JPH03228067A - カプセルトナー - Google Patents

カプセルトナー

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JPH03228067A
JPH03228067A JP2022801A JP2280190A JPH03228067A JP H03228067 A JPH03228067 A JP H03228067A JP 2022801 A JP2022801 A JP 2022801A JP 2280190 A JP2280190 A JP 2280190A JP H03228067 A JPH03228067 A JP H03228067A
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弘朗 在間
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真法、静電記録法および磁気記録法な
どに用いられるカプセルトナーに関するものであり、さ
らに詳しくは、圧力定着に適したトナーに関するもので
ある。
[従来技術の説明コ 従来、電子写真法としては、一般に光導電性物質からな
る感光体上に、種々の方法で電気的潜像を形成した後、
該潜像をトナーを用いて現像し、このトナー像を紙等の
転写材に転写した後、定着して可視化する方法が汎用さ
れており、上述のトナー像を紙などに定着する方法とし
ては熱定着、溶剤定着、圧力定着の3方式が知られてい
る。
昨今、環境上の問題等から溶剤定着はほとんど用いられ
ていない。現在量も一般的な方式は熱ローラによる熱定
着方式である。この方法は、熱ローラにより転写材上の
トナー像を軟化・圧着するため定着の強度が優れている
。しかしながら、定着ローラの加熱は電気ヒーターで行
なうため、スイッチを入れてから複写可能になるまでヒ
ートアップ時間を必要とし、さらに、常時定着ローラを
高温に加熱しておく必要がある。そのため、熱定着方式
を採用しているほとんどのプリンタ・複写機は、消費電
力かlkwを越え、さらにその半分以上の電力が定着器
を加熱するのに消費されている。一方、圧力定着方式は
、上述の様な待時間を必要とせず、加熱のための電気エ
ネルギーを消費しない、定着装置か簡単な構造であるな
どの利点かあり有用である。しかし、従来の圧力定着ト
ナーは、圧力ローラーに30 k g / c mもの
高い圧力を付与しなければ良好な定着画像か得られず、
このような高い圧力を付与することにより、紙のカール
、光沢化、シワ等が生しる欠点がある。
そこで、可能な限り低い圧力で定着可能なトナーの開発
か強く望まれている。
このような問題を解決する手段として、低圧力で定着可
能な芯物質を樹脂等の殻物質で包んだいわゆるカプセル
トナーというものか提案されている。例えば、特開昭4
8−71648号公報に開示されているような液状物質
を芯とするカプセルトナー、また特開昭48−7503
2号公報に開示されているような軟質固体物質を芯とす
るカプセルトナーか知られている。
しかし、従来知られている液状物質を芯とするカプセル
トナーは、トナーとして本来必要とされる緒特性を必す
しも具備していない。この理由としてオフセット現象の
発生と定着直後は定着強度か弱いため画像か剥がれやす
いことを挙げることができる。カプセルトナーは、定着
ローラーの圧力でカプセルが破壊されて外に放出された
定着物質が紙に接着することで定着するが、この時放出
された定着物質は接触している定着ローラにも接着しや
すく、そうした場合トナー像の一部がローラー表面に付
着・転移し、次の被定着シートにこれが再転移する所謂
オフセット現象を生じ被定着シートを汚すことがある。
こうしたオフセット現象を防ぐ方法として芯中にシリコ
ンオイル等を含有させる方が提案されている。
また、定着に際してカプセル内部より放出された該定着
物質は液状であるため乾燥固化または硬化して十分な定
着強度が得られるまでに時間かかかる。そのため定着直
後から定着物質か乾燥固化または硬化するまでは画像か
剥がれやすく、裏写りしやすい等の問題か生じるため、
定着物質が乾燥固化または硬化するまでの時間はできる
たけ短いことか望まれている。この問題に関しては、現
在具体的な解決方法は提案されていない。
[発明か解決しようとする課題] 上述のような方法によってオフセット現象は防止できる
か、本発明者の検討によると、オフセット現象の防止は
完全でなく、また、シリコンオイル等はひじょうに揮発
あるいは硬化しにくいため、それを含有する定着物質の
乾燥固化または硬化する時間は長くなり、定着性に悪影
響を及ぼす等の問題点があることがわかった。
本発明は以上のごとき事情に基づいてなされたものであ
って、その目的は、オフセット現象をともなわずに低圧
力で定着でき、しかも定着後、定着画像の剥かれや裏写
りの発生しないトナーを提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる本発明の目的は、定着成分と着色剤を含む芯物質
と該芯物質の周囲を被覆する外殻とから構成されるマイ
クロカプセル形態のトナーにおいて、該芯物質を構成す
る定着成分が重量平均分子量500〜100.000の
樹脂と該樹脂を溶解もしくは膨潤することのできる有機
溶剤とからなり、該樹脂を定着成分全体に対して40〜
95重量%含有することを特徴とするカプセルトナーに
より達成される。
本発明における定着成分を構成する樹脂は、重量平均分
子量がゲルパーミュエーション・クロマトグラフィー(
G P C)によって測定された値が500〜100.
