JPH03247667A - 顔料組成物ならびにそれを使用した塗料および印刷インキ - Google Patents

顔料組成物ならびにそれを使用した塗料および印刷インキ

Info

Publication number
JPH03247667A
JPH03247667A JP2046451A JP4645190A JPH03247667A JP H03247667 A JPH03247667 A JP H03247667A JP 2046451 A JP2046451 A JP 2046451A JP 4645190 A JP4645190 A JP 4645190A JP H03247667 A JPH03247667 A JP H03247667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper phthalocyanine
formula
parts
pigment
highly halogenated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2046451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2500941B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Sawamura
勝彦 澤村
Mikio Hayashi
三樹夫 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP4645190A priority Critical patent/JP2500941B2/ja
Publication of JPH03247667A publication Critical patent/JPH03247667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500941B2 publication Critical patent/JP2500941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は使用適性、特に非集合性、非結晶性、流動性に
優れた顔料組成物および塗料または印刷インキに関する
(従来の技術) 高ハロゲン化銅フタロシアニンは色調が美しいこと、着
色力が大きいことおよび各種堅牢度が優れていることな
どで色材関係に広く使用されている緑色顔料であるが、
用途によってはまだ満足できない性質を持っている。
一般に高ハロゲン化銅フタロシアニンの粒子径は非常に
小さく、これに起因する大きな欠点の一つは集合性であ
る。この傾向は塗料やグラビアインキなどの非水性低粘
度分散系で著しく観察されるが、顔料の集合の結果、流
動性において大きな構造粘性を示し、また他種の顔料と
混合した塗料において色分かれや顔料の沈降など実用上
問題を起こすことがある。
この欠点を是正するためにいくつかの方法が提案されて
いる。たとえばUSP 3,891.455号公報に見
られるような銅フタロシアニン誘導体を高ハロゲン化銅
フタロシアニンに混合する方法、特公昭40−4143
号公報に見られるような高ハロゲン化銅フタロシアニン
のポリスルホン酸アルカリ土類金属塩または高級脂肪族
アミン塩を高ハロゲン化銅フタロシアニンに混合する方
法などである。これらの方法について追試して見るとグ
ラビアインキ系では優れた光沢と低い粘性を示すが、塗
料系での効果は小さい。
また、特開昭52−132031号公報に見られるよう
に、青色の銅フタロシアニン誘導体を高ハロゲン化銅フ
タロシアニンに混合する方法も提案されている。しかし
、特開昭52−132031.47−10829.47
−10831.48−41202.51−34235.
51−3423651−133323号等の各公報等に
見られるような青色の銅フタロシアニン誘導体を高ハロ
ゲン化銅フタロシアニンに混合して塗料もしくは印刷イ
ンキ等を作成した場合、集合性、流動性等の性質は改善
されるが、色相が青味となり、高ハロゲン化銅フタロシ
アニン顔料の特徴である緑色の色相が損われ、緑色顔料
としての価値が失われてしまう。
また、このような高ハロゲン化銅フタロシアニンの色相
上にかかわる問題点を解決するための手段として、特開
昭59−168070号公報に式(E)または式(F)
で表わされるような緑色の銅フタロシアニン誘導体を高
ハロゲン化銅フタロシアニンに混合する方法が提案され
ている。
式(E) 式(F) (式中の記号の意味は式(I)、式(I[)と同じ)し
かしながら、これらの銅フタロシアニン誘導体は、それ
らの製造工程において非常に不利または不合理である点
が多い。例えば、式(E)で表わされる銅フタロシアニ
ン誘導体を製造する場合には、カルボキシル基を有する
銅フタロシアニンを製造する必要があるわけであるが、
銅フタロシアニンに置換基導入反応を行ってカルボキシ
ル基を導入することは非常に困難であるため、カルボキ
シル基を有する無水フタル酸またはフタルイミドを使用
して銅フタロシアニン骨格の合成から行わなければなら
