JPH0324319B2 - - Google Patents

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JPH0324319B2
JPH0324319B2 JP60043167A JP4316785A JPH0324319B2 JP H0324319 B2 JPH0324319 B2 JP H0324319B2 JP 60043167 A JP60043167 A JP 60043167A JP 4316785 A JP4316785 A JP 4316785A JP H0324319 B2 JPH0324319 B2 JP H0324319B2
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crushed
welded
laser beam
molded
welding
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JP60043167A
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Kenji Matsuno
Kazuhisa Ishibashi
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は溶接缶胴の製造方法および装置に関
し、さらに詳しくはレーザビームを照射して溶接
缶胴を製造する方法および装置に関する。 (従来の技術) 飲料缶や食缶等の金属缶の缶胴をレーザ溶接に
よつて製造する方法として、特開昭57−112986号
公報には、重ね合せ部を締め付けて、隅肉部にレ
ーザー光を照射して溶接部を形成する方法が開示
されている。また、特開昭56−91993号公報には、
端面を突合せて、レーザ溶接を行なう方法が開示
されている。 前者の重ね合せ部をレーザ溶接する場合は、溶
接部にほぼ板厚分に等等しい高さの、比較的大き
な段差が生ずる。溶接部は防蝕や防錆のため、液
体又は粉体塗料等の塗布又はプラスチツクフイル
ムの貼着等によつて補修される必要がある。しか
しこの段差の存在は、これらの補修を困難にし、
特に缶内面側は内容物による腐食防止のため、金
属露出をごく低く抑える必要があるが、段差が比
較的大きい場合は、これが困難となるという問題
を生ずる。 またこの段差の存在は、缶胴と蓋部又は底部と
の2重巻締部で、密封能の低下を招き易いという
問題を生ずる。さらに後者の突合せレーザ溶接法
に比べた場合、溶接のさい溶融されるべき体積が
大きく、従つて溶接により大きな熱量を必要と
し、そのためより大出力のレーザ照射ガンを必要
とするか、あるいは溶接速度を低下しなければな
らないという不利が生ずる。 一方後者の突合せレーザ溶接の場合は、突合さ
せ部の隙間を極力小さくするため、突合されるべ
き端面の仕上げ精度を上げるという、手間な作業
を必要とするという問題が生ずる。隙間が大きい
と、極端な場合は、溶接部にピンホールが生ずる
おそれがあるからである。またこの隙間の体積に
対応する分だけ、溶接部の肉厚が元の板厚より薄
くなつて、強度が低下し、また溶接部の両端部に
溶接方向内側に凹んだ凹部が生じ易いからであ
る。この精度管理は、板厚が薄くなるほど厳しく
なる。 また通常切断端面にはバリが存在するが、この
バリにレーザビームが当ると、そのバリの大き
さ、あるいは角度の変化により、その部分でのビ
ームの反射率が変化するので、特に高速溶接のさ
いには、予めバリを除去することが望ましいので
あるが、これには付加的作業を必要とするという
問題が生ずる。 さらに対向する端面、隙間が極力小さくなるよ
うに、かつ同一レベルになるように突合せるに
は、困難な高度な技術を必要とし、特に端面が軸
方向に移動しながら溶接が行なわれる場合、ある
いは板厚が薄い場合には、この困難が増大すると
いう問題が生ずる。 〔発明が解決しようとする課題) 本発明は、段差が比較的小さいか、実質的に零
で、かつ肉厚が元の板厚にほぼ等しい溶接部を有
する溶接缶胴が得られ、しかも溶接されるべき端
縁部の端面の、高い仕上精度や、高度の突合せ技
術を必要としない、レーザビーム照射によつて高
速で溶接缶胴を製造する方法および装置を提供す
ることを目的とする。 (課題を解決するための手段) 本発明は、金属ブランクの対向する端縁部を重
