JPH03243181A - 振動波モータ - Google Patents

振動波モータ

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JPH03243181A
JPH03243181A JP2040156A JP4015690A JPH03243181A JP H03243181 A JPH03243181 A JP H03243181A JP 2040156 A JP2040156 A JP 2040156A JP 4015690 A JP4015690 A JP 4015690A JP H03243181 A JPH03243181 A JP H03243181A
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JP
Japan
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stator
rotor
vibration
electrodes
wavelength
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JP2040156A
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English (en)
Inventor
Satoru Segawa
哲 瀬川
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NEC Corp
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NEC Corp
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音波を駆動源とした振動波モータに関し、特
に回転角の検出機能をもつ振動波モータに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
はじめに回転角検出機能をもつ進行波型振動波モータの
構成を説明し、次に進行波を用いた振動波モータの動作
原理と振動波モータの回転角検出原理について説明する
振動波モータは小型で軽量、低速回転で大きなトルクを
発生することから、小型の電気機器を製造するメーカや
機械系、電気系の大学などで研究開発が盛んに行なわれ
ている。カメラに内蔵した例もあり、実際に実用化が進
みつつある。しかしながら、実際に装置に組み込みモー
タを使用するためには回転角や回転速度を検出し制御を
行なうことが不可欠である。従来の技術においては単体
の振動波モータそれ自身では回転角を検出することが難
しく、従って外部にエンコーダといった検出器を設けて
いた。そこで、本発明者は小型軽量、圧電素子の使用、
一定の振動モードと摩擦接触による駆動、といった振動
波モータの特長を生かしモータの回転角を検出する手法
を発明し、回転角検出機能をもつ進行波型超音波モータ
の研究開発を行なってきた。この回転角検出機能をもつ
進行波型超音波モータは本発明者により、日刊工業新聞
(昭和63年IO月26日)「高精度超音波モータ」、
日経メカニカル(1989/3−20)「小型・軽量8
指す新アクチュエータ」 “エンコーダなしで位置を検
出”、などに紹介され、また特許についても特願昭63
−157289、特願昭63−18416などに出願が
なされている。
また、本発明の構成の一部に用いられている電極のパタ
ーンについては特開昭63−283472等に類似のも
のが掲載されているが、本発明においてはロータに内蔵
した圧力検出器と組み合わせて、回転角検出精度を向上
させる効果を目的としている。
従来手法による回転角検出機能内蔵の振動波モータの代
表的な構成例を第4図に示す。
進行波を利用した振動波モータは、第4図の上部に示す
ように、弾性体を素材とする共振子4−8の裏面に、こ
の共振子4−8と同様な形状の振動子4−3を接合して
一体化したステータ4−1を構成する。ステータ4−1
の右方にはロータ4−2を示す。ロータ4−2は圧力検
出器4−4をライニング4−9と□−タ基板4−10と
の間に挟んで、ライtング4−9を菊状ばね等の加圧器
4−11により所定の圧力で押圧する。
前記の振動子4−3には駆動信号電源4−6により電気
信号が供給される。この駆動信号電源4−6で発生する
駆動電気信号から分岐した同期信号とロータ4−2に内
蔵した圧力検出器4−4から得られる信号は、位相差検
出部4−7に入力され位相が比較される。そしてロータ
の回転角に対応した位相差信号が位相差検出部4−7か
ら出力される。
前記の振動子4−3は一般的に圧電素子が用いられてい
るがこの振動子4−3は、第5図に示すように圧電素子
