JPH0324372Y2

JPH0324372Y2 -

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Publication number: JPH0324372Y2
Application number: JP1982027024U
Authority: JP
Priority date: 1982-02-26
Filing date: 1982-02-26
Publication date: 1991-05-28
Also published as: JPS58130757U

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 考案の技術分野本考案はプリンタ装置のインクリボンカセツト
に係り、特にインクリボンのセツト操作性と交換
寿命の向上に好適なインクリボンカセツトの改良
に関す。

(b) 技術の背景近来、各種コンピユータの端末機やワードプロ
セツサ等の事務機としてシリアルプリンタが開発
され実用化されている。これらのプリンタの印字
用としてインクリボンが使用されており、通常カ
セツト式のものとスプール式のものがある。カセ
ツト式のものはプリンタの印字ヘツドキヤリアに
搭載され、スプール式のものはプリンタのサイド
フレームに取付けられるが、これらのリボンのセ
ツトが容易であり、且つリボン交換寿命が長いこ
とが望ましい。

(c) 従来技術と問題点以下、ワイヤードツトプリンタを例にとつて従
来方法を第１図〜第４図を参照して説明する。第
１図は本考案が適用されるワイヤードツトプリン
タの概要を例示する平面図、第２図は第１図のイ
ンクリボンカセツト部の拡大図、第３図は第２図
の側面図、第４図は異なる従来例を示す平面図で
ある。図中、９はサイドフレーム、１０はプラテ
ン、１１は印字用紙、１２ａ，１２ｂはスプロケ
ツト、１３はキヤリア、１３ａ，１３ｂはガイド
ローラ、１５はガイドシヤフト、１６は送りネ
ジ、１７はベルト、１９はモータ、２０はインク
リボンカセツト、２０ａはインクリボン、２０ｂ
はリボン収容部、２０ｃはリボンガイド部、２１
は印字ヘツド、２２は切換えマグネツト、２３は
ホルダ、２４はスタツド、２５，２６はスプー
ル、R₁，R₂はローラを示す。

ワイヤードツトプリンタは第１図に示すよう
に、サイドフレーム９を有しており、サイドフレ
ーム９にはプラテン１０が回転自在に支持されて
いる。

プラテン１０には印字用紙１１が巻き掛けられ
ており、印字用紙１１はスプロケツト１２ａ，１
２ｂ等により図中矢印Ａ方向に送られる。一方プ
ラテン１０の前面、即ち図中下方には、キヤリア
１３がプラテン１０と平行に設けられたガイドシ
ヤフト１５に摺動自在に嵌合しており、キヤリア
１３は同様にプラテン１０と平行に設けられた送
りネジ１６と螺合している。送りネジ１６はベル
ト１７等を介してモータ１９に接続されており、
従つて送りネジ１６はモータ１９の正逆回転によ
つて、キヤリア１３を図中矢印Ｃ，Ｄ方向に移動
させることができる。キヤリア１３には印字ヘツ
ド２１がインクリボンカセツト２０に囲まれた形
で共に搭載されており、印字ヘツド２１にはドツ
トによつて印字を形成させるために複数個の印字
マグネツトが設けられている。通常印字マグネツ
トは、７〜24個設けられている。またインクリボ
ンカセツト２０には無端状のインクリボン２０ａ
がその一部をプラテン１０側に露出させた形で内
蔵されている。第２図及び第３図に示すように、
インクリボンカセツト２０は後部両側に設けられ
たスタツド２４を、キヤリア１３に設置されたホ
ルダ２３のスリツト部に嵌込まれて保持されてい
る。内部にはリボン収容部２０ｂの一端に送りロ
ーラR₁，R₂がインクリボン２０ａを挟持して転
接するように設けられ、印字の進行によるキヤリ
ア１３の移動に連動して図中矢印方向に回転し、
インクリボン２０ａをリボン収容部２０ｂに送り
込むようになつている。従つてリボン収容部２０
ｂの他端からインクリボン２０ａは引出されるこ
とになる。またインクリボン２０ａは赤、黒２条
のリボンが上下に接続された構成になつており、
印字を赤又は黒に切替える時は第３図に示すよう
に切替えマグネツト２２の作動、解放によりイン
クリボンカセツト２０のスタツト２４を中心とし
て回転させガイド部２０ｃの先端部を必要量だけ
図中矢印Ｅ，Ｆ方向に上下させ、印字ヘツド２１
の前面に赤又は黒のインクリボン２０ａがくるよ
うになつている。

