JPH03237972A - 医用補綴物の製作方法 - Google Patents

医用補綴物の製作方法

Info

Publication number
JPH03237972A
JPH03237972A JP3589790A JP3589790A JPH03237972A JP H03237972 A JPH03237972 A JP H03237972A JP 3589790 A JP3589790 A JP 3589790A JP 3589790 A JP3589790 A JP 3589790A JP H03237972 A JPH03237972 A JP H03237972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
resin
model
light
prosthesis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3589790A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0558742B2 (ja
Inventor
Hidekazu Masuhara
英一 増原
Shigeo Komiya
小宮 重夫
Arata Makino
牧野 新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOGO SHIKA IRYO KENKYUSHO KK
Original Assignee
SOGO SHIKA IRYO KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOGO SHIKA IRYO KENKYUSHO KK filed Critical SOGO SHIKA IRYO KENKYUSHO KK
Priority to JP3589790A priority Critical patent/JPH03237972A/ja
Publication of JPH03237972A publication Critical patent/JPH03237972A/ja
Publication of JPH0558742B2 publication Critical patent/JPH0558742B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光重合型レジンを用いて全部床義歯や部分床
義歯等の有床義歯やクラウン、ブリッジ等の歯冠補綴物
、人工耳殻、人工鼻等の顎顔面補綴物、矯正用装置等の
医用補綴物を迅速、聞易に製作する新技術に関する。さ
らに詳しくは、加熱軟化して製作した透光性の樹脂製シ
ートを用いて、ペースト状光重合型レジンを気体で加圧
しながら重合硬化させる補綴物の製作方法に関する。
[従来の技術] 近年、光重合型レジンの出現により、補綴物の製作方法
は、その工程が少なくなり、かつ作業時間も短時間です
むようになり、より簡便化が図られつつある。
従来、光重合型レジンを用いた補綴物の製作方法として
は、模型上あるいはメタルフレーム上に直接光重合型レ
ジンペーストを順次圧接、築盛して完成補綴物の形態を
付与した後、大気中で光照射して重合完成する方法が示
された。
しかし、例えば、この方法により義歯を製作すると、模
型面に圧接した光重合型レジンは、圧接時点では模型面
に接触しているが、これを大気下で光照射すると、重合
収縮によってレジンが模型面から浮き上り、適合精度が
損なわれるばかりか、模型に面したレジン表面に重合阻
害層が生じるため、再度光照射を行わなければならなか
った。
これらの欠点を解決すべく、光重合型レジンを透光性の
軟質シートを用いてガス圧により加圧した状態で光照射
してレジンを重合硬化する方法(特願平1−14011
)が開発されている。
他方、全部床義歯等の製作には、−度ワックスで完成補
綴物の形態を製作して口腔内で試適し、その後にワック
スを除去してから光重合型レジンで再度完成補綴物を製
作していた。その際に、試適を終えた形態を完成補綴物
に正確に再現しなければならないため、石膏、シリコー
ン印象材ヘビータイプ(歯科技工: 15(7) 93
3−941.1987)、光重合型レジン(TRIAD
 VLC5ystlTechnique Manual
)にてコアを予め製作して、そのコアを用いて補綴物を
製作していた。また、ワックスにて完成物の形状を製作
した歯冠補綴物を透光性かつ柔軟性あるゴム型に埋設し
た後、ワックスを除去して形成された空洞内に光重合型
レジンを注入または填入し光照射して製作する方法もあ
る(特開平1−34352)。
[発明が解決しようとする課題] 透光性の軟質シートを用いた方法は、シートの軟化圧接
と完成物の何形を同時に行うために、義歯の基礎床や矯
正用の保定床のような形態が板状の単純なものしか製作
することができず、有床義歯、歯冠補綴物及び顎顔面補