ね合せて、側面重ね合せ部を有する缶胴成形体を
形成し、該重ね合せ部を加圧することにより押し
潰して、該金属ブランクの表面に対し斜め方向に
延びる境界面を有する押し潰し部を形成し、その
ままの、若しくは該缶胴成形体が僅かに拡開する
方向に該境界面に沿い滑らした後の、該押し潰し
部の厚さt2が(1〜1.6)xt(tは金属ブランクの
厚さ)の状態で、少なくも該境界面の外面側端部
がレーザビームに対向するようにして、該押し潰
し部に沿い該レーザビームを照射し、該押し潰し
部を溶接することを特徴とする溶接缶胴の製造方
法を提供するものである。 さらに本発明は、軸方向に移行する、側面重ね
合せ部を有する缶胴成形体の該重ね合せ部を加圧
することにより押し潰して、表面に対し斜め方向
に延びる境界面を有する押し潰し部を形成するた
めの、該缶胴成形体の内部およおび外部となるべ
き位置に夫れ夫れ配設された、対向する内部ロー
ラおよび外部ローラ、および該内部ローラおよび
外部ローラの下流に、少なくとも該境界面の外面
側端面を照射可能に、該缶胴成形体の該押し潰し
部の外面に対向して配設されるレーザビーム照射
ガンを備えることを特徴とする溶接缶胴の製造装
置を提供するものである。 (作 用) 本発明の方法は、缶胴成形体の重ね合せ部を押
し潰して押し潰し部を形成し、押し潰し部の厚さ
が(1〜1.6)xt(tは金属ブランクの厚さ)の状
態で、押し潰し部に沿いレーザビームを照射して
押し潰し部を溶接するのであるから、段差が比較
的小さいか、実質的に零で、かつ溶接部の肉厚が
元の板厚にほぼ等しい、レーザビーム溶接部を有
する溶接缶胴を製造することができる。 また押し潰し部を形成するさい、密接した境界
面を得ることができる故、溶接されるべき端縁部
の端面を高い精度で仕上げたり、高度の突き合わ
せ技術を用いなくても、ピンホールなどの欠陥の
ない溶接部を得ることができる。 前記のように、レーザビームを照射するさい
の、押し潰し部の厚さの上限が1.6xtであり、ま
た少くとも境界面の外面側端部がレーザビームに
対向するようにして、押し潰し部に沿いレーザビ
ームを照射するので、レーザビームが境界面の微
視的な隙間に侵入して境界面を溶融するため、高
い溶接速度で溶接部を形成することができる(第
1表参照)。 本発明の装置は、押し潰し部を形成するための
対向する内部ローラおよび外部ローラを備えてお
り、さらに少なくとも境界面の外面側端部を照射
可能に、缶胴成形体の押し潰し部の外面に対向し
て配設されるレーザビーム照射ガンを備えてい
る、ので、本発明の方法を実施できる。 (実施例) 以下図面を参照しながら本発明について説明す
る。 第1図において、1は図示されない方形金属ブ
ランクを丸めて、その対向する端縁部2a,2b
を重ね合せて、重ね合せ部3を形成されてなる缶
胴成形体である。金属ブランクは、例えば薄鋼
板、表面処理鋼板(テインフリースチール、錫め
つき鋼板、低錫錫めつき鋼板、ニツケルめつき鋼
板、ニツケル−錫めつき鋼板、ニツケル−クロム
めつき鋼板等の)、アルミニウム(合金)薄板等
よりなり、厚みは通常0.05〜0.40mm、好ましくは
0.10〜0.35mmである。 第2図aは、重ね合せ部3近傍の拡大図であつ
て、ブランク切断のさい形成されたバリ4が、好
ましくは内側になるように端縁部2a,2bは重
ね合されている。重ね合せ部3は全長に沿つて、
適当な工具、第1図の場合は、対向する内部ロー
ラ5および外部ローラ6によつて押し潰されて、
第2図bに示すような押し潰し部7に形成され
る。押し潰し部7の両面には比較的低い段差部8
が形成され、両段差部8の底端を通つて、斜に延
びる境界面9を介して、押し潰し後の端部2a′,
2b′は密接している。 この押し潰し部7に、通常は外面側から、境界
面9の外面側端部9aに当たるように、レーザビ
ーム10を照射して(第2図c)、押し潰し部7
を、好ましくは不活性ガス雰囲気中で溶融し、第
2図dに示すように溶接部11を形成して、溶接
缶胴12を製造する。溶接部11には元の段差部
8とほぼ等しい高さの段差部13が残るが、溶融
時の流動のため、その板面に対する勾配は比較的
緩やかになつている。 第3図aに示すように、押し潰し量を大きくし
て、段差部の実質的にない押し潰し部7′を形成
した場合は、レーザビーム10を照射することに
