JPH03224961A - 打設用コンクリート搬入器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野］ 本発明は、一般土木工事、建築基礎工事等において、打
設用コンクリートを工事箇所に搬入する、打設用コンク
リート搬入器（以下、搬入器という）に関する。

［従来の技術］ 一般土木工事の例えば石積み工事や、建築基礎工事の布
基礎工事等において、打設用コンクリートを工事箇所に
搬入、打設する際には、従来、小規模工事の場合は、バ
ックホウ等の掘削機のアーム先端にバケットをその開口
部を通常の使用状態とは逆に外側に向けて取り付け、そ
のバケット内に打設用コンクリートをコンクリートミキ
サー車等から受は取り、バケットを工事箇所向」二まで
搬送した後、バケットを反転させてその内部から打設用
コンクリートを工事箇所に落下させて搬入したり、ある
いは打設用コンクリ−１〜をコンクリートミキサー車等
から工事箇所へと一輪車に乗せたりまたはシュート上に
乗せたりして移動させ、人力によりスコップやバケツ等
を用いて工事箇所に搬入、打設したりしている。また、
大規模工事の場合は、打設用コンクリートをコンクリー
トミキサー車等から大掛かりなコンクリートポンプ車を
用いて工事箇所まで直接に搬入、打設している。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、土木工事や建築工事の特に小規模工事の多く
は、そのコンクリート打設現場が狭くて、大型のコンク
リートポンプ車が近付けなかったり、シュートを架設で
きなかったり、あるいは小規模工事のために大掛かりな
コンクリートポンプ車を多大な経費をかけて用いること
ができなかったりして、打設用コンクリートの工事箇所
への搬入作業を、上記のようにシュートや一輪車やスコ
ップやバケツなどを用いて人力により多大な手数と時間
を掛けて行わなければならなかった。

また加えて、土木工事や建築基礎工事現場は屋外が多く
て、その作業条件が天候に左右され易く、雨天などの場
合は、足場が悪くなってコンクリートミキサー車か工事
現場に近付けないことがあり、そうした場合には、打設
用コンクリートの工事箇所への搬入作業の多くを人力に
より多大な手数と時間をかけて行わなければならなかっ
た。

また、打設用コンクリートは、早期に硬化し始めるため
、短期時間のうちに工事箇所に搬入、打設する必要があ
るが、打設用コンクリートの工事箇所への搬入作業を上
記のように人力に頼って行った場合は、打設用コンクリ
ートの工事箇所への搬入時間が遅れがちとなって、打設
コンクリートの強度やその仕上がりに悪影響を与えた。

さらに、重量のある打設用コンクリートの工事箇所へ搬
入作業を人力により行った場合は、多くの危険を伴い、
作業者が負傷することがあった。

本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、狭い工
事現場等や悪天候の作業条件下においても、打設用コン
クリートをコンクリートミキサー車等から工事箇所へと
人力に頼らずに安全かつ迅速に搬入することを可能とす
る、搬入器を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 上記目的のために、本発明の搬入器は、打設用コンクリ
ートを収容するホッパと、該ホッパの下部開口部を開閉
するシャッタと、前記ホッパをバツクホウ等の掘削機の
アーム先端のバケット側面に離脱可能に固定する固定手
段とからなることを特徴としている。

また、上記構成の本発明の搬入器においては、ホッパの
下部開口部を四角筒状に形成したり、掘削機の油圧機構
を用いてシャッタを開閉する開閉手段を備えたり、シャ
ッタにコンクリート掻き出し用の爪をホッパ内方に向け
て突設したりすることを好適としている。

［作用１ 上記構成の搬入器において、固定手段を用いて、ホッパ
を、その下部開口部を下方に向けて、バックホウ等の掘
削機のアーム先端のバケット側面に固定しておく。そし
て、掘削機を移動させると共に、掘削機のアームを旋回
、屈伸させて、ホッパをコンクリートミキサー車等の打
設用コンクリート搬出口近くに位置させ、ホッパに、コ
ンクリートミキサー車等から打設用コンクリートを所定
量搬入する。この際、ホッパの下部開口部は、シャッタ
で閉じてお（。次に、掘削機を工事箇所近くに移動させ
ると共に、掘削機のアームを旋回、屈伸させて、掘削機
のバケット側面に固定したホッパを、工事箇所直上に位
置させる。次に、シャッタを移動させて、ホッパの下部
開口部を開口させる。そして、ホッパに収容した打設用
コンクリートを、ホッパの下部開口部を通して、ホッパ
直下の工事箇所へと落下させて搬入する。以下、順次上
記動作を繰り返し行うことにより、打設コンクリートを
、コンクリートミキサー車等から工事箇所へと所定量づ
つ搬入、打設できる。