の電極を2つの電極群5−1゜5−2に区分し、2つの
電極群はλ/4(λはステータ4−1の固有振動モード
の波長)だけ周方向にずらして配置する。また、各々の
電極は絶縁部5−4により電極部分5−3に分割する。
同じ電極群にある電極部間の周方向における長さはステ
ータに励振される振動がもつ波長λの1/2に相当する
ように角度を決める。また各々の隣あう電極においてそ
の分極の方向は、第5図中の十の記号で示すように互い
違い逆方向にする。そして、電極群5−1.5−2の表
面をそれぞれ導電性塗料などで覆うかまたは、導線でつ
なぐことにより、電極群5−1.5−2のなかの各々の
電極をそれぞれ一つの信号線にまとめる。
圧力検出器4−4は圧電材料である圧電素子を使用して
いる。圧力検出部4−5は圧力検出器4−4の一部に設
けられた電極であり、この圧力検出部4−5はステータ
に励振された進行波の振動をロータの摺動材を介してス
テータとロータとの加圧力変化として検出する構成をと
る。
次に、進行波による振動波モータの駆動原理を説明する
。まず、第4図に示す駆動信号電源4−6から得られる
時間的位相をπ/2[rad]ずらした振動波形をもつ
2相の信号を電極群5−1と5−2にそれぞれ印加する
と、各電極が交互に周方向に伸縮し、バイメタル効果に
よりステータ4−1にたわみ振動が発生する。その結果
、電極5−1と電極5−2に位置1位相とも互いにπ/
2[rad]ずつずれた電極2個の長さに相当する波長
を持つ二つの定在波が発生し、それらがステータ4−1
上で合皮されて進行波となる。このようにして振動波形
を有する信号を入力してステータ4−1に進行性のたわ
み振動が発生する。ステータ4−1上の進行波は、第6
図の説−四回に示すように、ステータ6−1の表面上の
一つの点6−3に着目すると、この点6−3は楕円状の
軌跡6−4を描く。
ロータ6−2はステータ6−1の進行波の頂点に接触し
ており、ロータ6−2は楕円の頂点の軌跡の方向へ摩擦
によって移動できるため、ロータ6−2は進行波の進行
方向とは逆の方向に左に進む。従って、ロータ6−2は
ステータ6−1上の進行波の進行方向とは逆の方向に回
転する。なお第6図において動作原理をわかりやすく説
明するために、ロータ6−2とステータ6−1は第4図
のロータ4−2とステータ4−1を簡略化した。
次に、回転角検出機能の原理について説明する。
この図においても、説明を容易にするために第7図のロ
ータ7−2.ステータ7−1.圧力検出器7−4および
圧力検出部7−5は形状の単純化を図っであるがこれら
は第4図のそれと同じ機能を果たす。第7図の左側はロ
ータ7−2の圧力検出器7−4の圧力検出部7−5とス
テータ7−1の基準位置7−7とが一致している場合を
示し、第7図の右側はロータ7−2が回転して、ステー
タ7−1の基準位置7−7とロータ7−2の圧力検出部
7−5の位置が異なっている場合を示している。ステー
タの円周は波長の5倍から7倍に設計されているため、
ステータの一部を通過する進行波の振動を観測すると3
60度の5倍から7倍の位相が現れ、したがって360
度すべての位相か現われることになる。そこで、原理を
わかりやすく説明するために、ステータの基準位置7−
7は二の位置で生じる進行波の振動と、駆動信号電源か
ら分岐した信号との位相が一致するような位置に設ける
。同様にステータに設ける振動検出部の位置もステータ
基準位置7−7と一致させることにする。
第7図の左側に示すように、ロータ7−2の圧力検出器
7−4の圧力検出部7−5とステータ7−1の基準位置
7−7とが一致している場合には、ステータ7−1の振
動とロータ7−2から得られる信号とは振動の位相が一
致しており、位相差7−gは小さい。これに対してロー
タ7−2が回転してステータ7−1の基準位置7−7と
ロータ7−2の圧力検出部7−5の位置が異なる場合に
は、ステータの基準位置7−7の振動とロータ7−2か
ら得られる信号とに振動の位相差7−hが生じる。位相
差はロータの回転角に応じて大きさが変化する。これが
回転角検出機構の基本的な動作である。
次に前述した回転角検出動作を数式を用いて説明する。
各変数を下記のように設定する。
A、B:ステータに励振される定在波の振幅ω:超音波
角周波数 θ:ステータに設定した基準位置からの角度n:ステー
タに励振されている波の波数とした場合に、時間的に9
0度位相の異なる2相の定在波は E +=A−sin(ωt )・cos(θn )  
   −−■E2=B−cos(ωt)・5in(θn
 )     −−■で示され、この2相の定在波の合
皮において位置の位相差が90度で振幅比がA/B=1
の場合には■式で A=B として E=El+E2 =A−8IN(ωを十θn )      −=■て示