ず、これは工業上、非常に不合理である。また、式(F
)で表わされる銅フタロシアニン誘導体を製造するには
、銅フタロシアニンにクロロスルホン基の導入反応を行
って銅フタロシアニンスルホン酸クロリドを製造する必
要があるが、クロロスルホン基を数多く導入することは
困難であり、また、クロロスルホン基が加水分解して生
じたスルホン基が式(F)で表わされる銅フタロシアニ
ン誘導体中に残る可能性も大きく、これらのことは、顔
料分散性能に悪影響を及ぼす恐れがある。
なお、銅フタロシアニン誘導体の顔料分散性能はその化
学構造の違いにより大きく異なる場合が多く、上記化学
構造の銅フタロシアニン誘導体が、高ハロゲン化銅フタ
ロシアニン顔料の分散に対して必ずしも有効であるとは
言えない。
(課題を解決するための手段) 本発明は、高ハロゲン化銅フタロシアニン100重量部
と式(1)または式(II)で表わされる銅クルまたは
印刷インキ用ビヒクルからなる塗料および印刷インキに
関する。
式(I) 式(II) CuPc :銅フタロシアニン残基を表わす。
X :塩素原子または臭素原子を表わす。
AニーCHz−または−CHzNHCOCHz−を表わ
す。
R3,Rz :それぞれ独立に、置換されていてもよい
飽和もしくは不飽和のアルキル基またはR,、R,で窒
素、酸素または硫黄原子を含む置換されていてもよい複
素環を表わす。
!!、:4〜15の整数を表わす。
m :1〜20の整数を表わす。
n :1〜10の整数を表わす。
本発明における高ハロゲン化銅フタロシアニンとしては
塩素および/または臭素の置換数が8〜16のものをい
う。
式(I)または式(II)で表わされる銅フタロシアニ
ン誘導体の塩素および/または臭素の置換基数は合計し
て4〜15であり、置換基数が3以下であると、銅フタ
ロシアニン誘導体が青色の化合物となり、高ハロゲン化
銅フタロシアニン顔料に混合して使用した場合、塗料お
よび印刷インキの色相が青味になるという問題を引き起
こす。これに対して、塩素または臭素の置換基数の合計
が4以上であると、式(1)または式(II)で表わさ
れる銅フタロシアニン誘導体は緑色系の化合物となるた
め、高ハロゲン化銅フタロシアニン顔料に混合して使用
しても、顔料のもつ緑色の色相を損うことがない。なお
、式(I)または式(II)で表わされる銅フタロシア
ニン誘導体の塩素および臭素の置換基数の合計は5〜1
0の範囲が実用上有利である。
本発明にかかわる銅フタロシアニン誘導体を製造するに
は、数種の合成経路があるが、弐(Iff)で表わされ
る銅フタロシアニン誘導体を例として、代表的な製造方
法の概略を下記に1)、 2)、 3)として示す。
式(I[[) 1)トリ(クロロメチル)銅フタロシアニンとジエチル
アミンを反応させて式(IV)で表わされる化合物を製
造する。
式(IV) 次に、式(IV)で表わされる化合物を塩素化して、式
(III)で表わされる銅フタロシアニン誘導体を製造
する。
2)トリ(クロロメチル)銅フタロシアニンを塩素化し
て、式(V)で表わされる化合物を製造する。
式(V) (Cl )6  CuPc−+−CHzC1)3次に、
式(V)で表わされる化合物とジエチルアミンを反応さ
せて、式(I[I)で表わされる銅フタロシアニン誘導
体を製造する。
3)へキサクロロ銅フタロシアニンをトリ (クロロメ
チル)化して、式(V)で表わされる化合物を製造する
。次に、式(V)で表わされる化合物とジエチルアミン
を反応させて、式(I[[)で表わされる銅フタロシア
ニン誘導体を製造する。
なお、式(I)および式(I[)においてAが−CHz
NHCOCHz−を表わす場合、すなわち、式(VI)
または式(■)で表わされるようなりロロアセチルアミ
ノメチル化銅フタロシアニンを反応中間体とする場合も
、前記1)、2)、3)と同様な方法により、本発明に
かかわる銅フタロシアニン誘導体を製造することができ
る。
式 (VI) CuPc−+CHzNHCOCHzC1)、式(■) χp   CuPc→CH2NHCOCH2Cf )n
(X、1.nは前記と同じ) また、り四ロメチル基またはクロロアセチルアミノメチ
ル基を有する銅フタロシアニン類とアミン類との反応に
おいては、脱塩化水素剤として水酸化ナトリウ拳、炭酸
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、トリエチ
ルアミン、ピリジン、p−ジメチルアミノピリジン等の
塩基性化合物を併用して用いることもできる。
式(I)または式(n)における、 式 を形成するために使用されるアミン類は、たとえば、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、N−エチルイソプロピ
ルアミン、N−エチルプロピルアミン、N−メチルブチ
ルアミン、N−メチルイソブチルアミン、N−ブチルエ
チルアミン、N −tertブチルエチルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジプロピルアミン、N−5ec−ブ
チルプロピルアミン、ジブチルアミン、ジー5ec−ブ