綴物等のように複雑な形状のものには適用できなかった
コアあるいは型枠を用いて製作する場合では、従来用い
られている石膏や光重合型レジンではコアの採得はでき
ても、コアに透光性がほとんどないために、補綴物を作
る光重合型レジンの光照射を数回に分けて行わなければ
ならない。またそのためにコアを採得する範囲を狭くす
れば、それだけ完成補綴物に再現される部分が少なくな
り、後の修正など操作に手間がかかつてしまう等の欠点
を有していた。
透光性かつ柔軟性のあるゴム型を製作することのできる
材料としては、例えばシリコーンゴムがある。しかし、
このように2液温合型の材料にて型を製作することは、
液剤の計量を行わなければならないことに加え、混合後
の材料の脱泡を十分に行わなければならないこと、材料
を注入する際に気泡が混入しないように注入しなければ
ならないこと等、その作業に手間がかかり、かつ熟練を
要するものであった。
更に、抜型を透光性のある材料を用いて製作しても、そ
の型に肉厚の部分があると、照射された光が減光されて
光重合型レジンを深部まで硬化することができなかった
。また、型を用いるにしても、光重合型レジンの重合が
大気圧下で行われていれば、光重合型レジンは重合収縮
によって模型面または型材面から離れてしまい、レジン
表面に重合阻害層が生じて、その表面性状や適合精度は
十分に満足のいくものを得ることはできなかった。
本発明者らは、かかる問題点を解決すべく、鋭意研究し
た結果、以下の示す本発明を完成するに至った。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、以下の工程、 (1)  除去可能な空隙形成用材料を用いて、完成補
綴物の一部あるいは全部の形態を付与する仮補綴物を製
作する工程。
(2)  前記仮補綴物上に加熱軟化した透光性の樹脂
製シートを加圧気体を介して圧接し、完成補綴物の型枠
を製作する工程。
(3)  その後、該空隙形成用材料を除去して得られ
た空隙に光重合型レジンを填塞する工程。
(4)  填塞された光重合型レジンを該型枠を気体で
加圧しながら光蕉射して重合硬化する工程、よりなる。
本発明によれば、第(2)の工程により、容易に完成補
綴物の形態を型枠に再現でき、該型枠を用いて第(4)
の工程により、光重合型レジンの重合硬化を確実かつ短
時間に行うことができる。
上記において、空隙形成用材料としては、歯冠補綴物や
顎顔面補綴物等の形態付与、有床義歯における歯肉形成
や人工歯排列が行えるものであれば何でもよいが、予め
付与した形態を崩すことなくシートの圧接ができるよう
に、使用するシートと合せて選択するのが望ましい。さ
らに、圧接後に模型から容易に除去でき、歯冠や歯肉、
皮膚等の色調を再現できるものであればより好ましい。
例えば、ワックス等が挙げられる。
その後、上記空隙形成用材料の上から透光性の樹脂製シ
ートを圧接して、型枠を作製する。透光性の樹脂製シー
トとしては、軟化した後に加圧成形可能な材料なら何で
もよいが、素材としては、ポリエチレン、エチレン酢酸
ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体
、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリウレタ
ン、ポリシロキサン、エチルセルローズ、セルロイド等
が挙げられる。その厚みは、0.5〜10mmの範囲の
ものが好ましい。0.5aas未満では、加圧成形時に
穴が開いてしまったり、加圧によって極度に肉薄になり
型枠として用をなさず、1G閣を越えると該シートの軟
化が不均一になり圧接がうまくいかず、また、照射した
光が減光して光重合型レジンの重合が不十分となること
があるからである。特に好ましくは、1.0m 〜3.
 Ormの範囲である。
通常使用する透光性の樹脂製シートへのガス圧加圧力は
、場合により異なるが、1kg/c!l〜10kg/a
lの範囲で用いられる。1kg/a1未満では、シート
の加圧成形が行えなかったり、レジン表面への圧接の効
果が十分発現せず、10kg/aiを越えると加圧成形
時に穴が開いてしまったり、加圧によって極度に肉薄に
なり型枠として十分に用をなさないためである。加圧時
間は通常約10紗〜30分の間である。
また、透光性の樹脂製シートとしては、軟化する際の温
度が80〜250℃の範囲である材料が好ましい。80
℃未満の温度で軟化加圧成形できる材料では、室温にて
もかなり軟らかく、光重合型レジンを填塞後加圧した際
に変形してしまい型枠として十分に用をなさないからで
ある。また、250℃以上であると、該シートを圧接し
た際に空隙形成用材料を軟化してしまい予め付与した形
態が崩れてしまうことや、人工歯や石膏等と接した場合
にその表面を荒したり、くっついてしまったりすること
等の恐れがあるためである。
シートの加熱方法としては、抵抗ヒーター、赤外線ヒー
ター、遠赤外線ヒーター、マイクロウェーブ等の公知手
段を使用することができる。
シートに気体圧力を加える方法としては、例えばシート
を一部壁面とする密閉容器と連結されたコンプレッサー
あるいは圧力ボンベから圧入する方法が挙げられる。ま
た、用いられる気体としては、空気、窒素、酸素、アル
ゴン、ヘリウム等のガスがある。
なお、シートの加熱及び加圧条件は、その素材及び形状
により異なり、そのシートに適した条件で行うことが望
ましく、かかる条件は当業者が適宜選択し得るものであ
る。
光重合型レジンとしては公知の物質、例えばエポレック
スD(日本油脂社製)、トライアト(デンツプライ社製
)、セシード(クラレ社製)、CRイソレー(クラレ社
製)等を使用することができる。
該レジンを重合硬化する際に加圧する気体の種類、圧力
及び加圧方法については、すでに述べた樹脂製シートを
加圧する場合と同様の条件とすることができる。
尚重合硬化には通常約1分〜20分間を要する。
光重合型レジンに照射する光としては、波長が400〜
650nmの可視光線が好ましく、光源用のランプとし
ては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、水銀ランプ、
蛍光灯等を使用することができ、用途に応じて紫外部及
び/又は赤外部の光を遮断するフィルターを取り付けて
もよい。
本発明を更に実施例に基づき具体的に説明する。
(実施例1) 下顎無歯顎の患者に対して、次の手順に従って全部床義
歯を製作した。
■通法に従い、ワックスにて人工歯を排列して板床義歯
を製作した。この板床義歯を患者の口腔内にて試適して
、人工歯の排列状態、唇頬側研磨面の登降具合いを診査
した。
■試適を終えた板床義歯を模型8に戻して、これを図1
に示した加圧光重合装置のテーブル11上に置き、高さ
調節部13のねじを回わして該模型の位置を調節した。
シート保持部12により固定された厚さ 2閣の軟質塩
ビシート9を抵抗ヒーター15により 180℃に加熱
軟化した。該シートをニアコンプレッサー【から出され
る 3.5kg/cIlの空気圧で板床義歯および模型
面に圧接し、3分間保持した。
■該装置より塩ビシートとワックスからなる板床義歯を
取り出した後、板床義歯とシートを分離した。板床義歯
を取り除き、模型面にエポレ・ソクスD分離剤(日本油
脂社製石膏分離剤)を塗布した。
■塩ビシート9内に人工歯7を戻し、該人工歯底面にエ
ボレツクスDボンディング剤(日本油脂社製石膏接着剤
)を塗布し、さらにその周囲に(よエポレックスDレジ
ンペースト(日本油脂社製光重合型レジン)6を詰めた
。次いで、模型面(こエポレックスDレジンシートをの
せた後、該塩ビシート9を静かに模型8上に戻した。
■このままの状態で再度加圧重合装置に戻して、塩ビシ
ート9上からエアーコンプレッサー1より3.5kg/
cdの空気圧をかけた。次に、加圧用)<ルブ3を閉じ
て加圧した状態で上部に設置された27Wのニーライン
2 (東芝社製蛍光灯)4を8分間点灯し、該エポレツ
クスDを重合した。光照射終了後、外気導通バルブ16
を開け、重合容器内を大気圧に戻してから、重合硬化し
た義歯床と模型を取り出した。
■硬化した義歯は、加圧によってはみ出した辺縁部のわ
ずかのエポレツクスDを削除した。さら;こ、床研磨面
をパフにて艶出し研磨を行い、義歯を完成した。研磨時
間は、後述の比較例上に比べ、大幅に短縮された。
完成した義歯の人工歯の咬合関係、床研磨面の形態は、
先に製作された板床義歯の通りであり、咬合調整は必要
としなかった。また、適合も良好であり、装着感も非常
に優れていた。
(比較例1) 比較のため実施例1と同じ症例の下顎全部床義歯を光重
合型レジンにて従来の方法により製作した。
■通法に従い、ワックスにて人工歯を排列して板床義歯
を製作した。この板床義歯を患者の口腔内にて試適して
、人工歯の排列状態、唇頬側研磨面の登降具合いを診査
した。
■試適を終えた該板床義歯の人工歯表面にエポレックス
D分離剤を塗布した後、該人工歯の切端部および咬合面
を覆うようにエボレックスDレジンスティックを圧接し
た。該エポレックスDレジンスティック表面にエポレッ
クスDエアーバリアー剤を塗布して、αライト(モリタ
東京製作所製光照射器)にて4分間光照射した。
■エポレックスDが硬化後、該レジンコアと人工歯を一
塊にして板床義歯より取り出した。模型面に付着するワ
ックスを完全に除去した後、エポレックスD分離剤を該
表面に塗布した。
■模型面にエポレックスDレジンシートを手指にて圧接
した後、αライトにて2分間光照射した。
次に、歯槽部にエポレックスDレジンスティックを追加
し、予めその基底面にボンディング剤を塗布した人工歯
のついたレジンコアを模型に戻し、エポレックスDに人
工歯を押し付け、該人工歯をレジンに仮着した。
■この状態でαライトにて2分間の光照射を行い、人工
歯部と基礎床を固定した。人工歯よりレジンコアを除去
してから、エボレックスDレジンシートにて唇頬舌側の
研磨面の形成を行った。該レジン表面にエボレックスD
エアーバリアー剤(日本油脂社製酸素遮断剤)を塗布し
た後、αライトにて10分間の光照射を行った。その後
、義歯を模型より注意深く外し、義歯の粘膜面側にエア
ーバリアー剤を塗布して、粘膜面側を上方にしてαライ
トにて5分間の光照射を行った。
■重合硬化した義歯は、カーバイトバーを用いて床辺縁
の修正を行い、さらに、床研磨面をサンドペーパー、磨
き砂、亜鉛華等によって順次研磨を行い、義歯を完成し
た。
重合時間が実施例1に比べ長いばかりか、光重合型レジ
ンを用いた研磨面の形成に熟練を要した。
更に、研磨に多大なる時間と手間とを要した。
(実施例2) 上顎右側123の硬質レジン前装ブリッジを以下の方法
により製作した。
■金銀パラジウム合金により適法にしたがってブリッジ
のメタルフレームを完成した。
■メタルフレーム17上にワックスにて歯冠形態を付与
した。該メタルフレームのワックス面を上方に向けて図
2の加圧光重合装置のプレッシャーカップ19上のアド
バストーン(面至歯科工業社製埋設用石膏)に唇側面を
上にして包埋した。この上から赤外線ヒーター15によ
り 130℃に加熱した厚さ 1.0mのエルコレン(
エルコデント社製プラスティックディスク)9をエアー
コンプレッサー1により 4.5kg/ciの空気圧で
圧接し、10秒間保持した。その後、外気導通用バルブ
16を開いて、チャンバー内部を大気圧に戻した。
■該装置よりエルコレンシート9とメタルフレーム17
の埋設されたプレッシャーカップ19を取り出した後、
シート9とメタルフレーム17を分離した。
メタルフレーム上のワックスを除去した後、該メタルフ
レームの前装面にセシード(クラレ社製光重合型歯冠無
硬質レジン)のオペークを築盛し、αライトにて3分間
光照射して、オペーク面を形成した。
■形成したオペーク面にまずセシードのデンチンペース
トを歯顎部から切端部にかけて移行的に築盛した。次に
、エナメルペーストをエルコレンの切端部に薄く築盛し
、エルコレンのシートとデンチンの築盛されているメタ
ルフレームを静かに合せた。
■このままの状態で再度加圧重合装置に戻し、加圧用バ
ルブ3を開けることにより、エアーコンブレッサーl内
の圧縮空気を重合容器内に3.Okg/aiになるまで
送り込んだ。続いて、加圧した状態で上部に設置された
、250 WのMuNi−mir+orProiecl
 Lamp EXY (GE社製ハロゲンランプ)を1
分間点灯し、セシードを光照射した。光照射終了後、外
気導通バルブ16を開けて、重合容器内を大気圧に戻し
てから、重合硬化したブリッジとシートとを分離し、さ
らに該ブリッジを埋設しである石膏から掘り出した。
■重合硬化したブリッジは、加圧によりはみ出した辺縁
部のわずかのレジンを除去した。重合硬化したレジン表
面は、潤沢な面を呈していたため、軽くパフ研磨をして
ブリッジを完成した。
短時間のうちに審美性のすぐれたブリッジを製作するこ
とがかできた。
(比較例2) 実施例と同じ硬質レジンブリッジを以下の方法により製
作した。
■金銀パラジウム合金により適法にしたがってブリッジ
のメタルフレームを完成した。
■メタルフレーム上にワックスにて歯冠形態を付与した
。該ワックス面にゲートランド、エアーベントを付け、
メタルフレーム側をアドバストーンに埋設した。続いて
、ワックス面をシリコーンTS E 3453 (東芝
シリコーン社製)にて埋設した。
■シリコーンが硬化した後、シリコーン型を石膏台から
分離してワックスを除去した。メタルフレーム上にセシ
ードのオペークを築盛し、αライトにて3分間光照射し
てメタルフレーム上にオペーク層を形成した。
■次に、ワックスを除去して得られた空洞にセシードの
デンチンペーストを填入し、エアーベントから該ペース
トが出てくるのを確認した。
■レジン填大の完了した型をαライトにてシリコーンの
型側より5分間の光照射を行い、填入したセシードを重
合硬化した。
■重合硬化しブリッジは、ゲートランド、エアーベント
のはみだしたレジンを除去した。さらに、表面に一層形
成されている重合型阻害層をバーにて削り、多少の形態
修正を施した後、順次研磨を行い、ブリッジを完成した
しかし、ブリッジの前装部が単色のため審美性におとり
、かつ大気圧下で重合しているため、オペークとデンチ
ンペーストの界面の接触が不十分であった。
(実施例3) 下顎遠心咬合症例の患者に対して、次の手順に従って上
顎ジャンピングプレートを製作した。
■まず、ワックスにて模型上に板床を製作した。
■板床と模型8を図3に示した加圧光重合装置のプレッ
シャーカップ19内に入れ、周りを埋設用セラミックボ
ールにて埋め、高さ調節部13のねじを回わして該模型
の位置を調節した。シート保持部12により固定された
厚さ 2■の軟質塩ビシート9を抵抗ヒーター15によ
り 180℃に加熱軟化した。
該シートをエアーコンプレッサー2から出される4、0
kg/a+fの空気圧で板床および模型面に圧接し、3
分間保持した。
■該装置より塩ビシートと板床を取り出した後、板床と
シートを分離した。板床のワックスを取り除き、模型面
にエボレックスD分離剤(日本油脂社製石膏分離剤)を
塗布した。
■唇側線21およびクラスプを模型8に戻し、唇側線お
よびクラスプの脚部にエポレックスDボンディング剤(
日本油脂社製接着剤)を塗布した。次いで、模型面にエ
ポレックスDレジンシート6をのせた後、該塩ビシート
9を静かに模型8上に戻した。
■このままの状態で再度加圧重合装置に戻して、塩ビシ
ート9上からエアーコンプレッサーlより3.5kg/
aiの空気圧をかけた。次に、加圧用バルブ3を閉じて
加圧した状態で上部に設置された27Wのニーライン2
 (東芝社製蛍光灯)4を5分間点灯し、該エポレック
スDを重合した。光照射終了後、外気導通パルプ16を
開け、重合容器内を大気圧に戻してから、重合硬化した
床と模型を取り出した。
■硬化したジャンピングプレートは、加圧によってはみ
出した辺縁部のわずかのエボレックスDを削除した。さ
らに、床面をパフにて艶出し研磨を行い、床を完成した
適合性のすぐれたジャンピングプレートを容易に製作す
ることができた。
(比較例3) 実施例3と同じジャンピングプレートを製作した。製作
方法は、実施例3の工程■を省き、材料および装置は実
施例3と同じものを用いた。
予めエポレックスDを斜面板の部分のみ山型に形成して
おいたが、シートの加圧によりつぶれてしまい、重合硬
化の終了した床に再度エポレックスDを追加して光照射
して所望の形態を得なければならなかった。
[発明の効果] 本発明の方法で補綴物を製作すれば、予め付与した形態
、人工歯排列状態、表面性状等を完成補綴物に正確に再
現することが可能である。また、そのために使用する透
光性の型枠も容易にかつ正確に製作することができた。
さらに、この方法により短時間で補綴物を製作できるば
かりでなく、製作された補綴物の機械的物性、表面性状
、適合精度は、優れたものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明実施例1に用いられる加圧光重合装置
の一部断面概説図である。図において、1はエアーコン
プレッサー、2は圧力計、3は加圧用バルブ、4はラン
プ、5は光重合型レジン重合容器、6は光重合型レジン
、7は人工歯、8は模型、9はシート、10は石英ガラ
ス、11はテーブル、12はシート保持部、13は高さ
調節部、14は昇降用装置、15は抵抗ヒーター、16
は外気導通バルブである。 第2図は、本発明実施例2に用いられる加圧光重合装置
の一部断面概説図である。図において、lはエアーコン
プレッサー、2は圧力計、3は加圧用バルブ、4はラン
プ、5は光重合型レジン重合容器、6は光重合型レジン
、17はメタルフレーム、9はシート、18は埋設用石
膏、1oは300nω以下の紫外線をカットするフィル
ターをコーティングした石英ガラス、19はプレッシャ
ーカップ、12はシート保持部、13は高さ調節部、1
4は昇降用装置、15は赤外線ヒーター、16は外気導
通パルプである。 第3図は、本発明実施例3に用いられる加圧光重合装置
の一部断面概説図である。図において、1はエアーコン
プレッサー、2は圧力計、3は加圧用バルブ、4はラン
プ、5は光重合型レジン重合容器、6は光重合型レジン
、20は埋設用セラミックボール、8は模型、9はシー
ト、10は30hm以下の紫外線と650nm以上の赤
外線をカットするフィルターをコーティングした石英ガ
ラス、19はプレッシャーカップ、12はシート保持部
、13は高さ調節部、14は昇降用装置、15は抵抗ヒ
ーター16は外気導通バルブ、21は唇側線である。 第1 図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)除去可能な空隙形成用材料を用いて、完成補綴物
    の一部あるいは全部の形態を付与する仮補綴物を製作し
    、 (b)前記仮補綴物上に加熱軟化した透光性の樹脂製シ
    ートを加圧気体を介して圧接し、完成補綴物の型枠を製
    作し、 (c)該空隙形成用材料を除去して得られた空隙に光重
    合型レジンを填塞し、 (d)填塞された光重合型レジンを該型枠を気体で加圧
    しながら光照射して重合硬化する、 各工程よりなることを特徴とする医用補綴物の製作方法
JP3589790A 1990-02-16 1990-02-16 医用補綴物の製作方法 Granted JPH03237972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3589790A JPH03237972A (ja) 1990-02-16 1990-02-16 医用補綴物の製作方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3589790A JPH03237972A (ja) 1990-02-16 1990-02-16 医用補綴物の製作方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03237972A true JPH03237972A (ja) 1991-10-23
JPH0558742B2 JPH0558742B2 (ja) 1993-08-27

Family

ID=12454820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3589790A Granted JPH03237972A (ja) 1990-02-16 1990-02-16 医用補綴物の製作方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03237972A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUB20160031A1 (it) * 2016-02-02 2017-08-02 Biagio Servillo Articolo preformato per ottenere una protesi dentale a carico immediato

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUB20160031A1 (it) * 2016-02-02 2017-08-02 Biagio Servillo Articolo preformato per ottenere una protesi dentale a carico immediato

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0558742B2 (ja) 1993-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7217131B2 (en) Method for dental restoration and kit
US6386865B1 (en) System for fabrication of indirect dental restoratives
US5104591A (en) Method for light curing of dental light-curing resins
CA2442215A1 (en) Back casting prefabricated incisal veneers
EP3171819B1 (en) Dental prosthesis and moulding method
JP2017526409A (ja) 硬化性歯科用物品を使用する方法
US5827063A (en) Method of making dental restoration employing preforms
US8715546B2 (en) Method and material kit for the production of tooth replacement parts
JPS6399858A (ja) 有床義歯作製用材料パツク
AU717115B2 (en) System for fabrication of indirect dental restoratives
JPH03237972A (ja) 医用補綴物の製作方法
JP5135570B2 (ja) 口腔内密着装着体の製造方法
JP3449733B2 (ja) 義歯作製セットおよび義歯の作製方法
Ampil et al. A temporary prosthesis for an edentulous patient following a maxillary resection
JP2751329B2 (ja) 歯科用光重合型レジンの重合方法及び装置
JP2811725B2 (ja) 義歯の製作方法及び義歯製作用光重合型積層レジンシート
JPH02504383A (ja) 改良されたセラミック組成物及びその使用方法
EP1457167A1 (en) System for fabrication of indirect dental restoratives
JPH01155842A (ja) 義歯の作製法
JPH02124157A (ja) 顎顔面補綴物およびその製造方法
JPS61125340A (ja) 義歯床の製造方法及び装置
HAYASHI et al. Construction of a maxillary prosthesis with a hollow obturator by the balloon technique and a case report
JP2004285023A (ja) 義歯床用レジン補強材、それを用いた義歯床の製作方法
JPH05192353A (ja) 補綴義歯前駆体及び補綴義歯作成方法
JP2730122B2 (ja) 歯科用光重合型レジンの重合方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees