JPH0322186B2 - - Google Patents

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JPH0322186B2
JPH0322186B2 JP57171878A JP17187882A JPH0322186B2 JP H0322186 B2 JPH0322186 B2 JP H0322186B2 JP 57171878 A JP57171878 A JP 57171878A JP 17187882 A JP17187882 A JP 17187882A JP H0322186 B2 JPH0322186 B2 JP H0322186B2
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Jutoku Saito
Yoshiro Ooyama
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は母斑の位置情報を検出して、自動的に
母斑をレーザ治療するレーザ治療装置に関するも
のである。
〔発明の技術的背景〕
現在、レーザ光を利用した各種の医用装置が提
案されており、形成外科領域で用いられるものと
しては、たとえば、アザ,シミ,ソバカス等の有
色性母斑を除去治療するレーザ治療装置がある。
母斑の治療には、従来の手法として、ドライア
イスによる細胞破壊、皮膚を移植する手法、切
除、薄く削り取る、電気乾固法で焼く等の多くの
方法が知られているが、いずれの手段も侵襲の大
きさに比して効果が思わしくないこと、治療自体
が患者に苦痛を与え、そして入院の必要性もあり
しかも治療期間が長期にわたること等の欠点があ
り、治療手段の改良改善が嘱望されて来た。そし
て最近ではレーザ装置の開発改良に伴ないレーザ
光線を使用し患部を焼く手段が提案され実施され
つつあり、その治療効果も認められつつある。
第1図は、色素性母斑の患部組織の構造図であ
る。図中Aは正常皮膚組織、Bは患部母斑、1は
表皮、2は真皮である。3は有色細胞あるいは有
色物質である。
患部母斑が正常皮膚と色が異なるのは真皮層内
にメラニンに起因する有色細胞を多く有するため
である。
ところで第1図における患部母斑Bのすべてが
異常であるわけではない。つまり母斑とは正常組
織中に有色細胞が混つた状態であり、その混り具
合により黒や茶色など色に差を生じるのである。
第2図a,bは分光計により計測した皮膚の波
長−反射率特性の一例を示す図である。図におい
て横軸は波長〔μm〕を、縦軸は反射率を示して
いる。第2図aは正常部の反射率スペクトル特性
であり全般に高い反射率を示しており、右上がり
の曲線を描く。また、波長が長くなるにつれ反射
率が高くなり、0.6μm〜1.0μmで反射率がほぼ一
定となつている。0.55μm近辺に極小値を持ち、
吸収特性を示すのは赤血球中のヘモグロビンの吸
収によるものである。こうした反射率スピクトル
特性はいわゆる肌色として視覚上認められる。
第2図bは第2図aで対象とした正常部位に隣
接した黒色母斑の例であり、全般に低い反射率を
示している。右上がりのゆるやかな特性曲線はメ
ラニンの反射率特性そのものであり、こうした反
射率スペクトル特性はいわゆる茶色あるいは黒色
として視覚上認められる。
ところで、赤アザ等の有色性の異常細胞は正常
細胞と比較して一般に明度が低く、明度の高い正
常細胞にくらべて可視光線をより強く吸収する。
従つて、この異常細胞に可視光線領域の高エネル
ギーのレーザビームを照射すると該ビームは異常
細胞に選択的に吸収されて熱エネルギに変えられ
る。
その結果、異常細胞は強く焼けて破壊される。
一方正常細胞は一般に明度が高いため上記レーザ
ビームの吸収は少ない。そのため正常細胞の熱に
よる細胞の損傷は少ない。したがつて母斑に対し
て、かかるレーザビームを照射すれば異常細胞が
選択的に焼かれて母斑は消失するが、比較的明度
の高い正常細胞や汗線、皮膚などはレーザビーム
をほとんど吸収しないので非可逆的損傷が避けら
れ、レーザビームによる正常細胞や皮膚表面の火
傷は微小の瘢痕形成とともに急速に治瘉する。
第3図は従来のレーザ治療装置の斜視図であ
る。図中21は装置本体で、レーザ発振器,電源
および操作パネルが同一管内に組み込まれてい
