JPH03227488A - 製紙用添加剤 - Google Patents

製紙用添加剤

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JPH03227488A
JPH03227488A JP1886790A JP1886790A JPH03227488A JP H03227488 A JPH03227488 A JP H03227488A JP 1886790 A JP1886790 A JP 1886790A JP 1886790 A JP1886790 A JP 1886790A JP H03227488 A JPH03227488 A JP H03227488A
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謙三 清田
Takashi Yodotani
淀谷 隆
Hirotoshi Toki
宏俊 土岐
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は製紙用添加剤に関するものである。
詳しくは、多量の塩類が存在する抄紙系において幅広い
PH領領域紙力増強効果が発揮される紙力増強剤に関す
るものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕近年、
森林資源であるバルブの育効利用のため古紙の使用比率
は増える傾向にあり、一方製紙プロセスにおいては、排
水規制等の問題による白水の完全クローズド化や抄紙P
Hの中性領域化が行われてきている。こういった状況の
中で、古紙の使用量増加は種々の製造上の問題を招くが
、とりわけ紙力の低下は大きな問題である。これを補う
ために従来ポリアクリルアミド系の紙力増強剤が使用さ
れているが、クローズド化された系内に古紙由来の各種
電解質が多量に蓄積するため従来のポリアクリルアミド
紙力増強剤では効果が薄(なる。また古紙原料によって
は炭酸カルシウム等の含育率が高いものもあり、その使
用量によって抄紙PHの変動幅が大きく、従来のポリア
クリルアミド紙力増強剤では紙力増強効果が狭いPH領
領域しか発現されず不十分であった。
上記のような多量の塩分が含むような系で使用される従
来のポリアクリルアミド紙力増強剤もののうち最も効果
的なものは、特開昭62−104998や特開開63−
92800等に明らかなようにカチオン単置体とアニオ
ン単量体の共重合体である。カチオン成分として第3級
アミノ基を育するビニル単量体またはそれらの、有機な
いし無機酸の塩類、あるいは該第3級アミン基を育する
ビニル単量体と4級化剤との反応によって得られる第4
級アンモニウム塩類、アニオン成分としてα、β−不飽
和カルボン酸および/またはそれらの塩類である。
これらポリアクリルアミド共重合体は一般に単独でまた
はアニオン性ポリアクリルアミドとの併用あるいは混合
によって添加される。しかしながらこれら共重合体も、
添加方法を変えてもPHの影響を大きく受けることは避
けられず紙力増強効果の乏しいpH領域をもつ場合が多
い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明考らは上記成分組成のアクリルアミド共重合体で
ありながら、種々電解質濃度が高い抄紙系でも広い育効
抄紙PH領域を持ち、強度向上効果が優れる紙力増強剤
を開発すべく、鋭意検討を凰ねた結果、本発明を達成す
るに至った。
即ち、(a)水溶性カチオン単量体および/またはそれ
らの塩類と、(b)α、β−不飽和カルボン酸および/
またはそれらの塩類と、(c)(メタ)アクリルアミド
を必須構成単量体とする水溶性共重合体のうち(a)成
分/(b)成分のモル比が1より小さい共重合体(A)
と(a)成分/(b)成分のモル比が1より大きい共重
合体(B)の混合物である紙力増強剤である。
〔発明を実施するための具体的条件〕
本発明の詳細な説明する。
本発明において(a)に含まれる、第3級アミノ基を育
するビニル単量体またはそれらの有機ないし無機酸の塩
類とは、 (メタ)アクリルアミドと共重合可能な陽イ
オン性を有するビニル系単量体である。例えば、 ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレートで代表される(メタ
)アクリル酸エステル誘導体および、ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、もしくはジエチルアミ
