JPH03224713A - ポリオレフィン―植物繊維系組成物の押出し成形方法 - Google Patents

ポリオレフィン―植物繊維系組成物の押出し成形方法

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JPH03224713A
JPH03224713A JP2020861A JP2086190A JPH03224713A JP H03224713 A JPH03224713 A JP H03224713A JP 2020861 A JP2020861 A JP 2020861A JP 2086190 A JP2086190 A JP 2086190A JP H03224713 A JPH03224713 A JP H03224713A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリオレフィン−植物繊維系組成物の押出し
成形方法に関する。
[従来の技術およびその問題点] ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂
を建材、産業資材等の用途に使用する際に、ポリオレフ
ィンに植物繊維を補強材や増量材等として配合して使用
することが行われている。
このようなポリオレフィン−植物繊維系組成物の成形方
法としては、一般的な圧縮成形法、トランスファー成形
法、射出成形法、押出し成形法等が採用されており、例
えば長尺製品を得る場合には、押出し成形法が採用され
ている。
押出し成形法は、スクリューを内蔵するシリンダー内で
加熱溶融しつつ混練されたポリオレフィン−植物繊維系
組成物を、所定の断面形状を有する成形ダイから押出し
、この成形ダイによって賦形された溶融状態の上記組成
物をサイジングダイを通過させ、冷却して所定の寸法形
状にサイジングし、目的とする成形品を得る方法である
。ここで、上記サイジングダイは、通常成形ダイから所
定の間隔(3cm〜20cm)を設けて設置される。
ところで、上記ポリオレフィン−植物繊維系組成物から
得られた比較的に肉厚の中実異形成形品を建材、産業資
材等の用途に使用する場合、その比重が1.16程度と
重いために、施工性やコストの面等から軽量化すること
が望まれている。そこで、成形品形状を中空異形とする
ことによって、見掛けの比重を0.6程度と軽量化する
とともに、薄肉化(肉厚1. 5mm〜2mm程度)す
ることが検討され、試みられている。
しかしながら、上述したように成形品形状を中空異形と
し薄肉化することによって、冷却速度が増大することや
ポリオレフィン−植物繊維系組成物自体が難成形性であ
ること等に起因して、成形上の各種問題が発生している
例えば、ポリオレフィン−植物繊維系組成物とサイジン
グダイ壁面との摩擦抵抗が増大し、均一な形状の成形品
が得られ難くなるとともに、成形品の表面がつや消し状
態となり、表面が滑らかで光沢のある成形品が得られな
いという問題がある。
そこで、成形材料としてのポリオレフィン−植物繊維系
組成物に、滑剤として一般的なステアリン酸カルシウム
やシリコーンオイルを添加することが考えられるが、ス
テアリン酸カルシウムによる成形性の改善はほとんど認
められない。また、シリコーンオイルについては、押出
し成形開始当初は均一で表面が滑らかな成形品が得られ
るものの、成形が進むにつれてシリコーンオイルが押出
し機のスクリューに付着して吐出ムラが発生し、さらに
は成形不能となるという問題がある。
また、ポリオレフィン−植物繊維系組成物自体の難成形
性に由来する問題としては、植物繊維が成形温度(20
0℃付近)で分解して酸性ガスを生成し、この酸性ガス
や植物繊維に吸着している水分の蒸発によって気泡が多
発し、強度や剛性が低下するという問題がある。
以上、中空異形成形品を押出し成形する場合の問題点に
ついて述べてきたが、中空部はないが比較的に薄肉の異
形成形品を押出し成形する場合にも同様の問題が生ずる
従って本発明の目的は、ポリオレフィン−植物繊維系組
成物の中空異形成形品または中空部はないが比較的に薄
肉の異形成形品を製造する際に認められるサイジングダ
イ壁面との摩擦抵抗を抑制し、形状の均一性に優れ、か
つ表面が滑らかで光沢のある成形品を得ることができる
、ポリオレフィン−植物繊維系組成物の押出し成形方法
を提供することにあり、また本発明の他の目的は、ポリ
オレフィン−植物繊維系組成物自体の難成形性に由来す
る気泡の発生を防止し、強度や剛性に優れた成形品を得
ることができる、ポリオレフィン−植物繊維系組成物の
押出し成形方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、所定の断面形状の貫通孔を有する成
形ダイから、加熱溶融状態で混練されたポリオレフィン
−植物繊維系組成物を所要の形状に押出し、この形状に
賦形されたポリオレフィン−植物繊維系組成物を、前記
成形ダイと同軸上に設けられたサイジングダイを通過さ
せて冷却し、前記ポリオレフィン−植物繊維系組成物の
押出し成形品を成形するにあたり、成形材料となる前記
ポリオレフィン−植物繊維系組成物100重量部にシリ
コーンゴム系ポリマーをシリコーン分換算で1重量部〜
3.5重量部の範囲で配合し、前記サイジングダイを前
記成形ダイと同軸上にこの成形ダイと接触させて配置し
、かつ前記サイジングダイの温度を80℃〜140℃の
間の所定温度に制御しつつ前記形状に賦形されたポリオ
レフィン−植物繊維系組成物を冷却することを特徴とす
るものである。
本発明で用いられる成形材料は、主にポリオレフィンに
植物繊維を配合した組成物からなるものである。上記ポ
リオレフィンとしては、ポリエチレン、変性ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン等や、これら
の共重合体等が例示され、これらは単独であるいは2種
以上の混合物として用いられる。また、植物繊維として
は、木材パルプ、木粉、もみがら、リンター、リンター
パルプ、微細粉化された新聞紙、雑誌、ダンボールのよ
うな故紙等が例示され、これらも単独であるいは2種以
上の混合物として用いられる。これらポリオレフィンと
植物繊維との配合比率は、特に限定されるものではない
が、植物繊維を40重量%〜60重量%の範囲でポリオ
レフィンに配合することが好ましい。
また、本発明で用いられる成形材料は、上記ポリオレフ
ィンと植物繊維との組成物100重量部に、シリコーン
ゴム系ポリマーがシリコーン分換算で1重量部〜3.5
重量部の範囲で配合されたものである。上記シリコーン
ゴム系ポリマーとしては、 で示され、nが6000〜14000程度のジメチルポ
リシロキサン(例えば融点: −40℃、ガラス転移点
ニー123℃)が好適である。このようなシリコーンゴ
ム系ポリマーの配合量を、ポリオレフィン−植物繊維系
組成物100重量部に対して、シリコーン分換算で1重
量部〜3.5重量部の範囲としたのは、配合量が1重量
部未満では潤滑性向上効果が充分に得られないために、
均一な形状の成形品を安定して押出すことができず、ま
た3、5重量部を超えると押出し速度の低下を招いてし
まうためである。
本発明のポリオレフィン−植物繊維系組成物の押出し成
形方法では、通常の樹脂成形に用いられるホッパー、ス
クリュー、シリンダー、駆動装置、加熱ユニット等を備
えた、例えばスクリューの長さと径の比(L/D)が1
0〜35、圧縮比(CR)が1.5〜4.0程度の押出
し機が用いられる。この押出し機の出口側には、得よう
とする成形品の外周形状に応じた断面形状の貫通孔を有
する成形ダイを設置する。なお、中空成形品を得ようと
する場合には、成形ダイの内部に、中空成形品の内周形
状に応じた外周形状を有する中芯を保持したブレーカ−
プレートが設置される。
また、上記押出し機は、成形ダイと連続して、かつ成形
ダイと同軸上にサイジングダイを接触設置して使用する
。これによって、押出し工程からサイジングダイによる
冷却工程まで加圧状態が維持され、植物繊維の分解によ
る酸性ガスの生成や植物繊維に吸着している水分の蒸発
が抑制され、高強度、高剛性の成形品が得られる。
本発明においては、まずシリコーンゴム系ポリマーを含
有するポリオレフィン−植物繊維系組成物を、上述した
ような押出し機のスクリューを内蔵したシリンダー内で
加熱溶融しつつ混練する。
上記シリンダー内や成形ダイにおけるポリオレフィン−
植物繊維系組成物の温度は、ポリオレフィンの種類や成
形品の寸法および形状等によって異なるが、一般的には
180°C〜230℃である。
その理由は、180℃未満ではポリオレフィン−植物繊
維系組成物が固化してしまい、230℃を超えるとポリ
オレフィンや植物繊維の劣化が起こるからである。
次に、上記溶融状態のポリオレフィン−植物繊維系組成
物を、成形ダイから連続して押出して、ポリオレフィン
−植物繊維系組成物を所要の形状に賦形し、続いてサイ
ジングダイを通過させて所定形状および寸法にサイジン