る。レーザ発振器からのレーザ光はコネクタ22
を介し、光フアイバ23で導かれて、光フアイバ
23の先端側に設けたハンドピース24の先端よ
り外部へ放出される。
母斑治療に供するためのレーザの種類は母斑に
選択的に吸収されること、並びに大出力のエネル
ギが得られることを条件とするため、現在ではア
ルゴンレーザとルビーレーザとYAGレーザの3
種類が有効とされている。
しかし、実用化されているアルゴンレーザの出
力は4〜100W程度のため、ハンドピース24か
ら照射されるレーザのビーム径は2mmΦ程度と細
い。
かかる構成の従来装置は治療時、医師がハンド
ピースを手で持ち、患部を肉眼で確認しながら照
射位置を2mmづつ順次移動させ、レーザを照射し
て治療を行つている。
しかしながら2mmの照射円を肉眼で確認しなが
ら均一に配列したり、各ビームの照射時間を一定
に保つことは相当困難である。その結果、照射円
の配列が乱れて重なり合いが激しくなれば、異常
細胞の損傷が著しくなり、瘢痕が残る。
一方、照射円の間隔が開きすぎるとその部分が
未処置部分として消失されずに残される。また、
一定の照射時間を保つことができなければ焼け斑
が生じ易く、特に照射時間が長くなると皮膚表面
の損傷を避けることはできない。
したがつて肉眼で確認しながらレーザ照射を行
う従来装置では時間的ロスが多く、かつ医師の苦
労が激しいため効率良く治療を行うことは困難で
ある。
〔発明の目的〕
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、自
動的に母斑内を一定スピード、一定の照射間隔で
照射治療することにより医師の労力を軽減し、効
率良く治療でき、治療効果も良好なレーザ治療装
置を提供するものである。
〔発明の概要〕
即ち、本発明は上記目的を達成するため、レー
ザ光を導いて被照射体に照射する導光照射部材を
所定の領域にわたつて走査移動させるスキヤナに
取り付け、患部位置にこのスキヤナの走査領域を
設定すると共に反射光量を検出する測光手段を設
け、また予め設定された閾値とこの検出反射光量
とを比較する手段を設けてその反射光量より患部
の判別をできるようにし、患部領域及びその近傍
を順次走査移動させながら反射光量を前記測光手
段にて測定し、患部と正常部との反射光量差に基
づく閾値と比較して患部を検出しレーザ光の発生
制御をするようにし、また反射光量測定位置とス
キヤナの走査位置とが対応するように構成するこ
とにより、患部領域を順次走査移動しつつ測光し
患部であるか否かを検出して患部であればレーザ
光の発生をさせることによつて自動的に患部のみ
のレーザ治療を成せるようにし、またスキヤナに
よる導光照射部材の走査移動を行うことによつて
レーザ光のスポツト径に合わせて隙間のない走査
移動を行うように設定でき、焼きムラや焼き残し
部分が生ぜず、また、焼け斑の生じない、しかも
医師の労力を要しないレーザ治療装置を得るよう
にする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。
本発明は治療する患者の患部の写真を撮り、そ
の写真を座標検出器で移動させながら、写真の反
射量を測定して母斑の位置を確認し、一方患部に
向けたハンドピースを座標検出器の位置情報に基
づいて母斑上をスキヤンさせ、反射量測定器が確
認した母斑情報によりレーザ装置がレーザ光を照
射し治療を行うものである。
第4図に本発明のブロツク図を示す。図中41
はレーザ装置であり発振器と電源が内蔵され照射
指示器42から照射信号が入つている間、レーザ
光を照射する。この照射指示器42はレベル設定
器が内蔵されており、入力信号がレベル設定器で
設定した電圧以下であると母斑と判断し、レーザ
装置41に信号を送りレーザ照射を指示する。4
3は光フアイバであり、可撓性に富みレーザ装置
41から出射されたレーザ光をその先端に付いて
いるレーザ光を患部に照射するためのハンドピー
ス8に伝達するものである。44は公知の反射量
測定器であり概念図を第5図に示す。
図においてLは発光源のランプであり、Rはラ
ンプLの出力光を、効率良く照射用ライトガイド
LGに集光するレンズである。またLG′は被測定
物Tからの反射光を、光の強度に応じた出力電圧
に変換する光電変換器Dに伝えるための反射用ラ