ノプロビル(メタ)アクリルアミドで代用される(メタ
)アクリルアミド誘導体等がある。
そして、第3級アミノ基を仔するビニル単量体と4級化
剤との反応によって得られる第4級アンモニウム塩類に
は、該3級アミ7基を有するビニル単量体とメチルクロ
ライド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリンもしくはベ
ンジルクロライドなどの4級化剤との反応によって得ら
れる第4級アンモニウム塩を存するビニル単量体等を例
示することができる。
本発明では、第3級アミノ基を有するビニル単量体また
はそれらの有機ないし無機酸の塩類を、4級化剤との反
応によって得られる第4級アンモニウム塩類と混合して
使用しても差し支えない。
これらを混合する割合は特に問わない。
これらのカチオン性単量体量は本特許でl)う(A)の
共重合体の場合、通常0.1〜20mo1%であり、好
ましくは0.5〜lO−01%である。O,Imo1%
未満では、通常のアニオン性ポリアクリルアミドと大差
なく 、21)+o1%より多いと不飽和カルボン酸も
それより多(必要になり共重合性に難がある場合が多い
。(B)の共重合体の場合、通常2〜90mo1%であ
り、好ましくは10〜60■at%である。90mo 
1%を越えると反応中の重合制御が困難となり、また、
経済的から不都合である。
本発明の(b)α、β−不飽和カルボン酸あるいはそれ
らのアルカリ金属塩類またはアンモニウム塩類とは、陰
イオン性を存するビニルモノマーであり、例えばマレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸もしくはシトラコン酸等の不飽和カルボン酸あ
るいはそれらのナトリウム塩もしくはカリウム塩などの
アルカリ金属塩類またはアンモニウム塩等を例示するこ
とができる。
これらの使用される単量体量は(A)の場合0.2〜5
0mo1%であり、好ましくは1〜25mo1%である
。0.2−01%未満では紙力剤のパルプへの定着上の
問題で不都合がある。 (B)の場合0.2〜30■0
1%であり、好ましくは2.0〜20■01%である。
30■O1%を越えるとカチオン量とアニオン量とのバ
ランスが問題となり、効果が十分に発現できないという
不都合がある。
本発明の(c)で用いる(メタ)アクリルアミドは、粉
体あるいは水溶液の状態で市販され工業的に使用されて
いるものであれば十分である。
さらに本発明の共重合体を得る方法としては、この種の
水溶性ビニル単量体の重合に用いられる通常公知の方法
が用いられる。
たとえば重合法としてはラジカル重合が好ましい。単量
体濃度は2〜30重量%好ましくは5〜30重量%であ
る。重合開始剤としては水溶性のものであれば特に制限
はなく、通常単量体水溶液に溶解して使用される。具体
的には、過酸化水素、過酸化ベンゾイルの如き過酸化物
、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウムの如き過硫酸塩、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウ
ムの如き臭素酸塩、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ素酸カ
リウム、過ホウ素酸アンモニウムの如き過ホウ素酸塩、
過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過炭酸アンモニウ
ムの如き過炭酸塩、過リン酸ナトリウム、過リン酸カリ
ウム、過リン酸アンモニウムの如き過リン酸塩、ter
t、−ブチルパーオキサイド等が挙げられる。この場合
、単独でも使用できるが、還元剤と組合せてレドックス
系重合剤としても使える。還元剤としては、例えば亜硫
酸塩、亜硫酸水素塩、鉄、銅、コバルトなどの低次のイ
オン化の塩、N、N、N’、N’−テトラメチルエチレ
ンジアミン等の育種アミン、更にはアルドース、ケトー
ス等の還元糖などをあげることができる。
また、アゾ化合物としては、2.2’−アゾビス−4−
アミジノプロパン塩酸塩、2.2“−アゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリル、4.4’−アゾビス−4−
シアツバレイン酸及びその塩等を使用することができる
。更に、上記した重合開始剤を2浬以上併用することも
可能である。開始剤の添加量゛は、単量体に対して0.
