JPH0323134Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は特にゲル状、粉体、固形状の化粧料等
を収納することのできる収納容器に関する。

「従来の技術」 従来、この種の化粧料を収納する収納容器とし
てコンパクトが一般的であるが、このコンパクト
は化粧料が収納された皿部材の上面がパフやスポ
ンヂが使用できるように全面にわたつて開く構造
になつている。このため、皿部材の周囲にパフや
スポンヂの使用等によつて該皿部材に収納された
化粧料が付着して汚れ、きたなくなるとともに、
皿部材に収納された化粧料が飛び散りやすいとい
う欠点があつた。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、開口
部が小さく、内部に収納された化粧料等が飛び散
りずらくかつ塗布具の収納も容易にできる収納容
器に得るにある。

「本考案の目的を達成する手段」 本考案は内部に化粧料等を収納することのでき
る長孔状の開口部が形成された収納容器本体と、
この収納容器本体の長孔状の開口部に連通するよ
うに形成された塗布部出入れ孔と、この塗布部出
入れ孔より塗布部を前記収納容器本体内に入れ前
記長孔状の開口部に沿つて移動させることのでき
る塗布体と、前記収納容器本体に回動可能に備え
られた前記長孔状の開口部および塗布部出入れ孔
とを開閉することができかつ閉じた状態で前記収
納容器本体に前記塗布体を収納することのできる
カバーとからなることを特徴としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第４図の実施例において、１は内
部に固形状の化粧料２が収納される収納容器本体
で、この収納容器本体１は円筒状に形成され上部
壁１ａに軸心方向の長孔状の開口部３と、この開
口部３の端部に接続する塗布部出入れ孔４とが形
成されている。５は塗布体で、この塗布体５は前
記収納容器本体１の一側部の外形形状と同じ外形
形状となるように形成された握り部６と、この握
り部６の一端に固定され、他端が前記収納容器本
体１の長孔状の開口部３内に移動可能に挿入され
る板状のアーム７と、このアーム７の先端に固定
された前記収納容器本体１の塗布部出入れ孔４よ
り出入れ可能なスポンジ状の塗布部８とから構成
されている。９は前記収納容器本体１の上部の開
口部３、塗布部出入れ孔４および前記塗布体５の
塗布部８を、第２図に示すように収納容器本体１
に収納した状態で覆うことのできるカバーで、こ
のカバー９は前記収納容器本体１に回動可能に枢
支され、内壁面にはスポンヂやゴムなどの弾性材
１０が接着固定され、収納容器本体１の開口部３
や塗布部出入れ孔４を確実に密閉できるように構
成されている。１１は前記カバー９の遊端部の略
中央部に形成した収納時に前記収納容器本体１に
形成した係合突起１２と係合する係合片である。

上記構成の化粧料収納容器１３にあつては収納
時には第２図に示すように塗布体５の塗布部８と
アーム７とが収納容器本体１とカバー９との間に
収納されるとともに、握り部６は収納容器本体１
が延長した状態となつて側部に位置する。このた
め、コンパクトに収納された状態となる。また、
長孔状の開口部３および塗布部出入れ孔４はカバ
ー９によつて覆われ、収納容器本体１内の化粧料
２が該部より外部に漏れ出ることがない。

「本考案の異なる実施例」 次に第５図ないし第１１図に示す本考案の異な
る実施例につき説明する。なお、これらの実施例
の説明に当つて、前記本考案の実施例と同一構成
部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。

第５図の実施例において、前記本考案の実施例
と主に異なる点は、収納容器本体１内を化粧料２
の収納室１４と、塗布体５の収納時の塗布部８の
収納室１５とを形成した点で、このように構成し
ても良い。