イトガイドである。そして、光電変換器Dの出力
は増幅され出力される。
即ち、ランプLからの光を照射用ライトガイド
LGを通して被測定物Tに当て、その反射光を反
射用ライトガイドLG′で受けて光電変換器Dに導
き、ここで入射光量に応じた信号に変換後、増幅
器Aで増幅し、被測定物Tの反射光量に対応した
信号を得るものである。
再び第4図に戻る。45は患部の写真をX,Y
軸の位置を検出しながら移動できる公知の座標検
出器でありその概念図を第6図に示す。図に示す
如く、座標検出器45はT字形のカーソル本体6
1をX−Y平面62のX軸に沿わせて移動可能に
設け、また、患部の写つている写真63を乗せる
ための台座64を保持しているカーソル65をカ
ーソル本体61上でY軸に沿つて移動させること
により、X軸用エンコーダ66AとY軸用エンコ
ーダ66Bを移動量対応分回転させて座標位置を
検出する。
即ち、T字形のカーソル本体61上にはそのY
軸方向に沿つて無終端のワイヤ67がプーリに掛
け渡されることにより配されており、その一方の
プーリにエンコーダ66Bが取り付けられ、また
ワイヤ67にはカーソル65が取り付けられてい
る。また、カーソル本体61のX軸移動方向に沿
つて無終端のワイヤ68がプーリに支持されて掛
け渡されており、一方のプーリにエンコーダ66
Aが取り付けられると共にワイヤ68にカーソル
本体61が係合されている。またエンコーダ66
A,66Bには、この発明の本質からはずれるの
で図示していないが、各々モータが接続されてお
り、このモータを回転させて各々ワイヤ67,6
8を駆動させることによりカーソル本体61をX
軸方向にそしてカーソル65をY軸方向に移動で
き、これにより座標を検出しながら写真63を
X,Y軸方向に移動できる機構になつている。こ
の座標検出器は、外部からの指示により任意の位
置から動作を開始できるよう操作でき、スピード
や移動距離も任意に変えられるような構造になつ
ているのは無論である。また、リミツトスイツチ
によりあらかじめ決められた位置に来ると動作を
停止する。
第7図に反射量測定器44と写真63の位置関
係を示す。台座64の上に乗せられた写真63に
対向する位置にこの台座64とは別体且つ離間し
て反射量測定器44の照射用ライトガイドLGと
反射用ライトガイドLG′が固定配置され、写真6
3の移動に伴つて変化する反射量を反射量測定器
44が検出して電圧に変換できるよう構成してあ
る。
再び第4図に戻る。46はスキヤナ制御器であ
り、前記座標検出器45から出力されるX軸とY
軸の位置信号を受けてハンドスピース48を走査
する後段のスキヤナ47を駆動制御する働きをす
る。その時、座標検出器45の位置信号から写真
63の縮尺率に合わせてスキヤナ47の移動量を
変化できるような構造になつていることは無論で
あり、この技術はならい旋盤等に広く使用されて
いる慣用技術であり、この発明の本質ではないの
でここでは詳しくは述べない。
前記スキヤナ47は前述のスキヤナ制御器46
の位置信号を受けて、レーザ光を患部に照射する
ためのハンドスピース48をX,Y軸方向にスキ
ヤン動作させる働きをする。このスキヤナ47も
公知の技術であり第8図に一具体例を示してお
く。
図中81はX軸方向に伸びる一対のレールであ
り、ベース82のX軸方向に沿つて固定されてい
る。このレール81にはこのレール上を移動でき
る移動台83が配され、この移動台83上にはボ
ツクス84が設けてある。このボツクス84内に
は移動台駆動用のモータがあり、前記スキヤナ制
御器46から与えられるX軸位置信号によつて移
動台83はレール81上を移動できる。また移動
台83上にはY軸方向に沿つて、ポール85が植
立され、このポール85にはこのポール85上を
その軸方向に移動する移動支持体86が設けてあ
る。この移動支持体86は筒状のものでその側面
にはZ軸方向にシヤフト87がその一端を支持さ
れて取付けられており、また移動支持体86には
その内側にギア(図示せず)が設けてあり、この
ギアとポール85上に設けたギア88とを噛合さ
せ、且つ移動支持体86に設けたモータ89にて
移動支持体86のギアを回転させることにより移
動支持体86をポール85に沿つて移動できるよ
うになつている。モータ89はスキヤナ制御器4
6から与えられるY軸位置信号により制御される