このような構成を有するので印字ヘツド２１が
作動すると、第１図に示すプラテン１０上の印字
用紙１１にインクリボン２０ａを介して印字マグ
ネツトの印字ワイヤーが衝突して印字が行なわ
れ、印字ヘツド２１はキヤリア１３と矢印Ｄ方向
に移動しながら印字用紙１１への印字を行なう。
一行分の印字が終了すると、改行のために所定の
引張り量だけ印字用紙１１を矢印Ａ方向に移送す
る。そして印字ヘツド２１は矢印Ｃ方向に移動し
ながら印字を継続する。

この時インクリボン２０ａは印字ヘツド２１の
前面を移動しながら印字の為のインクを供給して
行くことができる。

しかしながら、このようなインクリボンカセツ
ト２０を用いる方法は、インクリボン２０ａがカ
セツト内容に納まつているので着脱が簡単であ
り、赤黒リボンの切替えも容易であるが、キヤリ
ア１３に搭載する為、キヤリア１３自体が大きく
なり重量もふえるし、従つてインクリボン２０ａ
の収容量に制限があり、インク切れにより印字が
薄くなるのが早いという欠点がある。更にインク
リボンカセツト２０内の送りローラR₁，R₂を駆
動させる機構をキヤリア１３内に設けるので構造
が複雑になるという欠点がある。

また異なる従来例を第４図に示している。第４
図が第１図〜第３図の例と異なるのは、キヤリア
１３に搭載するインクリボンカセツト２０によら
ず２個のスプール２５，２６をサイドフレーム９
に回転自在に取付け、スプール２５，２６のどち
らかに巻かれたインクリボン２０ａをキヤリア１
３に取付けたガイドローラ１３ａ，１３ｂにイン
クリボン２０ａをガイドさせて印字ヘツド２１の
前面を移動させながら、他のスプール２５，２６
に巻取るようになつていることである。

スプール２５，２６はキヤリア１３を移動させ
る送りネジ１６の回転を駆動源とする回転機構に
よつていずれか一方を回転させてインクリボン２
０ａを巻取るようになつている。

従つて、例えばスプール２５からスプール２６
にインクリボン２０ａを巻取り終つた時は、上記
回転機構を切換えて走行を反転させ今度はスプー
ル２６からスプール２５へインクリボン２０ａを
巻取るようになつている。この方法によるとキヤ
リア１３にインクリボン２０ａを送る機構がない
ので単純であり、またスプール２５，２６の大き
さを設定可能な範囲で多量のインクリボン２０ａ
を収容できるという利点があるが、インクリボン
２０ａの装置への実装に変間がかゝり、手が汚れ
る等オフイス向でないという欠点がある。またス
プール２５，２６が両サイドに別れている為、反
転機構等が複雑であるという欠点がある。

(d) 考案の目的本考案の目的は上記の欠点を解決する為のもの
で、インクリボンの取付けが容易で且つインクリ
ボン収容量が多いインクリボンカセツトを提供す
るにある。

(e) 考案の構成プラテン部材と、プラテン部材に間隙を介して
対向する印字ヘツドと、印字ヘツドを搭載して前
記プラテン部材に平行に移動させるキヤリアとか
ら成り、印字ヘツドを移動させながら印字ヘツド
で上記間隙にセツトされた印字媒体に印字を行う
インクリボンを収容し、且つ該インクリボンをガ
イドする機能を備えたインクリボンカセツトであ
つて、インクリボンを印字ヘツドの前面にガイド
するリボンガイド部を備え、インクリボンを前記
リボンガイド部を貫通した状態でリボン収容部に
収容し、リボンガイド部を着脱自在にキヤリアに
搭載すると共に、リボン収容部を着脱自在にプリ
ンタフレームに装着したことを特徴とするインク
リボンカセツトである。かくすることにより目的
を達成することが出来る。

(f) 考案の実施例以下本考案の一実施例を第５図〜第８図を参照
して説明する。第５図は本考案による実施例を示
す平面図、第２図は第５図のリボン収容部の側面
図、第７図は第５図のリボンガイド部の正面図、
第８図は第５図のＡ−Ａ線らの矢視図である。

図中、１はリボン収容部、１ａ，１ｂはリボン
口、２はリボンガイド部、２ａ，２ｂはリボンガ
イド、２ｃはアーチ部、３はモータ、４ａ，４ｂ
はリボン収容部１のホルダ、５ａはプレート、５
ｂは板ばね、６はスタツト、７はスリツト、８は
ガイド孔、１３′はキヤリア、R₃，R₄はローラを
示す。

