JPH03246819A

JPH03246819A - 難燃性電線・ケーブル

Info

Publication number: JPH03246819A
Application number: JP2043986A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Hori; 彰弘堀; Norio Takahata; 紀雄高畑; Masami Tanmachi; 正美反町; Yasuaki Yamamoto; 康彰山本
Original assignee: Hitachi Cable Ltd
Current assignee: Hitachi Cable Ltd
Priority date: 1990-02-23
Filing date: 1990-02-23
Publication date: 1991-11-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、難燃性絶縁電線・ケーブルに係わり、特に
燃焼時に有毒なハロゲン系ガスを発生しない絶縁電線・
ケーブルに関する。

［従来の技術］電線・ケーブルの絶縁材料やシース材料とじては電気絶
縁性に優れたポリオレフィンが数多く用いられてきてい
る。最近の趨勢として原子力発電所用電線・ケーブル、
車両用電線・ケーブル、船舶用電線・ケーブルに垂直ト
レイ燃焼試験レベルの高度の難燃性が要望されるように
なってきた。

ポリオレフィンを難燃化する方法としては、ハロゲン含
有化合物を混和する方法が一般に採用されてきている。

しかし、これらは燃焼時に多量の煙を発生し、ｍ器への
腐食性１人体への有害性等が問題になっている。特に、
最近は安全面からこの様なハロゲン系ガスを発生しない
ことが強く要望されるようになってきている。

このような情勢を踏まえ、発煙性、有毒性の非常に少な
い金属水酸化物が注目されるようになってきた。

［発明が解決しようとする課題１ところが、金属水酸化物は難燃効果が小さいため高度の
難燃性を付与するには金属水酸化物を多量に加える必要
があり、その結果、機械特性、押出加工性が著しく低下
するという問題がある。

この発明は、このような点に鑑みてなされたもので、絶
縁体およびシース材料の物性を損なわずに高度の難燃性
を有し、しかも、難燃時に有毒なハロゲン系ガスを発生
しない難燃性電線・ケーブルを提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］この発明では、導体の外側に絶縁体、介在を順次設け、
さらにその外側に布テープ、ガラステープの両面あるい
は片面に固化後の硬さ（ＪＩＳ）が７５以下、伸びが１
０％以上となる２液性同化シリコーン樹脂を厚さｌＬＬ
ｍ〜２００μｍ塗布してなるテープを巻き、この外側に
ポリオレフィン１００重量部に対して金属水酸化物５０
〜２５０重量部加えてなるハロゲンを含まない難燃性シ
ースを被覆したことを特徴とする難燃性電線・ケーブル
である。

［実　施　例］ここで、ポリオレフィンに対する金属水酸化物の含有量
が多い程難燃性は向上するが、これに伴い機械特性、押
出加工性は低下する。この発明では、布テープあるいは
ガラステープに２液性固化型シリコーン樹脂を塗布して
なるテープを使用することで良好な難燃性を得るもので
ある。

このような観点からテープに塗布する２液性固化型シリ
コーン樹脂は、同化後の硬さ（Ｊ　Ｉ　Ｓ）が７５以下
で伸びが１０％以上のものを厚さ１μｍ〜２００μｍ塗
布する必要がある。硬さ（ｊＩＳ）が７５を越えたもの
はテープに可撓性がなく介在外側に巻けなくなる。また
、伸びが１０％未満のものではテープを巻いているとき
に表面にクラックがはいり、難燃性が不充分となる。ま
た、厚さが下限値未満では難燃性が不充分となり、上限
値を越えたものではテープに可撓性がなくなり、介在の
外側に巻けなくなる。また、シース層における金属水酸
化物の含有量は５０〜２５０重量部とする必要があり、
その下限未満では目的とする難燃性を付与できず、また
、上限値を越えると機械特性、押出加工性が悪くなる。

この発明において、ポリオレフィンとしては、エチレン
プロピレンコポリマー、エチレンプロビレンジエンター
ボリマー、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマ
ー、エチレンエチルアクリレートコポリマー、エチレン
ブテンコボリマーエチレンプテンジエンターボリマー、
エチレンメチルメタクリレートコポリマーといったもの
が挙げられ、これらは単独または２種以上の併用が可能
である。