また、コンクリートの打設作業を終えた後は、固定手段
を解放させて、ホッパ等をバックホウ等の掘削機のアー
ム先端のバケット側面から離脱させる。すると、掘削機
を、上記ホッパ等からなる搬入器に邪魔されずに、通常
通り掘削機として使用できる。

また、ホッパの下部開口部の形状を四角筒状とした本発
明の搬入器にあっては、その四角筒状とした開口部をホ
ッパに収容した打設用コンクリートを落下させる場合に
、打設用コンクリートの骨材とコンクリートペーストと
を分離させずに、骨材周囲をコンクリートペーストで包
むようにして、骨材とコンクリートペーストとを一体化
させて、ホッパ下方に落下させることかできる。これは
、ホッパの下部開口部を四角筒状とすると、その開口部
を通過中の打設用コンクリートの各所にその上方のホッ
パに収容した打設用コンクリートから不均一な押圧力が
掛かることとなって、ホッパの下部開口部を円筒状とし
た場合のように、ホッパの下部開口部を通過する打設用
コンクリート中の骨材がコンクリートペーストから分離
してその開口部中央に集中し、ホッパの下部開口部が骨
材で塞がれてしまうことを防止できるからである。そし
て、工事箇所に骨材とコンクリートペーストとが満遍な
く混ざり合った均一で良品質のコンクリートを打設可能
となる。

また、シャッターにコンクリート掻き出し用の爪をホッ
パ内方に向けて突設した本発明の搬入器にあっては、シ
ャッタを移動させてホッパの下部開口部を開いた際に、
上記型でホッパの下部開口部に詰まった打設用コンクリ
ート中の骨材等を弓っ掻いてその開口部からホッパ下方
へと離脱、落下させて、ホッパの下部開口部を広く開口
させることができる。そして、ホッパに収容した打設用
コンクリートをホッパの下部開口部を通してその下方の
工事箇所へと円滑かつ確実に落下させて搬入することが
できる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例を図面に従い説明する。

第１図ないし第５図は本発明の搬入器の好適な実施例を
示し、第１図はその使用状態を示す正面図、第２図はそ
のホッパの正面断面図、第３図はそのホッパの下部開口
部周辺の一部破断拡大背面図、第４図はそのシャッタ周
辺の拡大斜視図、第５図はその締め付はバンド周辺の拡
大正面図である。

以下、この図中の実施例を説明する。

図において、１０は、打設用コンクリートを収容する、
鋼製等のバケットである。

このバケット１０は、第１図と第２図に示したように、
四角筒状の本体上部１２とそれに連なる下方に向けて漸
次内径を狭めた四角筒状の本体下部１４とからなり、そ
の上端が広く開口していると共に、その下部に四角筒状
をした開口部１６が開口している。なお、バックホウ等
の掘削機のバケット２０側面に押接させるホッパの本体
上部１２の後側面以外の側面は、湾曲した円筒状等に形
成しても良い。また、打設用コンクリート中の骨材の径
が小さかったり、ホッパの下部開口部１６の内径が大き
かったりして、打設用コンクリート中の骨材がホッパの
下部開口部１６に集中して詰まる虞れのない場合は、ホ
ッパの下部開口部１６を円筒状等に形成しても良い。

３０は、上記ホッパの下部開口部１６を開閉する板状の
シャッタである。このシャッタ３０を、ホッパの下部開
口部１６周囲に備えたガイド枠４０内に移動可能なよう
に支持している。ガイド枠４０とホッパ１０との間には
、ガイド枠４０が障害物に突き当たっても容易に折れ曲
がらないように、補強ステイ４２を架設している。また
、シャツタ３０前面には、コンクリート掻き出し用の左
右一対の棒状の爪３２をホッパ１０内方に向けて突設し
ている。なお、打設用コンクリート中の骨材の径が小さ
かったり、ホッパの下部開口部１６の内径が大きかった
りして、打設用コンクリート中の骨材等がホッパの下部
開口部１６に集中して詰まる虞れのない場合は、シャッ
タ３０に上記型３２を設けなくとも良い。

また、図の例では、掘削機の油圧機構（図示せず）を用
いて、上記シャッタ３０を開閉する開閉手段を備えてい
る。詳しくは、第３図に示したように、前記ホッパの本
体下部１４の後側面に、油圧シリンダ５０を備えている
。そして、その油圧シリンダのプランジャ５２先端を、
シャツタ３０後面に延設したシャッタアーム３４に回動
自在にしかもねじ５４等を用いて離脱可能に固定してい
る。また、油圧シリンダ５０は、掘削機のバケット２０
側面およびアーム２６に沿って備えた油圧回路５６を介
して、掘削機の油圧機構と離脱可能に連結していて、掘
削機の運転席に備えたスイッチ（図示せず）を操作する
ことにより、掘削機の油圧機構を用いて」１記油圧シリ
ンダ５０を作動させることかできる。この油圧シリンダ
５０によれば、該シリンダ内からプランジャ５２を突出
させることにより、シャッタアーム３４を介して、シャ
ッタ３０をガイド枠４０内をホッパ１０外方へと移動さ
せて、ホッパの下部開口部１６を広く開口させることが
できる。また逆に、油圧シリフタ５０内へとプランジャ
５２を没入させることにより、シャッタ３０をガイド枠
４０内をホッパ１０内方へと移動させて、ホッパの下部
開口部１６をシャッタ３０で閉じることができる。さら
に、シャッタアーム３４を油圧シリンダのプランジャ５
２先端に連結しているねし５４等を外して、シャッタア
ーム３４をプランジャ５２先端から離脱させ、シャッタ
アーム３４を手で掴んでシャッタ３０をガイド枠４０内
を前後に動かすことにより、ホッパの下部開口部１６を
シャッタ３０により手動で開閉てきる。

また、図の実施例では、第４図に示したように、シャッ
タ３０前方のガイド枠４０内側に、ガイド１ 枠４０内を移動するプランジャシャッタ６０を備えてい
ると共に、そのプランジャシャッタ６０とその前方のガ
イド枠４０内側との間に、板ばね等の弾性体７０を挟持
させている。そして、打設用コンクリート中の砕石等の
骨材が、シャッタ３０前方に詰まっても、シャッタ３０
前方のプランジャシャッタ６０が上記弾性体７０の弾発
力に抗してガイド枠４０内をその前方へと移動して逃げ
て、油圧シリンダ５０からシャッタ３０やガイド枠４０
に無理な力が加わって破損することがないようにしてい
る。またそれと共に、シャッタ３０前方に打設用コンク
リート中の骨材が詰まっても、シャッタ３０でホッパの
下部開口部１６を隙間なく閉じられるようしている。

８０は、前記ホッパ１０を掘削機のアーム先端のバケッ
ト２０側面に離脱可能に固定する固定手段である。図の
例では、この固定手段８０を、ホッパ１０を掘削機のバ
ケット２０側面上部に備えたフック２２に懸垂する懸垂
機構９０と、ホッパ１０を掘削機のバケツ）２０側面に
押接させる押２ 接機構１００とから構成している。詳しくは、上記懸垂
機構９０を、ホッパ１ｏ上端に備えた吊り下げ穴１８と
バケットのフック２２とを繋ぐワイヤ９２であって、そ
の両端に上記吊り下げ穴１８やフック２２に離脱可能に
係止する係止具９４を備えたワイヤ９２から構成してい
る。また、前記押接機構１００を、第５図に示したよう
な、ホッパ１０側面に備えた反転可能な締め付はバンド
１０２であって、その先端に掘削機のバケット２０側面
に開口したサイドカッタ取付穴２４に引っ掛ける引掛具
１０４を備えた締め付はバンド１０２から構成している
。

第１図ないし第５図に示したは以」二のように構成して
いる。

次に、その使用例並びにその作用を説明する。

上述構成の搬入器において、固定手段の懸垂機構９０を
用いて、ホッパ１０をバックホウ等の掘削機のバケット
２０側面上部のフック２２に、ワイヤ９２、ワイヤ両端
に備えた係止具９４、ホッパ上端の吊り下げ穴１８を介
して、吊り下げる。

またそれと共に、押接機構１００を用いて、締め付はバ
ンド１０２先端の引掛具１０４を掘削機のバケット側面
のサイドカッタ取付穴２４に引っ掛けると共に、締め付
はバンド１０２を反転させて、締め付はバンド１０２を
それに備えた引っ張りばね１０６等の弾発力を用いて締
め付ける。そして、ホッパ１０後側面を、その側面に備
えた断面コの字状のスペーサ１８を介する等して、掘削
機のバケット２０側面に押接させる。そして、ホッパ１
０を、その下部開口部１６を下方に向けて、バックホウ
のバケット２０側面に動かぬように固定しておく。また
その際に、油圧シリンダ５０と掘削機の油圧機構とを、
掘削機のアーム２６等に沿って備えた油圧回路５６を介
して連結しておく。そして、掘削機を移動させると共に
、掘削機のアーム２６を旋回、屈伸させて、ホッパ】０
をコンクリートミキサー車等の打設用コンクリート搬出
口近くに位置させ、ホッパ１０に、その−１一端の開口
部を通して、打設用コンクリートをコンクリートミキサ
ー車等から所定量搬入する。この際には、掘削機の油圧
機構により油圧シリンダ５０を作動させて、シャッタ３
０をガイド枠４０内をホッパ１０内方へと移動させ、ホ
ッパの下部開口部１６をシャッタ３０て閉じておく。次
に、掘削機を工事箇所近くに移動させると共に、掘削機
のアーム２６を旋回、屈伸させて、掘削機のバケット２
０側面に固定したホッパ１０を、工事箇所直上に位置さ
せる。次に、掘削機の油圧機構を用いて油圧／リンク５
０を作動させて、シャッタ３０をガイド枠４０内をホッ
パ１０外方へと移動させ、ホッパの下部開口部１６を開
口させる。またその際に、シャッタ３０に突設した爪３
２て、ホッパの下部開口部１６に詰まった打設用コンク
リート中の砕石などの骨材等を引っ掻いてホッパ１０下
方に落下させ、ホッパの下部開口部１６を広く開口させ
る。そして、ホッパ１０に収容した打設用コンクリート
を、ホッパの下部開口部１６を通して、ホッパ１０直下
の工事箇所へとコンクリートに掛かる重力作用を用いて
落下させて搬入する。以下、順次上記動作を繰り返し行
うことにより、打設用５ コンクリートを、コンクリートミキサー車等から工事箇
所へと所定量づつ搬入、打設できる。

なお、上述一連の打設用コンクリートの工事箇所への搬
入、打設作業において、シャッタ３０によるホッパの下
部開口部１６の開閉を人力で行う場合は、シャッタアー
ム３４を油圧シリンダのプランジャ５２先端からねじ５
４等を取り外して離脱させ、シャッタアーム３４を手で
掴んでシャッタ３０をガイド枠４０内をその前後に移動
させる。

すると、ホッパの下部開口部１６をシャッタ３０により
手動で開閉できる。

また、コンクリートの打設作業を終えた後は、固定手段
の懸垂機構のワイヤ９２をホッパ上端の吊り下げ穴１８
およびバケットのフック２２から離脱させると共に、締
め付はバンド１０２を反転させて緩めて、締め付はバン
ド先端の引掛具１０４をバケットのサイドカッタ取付穴
２４から離脱させ、ホッパ１０等を掘削機のバケット２
０側面から離脱させる。またその際に、油圧シリンダ５
０を、掘削機の油圧機構に連結している油圧回路６ ５６から離脱させる。すると、掘削機を、上記ホッパ１
０等からなる搬入器に邪魔されずに、通常通り掘削機と
して使用てきる。

［発明の効果］ 以］−説明したように、本発明の搬入器によれば、経費
の掛かる大掛かりなコンクリートポンプ車等を用いずに
、工事現場には何処にてもあるバックホウ等の掘削機を
用いて、打設用コンクリートをコンクリートミキサー車
等から工事個所へと人力に頼らずに安全かつ迅速に搬入
、打設できる。そして、工事箇所に強度の安定した高品
質の良好なコンクリートを打設できる。

また、ハックホウ等の掘削機は、小型のものが多くて小
回りがきくと共に、クローラ走行式であるので、狭かっ
たり鉄筋等の障害物がある作業条件の悪い工事現場や雨
天で足場の悪い工事箇所であっても、掘削機のバケット
側面に本発明の搬入器を備えることにより、その狭くて
足場の悪い等の工事箇所にコンクリートミキサー車等か
ら打設用コンクリートを、人力に頼らずに安全かつ迅速
に搬入、打設できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の打設用コンクリート搬入器の使用状態
を示す正面図、第２図は第１図の搬入器のホッパの正面
断面図、第３図は第１図の搬入器のホッパの下部開口部
周辺の一部破断拡大背面図、第４図は第１図の搬入器の
シャッタ周辺の拡大斜視図、第５図は第１図の搬入器の
締め付はバンド周辺の拡大正面図である。 １０・・・ホッパ、２０・・・バケット、３０・・・シ
ャッタ、４０・・・ガイド枠、５０・・・油圧シリンダ
、 ６０・・・プランジャシャッタ、７０・・・弾性体、８
０・・・固定手段、９０・・・懸垂機構、１００・・・
押接機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、打設用コンクリートを収容するホッパと、該ホッパ
   の下部開口部を開閉するシャッタと、前記ホッパをバッ
   クホウ等の掘削機のアーム先端のバケット側面に離脱可
   能に固定する固定手段とからなる打設用コンクリート搬
   入器。 ２、ホッパの下部開口部を、四角筒状に形成した請求項
   １記載の打設用コンクリート搬入器。 ３、掘削機の油圧機構を用いてシャッタを開閉する開閉
   手段を備えた請求項１または２記載の打設用コンクリー
   ト搬入器。 ４、シャッタに、コンクリート掻き出し用の爪をホッパ
   内方に向けて突設した請求項１、２または３記載の打設
   用コンクリート搬入器。