ようになつており、これによりシヤフト87は
X,Y軸方向に位置の移動ができることになる。
また、シヤフト87の先端にはその腕の長さを可
変長とすべくシヤフト90が嵌合されており、シ
ヤフト90の先端と患部との距離を調整すること
ができるようにして効率良く治療できるようにし
てある。
即ち、シヤフト80の先端に前記ハンドピース
48が軸線を一致させて固定されているので、シ
ヤフトの伸縮によりハンドピース48と患部との
距離調整ができ、またシヤフト87のX,Y軸移
動によつてハンドピース48は患部表面をスキヤ
ンされることになる。
本発明の装置の動作を説明すると以下のように
なる。
医師は先ず治療する母斑の写真63を撮り、座
標検出器45の台座64の上に置く。また、母斑
を照射するレーザ光の強度分布が一様になるよう
Y軸方向の移動距離と、母斑の色調に応じたX軸
方向の移動速度を座標検出器45に設定してお
く。次に写真63に写つている母斑の位置と患者
の母斑の位置が相対的に一致するようスキヤナ4
7のスキヤン範囲と患部と位置を合わせる。照射
治療中に患者が動いてしまうと、照射位置が狂い
正常部を照射してしまう危険があるが、実際の照
射時間はスキヤンスピードが1mm/0.1sec程度で
あり、スキヤン範囲が例えば5cm×5cmでも約25
秒のため、この間、患者が動かないようにするよ
うな実用的な対策はいくらでも考えられるのでこ
こでは詳述しない。その後、反射量測定器44の
照射用ライトガイドLGと反射用ライトガイド
LG′が、第9図の×印の位置のように母斑からは
ずれた位置に来るよう座標検出器45を操作し装
置の動作を開始させる。
座標検出器45は母斑に応じて前もつて決めら
れた移動速度と移動距離で、第9図にSで示す如
き走査軌道に沿つて写真63を移動させる。反射
量測定器42のライトガイドLG,LG′の先端側
は定位置に配されて前記写真64に対峙されてい
るので、写真63を第9図のSの軌道で動かすと
結果的にはこのライトガイドLG,LG′があたか
も写真63上をSの軌道でスキヤンさせたことと
同じになる。そして、このスキヤンを行いながら
反射量測定器44は写真63の光反射量を検出し
電圧に変え、増幅して照射指示器42に送る。照
射指示器42はレベル設定器を有して、これに正
常部Nと患部Tの反射量の相違に基づく適宜な閾
値を設定しており、この設定した閾値を基準に反
射量測定器44の出力を比較し、これによつて母
斑情報を割り出す。すなわち、母斑の反射光量は
少ないのでレベル設定器でセツトした電圧より高
い電圧が入力されたときは正常部と判断し、レー
ザ光の発生指示は与えず、また、セツトした電圧
より低い電圧が入力されたときは母斑と判断し、
レーザ装置41に信号を送り、照射を指示する。
そして照射指示を受けたときはレーザ装置41か
らレーザ光が出力され、このレーザ光は光フアイ
バ43を通りスキヤナ47のシヤフト90先端に
保持させたハンドピース48の先端から患部に向
けて出射される。
一方、座標検出器45より時々刻々の写真63
のスキヤン位置を示す位置信号が出力されてスキ
ヤナ制御器46に与えられ、これによりスキヤナ
制御器46はこの位置信号に対応する出力をスキ
ヤナ47に与えて移動台83及び移動支持体86
を駆動移動させ、これによつてシヤフト87,9
0を写真63のスキヤン位置と同位置に移動さ
せ、シヤフト90の先端に固定してあるハンドピ
ース48を写真63のスキヤンと同じにスキヤニ
ング動作させる。従つて、写真63のスキヤン位
置とハンドピース48の患部上のスキヤン位置は
一致し、写真63における母斑位置でハンドピー
ス48よりレーザ光が出射されハンドピース48
の軸線上の患部に照射される。このようにしてス
キヤニングさせながらレーザ光の制御をし第19
図の○印の位置のようにあらかじめ決ておいた、
母斑からはずれた終了点位置までスキヤニングす
ると、座標検出器45はこの位置に達したことを
位置信号より検知して動作を停止し、これにより
治療を終了させる。
以上詳述したように、本発明はレーザ光を照射
するためのハンドピースをX,Yスキヤンさせる
スキヤナを設け、患部の写真を順にスキヤンさせ
つつその反射光より患部を知り、患部検出に連動
させてレーザ装置の発振を制御し、且つ前記写真