000であることが必要であり、より好ましくは1.0
00〜50.000である。
樹脂の重量平均分子量が500より小さいと樹脂のフィ
ルム形成性が悪いために定着画像を折り曲げたりすると
はがれやすくなる。また、100゜000より大きいと
定着成分の粘度が著しく高(なるためオフセット現象が
発生しやすく、また十分な定着強度の得られるまでの時
間が長くなるため好ましくない。
また、定着成分を構成する樹脂は、定着成分全体に対し
て40重量%〜95重量%含有されることが必要であり
、より好ましくは50重量%〜85重量%である。定着
成分中の樹脂の含有量が40重量%より少ないと、定着
に寄与する固形分が少ないため、定着後残存するカプセ
ルトナーの殻を紙上に固定できず、十分な定着強度が得
られない。また、95重量%より多いと定着成分の粘度
が著しく高くなるためオフセット現象が発生しやす(、
また十分な定着強度の得られるまでの時間か長くなり本
発明の目的を達成できなくなる。
本発明において定着成分に用いられる樹脂としては、ス
チレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、スチレン−無水マ
レイン酸樹脂、その他ロンン系、テルペン系、石油系、
クマロン系、脂肪族炭化水素系樹脂、または、スチレン
、p−メチルスチレン、p−クロルスチレン等のスチレ
ン及びその誘導体、酢酸ビニル等のビニルエステル類、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸グリシジ
ル等のメタクリル酸エステル類、アクjル酸n−ブチル
、アクリル酸2−エチルへキシル等のアクリル酸エステ
ル類等のビニル系単量体を重合して得られる樹脂等を挙
げることかでき、これらは単独もしくは2種類以上組合
せて用いることができる。
具体的には、例えば“ハイマー 5T−73、S BM
−100,S BM−73(工注化成製スチレン系樹脂
)、“A−C”ポリエチレン(米国アライド社製低分子
量ポリエチレン)、“SMA”レジン(アーコケミカル
社製低分子量スチレン−無水マレイン酸樹脂)、“ピコ
ラスチック”D−75、同D100.同D−125、同
D−150、同E−50、同E−75、同E−100、
同E125(エツゾ・スタンダード石油製スチレン樹脂
)などが挙げられるが、これらに限定されない。
定着成分を構成する有機溶剤としては、上記樹脂を溶解
もしくは膨潤させるが、後の工程で形成する殻を溶解も
しくは膨潤することかない沸点100°C〜350°C
のものか好ましいか、樹脂を溶解しないものであっても
有機溶剤の一部として用いることかできる。
かかる有機溶剤の例としては、例えばノナン、デカン、
ドデカン、フェニルキンリルエタン、ジエチルジフェニ
ル、“アイソパー ■−1、L、、M(エクソン化学製
脂肪族炭化水素)、ナフサNo。
6(エクソン化学製炭化水素)および“シェルソーノビ
71 (シェル化学製炭化水素)等が挙げられる。
着色剤としては、従来のトナーに用いられている各種の
顔料や染料等の全てを用いることかでき、例えば、カー
ボンブラック、ニグロシン染料、ランプブラック、アニ
リンブルー、フタロシアニンブルー、ウルトラマリンブ
ルー、クロムイエローヘンジジンエロー、黄鉛、ベンガ
ラ、ローダミンレーキBル−キレッド、クロムグリーン
、マラカイトグリーン、あるいはこれらの混合物を挙げ
ることができる。
また、本発明のトナーは磁性トナーとして構成させるこ
とができ、この場合、使用される磁性体としてはフェラ
イト、マグネタイトを始めとする鉄、コベルト、ニッケ
ルなどの強磁性を示す金属もしくは合金またはこれらの
元素を含む化合物、或いは強磁性元素を含まないが適当
な熱処理によって強磁性を示すようになる合金、例えば
マンガン−銅〜アルミニウム、マンガン−銅、二酸化ク
ロム等を挙げることかできる。この場合、磁性体は着色
剤の役割も果す。なお、磁性体をトナーに含有させる場