より、段差部の実質的にない溶接部11′を形成
することができる。 あるいは、第2図bに示される押し潰し部7の
形成された缶胴成形体1を僅かに拡開して、端部
2a′,2b′の端面2a′1,2b′1を境界面9に沿つ
て辷らせて、第4図aに示すように、段差部8の
底端が境界面9上にくるような押し潰し部7″に
して、実際の段差高さを減少もしくは実質的に0
にしてから、レーザビーム10を照射して、溶接
部11″(第4図b)を形成してもよい。この場
合は段差部13″の高さがごく低い、もしくは実
質的に0の溶接部11″を得ることができる。 なお、重ね合せ部3の重ね合せ幅L。(第2図
a)は、通常0.03〜1.0mm、好ましくは0.05〜0.4
mmである。押し潰し部7の厚さt1(第2図b)は、
通常(1〜1.8)×t(tはブランクの板厚)、好ま
しくは(1〜1.5)×tであり、幅L1は通常0.03〜
1.2mm、好ましくは0.05〜0.4mmである。 溶接直前の押し潰し部7の厚さt2は通常(1〜
1.6)×t、好ましくは(1〜1.4)×tであり、幅
L2は通常1.5D以下、好ましくは1.0D以下である。
t2が1.6×tを越えることは、重ね合せ部レーザ
溶接に近くなつて、第1表に示すように、溶接速
度が遅くなり、また段差も大きくなるので好まし
くない。ここにDはレーザビームの焦点部におけ
る直径であり、通常0.08〜0.8mmである。 以上のように、重ね合せ部3を押し潰して形成
された押し潰し部7,7′又は7″を溶融して溶接
するのであるから、段差部13の高さが板厚tよ
り小さい、必要に応じ実質的に0の溶接部を形成
することができる。また溶接直前の端縁部2a′,
2b′は境界面9を介して密接しているから、ピン
ホール等の欠陥のない溶接部が得られ、溶接部の
厚さも板厚tより薄くなるおそれがない。またバ
リ4は押し潰しのさい消滅するから、照射される
レーザビームの反射量がバリの存在および大きさ
により変化するという悪影響を受けることがな
い。 さらに重ね合せ部3の重ね合せ幅L0は、前述
のように、通常0.03〜1.0mm、好ましくは0.05〜
0.4mmでよく、その許容範囲はかなり広い。従つ
て突き合せ溶接の場合に、突き合せのために要求
されるような高度の技術を、重ね合せ部を形成す
るさいに必要としない。そのため厚さ0.3mm以下
の薄いブランクにも容易に適用でき、また端面2
a1,2b1の高い仕上精度も必要としない。端面2
a1,2b1は通常の切断状態のままでよい。 また後記のように、重ね合せ部の軸方向端部の
押し潰し量を、他の部分よりも適宜量だけ小さく
することによつて、溶接部の端部に、溶接部方向
内側に凹んだ凹部の発生を防止することができ
る。 次に本発明の方法を実施するための装置の例に
ついて説明する。 第5図、第6図、第7図において、レーザビー
ム溶接装置15は、缶胴成形体1の押し潰し装置
16、その下流に、押し潰し部7に対向して配設
されたレーザビーム照射ガン17、およびさらに
その下流に配設された溶接缶胴12の送り出し装
置18を備えている。 押し潰し装置16は、マンドレル19に軸支さ
れた内部ローラ5、およびその上部に対向して固
定支持体20に軸支された外部ローラ6を備えて
いる。外部ローラ6は図示されない駆動機構によ
り、ベルト21を介して矢印方向に定速度で回転
される。内部ローラ5と外部ローラ6の隙間は、
所定の押し潰し部7の厚さ(t1)が得られるよう
に、内部ローラ5の撓みなどを考慮して、t1より
も若干小さく定められている。 押し潰し装置16に近接してその上流には、所
定幅の重ね合せ部3を形成するための、第8図に
示すような断面形状の所謂Zバー22が設けられ
ており、さらに押し潰し装置16に入る直前に、
重ね合せ部3を所定幅L0に確保するための第1
のガイドロール群23が、缶胴成形体1を包接す
るように、押し潰し装置16に対応する位置に配
設されている。第6図に示すように第1のガイド
ロール群23は、ロール23a1,23a2,23
b1,23b2,23c1,23c2,23dよりなつて
いる。 第5図、第7図に示されるように、レーザビー
ム照射ガン17に対応する位置にも、缶胴成形体
1を包含して、ロール24a1,24a2,24b1
24b2,24c1,24c2,24dよりなる第2の
