JPH0323928Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は降雪期に軒樋を軒下に収納し得るよ
うになした雪国用軒樋受け金具に係るものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、降雪期に軒樋を軒下に収納し得るように
なした雪国用軒樋金具は周知である。

然し、これら雪国用軒樋受け金具は軒先固定杆
の曲折若しくは樋受け主体の下方への摺動により
軒樋を軒下に収納する関係上、構造が複雑とな
り、この結果、高価にして且つ収納作業が頗る繁
雑なものとなつていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、構造がシンプルにして且つ
収納作業性に優れた雪国用軒樋受け金具を廉価に
提供すべく考案されたものである。

〔考案を解決するための手段〕

この考案は上記に鑑み考案されたものであつ
て、帯金の曲折により樋受部の建屋側の端部に水
平状に延設された支持片を形成してなる樋受部主
体の該支持片の先端部に蝶番状連結部を介して下
方に傾設せる軒先固定片の基端部を曲折自在に連
接し、上端部が支持片の基端部近傍の下面に当接
するように傾設された支承帯金の下端部を軒先固
定片の先端部近傍に回動自在に装着するとともに
該支持片の基端部近傍の下面に支承帯金の上端部
を係止すべき係止溝を形成せしめることにより問
題点を解決した。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について説
明すれば、第１図はこの考案の雪国用軒樋受け金
具の一実施例を示す斜視図で、図中Ａは軒樋の外
周面に沿うように帯金ａをＵ字状に曲折して樋受
部１を形成するとともにその建屋側の端部を水平
状に延設して支持片２を形成してなる樋受部主体
であつて、支持片２の基端部近傍の下面には後述
する支承帯金の上端部を係止すべき係止溝３を形
成してなるものであり、Ｂは軒先固定片であつて
上記支持片２の先端部に蝶番状連結部４を介して
曲折自在に連接してなるものであり、Ｃは蝶番状
連結部４を利用して下方に向けて傾設された軒先
固定片Ｂの先端部近傍に下端部をかしめ等により
回動自在に装着してなる支承帯金であつてその上
端部が支持片２の基端部近傍に形成された係止溝
３に係止するように傾設してなるものである。

尚、上記係止溝３は第２図および第３図に示す
ようにＬ字状やクランク状に曲折された補助具の
取付けにより形成しても、また第４図および第５
図に示すように樋受部主体Ａ自体の曲折により形
成しても差支えない。

〔考案の効果〕

この考案の雪国用受け金具は上記構成よりなる
ため、降雪期においては第６図に示すように軒先
固定具Ｂの先端部近傍に装着された支承帯金Ｃを
回動して係止溝３を嵌入係合させる該支承帯金Ｃ
の上端部を離脱させることにより樋受部主体Ａに
取付けられた軒樋Ｄが蝶番状連結部４を軸として
下方に回動し軒下に収容されるものであり、一
方、降雨期においては逆に樋受部主体Ａを上方に
向けて回動して上記係止溝３に支承帯金Ｃの上端
部を嵌入係合することにより軒樋Ｄが軒先に水平
状に保持され、更には上記係止溝３に支承帯金Ｃ
の上端部を嵌入係合することにより支承帯金Ｃの
離脱が防止されるばかりでなく、風の煽りによる
軒樋Ｄの揺動も合わせ防止せしめられるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
２図乃至第５図は同上他の実施例の一部欠截断面
図、第６図は同上使用状態を示す断面図である。 Ａ……樋受部主体、Ｂ……軒先固定具、Ｃ……
支承帯金、１……樋受部、２……支持片、３……
係止溝、４……蝶番状連結部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帯金の曲折により樋受部の建屋側の端部に水平
   状に延設された支持片を形成してなる樋受部主体
   の該支持片の先端部に蝶番状連結部を介して下方
   に傾設せる軒先固定片の基端部を曲折自在に連接
   し、上端部が支持片の基端部近傍の下面に当接す
   るように傾設された支承帯金の下端部を軒先固定
   片の先端部近傍に回動自在に装着するとともに該
   支持片の基端部近傍の下面に支承帯金の上端部を
   係止すべき係止溝を形成せしめてなる雪国用軒樋
   受け金具。