JPH0324315B2 - - Google Patents

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JPH0324315B2
JPH0324315B2 JP19849585A JP19849585A JPH0324315B2 JP H0324315 B2 JPH0324315 B2 JP H0324315B2 JP 19849585 A JP19849585 A JP 19849585A JP 19849585 A JP19849585 A JP 19849585A JP H0324315 B2 JPH0324315 B2 JP H0324315B2
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JP
Japan
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welding
electron beam
magnetic shield
filler wire
filler
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JP19849585A
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English (en)
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JPS6261782A (ja
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Shigechika Kosuge
Kyokazu Nakada
Itaru Watanabe
Yasuo Kobayashi
Shigeyasu Matsumoto
Akira Tagane
Akihiro Tanaka
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
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  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフイラワイヤ等の溶加材を供給しつつ
電子ビーム溶接を行う装置に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
電子ビーム熱源はエネルギ密度が非常に高いた
め、これを溶接に適用すると極めて大きい溶込み
が得られる。高出力電子ビーム溶接装置を用いれ
ば150mm以上の板厚の鋼板1ランで溶接すること
も可能である。従つて、電子ビーム溶接において
は開先形状をI形にし、開先面を密着させ開先間
隙0mmの状態で溶接と行うのが一般的である。こ
のため、アーク溶接の如く開先内を充填するため
の溶加材を必要とせず、これが電子ビーム溶接の
大きな特長の一つになつている。
しかしながら、実構造物においては、開先間隙
を常に0mmに保つことは容易でなく、また対象物
によつては開先開隙を無くすことが困難な場合が
あり、フイラワイヤ等の溶加材供給電子ビーム溶
接技術の確立が必要とされる。例えば、0.5mm以
上の開先間隙が存在する場には溶接金属内部に大
きな空洞欠陥が発生するようになる。この欠陥は
開先間隙分に相当する溶融金属が不足することに
よつて発生するものであり、このような場合に
は、電子ビーム溶接といえども溶加材を添加する
ことによつて溶融金属の不足分を補つて溶接しな
ければならない。
また、電子ビーム溶接金属は母材が溶融・凝固
したもであり、材種によつては電子ビーム溶接金
属の機械的性質が母材のそれを大幅に下回る場合
がある。このの場合には溶接金属中に溶加材を添
加して溶接金属の化学成分を適正化し、機械的性
質の向上を図る必要がある。溶加材の供給形態は
実用的には、フイラワイヤのの連続送給で行うの
が溶接施工上最も望ましい。
以上の如く、フイラワイヤを供給しての電子ビ
ーム溶接は、電子ビーム溶接の応用拡大を図る上
で極めて重要な技術である。しかし、フイラワイ
ヤを供給しつつ電子ビーム溶接する方法は技術的
に必ずしも容易でない。第5図はフイラワイヤ2
を用いた電子ビーム溶接の実施状況を示すもの
で、4は被溶接材、1は電子ビーム、Aはビーム
孔、Bは溶融金属であり、フイラワイヤ2を安定
して添加するには電子ビーム1とフイラワイヤ2
のビーム孔内における衝突位置、すなわちその衝
突位置の被溶接材表面からの深さhを適正範囲内
に維持することが重要になる。
ところが、被溶接材に大きな残留磁気が存在す
る場合には、フイラワイヤと電子ビームの衝突位
置が大幅にずれ、フイラワイヤを安定に添加する
ことが不可能になる。この様子を第6図a,bに
示す。被溶接材の残留磁気を溶接線方向(BX
と溶接線直角方向(BY)とに分けると、BXは電
