JPH03221982A - 定着ロール及び定着ロール用シリコンゴム組成物並びにその製造方法 - Google Patents

定着ロール及び定着ロール用シリコンゴム組成物並びにその製造方法

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JPH03221982A
JPH03221982A JP1617690A JP1617690A JPH03221982A JP H03221982 A JPH03221982 A JP H03221982A JP 1617690 A JP1617690 A JP 1617690A JP 1617690 A JP1617690 A JP 1617690A JP H03221982 A JPH03221982 A JP H03221982A
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道昭 安野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子写真プロセスを用いた各種機器で使用
する定着装置の定着ロール及びこの定着ロールを製造す
るために使用されるシリコンゴム組成物並びにその製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
従来より、定着ロールの表面被覆材料としてシリコンゴ
ムを使用することが提案されており、弗素樹脂系の被覆
材料を使用した場合に比べて被定着物に対する熱伝導が
均一であり、定着画質が向上する、用紙剥離性が向上す
る等の利点があることが知られている。
しかしながら、この様なシリコンゴムはその熱伝導性に
乏しく、例えばフルカラ一定着等において良好な用紙剥
離(ストリッピング)性能を得るために、芯金上のゴム
層の厚さを0.5mm程度以上にすると、とたんに芯金
温度に対する表面温度の低下が大きくなり、特に連続定
着時や高速定着時に良好な定着状態を得ることが難しく
なり、近年の複写速度等における高速化に対応し得なく
なる場合があった。
そこで、この様な問題を解決するための方法として、例
えばシリコンゴム層を形成するためのシリコンゴム組成
物中にシリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム
等の無機粉末をフィラーとして配合したり(特公昭62
−45.993号公報、特開昭62−184.058号
公報)、更には窒化アルミニウム、窒化硼素、炭化珪素
等の高熱伝導性のセラミック粉末をフィラーとして配合
し、形成されるゴム層の熱伝導性を改善することも提案
されている。
しかしながら、前者の無機粉末をフィラーとして配合し
たシリコンゴム組成物の場合には、これを使用j、て得
られるゴム層の熱伝導性やゴム弾性あるいは耐熱安定性
の全てにおいて満足(、得る性能を得ることは難しく、
特にフルカラ一定着等において良好な用紙剥離(ストリ
ッピング)性能を得るために、加熱ロール側にゴム層を
設けたロール構成を採るいわゆるNFFR構成の加熱ロ
ールにおいて使用するゴム層としては使用し得ないもの
である。また、後者のセラミック粉末をフィラーとして
配合したシリコンゴム組成物の場合には、これらのセラ
ミック粉末が極めて高価であり、組成物中に多量に配合
すると材料コストが高くつきすぎるほか、例えば窒化ア
ルミニウムの場合には環境依存性が高くてハンドリング
性が悪く、窒化硼素の場合にはシリコンゴムに対する分
散性が悪(、また、炭化珪素の場合には高価な割には熱
伝導性の改善効果が充分でないというように、いずれに
しても満足し得るものではない。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、本発明者らは、かかる観点に鑑み、定着ロール
のゴム層形成に使用するシリコンゴムのゴム弾性や耐熱
安定性を損なうことなく、このシリコンゴムの欠点であ
る熱伝導性を改善することについて鋭意研究を重ねた結
果、マグネシウム化合物を焼成して得られた酸化マグネ
シウム粉末をフィラーとして使用することにより、上記
問題を解決できると共に、特にNFFR構成の定着装置
で使用する加熱ロールをも安価に製造できることを見出
し、本発明に到達した。
従って、本発明の目的は、内部に加熱源を備えた芯金を
