JPH0322632Y2 - - Google Patents

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JPH0322632Y2
JPH0322632Y2 JP6142988U JP6142988U JPH0322632Y2 JP H0322632 Y2 JPH0322632 Y2 JP H0322632Y2 JP 6142988 U JP6142988 U JP 6142988U JP 6142988 U JP6142988 U JP 6142988U JP H0322632 Y2 JPH0322632 Y2 JP H0322632Y2
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pipe
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position regulating
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shield
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、液体ヘリウム(以下LHeと略称
する)を循環輸送するために用いられるトランス
フアチユーブに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、液体ヘリウム用トランスフアチユーブと
しては例えば実開昭57−94779号公報、実開昭57
−94780号公報などによつて開示されたものが知
られている。そして近年では、より高度な断熱性
能を有する液体ヘリウム用トランスフアチユーブ
として第4図に示すようなものが知られている。
第4図において、一対のLHe循環パイプ11,
12は保持板21によつてシールドパイプ2内に
浮いた状態に保持され、このシールドパイプ2の
外周囲は多層断熱材3aによつて被覆され、この
断熱材3aは環状のクランプ部材4aによつてそ
の外周面が束ねられている。このクランプ部材4
aの外周面には4本のピン部材5aが放射方向に
突出するように取付けられ、このピン部材5aは
その先端が真空パイプ6の内周面と当接するよう
にその突出量が調整されている。このピン部材5
aとクランプ部材4aとによつて上記シールドパ
イプ2は真空パイプ6内にその内周面と互いに離
れた状態で支持されている。また上記シールドパ
イプ2には一対のLN2循環パイプ71,72が取
付けられ、LN2によつてシールドパイプ2が冷却
されるようにしている。
このように従来のトランスフアチユーブにおい
ては、LHe循環パイプ11,12内のLHeへの
入熱が極力小さくなるようにされ、これによつて
循環輸送中のLHeの蒸発量を小さくし、その分
の再液化に伴う動力費を低減するようにされてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のトランスフアチユーブにおいて、シ
ールドパイプ2は多層断熱材3aを介して支持さ
れているために、一対のLHe循環パイプ11,
12、シールドパイプ2および一対のLN2循環パ
イプ71,72の自重が断熱材3aに作用する。
多層断熱材3aは各層間に空気層が形成されるよ
うに構成されているが、シールドパイプ2の下部
においては上記自重により多層断熱材3aの各層
が互いに密着して空気層がなくなり、断熱が不十
分となる。これにより入熱層が増大し、その分だ
けLHeの蒸発量が増大するという問題がある。
この考案は、このような従来の問題を解決する
ためになされたものであり、LHeの蒸発量を低
減することができるLHeのトランスフアチユー
ブを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案の請求項
1では、液体ヘリウム流送パイプと、この液体ヘ
リウム流送パイプの外周面を遮蔽するシールドパ
イプと、このシールドパイプの外周面に巻き付け
られた断熱材と、この断熱材の外周面を束ねる環
状のクランプ部材と、上記シールドパイプを内部
に収納する真空パイプと、上記クランプ部材に基
端部が取付けられるとともに、先端部が上記真空
パイプの内周面に接触して上記クランプ部材を上
記真空パイプ内に支持するように放射状に配置さ
れた3本以上の位置規制ピンとを有する液体ヘリ
ウム用トランスフアチユーブにおいて、上記クラ
ンプ部材とシールドパイプとの間には3本以上の
内周側位置規制ピンが放射状に配置され、この内
周側位置規制ピンはその基端部が上記クランプ部
材に取付けられ、先端部がシールドパイプの外周
面を接触するように構成され、上記内周側位置規
制ピンは熱伝導度の十分に小さい材料によつて形
成されてているように構成した。
また請求項2では、請求項1において真空パイ
プとクランプ部材との間の位置規制ピンと、上記
クランプ部材とシールドパイプとの間の内周側位
置規制ピンとが互いに異なる位置に配置されてい
るように構成した。
〔作用〕
上記請求項1の構成によれば、シールドパイプ
