JPH0323937Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、トイレツトルーム壁面に形成される
点検口を利用して、居住感、居住性、ユーテイリ
テイ等を高め、トイレツトルームの使用を楽し
く、又ヒユーマンリレーシヨンの場として利用で
きるようにしたトイレツトルームのピンナツプボ
ード装置に関するものである。

［従来の技術］ トイレツトルームの壁内には、給水管や排水管
が内装され、かかる配管等のため点検口が壁面に
設けられている。この種点検口は、従来では一般
には開閉可能な扉で塞がれ、有事のさいには、扉
を開いて配管等のメンテナンスを行なう。

［考案が解決しようとする課題］ 従来では、以上のように、極めて使用頻度の少
ない点検口を扉で開閉自在に覆うだけであり、一
方、トイレツトルーム内は、室内を飾つたりする
ことが困難で、従つて、壁面に鋲等でカレンダ
ー、絵画、飾り、メモ用紙等を止着することが困
難で、鋲等でこれ等を止着すると壁面が傷つき、
頻繁にこれ等を交換することができない。しかし
ながら、壁面にこれ等を止着できれば、トイレツ
トルーム利用時の心理的な効果も大きく、楽し
く、寛いだ雰囲気でトイレツトルームを利用する
ことができるし、又、室内の居住性や居住感も向
上する。

本考案は、かかる課題に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、殆ど利用していない点検口
を利用し、これをピンナツプボードで塞ぎ、これ
を利用して絵画、飾り、カレンダー、メモ用紙等
を随時、任意に止着するようにし、しかも止着物
の止着が容易で、これの頻繁な交換が可能で、使
用しない点検口を効果的に利用してトイレツトル
ームの利用性を向上させたピンナツプボード装置
を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 以上の課題を解決するための手段は、配管等を
内装したトイレツトルーム１の壁１ａに、配管等
のメンテナンス用の点検口５を備えるトイレツト
ルームの壁構造において、上記点検口５の開口内
周に枠体１０を設け、この枠体１０の開口をピン
ナツプボード１１で塞ぎ、このピンナツプボード
１１にカレンダー、飾り、メモ用紙等を止着する
ようにしたトイレツトルームのピンナツプボード
装置である。

［上記手段による作用］ 上記手段によれば、トイレトルームの壁面の点
検口をピンナツプボードで塞ぎ、このボードは点
検口を塞ぐので表面積が大きく、これに複数の止
着物を止着することができ、止着も容易であり、
又確実で、壁面等を傷つけることはない。

［実施例］ 次に本考案の一実施例を添付した図面に従つて
詳述する。

第１図はトイレツトルームの正面図、第２図は
点検口に設けられるピンナツプボードの分解斜視
図、第３図は縦断側面図である。

第１図において１はトイレツトルームで、正面
壁１ａ、左右の側壁１ｂ，１ｃ、天井１ｄ、床１
ｅを備える閉塞空間、即ち実施例では盲部屋で、
図の手前に図示しない開閉自在なドアが設けら
れ、ドアから出入する。

正面壁１ａの下半には、該壁正面に臨む如くロ
ータンク２が設けられ、これの手前には便器３が
設けられ、又実施例では、側壁の一方１ｂの壁面
に囲枠で囲まれた棚４を設けた。

正面壁１ａには、上記したロータンク２に洗浄
水を供給する図示しない配管が内装埋設され、こ
のタンク２の上方の壁面上半には、第２図、第３
図に示すように点検口５が設けられている。点検
口５は実施例では、第３図の如く縦長の方形をな
し、この点検口から配管のメンテナンスを行な
う。

上記した点検口５は、第３図の如く、内周上下
縁５ａ，５ｂに断面略Ｌ型の基枠６，７をネジ８
で固定して備え、一方、点検口５の内周上下の基
枠６，７には断面方形の枠部材９，９を固着す
る。基枠６，７は例えばアングル状の金属部材
で、又枠部材９は木等で形成する。

以上の点検口５の正面外側に方形囲枠状の枠体
１０を臨ませる。枠体１０は点検口５の周辺外面
に臨む外方に湾曲膨出した飾縁部１０ａと、枠部
材９の角型本体９ａの正面部９ｃに臨む偏平段部
１０ｂと、これの内端から内方に折曲され、上下
の枠部材９，９の各下縁、上縁９ｄを隠す内方折
曲片１０ｃとからなる。一方、枠体１０の飾縁部
１０ａの内周と嵌合するピンナツプボード１１を
用意し、枠部材９，９の両端に裏から正面に貫通
するようにナツト１２を予め埋設しておき、ピン
ナツプボード１１の四隅に取付孔１１ａ……を形
成し、外からビス１３……を取付孔１１ａ……、
枠体１０の段部四隅を通してナツト１２に螺合
し、ピンナツプボード１１の四隅を枠体１０とと
もに枠部材９，９の両端部に着脱自在に結着す
る。

ピンナツプボード１１は、例えばコルクシート
貼の合板等とし、ピンや針（鋲）を差込固定し得
るようにし、必要に応じて複数の孔を設け、ピン
ナツプ、且つパンチボードとしても良い。点検口
を開ける場合には、ピンナツプボード１１を取外
せば良い。

以上のピンナツプボード１１の表面をユーテイ
リテイボードとして用いる。例えば、カレンダー
や飾り、メモ用紙等の表示要素Ａ……、或いは薄
型の時計Ｂ等を止着する。これにより、点検口５
は隠され、点検口５を閉塞したピンナツプボード
１１を利用して、各種の飾りや実用紙等をピン止
めし、室内を飾ることができ、点検口の蓋部材を
利用することによりトイレツトルーム内のユーテ
イリテイを高め、又居住感を高めることができ
る。

以上実施例では、基枠６，７、枠部材９，９、
枠体１０を夫々別体としたが、これ等を一体化し
ても良い。

［考案の効果］ 以上で明らかなように本考案によれば、 トイレツトルームの壁面に設けられる配管等の
メンテナンス用の点検口を塞ぐに際し、枠体を点
検口に設け、これにピンナツプボードを嵌合保持
させて点検口を塞ぐようにしたので、ピンナツプ
ボードを利用してカレンダー、飾り、メモ用紙等
の表示要素を止着することができ、トイレツトル
ーム内を楽しい雰囲気とすることができ、或いは
情報交換の場として利用することができ、トイレ
ツトルームのユーテイリテイを向上させることが
できる。そして、以上をピンナツプボードを利用
するので、往々にして従来壁面等を利用してこれ
等を止着していた場合に発生した壁面の損傷や汚
れがなく、室内の設備に影響を与えることなく各
種の表示要素等を止着することができ、又、表示
要素等は一箇所に集合するので見易く、合理的な
表示要素等の配置が実現出来る等、トイレツトル
ーム内の居住性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
はトイレツトルームの正面図、第２図は点検口に
設けられるピンナツプボードの分解斜視図、第３
図は縦断側面図である。 尚図面中１はトイトイレツトルーム、１ａは
壁、５は点検口、１１０は枠体、１１はピンナツ
プボードである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 配管等を内装したトイレツトルーム１の壁１ａ
   に、配管等のメンテナンス用の点検口５を備える
   トイレツトルームの壁構造において、上記点検口
   ５の開口内周に枠体１０を設け、この枠体１０の
   開口をピンナツプボード１１で着脱自在に塞ぎ、
   このピンナツプボード１１にカレンダー、飾り、
   メモ用紙等を止着するようにしたことを特徴とす
   るトイレツトルームのピンナツプボード装置。