JPH03243723A - 管内面の熱処理装置 - Google Patents

管内面の熱処理装置

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JPH03243723A
JPH03243723A JP2039768A JP3976890A JPH03243723A JP H03243723 A JPH03243723 A JP H03243723A JP 2039768 A JP2039768 A JP 2039768A JP 3976890 A JP3976890 A JP 3976890A JP H03243723 A JPH03243723 A JP H03243723A
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JP
Japan
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treated
laser beam
tube
optical fiber
inside surface
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Application number
JP2039768A
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English (en)
Inventor
Yuichi Tonmiya
頓宮 雄一
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はたとえばオーステナイト系ステンレス鋼管の内
面をレーザビームによって溶体化熱処理を行って溶接な
どで鋭敏化した組織を溶体化状態に戻すことができる管
内面の熱処理装置に関する。
(従来の技術) 一般にオーステナイト系ステンレス鋼を溶接した場合、
その熱影響部に粒界腐食または応力腐食割れの原因とな
るクロム炭化物の粒界析出が発生する。これを鋭敏化と
称し、クロム炭化物が粒界に析出した金属組織を鋭敏化
組織と称する。鋭敏化は約550℃から850℃に約1
秒間以上保持された場合に発生する。この鋭敏化組織を
除去する方法としては析出したクロム炭化物を再固溶さ
せる溶体化処理、つまり約1000℃から1100℃に
加熱したのち急冷する方法が一般的に行われている。
一般に溶体化処理を行う場合、被処理物の大きさによっ
て異なるが、被処理物を熱処理炉内に入れて加熱するか
、または高周波加熱を行ったりしている。
しかしながら、これらの方法は細長い管の内面または溶
接部近傍のみに限られる局部的な個所の熱処理には適し
てない。また、局部的な個所の溶体化処理を行うことが
できても、その隣接部位に再び鋭敏化組織を生じる可能
性がある。
そこで、たとえば特開昭6152315号公報、同61
−177325号公報および同6427789号公報に
開示されているようにレーザビームによって被処理物を
局部的に加熱して溶体化処理する方法および、管内を溶
接する方法が知られている。このレーザビームで溶体化
処理する方法および溶接する方法はエネルギ密度が高く
、トータル入熱が少ないため、鋭敏化部を含む被処理物
の表面のみ、または限られた必要な個所だけを局部的に
所定の温度まで加熱し、周囲の熱伝導によって急冷する
ことができる利点がある。
(発明が解決しようとする課題) 前述したレーザビームを利用した溶体化熱処理方法は研
究室などの小規模レベルには適用できる。
しかしながら、従来のレーザビームによる熱処理装置は
たとえば原子力発電プラントの原子炉圧力容器内に組込
まれている計測管などの修理を容易に行うことができる
よう現場作業向きに構成されてない。その理由の一つは
必要な機構、部品をコンパクトにまとめることが難しい
課題があること、他の一つは現場作業に使用する需要が
なかったことによる。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、管
内面のような狭空間における局部的な熱処理を可能とし
、たとえば原子力発電所の予防保全用に適用可能で、コ
ンパクト化をはかりかつ作業性が容易な管内面の熱処理
装置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明はレーザビームを被処理管の内面に結像する集光
レンズおよび反射鏡または凹面鏡を内蔵したヘッド部と
、このヘッド部にレーザビームを導く光ファイバと、前
記結像位置に向けてガスを噴射するガス供給流路と、前
記ヘッド部を回転および上下動させる駆動部と、前記被
処理管の熱処理個所と前記ヘッド部との相対位置を検出
する位置検出装置とを具備したことを特徴とする。
(作 用) 被処理管内にレーザビームを導く光ファイバとレーザビ
ームを結像する集合レンズおよび反射鏡が内蔵されたヘ
ッド部を挿入する。光ファイバによって離れた場所に設
置された発振器からレーザビームを導く。光ファイバを
出射したレーザビームは拡がるが、集光レンズによって
絞られ反射鏡で向きが変えられ被処理面上に導かれ局部
加熱する。ヘッド部を回転操作することによって被処理
管の内面を円周状に熱処理でき、また上下動操作させる
ことによって軸線方向に熱処理でき、さらに矩形波状の
往復操作を繰り返すことによって帯状に熱処理できる。
このような操作によって被処理面を溶体化温度以上、融