は位置規制ピンによつてその自重が支持されるの
でクランプ部材との相互間隔を確実に一定に保つ
ことができる。これによつて断熱材に対して上記
自重が作用することはなく、上記断熱材が互いに
密着することを防止することができる。
請求項2の構成によれば、内周側位置規制ピン
によつてシールドパイプはその自重が支持される
のでクランプ部材との相互間隔を確実に一定に保
つことができる。これによつて断熱材に対して上
記自重が作用することはなく、上記断熱材が互い
に密着することを防止することができる。しかも
外周側位置規制ピンと内周側位置規制ピンとは互
いに異なる位置に取付けられているので、真空パ
イプからの熱シールドパイプに直接的に伝熱され
ることはなく、さらに内周側位置規制ピンは熱伝
導度の小さい材料によつて形成されているので、
上記内周側位置規制ピンを介した入熱量を十分に
小さくすることができる。
〔実施列〕
第1図および第2図において、真空パイプ6の
内部にはシールドパイプ2が上記真空パイプ6と
ほぼ同軸に配置され、このシールドパイプ2の内
部には供給側と戻し側とで一対のLHe循環パイ
プ(液体ヘリウム流送パイプ)11,12が配置
されている。これらのLHe循環パイプ11,1
2は所定間隔毎に設けられた保持板21によつて
一対のパイプ11,12相互間およびシールドパ
イプ2の内周面と互いに接触することなく浮いた
状態となるように保持されている。
上記シールドパイプ2の上下部にはその長手方
向に供給側と戻し側とで一対のLN2循環パイプ7
1,72が配置され、このLN2循環パイプ71,
72は取付け部材70によつてシールドパイプ2
に取付けられ、この取付け部材70を介して冷熱
が伝達されるようにしている。
上記シールドパイプ2の外周面には複数の膜状
断熱部材(例えばアルミニウム蒸着マイラ)が互
いに密着しないように多重に巻き付けられ、これ
によつて各層間に空気層を有する多層の断熱材3
が形成されている。この断熱材3はその外周面が
所定間隔毎に一対の半割り部材41,41からな
る環状のクランプ部材4によて束ねられ、また上
記断熱材3の長さ方向に隣接する複数のクランプ
部材4はその上下左右が継ぎ板90によつて互い
に連結されている。
このクランプ部材4には、4本の外周側位置規
制ピン5が放射状にほぼ均等に配置され、また4
本の内周側位置規制ピン8が上記外周側位置規制
ピン5とは互いに異なる位置であつて、放射状に
ほぼ均等に配置されている。そして上記外周側位
置規制ピン5はクランプ部材43の外側、内周側
位置規制ピン8は内側にそれぞれ突出するように
配置されている。
上記位置規制ピン5,8には基端部51,81
にねじが形成され、先端52,82が球面となる
ように熱伝導度の十分に小さい材料(例えばガラ
ス繊維強化プラスチツク)によつて形成されてい
る。クランプ部材4にはナツト53,83が溶着
され、このナツト53,83に上記基端部51,
81を螺合することにより上記位置規制ピン5,
8はそれぞれ放射方向に進退可能に構成されてい
る。そしてこれらの位置規制ピン5,8は一対の
LHe循環パイプ11,12などを含めたシール
ドパイプ2の自重を支持することができるように
その強度が設定されている。
上記外周側位置規制ピン5の先端52は真空パ
イプ6の外周面、内周側位置規制ピン8の先端8
2は断熱材3を貫通してシールドパイプ2の外周
面とそれぞれ接触するように、その突出量が進退
調整され、これによつてクランプ部材4は真空パ
イプ6の内側、シールドパイプ2はクランプ部材
4の内側にそれぞれほぼ一定距離を離して支持さ
れ、上記シールドパイプ2とクランプ部材6と真
空パイプ6とは互いにほぼ同軸に位置規制され
る。
なお第1図および第2図において、31は膜状
断熱材(例えばアルミニウム蒸着マイラ)を示
し、この断熱材31によつて一対のLHe循環パ
イプ11,12の外周面を被覆するようにしてい
る。
上記構成のトランスフアチユーブによれば、シ
ールドパイプ2などの自重は内周側位置規制ピン
8、クランプ部材4および外周側位置規制ピン5
を介して真空パイプ6に伝達され、これによつて
上記シールドパイプ2は真空パイプ6に直接的に
支持される。したがつてクランプ部材4とシール
ドパイプ2との相互間隔は確実に一定に保たれ、
断熱材3にはシールドパイプ2などの自重は作用
しないので、断熱材3は圧縮されることなく各層
間に空気層がある状態に確実に保つことができ
る。
さらに外周側位置規制ピン5と内周側位置規制
ピン8とはクランプ部材4に対して互いに異なる
位置に取付けられているので、真空パイプ6から
の熱がシールドパイプ2へ直接的に伝熱されるこ
とはなく、しかも上記外周側および内周側の位置
規制ピン5,8は熱伝導度の十分に小さい材料に
よつて形成されているのでこれらのピン5,8を
介した入熱量を十分に小さくすることができる。
このように断熱材3の圧縮を防止することがで
き、しかも外周側および内周側の位置規制ピン
5,8によつて伝熱される入熱量を十分に小さく
することができるので、LHe循環パイプ11,
12への入熱量を従来のトランスフアチユーブよ