金属水酸化物としては、水酸化アルミニウム。

水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム。

水酸化カルシウム、ハイドロタルサイト類等が挙げられ
、これらは単独または２種以上併用して使用してもよい
。

この発明に使用される絶縁体としては、ポリエチレン、
架橋ポリエチレン等一般に使用される絶縁用ポリオレフ
ィンあるいは前記ポリオレフィンに金属水酸化物を適当
量混合したものが使用される。

この発明においては、上記成分に加えて架橋剤、酸化防
止剤、滑剤、軟化剤９分散剤等を適宜添加してもよい、
酸化防止剤としては、フェニル−α−ナフチルアミン、
Ｎ、Ｎ′−ジ−β−ナフチル−ｐ−フェニレンジアミン
等のアミン系酸化防止剤、２，６−ジーｔ−ブチル−４
−メチルフェノール、ヒンダードフェノール等のフェノ
ール系酸化防止剤が挙げられる。

次に、この発明について実施例および比較例を参照し説
明する。

第１表に示す実施例１〜４および比較例１〜６の各供試
配合成分よりなる組成物とテープを用い、外径５．３ｍ
ｍの絶縁線心を３本撚合せた外周に紙介在層を設け、さ
らに１／２ラツプでテープを巻き、その外側に各配合成
分を、１００°Ｃの温度に保持された６インチロールに
投入してロール混線を行ない、混線後１２０℃の温度に
保持された４　０　ｍ　／　ｍ押出機（Ｌ／Ｄ＝２５）
を用い、２．０ｍｍ厚で押出被覆し、各種ケーブルを作
製して実施例１〜４および比較例１〜６の各試料とした
。

得られたケーブルの評価結果は、第１表の下欄に示すと
おりである。なお、評価は次の基準によって行なった。

機械特性は、日本電線工業規格第３９１号に準じＪＩＳ
　　Ｋ７１１２のダンベル３号で打ち抜いた試料を、シ
ョッパ型引張試験機を用い２００ｍｍ／分で引張試験を
行ない、引張強さが１．０ｋｇ／ｍｍ以上、伸びが３５
０％以上のものを良とし、この個未満のものを不良とし
た。

難燃性評価は次のようにして行なった。長さ２ｍのケー
ブルを垂直に８本ならべ、下から７０．０ＯＯＢＴＵの
炎を２０分間当て、自己消炎すれば合格であり、自己消
炎せず全焼するものは不合格とした。

第１表からも明らかなとおり、この発明に係る実施例１
〜４のものは、いずれも難燃性に合格し、機械特性、押
出加工性にも優れたものとなっている。

これに対して、２液性硬化型シリコーン樹脂の固化後の
硬さ（Ｊ　Ｉ　Ｓ）が規定値を越えている比較例１のも
のではテープに可撓性がなく巻くことができない。

２液性硬化型シリコーン樹脂の固化後の伸びが規定値未
満の比較例２のものでは、テープを巻いたときにテープ
表面のシリコーン樹脂にクラックがはいり難燃性が不十
分となる。

２液性硬化型シリコーン樹脂の塗布厚さが規定値未満の
比較例３のものでは難燃性が不十分となり、また、規定
値を越えた比較例４のものではテープに可撓性がなく巻
くことができない。

シースの金属水酸化物の含有量が規定値未満の比較例５
のものでは、難燃性が不十分であり、また、規定値を越
えた比較例６のものでは押出加工性が悪く成形不可能で
あった。

（以下余白）［発明の効果］以上説明したとおり、この発明の難燃性電線・ケーブル
は、良好な機械特性、成形加工性および高度の難燃性を
有し、しかも有毒なハロゲン系ガスを発生しない優れた
ものが得られる。

Claims

【特許請求の範囲】

　導体の外側に絶縁体、介在を順次設け、さらにその外
側に布テープ、ガラステープの両面あるいは片面に固化
後の硬さ（ＪＩＳ）が７５以下、伸びが１０％以上とな
る２液性固化シリコーン樹脂を厚さ１μｍ〜２００μｍ
塗布してなるテープを巻き、この外側にポリオレフィン
１００重量部に対して金属水酸化物５０〜２５０重量部
加えてなるハロゲンを含まない難燃性シースを被覆した
ことを特徴とする難燃性電線・ケーブル。