  施  例〕
以下、本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。
第3図は油圧ショベルの概略構成を示すものであり、走
行体1上には車体、例えば上部旋回体2が支持され、旋
回体2にはブーム3の一端が軸支され、ブーム3の他端
にはアーム4が軸支され、さらにこのアーム4の他端に
はバケット5が軸支されており、これらプーム3、アー
ム4、及びバケット5はブームシリンダ6、アームシリ
ンダ7、及びバケットシリンダ8によって各別に回転駆
動される。
ここで作業機各部の長さ、角度等を第4図に示すよう定
義する。すなわち点Oをブーム回動支点、点Aをアーム
回動支点、点Bをバケット回動支点、点Cをバケット刃
先点とし、またこの点Oを通過する車体水平軸をX軸、
点Oを通過する車体垂直軸をY軸とするとき、 L1;点0,A間の長さ L2.点A,B間の長さ L3.点B,C間の長さ α;Y軸と線分OAとのなす角(ブーム角)β;線分O
Aの延長線と線分ABとのなす角(アーム角) γ;線分ABの延長線と線分BCとのなす角(バケット
角) と定義する。
いま、ブーム回動支点Oに対するバケット刃先点Cの位
置を(Xc,Yc)とするとこの位置(Xc,Yc)は
次式 Xc=LI・SINg+L2・SIN(g+β)+L3
・SIN(g+β+r)−(1)Yc=Ll・COSg
+L2・COS0+β)+L3・COS(g+I9+y
)− (2)によって求めることができる。
さらに第4図において、点Pを指定した掘削面とY軸と
の交点、点Dをバケット刃先点Cよりこの掘削面へ下し
た垂線との交点とするとき、h;点0,P間の長さ(掘
削深さ) 但しhは点PがOの上に位置する場合に正、点Oの下に
位置する場合に負する。
θ;X軸に対する掘削面PDのなす角(掘削角) U;点D,C間の長さ(掘削而からバケット刃先点まで
の距離) とすると、掘削面は次式 y−tan θ @X+h           ・(
3)により表される。
そこで上記の掘削面より浅い部分を掘削する場合、及び
掘削面上もしくは掘削面より深い部分を掘削しようとす
る場合に分けて作業機の動きを説明する。
まず掘削面より浅い部分を掘削する場合は、上記(1)
、(2)、(3)式から Yc>tanθ◆Xc+h      ={4)が或立
し、この場合には作業機の動きを制限することなく自由
に掘削できるようにする。
次に掘削面上もしくは掘削面より深い部分を掘削しよう
とする場合は、同様に上記(1)、(2)、(3)式か
ら Yc≦tanθ・Xc+h      −”(5)が成
立し、この場合にはその時の作業機の作動方向に対応し
てプーム3、アーム4、及ヒノ<ケット5の動きをそれ
ぞれ制御することによって、掘削面より深い部分の掘削
を制限するようにする。
すなわち、上記のブーム角α、アーム角β、及びバケッ
ト角γの変化に対する掘削而からバケット刃先点Cまで
の距fiuの変化を調べることにより、そのときの作業
機の作動方向を判定し、この判定結果に基づき作業機の
動きを制御する。具体的には以下のようにする。
掘削面からバケット刃先点Cまでの距Muは次式 u=L1 ・COS(g+#)+L2・COS(a+β
+fl)+L3・COS(a+β+1+θ)+heCO
Sθ      −(6)によって求められ、またこの
距flltuは、バケット刃先点Cが掘削面より浅い部
分に位置するときは u>0 バケット刃先点Cが掘削面より深い部分に位置するとき
は u<0 バケット刃先点Cが掘削面上に位置するときは  u−
0 の各符号をとるものである。
そこで上記(6)式をα,β,γでそれぞれ微分するこ
とにより次の各式 ?u/da=−Ll ・SIN(g+fl )−L2 
・SIN(g+β十〇)−L3・SIN(g+β十γ+
θl             −(7)du/dβ■
−L2・SIN0+β+θ)−L3・SIN(g+β+
7十〇)・・・(8) du/dy■−L3・SIN(g+β十丁十〇)   
            −(9)が得られる。
ここで上記du/dα,du/dβ,du/d7は、そ
れぞれブーム角α、アーム角β、及びバケット角γの変
化に対する掘削面からノ(ケット刃先点Cまでの距離U