合、そのまま、つまり未処理のままで使用しても良いが
、シラン系やチタン系のカップリング剤で処理してから
使用しても良い。
本発明におけるカプセル構造の形成は公知のカプセル化
技術、例えば界面重合法や1n−sitU重合法が有効
に利用できる。勿論、スプレードライ法や相分離法等も
利用できる。
ここで界面重合法とはお互に相溶しない2つの液体の界
面で各液体に別々に添加しであるリアクタントを重縮合
せしめ、両液体に不溶のポリマー被膜を界面に形成させ
るもので、通常は油相に酸クロライドやイソシアネート
等を含ませ、水相にアミン、アルコール等を加えている
ことが多い。
これらの例としては特開昭54−76233号、同57
−179860号、特公昭38−19578号等の公報
に記載されている。またin−situ重合法とは、マ
イクロカプセル被膜を連続層の片方のみから形成させる
方法で、これらの例としては特公昭36−9168号、
同49−.45133号などの公報に記載されている。
本発明のカプセルトナーの外殻を構成する物質は特に制
限はないか、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂などか実用上好ましく用いられる。特
に好ましくはポリウレア樹脂およびポリウレタン樹脂で
ある。
これらの樹脂は単独もしくは2種類以上組合せて用いる
ことかできる。
ポリウレアは多官能イソシアネートと多官能アミンの反
応によって得られ、ポリウレタンは多官能イソシアネー
トと多官能ヒドロキシ化合物の反応によって得られる。
かかる多官能イソシアネートとしては、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、p−フェニレンンイソシアネート、
2.4−トリレンジイソシアネート、2.6−1−リレ
ンンイソシアネート、3.3゛−ジメチル−ジフェニル
−4,4゛−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4
,4゛−ジイソシアネート、3.3゛ −ジメチル−ジ
フェニルメタン−4,4゛ −ジイソシアネート、ナフ
タレン−1,5−ジイソシアネート1、トリフェニルメ
タン−トリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニル
イソシアネート、ヘキサントリオールとへキサメチレン
ジイソシアネートの付加物、トリレンジイソシアネート
とトリメチロールプロパンの付加物、キシリレンジイソ
シアネートとトリレンジイソシアネートの付加物等を挙
げることができ、これらは単独もしくは組合せて使用す
ることができる。
以上のごとき多官能イソシアネートと反応してポリウレ
アを与える多官能アミンとしては、エチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、フェ
ニレンジアミン、キシリレンジアミン、トリエチレンテ
トラミン、ピペラジン、2.5−ジメチルピペラジン等
を挙げることができる。
また、上記多官能イソシアネートと反応してボッウレタ
ンを与える多官能ヒドロキシ化合物としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ビスフェ
ノールA1水などを挙げることができる。これら多官能
アミンと多官能ヒドロキシ化合物は併用することもでき
る。
本発明のカプセルトナーの製造法を一例を挙げて説明す
ると、まず樹脂、有機溶剤、着色剤と多官能イソシアネ
ートまたはをサンドグラインダー等を用いて均一に混合
して原料混合物を調整する。
このようにして得られた原料混合物は次いで水中に投入
され、ホモミキサー等により所望の粒径にまで微粒子化
される。微粒子の大きさとしては、特に制限はないか、
好ましくは3〜30μm1より好まし、くは5〜20μ
mである。
微粒←化の工程で微粒子同志の凝集を防ぎ、微粒子の大