有すると共に外部にゴム層を有する定着ロールであって
、優れたゴム弾性、耐熱安定性及び熱伝導性を有する定
着装置の加熱ロールを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ゴム弾性や耐熱安定性のみ
ならず熱伝導性にも優れた性能を有する定着ロール、特
に限定するものではないが内部に加熱源を備えた芯金を
有すると共に外部にゴム層を有する定着ロールの製造に
有利に使用できる定着ロール用シリコンゴム組成物を提
供することにある。
更に、本発明の他の目的は、ゴム弾性や耐熱安定性のみ
ならず熱伝導性にも優れた性能を有する定着ロールを製
造するのに有用な、ポリオルガノシロキサンを主成分と
する定着ロール用シリコンゴム組成物を製造する方法を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、内部に加熱源を有すると共に外周
にゴム層を有する定着ロールであり、上記ゴム層がフィ
ラーとして酸化マグネシウム粉末を含有するシリコンゴ
ム組成物を成形硬化させて得られた層である定着ロール
である。
また、本発明は、架橋反応によりゴム状弾性体となるポ
リオルガノシロキサンを主成分とするシリコンゴム組成
物であって、このポリオルガノシロキサン100重量部
に対して酸化マグネシウム粉末100〜500重量部を
含有する定着ロール用シリコンゴム組成物である。
さらに、本発明は、酸化マグネシウム粉末の表面をポリ
オルガノシロキサンの硬化物に対して密着性を付与する
表面被覆処理を行い、次いでポリオルガノシロキサン1
00重量部に対してこの表面処理済酸化マグネシウム粉
末100〜500重量部を配合する定着ロール用シリコ
ンゴム組成物の製造方法である。
本発明で使用するポリオルガノシロキサンとしては、特
に限定されるものではなく 、JIS K 6301A
型硬度計で測定したJISゴム硬度が65°以下のシリ
コンゴムを製造し得る従来公知のものでよいが、好まし
くはポリジメチルシロキサンのメチル基の一部をビニル
基に置き換えて得られる分子中にエチレン性不飽和炭化
水素基を有するものがよく、より好ましくは両末端にビ
ニル基を有するものがよい。
また、このようなポリオルガノシロキサンを主成分とす
るシリコンゴム組成物中に配合する酸化マグネシウム粉
末は、マグネシウム化合物を焼成して得られるものであ
り、好ましくは1,000℃以上の温度で焼成して得ら
れる酸化マグネシウム粉末がよい。この酸化マグネシウ
ム粉末の性状については、その平均粒径が0.5〜10
珈、好ましくは0.5〜3殉であり、そのみかけ比重が
0.7g/cr(以上であり、また、その比表面積が5
rrr/g以下、好ましくは2rrr/g以下である。
平均粒径が大きすぎると得られる成形硬化物の疲労強度
が低下し、みかけ比重が大きくなりあるいは比表面積が
小さくなると大量配合性が向上゛して熱伝導性が改善さ
れる。さらに、この酸化マグネシウム粉末については、
好ましくはその表面がマトリックス樹脂となるポリオル
ガノシロキサンの硬化物に対する密着性が向上するよう
に表面被覆処理されているものがよい。
本発明において、上記ポリオルガノシロキサンと酸化マ
グネシウム粉末との配合割合は、ポリオルガノシロキサ
ンの100重量部に対して酸化マグネシウム粉末が10
0〜500重量部の範囲であるのがよく、好ましくは1
00〜300重量部の範囲である。酸化マグネシウム粉
末の配合割合が100重量部より少ないと充分な熱伝導
性が得られないという問題があり、また、多すぎるとゴ
ム配合物の物性(特に、硬さ)変化が大きくなりすぎる
という問題が生じる。
本発明で使用する酸化マグネシウム粉末を製造するには
、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)]等のマグネ
シウム化合物を焼成し、このマグネシウム化合物中に含
有される水を十分に除去して酸化マグネシウム(MgO
)とすることにより製造される。
この様にして製造される酸化マグネシウム(MgO)は
その焼成温度によってその物性や性状が変化するもので
あり、特に限定するものではないが、本発明で使用する
のに適した物性や性状を有する酸化マグネシウム粉末を
得る上で、好ましくはその焼成温度を1,000°C以
上とするのがよい。
次に、この様にして得られた酸化マグネシウム粉末につ