チルアミン、ジイソブチルアミン、N−イソブチル−5
ec−ブチルアミン、シアミルアミン、ジイソアミルア
ミン、ジアリルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミ
ン、ジオクチルアミン、N−メチルオクタデシルアミン
、ジデシルアミン、ジアリルアミン、N−エチル−1,
2−ジメチルプロピルアミン、Nメチルヘキシルアミン
、2−ヒドロキシメチルアミノエタノール、ジオレイル
アミン、ジステアリルアミン、N、N −ジメチルアミ
ノメチルアミン、N、N−ジメチルアミノエチルアミン
、N、N −ジメチルアミノプロピルアミン、N、N−
ジメチルアミノアミルアミン、N、N−ジメチルアミノ
ブチルアミン、N、N−ジエチルアミノエチルアミン、
N、Nジエチルアミノプロピルアミン、N、N−ジエチ
ルアミノヘキシルアミン、N、N −ジエチルアミノブ
チルアミン、N、N−ジエチルアミノペンチルアミン、
N、N −ジプロピルアミノブチルアミン、N、N−ジ
ブチルアミノプロピルアミン、N、N−ジブチルアミノ
エチルアミン、N、N−ジブチルアミノブチルアミン、
N、N−ジイソブチルアミノペンチルアミン、N、N−
メチル−ラウリルアミノプロピルアミン、N、N−エチ
ル−ヘキシルアミノエチルアミン、N、N−ジステアリ
ルアミノエチルアミン、N、N−ジオレイルアミノエチ
ルアミン、N、N−ジステアリルアミノブチルアミン、
ピペリジン、2−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピ
ペコリン、2,4−ルペチジン、2.6−ルベチジン、
3,5−ルペチジン、3−ピペリジンメタノール、ピペ
コリン酸、イソニペコチン酸、イソニコペチン酸メチル
、イソニコペチン酸エチル、2−ピペリジンエタノール
、ピロリジン、3−ヒドロキシピロリジン、N−アミノ
エチルピペリジン、N−アミノエチル−4−ピペコリン
、N−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピルビ
ベリジン、Nアミノプロピル−2−ピペコリン、N−ア
ミノプロピル−4−ピペコリン、N−アミノプロピルモ
リホリン、N−メチルピペラジン、N−ブチルピペラジ
ン、N−メチルホモピペラジン、1−シクロペンチルピ
ペラジン等である。
式(1)または弐(II)で表わされる銅フタロシアニ
ン誘導体の高ハロゲン化銅フタロシアニンに対する配合
は、高ハロゲン化フタロシアニン100重量部に対し、
0.1〜30重量部が好ましい。0.1重量部より少な
いと本発明にかかわる銅フタロシアニン誘導体の効果が
得られず、30重量部より多く用いても用いた分の効果
が得られない。
高ハロゲン化銅フタロシアニンと式(I)または式(I
[)で表わされる銅フタロシアニン誘導体の使用方法と
しては、例えば次のような方法がある。
1、高ハロゲン化銅フタロシアニンと銅フタロシアニン
誘導体を予め混合して得られる顔料組成物を非水系ビヒ
クルなどに添加して分散する。
2、非水系ビヒクルなどに高ハロゲン化銅フタロシアニ
ンと銅フタロシアニン誘導体を別々に添加して分散する
3、非水系ビヒクルなどに高ハロゲン化銅フタロシアニ
ンと銅フタロシアニン誘導体を予め別々に分散し得られ
た分散体を混合する。
この場合、銅フタロシアニン誘導体を溶媒のみで分散し
てもよい。
4、非水系ビヒクルなどに高ハロゲン化銅フタロシアニ
ンを分散した後、得られた分散体に銅フタロシアニン誘
導体を添加する。
等の方法があり、これらのいずれによっても目的とする
効果が得られる。
上記1で示した顔料組成物の調整法としては、高ハロゲ
ン化銅フタロシアニン顔料粉末と本発明に関わる銅フタ
ロシアニン誘導体の粉末を単に混合しても充分目的とす
る効果が得られるが、ニダー、ロールミル、アトライタ
ー、スーパーミル、各種粉砕機等により機械的に混合す
るか、高ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の水または有
機溶媒によるサスペンション系に本発明に係わる銅フタ
ロシアニン誘導体を含む溶液を添加し、顔料表面に銅フ
タロシアニン誘導体を沈着させるか、硫酸等の強い溶解
力をもつ溶媒に高ハロゲン化銅フタロシアニンと銅フタ
ロシアニン誘導体を共溶解して水等の貧溶媒により共沈
させる等の緊密な混合法を行えば更に良好な結果を得る
ことができる。
また、上記2〜4で示した、高ハロゲン化銅フタロシア
ニンと銅フタロシアニン誘導体との使用においては、非
水系ビヒクルまたは溶剤中への高ハロゲン化銅フタロシ
アニンあるいは銅フタロシアニン誘導体の分散、これら
の混合等に分散機械としてデイシルバー、ハイスピード
ミキサー、ホモミキサー、ニーダ−、ロールミル、サン
ドミル、アトライター等を使用することにより高ハロゲ
ン化銅フタロシアニンの良好な分散ができる。
本発明では上記顔料分散体の適用として塗料、印刷イン
キを含むものである。
塗料では本発明の顔料組成物0.1〜15重量%、塗料
用ビヒクル99.9〜55重量%、その他の補助剤や体
質顔料0〜30重量%からなり、塗料用ビヒクルはアク