きさを均一にする為に分散安定剤を添加することか好ま
しい。使用可能な分散安定剤としては、パ−ラビアゴム
、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、ポ
リアクリル酸、ビニルベンゼンスルホン酸系共重合体、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、可溶
性デンプン、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶
性高分子、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、リ
ン酸三カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化第二鉄
、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、ベン
トナイト等の無機微粒子、カチオン系界面活性剤、アニ
オン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等を単独ある
いは2種以上混合して用いることができる。
このようにして得られた微粒子分散液に多官能アミンま
たは多官能ヒドロキシ化合物を加えて界面重合反応を行
ないカプセル構造を形成する。この時に殻の形成を十分
に行なうために反応系を加熱しても良い。加熱する温度
としては400C〜60℃が好ましい。
界面重合反応によりカプセル構造を形成した後、トナー
分散液からトナーを洗浄・分離して、トナー粒子をオー
ブン等で乾燥することにより本発明のカプセルトナーが
得られる。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが本
発明はこれらに限定されない。
実施例1 ハイマー SBM−100(三重化成製スチレンーアク
リル系樹脂、重量平均分子量15.000)30gをフ
ェニルキシリルエタン25gに溶解し、次いでこの樹脂
溶液55gと磁性体(EPT−1000:戸田工業(練
製)35g、“コロネート”L(多官能性イソンアネー
ド日本ポリウレタン■製)22gを15℃に冷却しなが
らサンドグラインターで30分混合してトナー原料液を
得た。この原料液を1%ポリビニルアルコール水溶液4
00m1にホモミキサー(特殊機化工業■製)を用いて
乳化して平均粒子径12μの懸濁液を得た。この懸濁液
を三つロフラスコに移し、撹拌しながらキシリしレジア
ミン10%水溶液30gを15分かけて滴下した。滴ト
′後60℃で4時間撹拌して殻を形成した。殻形成後、
トナーを遠心分離機を用いて純水31で洗浄し、乾燥し
てカプセルトナーを得た。
このトナーをジャンピング現像器で画出し、未定着画像
を線圧15kg/cmの圧力定着器で定着したところ定
着性は良好であり、オフセット現象も発生しなかった。
実施例2 スチレンモノマー(君津製薬掬製)50g、2−エチル
ヘキシルアクリレートモノマー(ナカライテスク(練製
)30g、フェニルキシリルエタン20g1アゾビスイ
ソブチロニトリル(和光紬薬玉業■製)1.6g、ドデ
シルメルカプタン1゜5gを冷却管付三ロフラスコにい
れ、窒素気流下で80℃8時間重合して、樹脂含有量8
0重量%のポリマー溶液を得た。この溶液中の樹脂の重
量平均分子量はGPCの測定により24,000であっ
た。このポリマー溶液55gと磁性体(EPT−100
0:戸田工業■製)35g、  “コロネート”203
0 (、多官能性イソシアネート、日本ポリウレタン(
練製)22gを15°Cに冷却しなからサンドグライン
ダーで30分混合してトナー原料液を得た。この原料液
を1%ポリビニルアルコール水溶液400m1にホモミ
キサー(特殊機化工業(練製)を用いて乳化して平均粒
子径12μの懸濁液を得た。この懸濁液を三つロフラス
コに移し、撹拌しなからジエチレントリアミン2.5%
