JPH0324768Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は天井裏の空間を収納部として利用し、
この収納部内に収納箱を配設した天井裏収納箱に
関するものである。

［背景技術］ 従来より、天井面に開口をあけてこの開口部に
蓋板を上下回動自在に枢着し、蓋板の裏面に収納
箱を取り付けて天井裏を収納部として利用したも
のが考案されているが、一般に天井面にあける開
口部の開口面積は構造上大きくとることはできな
いため、収納箱の収納容積を増やそうとすればい
きおい収納箱の深さが深くなり、そのため収納箱
内に収納された収納物が効率良く収納されないと
いう欠点があつた。

［考案の目的］ 本考案は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、収納箱を効率的に利用し、また収納物の出し
入れが容易な天井裏収納箱を提供することを目的
とするものである。

［考案の開示］ すなわち、本考案は天井面１の一部を開口して
この開口部２の周縁に開口部２を閉塞する状態か
ら開放する状態まで蓋板３を上下回動自在に枢着
し、蓋板３の天井側裏面に収納箱４を取り付ける
と共に、この収納箱４を複数個に分割して少なく
ともいずれかの分割体５を蓋板３の開時における
上下方向でスライド自在として成るもので、収納
箱４を複数個に分割して少なくともいずれかの分
割体５を蓋板３の開時における上下方向でスライ
ド自在とすることにより、各分割体５内にそれぞ
れ収納物を収納できるようにして上記目的を達成
したものである。

以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
る。第１図及び第２図に示すように天井面１の一
部は開口してあつて、この開口部２の周縁には開
口部２を開放する状態から開口部２を閉鎖する状
態まで蓋板３が上下回動自在に軸にて枢着してあ
る。蓋板３の天井側裏面には収納箱４が取り付け
てある。収納箱４は第３図に示すように蓋板３の
上面に設置される下側分割体６とこの下側分割体
６の上に設置される上側分割体７とに分割されて
いて、第３図の実施例では下側分割体６が蓋板３
に固定され、蓋板３を天井面１より垂下した状態
において上側分割体７が下側分割体６に上下スラ
イド自在に取り付けてある。このスライド機構は
一方の分割体６の両側板８，８にスライド溝（図
示せず）を設け、他方の分割体７の両側板８，８
に上記スライド溝内に嵌合する突起（図示せず）
を設けるなどで行うことができる。各分割体６，
７には棚９が設けてある。

しかして、収納箱４を使用する場合には第１図
で示した状態から第２図に示す状態まで、蓋板３
を天井面１より開いて収納箱４を天井面１より吊
下げた状態で使用するものである。ここで、第３
図に示すように、上側分割体７は蓋板３に対して
上下スライド移動することができるために、階下
の室内の低い位置に上側分割体７を降ろして収納
物の出し入れが楽に行えるものである。また、こ
のように下側分割体６と上側分割体７の各分割体
６，７内に収納物がそれぞれ収納できるために効
率的に収納が行えると共に収納物の出し入れも容
易となるものである。使用しない場合には、上側
分割体７を上動して下側分割体６の上に設置し、
そして蓋板３を上方へ回動して天井面１の開口２
を塞ぐものである。

また、収納箱４は第４図のように構成すること
もできる。この実施例では蓋板３を天井面１より
垂下した状態において、下側分割体６を蓋板３に
上下スライド自在に取付けると共に上側分割体７
を下側分割体６に水平方向へ回動自在に取付けた
ものである。

［考案の効果］ 上記のように本考案は、天井面の一部を開口し
てこの開口部の周縁に開口部を閉塞する状態から
開放する状態までを蓋板を上下回動自在に枢着
し、蓋板の天井側裏面に収納箱を取り付けたの
で、使用時には蓋板を開き収納箱を天井面より吊
下げることによつて、収納箱を使用することがで
きるものであり、またこの収納箱を複数個に分割
して少なくともいずれかの分割体を蓋板の開時に
おける上下方向でスライド自在としてあるので、
各分割体に収納物を収納することができて、収納
量が増え収納効率が良い上に、蓋板の開時におけ
る上下方向でスライド自在な分割体を引き下ろす
ことにより、、手近な所で収納物の出し入れが行
え、収納物の出し入れが容易になるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案一実施例の天井面を
室内側から見た状態を示す斜視図、第３図は同上
の収納箱の斜視図、第４図は同上の他の実施例の
収納箱の斜視図である。 １は天井面、２は開口部、３は蓋板、４は収納
箱、５は分割体、６は下側分割体、７は上側分割
体である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 天井面の一部を開口してこの開口部の周縁に
   開口部を閉塞する状態から開放する状態まで蓋
   板を上下回動自在に枢着し、蓋板の天井側裏面
   に収納箱を取り付けると共に、この収納箱を複
   数個に分割して少なくともいずれかの分割体を
   蓋板の開時における上下方向でスライド自在と
   して成る天井裏収納箱。 (2) 収納箱を蓋板の上面に設置される下側分割体
   と、この下側分割体上に設置される上側分割体
   とで構成し、下側分割体を蓋板に固定すると共
   に、上側分割体を下側分割体に蓋板の開時にお
   ける上下方向でスライド自在に取り付けて成る
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の天井裏収納箱。 (3) 収納箱を蓋板の上面に設置される下側分割体
   と、この下側分割体上に設置される上側分割体
   とで構成し、下側分割体を蓋板に蓋板の開時に
   おける上下方向でスライド自在に取り付けると
   共に、上側分割体を下側分割体に水平回動自在
   に取り付けて成ることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の天井裏収納箱。