JPH03232706A - 酸化物超伝導体の作製方法 - Google Patents

酸化物超伝導体の作製方法

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JPH03232706A
JPH03232706A JP2025526A JP2552690A JPH03232706A JP H03232706 A JPH03232706 A JP H03232706A JP 2025526 A JP2025526 A JP 2025526A JP 2552690 A JP2552690 A JP 2552690A JP H03232706 A JPH03232706 A JP H03232706A
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JP
Japan
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oxide superconductor
film
amorphous
oxide
superconductor
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Application number
JP2025526A
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English (en)
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Yasuhiko Takemura
保彦 竹村
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野 〕 本発明は酸化物超伝導体の作製方法に関する。
本発明において作製される酸化物超伝導体は、高臨界電
流密度を有するため、超伝導電磁石や超伝導送電、電力
貯蔵等に応用されうる。
〔従来の技術 〕
近年、発見された酸化物高温超伝導体はその高い臨界温
度のため多くの研究者を刺激し、基礎、応用とも数多く
の研究がなされてきた。しかしながら、現在まで実用化
には到っていない。その最大の理由は、酸化物超伝導体
の持つ電気伝導性の異方性のため、十分な臨界電流密度
を有する材料が得られないということにある。すなわち
、これらの高温超伝導体はその結晶軸のa及びb軸方向
には電流は流れやすいが、C軸方向には電流が流れにく
いという、2次元的な電子構造を持っている。したがっ
て、高い臨界電流密度を得るには、全ての結晶粒のC軸
が同じ方向に揃った(C軸配向した)多結晶体か単結晶
体が必要となる。しかしながら、一般に配向多結晶体や
単結晶体を作製することは極めて難しく、このことが実
用化の最大の問題点となっていた。
最近、酸化物超伝導体を溶融凝固させる際に、温度勾配
を有する炉で熱処理することによって、結晶の方向が揃
った多結晶体を作製することが行われ、実際に作製され
た試料の臨界電流密度は1テスラの磁場中において40
00A/cmzと実用化レヘルの大きさであった。しか
し、この方法は、 K試料を溶融させてから再結晶化さ
せるため、酸化物超伝導体は勿論であるが、基板等酸化
物超伝導体以外の物質をも高温にさらすことになり、例
えば酸化物超伝導体の薄膜を基板上に作製する場合にお
いては、超伝導材料が溶融する際に基板材料と反応する
ことにより、その組成が乱れ作製された超伝導薄膜の超
伝導特性が劣化してしまう等の問題が生じる。例えばイ
ツトリウム−バリウム−銅−酸素系超伝導体では、その
溶融過程において、酸化物超伝導体及び基板を1100
″C以上に加熱する必要が生じる。
[発明の目的] 本発明は、酸化物超伝導体の作製工程において、超伝導
材料と他の物質との反応等により、その超伝導特性を劣
化させることなく、配向した酸化物超伝導体の作製を行
うことを目的とする。
つまり、本発明は、従来行われている酸化物超伝導体の
作製において、超伝導材料の溶融という工程を用いずに
、配向した酸化物超伝導体の作製を行うことを目的とす
るものである。
[発明の構成 〕 本発明は、超伝導体を非晶質化する工程と、該超伝導材
料を空間的な温度勾配を有する炉中を移動させることに
より行われる熱処理により、配向した酸化物超伝導体の
作製を行うものである。
本発明における酸化物超伝導体の非晶質化は、例えば従
来の方法により作製された酸化物超伝導体多結晶体に対
し、高エネルギーレーザーの照射。
あるいはイオン打ち込み、電子線照射等の方法により容
易に行える。特に高エネルギーレーザー照射による方法
は、レーザーの波長を変えることによって1.1〜10
0μmの深さにわたって非晶質領域を形成することが可
