JPH0324127B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0324127B2 JPH0324127B2 JP59113905A JP11390584A JPH0324127B2 JP H0324127 B2 JPH0324127 B2 JP H0324127B2 JP 59113905 A JP59113905 A JP 59113905A JP 11390584 A JP11390584 A JP 11390584A JP H0324127 B2 JPH0324127 B2 JP H0324127B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission line
- current
- power transmission
- charging current
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 48
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 7
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は多回線多相送電線を保護する保護継電
装置に於る送電線充電電流の補償方法に係り、特
に充電電流の大きい送電線の保護に好適な充電電
流の補償方法に関する。
装置に於る送電線充電電流の補償方法に係り、特
に充電電流の大きい送電線の保護に好適な充電電
流の補償方法に関する。
〔発明の背景〕
近年の送電線は多導体化、長距離化の傾向があ
り、この様な送電線にはたとえ架空送電線であつ
ても大量の浮遊対地静電容量及び浮遊線間静電容
量が存在する。この様な大量の静電容量は常時の
負荷潮流の電流に対し無視できない程の大きい充
電電流を送電線に発生させる原因となつている。
り、この様な送電線にはたとえ架空送電線であつ
ても大量の浮遊対地静電容量及び浮遊線間静電容
量が存在する。この様な大量の静電容量は常時の
負荷潮流の電流に対し無視できない程の大きい充
電電流を送電線に発生させる原因となつている。
この様な大量の充電電流が流れる送電線では、
充電電流は保護区間内に発生する事故電流と同様
に送電線内部に流れ込む電流として現われるの
で、送電線の保護方式に電流差動方式を採用した
場合はこの充電電流を補償しないと内部事故電流
が正確に求める事ができないので、事故の検出精
度が低下する。
充電電流は保護区間内に発生する事故電流と同様
に送電線内部に流れ込む電流として現われるの
で、送電線の保護方式に電流差動方式を採用した
場合はこの充電電流を補償しないと内部事故電流
が正確に求める事ができないので、事故の検出精
度が低下する。
この充電電流の影響を除去するために、従来は
第1図に示すような方式が用いられていた(詳細
は特願昭57−233861(特開昭59−127526号公報)、
57−233862(特開昭59−127521号公報)参照)。但
し同図は説明を簡単にするために1回戦の2相分
のみを示しており、実際には1回線は通常3相
で、これが多回線平行して設置される。同図に於
て、母線1A,1B間は両端にしや断器4A,4
B等を挿入した送電線11,12で接続されてお
り、送電線11の保護系統が図示されている。即
ち、今送電線11の浮遊対地静電容量をC1、送
電線11,12間の浮遊線間静電容量をC2とす
ると、これらへの充電電流はこれらの各容量に印
加される電圧から容易に計算可能である。このた
め母線1A側の電圧変成器(以下PTと記す)2
1A,22Aで各送電線11,12の対地電圧を
検出しそれらの値からマイコン等を用いた計算回
路3Aによつて容量C1,C2への充電電流iCA
が計算される。この計算法及びその効率化につい
ては前記の特願昭57−233861、57−233861にて詳
しく延べられているが本発明ではその計算方法は
特に関係がないので省略する。次に同じく母線1
A側の電流iAが電流変成器(以下CTと記す)5
Aにより検出され、減算器6Aによつて i1=iA−iCA が算出される。この電流i1は送電線11の浮遊静
電容量C1,C2への充電電流iCAを除去した潮
流電流である。同様に母線1B側でもPT21B,
22Bの検出電圧から計算回路3Bによつて充電
電流iCBが算出され、CT5Bの検出電流iBからこ
れを差引いて送電電流i2が算出される。電流差動
方式の送電線保護方法というのは送電線両端の電
流の差によつて事故発生を検出するもので、この
ために前述のようにして充電電流補償された送電
電流i1,i2が保護継電器回路7へ入力され(この
ためには電流i1又はi2が別の伝送媒体で送信され
る)、事故と判断した時はしや断器4A,4Bを
オフして送電線11を保護する。
第1図に示すような方式が用いられていた(詳細