グし、所定形状例えば異形の成形品を得る。
ここで、上記成形ダイから押出されたポリオレフィン−
植物繊維系組成物は、80℃〜140℃の間の所定温度
に制御されたサイジングダイにて冷却される。サイジン
グダイの温度を上記範囲に限定した理由は、以下の通り
である。すなわち、サイジングダイの温度が80℃未満
では、ポリオレフィン−植物繊維系組成物の固化が急激
に進み、成形品とサイジングダイ壁面との摩擦抵抗が増
大し、成形品の均一性が低下するとともに、成形品表面
の滑らかさが失われてしまうからであり、さらには押出
し不能となってしまう。一方、140℃を超えると冷却
不足となり、溶融された組成物がサイジングダイ内で十
分に固化されないうちに押出され、成形品の表面から溶
融組成物が滲み出すなど、緻密、高強度、高剛性で、か
つ表面が滑らかで光沢のある成形品を得ることができな
くなる。
また、サイジングダイの温度を上記範囲内の所定温度に
制御する理由は、上述したように押出し速度と冷却速度
との調和を図ることによって、成形品表面とサイジング
ダイ壁面との摩擦抵抗を低下させるとともに、ポリオレ
フィン−植物繊維系組成物の加圧下での冷却を図るため
である。
本発明のポリオレフィン−植物繊維系組成物の押出し成
形方法は、特に中空異形成形品の押出し成形に好適であ
るが、中空部はないが比較的に薄肉の異形成形品の押出
し成形にも好適である。
[作 用] 本発明のポリオレフィン−植物繊維系組成物の押出し成
形方法においては、成形材料中に所定量配合されたシリ
コーンゴム系ポリマーによる潤滑性向上効果と、サイジ
ングダイの温度を所定温度に制御することとによって、
成形品とサイジングダイ壁面との摩擦抵抗が低下し、成
形品の形状を均一に保ちつつ押出し成形することが可能
となり、さらに滑らかで光沢のある成形品表面が得られ
る。
また、上記サイジングダイの温度を制御することと、サ
イジングダイを成形ダイと接触させて設置することとに
より、押出し速度と冷却速度との調和をとりつつ、ポリ
オレフィン−植物繊維系組成物を加圧下で冷却すること
が可能となり、植物繊維の分解による酸性ガスの生成や
植物繊維に吸着している水分の蒸発が抑制され、緻密、
高強度、高剛性の成形品が得られる。
[実施例] 以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明
はこの実施例に限定されるものではない。
実施ρす1 第1図にこの実施例で用いた押出し成形装置を示す。同
図において、1は成形材料を収容するシリンダーであり
、このシリンダー1の外周には、成形材料を加熱溶融す
るためのヒーター2が設置されている。また、シリンダ
ー1内には、投入された成形材料を混練しつつ、一方の
端部方向(成形ダイ方向)に導くスクリュー3が設置さ
れている。シリンダー1の他方の端部側には、成形材料
を供給するホッパー4が設置されており、これらにより
押出し機5が構成されている。
また、上記押出し機5におけるシリンダー1の一方の端
部には、この押出し機5を出た成形材料を所要形状に成
形する成形ダイ6が設置されている。この成形ダイ6の
シリンダー1と反対の側の端部には、成形ダイ6と同一
の断面形状を有するサイジングダイアが同軸上に設けら
れており、このサイジングダイアは、成形ダイ6の端部
と接触して配置されている。
上記成形ダイ6は、第2図にも示すように、中空成形品
の外周形状に応じた断面形状の貫通孔6aを有しており
、かつその内部には中空成形品の中空部分の形状を保持
するための中芯8と、この中芯8を保持するブレーカ−
プレート9とが設置されている。また、上記中芯8はサ
イジングダイア内まで突出して設けられている。
また、サイジングダイアの内部には、温度調節用熱媒体
の入口10aおよび出口10bを有するジャケット部1
0が設けられており、このジャケット部10によってサ
イジングダイアの温度制御が行われ、このような温度制
御可能なジャケット部10を有するサイジングダイアに
よって、成形ダイ6を出た成形材料が所定の中空形状を
保持することができる程度にまでサイジングされる。
上記構成の押出し成形装置を用いて、以下の手順により
ポリオレフィン−植物繊維系組成物の押出し成形を行っ
た。
まず、ポリプロピレン樹脂・J130G(商品名、宇部
興産側製)30重量%、前記ポリプロピレン樹脂の無水
マレイン酸変性物20重量%、木材パルプ45重量%お
よび水酸化マグネシウム5重量%からなるポリオレフィ
ン−植物繊維系組成物を溶融混練してペレット化した。
次いで、このペレット100重量部にシリコーンゴム系
ポリマーベレット・BY27−001 (商品名、東し
・シリコーン■製、シリコーンポリマー含有量=50重
量%)をシリコーン分換算で3重量部添加し、トライブ
レンドして成形材料とした。
次に、上記成形材料をホッパー4よりシリンダー1内に
供給した。シリンダー1の口径は20mmとした。シリ
ンダー1内に供給された成形材料を、ヒーター2で加熱
溶融しつつスクリュー3により混練し、成形ダイ6に導
いた。スクリュー3としては、L/Dが24で、CRが
2.8のものを用い、スクリュー3の回転数は60 r
、p、m、に設定した。また、シリンダー1の温度は1
80℃から200℃の範囲で温度勾配をもたせた。
また、成形ダイ6としては、第2図に示したように、建
材の廻り縁周の断面形状を有するものを用い、また中芯
8は廻り縁に応じた形状を有するものを使用した。
次いで、スクリュー3によって混練しつつ成形ダイ6側
に導いた成形材料を、上記成形ダイ6を通して所定の中
空形状に成形した後、成形ダイ6と同軸上に成形ダイ6
に接触して設けられたサイジングダイアに導いた。この
サイジングダイアの温度は、熱媒循環式の温度調節機を
用いて120℃の一定温度に制御した。
上記サイジングダイアを出た押出し成形品(建材の廻り
縁)は、表面が滑らかな光沢を有し、その外周形状およ
び中空部分の形状は、はっきりと再現されていた。
次に、このようにして得た中空異形押出し成形品を長さ
1mで切断し、重量(単重)および線膨張係数を測定し
た。また、この中空異形押出し成形品から120mmX
5mmX7mmの試験片を切り出し、密度、曲げ強度、
曲げ弾性率を測定した。これらの測定結果を第1表に示
す。また、第1表には上記実施例の押出し成形時におけ
る最大押出し速度も併せて示す。
比較例1 実施例1において、サイジングダイアに温度調節機を設
けず、サイジングダイアに単に冷却水を通すことによっ
て、10℃〜30℃の温度範囲で成形材料を冷却した以
外は、実施例1と同様にして成形を行なった。
しかしながら、成形材料がサイジングダイア内に入った
直後に吐出圧が急激に上昇し、押出し機の許容圧力値を
越えたため、成形を中止した。従って、成形品は得られ
なかった。
比較例2 実施例1において、成形材料中にシリコーンゴム系ポリ
マーベレットを添加しない以外は、実施例1と同様にし
て、中空異形品の押出し成形を行った。
その結果、実施例1と同一の温度条件では、成形品がサ
イジングダイア内でダイ壁面との摩擦抵抗によって止っ
てしまい、押出し不能となった。
また、サイジングダイアでの温度を160℃まで上げる
ことによって、押出しは可能となったが、得られた成形
品は充填不良の非常に脆いものでしかなかった。また、
この比較例2で得た押出し成形品についても、実施例1
と同様に各物性値を測定した。その結果も併せて第1表
に示す。
(以下余白) 第 1 表 (注1)サンプルに歪みゲージを張り付け、室温(23
℃)で零調整し、63℃の恒温槽に入れて、平衡状態と
なった時の変位量を測定して、それを温度差で割って求
めた。
(以下余白) 第1表の結果から明らかなように、上記実施例1によっ
て得た中空押出し成形品は、比較例2によって得た中空
押出し成形品に比べ、密度、曲げ強度、曲げ弾性率、線
膨張係数の全ての点で優れており、建材、産業資材等と
して好適に使用されることが分る。これは、上記実施例
では、成形材料にシリコーンゴム系ポリマーペレットを
所定量添加するとともに、成形ダイ6を出た成形材料を
、一定の温度に制御したサイジングダイアにおいて冷却
しているため、サイジングダイア内において適度な滑り
性が付与されているとともに、適度な冷却速度が得られ
ているためである。
比較例3 実施例1において、成形材料中へのシリコーンゴム系ポ
リマーペレットの添加に代えて、成形材料の表面を、成
形材料100重量部に対してシリコーンオイル−8H2
00(商品名、東し・シリコーン■製、10000cs
)1重量部で処理する以外は、実施例1と同様にして、
中空異形品の押出し成形を行った。
その結果、押出し成形開始直後は成形可能であったが、
徐々に吐出量が低下し、1時間後にはスクリュー3に成
形材料が食い込まなくなり、成形不能となった。
比較例4 実施例1において、成形材料中にシリコーンゴム系ポリ
マーペレットに代えて、ステアリン酸カルシウムを1重
量部添加した以外は、実施例1と同様にして、中空品の
押出し成形を行った。
その結果、比較例2とほぼ同一の現象が見られ、ステア
リン酸カルシウム4の添加効果はまるで認められなかっ
た。
実施例2 シリコーンゴム系ポリマーペレット・BY27−001
をシリコーン分換算で2重量部添加した以外は、実施例
1と同様にして、中空押出し成形品を得た。得られた成
形品の外観、物性は、実施例1の成形品と殆んど差がな
く、優れたものであった。
比較例5 シリコーンゴム系ポリマーペレット・BY27001を
シリコーン分換算で、本発明の限定範囲外の4重量部添
加した以外は実施例1と同様にして、中空押出し成形品
を得た。本比較例においては、成形品は得られるが、押
出し速度が4cm/mfn以下になるように吐出量を下
げないと押出し機の許容圧力値を越えてしまうという問
題が生じた。しかも得られた成形品の表面はやや粘着性
があり、光沢にも乏しかった。また得られた成形品の物
性値は曲げ弾性率が3.  I X 10 ’ kg/
crI、曲げ強度が510kg/cJと実施例1の成形
品に比べて低かった。
実施例3 略り字形の断面形状の貫通孔を有する成形ダイを用いた
以外は実施例1と同様に、押出し成形(押出し速度6.
4cm/win ) して、第3図(a)に示すように
略り字形で中空部のない比較的薄肉の異形成形品を得た
。得られた成形品の外観、物性は実施例1の成形品の外
観、物性と殆んど差がなく、優れていた。
さらに上と同様にして、第3図(b)および(c)に示
す断面形状の異形成形品を得た。得られた成形品は実施
例1の成形品の外観、物性と殆んど差がなく、優れてい
た。
比較例7 シリコーンゴム系ポリマーペレットを使用しなかった以
外は実施例3と同様にして第3図(a)、(b)および
(c)に示す断面形状の異形成形品を押出し成形により
得ようとしたが、成形材料がサイジングダイ内でダイ壁
面との摩擦抵抗によって止ってしまい、押出し不能とな
った。従って成形品は得られなかった。
[発明の効果コ 以上の通り、本発明によれば、形状の均一性に優れ、か
つ表面が滑らかで光沢のあるポリオレフィン−植物繊維
系組成物の成形体を、押出し成形によって再現性よく得
ることが可能となった。この成形体は、緻密、高強度、
高剛性、低熱膨張係数を有する点で優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1,2で用いた押出し成形装置
の概略構成を示す図、第2図は実施例1゜2で用いた成
形ダイおよび中芯の断面形状を示す図、第3図(a)、
(b)、(c)は実施例3で得られた成形品の断面形状
を示す図である。 1・・・・・・シリンダ、2・・・・・・ヒータ、3・
・・・・・スフ−リュー、4・・・・・・ホッパー、5
・・・・・・押出し機、6・・・・・・成形ダイ、6a
・・・・・・貫通孔、7・・・・・・サイジングダイ、
8・・・・・・中芯、9・・・・・・ブレーカ−プレー
ト、10・・・・・・ジャケット部、10a・・・・・
・熱媒体入口、10b・・・・・・熱媒体出口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の断面形状の貫通孔を有する成形ダイから、
    加熱溶融状態で混練されたポリオレフィン−植物繊維系
    組成物を所要の形状に押出し、この形状に賦形されたポ
    リオレフィン−植物繊維系組成物を、前記成形ダイと同
    軸上に設けられたサイジングダイを通過させて冷却し、
    前記ポリオレフィン−植物繊維系組成物の押出し成形品
    を成形するにあたり、成形材料となる前記ポリオレフィ
    ン−植物繊維系組成物100重量部にシリコーンゴム系
    ポリマーをシリコーン分換算で1重量部〜3.5重量部
    の範囲で配合し、前記サイジングダイを前記成形ダイと
    同軸上にこの成形ダイと接触させて配置し、かつ前記サ
    イジングダイの温度を80℃〜140℃の間の所定温度
    に制御しつつ前記形状に賦形されたポリオレフィン−植
    物繊維系組成物を冷却することを特徴とする、ポリオレ
    フィン−植物繊維系組成物の押出し成形方法。
  2. (2)ポリオレフィン−植物繊維系組成物100重量部
    にシリコーンゴム系ポリマーをシリコーン分換算で1重
    量部〜3.5重量部の範囲で配合してなる押出し成形用
    組成物。
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