点以下に加熱して鋭敏化組織(クロム炭化物析出)を健
全な組織に戻すことができる。
(実施例) 第1図および第2図を参照しながら本発明に係る管内面
の熱処理装置の第1の実施例を説明する。
第1図中、符号1は中空円筒状のヘッド部を示しており
、このヘッド部1は第1および第2の集光レンズ2.2
′と、このこの集光レンズ2.2′を上下方向から保護
する上、下保護レンズ3.3′とからなるレンズユニッ
ト4が内蔵され、上部保護レンズ3の上方向に反射鏡5
が設けられ、かつこの反射鏡5からの反射光6を導出す
るための孔7を有するものからなっている。レンズユニ
ット4には軸方向に沿って複数のスリット8が形成され
ている。ヘッド部lの下方向にはレーザビーム9を導く
光ファイバlOが中心軸線に沿って設けられ、この光フ
ァイバ10の外側にはガス通路11゜ガイド12および
補強部材13が順次設けられている。
以上のように構成されたヘッド部1および光ファイバI
Oなどはたとえば第2図に示した固定装置14を使用し
て被処理管15内の所定位置に挿入され、レーザビーム
を照射することによって被処理管15の内面の熱処理が
行われる。
すなわち、固定装置114の上部に被処理管15のフラ
ンジ16を載置して、押え板17を上方から当接1−、
ポル)18を締めて被処理管15を固定装置14に据付
ける。固定装置14の下部には第1のギヤケース19が
設けられ、第1のギヤケース19の下部には回転用モー
タ2(1,エンコーダ21.第2のギヤケース22が設
けられている。第2のギヤケース22の下部には上下駆
動用モータ23が設けられている。なお、図中符号24
はサポート、25はクランプ、26は支柱、27はシー
ルドガス用ホースで、光ファイバ10の側面のガス通路
11にガスを供給するためのものである。28はサポー
ト24に設けられたナツトである。
つぎに、上記構造の管内面の熱処理装置を使用して管内
面を熱処理する方法について説明する。
レーザビーム9は光ファイバIOによってヘッド部1内
に導かれる。このレーザビーム9は光ファイバ10を出
射すると拡がるため第1の集光レンズ2によって平行に
され、さらに第2の集光レンズ2′によって絞られる。
この第2の集光レンズ2′の焦点距離内に反射鏡5が取
付けられており、レーザビーム9はその向きが変えられ
孔7を通り、被処理管15内の熱処理すべき個所の表面
に導かれる。
シールドガスはガス供給流路としてのガス通路11を通
ってヘッド部を内に流入し、スリット8を通って孔7か
ら被処理管15内の熱処理すべき個所の表面に噴射する
。このガスによって被処理管15内の熱処理した個所の
表面が酸化したり、またレンズ2.3および反射鏡5が
汚れるのを防止する働きをする。
光ファイバ10およびガス通路11はベアリング29に
よってヘッド部1が回転してもねじれないような構造に
なっている。回転用モータ20によってヘッド部1全体
を回転し、上下駆動用モータ23によりヘッド部1全体
を上下に移動する。また、エンコーダ2Iにより周方向
における位置を検出する。
しかして、被処理管15内に導かれたレーザビーム9に
よって熱処理された熱処理層は1000℃から1500
℃の温度範囲に達する。しかしながら、レーザービーム
による加熱は表面から約0.5mmの厚さしか高温にな
らないため、周囲からの熱伝導によって急冷され、鋭敏
化組織は健全な組織に変る。
なお、レーザビーム9の出力を500〜+500W。
処理速度0. l 〜3 m/min 、デフォ−ガス
量O〜+20mm等に適宜選択することが望ましい。こ
れにより、たとえばステンレス銅の鋭敏化が回復する場
合、被処理管の熱処理個所の温度を溶体化温度以上(約
1000℃)かつ融点(約1500℃)以下の範囲に保
持して健全な金属組織を得ることができ、その結果とし
て耐食性を向上させることができる。
第3図は本発明に係る第2の実施例の要部のみを示すも
ので、第1図と同一部分には同一符号を付して重複する
部分の説明は省略する。
すなわち、この第2の実施例はヘッド部1の下端に肉厚
の円筒管30を接続し、この円筒管30の内面に接する
ように補強部材13で支持されたベアリング31を設け
、円筒管30の下端部に内歯歯車32を取着し、この内
歯歯車32に噛み合うような平歯車33を回転用モータ
34の回転軸35に取着してなるもので、他の部分は第
1の実施例と同様である。モータ34を回転すると平歯
車33が回転し、この平歯車33と噛み合った内歯歯車
32が回転し、回転軸35を中心にしてヘッド部1が回
転する。このように第2の実施例では回転用モータ34
をヘッド部1の下方に組込んであるので光学系レンズユ
ニット4だけが回転する構造になっている。そのため、
被処理管15の外側に必要なスペースが少なくなり、コ
ンパクト化がはかれる効果がある。
第4図は本発明の第3の実施例の要部を示すもので、第
1図と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説
明は省略する。
この第3の実施例では第1図の反射鏡5の代りに凹面鏡
36を使用した点以外は第1の実施例と同様である。す
なわち、光ファイバlOから出射したレーザビーム9は
集光レンズ2によって平行または絞られた状態になる。
レーザビーム9は凹面鏡36により向きが変えられると
同時に、絞られた孔7を通り、被処理管内の熱処理個所
に導かれ表面処理する。この第3の実施例の作用効果は