いては、好ましくはその表面をポリオルガノシロキサン
の硬化物に対して密着性を付与する表面被覆処理を行い
、成形硬化物中におけるマトリックス樹脂と酸化マグネ
シウム粉末との間の密着性の向上を図るのがよい。この
表面被覆処理の方法としては、例えばチタネートカップ
リング剤やシランカップリング剤を使用して表面処理す
る方法や、高速ヘンシェルミキサーを使用する乾式処理
法等の公知の粉体表面処理法や、マトリックス樹脂を構
成するポリオルガノシロキサンと硬化剤とを使用して予
め被覆処理する方法等を挙げることかでき、好ましくは
、例えば、メチルハイドロジエンシロキサン等の架橋剤
を使用し、白金化合物を触媒として、予め酸化マグネシ
ウム粉末の表面を両末端ビニル基封鎖メチルビニルシリ
コンゴム硬化物で被覆処理する方法である。この様に予
め酸化マグネシウム粉末を表面被覆処理することにより
、ゴム物性が向上したり、あるいは後述するように、高
温環境下でのゴム硬度の変化等が少なくなり、熱安定性
が良くなるという作用効果が発揮される。
また、本発明の定着ロール用シリコンゴム組成物の製造
は、上記オルガノポリシロキサン、上記の様にして製造
された酸化マグネシウム粉末あるいは表面処理済酸化マ
グネシウム粉末及び上記オルガノポリシロキサンに適し
た硬化剤並びに必要に応じて添加される、例えば酸化鉄
(ベンガラ)等の添加剤を配合し、均一に混合する。
この様にして得られたシリコンゴム組成物を使用して本
発明の定着ロールを製造するには、特に限定されるもの
ではな〈従来公知の方法を採用することかでき、例えば
、内部に加熱源を組み込むことができる金属製の円筒状
支持体の表面に接着剤を塗布し、ゴム圧縮成形機を用い
てその金型内で150〜180°C程度及び10〜40
分程度の条件で加熱加圧下に、接着剤処理された支持体
の上にシリコンゴム組成物を成形硬化し、次いでこの支
持体上に形成されたシリコンゴム層の外面を研摩し、更
にその表面にコーティング加工により弗素ゴム等の表面
層を5〜40μm程度の厚さで形成する。
この様にして形成された定着ロールのシリコンゴム層に
ついては、通常、その厚さがO05mm以上、好ましく
は1 mm以上であり、また、そのJISゴム硬度が7
5°以下、好ましくは65°以下であり、更に、その熱
伝導率が2.  OX 10’−8cal/cm−8e
c・00以上である。この様に、支持体上に形成された
シリコンゴム層の厚さが0.5mm以上であっても、そ
のゴム硬度がJISゴム硬度65゜以下の値を示すと共
にその熱伝導率が2.0X10−”cal/am−se
e−’C以上の値を示すと、シリコンゴム本来の優れた
耐熱安定性も有することから、定着装置の加圧ロールと
して使用できるだけでなく、NFFR構成の定着装置で
使用する加熱ロールとしての性能も充分に備えており、
加熱ロールとしての使用にも適している。
なお、この様にして形成された定着ロールのシリコンゴ
ム層については、その外表面を例えば弗素樹脂、弗素ゴ
ム、シリコンゴム等の公知の離型性材料で更に被覆処理
することも耐久性向上の上で有効である。
〔作 用〕
本発明によれば、シリコンゴム組成物中に配合され、こ
れを成形硬化させて得られるシリコンゴム中に含有され
る酸化マグネシウム粉末がシリコンゴム自体の性能を損
なうことなく優れた熱伝導性を発揮せしめるものと考え
られる。
特に、この酸化マグネシウム粉末として、焼成温度1,
000°C以上の温度で焼成して得られたものを使用す
ると、この高温焼成により粉体の嵩密度が増して比表面
積が減少し、その結果として酸化マグネシウム粉末をフ
ィラーとして配合した際におけるシリコンゴムの硬化反
応性に対する影響が少なくなり、シリコンゴム組成物中
に酸化マグネシウム粉末を多量に配合できるようになる
ほか、シリコンゴム自体の性能を損なうことなくより高
度に熱伝導性の向上を達成できると考えられる。
〔実施例〕
以下、実施例、比較例及び試験例に基づいて、本発明を
具体的に説明する。
試験例1 メチルビニルシリコンゴム(東しシリコーン■製商品名
: DY32−663U ) 100重量部に硬化剤と
して硬化剤ペースト=2,5−ジメチル−2,5−ジ(
ターシャリブチルパーオキシ)ヘキサン(東しシリコー
ン■製商品名:RC−4) 066重量部を配合し、こ
れに第1表に示す3種類の酸化マグネシウム粉末[A 