りも小さくすることができる。これによつて
LHe循環パイプ11,12内を流れるLHeの蒸
発量を従来のトランスフアチユーブよりも少なく
することができ、これに伴い再液化などに要する
動力費の低減を図ることができる。
また断熱材の長さ方向に隣接するクランプ部材
4は継ぎ板90によつて互いに連結されているた
めに、その位置がずれたり、傾斜したりすること
はなく、これにより断熱材3の外周を確実にクラ
ンプすることができる。
第3図には第2実施例が示されている。この第
2実施例では、第4図に示す従来の位置規制ピン
5aの内側端をその先端がシールドパイプ2と接
触するように延長させることにより位置規制ピン
5bが構成されている。すなわちこの第2実施例
は、第1実施例における内周側位置規制ピン8
(第1図参照)に相当するものが上記延長部分に
よつて構成されるようにしたものである。
したがつて上記位置規制ピン5bは、第3図に
示すようにクランプ部材4bを貫通して放射状に
配置され、その外側端52が真空パイプ6の内周
面、内側端54がシールドパイプ2の外周面とそ
れぞれ接触するようにナツト53にねじ込まれて
位置固定されている。
上記位置規制ピン5bによつてシールドパイプ
の自重が真空パイプ6に支持され、その位置規制
ピン5bの内周側部分によつてシールドパイプ2
とクランプ部材4bとの相互間隔が確実に一定に
保たれる。これによつて断熱材3は各層間に空気
層がある状態に確実に保たれために、LHe循環
パイプ11,12への入熱量を従来のトランスフ
アチユーブよりも小さくすることができる。
なお上記第1および第2の実施例においては、
4本の内周側位置規制ピン8もしくは4本の位置
規制ピン5bによつてシールドパイプ2を支持す
るようにしているが、これに限らず、3本もしく
は5本以上のものによつてシールドパイプ2を支
持するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
この考案の請求項1のLHe用トランスフアチ
ユーブによれば、シールドパイプを位置規制ピン
によつてクランプ部材との相互間隔が確実に一定
に保たれた状態で支持することができる。これに
よつて断熱材に対してシールドパイプなどの自重
が作用することはなく、上記断熱材の各層が互い
に密着することを防止することができる。これに
よつてLHeの蒸発量を従来のトランスフアチユ
ーブより低減することができる。
また請求項2によれば、上記請求項1における
位置規制ピンがクランプ部材の内外周側で互いに
分離され、しかもこれ内周側と外周側との位置規
制ピンが互いに異なる位置に取付けられているた
めにこれらの位置規制ピンによつて伝熱される入
熱量を請求項1による場合よりも小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す断面説明
図、第2図は第1図の−線断面説明図、第3
図は第2実施例を示す第1図相当図、第4図は従
来のトランスフアチユーブの第1図相当図であ
る。 2……シールドパイプ、3……断熱材、4,4
b……クランプ部材、5……外周側位置規制ピ
ン、5b……位置規制ピン、6……真空パイプ、
8……内周側位置規制ピン、11,12……
LHe循環パイプ(液体ヘリウム流送パイプ)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 液体ヘリウム流送パイプと、この液体ヘリウ
    ム流送パイプの外周面を遮蔽するシールドパイ
    プと、このシールドパイプの外周面に巻き付け
    られた断熱材と、この断熱材の外周囲を束ねる
    環状のクランプ部材と、上記シールドパイプを
    内部に収納する真空パイプと、上記クランプ部
    材に基端部が取付けられるとともに、先端部が
    上記真空パイプの内周面に接触して上記クラン
    プ部材を上記真空パイプ内に支持するように放
    射状に配置された3本以上の位置規制ピンとを
    有する液体ヘリウム用トランスフアチユーブに
    おいて、上記クランプ部材とシールドパイプと
    の間には3本以上の内周側位置規制ピンが放射
    状に配置され、この内周側位置規制ピンはその
    基端部が上記クランプ部材に取付けられ、先端
    部がシールドパイプの外周面に接触するように
    構成され、上記内周側位置規制ピンは熱伝導度
    の十分に小さい材料によつて形成されているこ
    とを特徴とする液体ヘリウム用トランスフアチ
    ユーブ。 2 真空パイプとクランプ部材との間の位置規制
    ピンと、上記クランプ部材とシールドパイプと
    の間の内周側位置規制ピンとが互いに異なる位
    置に配置されていることを特徴とする液体ヘリ
    ウム用トランスフアチユーブ。
JP6142988U 1988-05-09 1988-05-09 Expired JPH0322632Y2 (ja)

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