JPH032327A - 鋼管の内面脱炭防止方法 - Google Patents

鋼管の内面脱炭防止方法

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JPH032327A
JPH032327A JP13544089A JP13544089A JPH032327A JP H032327 A JPH032327 A JP H032327A JP 13544089 A JP13544089 A JP 13544089A JP 13544089 A JP13544089 A JP 13544089A JP H032327 A JPH032327 A JP H032327A
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JP
Japan
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steel tube
heat treatment
graphite
decarburization
tube
Prior art date
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Application number
JP13544089A
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English (en)
Inventor
Seiji Tanimoto
征司 谷本
Mitsuaki Ichikawa
市川 光秋
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、軸受鋼鋼管等の機械構造用鋼管を脱炭性雰
囲気炉で熱処理する場合の管内面脱炭防止方法に関する
従来の技術 軸受鋼鋼管等の機械構造用鋼管は、球状化焼なまし処理
が施されるが、最終製品が高荷重下で使用されたり、あ
るいは切削加工を受けるために、管内外表面に脱炭が生
じると、強度不足や切削不良を引き起すことになる。
しかしながら、通常熱処理炉(例えば直火加熱式焼鈍炉
)は、脱炭(酸化)性雰囲気(Co 、 H20が主成
分)であるため、脱炭を防止しつつ熱処理することは容
易でない。このため、機械構造用鋼管については、熱処
理後に脱炭層を仕様以下まで研削除去する等の方法で対
処しているのである。
したがって、熱処理後に脱炭層除去を目的した表面研削
を行なう方法は、予め切削代を含んだ肉厚にしておく必
要があり、歩留ロスを余儀なくされるとともに研削工程
を必要とするため多大なコストアップを招く。
一方、連続炉において、管内外表面の酸化、脱炭を防止
するため、最近炉内雰囲気を制御し、鋼管をラジアント
チューブにより間接的に加熱する光輝焼なまし炉が、特
に引恢管の熱処理に多く適用されているが、直火加熱式
焼鈍炉においてはこのような脱炭防止対策の施しようが
なく、脱炭層の研削除去を余儀なくされているのである
なお、直火炉における管内面の酸化、脱炭防止方法とし
て、管に栓体を取付けて管内面への空気の流通を止めて
、管内の雰囲気のカーボンポテンシャルを一定に保持し
て脱炭を防止する方法があるが、管内面の脱炭防止効果
が十分でないため、やはり熱処理後に脱炭層除去を目的
とした表面研削を必要とし、熱処理中における脱炭防止
方法としては有効性に欠ける。
発明が解決しようとする課題 この発明は、特に直火加熱式焼鈍炉での鋼管の熱処理に
おいて、管内面の脱炭を十分に防止することができ、熱
処理後に脱炭層除去を目的とした表面研削を全く必要と
しない管内面の脱炭防止方法を提案しようとするもので
ある。
課題を解決するための手段 この発明は、連続炉における脱炭防止対策として、雰囲
気のカーボンポテンシャル管理を行なっている点に着目
し、直火加熱式焼鈍炉において管内面のカーボンポテン
シャルを上昇させる手段として、黒鉛を管内面に塗布す
る方法が有効であることを見い出した。
すなわち、この発明は熱処理前に黒鉛と高温で燃焼し難
い液体との混合物を当該管内面に塗布し、熱処理するこ
とによって、脱炭性雰囲気炉における管内面の脱炭を防
止する方法を要旨とするものである。
作   用 黒鉛に高湿で燃焼し難い液体を混合するのは、黒鉛単体
では熱処理中飛散するおそれがあるためである。
高温で燃焼し難い液体としては、特に限定するものでは
ないが、重油が好適である。その理由は、熱処理中に燃
焼し、熱処理後に除去不可能な残留物が付着しないから
である。
黒鉛と液体の混合割合は、特に限定しない。
黒鉛と液体の混合物を管内面に塗布する方法としては、
特に限定するものではなく、当該管の管端より混合物を
注入する等の方法でよい。
黒鉛と液体の混合物の塗膜厚は、管内面にすき間なく塗
布できればよく、特に限定しない。
熱処理前に、被熱処理鋼管の内面に黒鉛と液体の混合物
を塗布し、熱処理を行なうと、管内面に塗イ1された黒
鉛の作用により管母材内面の脱炭が防止される。
実  施  例 軸受用鋼管(材質: 5UJ2.寸法: 63.5φ×
5.Ot X 140002 >の管内面に、黒鉛と重
油の混合物(混合割合:  1:1 )を塗膜厚200
μmに塗布し、直火加熱式連続焼鈍炉で第1図に示す焼
鈍パターンで球状化焼鈍を施した場合の熱処理後の管内
面の脱炭層深さを、黒鉛無塗布の場合と比較して第2図
に示す。
本実施例における炉内雰囲気成分は、C02=10/1
5%、C0=0〜1%、H2o=10〜15%、H2=
2〜3%、残りN2からなる脱炭性雰囲気である。
第2図から明らかなごとく、黒鉛無塗布の場合脱炭仕様
0.2mを超えるものがあり、脱炭層除去を必要とする
のに対し、本発明では管内面無脱炭組織が得られた。
発明の詳細 な説明したごとく、この発明方法によれば、鋼管内面に
黒鉛と高温で燃焼し難い液体の混合物を管内面に塗布す
るだけで、脱炭性雰囲気炉での熱処理における管内面脱
炭をほとんど完全に防止することができるので、熱処理
後に脱炭層の研削除去が不要となり、球状化焼鈍を必要
とする軸受鋼鋼管等の機械構造用鋼管の歩留向上とコス
ト低減に大なる効果を奏するものでおる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例における球状化焼鈍パターン
を示す図、第2図は同上実施例における球状化焼鈍後の
管内面の脱炭層深ざを従来法と比較して示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 脱炭性雰囲気炉で鋼管を熱処理するに際し、熱処理前に
    、黒鉛と高温で燃焼し難い液体との混合物を当該管内面
    に塗布し、熱処理することを特徴とする鋼管の内面脱炭
    防止方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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