(硬焼Mg0):焼成温度1.300°C1比表面積〜
0rrr/g、嵩密度1.1、強熱減量0.2%及び平
均粒径3湘、B (MgO”30)  :焼成温度60
0℃、比表面積40m/g、嵩密度0.35、強熱減量
2.1%及び平均粒径0.2〜0.3−1C(MgO’
150 )  :焼成温度500°C1比表面積150
ポ/g、嵩密度0゜33、強熱減量4.9X及び平均粒
径0.1/Jrn、いずれも協和化学工業■製〕を第1
表に示す割合で配合し、酸化マグネシウム粉末無配合の
場合も含めてそれぞれ資料No、 l= No、6のシ
リコンゴム組成物を調製した。
第  1  表 次に、得られた各シリコンゴム組成物(資料No、 1
〜No、 6)を使用し、また、測定器としてキュラス
トメーター(日本合成ゴム(横裂)を使用し、標準条件
下で酸化マグネシウム粉末の焼成温度の違いによる硬化
反応に対する影響と酸化マグネシウム粉末Aの配合量の
違いによる硬化反応に対する影響とを調べた。結果を第
1図及び第2図に示す。
この第1図及び第2図の結果から明らかなように、特に
酸化マグネシウム粉末Aを配合して得られたシリコンゴ
ム組成物(資料No、 1、No、 5及びNo、 6
)はシリコンゴムの硬化反応に対する影響が少なく、ま
た、大量配合も可能であることが判明した。
実施例1 試験例1で使用した酸化マグネシウム粉末Aを分級し、
第2表に示す3種類の平均粒径及び粒度範囲の酸化マグ
ネシウム粉末を調製し、これら各平均粒径及び粒度範囲
の酸化マグネシウム粉末200重量部に上記試験例1で
使用したと同じメチルビニルシリコンゴム100重量部
と硬化剤ペースト0.6重量部とを配合し、それぞれ資
料No、 7〜No、 9のシリコンゴム組成物を調製
した。
次に、内部に加熱源を組み込むことができる外径44m
mの円筒状の芯金の表面に接着剤(東しシリコーン■製
商品名: DY39−012)を塗布し、この芯金の表
面上にゴム圧縮成形機を用いてその金型内で170℃及
び20分の条件で加熱加圧下に上記資料No、 7〜N
o、 9のシリコンゴム組成物を成形硬化せいめ、次い
でこの芯金表面上に形成されたシリコンゴム層の外面を
外径50mmになるまで研摩し、更にその表面をコーテ
ィング加工により約20 pmの厚さの弗素ゴム表面層
で被覆し、試験用の定着ロールを製造した。
得られた各試験用定着ロールのシリコンゴム層について
、JIS K 6301A型硬度計を使用するJISゴ
ム硬度と非定常熱線法による熱伝導率とを測定した。ま
た、この様にして形成された試験用の定着ロールを定着
装置に組み込み、定着荷重200kgf、ロール表面温
度170°C及び回転速度60rpmの条件で200時
間連続回転させ、ロールの変化を観察するロール耐久性
試験を行った。結果を第2表に示す。
第 表 (注) MgOの平均粒径と粒度範囲は体積基準、粒度範囲5〜
95%粒径で求めた。
*1:約75時間でシリコンゴム層の破断によるロール
破壊が発生した。
実施例2 試験例1で使用したと同じ酸化マグネシウム粉末A10
0重量部に対して、付加型シリコンゴム(東しシリコン
(横裂商品名:DX35−547) o、  5重量部
と溶剤としてメチルエチルケトン15重量部とを混合し
、これらを攪拌機で30分間攪拌し、次いで攪拌を継続
しながら真空ポンプで減圧状態にして溶剤を除去し、こ
の溶剤が除去したのを確認した後、5℃/分の昇温速度
で150℃まで昇温させ、更にその温度を維持したまま
30分間加熱し、上記酸化マグネシウム粉末Aの表面を
予め両末端ビニル基封鎖メチルビニルシリコンゴム硬化
物で被覆した。
この様にして得られた表面処理済酸化マグネシウム粉末
Aと表面未処理の酸化マグネシウム粉末Aとを使用し、
これら酸化マグネシウム粉末200重量部に上記試験例
1で使用したと同じメチルビニルシリコンゴム100重
量部と硬化剤ペース1006重量部とを配合し、それぞ
れ資料No、 10(表面処理済酸化マグネシウム粉末
Aを使用)とNo、11  (表面未処理酸化マグネシ
ウム粉末Aを使用)のシリコンゴム組成物を調製した。
次に、資料No、 10及びNo、11のシリコンゴム
組成物を使用し、実施例1と同様にして試験用の定着ロ
ールを製造した。
得られた各試験用定着ロールのシリコンゴム層について
、実施例1と同様にJISゴム硬度と熱伝導率を測定し
、また、ロール耐久性試験として実施系1と同様に行う