は特願昭57−233861(特開昭59−127526号公報)、
57−233862(特開昭59−127521号公報)参照)。但
し同図は説明を簡単にするために1回戦の2相分
のみを示しており、実際には1回線は通常3相
で、これが多回線平行して設置される。同図に於
て、母線1A,1B間は両端にしや断器4A,4
B等を挿入した送電線11,12で接続されてお
り、送電線11の保護系統が図示されている。即
ち、今送電線11の浮遊対地静電容量をC1、送
電線11,12間の浮遊線間静電容量をC2とす
ると、これらへの充電電流はこれらの各容量に印
加される電圧から容易に計算可能である。このた
め母線1A側の電圧変成器(以下PTと記す)2
1A,22Aで各送電線11,12の対地電圧を
検出しそれらの値からマイコン等を用いた計算回
路3Aによつて容量C1,C2への充電電流iCA
が計算される。この計算法及びその効率化につい
ては前記の特願昭57−233861、57−233861にて詳
しく延べられているが本発明ではその計算方法は
特に関係がないので省略する。次に同じく母線1
A側の電流iAが電流変成器(以下CTと記す)5
Aにより検出され、減算器6Aによつて i1=iA−iCA が算出される。この電流i1は送電線11の浮遊静
電容量C1,C2への充電電流iCAを除去した潮
流電流である。同様に母線1B側でもPT21B,
22Bの検出電圧から計算回路3Bによつて充電
電流iCBが算出され、CT5Bの検出電流iBからこ
れを差引いて送電電流i2が算出される。電流差動
方式の送電線保護方法というのは送電線両端の電
流の差によつて事故発生を検出するもので、この
ために前述のようにして充電電流補償された送電
電流i1,i2が保護継電器回路7へ入力され(この
ためには電流i1又はi2が別の伝送媒体で送信され
る)、事故と判断した時はしや断器4A,4Bを
オフして送電線11を保護する。
しかし、上述した充電電流の補償方法には次の
ような問題点がある。即ち上記のようにして送電
線11がしや断器4A,4Bによつてしや断され
た状態では、送電線11には電流は流れずiA=iB
=0となつている。ところが送電線12等(一般
には多数ある)はしや断されていないので線間静
電容量C2と対地静電容量C1のために送電線1
1の電圧は0とはならず、このため計算回路3
A,3Bは見かけの充電電流iCA0,iCB0を出力し、
従つてi1,i2ともに零とはならずこれが保護継電
回路7へ入力されている。この状態で送電線11
の保故が回復し復電可能な状態になつてもしや断
器4はオフ状態を続けることがある。特に線間静
電容量C2の大きい時はこの傾向が大きく現れ、
系統運転上好ましくない。
ような問題点がある。即ち上記のようにして送電
線11がしや断器4A,4Bによつてしや断され
た状態では、送電線11には電流は流れずiA=iB
=0となつている。ところが送電線12等(一般
には多数ある)はしや断されていないので線間静
電容量C2と対地静電容量C1のために送電線1
1の電圧は0とはならず、このため計算回路3
A,3Bは見かけの充電電流iCA0,iCB0を出力し、
従つてi1,i2ともに零とはならずこれが保護継電
回路7へ入力されている。この状態で送電線11
の保故が回復し復電可能な状態になつてもしや断
器4はオフ状態を続けることがある。特に線間静
電容量C2の大きい時はこの傾向が大きく現れ、
系統運転上好ましくない。
本発明の目的は、しや断された相に充電電流補
償によつて現われる見かけ上の送電線電流の影響
を除去し、事故系統回復時に確実にその系統が復
帰できるようにした送電線充電電流の補償方法を
提供するにある。
償によつて現われる見かけ上の送電線電流の影響
を除去し、事故系統回復時に確実にその系統が復
帰できるようにした送電線充電電流の補償方法を
提供するにある。
本発明はCTによつて検出された電流の実効値
があらかじめ定めておいた値よりも小である場合
に該当する相が遮断されたものと判断し、その相
に対する充電電流補償を停止することによつてみ
かけ上の送電線電流を0にすることを特徴とす
る。
があらかじめ定めておいた値よりも小である場合
に該当する相が遮断されたものと判断し、その相
に対する充電電流補償を停止することによつてみ
かけ上の送電線電流を0にすることを特徴とす
る。
以下、本発明の一実施例を第2図により説明す
る。第2図は母線1A側の補償系統のみを示して
おり、母線1B側は省略しているが構成は同じで
ある。計算回路3Aには第1図と同様に各送電線
11,12等(一般にはこれは多数あり、例えば
3相2回線の場合には6個の送入電線がある)の
電圧がPT21A,22A等で検出されて入力さ
れ、これらから発電線充電電流iCAが算出される。
一方CT5Aにより検出された電流値iAは本発明
の特徴とする電流判定回路8Aに入力され、それ
はそのまま減算器6Aの+側へ入力され、平常時