の変化率を意味しており(その詳細な意味を上記α,β
,γに対するUの変化を説明する第5図を併用して次1
こ説明する。
du/da,du/dβ,du/dγ>0のときは、α
,β.γの増加、つまりブーム3、アーム4、及びバケ
ット5が下向きまたζよ掘削方向に作動する状態におい
て、上記の距離Uカ《増加する、すなわちノくケ・ノト
刃先点C力《現在位置より浅い方向へ移動することであ
り、この場合にはα,β,γとUとの関係lよ第5図(
A)のようになる。
du/dα,du/dβ,du/d7<0のときは、α
,β,γの増加、つまりブーム3、アーム4、及びバケ
ット5が下向きまたは掘削方向に作動する状態において
、上記の距離u力《減少する、すなわちバケ・ソト刃先
点Cが現在位置より深い方向へ移動することであり、こ
の場合にはα,β,γとUとの関係は第5図(B)のよ
うになる。
さらにd u / d a , d u / dβ,d
u/dγ一〇のときは、α.β,γの増加に関係なく上
記の距1111uが一時的に一定となる、すなわちα,
β,γとUとの関係は第5図(C)の極小部のようにな
る。
そこで指定した掘削面より浅い部分につL)ては(上記
(4)式が或立)、上記のように作業機の動きを制限す
ることなく自由に掘削できるようにするとともに、バケ
・ソト刃先点Cが指定した掘削面(PD)に達したとき
は(上記(5)式が成立)、下記の表に示すように作業
機の動きを制限することによって、指定した掘削面より
浅い部分だけを掘削し、指定した掘削面に仕次に、上記
の原理に括づく本発明の制御構成例を説明する。
第1図は本発明の実施例を示すブロック図で、9はブー
ム操作レバー 10はアーム操作レバー 11はバケッ
ト操作レバーであり、これらは何れも車体、例えば上部
旋回体2の運転室に設けられている。
12はブームの上げ停止回路、13はブームの下げ停止
回路で、これらは上記ブーム操作レバー9と、このブー
ム操作レバー9の操作により切り換え制御されるブーム
操作弁19との中間に設けられ、本発明の原理に基づき
後述のコントローラ18からの制御信号を受けて、各々
プーム3の上向きまたは下向きの動きを停止させるよう
上記ブーム操作弁19を制御する。
また14はアームの掘削停止回路、15はアームのダン
ブ停止回路で、これらは上記アーム操作レバー10と、
このアーム操作レバー10の操作により切り換え制御さ
れるアーム操作弁20との中間に設けられ、コントロー
ラ18からの制御信号を受けて、各々アーム4の掘削方
向またはダンブ方向への動きを停止させるよう上記アー
ム操作弁20を制御する。
さらに16はバケットの掘削停止回路、17はバケット
のダンブ停止回路で、これらは上記バケット操作レバー
11と、このバケット操作レバー11の操作により切り
換え制御されるバケット操作弁21との中間に設けられ
、コントローラ18からの$13 all信号を受けて
、各々バケット5の掘削方向またはダンブ方向への動き
を停止させるよう上記バケット操作弁21を制御する。
そしてブーム操作弁19、アーム操作弁20,及びバケ
ット操作弁21には、これらの各操作弁19.20.2
1の上記のような切り換え制御によって液圧的に伸縮作
動される前記のブームシリンダ6、アームシリンダ7、
及びバケットシリンダ8が各々接続されていて、それぞ
れブーム3、アーム4、及びバケット5を回転駆動する
ようになっている。
次に前記のブーム回劾支点O,アーム回動支点A1及び
バケット回動支点Bには、ブーム3、アーム4、及びバ
ケット5の回動量、すなわち前記ブーム角αを検出する
ためのブーム角度検出器22、前記アーム角βを検出す
るためのアーム角度検出器23、及び前記バケット角γ
を検出するためのバケット角度検出器24がそれぞれ設
けられていて、ブーム角α、アーム角β、及びバケット
角γの現在値に応じた信号を出力してコントローラ18
へ入力する。
このコントローラ18の構成I:.ついて次に説明する
25は作業機刃先位置演算手段で、上記のブーム角α、
アーム角β、及びバケット角γの現在値に応じた信号を
これに人力することにより、前記(1)、(2)式から
ブーム回動点Oに対するバケット刃先点Cの現在位fW
(Xc,Yc)を演算し、対応する位置信号を出力して
後述の比較演算手段27へ入力する。
26は掘削深さ・掘削角設定手段で、指定したい掘削面
を規定する掘削深さhと掘削角θとを設定し比較演算千
段27へ入力するようになっている。
この比較演算手段27は、上記バケット刃先点Cの現在
位置(Xc,Yc)に対応する信号および掘削深さ・掘
削角設定手段26から人力される掘削深さhと掘削角θ
とに基づいて、指定した掘削面に対するバケット刃先点
の位置関係を比較演算するもので、バケット刃先点Cが
、指定された掘削而より浅い部分に位置するのか(前記
(4)式が成立)、それとも指定された掘削面上もしく
はこれより深い部分に位置するのか(前記(5)式が成
立)を求め、それぞれの場合に応じた指令信号を作業機
方向判定演算手段28へ入力する。
作業機方向判定演算手段28は、上記指令信号を受け、
バケット刃先点Cの現在位置とその時のブーム3、アー
ム4、バケット5のそれぞれの作動方向とに対応して、
これらの動きを制御するための制御信号を出力するもの
で、前記(4)式が成立するときはこれらを作動可能に
する信号を出力し、また前記(5)式が成立するときは
前記(7)、(8)、(9)式により求められる値の符
号に応じて、作動を停止させる信号または作動を可能に
する信号を出力し、作業機停止回路2つへ入力するよう
になっている。
第2図は本発明装置の油圧回路図を示し、30はパイロ
ットボンブで、これはブーム操作弁l9、アーム操作弁
20、及びバケット操作弁21を切り換えるためのパイ
ロット圧を供給し、またこのパイロット圧供給管路の途
中には、これらの各操作弁19,20.21を切り換え
るためのパイロット圧の供給を制御するため、ブーム操
作レバー9に連動するブーム上げ用パイロット弁31と
ブーム下げ用パイロット弁32、アーム操作レバー10
に連動するアーム掘削用パイロット弁33とアームダン
プ用パイロット弁34、及びバケット操作レバー11に
連動するバケット掘削用パイロット弁35とバケットダ
ンプ用パイロット弁36がそれぞれ設けてある。
そしてブーム上げ用パイロット弁31とブーム操作弁1
9との間にはブーム上げ停止弁37が、ブーム下げ用パ
イロット弁32とブーム操作弁19との間にはブーム下
げ停止弁38が、アーム掘削用パイロット弁33とアー
ム操作弁20との間にはアーム掘削停止弁39が、アー
ムダンプ用パイロット弁34とアーム操作弁20との間
にはアームダンブ停止弁40が、バケット掘削用パイロ
ット弁35とバケット操作弁2lの間にはバケット掘削
停止弁41が、及びバケットダンブ用パイロット弁36
とバケット操作弁21との間にはバケットダンブ停止弁
42がそれぞれ設けられるとともに、これらの各停止弁
37.38.39,40,41.42が、上記コントロ
ーラ18の作業機方向判定演算手段28から出力される
制御信号によって各別に切り換えれるようになっている
43はメインボンブで、このメインボンブ43の油圧供
給管路の途中にそれぞれ設けたブーム操作弁19、アー
ム操作弁20,及びバケット操作弁21が、上記の各パ
イロット弁31,32,33,34,35.36あるい
は各停止弁37,38,39,40,41.42の切り
換えに伴うパイロット圧の供給によって切り換えられ、
各操作弁19,20.21に各々接続されているブーム
シリンダ6、アームシリンダ7、及びバケットシリンダ
8へ圧浦を供給することにより、これらのシリンダ6,
7.8を伸縮作動させる。
かかる構成の作用をコントローラ18の動作を説明する
フローチャートを示す第8図を併用して説明する。
まず、掘削深さ・掘削角設定手段26に掘削深さhと掘
削角θとを人力して掘削したい掘削面を指定する(第8
図ステップ100)。
次にブーム操作レバー9、アーム操作レバー10、及び
バケット操作レバー11を操作することにより、これら
の操作レバー9,10,I1に各別に連動する各パイロ
ット弁31.32,33,34.35.36を切り換え
、パイロットボンブ30から供給されるパイロット圧の
作業機停止回路29に設けた各停止弁37,38,39
,40.41.42への供給を制御する。
すなわちブーム操作レバー9をブーム上げ側に操作する
と、ブーム上げ用パイロット弁31が切り換えられパイ