子ビームを第6図aに示すように溶接線直角方向
に、またBYは第6図bに示すように溶接線方向
にそれぞれ偏向させる。フイラワイヤを添加しな
い場合はBXのみを考慮すればよいが、フイラワ
イヤを供給しつつ溶接する場合はBXのみならず
BYの制御も極めて重要になる。というのは、溶
接線直角方向の残留磁気BYが大きい時には、第
7図に示すように電子ビーム1とフイラワイヤ2
の衝突位置が大幅に変動し、極端な場合にはaの
如くフイラワイヤ自体の溶融が不可能になつた
り、或いはbの如くフイラワイヤ2と電子ビーム
1がビーム孔外で衝突し、溶接部にフイラワイヤ
がが添加されなくなる。なお、BYは対向する溶
接すべき母材端面の磁極が一方がN極で他方がS
極である場合には非常に大きくなり、例えば開発
間隙2.0mmで突合せた場合、一枚板の状態で端面
でのBYが8ガウスであつたものが、開先内では
90ガウス、被溶接表面で35ガウスにも達する。
従つて、フイラワイヤを溶接部に安定添加して
電子ビーム溶接を行うには、溶接線直角方向の磁
界BYを制限する必要がある。このような問題は
被溶接材を脱磁処理することにより解決可能であ
るが、脱磁を行うには多大なる設備と工数が要求
されるだけでなく、脱磁後の被溶接材の取り扱い
も極めて厳格なものが要求され、実用的に採用し
難い方法である。なお、実験によれば、フイラワ
イヤを供給して電子ビーム溶接する時の許容残留
磁気BYは被溶接材表面上(但し2.0mm開先間隙を
有する継手)で約8ガウスである。
本発明はこのような従来の問題に鑑みなされた
もので、被溶接材に溶接線直角方向の磁界BY
存在している場合でも、フイラワイヤを溶接部に
供給しての電子ビーム溶接を安定且つ容易に行う
ことができる装置を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このため本発明は、電子銃から放出された電子
ビームが被溶接材に到達するまでの間に、溶接線
直角方向の磁界BYによつて溶接線方向に偏向さ
れることがないように、電子ビーム通路を磁界か
らシールドする磁気シールド筒と、この磁気シー
ルド筒に溶加材供給のために設けられるガイド機
構とを備えた磁気シールド装置を設けたことをそ
の基本的特徴とする。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示すものである。
図において、3は溶接装置本体たる電子銃、5
は本発明を構成する磁気シールド装置である。
磁気シールド装置5は、磁気シールド筒6とこ
の磁気シールド筒に設けられる溶加材ガイド機構
7とからなつている。
磁気シールド筒6は、電子ビーム通路を磁界か
らシールドするためのもので、電子銃3のビーム
放出側から延出し、先端開口が溶接部近傍に位置
できるようになつている。
溶加材ガイド機構7はフイラワイヤ等の溶加材
を磁気シールド筒6先端外方の所定の位置に供給
するために設けられるもので、本実施例では、磁
気シールド筒6に形成されるガイド孔8により構
成されている。このガイド孔8は磁気シールド筒
6の先端寄りの部分に、軸線が磁気シールド筒6
の軸線とシールド筒先端外方位置(=溶加材と電
子ビームとの衝突位置)で交差するよう斜めに形
成されている。このような溶加材ガイド機構7に
よればフイラワイヤ2はガイド孔8にガイドされ
磁気シールド筒6内を通過して被溶接材側に到達
する。
第2図aないしcは、それぞれ溶加材ガイド機
構の他の実施例を示すものである。
このうち第2図aは磁気シールド筒6にガイド
筒9を貫設した構造、また第2図bは磁気シール
ド筒6の下端に溶加材挿通用のスリツト10を設
けた構造である。さらに第2図cは磁気シールド
筒6に設けられた貫通孔11にガイド筒9′を上
下動及び上下傾動可能に取付けた構造であり、こ
れによりフイラワイヤの供給角度及び供給位置を
調整できるようにしている。
第3図a及びbはそれぞれ磁気シールド装置の
他の実施例を示すもので、溶加材を磁気シールド
筒内を通すことなく供給できるよう、ガイド機構
をシールド筒外側に設けたものである。このうち
第3図aは磁気シールド筒6の先端にテーパ状の
絞り部12を形成し、この絞り部12のテーパ状
外面に溶加材ガイド機構7たるガイド筒9″を設
けたものである。また、第3図bは磁気シールド
筒6の先端に傾斜部13を設け、この傾斜部13
に同様のガイド筒9″を設けたものである。
また、磁気シールド筒内に金属蒸気が多量流入
すると、磁気シールド内の真空度が低下しビーム
散乱の原因になる。このため第4図イ及びロに示
すように、磁気シールド筒6に溶接により発生す
る金属蒸気の排出孔14を多数設けた構造とする
ことができる。実験において、第4図に示すよう
な4mmφの排出孔14を10mm間隔で多数形成させ
溶接を行つたが、シールド筒内の金属蒸気の充満
はなく、また磁気シールド特性が低下することも
なくその効果が十分に確認された。
なお、本発明では、磁気シールド筒6として円
筒状の管材のほか、断面矩形、三角形等の角形管