水溶液50gを15分かけて滴下した。滴下後60℃で
4時間撹拌してカプセル構造を形成した。
カプセル構造形成後、遠心分離機を用いて純水31で洗
浄し、乾燥してカプセルトナーを得た。
このトナーをジャンピング現像器で画出し、未定着画像
を線圧15kg/cmの圧力室0着器で定着したところ
定着性は良好であり、オフセット現象も発生しなかった
実施例3 スチレンモノマー(君津製薬(m製) 20 g12エ
チルヘキシルアクリレートモノマー(ナカライテスク(
練製)15g、“アイソパー”M(脂肪族炭化水素・エ
クソン化学製)15g、アブビスイソブチロニトリル(
和光紬薬工業(中型)0,5g1四臭化炭素1.2gと
磁性体(EPT−1000二戸田工業■製)35g、“
コロネート”L(多官能性イソシアネート二日本ポリウ
レタン■製)22gを15°Cに冷却しながらサンドグ
ラインターで30分混合してカプセル原料液を得た。
この原料液を水酸化アルミニウムの1.8%分散液40
0m1にホモミキサー(特殊機化工業■製)を用いて乳
化して平均粒子径13μの懸濁液を得た。この懸濁液を
三つロフラスコに移し、撹拌しなからキシリレンジアミ
ン10%水溶液30gを15分かけて滴下した。滴下後
フラスコ内を窒素置換し70℃に昇温しで6時間撹拌し
てカプセル化および芯モノマーの重合を行なった。
反応終了後水酸化アルミニウムを塩酸で分解し、遠心分
離機を用いて純水3Iで洗浄し、乾燥してカプセルトナ
ーを得た。
このトナーの芯中の樹脂含有量は70重量%で、その重
量平均分子量はGPCの測定により7,000であった
このトナーをジャンピング現像器で画出し、未定着画像
を線圧15kg/cmの圧力定着器で定着したところ定
着性は良好であり、オフセット現象も発生しなかった。
比較例1 実施例1において重量平均分子量200.000のスチ
レン−アクリル系樹脂を用いた他は同様にしてカプセル
トナーを得た。このトナーを実施例1と同様にして定着
したところオフセット現象が発生し、定着性も悪かった
比較例2 実施例2において定着成分としてGPCの測定による重
量平均分子量が30.000で、樹脂含有量が30重量
%のポリマー溶液を用いる以外は、同様にしてカプセル
トナーを得た。このトナーを実施例1と同様にして定着
したところオフセット現象は発生しなかったが、定着性
は悪かった。
比較例3 実施例3において四臭化炭素を用いない以外は同様にし
てカプセルトナーを得た。このトナーの芯中のポリマー
の重量平均分子量はGPCの測定により130.000
であった。このトナーを実施例1と同様にして定着した
ところオフセット現象が発生し、定着性も悪かった。
[定着性評価コ 定着性の評価は次のようにして行なった。
定着後15分経過した定着サンプルのベタ黒部を用いて
、これに市販の粘着テープを1kgの分銅で圧着した後
、ゆっくりと剥がして、この操作の前後の反射濃度の変
化(残存率)を百分率で評価した。結果を次に示す。
以上のように本発明のカプセルトナーは定着画像の剥が
れや裏写りの発生せず、定着性か良好であることがわか
る。
[発明の効果] 本発明は上述のごとく構成したので、耐オフセット性が
よく十分な定着強度が得られるまでの時間が短いカプセ
ルトナーを提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 定着成分と着色剤を含む芯物質と該芯物質の周囲を被覆
    する外殻とから構成されるマイクロカプセル形態のトナ
    ーにおいて、該芯物質を構成する定着成分が重量平均分
    子量500〜100,000の樹脂と該樹脂を溶解もし
    くは膨潤することのできる有機溶剤とからなり、該樹脂
    を定着成分全体に対して40〜95重量%含有すること
    を特徴とするカプセルトナー。
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