ロット圧がブーム上げ停止弁37へ供給されるが、ブー
ム下げ用パイロット弁32は切り換えられずパイロット
圧はブーム下げ停止弁38へ供給されない。
逆にブーム操作レバー9をブーム下げ側に操作すると、
ブーム下げ用パイロット弁32が切り換えられてパイロ
ット圧がブーム下げ停止弁38へ供給され、ブーム上げ
停止弁37へは供給されない。
アーム操作レバー10、及びバケット操作レバー11の
操作に対応する各停止弁39.40,41.42へのパ
イロット圧の供給についても同様である。
ここで掘削作業開始時には、バケット刃先点Cは掘削面
より浅い部分に位置するから、ブーム角度検出器22、
アーム角度検出器23、及びバケット角度検出器24に
よってそれぞれ検出されるブーム角α、アーム角β、及
びバケット角γの値に応じて、作業機刃先位置演算子段
25においてバケット刃先点Cの位置(Xc,Yc)が
演算され(第8図ステップ110)、さらに比較演算手
段27において Yc>tanθ●XC十h に応じた指令信号が出力されることによって(第8図ス
テップ120)、作業機方向判定演算手段28において
ブーム3、アーム4、及びバケット5を作動可能にする
信号(以下、作動可能信号という)が出力される(第8
図ステップ132,142,152)。
この作動可能信号が作業機停止回路29へ入力されると
き、上記の各停止弁37,38,39,40,41.4
2は、各パイロット弁31,32,33.34,35.
36からこれらのパイロット弁に対応して設けられた各
操作弁19.2021へのパイロット圧の供給を可能に
する。
このためブーム操作レバー9、アーム操作レバー10、
及びバケット操作レバー11の操作に追従して、対応す
る各操作弁19,20.21がパイロット圧によって切
り換えられ、ブームシリンダ6、アームシリンダ7、及
びバケットシリンダ8を油圧によっ゛て伸縮作動させ、
自由に掘削することができる。
このようにして掘削を続け、バケット刃先点Cがついに
掘削面まで達すると、上記と同様にしてバケット刃先点
Cの位置が演算され(第8図ステップ110)、比較演
算手段27からはYc≦tanθ・Xc+h に応じた指令信号が出力される(第8図ステッブ120
)。
そして作業機方向判定演算手段28では、du/dcr
,du/dβ,du/dγが演算され(第8図ステップ
81、ステップ82、ステップ83、なおUは掘削面か
らバケット刃先点までの距離である)、さらにそれらの
値のとる符号に応じて作業機の作動を停止させる信号(
以下、停止信号という)、または作動可能信号が出力さ
れる(第8図ステップ131,132、133,141
,142,143,151,152,153)。
例えば第9図に示すような掘削而の掘削において、バケ
ット刃先点Cが掘削面まで達した場合を考えると、それ
までのブーム3、アーム4、及びバケット5の作動方向
から判断して、α.β,γのすべてが増加するのに対応
してUが減少しているため、d u / d a , 
 d u / dβ, du/dγの値は何れも負の値
をとり、ブーム下げ停止信号、アーム掘削停止信号、及
びバケット掘削停止信号が出力される(第8図ステップ
133,  143,  153)  。
そしてブーム下げ停止弁38、アーム掘削停止弁39、
及びバケット掘削停止弁41が切り換えられて、ブーム
操作レバー9、アーム操作レバー10、及びバケット操
作レバー11の操作に追従することなく各操作弁19,
20.21は中立位置に復帰し、ブーム下げ、アーム掘
削、及びバケット掘削の各動きが停止して、第9図に示
すとおりバケット刃先点Cはそれより深い位置へ移動す
ることがない。
そこでこの場合、ブーム操作レバー9を上げ側に操作す
るとともに、アーム操作レバー1oとバケット操作レバ
ー11は依然として掘削側に各々燥作することにより、
掘削面から上部だけを掘削できる。
すなわち掘削、掘削停止、掘削面の上部掘削という一連
の動作を繰り返すことにより、最終的には指定した掘削
面を掘削できる。
なお図示しないが、掘削面に対するバケット刃先点の位
置に対応して、d u / dα,du/dβ,du/
dγの値は正、負、0の各値を選択的にとるのであって
、これらの値がすべて同時に正、負、0をとるとは限ら