また、第１図〜第４図と同一個所は同符号で示
している。従来例で説明したインクリボンカセツ
ト２０を第５図に示すようリボン収容部１とリボ
ンガイド部２に分離して、リボン収容部１は図に
示していないプリンタフレームに取付部材を介し
て取付けられた弾性を有するホルダ４ａ，４ｂに
よつて着脱自在に装着されており、リボンガイド
部２は印字ヘツド２１を囲むようにキヤリア１
３′に搭載されている。リボン収容部１の内部に
は無端状のインクリボン２０ａが収容されてお
り、一端部にはローラR₃，R₄がインクリボン２
０ａを挟持して転接するように設けられ第６図に
示すようにリボン収容部１の下面に取付けられた
モータ３の駆動によつて回転するようになつてい
る。従つて両端部のリボン口１ａ，１ｂより外部
に出ている無端状のインクリボン２ａはローラ
R₃，R₄の回転によりリボン口１ａより引出され、
リボン口１ｂより引込まれるようになつている。

一方リボンガイド部２は第７図及び第８図に示
すように印字ヘツド２１の先端両側にインクリボ
ン２０ａをガイドする左右のリボンガイド２ａ，
２ｂとこれを連結及び保持するアーチ２ｃとで構
成されている。リボンガイド２ａ，２ｂにはイン
クリボン２０ａがガイドされるガイド孔８が設け
られ、アーチ部２ｃの左右の下部には保持用のス
リツト７が設けられている。リボンガイド部２は
キヤリア１３′に取付けられたスタツド６を有す
るプレート５ａと板ばね５ｂによつて係合されキ
ヤリア１３′に搭載されている。

また第８図に示していないが、赤黒リボンを切
替える為の切替えマグネツトが第３図の従来例で
説明した方法と同様に取付けられており、切替え
マグネツトの作動、解放によつて、スタツド６を
中心としてリボンガイド部２が回転して赤黒リボ
ン切替えを行なうようになつている。

このような構成と搭載手段を有するので、印字
ヘツド２１の印字の進行により、リボン収容部１
のモータ３が所定の回転を行ない、リボン収容部
１のリボン口１ａより引出されたインクリボン２
０ａはリボンガイド部２のリボンガイド２ａのガ
イド孔８を通り、印字ヘツド２１の前面を移動し
ながら印字の為のインクを供給し、リボンガイド
２ｂのガイド孔８を通過してリボン口１ｂよりリ
ボン収容部１に収容される。

(g) 考案の効果以上説明したように本考案によれば、インクリ
ボンをリボン収容部とリボンガイド部に分離し、
リボン収容部をプリンタフレームに、リボンガイ
ド部をキヤリアに夫々搭載することにより、次の
ような効果が得られる。

(1) リボン収容部の容量を大きくすることができ
るのでインク切れ交換寿命を長くすることがで
き印字濃度を長く保つことができる。従つて印
字濃度を特に必要とする例えば光学的に検知す
る目的の場合等にも対応できる。

(2) リボン収容部を小形にできキヤリアを軽量化
できるので印字の高速化をはかることができ
る。

(3) インクリボンの送りローラを駆動させる機構
が単純で、且つリボン走行反転機構がないので
小形化設計に役立ち、コストの改善が計れる。

(4) リボン交換が非常に簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されるワイヤードツトプ
リンタの概要を示す平面図、第２図は第１図のイ
ンクリボンカセツト部の拡大図、第３図は第２図
の側面図、第４図は異なる従来例を示す平面図、
第５図は本考案による実施例を示す平面図、第６
図は第５図のリボン収容部の側面図、第７図は第
５図のリボンガイドの正面図、第８図は第５図の
Ａ−Ａ線からの矢視図である。図において、１，２０ｂはリボン収容部、１
ａ，１ｂはリボン口、２，２０ｃはリボンガイド
部、４ａ，４ｂ，２３はホルダ、５ａはプレー
ト、５ｂは板ばね、６，２４はスタツト、７はス
リツト、８はガイド孔、１０はプラテン、１３，
１３′はキヤリア、２０はインクリボンカセツト、
２０ａはインクリボン、２１は印字ヘツド、２
５，２６はスプール、R₁〜R₄はローラを示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】プラテン部材と、該プラテン部材に間隙を介して対向する印字ヘ
ツドと、該印字ヘツドを搭載して前記プラテン部材に平
行に移動させるキヤリアとから成り、前記印字ヘツドを移動させながら該印字ヘツド
で上記間隙にセツトされた印字媒体に印字を行う
インクリボンを収容し、且つ該インクリボンをガ
イドする機能を備えたインクリボンカセツトであ
つて、前記インクリボンを前記印字ヘツドの前面にガ
イドするリボンガイド部を備え、前記インクリボンを前記リボンガイド部を貫通
した状態でリボン収容部に収容し、前記リボンガイド部を着脱自在に前記キヤリア
に搭載すると共に、前記リボン収容部を着脱自在
にプリンタフレームに装着したことを特徴とする
インクリボンカセツト。