JPH03246267A - グリシンアミドの製造法 - Google Patents

グリシンアミドの製造法

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JPH03246267A
JPH03246267A JP4163490A JP4163490A JPH03246267A JP H03246267 A JPH03246267 A JP H03246267A JP 4163490 A JP4163490 A JP 4163490A JP 4163490 A JP4163490 A JP 4163490A JP H03246267 A JPH03246267 A JP H03246267A
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JP
Japan
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aminoacetonitrile
glycinamide
aldehyde
basic substance
water
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Application number
JP4163490A
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English (en)
Inventor
Kazuya Sato
一哉 佐藤
Kenji Muto
武藤 健治
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Yuka Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オキシラセタムなど医薬品や各種工業製品の
中間原料として有用なグリシンアミドの製造方法に関す
る。
従来の技術 水性媒体中で塩基性物質およびケトン類の存在下にアミ
ノアセトニトリルを水和反応に付し、グリシンアミドを
得る方法が知られている。
例えば、 A)アミノアセトニトリルとケトンを水性媒体中pH1
1〜14の条件で反応させる方法(特公昭59−368
99号公報;特開昭52 = 25701号公報)、B
)アミノアセトニトリル1モルに対し、塩基性物質0.
01モル以下の存在下にpH14以上で反応させる方法
(特公昭58−17741号公報;特開昭571587
43−号公報)および C)アミノアセトニトリル1モルに対し、0.05〜0
.3モルの水酸イオンの存在下に反応させる方法(特公
昭62−34753号公報;特開昭53−82707号
公報)等が開示されている。
さらに、C)法の公開特許公報には、ケトンを用いる方
法と共にアルデヒドを用いる方法が文言上記載されてい
るが、その具体的化合物および実施例は記載されていす
、該特許公報ではアルデヒドを用いる方法が削除されて
いる。また、アルデヒドは触媒として活性であるが塩基
性反応媒中で重合傾向を呈するのでケトンより不利であ
る旨がそれらの明細書中に記載されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来知られている製造法A)〜C)にお
いては通常アミノアセトニトリル1モルに対し1〜50
モルのケトンの使用が推奨されているが、このように多
量のケトンを使用するとケトンの重合体が生じたり、ケ
トンの回収工程でグリシンアミドとケトンから4−イミ
ダゾリジン類等が副生じやすくなる。これら副生成物の
存在はその除去が困難であるばかりでなく、グリシンア
ミドの収率の低下も招き、その結果としてアミノニトリ
ルが残存するためグリシンアミドの保存液が着色するな
どの問題が生じる。さらに製法(A)および(B)にお
いては、pH制御という煩雑な操作を必要として、工業
的製法としては望ましいものではない。
このようにこれら公知の方法は工業的製法として必ずし
も十分ではなく、さらに有利な製法の開発が望まれてい
る。
本発明により、アミノアセトニトリルの水和反応におい
て、触媒量のアルデヒド存在下に処理することにより、
副生成物を抑制した、高収率かつ操作面で簡便なグリシ
ンアミドの新規製造法が提供される。
課題を解決するための手段 本発明は、アミノアセトニトリルを水性媒体中で塩基性
物質およびアミノアセトニトリル1モルに対し0.04
〜0.3モルのアルデヒド存在下で、水和反応に付すこ
とを特徴とするグリシンアミドの製造法に関する。
本発明の製造法は原料としてのアミノアセトニトリルお
よび水、触媒としてのアルデヒドおよび塩基性物質から
構成される。
原料のアミノアセトニトリルとしては、遊離のアミノア
セトニトリルの他にアミノアセトニトリルの硫酸塩また
は塩酸塩等の鉱酸よりなる塩も使用するこきができる。
塩基性物質としては水酸化す) IJウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物ならびに水酸化テトラメ
チルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム等
の第四級アンンモニウム化合物が使用できる。これらの
塩基性物質は過剰量使用すると生成したグリシンアミド
をさらに加水分解する場合もあるので、その使用量は最
小限にとどめる方が好ましい。通常、アミノアセトニト
リル1モルに対して塩基性物質0.01〜0.1モルが
好適に用いられるが、アミノアセトニトリルの塩を使用
する場合、さらに塩の酸成分を中和するに必要な塩基性
物質が用いられる。
アルデヒドとしては炭素数2〜5の脂肪族アルデヒド、
例えばアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチ
ルアルデヒド等があげられる。アルデヒドの使用量とし
