JPH03235092A

JPH03235092A - ガス冷却型原子炉

Info

Publication number: JPH03235092A
Application number: JP2030562A
Authority: JP
Inventors: Masakazu Jinbo; 雅一神保
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-02-09
Filing date: 1990-02-09
Publication date: 1991-10-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明はガス冷却型原子炉に係り、特に原子炉の点検時
における作業員の被曝線量を低減する手段に関するもの
で・ある。

（従来の技術）冷却材としてヘリウムガス等を使用するガス冷却型原子
炉は、例えば第４図に示すように構成され、原子炉容器
１内には黒鉛ブロックからなる炉心２が収納されている
。この炉心２には多数の制御棒挿入孔（図示せず）が形
成されており、これらの制御棒挿入孔内に制御棒３を挿
入して炉心２の核反応度を制御する構成となっている。

また、原子炉容器１の下部には冷却材供給配管４が接続
され、この冷却材供給配管４から原子炉容器１内に供給
された冷却材（例えばヘリウムガス）は下部ブレナム５
、間隙部６、上部ブレナム７を経て炉心２内に流入する
ようになっている。

そして、炉心２内を上方から下方へと流れる間に炉心２
の核反応熱により高温に加熱され、炉心２から高温ブレ
ナム８に流出した高温の冷却材は冷却材供給配管４の内
側に設けられた冷却材排出配管９を通って炉外へ流出す
るようになっている。

一方、原子炉容器１の上部には複数本のスタンドパイブ
１０が立設され、これらのスタンドバイブ１０内には前
記制御棒３を昇降駆動する制御棒駆動装置１１が収納さ
れている。この制御棒駆動装置１１は第５図に示すよう
にモータ１２とギヤ機構１３を介して連結したドラム１
４を備えており、このドラム１４で制御棒３と連結した
ワイヤローブ１５を巻き取ることにより制御棒３を炉心
２から引き抜くように構成されている。なお、制御棒駆
動装置１１の下部には制御棒３を制御棒挿入孔へ案内す
るための制御棒案内管１６が垂設されている。

また、前記制御棒駆動装置１１はスタンドバイブ１０の
上部開口を気密に閉塞するクロージャ１７の下面に吊り
下げられた支持部材１８に保持され、制御棒駆動装置１
１のモータ１２にはケーブル１９の一端が接続されてい
る。このケーブル１９の他端は前記クロージャ１７を貫
通して図示しない電源設備に接続されており、クロージ
ャ１７のケーブル貫通部には上記ケーブル１９を制御棒
駆動装置側と電源側とに切り離すためのコネクタ部２０
が設けられている。

また、前記原子炉容器１の上方にはスタンドバイブ１０
内に収納された制御棒駆動装置１１や制御棒３を取り出
すためのスタンドバイブ室２１が形成されている。この
スタンドパイプ室２１の上部遮蔽体２２には貫通孔２３
がスタンドバイブ１０に対応して形成されており、原子
炉運転時にはプラグ２４によって密栓されている。した
がって、原子炉の点検時に制御棒駆動装置１１及び制御
棒３をスタンドバイブ１０内から取り出す場合には、プ
ラグ２４を貫通孔２３から引き抜いた後、天井クレーン
等でクロージャ１７を吊り上げることにより制御棒駆動
装置１１及び制御棒３をスタンドバイブ１０から取り出
せるようになっている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、このように構成されるガス冷却型原子炉では
、制御棒駆動装置１１及び制御棒３をスタンドバイブ１
０から取り出す前にケーブル１９のコネクタ部２０を制
御棒駆動装置側と電源側とに切り離す必要があり、従来
は作業員がスタンドパイプ室２１に入ってコネクタ部２
０の切り離しを行なっていた。このため、作業員が放射
線レベルの高いスタンドパイプ室２１に入らねばならず
、作業員の被曝線量増大を招くという問題があった。

本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的は制御棒駆動装置及び制御棒をスタンドバイブ
から取り出す場合に作業員が放射線レベルの高いスタン
ドパイプ室に入る必要がなく、作業員の被曝低減を図る
ことのできるガス冷却型原子炉を提供することにある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）上記課題を解決するために本発明のガス冷却型原子炉は
、原子炉容器と、この原子炉容器内に収納された炉心と
、この炉心に形成された制御棒挿入孔に挿入される制御
棒と、前記原子炉容器の上部に立設されたスタンドバイ
ブと、このスタンドバイブ内に収納され前記制御棒を昇
降駆動する制御棒駆動装置と、前記スタンドバイブの上
部開口を閉塞するクロージャと、このクロージャを貫通
して前記制御棒駆動装置に接続されたケーブルと、この
ケーブルに設けられたコネクタ部を外部からの操作によ
り着脱するコネクタ着脱機構とを具備したものである。

（作　用）上記の構成によると、コネクタ部を外部からの操作によ
り着脱することができるので、制御棒駆動装置及び制御
棒をスタンドバイブから取り出す場合に作業員が放射線
レベルの高いスタンドパイプ室に入る必要がなく、作業
員の被曝低減を図ることができる。

（実施例）以下、第１図〜第３図を参照して本発明の一実施例を説
明する。なお、第４図及び第５図に示したものと同一部
分には同一符号を付し、その部分の説明は省略する。

第１図は本発明の要部を示す図であり、スタンドバイブ
１０の上部にはコネクタ着脱機構３０が設けられている
。このコネクタ着脱機構３０はスタンドパイブ１０の上
端に設けられたフランジ３１と、このフランジ３１を上
下方向に移動させるスクリュー軸３２と、このスクリュ
ー軸３２を回転操作する操作ハンドル３３と、上記フラ
ンジ３１の上下動をガイドするガイドロッド３４より構
成され、前記フランジ３１にはコネクタ部２０の電源側
プラグ２０ａが保持されている。なお、コネクタ部２０
の制御棒駆動装置側レセプタクル２０ｂはクロージャ１
７の上部に固定されている。

また、前記スクリュー軸３２はスタンドバイブ１０に固
定された固定クランプ３５に軸受３６゜３７を介して回
転自在に保持されており、スクリュー軸３２の上端には
ギヤ３８が取り付けられている。一方、前記操作ハンド
ル３３は操作ロッド３９の上端に取り付けられている。

この操作ロッド３９は上部遮蔽体２２の上面に設置され
た操作ロッド支持台４０に軸受４１，４２を介して回転
自在に保持されており、操作ロッド３９の下端には前記
ギヤ３８と係合するギヤ４３が取り付けられている。な
お、前記ガイドロッド３４は操作ロッド支持台４ｏに引
き抜き可能に支持されている。

上記のような構成において、制御棒駆動装置１１及び制
御棒３をスタンドパイプ１ｏから取り出す場合には、ま
ず操作ハンドル３３を操作してスクリュー軸３２を回転
させ、第２図に示すようにフランジ３１をスクリュー軸
３２の上部に移動させる。このとき、コネクタ部１９の
電源側プラグ２０ａはフランジ３１と共にスクリュー軸
３２の上部に移動し、制御棒駆動装置側レセプタクル２
０ｂと切り離される。そして、フランジ３１をスクリュ
ー軸３２の上部に移動させた後はガイドロッド３４を操
作ロッド支持台４ｏがら引き抜き、再び操作ハンドル３
３を操作してスクリュー軸３２を回転させると、第３図
に示すようにフランジ３１がスタンドパイプ１ｏの上方
から外れた位置に移動する。したがって、フランジ３１
をスタンドパイプ１０の上方から外れた位置に移動させ
た後に操作ロッド３９及び操作ロッド支持台４゜を取り
外し、天井クレーン等によりクロージャ１６をスタンド
パイプ１ｏがら引き抜くことにより、スタンドバイブ１
０内に収納された制御棒駆動装置１１及び制御棒３を炉
外に取り出すことができる。なお、制御棒駆動装置１１
及び制御棒３を炉内に組み込む場合には、上記と逆の手
順でコネクタ着脱機構３０を操作すればよい。

このように本実施例ではコネクタ部１９の着脱を外部か
らの操作により行なうことができるので、制御棒駆動装
置１１及び制御棒１３をスタンドパイプ１０から取り出
す際に作業員か放射線レベルの高いスタンドバイブ室２
１に入る必要がなく、作業員の被曝低減を図ることがで
きる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が実施可能
である。

［発明の効果］以上説明したように本発明のガス冷却型原子炉は、原子
炉容器と、この原子炉容器内に収納された炉心と、この
炉心に形成された制御棒挿入孔に挿入される制御棒と、
前記原子炉容器の上部に立設されたスタンドパイプと、
このスタンドバイブ内に収納され前記制御棒を昇降駆動
する制御棒駆動装置と、前記スタンドパイプの上部開口
を閉塞するクロージャと、このクロージャを貫通して前
記制御棒駆動装置に接続されたケーブルと、このケーブ
ルに設けられたコネクタ部を外部からの操作により着脱
するコネクタ着脱機構とを具備したものである。したが
って、制御棒駆動装置及び制御棒をスタンドパイプから
取り出す際に作業員が放射線レベルの高いスタンドバイ
ブ室に入る必要がなく、作業員の被曝低減を図ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例を示し、第１図はコ
ネクタ着脱機構の構成を示す図、第２図及び第３図は同
機構の作用を示す図、第４図はガス冷却型原子炉の概略
構成図、第５図は制御棒駆動装置の構成を示す図である
。１・・・原子炉容器、２・・・炉心、３・・・制御棒、
１０・・・スタンドパイプ、１１・・・制御棒駆動機構
、１７・・・クロージャ、１９・・・ケーブル、２０・
・・コネクタ部、３０・・・コネクタ着脱機構。第３図第図

Claims

【特許請求の範囲】

原子炉容器と、この原子炉容器内に収納された炉心と、
この炉心に形成された制御棒挿入孔に挿入される制御棒
と、前記原子炉容器の上部に立設されたスタンドパイプ
と、このスタンドパイプ内に収納され前記制御棒を昇降
駆動する制御棒駆動装置と、前記スタンドパイプの上部
開口を閉塞するクロージャと、このクロージャを貫通し
て前記制御棒駆動装置に接続されたケーブルと、このケ
ーブルに設けられたコネクタ部を外部からの操作により
着脱するコネクタ着脱機構とを具備したことを特徴とす
るガス冷却型原子炉。