ないが、それらの場合にも上記の作用に準じて掘削而を
掘削できる。
このようにこの実施例では、指定した掘削内より浅い部
分は自由に掘削するとともに、この掘削而より深い部分
は掘削できないように作業機の動きを制眼するようにし
たから、運転者は掘削面に対するバケット刃先点の位置
にl主意することなく掘削を続けることで掘削向を掘削
でき、運転者の負担が軽減されるとともに、作業能率や
掘削精度が向上し、また従来の掘削機械の制御系を少し
改造すればよく装置全体が簡!11で信頼性も高い。
第6図、第7図は本発明の他の丈施例を示し、先の実施
例におけるパイロット弁、停止弁、及び操作弁のかわり
に、バルブドライバによって駆動される電子制御弁を操
作弁として用いるもので、第6図はブロック図、第7図
は油圧回路図であり、第1図、第2図と同一の箇所には
同じ符号を付して説明を省略する。
すなわち第6図において、ブーム操作レバー9、アーム
操作レバー10、及びバケット操作レバー11の各操作
角度に応して後述のバルブドライバ54内至59を制御
するための信号を出力するブーム操作レバー用の角度セ
ンサ51、アーム操作レバー用の角度センサ52、及び
バケットl・κ作レバー用の角度センサ53を、対応す
る各操作レバーとバルブドライバとの中間に設ける。
また作業機方向判定演算手段28から出力されるプーム
3、アーム4、及びバケット5に対する作動可能信号と
作動停止信号についても、対応するバルブドライバ54
内至59へ人力されるように、作業機方向判定演算手段
28とバルブドライバ54内至59とを接続する。
このうちブーム下げ用バルブドライバ54には上記ブー
ム操作レバー用の角度センサ51からの信号とブーム下
げに対する作動可能信号及び作動停止信号が、ブーム上
げ用バルブドライバ55にはブーム操作レバー用の角度
センサ5lからの信号とブーム上げに対する作動可能信
号及び作動停止信号がそれぞれ人力され、これらのバル
ブドライバ54または55を駆動することによって、両
バルブドライバ54.55にχ1応して設けられた電子
制御弁からなるブーム操作弁60を下げ位置や上げ位置
にQJり換えたり、またはそのような切り換えを停止さ
せるようになっている。
同様にアームダンブ用バルブドライバ56にはアーム操
作レバー用の角度センサ52からの信号とアームダンブ
に対する作動可能信号及び作動停止信号が、アーム掘削
用バルブドライバ57にはアーム撮作レバー用角度セン
サ52からの信号とアーム掘削に対する作動rlJ能信
号及び作動停止信号が人力され、対応して設けられた電
子制御弁からなるアーム撮作弁61を切り換えたり、ま
たは切り換えを停止させる。
さらにバケットダンブ用バルブドライバ58にはバケッ
ト操作レバー用の角度センサ53からの信号とバケット
ダンプに対する作動可能信号及び作動停止信号が、バケ
ットIW削用バルブドライバ59にはバケット操作レバ
ー用角度センサ53からの信号とバケット掘削にス・l
する作動可能信号及び作動停止信号が人力され、χ・{
応ずる電子制御弁からなるバケット!k作弁62を切り
換えたり、または切り換えをf’:’ +トさせる。
次に第7図は第6図にブロック図で示した実施例を実現
するための浦圧四路図であり、上記の各撮作レバー用の
角度センサ51.,52.53とこれらに対応する各操
作弁60,61.62との間に設けたコントローラ63
は、これらの操作弁として用いられる電子制御弁の切り
換えを制御するものであり、作業機刃先位置演克手段2
5、掘削面設定手段26、比較漬算手段27、作業機方
向判定演算手段28、及び各バルブドライバ54内至5
9を上記のように組み合わせて構成してある。
そしてこの第6図、第7図からなる{14成においても
、作業機刃先位置演算手段25により漬算されるバケッ
ト刃先点の位置(Xc,Yc)と予め掘削面設定手段2
6により指定される掘削面との関係が比較漬算手段27
において比較され、その比較結果に基づく指令信号が作
業機方向判定演算手段28へ入力されることによって、
ブーム3、アーム4、及びバケット5に対する作動可能
信号または作動停止信号とがこの作業機方向判定演算子
段28から出力されて上記の各バルブドライバ54内至
59を選択的に駆動し、対応する各操作弁60,61.