リル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ゴム、塩
化ビニル、合成樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂、水
溶性樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、メラミン樹脂
ユリア樹脂またはこれらの混合物80〜20重量%と炭
化水素、アルコール、ケトン、エーテルアルコール、エ
ーテル、エステル、水などの溶剤60〜10重量%から
なるものである。
グラビアインキでは、本発明の顔料組成物3〜20重量
%、グラビアインキ用ビヒクル97〜60重量%、その
他補助剤や体質顔料0〜20重量%からなり、グラビア
インキ用ビヒクルは、ガムロジン、ウッドロジン、トー
ル油ロジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン
酸樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース、エチルセルロース、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂
、アルキド樹脂、ギルツナイト、ダンマル、セラツクな
どの樹脂混合物10〜50重量%、炭化水素、アルコー
ル、ケトン、エーテルアルコール、エーテル、エステル
、水などの溶剤30〜80重量%からなるものである。
オフセントインキでは、本発明の顔料組成物3〜35重
量%とオフセットインキ用ビヒクル97〜45重量%、
その他補助剤や体質顔料0〜20重量%からなり、オフ
セットインキ用ビヒクルはロジン変性フェノール樹脂、
石油樹脂、アルキド樹脂、または、これらの乾性油変性
樹脂などの樹脂20〜50重量%、アマニ油、桐油、大
豆油などの植物油0〜30重量%、n−パラフィン、イ
ソバラフイン、アロマテンク、ナフテン、α−オレフィ
ンなどの溶剤10〜60重景%か重量るものである。
(発明の効果) 本発明によれば高ハロゲン化銅フタロシアニン顔料を単
独で使用した場合に比べ分散体の粘度の低下および構造
粘性の減少等良好な流動性を示すと同時に色分れ、結晶
の変化、色相の変化等の問題もなく印刷物あるいは塗膜
の光沢が良く、従って美麗な製品を得ることができる。
特に、本発明にかかわる顔料組成物は、油変性アミノア
ルキド樹脂塗料は勿論のことオイルフリーアルキド樹脂
塗料でも極めて優れた分散効果を有している。
また、本発明にかかわる顔料組成物の使用は非水系ビヒ
クルだけに限定されず、その他の印刷インキや塗料、さ
らにはプラスチックの着色においても、分散効果に優れ
、着色力のある着色物が得られる。
以下に、式(ト)または式(II)で表わされる銅フタ
ロシアニン誘導体の製造例を示す。なお、以下の「部」
とは「重量部」を表わし、製造例中の銅フタロシアニン
誘導体の番号は表−1に示される銅フタロシアニン誘導
体の略号と一致する。
〔製造例1〕 塩化アルミニウム200部、塩化ナトリウム40部を加
熱して170°Cの共融塩とした後、ビス(クロロメチ
ル)銅フタロシアニン46部を仕込み塩素ガスを毎時4
部の割合で8時間導入した。
反応終了後多量の水に注入し、沈殿物を濾過、水洗して
から、再び800部の水に分散した。次いでジエチルア
ミン22部を加えて80°Cに昇温し、同温度で5時間
攪拌を行った。生成物を濾過、水洗、乾燥して、銅フタ
ロシアニン誘導体(1)55部を得た。
〔製造例2〕 クロロアセチルアミノメチル銅フタロシアニン40部を
水800部に分散し、次いでN、N−ジメチルアミノプ
ロピルアミン23部を加えて90°Cに昇温した。同温
度で10時間攪拌し、沈殿物を濾過、水洗、乾燥、粉砕
した。この生成物を四塩化チタン800部と塩化アルミ
ニウム37部の混合液中に加え、135°Cに昇温しで
、塩素ガスを毎時5部の割合で24時間導入した。反応
終了後多量の水に注入し、濾過、水洗、乾燥して銅フタ
ロシアニン誘導体(2)81部を得た。
[製造例3〕 トリス(クロロメチル)銅フタロシアニン20部をジブ
チルアミン400部中に加え、100°Cに昇温しで、
同温度で6時間攪拌した。この反応液を水1500部中
に注入し、得られた沈殿物を濾過、水洗、乾燥、粉砕し
た。この生成物を、塩化アルミニウム100部と塩化ナ
トリウム25部、ヨウ素0.4部からなる150℃の共
融塩中に仕込み、臭素を毎時6部の割合で10時間加え
た。反応終了後多量の水に注入し、濾過、水洗、乾燥し
て銅フタロシアニン誘導体(3)45部を得た。
〔製造例4〕 塩化アルミニウム200部、塩化ナトリウム40部を加
熱して200℃の共融塩とした後、ビス(クロロアセチ
ルアミノメチル)銅フタロシアニン40部を加えて17
0°Cまで冷却し、臭素を毎時2部の割合で60時間導
入した後、さらに塩素ガスを毎時4部の割合で8時間導
入した。反応終了後多量の水に注入し、沈殿物を濾過、
水洗してから、再び800部の水に分散した。次いで、
N−メチルピペラジン38部を加えて85℃に昇温し、
同温度で9時間撹拌を行った。生成物を濾過、水洗、乾
