JPH03232747A - 撥水性ガラス - Google Patents
撥水性ガラスInfo
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- JPH03232747A JPH03232747A JP13753890A JP13753890A JPH03232747A JP H03232747 A JPH03232747 A JP H03232747A JP 13753890 A JP13753890 A JP 13753890A JP 13753890 A JP13753890 A JP 13753890A JP H03232747 A JPH03232747 A JP H03232747A
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Landscapes
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、車両用、住居用等のウィンドガラスなどに用
いて好適な撥水性ガラスに関する。
いて好適な撥水性ガラスに関する。
[従来の技術]
従来の撥水性カラスとして、ガラス基板と、該ガラス基
板の表面に積層されたシリコーンからなる撥水層とをも
つものがある。この撥水性ガラスは、カラス基板の表面
にポリジメチルシロキサン等を塗布、焼付けすることに
より得られるものであり、シリコーンからなる撥水層に
より撥水性及び防汚性が付与されるため、ウィンドガラ
スやガラスミラー等に用いられることにより雨天時等に
おいても好適な視界が確保可能となる。
板の表面に積層されたシリコーンからなる撥水層とをも
つものがある。この撥水性ガラスは、カラス基板の表面
にポリジメチルシロキサン等を塗布、焼付けすることに
より得られるものであり、シリコーンからなる撥水層に
より撥水性及び防汚性が付与されるため、ウィンドガラ
スやガラスミラー等に用いられることにより雨天時等に
おいても好適な視界が確保可能となる。
[発明が解決しようとする課題]
しかし、従来の撥水性ガラスは、ポリジメチルシロキサ
ン等の焼付けの際にガラス基板の内部に含まれるアルカ
リ成分が撥水層側に侵入しやすく、撥水層を構成するシ
リコーン自体が充分な耐アルカリ性を有していないもの
であるため、侵入後に拡散したアルカリ成分により撥水
層のシリコーンが加水分解を受け、長期間の使用により
、撥水層の劣化を生じやすいものであった。また、従来
の撥水性ガラスは、屋外で太陽光、雨風等にさらされて
使用された場合等に撥水層の表面から侵入したH+やO
H−がガラス基板と反応し、この反応により溶出したガ
ラス基板中のアルカリ成分がやはり撥水層側に侵入・拡
散しやすく、かかる面からも撥水層が劣化されやすいも
のであった。このため、従来の撥水性ガラスは、ガラス
基板と撥水層との接着性の低下から撥水層の剥離が誘発
され、撥水性の耐久性に欠けるものであった。
ン等の焼付けの際にガラス基板の内部に含まれるアルカ
リ成分が撥水層側に侵入しやすく、撥水層を構成するシ
リコーン自体が充分な耐アルカリ性を有していないもの
であるため、侵入後に拡散したアルカリ成分により撥水
層のシリコーンが加水分解を受け、長期間の使用により
、撥水層の劣化を生じやすいものであった。また、従来
の撥水性ガラスは、屋外で太陽光、雨風等にさらされて
使用された場合等に撥水層の表面から侵入したH+やO
H−がガラス基板と反応し、この反応により溶出したガ
ラス基板中のアルカリ成分がやはり撥水層側に侵入・拡
散しやすく、かかる面からも撥水層が劣化されやすいも
のであった。このため、従来の撥水性ガラスは、ガラス
基板と撥水層との接着性の低下から撥水層の剥離が誘発
され、撥水性の耐久性に欠けるものであった。
本発明は、上記従来の不具合に鑑みて鋭意検討した結果
得られたもので、耐久性に優れた撥水性をもつ撥水性ガ
ラスを提供することを目的とする。
得られたもので、耐久性に優れた撥水性をもつ撥水性ガ
ラスを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明の撥水性ガラスは、ガラス基板と、該ガラス基板
の表面に積層された無機系酸化物、炭化物及び窒化物の
少なくとも一種からなる中間層と、該中間層の表面に積
層されたシリコーンからなる撥水層とをもつことを特徴
とするものである。
の表面に積層された無機系酸化物、炭化物及び窒化物の
少なくとも一種からなる中間層と、該中間層の表面に積
層されたシリコーンからなる撥水層とをもつことを特徴
とするものである。
ガラス基板としては、車両用、住居用等に用いられる市
販のソーダライムガラスを採用することができる。また
、強化ガラス、合わせガラスであってもよい。
販のソーダライムガラスを採用することができる。また
、強化ガラス、合わせガラスであってもよい。
ガラス基板の表面に積層される中間層は、無機系酸化物
、炭化物及び窒化物の少なくとも一種からなる。無機系
酸化物としては、5102、A203、ITO(インジ
ウムティンオキサイド)、ZrO2、ZnO2、CeO
2等を採用することができる。炭化物としては、T i
cSwc等を採用することができる。窒化物としては、
TAN、Si3N+等を採用することができる。中間層
としてITOを採用した場合には、撥水性ガラスに電r
a遮蔽機能をも付加することができる。ざらに、中間層
は、無機系酸化物、炭化物及び窒化物の一種で積層され
たものであってもよく、複数種で積層されたものであっ
てもよい。なお、中間層の一部又は全部をAI、Cr等
の金属で積層することもできる。
、炭化物及び窒化物の少なくとも一種からなる。無機系
酸化物としては、5102、A203、ITO(インジ
ウムティンオキサイド)、ZrO2、ZnO2、CeO
2等を採用することができる。炭化物としては、T i
cSwc等を採用することができる。窒化物としては、
TAN、Si3N+等を採用することができる。中間層
としてITOを採用した場合には、撥水性ガラスに電r
a遮蔽機能をも付加することができる。ざらに、中間層
は、無機系酸化物、炭化物及び窒化物の一種で積層され
たものであってもよく、複数種で積層されたものであっ
てもよい。なお、中間層の一部又は全部をAI、Cr等
の金属で積層することもできる。
この中間層は、蒸着、イオンブレーティング、スパッタ
リングなどのPVD法により形成することが好ましい。
リングなどのPVD法により形成することが好ましい。
このような方法で形成すれば、ガラス基板に対して良好
な接着性をもって中間層が形成されるとともに、中間層
の表面を平滑な面として形成できるため中間層と撥水層
との密着性も向上し、本発明の効果をより有効に得るこ
とができる。
な接着性をもって中間層が形成されるとともに、中間層
の表面を平滑な面として形成できるため中間層と撥水層
との密着性も向上し、本発明の効果をより有効に得るこ
とができる。
また、この中間層の膜厚は、中間層を構成する材料及び
この中間層により撥水性ガラスを透明なものとするか不
透明なものとするか等で決定することができるが、アル
カリ成分の侵入及び拡散を効果的に防止するためには1
0002以上の膜厚に形成することが好ましい。
この中間層により撥水性ガラスを透明なものとするか不
透明なものとするか等で決定することができるが、アル
カリ成分の侵入及び拡散を効果的に防止するためには1
0002以上の膜厚に形成することが好ましい。
中間層の表面に積層される撥水層はシリコーンからなる
。シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、含フツ素シロキサンなどの
シロキサン系ポリマを用いることができる。この撥水層
はシロキサン系ポリマを所定の濃度の溶液として塗布し
て焼付けることにより形成することができる。
。シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、含フツ素シロキサンなどの
シロキサン系ポリマを用いることができる。この撥水層
はシロキサン系ポリマを所定の濃度の溶液として塗布し
て焼付けることにより形成することができる。
[作用]
本発明の撥水性ガラスは、ガラス基板と撥水層との間に
中間層を設けたものである。このため、焼付けの際、ガ
ラス基板中に含まれるナトリウム、カルシウムなどのア
ルカリ成分は、中間層により撥水層への侵入が阻止され
ると考えられる。また、屋外で太陽光、雨風等にさらさ
れて使用された場合等にも、表面から撥水層を通過して
侵入したH+やOH’″は中間層によりガラス基板へは
侵入しにくく、ガラス基板との反応が抑制され、一部反
応が行なわれ溶出したガラス基板中のアルカリ成分も中
間層により撥水層へは侵入しにくいと考えられる。
中間層を設けたものである。このため、焼付けの際、ガ
ラス基板中に含まれるナトリウム、カルシウムなどのア
ルカリ成分は、中間層により撥水層への侵入が阻止され
ると考えられる。また、屋外で太陽光、雨風等にさらさ
れて使用された場合等にも、表面から撥水層を通過して
侵入したH+やOH’″は中間層によりガラス基板へは
侵入しにくく、ガラス基板との反応が抑制され、一部反
応が行なわれ溶出したガラス基板中のアルカリ成分も中
間層により撥水層へは侵入しにくいと考えられる。
[実施例コ
以下、本発明を具体化した実施例を比較例とともに図面
を参照しつつ説明する。