能である。また、以上の方法においては、超伝導体の多
結晶体を作製した後に各種の処理を施すことにより、酸
化物超伝導体の非晶質化を行っているが、例えば、プラ
ズマ溶射法等の方法によって作製された膜は非晶質であ
るので、これを温度勾配を有する炉で熱処理することに
より良配向性の酸化物超伝導体膜を作製することが可能
である。
〔作用〕
再結晶という現象は、溶融状態にある物質が冷却される
過程におこるが、また、非晶質状態にある物質が、加熱
されることによっても起こりうることが知られている0
本発明ではこの非晶質状態からの再結晶化を利用して、
配向した材料の作製をおこなう。本発明人は酸化物超伝
導体の非晶質材料を加熱処理することによる結晶化の研
究において、温度勾配(1〜b に、酸化物超伝導体の非晶質材料をゆっくり(1〜10
0cm/hr)通過させることによって結晶化する際に
結晶が配向し、かつ長手方向に伸びることを見出した。
これは、比較的、温度の低い領域に発生した超伝導体の
小さな結晶を中心として、温度が上昇するにつれその結
晶を核として結晶成長が進み、一連の結晶成長が温度勾
配の方向に広がるためであると解釈される0通常、溶融
過程を有するプロセスでは、例えばミイットリウムーバ
リウムー銅−酸素系超伝導体(Tc=92K)では、1
100℃以上の高温が必要とされるが、この非晶質材料
を用いる方法では、非晶質材料の熱処理に用いる温度勾
配を有する炉の高温部分が950″C程度で配向した酸
化物超伝導体の作製が行え、膜状の材料であっても、高
温の影響による酸化物超伝導体と基板材料との反応は、
はぼ無視することができる。
以上のように本発明は非常に簡単な装置によって実行で
きる。
以下に実施例を示しさらに詳細に本発明を説明する。
〔実施例 〕
以下、本発明に係る酸化物超伝導体の作製方法の実施例
を掲げるが、この実施例は本発明の限定を意図したもの
ではない。
1旌1j− 本実施例は、酸化物超伝導体natcusOy IIの
作製に係るものである。
酸化物超伝導体YBagCusOyの厚さ50μmの膜
をスクリーン印刷法によって、酸化物Y2BaCuO5
多結晶基板上に作製した。酸化物超伝導体の粉末および
Y2BaCuO5多結晶基板は通常の固相反応法によっ
て作製した。基板の酸化物YzBaCuOs多結晶は、
その構成元素が本実施例において作製する酸化物超伝導
体の構成元素と同一とするものであり、基板と超伝導体
との反応等による超伝導体の組成の乱れを最小にするこ
とを考慮したものである。酸化物超伝導体粉末(X線回
折による結果から、はぼ単相であることを予め確認した
)をオクチルアルコールを用いてペーストにし、これを
YJaCuOs多結晶基板に塗布して乾燥させ、950
°Cの空気中で2時間焼成した。この方法で作製される
膜は、液体窒素温度での臨界電流密度は100A/cm
2程度である。これは各結晶粒がランダムな方向を向い
ているためであると考えられる。
次にこの酸化物超伝導体YBa2Cu:lOy膜に第1
図に示される装置によって、連続発振Nd:YAGレー
ザ光(波長1.06μm)を照射した。本実施例におお
いて、レーザーの出力を0.5Wとし、レーザー発進装
置(1)より発せられたレーザー光は、光学系(2)に
より、レーザービーム径を約30μmとなるように調整
する。以上の用に調整されたレーザービームを前工程に
おいて作成した超伝導体膜(3)に走査速度20m/s
、走査問隔25〜30μmにて照射した。ここで、レー
ザービームの走査は、超伝導体膜の作成された基板を載
せた担体ん移動により行った。このレーザー処理によっ
て膜は非晶質化した。このことはX線回折法によって確
かめられた。
この非晶質膜を第2図に示される、温度勾配をもった電
気炉で熱処理した。電気炉の温度は中央部で最も高く、
中心から左右対称の温度分布となる。この場合、中心の
温度は950°C1温度勾配は50°C/cmであった
。これに図の右から非晶質膜を入れ、1〜10cm/h
rの速度で左に移動させた。温度勾配を持った炉中の超
伝導体膜の移動は、結晶の十分な成長を促し、配向性の
良い膜を作成するためにもその移動速度は、本実施例で
示した如く十分緩慢である必要がある。また、反応は酸
素気流中でおこなった。本実施例において用いた基板材
料は、電気炉中の最高温度である950°C程度では十
分安定であり、高温の影響による基板材料と超伝導体膜
との反応は生じないと考えられる。
この様にして結晶化させた超伝導膜を、さらに400°
Cで12時間酸素中でアニールした。X線回折法から、
膜は基板に対してC軸が垂直であり、また、顕微鏡によ
る観察から、結晶粒が細長く伸びていることが認められ
た。典型的な結晶粒の大きさは400 μm×20μm
X5 μmであった。この膜の臨界電流密度を測定した