第1の実施例と同様なので、その説明を省略する。なお
、この実施例でも装置の機構、部品をコンパクトにまと
めることが容易にできる。
第5図は本発明に係る管内面の熱処理装置を原子炉圧力
容器に適用した例を示している。すなわち、第5図にお
いて上部をカットし下部のみを概略的に示す原子炉圧力
容器37はコンクリート製ペデスタル38上に立設され
ており、ペデスタル38の側面に設けられた貫通部39
から光ファイバ10.ガスホース40が導入され、原子
炉圧力容器37内の被処理管となる中性子束計測ハウジ
ング41内に本発明に係る装置のヘッド部1が挿入され
る。なお、図中符号42はプラットホーム、43は炉心
支持板、44はプラグをそれぞれ示している。
しかして、原子炉圧力容器37に取付けられた中性子束
計測ハウジング41内にヘッド部1を挿入し、該ハウジ
ング41のフランジ41aを利用してヘッド部1を回転
かつ上下動自在に取着する。レーザ発振器およびシール
ドガスボンベは放射線被曝に対して安全な場所に置かれ
ており、レーザビームおよびシールドガスは光ファイバ
10およびガスホース40内を通ってそれぞれヘッド部
1まで導かれる。
以降の操作は第1の実施例で説明したように被処理管つ
まり、ハウジング41内の熱処理すべき個所にレーザビ
ームを照射して溶体化処理し、鋭敏化組織を健全な組織
に戻す表面処理を行う。
[発明の効果] 本発明によれば被処理管内の狭窄間における局部的な個
所をレーザビームによって溶体化熱処理を行い、溶接な
どで鋭敏化した組織を健全な溶体化組織に戻すことがで
きる。
また、装置の機構、部品をコンパクトにまとめることが
容易で、かつ作業性が容易なように構成できるため、た
とえば原子力発電所の予防保全用に好適する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る管内面の熱処理装置の第1の実施
例を示す縦断面図、第2図は第1図における装置を被処
理管に組込んだ状態を一部側面で示す縦断面図、第3図
は本発明の第2の実施例を示す縦断面図、第4図は本発
明の第3の実施例の要部のみを示す縦断面図、第5図は
本発明に係る熱処理装置を原子炉圧力容器内の中性子計
測ハウジングに適用した例を示す縦断面図である。 1・・・ヘッド部 2・・・集光レンズ 3・・・保護レンズ 4・・・レンズユニット 5・・・反射鏡 6・・・反射光 7・・・孔 8・・・スリット 9・・・レーザビーム 10・・・光ファイバ 11・・・ガス通路 12・・・ガイド 3・・・補強部材 4・・・固定装置 5・・・被処理管 6・・・フランジ 7・・・押え板 8・・・ボルト 9・・・第1のギヤケース 20・・・回転用モータ 21・・・エンコーダ 22・・第2のギヤケース 23・・・上下駆動用モータ 24・・・サポート 25・・・クランプ 26・・・支柱 27・・・シールドガス用ホース 28・・・ナツト 29・・・ベアリング 30・・・円筒管 31・・・ベアリング 32・・・内歯歯車 33・・・平歯車 34・・・モータ 35・・・回転軸 36・・・凹面鏡 37・・・原子炉圧力容器 38・・・ペデスタル 39・・・貫通孔 40・・・ガスホース 41・・・中正子東計測ハウジング 42・・・プラットホーム 43・・・炉心支持板 44・・・プラグ (8733)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. レーザビームを被処理管の内面に結像する集光レンズお
    よび反射鏡または凹面鏡を内蔵したヘッド部と、このヘ
    ッド部にレーザビームを導く光ファイバと、前記結像位
    置に向けてガスを噴射するガス供給流路と、前記ヘッド
    部を回転および上下動させる駆動部と、前記被処理管の
    熱処理個所と前記ヘッド部との相対位置を検出する位置
    検出装置とを具備したことを特徴とする管内面の熱処理
    装置。
JP2039768A 1990-02-22 1990-02-22 管内面の熱処理装置 Pending JPH03243723A (ja)

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JP2039768A JPH03243723A (ja) 1990-02-22 1990-02-22 管内面の熱処理装置

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JP2039768A JPH03243723A (ja) 1990-02-22 1990-02-22 管内面の熱処理装置

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JPH03243723A true JPH03243723A (ja) 1991-10-30

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ID=12562115

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JP2039768A Pending JPH03243723A (ja) 1990-02-22 1990-02-22 管内面の熱処理装置

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