JPH03244957A - 居住空間への芳香検知制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、オフィスビル、スポーツセンター遊戯基等
の大型居住空間や一般家庭等の小型居住空間の室内環境
において空気中に揮発しているタバコ臭、印刷物、建材
、繊維などの不快なにおいを抑制するとともに室内環境
の快適化を図るため居住空間へ芳香散布時の芳香の検知
・芳香制御システムに関するものである。

〈従来の技術及びその問題点〉 一般に室内環境を改善するために行われている芳香散布
は、スプレーによる噴霧や香料を含浸させたパルプ又は
瓶詰めされた香料を毛細管現象にて空気中に放出揮発さ
せるものであり、必要に応してスプレーしたり、パルプ
の開口面積を広くしたり、毛細管の長さを変えて空気中
への香料の揮発散布量を調整しているのが現状である。

然るに、従来の芳香散布濃度のコントロールは何れも人
間が手を加えなければならないために空気中から不快な
においを抑制し快適な室内環境を図る上で効果的ではな
かった。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされたものであり
、その解決しようとする技術的課題は、室内環境を電気
的に監視しながら芳香散布により不快なにおいを抑制し
、室内環境を快適に自己コントロールするため、芳香の
成分を検知し、芳香散布を制御するためのシステムを提
供することである。

〈課題を達成するための手段〉 上記課題を達成するために本発明が講じる技術的手段は
、居住空間に散布する香料の成分を香料の成分以外の雑
ガスの成分より優先的に感知するガスセンサーＡと、居
住空間の空気中の雑ガスを感知するガスセンサーＢと、
ガスセンサーＡ、　　Ｂから夫々出力される成分電圧値
を入力し、その入力したガスセンサーＡの成分電圧値か
らガスセンサーＢの成分電圧値を差し引き演算して居住
空間の空気中に揮発している散布香料の成分電圧値を割
出す電圧演算器と、この電圧演算器によって演算出力さ
れた該成分電圧値と予め設定されている居住空間の香料
成分の上限及び下限基準電圧値とを比較して、下限基準
電圧値よりも低い場合香料散布装置に動作指令を出力し
、上限基準値より高い場合は動作停止指令を出力する電
圧比較回路とを備えるものである。

なおガスセンサーＡとガスセンサーＢは、雑ガスに対す
る感じ方か異なるため、あらかじめ香料が全く散布され
ていない空間の状態でガスセンサーＡとガスセンサーＢ
の感知出力が常に等しい関係になるように調整しておく
。

本発明において雑ガスは散布香料の成分以外のあらゆる
臭成分、例えば、たばこ臭、ペット臭などの成分を総称
する。

〈作用〉 而して、上記した本発明の技術的手段にょれぽ、居住空
間の空気中の雑ガスはガスセンサーＡとガスセンサーＢ
によって感知されるが、一方空気中に揮発している香料
の成分は、センサーＡによって感知される。

そして、ガスセンサーＡ、　　Ｂから夫々出力される成
分電圧値は電圧演算器へと入力され、ガスセンサーＡの
成分電圧値からガスセンサーＢの成分電圧値が差し引き
演算されて居住空間の空気中に揮発している香料の成分
のみの電圧値が割出される。この電圧値演算器によって
割出された香料の成分のみの電圧値は電圧比較回路へと
入力され、この電圧比較回路で入力された香料の成分の
みの電圧値と予め設定されている香料成分の上限及び下
限基準電圧値とが比較される。ここで比較された香料の
成分のみの電圧値が下限基準電圧値よりも低いと判断す
ると電圧比較回路よりＯＮ信号が出力される。

そして、居住空間の香料の成分の増加に伴い電圧比較回
路に入力されてくる香料の成分のみの電圧値が上限基準
電圧値に達することによりＯＦＦ信号が出力される。

〈実施例〉 本発明の一例を図面に基づいて説明すると第１図はオフ
ィスビル、スポーツセンター等の大型居住空間（Ａ）へ
香料を散布してその室内環境の改善を図る大型空調シス
テムの概略構成を示し、斯る大型空調システムでは居住
空間（Ａ）の天井。