のスキヤンと前記スキヤナのスキヤンとを連動さ
せるようにしたのでスキヤナのスキヤン範囲を患
部に合わせておけば、自動的に一定の速度、一定
のピツチでハンドピースは走査され、母斑位置で
はハンドピースよりレーザ光が出射されて母斑部
分のみ選択的にレーザ治療のでき、これによつて
医師を操作の労から解放でき、また母斑部分のみ
選択的にレーザ治療できるので患部周辺の正常組
織の保護ができ、また規則的なピツチ及び軌道で
スキヤンニングできるので、焼きムラもなくな
り、従つて焼け斑も生ずることがないなど、治療
効果も良いレーザ治療装置を提供できる。
尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限
定することなくその要旨を変更しない範囲内で適
宜変形して実施し得るものであり、例えば第6図
では写真を移動する例を示したが、写真を固定
し、カーソル65に反射量測定器44の照射用お
よび反射用ライトガイドLG,LG′を接続して写
真63上をスキヤンするようにしても良い。
以上は患部の写真をスキヤンして順次その反射
光量を検出し、これによりその像中の母斑を検出
してその時の座標位置信号とともに出力し、レー
ザ光を母斑検出時にのみ発生させ、且つ前記速標
位置信号によりレーザ光を照射するためのハンド
ピースの位置を制御するようにして、患部写真を
もとにレーザ治療を自動的に行うようにするもの
であつた。
しかし、この他にも写真を用いず、ハンドピー
スに反射光測定器の検出部側を設けてハンドピー
スをスキヤンさせ、各スキヤン位置での被照射体
からの反射光量を直接検出して母斑位置であるか
否かを検知し、母斑であればレーザ光を発生させ
て治療を行うようにすることもできる。
第10図にかかる本発明の他の実施例のブロツ
ク図を示す。41はレーザ装置であり、レーザ発
振器と電源が内蔵され、後述のコントローラ10
2から照射指示信号が入るとレーザ光を照射す
る。48は光フアイバであり、可撓性に富み、レ
ーザ装置41から出射されたレーザ光をその先端
に接続され、レーザ光を患部に照射するハンドピ
ース103に伝える働きをする。ハンドピース1
03は第11図の概念図のように、レーザ光を患
部に照射するための光フアイバOF1と、後述の
反射量測定器101を構成する照射用ライトガイ
ドOF2と、反射用ライトガイドOF3が一体に接
続されるよう構成してある。
101は公知の反射量測定器であり、第11図
に概念図を示す。図中L1は発光源のランプであ
り、R1はランプL1の出力光を効率良く照射用
ライトガイドOF2に集光するレンズであり、ラ
ンプからの光は照射用ライトガイドOF1よりハ
ンドピース48に送られ患部に照射される。OF
3は患部からの反射光を光の強度に応じた出力電
圧に変換する光電変換器D1に伝えるための反射
用ライトガイドであり、光電変換器D1の出力は
増幅器A1に伝えられ電圧増幅され、後段のコン
トローラ102へ伝えられる。
102はコントローラであり、図示はしないが
正常部と患部の反射光量の違いに基づく適宜な閾
値を設定するためのレベル設定器が内蔵されてお
り、前述の反射量測定器101の出力電圧がこの
レベル設定器に設定された電圧より低い場合は母
斑と判断し、前記レーザ装置41にレーザ光をパ
ルス照射するよう照射指示信号を送る働きをす
る。前記レベル設定器に設定する電圧は第12図
に示すスキヤン位置と反射量測定器101の出力
電圧の関係を示す図面のように、母斑Tを認識す
る値に前もつて設定しておく。
また、コントローラ102はレーザ装置41が
レーザ光をパルス照射し終る時間の後(例えば、
メカニカルシヤツタにより間融照射を行うアルゴ
ンレーザ装置の場合は0.1秒後、またコンデンサ
の充電時間により照射間隔が決るルビーレーザ装
置の場合は30秒後)スキヤナ制御器104に移動
を指示する信号を与えるように構成してある。前
記スキヤナ制御器104はスキヤナ47をコント
ロールする機能があり、スキヤナ47のモータに
流す電流をあらかじめ決めておくことにより、間
歇的なスキヤンスピードを変えたり、またスキヤ
ナ47のリミツトスイツチが働くとスキヤナを一
定距離ピツチング動作させた後、逆方向の電流を
送り、スキヤナ47を逆転移動させる働きをす
る。47はスキヤナであり前述のスキヤナ制御器