される進行波と紅る。
■式で示されるステータの進行波振動かロータとの加圧
接触によりロータに内蔵された圧力検出器に設けられた
圧力検出部により圧力変化として電気信号に変換される
。この信号は圧力検出部を通過するステータの進行波に
よる起伏に対応している。そこで、 k:ステータの振動振幅と圧力検出器からの出力信号振
幅との比 とすると、ロータの圧力検出器からの信号はF(θ、t
)=に−A−8IN(ωt+θn)  ・−■で示され
る。
ステータに設けた基準位置とロータに設けた圧力検出器
の圧力検出部の位置が同じ場合には、■、■式で θ=0 とおいて E=A−3IN(ωt)         ・・・・・
・■F(0,t)=に−A−8IN(ωt)   ・・
・・・・■となる。■式はステータの基準位置の振動を
、■式は圧力検出器から得られる信号を示す。式が示す
ように2つの式に位相差はなく一致している。
方、ロータが回転してステータに設けた基準位置とロー
タに設けた圧力検出器の圧力検出部の位置がm[rad
]だけ異なる場合には、■式てはステータの基準位置の
振動たから、 θ=O とおけ、また■式ではロータの圧力検出部の位置はステ
ータ基準位置とmcracD隔たっているので、θ=m とおいて E=A−3IN(ωt)         ・・・・・
・■F(0,t)=に−A−8IN(ωt+m−n) 
 ・・・・■となる。■式はステータの基準位置の振動
を、■式は圧力検出器から得られる信号である。2つの
式にはm−n1Irad]だけ位相差がある。ところで
nは進行波の波数であり、設計時に既知であるため得ら
れた位相差m−nからnを除して回転角m[rad]を
検出できる。
なお、ステータの基準位置?−7の振動は駆動信号電源
から分岐した信号と位相を一致させてあり、またステー
タの振動検出部の位置はステータの基準位置7−7と一
致する。従って駆動信号電源から分岐した信号あるいは
ステータの振動検出部から得られた信号とロータの圧力
検出器から出力された信号との位相差を検出することに
より、前述した原理と同一な動作を電気信号のかたちで
得ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の技術のところで説明した構成によれば、
論理的には振動波モータの回転角を位相差で検出するこ
とができるが、ステータを励振する圧電素子の電極・分
局パターンが半円周単位で位相の相異なる2相の定在波
を励振して進行波に本 合激するために均一でない進行波がステータに励振され
る。そしてロータにおいてこの均一でない進行波を検出
するために、ステータ駆動信号電源からの信号とロータ
の圧力検出器から得られる信号との位相差は、実際の回
転角に対して非線形な対応関係となり、回転角の検出に
誤差を生じるという欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の振動波モータは、超音波領域に周波数をもつ振
動波形を有する電気信号を入力して機械振動に変換する
振動子と前記振動子と結合した円環状の共振子とを有す
るステータと、前記ステータに加圧されて接触する円環
状のロータとを備える振動波モータにおいて、前記ロー
タは、前記ステータと前記ロータとの間の圧力を部分的
に検出する圧力検出部を有する圧力検出器を備え、かつ
、前記振動子を構成する圧電体の電極パターンは、内周
と外周とに電極を分割し、内周と外周とにそれぞれに前
記ステータに励振される振動がもつ波長の1/2に相当
する間隔を有する複数個の電極部分を設け、前記電極部
分は周方向の隣合う電極が逆向きの分極方向であり、内
周の前記電極部分と外周の前記電極部分とが互いに周方
向に波長の1/4相当だけ異なる配置の関係が存在する
少なくとも2組の電極群を構成し、かつ、駆動信号の接
続は、一組は前記波長の1/2に相当する間隔を隔てた
位置にある前記電極のうち互いに逆向きの分極方向を有
するもの同士をひとまとめに導通させ、もう一組は前記
接続された電極とは周方向に前記波長の1/4相嘉の間
隔を隔てしかも前記波長の1/2に相当する間隔を隔て
た位置にある前記電極のうち互いに逆向きの分極方向を
有する電極同士をひとまとめに導通させて、合計2組の
駆動信号線を設け、かつ、前記2組の駆動信号線に互い
に位相が異なり超音波領域に周波数を有する2組の駆動
信号を供給する駆動信号電源と、前記ロータに設けた前
記圧力検出器より得られる検出信号を受けて波形を整え
る波形処理部と、前記波形処理部から出力される信号と
前記駆動信号を分岐して得られた信号とを受けて両者の
位相差に対応した位相差信号を出力する位相差検出部と
を備えている。
また本発明の振動波モータは、前記ステータの一部に設
けられ該ステータの振動を検出する振動検出部と、前記