を参照しつつ説明する。
(実施例1)
実施例1の撥水性ガラスは、第1図に示すように、ガラ
ス基板1と、このガラス基板1の表面に積層され膜厚が
3000^の二酸化珪素(SiO2)からなる中間層2
と、この中間層2の表面に積層され撥水性をもつジメチ
ルポリシロキサンh\らなる撥水層3とから構成されて
いる。
ス基板1と、このガラス基板1の表面に積層され膜厚が
3000^の二酸化珪素(SiO2)からなる中間層2
と、この中間層2の表面に積層され撥水性をもつジメチ
ルポリシロキサンh\らなる撥水層3とから構成されて
いる。
この撥水性ガラスは、次のようにして製造したものであ
る。まず、ガラス基板1として自動車のドア用市販ガラ
スを洗浄した。この後、電子ビーム蒸発法による真空蒸
着装置を用い、酸素雰囲気にて、ガラス基板1の表面に
二酸化珪素からなる中間層2を成膜した。成膜条件は、
蒸発源に二酸化珪素、酸素圧10− ’ 〜10− ”
Torr、基板加熱100〜300℃である。そして
、粘度1000〜10000csのジメチルポリシロキ
サンを0.5〜5.0wt%の濃度となるようにnヘキ
サンで稀釈した溶液を用意し、この溶液を中間層2の表
面に塗布し、70℃で15分乾燥した。次いで、これを
250℃で20分間焼付は処理を行ない、膜厚的20n
mの撥水層3を形成した。こうして実施例1の撥水性カ
ラスを製造した。
る。まず、ガラス基板1として自動車のドア用市販ガラ
スを洗浄した。この後、電子ビーム蒸発法による真空蒸
着装置を用い、酸素雰囲気にて、ガラス基板1の表面に
二酸化珪素からなる中間層2を成膜した。成膜条件は、
蒸発源に二酸化珪素、酸素圧10− ’ 〜10− ”
Torr、基板加熱100〜300℃である。そして
、粘度1000〜10000csのジメチルポリシロキ
サンを0.5〜5.0wt%の濃度となるようにnヘキ
サンで稀釈した溶液を用意し、この溶液を中間層2の表
面に塗布し、70℃で15分乾燥した。次いで、これを
250℃で20分間焼付は処理を行ない、膜厚的20n
mの撥水層3を形成した。こうして実施例1の撥水性カ
ラスを製造した。
(実施例2)
実施例2の撥水性カラスは、第1図に示す実施例1の撥
水性カラスと基本的に同一のものであるが、中間層とし
てITO(In203−10wt%5n02)を採用し
た点と、撥水層としてメチルハイドロジエンポリシロキ
サンを採用した点とか異なる。
水性カラスと基本的に同一のものであるが、中間層とし
てITO(In203−10wt%5n02)を採用し
た点と、撥水層としてメチルハイドロジエンポリシロキ
サンを採用した点とか異なる。
この撥水性カラスは、次のようにして得られたものであ
る。まず、実施例1と同様にガラス基板として自動車の
ドア用ガラスを洗浄した。この後、スパッタ装置を用い
て、到達真空度2.0X10SlOrr、l素導入i1
2.0x10− ’ T。
る。まず、実施例1と同様にガラス基板として自動車の
ドア用ガラスを洗浄した。この後、スパッタ装置を用い
て、到達真空度2.0X10SlOrr、l素導入i1
2.0x10− ’ T。
rr、更にArを導入したトータル圧力2.0×1Q−
11orrとして成膜を開始し、Rfパワ’lkw、基
板温度250℃の条件により、ガラス基板の表面に約3
0002のITOの成膜を完了した。そして、中間層を
もつガラス基板をスパッタ装置から取り出した。また、
メチルハイドロジエンポリシロキサンを5.Qwt%の
濃度となるようにトリクロロエチレンで稀釈するととも
にジブチル錫ジラウレート1wt%を含有させた溶液を
用意し、この溶液を中間層の表面に塗布し、至温(25
℃)で15分間保持し、膜厚的40nmの撥水層を形成
した。こうして実施例2の撥水性ガラスを製造した。
11orrとして成膜を開始し、Rfパワ’lkw、基
板温度250℃の条件により、ガラス基板の表面に約3
0002のITOの成膜を完了した。そして、中間層を
もつガラス基板をスパッタ装置から取り出した。また、
メチルハイドロジエンポリシロキサンを5.Qwt%の
濃度となるようにトリクロロエチレンで稀釈するととも
にジブチル錫ジラウレート1wt%を含有させた溶液を
用意し、この溶液を中間層の表面に塗布し、至温(25
℃)で15分間保持し、膜厚的40nmの撥水層を形成
した。こうして実施例2の撥水性ガラスを製造した。
(参考例)
参考例としての撥水性ガラスは、実施例2の撥水性ガラ
スと基本的に同一のものであるか、中間層としてA1を
採用してミラーガラスとした点が異なる。
スと基本的に同一のものであるか、中間層としてA1を
採用してミラーガラスとした点が異なる。
この撥水性ガラスは、次のようにして得られたものであ
る。まず、実施例1と同様にガラス基板として自動車の
ドア用ガラスを洗浄した。この後、スパッタ装置を用い
て、到達真空度2.0X10−5Torr、Ar導入後
2.OXI O−1T。
る。まず、実施例1と同様にガラス基板として自動車の
ドア用ガラスを洗浄した。この後、スパッタ装置を用い
て、到達真空度2.0X10−5Torr、Ar導入後
2.OXI O−1T。
rrとして成膜を開始し、基板を加熱しない条件により
、ガラス基板の表面に約1000ムのAの成膜を完了し
た。そして、実施例2と同様にして撥水層を形成した。
、ガラス基板の表面に約1000ムのAの成膜を完了し
た。そして、実施例2と同様にして撥水層を形成した。
こうして参考例の撥水性ガラスを製造した。
(比較例)
比較例として、中間層を形成しないでガラス基板に直接
撥水層を形成した撥水性ガラスを用意した。構成及び製
造方法は、中間層を形成しない点を除いて、実施例1と
同様である。
撥水層を形成した撥水性ガラスを用意した。構成及び製
造方法は、中間層を形成しない点を除いて、実施例1と
同様である。
(評価1)
撥水層の焼付けの際にあける撥水層の劣化を評価するた
め、二酸化珪素からなる中間層へのガラス基板からのア
ルカリ成分(Cab、Na20)の侵入の度合をEPM
Aで調べた。試験は、実施例1と同一の条件によりガラ
ス基板に膜厚が3000六の中間層を成膜した侵、これ
を250℃て20分間アニールすることにより行なった
。結果を第2図に示す。
め、二酸化珪素からなる中間層へのガラス基板からのア
ルカリ成分(Cab、Na20)の侵入の度合をEPM
Aで調べた。試験は、実施例1と同一の条件によりガラ
ス基板に膜厚が3000六の中間層を成膜した侵、これ
を250℃て20分間アニールすることにより行なった
。結果を第2図に示す。
第2図より中間層の表面より2000人までは、アルカ
リ成分は全く侵入していないことがわかる。
リ成分は全く侵入していないことがわかる。
すなわち、アルカリ成分は中間層のガラス基板に接する
表面から1000六の深さだけ侵入していることがわか
る。このため、中間層をもつガラス基板では、ガラス基
板中に含まれるアルカリ成分は中間層により移動が阻止
され、撥水層への侵入を有効に防止できることがわかる
。また、アルカリ成分の影響を排除するには中間層の膜
厚は、1000六以上であればよいことがわかる。
表面から1000六の深さだけ侵入していることがわか
る。このため、中間層をもつガラス基板では、ガラス基
板中に含まれるアルカリ成分は中間層により移動が阻止
され、撥水層への侵入を有効に防止できることがわかる
。また、アルカリ成分の影響を排除するには中間層の膜
厚は、1000六以上であればよいことがわかる。
(評価2)
屋外での使用等に於ける撥水層の劣化を評価するため、
実施例1、実施例2及び参考例の撥水性ガラスを用いて
、比較例のものとともに紫外線暴露試験(We t )
を行なった。
実施例1、実施例2及び参考例の撥水性ガラスを用いて
、比較例のものとともに紫外線暴露試験(We t )
を行なった。
試験は、スガ試験機(株)製の紫外線暴露試験機を用い
、ブラックパネル温度63℃、60分照射中、48分ド
ライ、12分ウェットの状況の条件下で行なった。そし
て、所定時間照射後における撥水層に対する水滴の接触
角の変化を測定し、撥水性の低下の度合を調べた。結果
を第3図に示す。
、ブラックパネル温度63℃、60分照射中、48分ド
ライ、12分ウェットの状況の条件下で行なった。そし
て、所定時間照射後における撥水層に対する水滴の接触
角の変化を測定し、撥水性の低下の度合を調べた。結果
を第3図に示す。
第3図より、比較例の撥水性ガラスでは照射時間が10
00時間を超えると接触角が半分に低下していることが
わかる。一方、実施例1のものでは1500時間照射し
た後でも接触角の低下の度合は非常に小さいことがわか
る。実施例2及び参考例のものも実施例1と同様の結果
を示した。この結果より、比較例では紫外線暴露試験(
we t )による撥水層の劣化が促進されることが明
らかであり、本実施例1.2及び参考例の撥水性ガラス
では紫外線暴露試験(we↑)による撥水層の劣化が少
ないことがわかる。この原因は、比較例の撥水性ガラス
では焼付けの際及び紫外線暴露試験(we↑)によって
撥水層にアルカリ成分が侵入しやすかったのに対し、実
施例1.2及び参考例のものではこれらによっても撥水
層にアルカリ成分が侵入しにくかったためであると考え
られる。
00時間を超えると接触角が半分に低下していることが
わかる。一方、実施例1のものでは1500時間照射し
た後でも接触角の低下の度合は非常に小さいことがわか
る。実施例2及び参考例のものも実施例1と同様の結果