ガイドロール群24が設けられている。さらに缶
胴成形体1の内側は、押し潰し部7の形成された
缶胴成形体1の端縁部2a′,2b′の近傍を、夫れ
夫れ上部ロール24a1および24a2と協働して挾
持するように1対の保持ロール25a1および25
a2が、照射ガン17と対応する位置に配設されて
いる。保持ロール25a1,25a2は、第2のガイ
ドロール群24と協動して、溶接直前に、押し潰
し部の端面2a′1,2b′1を好ましくは加圧力の作
用の下に密着させ、溶接直前の押し潰し部の幅
L2および厚さt2を所定値に確保するように機能す
る。 送り出し装置18は、一対の対向する内側フイ
ードローラ26および外側フイードローラ27を
備えており、外側ローラ27はコイルスプリング
28によりバイアスされており、かつ図示されな
い駆動装置およびベルトを介して、矢印方向に外
部ローラ6と同一速度で回転されるように構成さ
れている。なお押し潰し装置16と送り出し装置
18間の中心間隔は、缶胴成形体1の長さよりも
若干小さく定められている。 以上の装置15において、缶胴成形体1は、図
示されない送り装置(往復運動を行なう送り棒又
は爪付のチエーンなどの)によつて、端部2aお
よび2bを夫れ夫れ、Zバー22の溝22aおよ
び22bに案内されながら、矢印A方向にマンド
レル19に沿つて送られる。 そして缶胴成形体1の端縁部2a,2bは、Z
バー22と図示されないガイドにより所定の幅
L0を有する重ね合せ部3に形成されて、押し潰
し装置16に送入される。そして重ね合せ部3
は、内部ローラ5と外部ローラ6により押し潰さ
れて、所定の厚みt1、および幅L1を有する押し潰
し部7(又は7′)となる。缶胴成形体1は、ロ
ーラ5,6に噛込まれた直後に、前記の送り装置
との係合を解除され、外部ローラ6の回転によつ
て、一定速度で前進する。 なお第2のガイドロール群24および保持ロー
ル25a1,25a2を以下のようにセツトすること
により、第4図aに示すような押し潰し部7″を
形成することがでできる。すなわち第2のガイド
ロール群24によつて形成される内径を、押し潰
し部7″を形成する必要な端縁部2a′,2b′の円
周方向の開き量に対応する分だけ第1のガイドロ
ール群23によつて形成される内径よりも大きく
し、かつ保持ロール25a1,25a2の側面の方向
を、押し潰し部7が開く方向に缶胴成形体1に力
が作用するように、缶胴成形体1の進行方向、す
なわち矢印A方向に対し若干(例えば0.2〜10度)
傾斜させる。 この場合保持ロール25a1,25a2の表面をゴ
ム等の弾性体でライニングして接触長さを大きく
したり、あるいは保持ロール25a1,25a2を弾
性的に支持して、缶胴成形体1を上ロール24
a1,24a2に対して弾性的に加圧することが好ま
しい。 次いで押し潰し部7(又は7′又は7″)は、レ
ーザビーム照射ガン17よりレーザビーム10を
照射されて、好ましくは不活性ガス雰囲気(図示
されない)中で溶融され、直ちに固化して溶接部
11(又は11′又は11″)となる。溶接速度は
レーザ発振器の出力によるが、通常例えば出力
500Wの場合は1〜10m/分、2kWの場合は10〜
30m/分での溶接が可能である。 溶接部11を形成中の、および形成された溶接
缶胴12は、送り出し装置18により、溶接部1
1を内側フイードローラ26および外側フイード
ローラ27に挾まれて、矢印A方向に移送され、
装置15より送り出される。 押し潰し装置16の内部ローラ5と外部ローラ
6の側面5aおよび6aの夫れ夫れを、第9図に
示すように、重ね合せ部3が若干開く方向に、缶
胴成形体1の進行方向、すなわち矢印A方向に対
して若干の角度θ(θは例えば0.3〜5度)だけ傾
斜させてもよい。かくすることにより押し潰しが
より容易になる。また例えば外部ローラ6にスプ
リング等による弾性力を加えて、重ね合せ部を押
し潰してもよい。 さらに内部ローラ5をも外部ローラ6と同期さ
せて駆動してもよい。この場合は重ね合せ部3の
噛み込みがより容易になる。また内部ローラ5の
みを駆動してもよい。この場合は外部ローラ6の
径を小さくできるので、外部ローラ6とレーザビ
ーム照射ガン17間の距離をより短かくできる。
また内部ローラおよび外部ローラ6の何れも非駆
動として、(溶接部11の形成された)缶胴成形
体1を前記の送り棒などの送り装置(図示されな