200時間運転経過後のゴム硬度変化と外径変化とを測
定した。結果を第3表に示す。
比較例1 フィラーとして結晶性シリカ(ホクスイ・ブラウン(構
製商品名: MIN−U−3IL )  100重量部
と溶融アルミナ(昭和電工■裂開品名:Al〜45−H
)125重量部との混合物を使用した以外は、上記実施
例2と同様にしてシリコンゴム組成物を調製し、試験用
の定着ロールを製造した。
得られた試験用定着ロールのシリコンゴム層について、
実施例2と同様にJISゴム硬度と熱伝導率を測定し、
また、ロール耐久性試験を行った。
結果を第3表に示す。
−19− 第 表 (注)熱伝導率の単位: x 10−”cal/cm 
−5ec・℃〔発明の効果〕 本発明によれば、内部に加熱源を備えた芯金を有すると
共に外部にゴム層を有する定着ロールであって、優れた
ゴム弾性、耐熱安定性及び熱伝導性を有する定着装置の
加熱ロールを提供することができ、また、ゴム弾性や熱
安定性のみならず熱伝導性にも優れた性能を有する定着
ロールを製造するために使用するシリコンゴム組成物及
びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸化マグネシウムの種類によるシリコ−20− ンゴムの硬化反応に対する影響を示す硬化曲線であり、
第2図は酸化マグネシウムの配合量の違いがシリコンゴ
ムの硬化反応に対する影響を示す硬化曲線である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部に加熱源を有すると共に外周にゴム層を有す
    る定着ロールであり、上記ゴム層がフィラーとして酸化
    マグネシウム粉末を含有するシリコンゴム組成物を成形
    硬化させて得られた層であることを特徴とする定着ロー
    ル。
  2. (2)架橋反応によりゴム状弾性体となるポリオルガノ
    シロキサンを主成分とするシリコンゴム組成物であって
    、このポリオルガノシロキサン100重量部に対して酸
    化マグネシウム粉末100〜500重量部を含有するこ
    とを特徴とする定着ロール用シリコンゴム組成物。
  3. (3)酸化マグネシウム粉末の表面をポリオルガノシロ
    キサンの硬化物に対して密着性を付与する表面被覆処理
    を行い、次いでポリオルガノシロキサン100重量部に
    対してこの表面処理済酸化マグネシウム粉末100〜5
    00重量部を配合することを特徴とする定着ロール用シ
    リコンゴム組成物の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7166363B2 (en) 2003-08-25 2007-01-23 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Highly heat conductive silicone rubber composition, fixing roll and fixing belt
US7537838B2 (en) 2005-11-28 2009-05-26 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat fixing roll and fixing belt
US10203639B2 (en) 2009-07-03 2019-02-12 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Silicone rubber composition for highly heat conductive thermal fixing roll or thermal fixing belt, fixing roll, and fixing belt
US11467520B2 (en) 2020-09-08 2022-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic fixing member, fixing device, and electrophotographic image forming apparatus

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