燥して、銅フタロシアニン誘導体(4)78部を得た。
表−1に、本発明にかかわる銅フタロシアニン誘導体の
一部の構造例を示す。
本発明にかかわる顔料組成物の性能を評価するため、下
記配合の塗料およびグラビアインキを作成した。
配合(1) 高ハロゲン化銅フタロシアニン顔料  9.5部銅フタ
ロシアニン誘導体       0.5部アルキド樹脂
系フェス(不揮発分60K)  26.4部メラミン樹
脂系フェス(不揮発分50χ)  13.6部表 1 銅フタロシアニン誘導体の構造 表 (続き) 銅フタロシアニン誘導体の構造 シンナー              20  部(キ
シレン/n−ブタノール=8/2)分散後添加する混合
ワニス      48.3部(アルキド/メラミン=
7/3 (固形分))配合(2) 高ハロゲン化銅フタロシアニン顔料  9.5部銅フタ
ロシアニン誘導体        0.5部オイルフリ
ーポリエステル樹脂系   26.4部ワニス(不揮発
分6oz) メラミン樹脂系ワニス(不揮発分50χ)  13.6
部スワゾール            20  部分数
後添加する混合ワニス      48.3部(アルキ
ド/メラミン=7/3 (固形分))配合(3) 高ハロゲン化銅フタロシアニン顔料  9.5部銅フタ
ロシアニン誘導体       0.5部ホリアミド・
ニトロセルロースワニス 70部シンナー      
        20  部上記の配合をしたものを容
器に入れ、スチールボールを加えてペイントシェイカー
にて分散し、塗料を作成した。これらの塗料を、銅フタ
ロシアニン誘導体未添加の塗料(上記配合において銅フ
タロシアニン誘導体を添加せず、高ハロゲン化銅フタロ
シアニン顔料を10部とした塗料またはグラビアインキ
)と、下記の評価方法に従って比較した。
評価法(1)流動性評価法 得られた顔料分散体の粘度はB型粘度計にて6および6
0rpmで測定した。
評価法(2)光沢評価法 油性塗料はフォードカップ4で23秒になるようにシン
ナーで調整し、エアースプレィガンでブリキ板に吹き付
けた後焼き付けた塗板をつくり、グラビアインキはバー
コーターでトリアセテートフィルムに展色して、それぞ
れ光沢針で60度光沢を測定した。
〔比較例1〜6および実施例1〜6〕 表−2より明らかなように、いずれの場合も、本発明に
かかわる顔料組成物は良好な分散性を示した。
これらの塗料は、1週間放置後に同じ粘度計で粘度を測
定しても、粘度の増加はほとんど認められなかった。ま
た、チタン白で調整した白塗料で1/10カツトの淡色
塗料を作成し、粘度をフォードカップ4で23秒に調整
し、試験管に取って凝集状態を観察したが、1ケ月後で
も色分れや沈降は認められなかった。
また、グラビアインキにおいても塗料の場合と同様に良
好な結果を示した。
さらに、本発明にかかわる顔料組成物は、ニトロセルロ
ースラッカー、アクリル樹脂塗料、水溶性樹脂塗料等の
中でも、凝集を起こさず良好な分散性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高ハロゲン化銅フタロシアニン100重量部と下記
    一般式( I )または(II)で表わされる銅フタロシア
    ニン誘導体0.1〜30重量部とからなることを特徴と
    する顔料組成物。 式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ 式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼ CuPc:銅フタロシアニン残基を表わす。 X:塩素原子または臭素原子を表わす。 A:−CH_2−または−CH_2NHCOCH_2−
    を表わす。 R_1、R_2:それぞれ独立に、置換されていてもよ
    い飽和もしくは不飽和のアルキル基またはR_1、R_
    2で窒素、酸素または硫黄原子を含む置換されていても
    よい複素環を表わす。 l:4〜15の整数を表わす。 m:1〜20の整数を表わす。 n:1〜10の整数を表わす。 2、請求項1記載の顔料組成物および塗料用ビヒクルか
    らなることを特徴とする塗料。 3、請求項1記載の顔料組成物および印刷インキ用ビヒ
    クルからなることを特徴とする印刷インキ。
JP4645190A 1990-02-27 1990-02-27 顔料組成物ならびにそれを使用した塗料および印刷インキ Expired - Lifetime JP2500941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4645190A JP2500941B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 顔料組成物ならびにそれを使用した塗料および印刷インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4645190A JP2500941B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 顔料組成物ならびにそれを使用した塗料および印刷インキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03247667A true JPH03247667A (ja) 1991-11-05