を示した。この結果より、比較例では紫外線暴露試験(
we t )による撥水層の劣化が促進されることが明
らかであり、本実施例1.2及び参考例の撥水性ガラス
では紫外線暴露試験(we↑)による撥水層の劣化が少
ないことがわかる。この原因は、比較例の撥水性ガラス
では焼付けの際及び紫外線暴露試験(we↑)によって
撥水層にアルカリ成分が侵入しやすかったのに対し、実
施例1.2及び参考例のものではこれらによっても撥水
層にアルカリ成分が侵入しにくかったためであると考え
られる。
よって、実施例1.2及び参考例の撥水性ガラスは、比
較例のものと比較して、長期間の使用によっても、ガラ
ス基板と撥水層の接着性の低下及び撥水層の剥離が起こ
りにくく、耐久性に優れた撥水性を有していることがわ
かる。
較例のものと比較して、長期間の使用によっても、ガラ
ス基板と撥水層の接着性の低下及び撥水層の剥離が起こ
りにくく、耐久性に優れた撥水性を有していることがわ
かる。
[発明の効果]
以上詳述したように、本発明の撥水性ガラスは、ガラス
基板と撥水層との間に無機系酸化物、炭化物及び窒化物
の少なくとも1種からなる中間層を設けたことにより、
撥水層へガラス基板中のアルカリ成分が焼付けの際及び
屋外の使用の際等に侵入・拡散するのを有効に防止する
ことができ、かつ紫外線の影響による撥水層の劣化をも
有効に抑制することができるため、撥水性が低下するの
を効果的に防ぐことができる。
基板と撥水層との間に無機系酸化物、炭化物及び窒化物
の少なくとも1種からなる中間層を設けたことにより、
撥水層へガラス基板中のアルカリ成分が焼付けの際及び
屋外の使用の際等に侵入・拡散するのを有効に防止する
ことができ、かつ紫外線の影響による撥水層の劣化をも
有効に抑制することができるため、撥水性が低下するの
を効果的に防ぐことができる。
したがって、この撥水性ガラスは撥水性を長期間にわた
って維持することができる。
って維持することができる。
第1図は実施例1の撥水性ガラスの断面図、第2図は二
酸化珪素からなる中間層をもつガラス基板におけるアル
カリ成分の濃度と深さとの関係を示すグラフ、第3図は
紫外Ii暴露時間と接触角との関係を示すグラフである
。 1・・・ガラス基板 2・・・中間層 3・・・撥水層
酸化珪素からなる中間層をもつガラス基板におけるアル
カリ成分の濃度と深さとの関係を示すグラフ、第3図は
紫外Ii暴露時間と接触角との関係を示すグラフである
。 1・・・ガラス基板 2・・・中間層 3・・・撥水層
Claims (1)
- (1)ガラス基板と、該ガラス基板の表面に積層された
無機系酸化物、炭化物及び窒化物の少なくとも一種から
なる中間層と、該中間層の表面に積層されたシリコーン
からなる撥水層とをもつことを特徴とする撥水性ガラス
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2137538A JPH0649597B2 (ja) | 1989-08-24 | 1990-05-28 | 撥水性ガラス |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-217812 | 1989-08-24 | ||
JP21781289 | 1989-08-24 | ||
JP2137538A JPH0649597B2 (ja) | 1989-08-24 | 1990-05-28 | 撥水性ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03232747A true JPH03232747A (ja) | 1991-10-16 |
JPH0649597B2 JPH0649597B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=26470810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2137538A Expired - Lifetime JPH0649597B2 (ja) | 1989-08-24 | 1990-05-28 | 撥水性ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649597B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04130032A (ja) * | 1990-09-19 | 1992-05-01 | Tokai Rika Co Ltd | 撥水性ガラス |
EP0689962B2 (en) † | 1994-06-29 | 2005-07-06 | Murakami Kaimeido Co., Ltd | Vehicle mirror |