1−10重量%、好ましくは0.2〜8重量%である。
また、レドックス系の場合には、開始剤に対して還元剤
の添加量はモル基準t’0.1−10.0%、好ましく
は 0.2〜8.0%である。
重合温度は単一重合開始剤の場合には、より低く慨ね3
0〜90℃であり、レドックス系重合開始剤の場合には
より低(概ね5〜50℃である。また、重合中間−温度
に保つ必要はなく、重合の進行に伴い適宜変えてよく一
般に重合の進行に伴い発生する重合熱により昇温する。
その時の重合器内の雰囲気は特に限定はないが、重合を
速やかに行わせるには窒素ガスのような不活性ガスで置
換したほうがよい。置台時間は特に限定はないが、概ね
1〜20時間である。
本発明において(a)成分/(b)成分のモル比が1よ
り小さい共重合体である(A)と(a)成分/(b)成
分のモル比が1より大きい共重合体である(B)の混合
の割合は任意であるが混合効果を考えると好ましくは9
5:5〜5:95である。また(A)と(B)の混合の
方法はミキサー、混合機など如何なる方法でもよ(、混
合は(A)と(B)それぞれの重合完了後すぐに行って
もよいし、使用直前もしくは使用中にに行ってもよい。
本発明の方法により製造される紙力増強剤はバルブを抄
紙する工程において使用され、紙の機械的強度を増強す
る紙力増強などにその添加により大きな効力がもたらさ
れる。このとき、本発明の紙力増強剤を単独で使用する
こともできるが、硫酸バンド、アニオン性樹脂等と併用
すると更に効果が増す場合がある。このとき使用される
水溶性アニオン性樹脂は、カルボキシル基、スルホン酸
基、リン酸基等のアニオン性の置換基あるいはそれらの
塩を合音する水溶性の樹脂であり、例えばアニオン性ア
クリルアミド系樹脂、アニオン性ポリビニルアルコール
系樹脂、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ル化でんぷん、アルギン酸ナトリウム等を挙げることが
できる。
これらの薬剤との併用割合、添加量を任意で選ぶことが
できる。
添加場所は湿潤シートが形成される以前であればどこで
もよく、通常は抄紙ワイヤ一部に近い場所で添加する方
がよい。
上記のような方法で製造した紙は、多量の塩類が存在す
る抄紙系において幅広埴PI−Ill域で紙力効果が発
揮され、具体的には破裂強度、Z軸強度、圧縮強度等に
優れている。従って、強度が求められる紙に本発明を適
用することにより、優れた紙力強度をもつ紙を製造する
ことが可能になる。この理由に関しては定かでないが、
それぞれイオン強度が異なる共重合体が2種類混合され
ることで種々の塩類が多量に存在していてもその影響を
受けにくくなり、抄紙スラリー中で理想的形態で重合体
のパルプへの定着が行われると思われる。
[実施例] つぎに本発明を実施例により製造例と応用例に分けて具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に必ずしも限
定されるものではない。尚%とあるものは特に限定のな
い場合はすべて重量%である。
製造例1 攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素ガス導入管を備えた
4つロフラスコに40%アクリルアミド180、llk
  ジメチルアミノエチルメタクリレート1 、57g
、アクリル酸6.34gおよび水243.1gを仕込み
、次いで10%硫酸水溶液にてpH4,5に調整した。
しかる後窒素ガスを吹き込みながら、内温を45℃に昇
温させた。攪拌しながら、10%過硫酸アンモニウム水
溶液および10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液を投入し
て重合を開始した。その後85℃で保温し、重合開始後
3時間後に水を投入し、重合反応を完了させたところ、
不揮発分15.2%、25℃のブルックフィールド粘度
5300cps、pH4,3の安定な両性共重合体水溶
液である、アニオン基がカチオン基に対して過剰な両性
共重合体を得た(これを重合体A、とする)また、40
zアクリルアミドを147.3g、  ジメチルメタク
リレートを25. Igs  アクリル酸を0.72g
t  および水を311.1g仕込んだ他は重合体A、
と同様な操作を行い、カチオン基がアニオン基に対して
過剰な両性共重合体を得た(これを重合体B、とする)
このようにして得られた重合体A+とB、を重量比で8
=2となるように均一混合することにより重合体混合物
C7を得た。
製造例2〜9 製造例1において用いた共重合性単量体の種類とモル比
および両性重合体の混合比を表1のごとく変更した以外
は、製造例1と同様な操作によって製造例2〜9の製造
を行い、C2〜E3の本願発明の両性重合体を得た。
但し表1の単量体温と略号は下記に示す通りである。
AM  : アクリルアミド DM    :   シ゛メチルアミノIチルメタクリ
レートDA    :   シ゛メチルアミノIfX?