ては副生成物の生成を抑えるためにより少ない方が好ま
しく、アミノアセトニトリル1モルに対して0.04〜
0.3モルである。
水は理論的にはアミノアセトニトリル1モルに対して1
モルあればよいが、理論量の水だけでは反応の終了に長
時間を要するので、通常アミノアセトニ) +Jル1モ
ルに対して2モル以上の使用が好ましい。また、本反応
条件下では生成するグリシンアミドの加水分解は最小限
に抑えられるので水を溶媒として使用してもよい。反応
は0〜50℃で行われ、0.5〜5時間で終了する。
本発明の溶媒としては水または水と有機溶媒の混合溶媒
が使用できる。有機溶媒としてはメタノール、エタノー
ル、プロパツール等のアルコール順やジオキサン、テト
ラヒドロフラン、1.2−ジメトキシエタン等のエーテ
ル類をあげることができる。
本発明の製造方法は、煩雑なpH調整の操作等を行う必
要も無く、高収率でグリシンアミドが得られ、原料や副
生成物の夾雑により生じる単離、精製等の問題を解決す
ることができる。さらに使用するアルデヒドが少量であ
るこさから、特公昭62−34753号公報で指摘され
たアルデヒド重合体の生成も抑えることができる。
従って、本発明の製造方法で得られるグリシンアミドは
単離精製することなく、反応液をそのまま次の反応の原
料として供給することもできる。
以下に本発明を実施例および比較例によりさらに具体的
に説明する。
実施例1〜4 攪拌機、温度計およびpH計を付した100m1の四つ
ロフラスコに硫酸アミノアセトニトリル10.5g(1
00ミリモル)と水30m12を加えて溶解した。この
水溶液に6N−水酸化す) IJウム16.7m(10
0ミUモル)を加えてpHを10に調整した。この液に
6N−水酸化ナトリウム0.83m(5ミリモル)と種
々の量のアセトアルデヒドを加えて1時間攪拌した。反
応終了後、反応液を高速液体クロマトグラフィー(HP
LC)で分析し、グリシンアミドの収率を算出した。
その結果を第1表に示す。なお、いずれの実施例におい
ても生成物中にアセトアルデヒドの重合体は検出されな
かった。
以下グリシンアミドの定量は下記のHPLCの分離条件
でおこなった。
カラム:ウルトロンN)12  [信相化工■製](φ
4.6 X250mm) 展開溶媒:0.01Mリン酸緩衝液(pH2,7) ニ
アセトニトリル=2:8 流速:1ml!/分 グリシンアミドの検出は210nmにおける紫外部吸収
で行い保持時間は6.6分であった。
第    1    表 実施例5.6 実施例2において加えるアルデヒドをアセトアルデヒド
からブチルアルデヒドまたはイソブチルアルデヒド各1
.08g(15ミUモル)に代えた以外は、実施例2と
同様に行った。
その結果を第2表に示す。
第 表 仕較例1.2 実施例1〜4において加えるアセトアルデヒドの量を、
特開昭53−82707号公報に示された範囲内のアミ
ノアセトニトリル1モルに対して1.1または5.0モ
ルに代えて、実施例1〜4と同様な方法で実験を行った
その結果を第3表に示す。
第3表 第3表の結果よりアセトアルデヒドの過剰の使用は実施
例1〜4の結果より収率が低下することが判明した。
比較例3 実施例4においてアセトアルデヒドの代わりにアセトン
0.23g(4ミ!Jモル)を用いた以外は実施例4と
同様の方法を行い、71%の収率でグリシンアミドを得
た。
比較例3の結果より触媒量のカルボニルを使用する場合
、°ケトンよりアルデヒドのほうが高収率であることが
判明した。なお、グリシンアミドを中間原料として脳代
謝改善側オキシラセタムを製造する方法を参考例として
以下に示した。
参考例 H 酪酸メチル ■n オキシラセタム 硫酸アミノアセトニトリル10.5g(100ミリモル
)を用い、実施例4と同様にしてグリシンアミドを含有
した反応液を得た。
次にこの反応液に濃塩酸0.31 gを加え過剰の水酸
化ナトリウムを中和した。中和した溶液にイソプロピル
アルコール15.2 ofと85% 4−クロロ−3−
ヒドロキシ酪酸メチル17.95 g (100ミリモ
ル)を加えた。次いで、還流下9%水酸化ナトリウム溶
液46.9g(100ミリモル)を3時間で滴下した。
さらに3時間還流攪拌した後、反応液をHPLCで分析
したところ、オキシラセタムの生成収率46%であった
発明の効果 本発明によれば少量のアルデヒドと塩基性物質を触媒と
して使用することにより、高収率でグリシンアミドを得
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アミノアセトニトリルを、水性媒体中で塩基性物
    質およびアミノアセトニトリル1モルに対し0.04〜
    0.3モルのアルデヒド存在下で、水和反応に付すこと
    を特徴とするグリシンアミドの製造法。
  2. (2)アルデヒドがアセトアルデヒド、ブチルアルデヒ
    ドまたはイソブチルアルデヒドである請求項(1)の製
    造法。
JP4163490A 1990-02-22 1990-02-22 グリシンアミドの製造法 Pending JPH03246267A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001163845A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Mitsubishi Rayon Co Ltd アミノ酸アミドの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001163845A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Mitsubishi Rayon Co Ltd アミノ酸アミドの製造方法

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