第６図および第７図の実施例において、前記本
考案の実施例と主に異なる点は、収納容器本体１
の上壁面１ａに棒状のアーム７Ａのアーム収納凹
部１６を形成した点で、このように構成すること
により、収納容器本体１に確実に塗布体５を収納
させることができる。第８図および第９図の実施
例において、前記本考案の実施例と主に異なる点
は、収納容器本体１内に塗布体５の塗布部８を収
納する収納室１５を化粧料収納室１４とは密閉を
図れる仕切壁１７を介して設けるとともに、カバ
ー９に長孔状の開口部３および塗布部出入れ孔４
を密閉できるゴム等で成形された密閉体１８を備
えた点で、このように構成することによつて、収
納容器本体１内にゲル状あるいは液状のものを収
納しても外部へ漏れ出ることがない。

第１０図および第１１図の実施例において、前
記本考案の実施例と主に異なる点は、塗布体５の
アーム７Ｂによつて収納容器本体１に形成した長
孔状の開口部３および塗布部出入れ孔４を密閉で
きるようにした点で、このように構成しても良
い。

なお、前記本考案の実施例では化粧料を収納す
る収納容器について説明したが、本考案はこれに
限らず、ノリやその他の液状、ゲル状物、固形
物、液状のものを流し込んで固形化したもの等ど
んなものを収納しても良い。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては次に列挙する効果がある。

(1) 収納容器本体に長孔状の開口部および塗布部
出入れ孔との開口部が形成されているだけであ
るので、収納容器本体内に収納された化粧料が
開口部より漏れ出ずらい。したがつて、汚れに
くく、きれいに使用することができる。

(2) 収納容器本体に回動可能に取付けられたカバ
ーを閉じることによつて塗布体を収納できるの
で、その操作が容易であるとともに、使用時に
塗布体を捜したりすることなく使用できる。

(3) 化粧料等を収納する収納容器本体に形成した
開口部が従来に比べ非常に小さいので、収納容
器本体内の化粧料等をこぼしたり、落したりす
る事故を著しく低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す説明図、第２
図は本考案の一実施例の収納状態を示す説明図、
第３図は第２図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第４図
は第２図のＢ−Ｂ線に沿う断面図、第５図，第６
図および第７図，第８図および第９図，第１０図
および第１１図はそれぞれ本考案の異なる実施例
を示す説明図である。 １……収納容器本体、１ａ……上部壁、２……
化粧料、３……開口部、４……塗布部出入れ孔、
５……塗布体、６……握り部、７，７Ａ，７Ｂ…
…アーム、８……塗布部、９……カバー、１０…
…弾性体、１１……係合片、１２……係合突起、
１３……化粧料収納容器、１４……化粧料収納
室、１５……塗布部収納室、１６……アーム収納
凹部、１７……仕切壁、１８……密閉体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 内部に化粧料等を収納することのできる長孔
   状の開口部が形成された収納容器本体と、この
   収納容器本体の長孔状の開口部に連通するよう
   に形成された塗布部出入れ孔と、この塗布部出
   入れ孔より塗布部を前記収納容器本体内に入れ
   前記長孔状の開口部に沿つて移動させることの
   できる塗布体と、前記収納容器本体に回動可能
   に備えられた前記長孔状の開口部および塗布部
   出入れ孔とを開閉することができかつ閉じた状
   態で前記収納容器本体に前記塗布体を収納する
   ことのできるカバーとからなることを特徴とす
   る化粧料等の収納容器。 ２ 収納容器本体は筒状に形成されていることを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の化粧料等の収納容器。 ３ 収納容器本体は内部に化粧料等の収納室と塗
   布体の塗布部収納室が形成されていることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項または
   第２項記載の化粧料等の収納容器。 ４ 塗布体は収納時に収納容器本体の一側面に位
   置し、該収納容器本体の外形状と同形状に形成
   された握り部と、一端が前記握り部に固定され
   他端が収納容器本体の長孔状の開口部内に挿入
   された移動可能なアームと、このアームの先端
   に固定された前記収納容器本体の塗布部出入れ
   孔より出入れすることのできる塗布部とから構
   成されていることを特徴とする化粧料等の収納
   容器。