振動検出部から得られる振動性出力信号を受けて波形を
整える波形処理部とを備え、該波形処理部から得られる
信号を、前記駆動信号を分岐して得られた信号に代えて
、前記位相差検出部に入力するようになっている。
〔作用〕
ステータの駆動圧電素子には、ステータ駆動周波数にお
いて振動の位相差が90度すれた位置に、かつ時間的に
も90度ずれ、同じ振幅をもっ2相の定在波がステータ
のいかなる位置においても等しい振幅で励振された場合
に、理想的な進行波が励振される。しかし、第5図に示
した従来技術の電極分割パターンては半周l単位で定在
波が励振されており、一方の電極群で励振された定在波
が減衰せずにステーター周にわたり同じ強さて伝搬させ
ることは難しい。すなわちステータの全ての位置におい
て2つの定在波が同じ振幅で励振されていない。前記の
偏りのある2つの定在波が合成されててきた進行波の状
態を数式により示す。
A、B:入力電圧の振幅 ω:超音波角周波数 θ:ステータ上の位置 n:ステータに励振されている波の波数とした場合に、
2相の定在波は El−A−3ln(ωt)・cos(θn )    
 −−■E2=B−cos(ωt)・5in(θn )
     −−■で示され、この2相の定在波の合成に
おいて振幅比がA/B=1の場合には前述の通り■式で
A=B として E”E l+E 2 =A−3IN(ωt+θl)       ・・・・・
・■ル で示される進行波となる。
これに対し、■式、■式の振幅比A/Bを適当に変化さ
せたときには回転角に対して位相差の変化は線形ではな
くなり、進行波1波長分の位相が変化する間に2周期変
動する誤差を示す。すなわち、E=A°5in(ωj)
cos(θn)+B゛cos(ωt)sin(θn)=
 、A’ ・cos2(θn)+(A−cos(θn)
+B−5IN(θn))’ X5IN(ψ十ω1)ここ
でψは位相変調量を示し、ロータに設けた圧力検出器か
らの信号か に:ステータの振動振幅と圧力検出器からの出力信号振
幅との比 として F=k(A−sin(ωj)cos(θn)+B−co
s(ω1)sin(θn))=t A2・cos’ (
θ11)+(A−cos(θn)+B−slN(θ−n
))2xSIN(ψ+(Ill)ψ=ArcTan((
B/A)・tan(θn))で示され、このψが回転角
検出の誤差を示す。
前記のψを波数n=50一タ回転角O〈θ〈2π15に
ついてグラフにしたものを第8図に示す。グラフの縦軸
には回転角の検出誤差ψ[DEC]を横軸にはロータ回
転角θ[rad]をとっである。
グラフには式で示したように進行波1波長分位相が変化
する間(すなわち0くθく2π15)に2周期の変動誤
差が現われている。
さて、本発明による構成において、進行波を励振する振
動子である圧電素子の電極パターンはまず内周と外周と
に分割がなされ、内周と外周とではステータに励振され
る振動がもつ波長の1/4相当だけ異なる位置に1/2
波長相当の電極がくるようになっている。しかも1/2
波長相当の長さをもつ隣合う電極は互いに逆向きの分極
方向を有している。このような圧電素子のパターンにお
いては内周あるいは外周に分布する電極のうち波長の1
/2相当隔てたところにある分極方向を異にする電極同
士をひとまとめに2対、接続するこの圧電素子において
は内径と外径との差が円周に比べて小さい。従って、従
来の電極パターンのようにステータ半周分も隔てて2つ
の定在波を励振させなくてすむ。このために従来よりも
2つの定在波をステータ全周にわたって均一に励振させ
ることができる。従って、従来の構成に比較して■式で
示したような均一な進行波をステータに励振することが
てきる。そしてロータの圧力検出器において■式に近い
均一な進行波を検出することにより、実際のロータ回転
角にたいする回転角検出の誤差を低減させることができ
る。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図(a)は本発明の第■の実施例の斜視図を含むブ
ロック図、第1図(b)は本発明の第2の実施例の斜視
図を含むブロック図、第2図は第1図に示した振動子の
電極分割と分極のパターンを示した正面図、第3図は第
1図(a)、 (b)に示した波形処理部を詳しく説明
するブロック図である。
第1図(a)に示す本発明の第1の実施例におい子であ
る。共振子1−8の下面には振動子1a−3が接合され
、ステータ1a−1を構成する。振動子1a−3は圧さ
0.5 mmの圧電性を示す圧電素子が用いられ、ステ
ータ1a−1に進行波を励振するために位相の異なる2
つの定在波が内周と外周とに分割された複数の電極を用
いて進行波に合皮される。ステータの右方にあるロータ
1−2は圧力検出器1−4をライニング1−9とロータ