JP2500941B2 JP2500941B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=12747526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4645190A Expired - Lifetime JP2500941B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 顔料組成物ならびにそれを使用した塗料および印刷インキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500941B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5996096B2 (ja) * 2013-03-28 2016-09-21 富士フイルム株式会社 着色組成物、捺染方法、布帛、板材、及びテトラアザポルフィリン系化合物
JP2020186349A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 東洋インキScホールディングス株式会社 塗料用銅フタロシアニン顔料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5996096B2 (ja) * 2013-03-28 2016-09-21 富士フイルム株式会社 着色組成物、捺染方法、布帛、板材、及びテトラアザポルフィリン系化合物
JPWO2014156496A1 (ja) * 2013-03-28 2017-02-16 富士フイルム株式会社 着色組成物、捺染方法、布帛、板材、及びテトラアザポルフィリン系化合物
JP2020186349A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 東洋インキScホールディングス株式会社 塗料用銅フタロシアニン顔料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2500941B2 (ja) 1996-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2584515B2 (ja) 顔料分散剤および顔料組成物
US4221606A (en) Phthalocyanine pigment compositions
US4088507A (en) Phthalocyanine pigment compositions
JP3518300B2 (ja) 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物
JPS63305173A (ja) 顔料分散剤
JPH10245501A (ja) 顔料組成物およびその製造方法
US6123763A (en) Pigment dispersing agent and pigment composition containing the same
JPH039961A (ja) 顔料組成物および顔料の分散方法
US4055440A (en) Pigment compositions
JPH0345662A (ja) 顔料分散剤,顔料組成物,塗料および印刷インキ
EP0398716B1 (en) Pigment composition
JPS61246261A (ja) 顔料分散剤
EP1108001B1 (en) Use of pigment compositions containing substituted amido phthalocyanine derivatives in a thermoplastic resin composition
JPH0733998A (ja) 顔料調製物
JP5481873B2 (ja) β型フタロシアニン顔料およびそれを用いた着色組成物
JP5439693B2 (ja) 新規な顔料誘導体
JPH03247667A (ja) 顔料組成物ならびにそれを使用した塗料および印刷インキ
JP3389808B2 (ja) 顔料組成物およびその製造方法
JP2000273346A (ja) 顔料分散剤およびそれを用いた顔料組成物
JPH07188576A (ja) 顔料組成物
JP3170697B2 (ja) 顔料分散剤
JPH06336557A (ja) 顔料組成物及び塗料
JP2906833B2 (ja) 顔料組成物
JP4952010B2 (ja) 油性リキッドインキ
JP2629150B2 (ja) 顔料組成物、分散方法および塗料

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100313

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term