材等を用いることもできる。
次に、本発明装置及び従来装置により電子ビー
ム溶接を行つた結果を述べる。
被溶接材には板厚100mmのSB49材を使用し、ス
ペーサを用いて開先間隙2.0mmを有する継手を用
意した。本発明装置の磁気シールド筒には肉厚5
mm、内径25mmの軟鋼製の円筒形パイプを用い、こ
れにビーム軸に対し20゜の角度でもつてフイラワ
イヤを供給するためのガイドを設けた。用いたフ
イラワイヤの直径は2.0mmである。磁気シールド
パイプ先端と被溶接材との間隔は10mmとした。主
な溶接条件は、溶接姿勢は横向とし、加速電圧
150KV、ビーム電流220mA、溶接速度15cm/
min、フイラワイヤ供給速度950cm/minである。
この時の被溶接材の溶接線直角方向の残留磁気
BYは被溶材表面で30ガウスであつた。電子ビー
ムとフイラワイヤは被溶接材表面から内部に4mm
入つたビーム孔内で衝突するようにセツトした。
本発明の溶接装置によれば、磁気シールド装置
をを設けたことにより被溶接材に大きな残留磁気
BYが存在するにもかかわらず、フイラワイヤは
極めてスムーズに溶接部に供給され内質欠陥の無
い良好な溶接ビードが形成された。
比較のために、上記磁気シールド筒を用いず
に、同一溶接条件下でフイラワイヤを供給して溶
接を行つた。この場合には電子ビームが溶接方向
に大きく曲がつたためフイラワイヤは全く溶融せ
ず溶接することができなかつた。
以上の如く、本発明の効果の絶大なることが確
認された。
なお、磁気シールド筒と被溶接材との間隔が過
大になると、この間で電子ビームが大きく偏向
し、フイラワイヤの安定添加に支障をきたすた
め、取り得る間隔は必然的に制限される。例えば
被溶接材表面で40ガウスの残留磁気BYがある場
合には、フイラワイヤを安定して添加するために
その間隔を15mm以下に制限する必要があつた。こ
の場合、フイラワイヤをビーム孔内の適正位置に
供給するには、磁気シールド筒内を通してフイラ
ワイヤを送給しなければならない。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明装置によれば、被溶接材に大
きな残留磁気が存在する場合にも、フイラワイヤ
等の溶加材を安定的に添加した電子ビーム溶接を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例及びそれによる
溶接状況を示す説明図である。第2図aないしc
はそれぞれ本発明装置における溶加材ガイド機構
の実施例を示す説明図である。第3図a及びbは
それぞれ本発明装置の他の実施例を示す説明図で
ある。第4図イ及びロは本発明装置の他の実施例
を示すもので、第4図イは斜視図、第4図ロは縦
断面図である。第5図は従来の電子ビーム溶接装
置による溶接状況を示す説明図である。第6図a
及びbは被溶接材残留磁気によるビーム偏向方向
を示す説明図である。第7図a及びbは溶接線直
角方向残留磁気が存在する場合のビーム偏向とフ
イラワイヤとの位置関係を示す説明図である。 図において、5は磁気シールド装置、6は磁気
シールド筒、7は溶加材ガイド機構を各示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶加材を連続的または断続的に供給しつつ溶
    接を行う電子ビーム溶接装置において、中空内を
    電子ビームが通過すべき磁気シールド筒と該磁気
    シールド筒に設けられた溶加材ガイド機構とから
    なる磁気シールド装置を備えたことを特徴とする
    電子ビーム溶接装置。
JP19849585A 1985-09-10 1985-09-10 電子ビ−ム溶接装置 Granted JPS6261782A (ja)

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JP19849585A JPS6261782A (ja) 1985-09-10 1985-09-10 電子ビ−ム溶接装置

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JPS6261782A JPS6261782A (ja) 1987-03-18
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WO2006084323A1 (en) * 2005-02-10 2006-08-17 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Improvements in electric arc welding
JP6797052B2 (ja) * 2017-03-23 2020-12-09 株式会社神戸製鋼所 開先充填材散布装置及びサブマージアーク溶接装置

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