基板1−10との間に挟むようにして構成され、ライニ
ング1−9を2 kgfから5kgfの圧縮力を発生す
る菊状ばね等の加圧器1−11により押圧する。
ライニング1−9の素材には耐摩耗性に富み、しかも摩
擦係数が大きな合皮プラスチックスを用い、圧力検出器
1−4には圧さ0.5mmの圧電材料である圧電素子を
使用している。圧力検出器1−4の一部に設けられた電
極は、ステータに励振された進行波の振動をロータの摺
動材を介してステータり のロータとの加圧力変化を検出するパターンを用いる。
第2図には第1図に示した振動子1a−3である圧電素
子の電極分割と分極のパターンを詳しく示している。第
2図において圧電素子の表面には銀や金などの成分によ
る導電性の薄膜が形成されていて、薄膜が存在しない絶
縁部2−4により1/4波長ずつ電極部分2−3に分割
される。
つおきに電極部分2−3を接続すると、+、−の分極方
向が交互に現われるように分極を施す。同様に、残りの
電極同士を一つおきに接続しても+、−の分極方向が交
互に現われるように分極を行なう。一つおきの電極の間
隔は172波長となり分極方向が逆なので、もう一方の
定在波を励振するために1/4波長ずつ2箇所の電極部
分は抜けてはいるが、一組の定在波のもつ凹凸に対応す
る。同様に残りの一つおきの電極も172波長隔てて逆
向きの分極が施されているために、1/4波長ずつ2箇
所を除いて、一組の定在波のもつ凹凸に対応する。この
ような電極分割と分極方向のパターンにより、2組の定
在波が1/4波長分だけの間隔で交互に、しかも独立に
励振できる。
さてステータ1a−1の振動子1a−3には、電気信号
(例えば42kHz、±100vの正弦波状の超音波)
を入力してステータ1a−1の屈曲進行波を励振する。
振動子1a−3は、先に第6図を参照して説明したよう
に、ステータ1a−1に屈曲進行波が生じることによっ
て、楕円軌跡をもつ振動を生ずる。この振動をライニン
グ1−9に菊状ばねによる加圧器1−11によって加圧
して接触させることによって、ロータ1−2に回転運動
が生じる。
ロータ1−2に設けた圧力検出器1−4は、軸方向の圧
力によって生ずる歪みに対して電圧が変化する圧電体で
あり、圧電セラミックスの素材で形成した直径30mm
、圧さ05職の円環状の圧電素子を用いる。
圧力検出器1−4の他方の面は、ロータ基板1−IQに
接合されている。ロータ1−2に設けた圧力検出器1−
4は、前述のようにステータ1a−1を励振する屈曲進
行波の山と谷とに対応する接触圧力を検出する。圧力検
出部1−5で検出した圧力は電気信号に変換され、振動
性の信号1−aとして波形処理部1−14に入力する。
波形処理部1−14にてデジタル信号1−eに変換した
後に、位相差検出部1−7に入力する。
方、ステータ1a−1に供給される駆動信号電源1−6
から分岐した信号1a−bは、上記の信号1−eど共に
位相差検出部1−7に入力する。
位相差検出部1−7では2つのデジタル信号の位相を比
較して回転角に比例した位相差信号1−cを出力する。
第3図は波形処理部1−14の詳細を示すフロック図で
ある。第3図に示すように、入力信号は帯域通過フィル
タ3−1に入力してステータ1a−1の振動の周波数を
中心周波数とする信号成分が取り出される。この信号は
セロクロス比較器3−2によって振動波形の正負がそれ
ぞれ“1”と“O”に対応するパルス信号に変換されて
出力される。
第1図(b)に本発明による第2の実施例を示す。第1
図(b)においては、振動子1b−3にモータ駆動には
使用されていない電極部分があり、ステータの振動を検
出し電気信号に変換する振動検出部1−13に利用する
。振動検出部1−13からの信号1b−bは波形処理部
1−14に入力され、ノイズの除去とコンパレータによ
りデジタル信号1−gに変換されて、ロータ1−2の圧
力検出器1−4から波形処理部1−14を経てぎた信号
1−eとともに位相差検出部1−7に入力され、回転角
に対応した位相差信号1−cが生成される。振動子の電
極分割と分極の様子を示した第2図に振動検出部1−1
3を詳しく示す。図に於て進行波励振には直接使用して
いない電極が4つあるが、振動検出部1−13はこのい
ずれの電極を用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の振動波モータは、振動子の
電極分割と分極方向を工夫することにより、ステータに
励振する進行波に発生する不用なノイズを低減させる。
従来よりも均一になった進行波の振動をロータで検出す
ることによって得られるロータの回転角度を従来よりも
誤差を少なく、正確に検出することができ、より高精度
の回転角検出機能を内蔵した振動波モータが得られると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の第1の実施例の斜視図を含むブ