104の位置信号を受けて、ハンドピース103
をスキヤン動作させる働きをするもので、第8図
に示した構成と同じものである。
この発明の本質ではないので詳述はしないが、
スキヤナ47のX軸方向とY軸方向には各々左
右、上下のリミツトスイツチが設けてあり、スキ
ヤン範囲をあらかじめ設定できるよう構成してあ
つて、前記リミツトスイツチとスキヤナ制御器1
04の関係は、例えばX軸の右方向にスキヤンし
ているとき、右側リミツトスイツチから信号がス
キヤナ制御器104へ送られると、スキヤナ制御
器104は、右方向の移動を停止させると共にあ
らかじめスキヤナ制御器104に設定してある距
離分、Y軸方向にピツチング移動させた後、X軸
の逆方向(この場合は左方向)に移動させる信号
をスキヤナ47に送るよう構成してある。そし
て、スキヤン範囲の最終位置である第13図の×
印の位置に来ると自動的に停止するよう構成して
あり、さらに、手動で任意の位置に移動できるよ
う構成してあることは無論である。尚、Tは母
斑、Sはスキヤンニングの軌跡である。
すなわち、このような構成の本発明によれば、
レーザ光を患部に照射するための光フアイバ43
(OF1)と、反射量測定101を構成する照射用
ライトガイドOF2と、反射用ライトガイドOF3
とをその一端部側を一体化して接続してあるハン
ドピース103をスキヤナ47により第13図に
示すように、母斑下上のあらかじめ設定した範囲
についてスキヤンさせることにより母斑各位置の
反射量を測定しながらレーザ光照射を繰り返す間
歇移動させることができる。
このような構成の装置の動作を次に説明する。
先ず医師は治療しようとする母斑Tとハンドピー
ス48の距離が適当な値になるようシヤフト87
をスライドさせる。次に母斑と母斑Tに隣接する
正常部位の反射量を測定してコントローラ102
内のレベル設定器を調整する。その後スキヤナ4
7にスキヤン範囲をリミツトスイツチで設定し、
スキヤナ制御器104に間歇的に移動させる速度
とピツチング距離をセツトしてこれに対応する位
置信号を出力させスキヤナ47に与えてこれを移
動制御し第13図の○印のスタート位置にスキヤ
ナ47のシヤフト87を移動制御した後、装置全
体の動作を開始させる。
シヤフト87の先端側にはハンドピース103
がその光軸をシヤフト87の軸線に沿わせるよう
に設けられているので、ハンドピース103はそ
の軸線が第13図の○印の位置に対向する。ハン
ドピース103にはライトガイドOF2を介して
ランプL1より光が与えられているので、ハンド
ピース103の先端に位置する表皮にランプL1
からの光が当り、その反射光がライトガイドOF
3を経て反射量測定器101の光電変換器D1に
入射され、ここで反射光量が検出される。この検
出の信号はコントローラ102に与えられ、コン
トローラ101内のレベル設定器の設定値と比較
される。その結果、設定値より高いならばコント
ローラ101は現在スキヤン位置が正常部位であ
ると判断しこのときはレーザ光の照射指令を発生
せず、一定時間後、スキヤナ制御器104に信号
を送り、スキヤナ47を一定距離X軸方向に移動
させる。ここで再び同様の反射光量測定が行われ
反射量測定器101の出力信号が、コントローラ
102内のレベル設定器以下の場合は、コントロ
ーラ102は母斑と判断し、レーザ装置41に照
射指令信号を送りレーザ光照射をさせる。レーザ
装置41からのレーザ光はライトガイドOF1
(43)を介してハンドピース103に導かれる
ので、ハンドピース103の対向表皮即ち、母斑
の対向点にレーザ光が照射され、焼灼される。こ
のようにして反射光量を測定して母斑であるか否
かを検知し、母斑であればレーザ光を当てて次の
位置にハンドピースを移動させ、母斑でなければ
レーザ光を照射せずに次の位置にハンドピースを
移動させる。この動作を順次繰り返し、X軸方向
の端部までゆくとY軸方向に一ピツチ移動させ
る。このようにして第13図の×印即ち、終了点
の位置に来ると動作を停止する。
この結果、ハンドピースのスキヤン範囲を予め
設定すればこのあらかじめ設定した範囲をスキヤ
ンしつつ母斑を識別し母斑の存在するところでは
自動的にレーザ光を照射してゆくので自動的にレ
ーザ治療を行えるから、医師の手を経ずとも焼け
斑のない治療効果も良好な治療が行えることにな
る。
