JPH0325016Y2

JPH0325016Y2 -

Info

Publication number: JPH0325016Y2
Application number: JP1985018403U
Authority: JP
Priority date: 1985-02-14
Filing date: 1985-02-14
Publication date: 1991-05-30
Also published as: JPS61135154U; KR860006664A

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はポツト式石油ストーブの改良に関する
ものである。

（従来の技術）従来のポツト式石油ストーブでは、消火する際
には油量調節ダイヤルを「消火」の位置にするこ
とにより、油量調節バルブを締め、ポツト内への
油の供給を止めて行なつていた。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、油量調節バルブを締めてもポツ
トへの送油管内には油が残つており、また、燃焼
筒、バーナ等の温度も直ぐには下がらないため、
一旦消火した後、煙突等によるドラフトが高くな
つて前記送油管内の油がポツト内に吸出され、こ
の油が燃焼筒等の熱でガス化しポツト及び燃焼筒
内に充満し、このガスの濃度がある一定値に達す
ると、バーナの熱により爆発する、いわゆる爆燃
を起こす恐れがあつた。

本考案は前記従来の欠点に鑑み、消火時の爆燃
を防止し得るポツト式石油ストーブを提供するこ
とを目的とする。

（課題を解決するための手段）本考案では前記目的を達成するため、点火ヒー
タに電源を供給する回路中に、バーナ等の温度に
応じて切替わる３端子の温度スイツチをその共通
端子及びバーナ等の温度が低い時に該共通端子と
接続する一の選択端子を介して直列に挿入し、前
記温度スイツチのバーナ等の温度が高い時に共通
端子と接続する他の選択端子を、油量調節ダイヤ
ルに連動しその油の供給を停止する位置で閉じる
スイツチを介して前記一の選択端子に接続したポ
ツト式石油ストーブを提案する。

（作用）本考案によれば、点火後、バーナ等の温度が高
くなると温度スイツチの共通端子が他の選択端子
に接続され、これによつて、点火ヒータへの通電
が遮断される。また、油量調節ダイヤルにより油
の供給を停止させることによつて消火すると、該
油量調節ダイヤルに連動するスイツチを介して他
の選択端子が一の選択端子に接続されることにな
り、再び点火ヒータが通電される。従つて、送油
管内の油がポツト内に吸出されガス化しても、該
ガスがポツト及び燃焼筒全体に広がる前に前記点
火ヒータによりその近傍で着火され燃焼されるこ
とになり、爆燃にまで至ることがない。

（実施例）図面は本考案の一実施例を示すものである。図
中、１は電源、２は電源スイツチ、３はリレー、
４はリレー３の接点、５は温度スイツチ、６はス
イツチ、７は点火ヒータ、８は点火用トランスで
ある。

リレー３は電源１と電源スイツチ２に直列に接
続されており、電源スイツチ２を閉じると、該リ
レー３に電流が流れ、接点４が閉じる如くなつて
いる。

温度スイツチ５は３つの端子、即ち共通端子５
ａと２つの選択端子５ｂ，５ｃとを有し、バーナ
や燃焼筒の温度を検知して、温度が低い時は共通
端子５ａと選択端子５ｂとが閉じ、温度が高い時
は共通端子５ａと選択端子５ｃとが閉じる。

スイツチ６は油量調節ダイヤル（図示せず）に
連動し、その位置を油を供給しない位置、例えば
「消火」にセツトした時、閉じる如くなつている。
点火ヒータ７は点火用トランス８を通じて電流が
供給され、加熱する如くなつている。

点火ヒータ７、即ち点火用トランス８の一端は
接点４を介して電源１の一端に接続され、また、
他端は温度スイツチ５の共通端子５ａに接続され
ている。選択端子５ｂは直接、電源１の他端に接
続され、また、選択端子５ｃはスイツチ６を介し
て電源１の他端に接続されている。なお、実際に
は送風機に電気を供給する回路や、ヒユーズ、パ
イロツトランプ等があるが、ここでは省略する。

次に動作について述べる。点火する前におい
て、バーナ、燃焼筒等の温度は低く、温度スイツ
チ５の共通端子５ａは選択端子５ｂに接続され、
また、油量調節ダイヤルは「消火」の位置にあ
り、スイツチ６は閉じている。点火する際は、油
量調節ダイヤルを回し、油をポツト内に供給する
とともに、電源スイツチ２を閉じる。電源スイツ
チ２が閉じると、リレー３が動作しその接点４が
閉じ、点火ヒータ７は点火用トランス８を介して
通電され、ポツト内のガスを着火させる。燃焼が
始まり、ポツトやバーナの温度が高くなると、温
度スイツチ５が動作し、その共通端子５ａは選択
端子５ｃ側に接続されるが、スイツチ６は開いて
いるため、点火ヒータ７への通電は停止する。

消火する際は油量調節ダイヤルを「消火」の位
置に戻し、ポツト内への油の供給を停止させるこ
とにより行なうが、この時、スイツチ６も閉じ
る。この時点では燃焼筒やバーナの温度は高いま
まであり、温度スイツチ５の共通端子５ａは選択
端子５ｃ側に接続しているため、点火ヒータ７は
再度、電源１より通電される。

一旦、消火した後、煙突等によるドラフトが高
くなりポツト内に油が吸出され、これが燃焼筒等
の残りの熱によりガス化しても、該ガスが燃焼筒
内に充満する前に前記点火ヒータ７の熱によりそ
の近傍で着火され、燃焼される。バーナやポツト
の温度が下がれば、温度スイツチ５の共通端子５
ａは元の位置、即ち選択端子５ｂ側に戻るが、点
火ヒータ７への通電はそのまま電源スイツチ２が
開かれるまで継続され、前記同様に爆燃が防止さ
れる。

（考案の効果）以上説明したように本考案によれば、点火ヒー
タに電源を供給する回路中に、バーナ等の温度に
応じて切替わる３端子の温度スイツチをその共通
端子及びバーナ等の温度が低い時に該共通端子と
接続する一の選択端子を介して直列に挿入し、前
記温度スイツチのバーナ等の温度が高い時に共通
端子と接続する他の選択端子を、油量調節ダイヤ
ルに連動しその油の供給を停止する位置で閉じる
スイツチを介して前記一の選択端子に接続したた
め、点火後、ポツトやバーナの温度が高くなり、
点火ヒータによる加熱が不要になると自動的に点
火ヒータへの通電を遮断でき、また、消火時には
再び点火ヒータに通電でき、送油管内の油がポツ
ト内に吸出されガス化しても該ガスがポツト及び
燃焼筒全体に広がる前に前記点火ヒータによりそ
の近傍で着火させ燃焼させることができ、爆燃に
まで至ることがなく、従つて、なんら煩わしい操
作を必要とすることなく電気の使用量を節約でき
且つ安全なストーブを提供できる等の利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す電気回路図であ
る。５……温度スイツチ、５ａ……共通端子、５
ｂ，５ｃ……選択端子、６……スイツチ、７……
点火ヒータ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】点火ヒータに電源を供給する回路中に、バーナ等の温度に応じて切替わる３端子の温度
スイツチをその共通端子及びバーナ等の温度が低
い時に該共通端子と接続する一の選択端子を介し
て直列に挿入し、前記温度スイツチのバーナ等の温度が高い時に
共通端子と接続する他の選択端子を、油量調節ダ
イヤルに連動しその油の供給を停止する位置で閉
じるスイツチを介して前記一の選択端子に接続し
たことを特徴とするポツト式石油ストーブ。