ところ、77K、無磁場で1500OA/cm2.77
K、1テスラの磁場中で500OA/C112であった
実施伍−呈 酸化物超伝導体YBa2Cu30.膜を作製側る場合に
ついて述べる。
本実施例においては、実施例1同様基板としてYJaC
uOs多結晶を用いた。本発明は高温度下において生じ
る酸化物超伝導材料と基板材料との反応を防くものであ
るが、基板として、作製する酸化物超伝導体と同一の構
成元素より成る材料を用いることにより、基板材料の酸
化物超伝導体中への混入による影響を最小に抑えようと
するものである。
YJaCu05多結晶基板上に、プラズマ溶射法により
組成式がY2aCuO5,で表される酸化物超伝導体の
非結晶膜を作製する。
プラズマ溶射法により作製される膜は、既に非結晶膜と
なっており、その膜厚を任意に変化させることは容易で
ある。本実施例においては、基板上に厚さ0.3+mの
Y2aCuO5,膜を作製する。
成膜に用いた装置の概要を第3図に示す。図中(7)は
、組成式YBazCu30yで表される超伝導体微粉末
であり、その粒径は約44μm以下となるように調整す
る。この微粉末が、キャリアガスにより図中(8)で発
生されたプラズマ炎中に運ばれ、溶融し、YzBaCu
Os多結晶基板(9”)上に溶射され、組成式YBaz
Cu30.で表される超伝導体非結晶膜が形成される。
ここでプラズマ炎は、入力パワー1゜5〜40KW、ア
ーク電流100〜800Aにおいて発生させ、アークガ
スとしてArを0.3m’/hrで供給する。
以上の工程により、基板上に厚さ0.3mmの酸化物超
伝導体膜を作製する。プラズマ溶射法により、非結晶で
あるが十分緻密な膜の作製が可能となる。
以上の工程により作製した酸化物超伝導体膜を第2図に
示した温度勾配を有する電気炉により熱処理する。電気
炉の温度設定は、実施例1同様、炉の中心から左右対称
に50″C/ h rとする。また、酸化物超伝導体の
電気炉中の移動速度は、1〜5cm/hrとする。移動
速度は、熱処理する超伝導体の厚みにより変化させ、厚
みが増せば移動速度は更に小さく設定すべきである。こ
れは、超伝導体の外部及び内部にわたって均一に再結晶
化し、良配向性の膜を作製する上で必要な操作である。
以上の熱処理により再結晶化された酸化物超伝導体膜を
更に400°Cで12時間アニールする。
本実施例により作製された膜は、X線回折分析の結果、
良配向性の酸化物超伝導体となっていることが確認され
た。また、この膜の臨界電流密度を測定したところ、7
7に無磁場において14500A/cm” 、77に、
1テスラの磁場中で4200A/cm”であり、本発明
により従来の方法に比べ、良好な超伝導特性を有する酸
化物超伝導体の作製が可能となる。
〔効果 ] 本発明により、配向性が無く、電気的にも特性の良くな
い多結晶酸化物超伝導体を実施例に示したように、非晶
質化させたのち温度勾配を有する炉でアニールすること
によって配向性を有し、臨界電流密度の大きな超伝導体
に改質するものである。本発明においては、配向性の向
上のため酸化物超伝導体及び基板を高温下にさらす必要
のある従来の方法に比べ、全工程にわたり低温での処理
が可能となり、高温による酸化物超伝導体の基板材料と
の反応による組成の乱れを生じることなく、良配向性の
酸化物超伝導体の作製を行うことができる。
以上のことから明らかなように、本発明は工業上有益な
発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、レーザー照射装置の概要を示すものである。 第2図は、超伝導体の熱処理に用る温度勾配を有する炉
の概要を示すものである。 第3図は、プラズマ溶射蒸着装置の概要を示したもので
ある。 レーザー(Nd : YAGレーザ−)発生装置光学系 試料(超伝導体膜) 試料台 ヒーター 石英管 酸化物超伝導体微粒子 プラズマ炎発生部 YzBaCu05多結晶基板 / 図 〈− −〉

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非晶質化した酸化物超伝導体材料を温度勾配を有す
    る炉で熱処理することを特徴とする酸化物超伝導体の作
    製方法。 2、特許請求の範囲第1項記載の酸化物超伝導体の作製
    方法において、酸化物超伝導体の非晶質化を酸化物超伝
    導体に高エネルギーレーザー光を照射することにより行
    うことを特徴とする酸化物超伝導体の作製方法。
JP2025526A 1990-02-05 1990-02-05 酸化物超伝導体の作製方法 Pending JPH03232706A (ja)

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