JPH0324735Y2 - - Google Patents

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JPH0324735Y2
JPH0324735Y2 JP15226684U JP15226684U JPH0324735Y2 JP H0324735 Y2 JPH0324735 Y2 JP H0324735Y2 JP 15226684 U JP15226684 U JP 15226684U JP 15226684 U JP15226684 U JP 15226684U JP H0324735 Y2 JPH0324735 Y2 JP H0324735Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、ケーブルトラス型大屋根構造の改
良に関する。
《従来技術と問題点》 従来から、体育館などの大空間構造物の大屋根
構造として鉄骨トラス構造が用いられていたが、
トラスの自重が大きく、仮設設備が大規模とな
り、建設コストが嵩むという欠点があつた。
このため、このような問題を解消すべく空気膜
構造の大屋根が提供されている。
しかし、この空気膜構造にあつても、屋根自体
の軽量化は図れるものの、出入口が複雑になつた
り、空気を送入するための設備費やランニングコ
ストが嵩むなど、依然として経済的な面での問題
点は残つていた。
そこで近時、屋根の軽量化と経済的な有利性が
確保できるケーブルトラス型の大屋根構造が提案
されている。
しかしながら、この種の大屋根構造にも以下に
示す技術的課題があつた。
すなわち、第5図は従来のケーブルトラス型の
大屋根構造の一例を示すものであつて、大屋根構
造は、構造物の中心から周辺、例えば側壁へ向け
て、放射状(半径方向)に架設された上弦ケーブ
ル1と、上弦ケーブル1の同心円上に位置する個
所に、上端を係止して垂設された多数の束材2,
2……と、周方向に隣接する束材2−2間を環状
に連繋し、同心円状に設けられた繋ぎ部材3と、
前記束材2の下端から前記上弦ケーブル1に沿う
ようにしてその外側の束材2の上端へと斜めに張
設された径方向下弦ケーブル4と、周方向に隣接
する束材2−2間に×印状に張設された周方向下
弦ケーブル5とから構成されている。
このような構成では、例えば、上弦ケーブル1
のA点に外力が作用すると、この力は束材2に伝
えられ、束材2の下端が下方に下がることにな
る。
これを、径方向下弦ケーブル4と周方向下弦ケ
ーブル5とで吊り上げるようにして支持しようと
する機構となつている。
つまり、上記のようにA点に作用した力は、半
径方向(A→B→C)と周方向(A→D,A→
E)に分散されていくことになる。
従つて、上弦ケーブル1の径方向に位置する束
材2,2……には、大きさは異なるものの、すべ
てこれを下方に下げようとする力が作用し、この
結果上弦ケーブル1が下方に下がり易いという欠
点があつた。
《考案の目的》 この考案は上述した従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、上
弦ケーブルに作用した外力を隣接する他の上弦ケ
ーブルに伝達し、外力が同じ上弦ケーブルに作用
してこれが下方に沈下することのない安定性に優
れたケーブルトラス型大屋根構造を提供すること
にある。
《考案の構成》 上記目的を達成するため、この考案は、屋根構
造の周縁を画成するリング状コンプレツシヨン材
と、両端がこのコンプレツシヨン材に固定され、
前記コンプレツシヨン材の径方向に延長された複
数の上弦ケーブルと、これらの上弦ケーブルに上
端が係止されて、前記コンプレツシヨン材と異な
つた大きさの複数の同心円上に配置された複数の
束材と、これらの束材の下端に固定されて、複数
の前記束材を周方向に連繋する繋ぎ部材と、相隣
接する前記束材間に張設された下弦ケーブルとを
有するケーブルトラス型大屋根構造において、前
記下弦ケーブルは、前記束材の下端からこの束材
が係止されている前記上弦ケーブルを挟んでその
両側に設けられた一対の他の上弦ケーブルに係止
された束材のうち、斜め外方に位置する他の束材
の上端に張設されることを特徴とする。
《実施例》 以下、この考案の好適な実施例について添付図
面を参照にして詳細に説明する。
第1図および第2図は、この考案に係るケーブ
ルトラス型大屋根構造の一実施例を示している。
同図に示す大屋根構造は、屋根構造の周縁を画
成するリング状コンプレツシヨン材10の中心0
から径方向に延長され、両端部をコンプレツシヨ
ン材10に係止固定された上弦ケーブル1と、コ
ンプレツシヨン材10の中心である0点を中心と
する大きさの異なつた複数の同心円上に配置さ
れ、上端を上弦ケーブル1に係止された多数の束
材2,2……と、各束材2の下端に固着され、周
方向に隣接する束材2−2間を環状に連繋する繋
ぎ部材3と、前記束材2の下端から他の束材2の
上端に張設された下弦ケーブル6とから構成され
ており、これらの点は前述した従来のトラス構造
と異なる点はない。
そして、同図に示すケーブルトラス型大屋根構
造は、下弦ケーブル6の張設位置に以下に示す特
徴を有する。
すなわち、第1図に示す中心0からその外側の