い)によつて、送り出し装置18のローラ26,
27に噛み込むまでフイードしてもよい。この場
合も、外部ローラ6と照射ガン17間の距離をよ
り短かくできる。 送り出し装置18のフイードローラ26,27
は、溶接部11以外の所で溶接缶胴12に接触し
て、溶接缶胴12を送り出すようにしてもよい。
またローラを用いることなく、摩擦を利用したベ
ルト、あるいは磁力を利用したマグネツト付ベル
ト等(図示されない)を、溶接缶胴12に係合さ
せて、送り出し装置として用いてもよい。 また押し潰し装置16の下流に、Zバー22と
同様の構造の案内バー(図示されない)を設け
て、この案内バーに端部2a′,2b′を通過させ
て、押し潰し部7が所定の幅になるように、例え
ば第4図aに示す押し潰し部7″のようになるよ
うに拡げて、その後レーザビーム照射を行なつて
もよい。この場合は前記の傾斜した保持ロール2
5a1,25a2を用いるよりも、押し潰し部7の幅
の制御が容易となる。 溶接のさいの缶胴成形体1の保持を、第10
図、第11図に示すような、押し潰し部7を形成
された缶胴成形体1の外面に対応する形状の内面
30aを有する固定ケージ30、およびスプリン
グ31によつて半径方向外方にバイアスされた、
かつ外面が缶胴成形体1の内面に対応する形状の
複数の(図では4個の)押圧片32を有する内部
押圧体33によつて行なつてもよい。第10図、
第11図の溶接装置の構造は、上記以外は第5図
に示される装置15の夫れと同様である。この場
合固定ケージの内面30aの寸法を、缶胴成形体
11の外面の夫れに対して適宜定めることによ
り、押し潰し部7の溶接直前の端面2a′1,2b′1
に適度の加圧力を作用させることが容易に行なわ
れる。 また第12図に示すように、溶接のさいの缶胴
成形体1の保持を、押し潰し部7を形成された缶
胴成形体1の内面に対応する形状の外面34aを
有する固定ロツド34、およびスプリング35に
よつて半径方向方にバイアスされた、かつ内面が
缶胴成形体1の外面に対応する形状の複数の(図
では3個の)押圧片36を有する外部押圧体37
によつて行なつてもよい。この場合も固定ロツド
の外面34aの寸法を、缶胴成形体1の内面の夫
れに対して適宜定めることにより、端面2a′1
2b′1に適度の加圧力を作用させることが容易に
行行なわれる。 溶接時に缶胴成形体1を固定して、レーザビー
ム照射ガン17を、押し潰し部7(又は7′、又
は7″)に沿い移動させて溶接を行なつてもよい。 なお重ね合せ部3の軸方向端部の押し潰し量を
他の部分よりも小さくして、当該端部における押
し潰し部7の厚さを、他の部分よりも適宜量だけ
厚くすることによつて、溶接部11の当該端部
に、溶接部方向内側に凹んだ凹み部が発生するの
を防止することができる。 次に具体例について述べる。 板厚が0.18mmのテインフリースチールを剪断機
によつて矩形のブランクに切断した。このブラン
クを円筒状に丸めて重ね合せ部3を有する缶胴成
形体1を形成し、これを第5図に示すタイプの装
置によつて、内径65.3mm、高さ104.7mmの溶接缶
胴12を作製した。 レーザビーム源として高速軸流型炭酸ガスレー
ザ発振器を用い、レーザビーム10の出力は
1.2kwとし、焦点距離が63.5mmの焦光レンズを用
いて集光したレーザビーム10を、押し潰し部の
境界面9の外側端部9aに対向するようにして、
押し潰し部に沿い照射して溶接部を形成した。 このさい重ね合せ部3の幅L0は0.25mmで一定と
し、押し潰し部の厚さt1を1.0t、1.4tおよび1.6t、
溶接直前の押し潰し部の厚さt2を1.0t、1.3tおよ
び1.5tにして、溶接速度を種々変えて、比較的安
定した溶接状態が得られる最大溶接速度Vmaxを
求めた。結果を第1表に示す。 比較のため、溶接直前の押し潰し部の厚さt2を
1.7tにした点(比較例1)、レーザビームが押し
潰し部の境界面9の外側端部9aから0.08mm境界
面9側の方にずれるようにして、レーザビームを
押し潰し部に沿い照射して溶接部を形成した点
(比較例2)、重ね合せ部3を押し潰すことなく、
そのまま溶接した点(比較例3)、突き合わせ溶
接行なつた点(比較例4)以外は、前記と同様に
して溶接部を形成した結果も第1表に示した。 溶接強度の評価は、第13図に示す装置によつ