は第1図の場合と同様にして送電電流i1がi1=iA
−iCAにより算出される。しかしもしCTよりの電
流の実効値|iA|が予め設定された値ith以下にな
ると電流判定回路8Aはロツク信号14を計算回
路3Aへ出力し、これによつて計算回路3Aの出
力iCA0にする。従つてしや断器がオフの時、電
流iAは小さくなるから、iCAも0とされ、従来のよ
うな見かけの送電電流が保護継電器回路7へ出力
されることは防止され、故障系統復帰時の系統回
復が妨げられることがなくなる。
る。第2図は母線1A側の補償系統のみを示して
おり、母線1B側は省略しているが構成は同じで
ある。計算回路3Aには第1図と同様に各送電線
11,12等(一般にはこれは多数あり、例えば
3相2回線の場合には6個の送入電線がある)の
電圧がPT21A,22A等で検出されて入力さ
れ、これらから発電線充電電流iCAが算出される。
一方CT5Aにより検出された電流値iAは本発明
の特徴とする電流判定回路8Aに入力され、それ
はそのまま減算器6Aの+側へ入力され、平常時
は第1図の場合と同様にして送電電流i1がi1=iA
−iCAにより算出される。しかしもしCTよりの電
流の実効値|iA|が予め設定された値ith以下にな
ると電流判定回路8Aはロツク信号14を計算回
路3Aへ出力し、これによつて計算回路3Aの出
力iCA0にする。従つてしや断器がオフの時、電
流iAは小さくなるから、iCAも0とされ、従来のよ
うな見かけの送電電流が保護継電器回路7へ出力
されることは防止され、故障系統復帰時の系統回
復が妨げられることがなくなる。
本発明によれば、遮断された送電線の充電電流
を常に正確に検出して送電電流を正しく補正でき
るから、故障系統の復帰時の系統回復を正確に行
えるという効果がある。
を常に正確に検出して送電電流を正しく補正でき
るから、故障系統の復帰時の系統回復を正確に行
えるという効果がある。
第1図は従来の充電電流の補償方法を示す図、
第2図は本発明の一実施例を示す図である。 3A,3B……計算回路、7……保護継電回
路、8A……電流判定回路、11,12……送電
線、14……ロツク信号、C1,C2……静電容
量。
第2図は本発明の一実施例を示す図である。 3A,3B……計算回路、7……保護継電回
路、8A……電流判定回路、11,12……送電
線、14……ロツク信号、C1,C2……静電容
量。
Claims (1)
- 1 複数本の送電線の両端で、各送電線から検出
された対地電圧から浮遊対地静電容量及び浮遊線
間静電容量へ流れる送電線充電電流値を算出し、
更に各送電線から検出された電流値から上記送電
線充電電流を差引くことによつて各送電線電流を
算出し、該算出された両端の送電線電流の差によ
つて当該送電線の保護リレーを作動させるように
した送電充線電電流の補償方法に於て、上記送電
線から検出された電流の実効値が予め設定された
値より低下している間は当該送電線の上記送電線
充電電流値を零にセツトするようにしたことを特
徴とする送電線充電電流の補償方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59113905A JPS60257715A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | 送電線充電電流の補償方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59113905A JPS60257715A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | 送電線充電電流の補償方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60257715A JPS60257715A (ja) | 1985-12-19 |
JPH0324127B2 true JPH0324127B2 (ja) | 1991-04-02 |
Family
ID=14624105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59113905A Granted JPS60257715A (ja) | 1984-06-05 | 1984-06-05 | 送電線充電電流の補償方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60257715A (ja) |
-
1984
- 1984-06-05 JP JP59113905A patent/JPS60257715A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60257715A (ja) | 1985-12-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |