JP7198715B2 - 燃料装荷作業支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を炉心に装荷する作業を支援する燃料装荷作業支援システムに関するものである。
例えば、加圧水型原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って給水と熱交換することで蒸気を生成するものである。
原子炉容器は、内部に燃料からなる炉心が収容される。炉心は、多数の燃料集合体が配置されて構成され、一部の燃料集合体の内部に制御棒が配置される。燃料集合体は、作業者が燃料装荷クレーンを操作することで、原子炉容器における所定の位置に装荷される。このような原子燃料自動装荷システムとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
実開昭62-176799号公報
作業者が燃料装荷クレーンなどを操作して燃料集合体を原子炉容器における所定の位置に装荷するとき、原子炉容器に対する燃料集合体の水平方向における位置決めが重要となる。すなわち、燃料集合体を下降して原子炉容器に装荷するとき、原子炉容器内に既に燃料集合体が装荷されていると、下降する燃料集合体が原子炉容器内にある燃料集合体に干渉するおそれがある。また、一度使用された燃料集合体は、支持格子などが熱変形していることがあり、変形している燃料集合体を原子炉容器に装荷するとき、変形部が既に装荷された燃料集合体に干渉しやすい。そのため、従来、熟練の作業者だけが燃料装荷作業を行うこととなり、燃料装荷作業を行う作業者の数が足りず、作業に支障をきたしてしまうという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、燃料装荷作業を適正に支援することで作業性の向上を図る燃料装荷作業支援システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の燃料装荷作業支援システムは、原子炉容器に装荷される燃料の装荷状態を検出する装荷状態検出器と、作業者に対して燃料装荷のための操作のガイダンスを行うガイダンス装置と、前記装荷状態検出器が燃料の装荷状態の異常を検出したときに前記ガイダンス装置を作動させて異常の対処方法をガイダンスさせる制御装置と、を備えることを特徴とするものである。
従って、作業者が燃料装荷装置を操作して燃料を原子炉容器に装荷する作業を実施するとき、制御装置は、装荷状態検出器が燃料の装荷状態の異常を検出したときに、ガイダンス装置を作動させて異常の対処方法をガイダンスさせることから、燃料装荷作業の経験が少ない作業者であっても、燃料装荷作業を円滑に行うことができ、その結果、燃料装荷作業を適正に支援することで作業性の向上を図ることができる。
本発明の燃料装荷作業支援システムでは、前記装荷状態検出器は、燃料の荷重を検出する荷重検出器を有し、前記制御装置は、前記荷重検出器が検出した荷重が変動したときに異常と判断し、前記ガイダンス装置を作動させることを特徴としている。
従って、燃料の荷重が変動したときに異常と判断してガイダンス装置を作動させることから、燃料の干渉を判定することで、作業者に対して異常の対処方法を正確にガイダンスすることができる。
本発明の燃料装荷作業支援システムでは、前記装荷状態検出器は、燃料の装荷方向における位置を検出する位置検出器を有し、前記制御装置は、前記位置検出器が検出した燃料の装荷方向における位置に基づいて異常の原因を特定することを特徴としている。
従って、燃料の装荷方向における位置に基づいて異常の原因を特定することから、燃料の干渉対象を特定することで、作業者に対して異常の対処方法を正確にガイダンスすることができる。
本発明の燃料装荷作業支援システムでは、前記ガイダンス装置は、表示装置を有し、前記制御装置は、前記原子炉容器に既に装荷されている燃料の位置と、前記位置検出器が検出した燃料の装荷方向における位置を前記表示装置に表示させることを特徴としている。
従って、原子炉容器に既に装荷されている燃料の位置と、燃料の装荷方向における位置を表示装置に表示させることから、作業者は、燃料装荷状態の異常原因を知ることができ、異常の対処を容易に行うことができる。
本発明の燃料装荷作業支援システムでは、前記装荷状態検出器は、燃料の装荷状態を撮影するカメラを有し、前記制御装置は、前記カメラの撮影画像を前記表示装置に表示させることを特徴としている。
従って、燃料の装荷状態を表示装置に表示させることから、作業者は、燃料装荷状態の異常原因を知ることができ、異常の対処を容易に行うことができる。
本発明の燃料装荷作業支援システムでは、前記制御装置は、前記原子炉容器に既に装荷されている燃料の位置に応じた異常の対処方法を前記ガイダンス装置によりガイダンスさせることを特徴としている。
従って、原子炉容器に既に装荷されている燃料の位置に応じた異常の対処方法をガイダンスさせることから、装荷する燃料が既に装荷されている燃料に干渉したとき、装荷する燃料の位置補正を高精度に行うことができる。
本発明の燃料装荷作業支援システムによれば、燃料装荷作業を適正に支援することで作業性の向上を図ることができる。
図1は、本実施形態の燃料装荷作業支援システムを表すブロック構成図である。 図2は、燃料装荷装置を表す概略図である。 図3は、燃料装荷時における燃料集合体の位置を表示する表示画面の概略図である。 図4は、燃料装荷作業支援方法を表すフローチャートである。 図5は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。 図6は、燃料集合体の概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る燃料装荷作業支援システムの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
原子力発電プラントは、図示しないが、原子炉格納容器内に配置される原子炉及び蒸気発生器と、蒸気タービン発電設備とを有する。本実施形態の原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させる加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
図5は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。
図5に示すように、加圧水型原子炉10において、原子炉容器11は、内部に炉内構造物が挿入できるように、原子炉容器本体12とその上部に装着される原子炉容器蓋13により構成され、原子炉容器本体12に対して原子炉容器蓋13が複数のスタッドボルト14およびナット15により開閉可能に固定される。
原子炉容器本体12は、上部が開口し、下部が半球形状をなして閉塞された円筒形状をなし、上部に一次冷却材としての軽水を供給する入口ノズル16と、軽水を排出する出口ノズル17が形成される。原子炉容器本体12は、内部に炉心槽18が配置され、上部が原子炉容器本体12の内壁面に支持される。上部炉心支持板19は、原子炉容器本体12の内部に配置され、上部が炉心槽18の上部に支持される。上部炉心板20は、複数の炉心支持ロッド21により上部炉心支持板19に吊下げ支持される。
炉心槽18は、下方に下部炉心支持板22が支持され、下部炉心支持板22は、外周部が位置決め部材23により原子炉容器本体12の内壁面に位置決め支持される。炉心槽18は、下部に下部炉心板24が支持されている。炉心25は、多数の燃料集合体26が配置されて構成され、内部に多数の制御棒27が配置され、この制御棒27は、燃料集合体26に挿入可能である。上部炉心支持板19は、多数の制御棒クラスタ案内管28が固定され、内部に制御棒27が挿通可能である。原子炉容器蓋13は、半球形状をなし、制御棒駆動装置29が配置され、複数の制御棒クラスタ駆動軸30が制御棒クラスタ案内管28内に挿通され、下端部に制御棒27が連結される。制御棒駆動装置29は、各制御棒27を炉心25に対して抜き差しすることで、原子炉出力を制御する。
図6は、燃料集合体の概略構成図である。
図6に示すように、燃料集合体26は、多数の燃料棒41が支持格子42により格子状に束ねられて構成される。燃料集合体26は、上端部に上部ノズル43が固定される一方、下端部に下部ノズル44が固定される。なお、図6では、煩雑になるため、燃料棒41間の格子部分を省略し、外周部のみ模式的に図示している。燃料棒41は、燃料被覆管内に複数の燃料ペレットが収容されて構成される。燃料ペレットは、核分裂性物質を焼き固め、ペレット状に形成したものである。燃料被覆管は、内部に所定数の燃料ペレットが充填され、ヘリウムガスが充填される。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムは、燃料集合体26を原子炉容器11に装荷する作業を支援するものである。図1は、本実施形態の燃料装荷作業支援システムを表すブロック構成図である。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムは、図1に示すように、操作装置51と、制御装置52と、本発明のガイダンス装置に相当する表示装置53およびスピーカ54と、記録装置55とを備える。また、本実施形態の燃料装荷作業支援システムは、燃料装荷装置60として構成されて本発明の装荷状態検出器に相当るロードセル56、エンコーダ57、カメラ58を用いる。
燃料装荷装置について説明する。図2は、燃料装荷装置を表す概略図である。
図2に示すように、燃料装荷装置60は、ブリッジ61と、ホイスト62と、グリッパ装置63と、トロリ64とを備える。原子炉容器11(図5参照)が配置される空間部の両側に架台71が設けられ、架台71上にブリッジ61が架け渡され、ブリッジ61は、水平方向(図2の紙面直交方向)に移動自在に支持される。また、ブリッジ61上にトロリ64が配置され、トロリ64は、水平方向(図2の左右方向)に移動自在に支持される。
ホイスト62は、トロリ64上に配置される。ホイスト62は、所定長さのワイヤロープ74が巻き取られており、駆動装置(図示略)により、ワイヤロープ74の繰り出しと巻き取りを行うことができる。ブリッジ61およびトロリ64は、中央部の貫通孔72,73が設けられる。筒形状をなすマストチューブ75は、ブリッジ61およびトロリ64の貫通孔72,73内に配置され、上端部がトロリ64に固定される。ホイスト62から繰り出されたワイヤロープ74は、滑車76を介してマストチューブ75内に導かれる。
グリッパ装置63は、マストチューブ75内に配置され、ワイヤロープ74の先端部が連結される。グリッパ装置63は、下端部にグリッパ63aを有し、グリッパ63aにより燃料集合体26の上端部を把持することができる。そして、滑車76にロードセル56が設けられ、ホイスト62にエンコーダ57が設けられる。ロードセル56は、ワイヤロープ74およびグリッパ装置63を介して燃料集合体26の荷重を検出する。エンコーダ57は、ホイスト62からのワイヤロープ74の繰り出し量を検出することで、燃料集合体26における装荷方向の位置(高さ)を検出する。
マストチューブ75は、外側にマスト77の上端部が支持され、マスト77は、下端部にカメラ58が装着される。カメラ58は、装荷状態にある燃料集合体26を撮影することができる。カメラ58は、マストチューブ75に対して昇降自在であると共に、マストチューブ75の周囲を旋回することができる。
そのため、グリッパ装置63のグリッパ63aが燃料集合体26を把持した状態で、ブリッジ61およびトロリ64を移動することで、燃料集合体26を原子炉容器11(図5参照)における所定の燃料装荷位置に位置決めする。ここで、ホイスト62を駆動することでワイヤロープ74を繰り出すと、グリッパ装置63に把持された燃料集合体26を下降することができる。そして、燃料集合体26が原子炉容器11に着底すると、グリッパ装置63による燃料集合体26の把持を解除し、ホイスト62を駆動することでワイヤロープ74を巻き取り、グリッパ装置63を上昇させる。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムは、作業者が燃料装荷装置60を用いて燃料集合体26を原子炉容器11に装荷する作業行うとき、燃料装荷作業を支援する。
図1に戻り、操作装置51は、作業者が操作するものであり、制御装置52に操作信号を入力することで、燃料装荷装置60のホイスト62とグリッパ装置63を作動させることができる。表示装置53は、作業者が視認することができる画面を有する。スピーカ54は、作業者に対して指示や警報を発することができる。記録装置55は、加圧水型原子炉10(図5参照)を構成する部材(例えば、燃料集合体26など)の設計データや燃料装荷作業に対する支援処理を行うプログラムなどが格納される。ロードセル56は、燃料集合体26の荷重を検出する。エンコーダ57は、燃料集合体26における装荷方向の位置(高さ)を検出する。カメラ58は、装荷状態にある燃料集合体26を撮影する。
制御装置52は、原子炉容器11に装荷される燃料集合体26の装荷状態の異常を検出したときに、ガイダンス装置としての表示装置53やスピーカ54を作動させることで、異常の対処方法として、燃料装荷のための各種操作を作業者にガイダンスさせる。
具体的に、制御装置52は、ロードセル56が検出した燃料集合体26の荷重が変動したときに異常と判断し、表示装置53やスピーカ54により異常の対処方法を作業者にガイダンスさせる。
このとき、制御装置52は、原子炉容器11に既に装荷されている燃料集合体26の位置と、燃料の装荷方向における位置を表示装置53に表示させている。また、カメラ58は、装荷状態にある燃料集合体26を撮影し、制御装置52は、カメラ58の撮影画像を表示装置53に表示させている。そのため、制御装置52は、燃料装荷状態の異常の原因を特定して表示装置53に表示し、作業者は、燃料装荷状態の異常の原因を知ることができる。
また、制御装置52は、原子炉容器11に既に装荷されている燃料集合体26の位置に応じた異常の対処方法を作業者にガイダンスさせる。
表示装置53について説明する。図3は、燃料装荷時における燃料集合体の位置を表示する表示画面の概略図である。
図3に示すように、表示装置53の画面にて、左側には、装荷を行う燃料集合体26Aが表示されると共に、燃料集合体26Aの周囲の区画にある燃料集合体26B,26C,26Dが表示されると共に、その他の区画には燃料集合体26が装荷されていないことが表示される。表示装置53の画面では、燃料集合体26における中間部での状態と、下部での状態が表示される。この場合、燃料集合体26の有無は、例えば、表示色により区別される。また、表示装置53の画面にて、右側には、装荷を行っている燃料集合体26Aと、既に装荷された隣接する燃料集合体26Bとの位置関係が表示される。
ここで、作業者が燃料装荷装置60を用いて燃料装荷作業を実施するときの燃料装荷作業支援方法について説明する。図4は、燃料装荷作業支援方法を表すフローチャートである。
図1および図2、図4に示すように、ステップS11にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて、燃料プール(図示略)にある燃料集合体26を吊り上げて原子炉容器11まで移動する。ステップS12にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて、燃料集合体26を水平移動し、炉心に対して燃料集合体26を装荷する位置に位置決めする。ステップS13にて、制御装置52は、炉心に対する燃料集合体26の装荷状況を表示装置53に表示(例えば、図3)する。ステップS14にて、制御装置52は、カメラ58を下降する。このとき、制御装置52は、カメラ58の画像を表示装置53に表示する。
ステップS15にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて、燃料集合体26を下降させる。ステップS16にて、制御装置52は、ロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生したかどうかを判定する。燃料集合体26が下降するとき、既に装荷されている燃料集合体26に接触すると、ロードセル56が検出する燃料集合体26の荷重が低下するように変動するため、制御装置52は、この荷重変動を燃料装荷の異常と判定する。
ここで、制御装置52がロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生していないと判定(No)すると、ステップS17にて、制御装置52は、自動で燃料集合体26を下降させる。つまり、装荷するために下降する燃料集合体26の下端部が、既に装荷されている燃料集合体26の上端部を過ぎるまでの作業は、作業者が操作装置51により燃料装荷装置60を用いて手動で行い、それ以降は、制御装置52が燃料装荷装置60を作動制御して自動で行う。
ステップS18にて、制御装置52は、ロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生したかどうかを判定する。ここで、制御装置52がロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生していないと判定(No)すると、ステップS19にて、制御装置52は、自動で燃料集合体26の下降を停止させる。この状態は、装荷するために下降する燃料集合体26が炉心の底部に到達する直前に位置する状態であり、装荷するために下降する燃料集合体26の下端部と炉心の底部との間に所定隙間が確保されている。
この状態から、ステップS20にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて、燃料集合体26を下降する。ステップS21にて、制御装置52は、ロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生したかどうかを判定する。ここで、制御装置52がロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生していないと判定(No)すると、ステップS22にて、燃料集合体26が炉心の底部に到達し、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて、燃料集合体26の下降を停止する。燃料集合体26の着底は、例えば、エンコーダ57が検出した燃料集合体26における装荷方向の位置(高さ)に基づいて判定する。
このとき、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて、グリッパ装置63による燃料集合体26の把持を解除するが、ステップS23にて、制御装置52は、グリッパ装置63による燃料集合体26の把持が解除されたかどうかを判定する。ここで、グリッパ装置63による燃料集合体26の把持が解除されると判定(Yes)されると、ステップS24にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いてグリッパ装置63を上昇させる。
一方、ステップS16にて、制御装置52がロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生したと判定(Yes)すると、ステップS31にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて、燃料集合体26の下降を停止する。制御装置52が燃料集合体26の荷重変動を判定すると、スピーカ54により警報を発するため、作業者は、警報を発すると、燃料集合体26の下降を停止する。ステップS32にて、制御装置52は、装荷する燃料集合体26の高さが、既に装荷されて隣接する燃料集合体26に干渉する高さがどうかを判定する。
すなわち、制御装置52は、エンコーダ57が検出した燃料集合体26における装荷方向の位置(高さ)がわかっていることから、装荷するために下降する燃料集合体26の下端部が、既に装荷されている燃料集合体26の上端部を過ぎたかどうかを判定する。ここで、装荷する燃料集合体26の高さが既に装荷されて隣接する燃料集合体26に干渉する高さではないと判定(No)されると、ステップS33にて、装荷する燃料集合体26の下端部が既に装荷されている燃料集合体26の上端部に乗り上げた乗り上げ干渉であると判断する。そのため、ステップS34にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を高さH1だけ上昇させるガイダンスを行う。ステップS35にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を水平方向に距離L1だけ移動させるガイダンスを行う。
このとき、制御装置52は、装荷する燃料集合体26が既に装荷されている燃料集合体26から離間する水平方向に移動させるガイダンスを行う。但し、装荷する燃料集合体26の周囲の全てに既に装荷されている燃料集合体26がある場合、装荷する燃料集合体26が乗り上げた燃料集合体26から離間する水平方向に距離L1より短い距離L2だけ移動させるガイダンスを行う。
また、ステップS32にて、制御装置52が装荷する燃料集合体26の高さが、既に装荷されて隣接する燃料集合体26に干渉する高さであると判定(Yes)すると、ステップS36にて、装荷する燃料集合体26の支持格子42(図6参照)が既に装荷されている燃料集合体26の上端部や支持格子に干渉したグリッド干渉であると判断する。そのため、ステップS37にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を高さH1より低い高さH2だけ上昇させるガイダンスを行う。ステップS38にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を水平方向に距離L1(または、L2)だけ移動させるガイダンスを行う。
ステップS39にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて燃料集合体26を下降させ、燃料集合体26が所定高さだけ下降すると、ステップS40にて、制御装置52は、燃料装荷装置60を用いて燃料集合体26を自動で下降させる。その後、燃料集合体26が所定高さだけ下降されると、ステップS19にて、制御装置52は、自動で燃料集合体26の下降を停止させる。
また、ステップS18にて、制御装置52がロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生したと判定(Yes)すると、燃料集合体26の下降が停止し、ステップS41にて、装荷する燃料集合体26の支持格子42(図6参照)が既に装荷されている燃料集合体26の上端部や支持格子に干渉したグリッド干渉であると判断する。そのため、ステップS42にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を高さH2だけ上昇させるガイダンスを行う。ステップS43にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を水平方向に距離L1(または、L2)だけ移動させるガイダンスを行う。そして、ステップS40にて、制御装置52は、燃料装荷装置60を用いて燃料集合体26を自動で下降させる。その後、燃料集合体26が所定高さだけ下降されると、ステップS19にて、制御装置52は、自動で燃料集合体26の下降を停止させる。
また、ステップS21にて、制御装置52がロードセル56の検出結果に基づいて荷重変動が発生したと判定(Yes)すると、燃料集合体26の下降が停止し、ステップS51にて、制御装置52は、装荷する燃料集合体26の高さが、炉底ピンの高さがどうかを判定する。ここで、装荷する燃料集合体26の高さが炉底ピンの高さだと判定(Yes)されると、ステップS52にて、装荷する燃料集合体26の下端部が炉底ピンまたは既に装荷されている燃料集合体26の支持格子42に干渉したグリッド干渉であると判断する。そのため、ステップS53にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を高さH2より低いH3だけ上昇させるガイダンスを行う。ステップS54にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を水平方向に距離L1より短いL3だけ移動させるガイダンスを行う。そして、ステップS55にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて燃料集合体26を下降させ、ステップS22にて、燃料集合体26を着底させる。
また、ステップS51にて、装荷する燃料集合体26の高さが炉底ピンの高さではないと判定(No)されると、ステップS56にて、装荷する燃料集合体26の支持格子42(図6参照)が既に装荷されている燃料集合体26の上端部や支持格子に干渉したグリッド干渉であると判断する。そのため、ステップS57にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を高さH2だけ上昇させるガイダンスを行う。ステップS58にて、制御装置52は、表示装置53やスピーカ54により作業者に対して、燃料集合体26を水平方向に距離L1(または、L2)だけ移動させるガイダンスを行う。そして、ステップS59にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いて燃料集合体26を下降させ、ステップS22にて、燃料集合体26を着底させる。
また、ステップS23にて、制御装置52がグリッパ装置63による燃料集合体26の把持が解除されていないと判定(No)すると、ステップS61にて、制御装置52は、その対策をガイダンスする。例えば、燃料装荷装置60を用いてグリッパ装置63を水平方向に移動させるガイダンスをする。また、燃料装荷装置60のホイスト62などの各種機器の点検を促すガイダンスをする。そして、ステップS62にて、グリッパ装置63による燃料集合体26の把持を解除されると、ステップS24にて、作業者は、操作装置51により燃料装荷装置60を用いてグリッパ装置63を上昇させる。
このように本実施形態の燃料装荷作業支援システムにあっては、原子炉容器11に装荷される燃料集合体26の装荷状態を検出する装荷状態検出器としてのロードセル56およびエンコーダ57と、作業者に対して燃料装荷のための操作のガイダンスを行うガイダンス装置としての表示装置53およびスピーカ54と、燃料集合体26の装荷状態の異常を検出したときに異常の対処方法をガイダンスさせる制御装置52とを備える。
従って、燃料装荷作業の経験が少ない作業者であっても、燃料装荷作業を円滑に行うことができ、その結果、燃料装荷作業を適正に支援することで作業性の向上を図ることができる。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムでは、制御装置52は、ロードセル56が検出した燃料集合体26の荷重が変動したときに異常と判断し、ガイダンスさせる。従って、燃料集合体26の干渉を判定することで、作業者に対して異常の対処方法を正確にガイダンスすることができる。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムでは、制御装置52は、エンコーダ57が検出した燃料集合体26の装荷方向における位置に基づいて異常の原因を特定する。従って、燃料集合体26の干渉対象を特定することで、作業者に対して異常の対処方法を正確にガイダンスすることができる。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムでは、制御装置52は、原子炉容器11に既に装荷されている燃料集合体26の位置と、エンコーダ57が検出した燃料集合体26の装荷方向における位置を表示装置53に表示させる。従って、作業者は、燃料装荷状態の異常原因を知ることができ、異常の対処を容易に行うことができる。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムでは、制御装置52は、カメラ58の撮影画像を表示装置53に表示させる。従って、作業者は、燃料装荷状態の異常原因を知ることができ、異常の対処を容易に行うことができる。
本実施形態の燃料装荷作業支援システムでは、制御装置52は、原子炉容器11に既に装荷されている燃料集合体26の位置に応じた異常の対処方法をガイダンスさせる。従って、装荷する燃料集合体26が既に装荷されている燃料集合体26に干渉したとき、装荷する燃料集合体26の位置補正を高精度に行うことができる。
なお、上述した実施形態では、装荷状態検出器として、ロードセル56とエンコーダ57を適用したが、この構成に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、原子炉容器を加圧水型原子炉で使用されるものとして説明したが、沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)や高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)に使用される原子炉容器に適用してもよい。
10 加圧水型原子炉
11 原子炉容器
12 原子炉容器本体
13 原子炉容器蓋
18 炉心槽
25 炉心
26 燃料集合体
27 制御棒
41 燃料棒
42 支持格子
43 上部ノズル
44 下部ノズル
51 操作装置
52 制御装置
53 表示装置
54 スピーカ
55 記録装置
56 ロードセル(装荷状態検出器、荷重検出器)
57 エンコーダ(装荷状態検出器、位置検出器)
58 カメラ(装荷状態検出器)
60 燃料装荷装置
61 ブリッジ
62 ホイスト
63 グリッパ装置
64 トロリ
71 架台
74 ワイヤロープ
75 マストチューブ
76 滑車
77 マスト

Claims (6)

  1. 原子炉容器に装荷される燃料の装荷状態を検出する装荷状態検出器と、
    作業者に対して燃料装荷のための操作のガイダンスを行うガイダンス装置と、
    前記装荷状態検出器が燃料の装荷状態の異常を検出したときに前記ガイダンス装置を作動させて異常の対処方法をガイダンスさせる制御装置と、
    を備えることを特徴とする燃料装荷作業支援システム。
  2. 前記装荷状態検出器は、燃料の荷重を検出する荷重検出器を有し、前記制御装置は、前記荷重検出器が検出した荷重が変動したときに異常と判断し、前記ガイダンス装置を作動させることを特徴とする請求項1に記載の燃料装荷作業支援システム。
  3. 前記装荷状態検出器は、燃料の装荷方向における位置を検出する位置検出器を有し、前記制御装置は、前記位置検出器が検出した燃料の装荷方向における位置に基づいて異常の原因を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料装荷作業支援システム。
  4. 前記ガイダンス装置は、表示装置を有し、前記制御装置は、前記原子炉容器に既に装荷されている燃料の位置と、前記位置検出器が検出した燃料の装荷方向における位置を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項3に記載の燃料装荷作業支援システム。
  5. 前記装荷状態検出器は、燃料の装荷状態を撮影するカメラを有し、前記制御装置は、前記カメラの撮影画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項4に記載の燃料装荷作業支援システム。
  6. 前記制御装置は、前記原子炉容器に既に装荷されている燃料の位置に応じた異常の対処方法を前記ガイダンス装置によりガイダンスさせることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料装荷作業支援システム。
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