62を切り換えることで作業機の動きを制御する。
この実施例の場合は、先の大施例と同様な効果があると
ともに、ブーム、アーム、及ヒバケット操作弁としてバ
ルブドライバにより駆動される電子制御弁を用いたので
、これらの1・κ作弁を切り換えるためのパイロット圧
供給用の構成が不要となり、浦圧回路の構成がより簡単
になる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、指定した掘削面より浅い部分は自由に
掘削するとともに、この掘削面より深い部分は掘削でき
ないように作業機の動きを制限するようにしたから、運
転者は掘削面に対するバケット刃先点の位置に注意する
ことなく掘削を続けることで掘削面を掘削でき、運転者
の負担が軽減されるとともに、作業能率や掘削精度が向
上し、また従来の掘削機械の制御系を少し改造すればよ
く装置全体が簡単で信頼性も高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は第
1図に対応する油圧回路図、第3図は油圧ショベルの外
観図、第4図は作業機各部の長さ、角度等を定義するた
めに用いた図、第5図はα,β,γに対するUの変化を
説明するために用いた図で、第5図(A)はa,β,γ
の増加に対しUが増加する場合、第5図(B)はα,β
,γの増加に対しUが減少する場合、第5図(C)はα
,β,γの増加に対しUが一定の場合をそれぞれ説明す
る図、第6図は本発明の他の実施例を示すブロック図、
第7図は第6図に対応する油圧回路図、第8図はコント
ローラの動作を説明するために用いたフローチャート、
第9図はバケット刃先点が掘削面まで達した場合を説明
するために用いた図である。 3はブーム、4はアーム、5はバケット、6,7,8は
シリンダ、22,23.24は角度検出器、25は作業
機刃先位置演算手段、26は掘削深さ・掘削角設定手段
、27は比較演算手段、28は作業機方向判定演算手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車体に回転自在に一端を軸支されたブーム3、該
    ブーム3の他端に軸支されたアーム4、該アーム4の他
    端に軸支されたバケット5及びこれらを駆動するシリン
    ダ6、7、8を具備した掘削機械の制御装置において、 上記ブーム3、アーム4、及びバケット5の各回動支点
    O、A、Bに夫々設けられこれらの回動角に応じた信号
    を出力する角度検出器22、23、24と 上記角度検出器22、23、24からの信号に基づいて
    バケット刃先点の現在位置を演算し対応する位置信号を
    出力する作業機刃先位置演算手段25と 指定した掘削面を規定する掘削深さと掘削角とを設定す
    る掘削深さ・掘削角設定手段26と上記作業機刃先位置
    演算手段25からの信号および掘削深さ・掘削角設定手
    段26によって設定される掘削深さと掘削角とに基づい
    て、指定した掘削面に対するバケット刃先点の位置関係
    を比較演算し、バケット刃先点が指定した掘削面より浅
    い部分に位置する場合とそれ以外の場合とに応じた指令
    信号を出力する比較演算手段27と 上記比較演算手段27からの指令信号に基づいて、バケ
    ット刃先点が指定した掘削面より浅い部分に位置する場
    合にはバケット刃先点の動きを制限せず、それ以外の場
    合にはバケット刃先点のさらに深くなる方向への動きを
    停止させる信号を出力する作業機方向判定演算手段28
    とを備え 上記作業機方向判定演算手段28からの信号により上記
    の各シリンダ6、7、8に接続されている操作弁をして
    各シリンダを作動可能または作動停止させるようにした
    ことを特徴とする掘削機械の掘削制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024830A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Okazaki Mfg Co Ltd 表面温度計の取付構造
KR102090409B1 (ko) * 2018-12-27 2020-03-17 한양대학교 에리카산학협력단 과부하 방지를 위한 원격 제어 굴삭기의 제어 장치 및 방법

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