〔発明の効果〕 以上詳述したように本発明はレーザ光を導いた
被照射体に照射する導光照射部材を所定の領域に
わたつて走査移動させるスキヤナに取り付け、患
部位置にこのスキヤナの走査領域を設定すると共
に反射光量を検出する測光手段を設け予め設定さ
れた閾値とこの検出反射光量比較する手段を設け
て反射光量により患部を判別できるようにし、患
部領域及びその近傍を順次走査移動させながらそ
の反射光量を測光手段により測定し、患部と正常
部との反射光量差に基づく閾値と比較して患部を
検出してレーザ光の発生制御をするようにし、ま
た反射光量測定位置とスキヤナの走査位置は常に
対応するように構成したので、患部領域を順次走
査移動しつつ測光し患部であるか否かを検出して
患部であればレーザ光の発生をさせることにより
自動的に患部のみのレーザ治療が成され、またス
キヤナによる導光照射部材の走査移動を行うので
レーザ光のスポツト径に合わせて隙間のない且つ
一定のスピードで走査移動を行うように設定でき
るので、焼きムラや焼き残し部分が生ぜず、焼け
斑の生じない、しかも医師の労力を要しないレー
ザ治療装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は患部母斑部分その近傍の正常部の組成
状態を示す断面図、第2図はその波長・反射率特
性を示す図、第3図は従来のレーザ治療装置の構
成を示す斜視図、第4図は本発明の一実施例を示
すブロツク図、第5図はその反射量測定器の概念
を示す図、第6図は座標検出器の概念を示す図、
第7図は反射量測定器と写真との位置関係を示す
図、第8図はスキヤナの構成を示す斜視図、第9
図は写真とそのスキヤンの軌道との関係を示す
図、第10図は本発明の他の実施例を示すブロツ
ク図、第11図はその反射量測定器及びレーザ装
置とハンドピースの構成を説明するための図、第
12図は反射光測定器の患部・正常部の検出状態
を説明するための図、第13図はハンドピースの
スキヤンの軌跡を示す図である。 41…レーザ装置、42…照射指示器、43…
光フアイバ、44,101…反射量測定器、45
…座標検出器、46…スキヤナ制御器、47,1
04…スキヤナ、48,103…ハンドピース。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 レーザ光を発生するレーザ装置と、このレー
    ザ光を導き被照射体にこのレーザ光を照射する導
    光照射部材と、この導光照射部材を保持すると共
    にこれを所定の領域にわたり移動走査するスキヤ
    ナと、反射光量を検出する反射光量測定器と、こ
    の検出光量を予め設定した閾値と比較し、その比
    較結果に応じて前記レーザ装置にレーザ光の発生
    制御出力を与える手段と、患部写真が装着され、
    この写真の所定の領域にわたり前記反射光量測定
    器の検出部側を相対的に移動走査してその走査位
    置の座標信号を逐次出力する座標検出器と、この
    座標信号に応じた走査位置となる制御信号を前記
    スキヤナに与えて走査の制御をするスキヤナ制御
    器とより構成したことを特徴とするレーザ治療装
    置。 2 レーザ光を発生するレーザ装置と、このレー
    ザ光を導き被照射体にこのレーザ光を照射する導
    光照射部材と、この導光照射部材を保持すると共
    にこれを所定の領域にわたり移動走査するスキヤ
    ナと、検出部側を前記導光照射部材のレーザ光出
    射端側に設けると共に被照射体からの反射光をこ
    の検出部側より得て反射光量を検出し、これを予
    め設定された閾値と比較して出力を発生する反射
    量測定器と、この比較出力に応じて前記レーザ装
    置にレーザ光発生制御出力を与え、また所定時間
    毎に走査指令を発生するコントローラと、この走
    査指令を受ける毎に前記スキヤナの走査を一ピツ
    チ進めるスキヤナ制御器とより構成したことを特
    徴とするレーザ治療装置。
JP57171878A 1982-09-30 1982-09-30 レ−ザ治療装置 Granted JPS5962063A (ja)

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