束材2に張設された下弦ケーブル6aを除き、下
弦ケーブル6は、束材2の下端から、この束材2
の斜め外方に隣接する他の束材2,2の上端に張
設されていることである。
つまり、下弦ケーブル6は、同じ半径線上に位
置する外側の束材2に張設せず、束材2が係止さ
れている上弦ケーブル1を挟んでその両側に隣接
する一対の他の半径線上に位置する上弦ケーブル
1に係止された束材2の内、斜め外方に位置する
2本の束材2,2の上端に張設されている。
このように構成されたケーブルトラス構造にあ
つては、例えば第2図に示す如く、束材200の
上端に下方に向かう力Xが作用したとすると、こ
れは束材200の下端を押し下げようとするが、
この時、下弦ケーブル61,62が、束材200
の斜め外方の束材210と束材220との間に張
設されているため、上弦ケーブル100の左右に
隣接する上弦ケーブル110と120に分散され
る。
従つて、従来のケーブルトラス構造のように、
分散された外力が同じ上弦ケーブル100上の半
径方向に作用することがなくなり、しかも、早く
他の上弦ケーブル110,120の外周方向へ分
散力が伝達される。
このことにより、集中的な荷重に対して、特定
の部分、特に上弦ケーブルの径方向に沿つた部分
の著しい変形が防止され、ケーブルトラスを安定
した構造にできる。
第3図は、この考案の他の実施例を示してお
り、その特徴とするところは以下の点にある。
すなわち、下弦ケーブル6は、すべて束材2の
下端からこの束材2の斜め外方に位置する他の束
材2の上端に張設する点(この状態は第1図およ
び第3図に矢印で表示している)に相違はない
が、この図に示す構造は、中心0に近い第1番目
と第2番目の繋ぎ部材301,302は、六角形
状であつて、その外側の第3番目303と第4番
目304は12角形状となつている。
つまり、途中で分割数を変更しており、このよ
うに構成すると、コンプレツシヨン材10の周辺
部分で、第1図に示すように、下弦ケーブル6の
横方向の張設間隔が拡がることが防止される。
また、この実施例では、上弦ケーブル1および
束材2、さらには、繋ぎ部材3の量を低減できる
が、これも上記実施例で説明したケーブルトラス
構造の安定性によつて可能ならしめる。
なお、上記繋ぎ部材3は、剛性の梁材あるいは
ケーブルのいずれでもよく、また束材2−2間へ
の配置は第4図に示すように、束材2の下端間
(第4図a)、束材2の下端間と一方の上端と他方
の下端(第4図b)、束材2の下端間とX印状に
かけ渡す(第4図c)のいずれでもよい。
また、束材2として中空鋼棒を用い、下弦ケー
ブル6をその内部に挿通するようにしてもよい。
《考案の効果》 以上、実施例で詳細に説明したように、この考
案に係るケーブルトラス型大屋根構造において
は、比較的簡単な構成にもかかわらず、外力が同
一の上弦ケーブルの径方向に集中することが防止
されるので、局部的な変形を効果的に防止でき、
ケーブルトラス構造の安定性を大きく向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す平面図、第
2図は同要部斜視図、第3図は他の例を示す平面
図、第4図は繋ぎ部材の例を示す説明図、第5図
は従来の構造を示す要部斜視図である。 1,100,110,120……上弦ケーブ
ル、2,200,210,220……束材、3…
…繋ぎ部材、6,61,62……下弦ケーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 屋根構造の周縁を画成するリング状コンプレツ
    シヨン材と、両端がこのコンプレツシヨン材に固
    定され、前記コンプレツシヨン材の径方向に延長
    された複数の上弦ケーブルと、これらの上弦ケー
    ブルに上端が係止されて、前記コンプシツシヨン
    材と異なつた大きさの複数の同心円上に配置され
    た複数の束材と、これらの束材の下端に固定され
    て、複数の前記束材を周方向に連繋する繋ぎ部材
    と、相隣接する前記束材間に張設された下弦ケー
    ブルとを有するケーブルトラス型大屋根構造にお
    いて、前記下弦ケーブルは、前記束材の下端から
    この束材が係止されている前記上弦ケーブルを挟
    んでその両側に設けられた一対の他の上弦ケーブ
    ルに係止された束材のうち、斜め外方に位置する
    束材の上端に張設されることを特徴とするケーブ
    ルトラス型大屋根構造。
JP15226684U 1984-10-11 1984-10-11 Expired JPH0324735Y2 (ja)

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JP15226684U JPH0324735Y2 (ja) 1984-10-11 1984-10-11

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Publication Number Publication Date
JPS6167303U JPS6167303U (ja) 1986-05-08
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