クリレートDMq    :    メタクリ■オキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロライドDMB  q
  :    メタクリロオキシIチルシ゛メチルへ゛
ンジルアンモニウムクロライド アクリル酸 イタコン酸 A A 比較製造例1 攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素ガス導入管1を備え
た4つロフラスコに40%アクリルアミド157.5g
、  ジメチルアミノエチルメタクリレート6.28g
、アクリル酸5.21gおよび水251.8gを仕込み
、次いで10%硫酸水溶液にてpH4,5に調整した。
しかる後窒素ガスを吹き込みながら、内温を45℃に昇
温させた。攪拌しながら、10x過硫酸アンモニウム水
溶液およびlOχ亜硫酸水素ナトリウム水溶液を投入し
て重合を開始した。その後85℃で保温し、重合開始後
3時間後に水を投入し、重合反応を完了させたところ、
不揮発分15.1χ、25℃のブルックフィールド粘度
5200cps、pH4,4の安定な画性共重合体水溶
液F、を得た。
比較製造例2〜3 比較製造例1において用いた共重合性単量体の種類とモ
ル比および両性重合体の混合比を表1のごとく変更した
以外は、比較製造例1と同様な操作によって比較製造例
2〜3の製造を行い、F2〜F302〜E3合体水溶液
を得た。
応用例1〜9および比較例 段ボール古紙から得られた叩解度(カナデイアンスタン
ダード・フリーネス、以下C,S、Fと記す)350−
1なる濃度1.0%のパルプスラリーに市販のロジンエ
マルジーンサイズ剤を乾燥重量基準でパルプに対して0
.16%添加して2分間攪拌する。次いで硫酸アルミニ
ウムを乾燥重量基準で0.5.1.0.2.0%添加し
さらに1分間攪拌した後、製造例1で得られた両性重合
体C5を乾燥重量基準で0.4x添加し、攪拌をさらに
1分間継続した。しかる後得られたパルプスラリーを用
いTAPPI角型シートマシンで抄紙した。抄紙したウ
ェットシートはドラムドライヤーにて、110℃3分の
乾燥を行って、坪量が100g/m”および150g/
■2の21!!のC3添加手抄き紙を得た。
坪31150g/閣2の手抄き紙を用いてJIS−P−
8126に準じて「比圧縮強さ」を、坪1t100g/
m2の手抄き紙を用いてJIS−P−8112に準じて
「比値裂強さ」と熊谷理機工業製インターナルボンドテ
スターを用いてrZ軸強度」を測定し算出し表2に結果
を示した。
重合体Ct添加手抄き紙の物性測定算出と同一操作にて
C2〜E3およびF、〜F、添加手抄き紙の物性を測定
算出し表2に示した。
尚、硫酸アルミニウム@0.5.1.0.2.0χ添加
した時のパルプスラリーpHはそれぞれ6.1.5.5
.4.8であった。
また応用例1において01および硫酸アルミニウムを添
加しないで応用例1と同一操作にて両性共重合体未添加
の手抄き紙を得て物性測定算出を行い、比較応用例6と
して表2に示した。
尚、以上で述べた手抄き紙はすべて坪fi 100±2
g/■2および150±2g/m2の範囲のものを使用
した。
応用例10〜18および比較応用例7〜11前記応用例
1〜9および比較応用例1〜5において用いたバルブス
ラリーに対して硫酸アルミニウムを乾tjA重量基準で
対バルブ1.H添加し、Na2SO4を対パルプ15%
添加した以外は応用例1〜9および比較応用例1〜5と
全(同一条件および同一操作にて応用例10〜18およ
び比較応用例7〜11を実施しその結果を表−3に示し
た。
Na2SO4を添加することによってパルプスラリーの
電気伝導度は0.4■S/cmから1.8■S/cmに
変化した。
表 応用例I9〜27および比較応用例12〜16前記応用
例1〜9および比較応用例1〜5において用いたパルプ
スラリーに対して硫酸アルミニウムを乾燥重量基準で対
バルブ1.Ox添加し、リグニンスルホン酸ソーダ(以
下リグニンと略す)を対パルプIX添加した以外は応用
例1〜9および比較応用例!〜5と全く同一条件および
同一操作にて応用例19〜27および比較応用例12〜
16を実施しその結果を表−4に示した。
表 [発明の効果] 表−2に示したごとく抄紙において、硫酸アルミニウム
量を変えても本発明請求範囲内の条件で製造された両性
共重合体は、比値裂強度、比圧縮強度、Z軸強度で示さ
れる紙力向上作用等の性能において優れていて、また表
−3、表−4で示したようにNa2SO4やリグニンの
ような電解質を多く含んだ系でもこれら本願の両性共重
合体は効果的であることは明白である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)水溶性カチオン単量体および/またはそれらの塩
    類と、 (b)α,β−不飽和カルボン酸および/またはそれら
    の塩類と、 (c)(メタ)アクリルアミド を必須構成単量体とする水溶性共重合体のうち(a)成
    分/(b)成分のモル比が1より小さい共重合体(A)
    と(a)成分/(b)成分のモル比が1より大きい共重
    合体(B)の混合物であることを特徴とする製紙用添加
    剤。
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