て行つた。図において、40は溶接缶胴12を外
挿、固定するためのマンドレル、41は駆動装置
(図示されない)によつてマンドレル40のスロ
ツト40aに沿つて移動可能なロツドであつて、
その上部には硬球42が着設されている。 ロツド41を移動すると、硬球42は溶接部1
1の内面およびその近傍に沿つて、溶接部11を
膨出させながら移動する。そのさい溶接部11に
沿つて破断箇所が生ずれば、当該溶接缶胴は溶接
不良缶として評価される。第1表には各試験缶数
10について、発生した不良缶数を示す。
【表】 (発明の効果) 本発明は次の効果を奏する。 (イ) 溶接されるべき端縁部の端面の高い仕上げ精
度や、高度の突合わせ技術を必要としない。 (ロ) 形成される溶接部の段差は比較的小さく、従
つて塗料等による補修が容易である。 (ハ) 高い溶接速度でレーザビーム照射による溶接
部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により、缶胴成形体の重ね合せ
部3を押し潰す直前の状態の例を示す、第5図の
−線に沿う要部縦断面図、第2図aは第1図
の重ね合せ部近傍の拡大図、第2図bは第2図a
の重ね合せ部を押し潰して形成された押し潰し部
の第1の例の近傍の縦断面図、第2図cは第2図
bの押し潰し部に、レーザビームを照射している
状態を示す縦断面図、第2図dはレーザビーム照
射により第2図cの押し潰し部から形成された溶
接部を示す縦断面図、第3図aは第2図aの重ね
合せ部を押し潰して形成された第2の例の押し潰
し部にレーザビームを照射している状態を示す縦
断面図、第3図bは第3図aの押し潰し部より形
成された溶接部を示す縦断面図、第4図aは第2
図bの押し潰し部を境界面に沿つて辷らしてなる
押し潰し部に、レーザビームを照射している状態
を示す縦断面図、第4図bは第4図aの押し潰し
部より形成された溶接部を示す縦断面図、第5図
は本発明の第1の実施例である装置の1部切断正
面図、第6図は第5図の−線に沿う縦断面
図、第7図は第5図の−線に沿う縦断面図、
第8図は第5図の−線に沿う縦断面図、第9
図は第5図の押し潰し装置の変形例を示す要部斜
視図、第10図は本発明の第2の実施例である装
置の1部切断正面図、第11図は第10図のXI−
XI線に沿う縦断面図、第12図は本発明の第3の
実施例である装置の、第11図に対応する縦断面
図、第13図は溶接強度試験装置の例の要部縦断
面図である。 1……缶胴成形体、2a,2b……端縁部、3
……重ね合せ部、5……内部ローラ、6……外部
ローラ、7,7′,7″……押し潰し部、9……境
界面、9a……外面側端部、10……レーザビー
ム、12……溶接缶胴、17……レーザビーム照
射ガン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属ブランクの対向する端縁部を重ね合せ
    て、側面重ね合せ部を有する缶胴成形体を形成
    し、該重ね合せ部を加圧することにより押し潰し
    て、該金属ブランクの表面に対し斜め方向に延び
    る境界面を有する押し潰し部を形成し、そのまま
    の、若しくは該缶胴成形体が僅かに拡開する方向
    に該境界面に沿い滑らした後の、該押し潰し部の
    厚さt2が(1〜1.6)xt(tは金属ブランクの厚さ)
    の状態で、少なくとも該境界面の外面側端部がレ
    ーザビームに対向するようにして、該押し潰し部
    に沿い該レーザビームを照射し、該押し潰し部を
    溶接することを特徴とする溶接缶胴の製造方法。 2 軸方向に移行する、側面重ね合せ部を有する
    缶胴成形体の該重ね合せ部を加圧することにより
    押し潰して、表面に対し斜め方向に延びる境界面
    を有する押し潰し部を形成するための、該缶胴成
    形体の内部およおび外部となるべき位置に夫れ夫
    れ配置された、対向する内部ローラおよび外部ロ
    ーラ、および該内部ローラおよび外部ローラの下
    流に、少なくとも該境界面の外面側端部を照射可
    能に、該缶胴成形体の該押し潰し部の外面に対向
    して配設されるレーザビーム照射ガンを備えるこ
    とを特徴とする溶接缶胴の製造装置。
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