JP2005206447A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-08-04 | Kazufumi Ogawa | 撥水撥油防汚性ガラス板とその製造方法及びそれを用いた自動車と電磁調理器 |
WO2006089964A1 (fr) * | 2005-02-28 | 2006-08-31 | Glaverbel | Substrat pour revêtement hydrophobe |
JP2014531745A (ja) * | 2011-08-29 | 2014-11-27 | サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France | 背面に疎水性コーティングを有する薄膜太陽電池モジュール |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX2011010130A (es) * | 2009-03-27 | 2011-10-11 | Ppg Ind Ohio Inc | Espejo reflectante solar que tiene un recubrimiento protector y metodo de fabricacion del mismo. |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5281456U (ja) * | 1975-08-18 | 1977-06-17 | ||
JPS6110043A (ja) * | 1984-06-26 | 1986-01-17 | Asahi Glass Co Ltd | 防汚性を有する低反射率ガラス |
JPS6486101A (en) * | 1987-06-18 | 1989-03-30 | Toray Industries | Production of antireflecting article |
-
1990
- 1990-05-28 JP JP2137538A patent/JPH0649597B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5281456U (ja) * | 1975-08-18 | 1977-06-17 | ||
JPS6110043A (ja) * | 1984-06-26 | 1986-01-17 | Asahi Glass Co Ltd | 防汚性を有する低反射率ガラス |
JPS6486101A (en) * | 1987-06-18 | 1989-03-30 | Toray Industries | Production of antireflecting article |
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JPH04130032A (ja) * | 1990-09-19 | 1992-05-01 | Tokai Rika Co Ltd | 撥水性ガラス |
EP0689962B2 (en) † | 1994-06-29 | 2005-07-06 | Murakami Kaimeido Co., Ltd | Vehicle mirror |
JP2005206447A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-08-04 | Kazufumi Ogawa | 撥水撥油防汚性ガラス板とその製造方法及びそれを用いた自動車と電磁調理器 |
WO2006089964A1 (fr) * | 2005-02-28 | 2006-08-31 | Glaverbel | Substrat pour revêtement hydrophobe |
JP2014531745A (ja) * | 2011-08-29 | 2014-11-27 | サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France | 背面に疎水性コーティングを有する薄膜太陽電池モジュール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649597B2 (ja) | 1994-06-29 |
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Legal Events
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