壁面等の所望の位置に設置するガスセンサーＡ。

Ｂ　（１）（２）とからなるセンサ部（８）と、居住空
間（Ａ）或いは通路等の壁面に設置する電圧演算器（３
）、電圧比較回路（４）、リレー回路（５）等からなる
制御部（６）と、既設の空調機械室（Ｂ）等の所望の空
間に設置して香料を居住空間（Ａ）に空調機（９）の空
調ライン（１ｏ）（１１）により送り込み散布する香料
散布装置（７）とにより本発明システムが構成される。

上記香料としては常温において揮発性を有し、強い快香
をもつ天然香料や合成香料であり、本実施例にあっては
、柑橘、松等の植物体から得られる精油をアルコールに
溶解・希釈した森林浴剤を香料として用いる。

ガスセンサーＡ（１）は、居住空間（Ａ）に室内環境改
善用として散布する上記森林浴剤のアルコール成分を優
先的に感知する機能を具えた高感度型の熱線型半導体式
ガスセンサを用いた。

ガスセンサーＢ（２）は、上記森林浴剤のアルコール成
分以外の居住空間（Ａ）の空気中の雑ガスを感知する機
能を備えた高感度型の熱線型半導体式ガスセンサを用い
た。

而して、ガスセンサーＡ（１）は居住空間（Ａ）の空気
中から森林浴剤のアルコール成分を優先的に感知してそ
の成分電圧値を電圧演算器（３）に出力すると共に、ガ
スセンサーＢ（２）は森林浴剤のアルコール成分以外の
雑ガスを感知してその成分電圧値を電圧演算器（３）に
出力する。

尚、ガスセンサーＡ　（１）とガスセンサーＢ（２）の
出力関係は居住空間（Ａ）に森林浴剤が全く散布されて
いない状態においてガスセンサーＡ（１）の感知出力と
ガスセンサーＢ（２）の感知出力とが常に等しい関係に
なる様に調整する。

即ち居住空間（Ａ）に森林浴剤が全く散布されていない
状態においてガスセンサーＡ（１）から出力される成分
電圧値とガスセンサーＢ（２）からて電圧演算器（３）
に出力される様にガスセンサーＡ　（１）とガスセンサ
ーＢ（２）の出力関係を調整する。これによって、森林
浴剤以外の雑ガスの成分電圧値は電圧演算器（３）のガ
スセンサーＡ（１）からのガスセンサーＢ（２）の差し
引き演算によって電圧値Ｏとなって打ち消される。

電圧演算器（３）は、ガスセンサーＡ、　　Ｂ　（１）
（２）から入力する成分電圧値を増幅器（３〜１）（３
−２）で増幅し、ガスセンサーＡ（１）から入力された
成分電圧値からガスセンサーＢ（２）から入力された成
分電圧値を演算増幅器（３−３）で差し引き演算して居
住空間（Ａ）の空気中に揮発している森林浴剤のアルコ
ール成分のみの成分電圧値を割出す動作をなすものであ
る。

而して、電圧演算器（３）はガスセンサーＡ。

Ｂ　（１）（２）から夫々入力されてくる成分電圧値か
ら森林浴剤のアルコール成分のみの成分電圧値を割出し
、該成分電圧値を電圧比較回路（４）に出力する。

電圧比較回路（４）は、電圧演算器（３）から入力され
てくる森林浴剤のアルコール成分のみの成分電圧値を予
め設定されているアルコール成分の上限及び下限基準電
圧値とを上限比較器（４−１）及び下限比較器（４−２
）で比較して下限基準電圧値よりも低いと判断するとリ
レー回路（５）を介して香料散布装置（７）に動作指令
を出力する動作をなし、上限基準電圧値より高いと判断
すると動作停止指令を出力する動作をなすものであり、
上記基準電圧値は居住者が快適と感じる芳香状況になる
ように適切に設定するものであり、それは−概に設定し
がたいものである。例えば適正な臭覚能力を持つほとん
どの居住者が森林浴剤の芳香を感しる程度の居住空間（
Ａ）の成分濃度域を森林浴剤のアルコール成分の上限基
準電圧値と仮に設定し、この上限基準電圧値から時間の
経過に伴って低下する成分濃度域、即ち前記居住者が感
じ取る森林浴剤の芳香が雑ガスによって打ち消される前
後の成分濃度域を下限基準電圧値とし、予め入力設定し
て置く。

而して、電圧比較回路（４）は電圧演算器（３）から入
力されてくる森林浴剤のアルコール成分のみの成分電圧
値と予め設定されている上記基準電圧値の上限基準電圧
値と比較して前記成分電圧値が該電圧以上の範囲であれ
ば香料散布装置（７）への動作出力をキャンセルし、基
準電圧値の下限基準電圧値よりも低いと比較判断すると
動作指令を出力する。

尚、符号（）２）によって示されるレベル表示器は、セ
ンサーＡ、　　Ｂ　（１）　　（２）又は、センサーＡ
（１）の成分電圧値からセンサーＢ（２）の成分電圧値
が差し引き演算された出力値を切替えにより表示するも
のであり、必要に応じ付加される。

また符号（１３）により示される上限比較器は、ガスセ
ンサーＢ（２）が通常の自然空間にはほとんど存在しな
いがガスセンサーＡ（１）より高い検知感度を持つ成分
ガスが存在した場合に、強制的に制御信号としてＯＦＦ
を出力するために必要に応じ付加されるものである。

香料散布装置（７）は電気的又は機械的な動作により香
料を散布するもので、空調ライン（１０）（１１）に連
絡して設けられ、上記電圧比較回路（４）からの動作指
令により動作して香料を散布し、動作指令キャンセルに
より動作を停止して香料散布を停止する。

〈発明の効果〉 本発明の芳香散布による居住空間の空調システムは叙上
の如く構成してなるから、室内環境をガスセンサーＡ、
　　Ｂ、電圧演算器、電圧比較回路による電気的な監視
のもとで制御しながら芳香散布を行ない、タバコ臭など
の不快なにおいを抑制し芳香を散布することが出来る。

依って、芳香散布によって室内環境を快適に自己コント
ロールできると共に、芳香濃度を快適な濃度域にコント
ロールできる様にした室内環境の改善を図る上で画期的
な空調システムとなる。

従って、所期の目的を達成し得た。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明芳香散布による居住空間への芳香散布シス
テムの実施の一例を示す概略構成図で大型空調システム
に糺み込んだ状態を示しである。 尚、図中 （１） （２） （３） （５） （８） （９） （１１） ガスセンサーＡ ：ガスセンサーＢ ：電圧演算器 ：リレー回路 ・センサ部 、空調器 ：排気ダクト （４）：電圧比較回路 （７）：香料散布装置 （１０）　　吸気ダクト （Ａ）：居住空間 特 許 出 願 人 西部瓦斯株式会社 特 許 出 願 人 新コスモス電機株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 居住空間に散布する香料の成分を優先的に感知するガス
   センサーＡと、居住空間の空気中に揮発している上記香
   料以外の雑ガスを感知するガスセンサーＢと、ガスセン
   サーＡ、Ｂから夫々出力される成分電圧値を入力し、そ
   の入力したガスセンサーＡの成分電圧値からガスセンサ
   ーＢの成分電圧値を差し引き演算して居住空間の空気中
   に揮発している散布香料の成分電圧値を割出す電圧演算
   器と、この電圧演算器によって演算出力された該成分電
   圧値と予め設定されている居住空間の香料成分の上限及
   び下限基準電圧値とを比較して、下限基準電圧値よりも
   低い場合香料散布装置に動作指令を出力し、上限基準電
   圧値よりも高い場合は動作停止指令を出力する電圧比較
   回路とを備えることを特徴とする居住空間の芳香検知制
   御システム。