□ツク図、第1図(b)は本発明の第2の実施例の斜視
図を含むブロック図、第2図は第1図に示した振動子の
電極分割と分極のパターンを示した正面図、第3図は第
1図(a)、 (b)に示した波形処理部を詳しく説明
するブロック図、第4図は従来の振動波モータの一例を
示す斜視図を含むブロック図、第5図は従来例における
振動子の電極分割と分極のパターンを示した正面図、第
6図は振動波モータの駆動原理を示した説明図、第7図
は回転角検出の原理を説明した説明図、第8図は振幅が
異なる2つの定在波による回転角検出の誤差を示したグ
ラフである。 1a−1,1b−1,4−1,6−1,7−1・・・・
・・ステータ、1−2.4−2.6−2.7−2・・・
・・・ロータ、1 a−3,1b−3,4−3−振動子
、1−4.4−4・・・・・・圧力検出器、■−5゜4
−5・・・・・・圧力検出部、1−8.4−8・・・・
・・共振子、1−6.4−6・・・・・・駆動信号電源
、1−7゜4−7・・・・・・位相差検出部、1−14
・・・・・・波形処理部、1−a、 1a−b、 1b
−b、 1−c、 1−e。 1−g  ・・信号、7−7・・・基準位置、7−g。 7−h・・・・位相差、l−9,4−9・・・・・ライ
ニング、1−10.4−10・・・・・ロータ基板、1
−11゜4−1工・・・・・加圧器、112.4−12
・・・・・軸、■−13・・・・・振動検出部、3−1
・・・・・・帯域通過フィルタ、3−2・・・・・セロ
クロス比較器、2−3 。 5−3 ・・・電極部、2−4.5−4・・・・・・絶
縁部、5−1.5−2・・・・・・、電極群。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、超音波領域に周波数をもつ振動波形を有する電気信
    号を入力して機械振動に変換する振動子と前記振動子と
    結合した円環状の共振子とを有するステータと、前記ス
    テータに加圧されて接触する円環状のロータとを備える
    振動波モータにおいて、前記ロータは、前記ステータと
    前記ロータとの間の圧力を部分的に検出する圧力検出部
    を有する圧力検出器を備え、かつ、前記振動子を構成す
    る圧電体の電極パターンは、内周と外周とに電極を分割
    し、内周と外周とにそれぞれに前記ステータに励振され
    る振動がもつ波長の1/2に相当する間隔を有する複数
    個の電極部分を設け、前記電極部分は周方向の隣合う電
    極が逆向きの分極方向であり、内周の前記電極部分と外
    周の前記電極部分とが互いに周方向に波長の1/4相当
    だけ異なる配置の関係が存在する少なくとも2組の電極
    群を構成し、かつ、駆動信号の接続は、一組は前記波長
    の1/2に相当する間隔を隔てた位置にある前記電極の
    うち互いに逆向きの分極方向を有するもの同士をひとま
    とめに導通させ、もう一組は前記接続された電極とは周
    方向に前記波長の1/4相当の間隔を隔てしかも前記波
    長の1/2に相当する間隔を隔てた位置にある前記電極
    のうち互いに逆向きの分極方向を有する電極同士をひと
    まとめに導通させて、合計2組の駆動信号線を設け、か
    つ、前記2組の駆動信号線に互いに位相が異なり超音波
    領域に周波数を有する2組の駆動信号を供給する駆動信
    号電源と、前記ロータに設けた前記圧力検出器より得ら
    れる検出信号を受けて波形を整える波形処理部と、前記
    波形処理部から出力される信号と前記駆動信号を分岐し
    て得られた信号とを受けて両者の位相差に対応した位相
    差信号を出力する位相差検出部とを備えることを特徴と
    する振動波モータ。 2、前記ステータの一部に設けられ該ステータの振動を
    検出する振動検出部と、前記振動検出部から得られる振
    動性出力信号を受けて波形を整える波形処理部とを備え
    、該波形処理部から得られる信号を、前記駆動信号を分
    岐して得られた信号に代えて、前記位相差検出部に入力
    することを特徴とする請求項1記載の振動波モータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007185049A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Canon Inc 振動子及び振動波駆動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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