JPH03221518A - 封止用樹脂組成物および半導体封止装置 - Google Patents

封止用樹脂組成物および半導体封止装置

Info

Publication number
JPH03221518A
JPH03221518A JP1649590A JP1649590A JPH03221518A JP H03221518 A JPH03221518 A JP H03221518A JP 1649590 A JP1649590 A JP 1649590A JP 1649590 A JP1649590 A JP 1649590A JP H03221518 A JPH03221518 A JP H03221518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
resin
inorganic filler
weight
fluororubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1649590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2857444B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Sawai
沢井 和弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Chemical Corp filed Critical Toshiba Chemical Corp
Priority to JP1649590A priority Critical patent/JP2857444B2/ja
Publication of JPH03221518A publication Critical patent/JPH03221518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2857444B2 publication Critical patent/JP2857444B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、耐湿性、半田耐熱性、成形性に優れた封止用
樹脂組成物および半導体封止装置に関する。
(従来の技術) 近年、半導体、集積回路の分野における高集積化、高信
頼性化の技術開発と同時に、半導体装置の実装工程の自
動化が推進されている。 例えば、フラットパッケージ
型の半導体装置を回路基板に取り付ける場合、従来はリ
ードピン毎に半田付けを行っていたが、最近は半導体装
置全体を250°Cに加熱した半田浴に浸漬して、−度
に半田付けを行う方法か採用されている。
従来のエポキシ樹脂、ノボラック型フェノール樹脂およ
び無機質充填剤からなる樹脂組成物で封止した半導体装
置では、装置全体の半田浴浸漬を行うと#4湿性が低下
するという欠点がある。 特に吸湿した半導体装置を半
田浴に浸漬すると、封止樹脂と半導体チップとの間ある
いは封止樹脂とフレームとの間に剥がれが生じ、著しい
耐湿劣化をおこし、電極の腐蝕による断線や水分による
リーク電流を生じ、長期間の信頼性を保証することがで
きないという欠点がある。 このため、耐湿性の影響が
少なく、半導体装置全体の半田浴浸漬をしても耐湿劣化
の少ない成形性のよい封止用樹脂の開発が強く要望され
ていた。
(発明か解決しようとする課題) 本発明は、上記の欠点を解消し、要望に応えるためにな
されたもので、吸湿の影響か少なく、特に半田浴浸漬後
の耐湿性および半田耐熱性に優れた成形性のよい封止用
樹脂組成物および半導体封止装置を提供しようとするも
のである6[発明の411或] (課題を解決するための手段) 本発明者は、上記の目的を達成しようと鋭意研究を重ね
た結果、ボスファゼン系フッ素ゴムを配合するによって
、半田浴浸漬後の耐温性および半田耐熱性が向上し、か
つ成形性がよくなることを見いたし、本発明を完成した
ものである。 すなわち、本発明は、 <A>エポキシ樹脂 (B)ノボラック型フェノール樹脂 (C)次の一般式で示されるボスファゼン系フッ素ゴム
および (但し、式中R1はCDH2DCOF2゜4.を、R2
はCt H2t Cs F 251を、!+ll+n+
p+Q+s、tは1以上の整数を表す) (D)無機質充填剤 を必須成分とし、樹脂M酸物に対して前記(C)のボス
ファゼン系フッ素ゴムを0.1〜5重量%、また前記<
D)の無機質充填剤を25〜90重量冗含有してなるこ
とを特徴とする封止用樹脂組成物およびこの封止用樹脂
組成物の硬化物で半導体ベレットが封止されてなること
を特徴とする半導体封止装置である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いる(A)エポキシ樹脂としては、その分子
中にエポキシ基を少なくとも2個有する化合物である限
り、分子構造、分子Iなと特に制限はなく、一般に封止
用材料として使用されているものを広く包含することか
できる。 例えば、ビスフェノール型の芳香族系、シク
ロヘキサン誘樽体等脂肪族系、さらに次の一般式で示さ
れるエボキシノホラック系の樹脂が挙げられる。
(但し、式中R′は水素原子、ハロゲン原子又はアルキ
ル基を、R2は水素原子又はアルキル基を、nは1以上
の整数をそれぞれ表す) これらのエポキシ樹脂は単独もしくは2種以上混合して
用いる。
本発明に用いる<B)ノボラック型フェノール樹脂とし
ては、フェノール、アルキルフェノール等のフェノール
類とホルムアルデヒドあるいはパラホルムアルデヒドと
を反応させて得られるノボラック型フェノール樹脂、お
よびこれらの変性樹脂、例えばエポキシ化もしくはブチ
ル化ノボラック型フェノール樹脂等が挙げられ、これら
の樹脂は単独もしくは2種以上混合して用いる。 ノボ
ラック型フェノール樹脂の配合割合は、前述したエポキ
シ樹脂のエポキシ基(a )とノボラック型フェノール
樹脂のフェノール性水酸基(b )との当量比[<a)
/(b)]か0.1〜10ノ範囲内であることが望まし
い。 当量比が0.1未満もしくは10を超えると、1
ii1湿性、成形作業性および硬化物の電気特性が悪く
なり、いずれの場合も好ましくない。 従って、上記の
範囲内に限定するのがよい。
本発明に用いる(C)ボスファゼン系フッ素ゴムとして
は、例えば前記−数式で示したものが用いられる。 ボ
スファゼン系フッ素ゴムとしては、例えばジクロロホス
フォニトリルの三量体を熟分解した長鎖ゴム(PNCI
 2)を含フツ素アルコールと反応させたもの等が挙げ
られる。 具体的な化合物としては次のものが挙げられ
る。
これらは単独又は2種以上混合して使用することができ
る。 ホスファセン系フッ素ゴムの配合割合は、全体の
樹脂組成物に対して0.1〜5重量%含有することが望
ましい。 この割合が0.1重量%未満では半田耐熱性
に効果なく、また5重量25を超えると樹脂粘度が増加
する等、成形性に悪影響を与え、実用に適さず好ましく
ない。
本発明に用いる(D)!!機質4充填剤としては、シリ
カ粉末、アルミナ、二酸化アンチモン、タルク、炭酸カ
ルシウム、チタンホワイト、クレーマイカ、ペンカラ、
ガラス繊維等が挙げられ、これらは単独もしくは2種以
上混合して使用す、る。
これらの中でも特にシリカ粉末やアルミナ粉末か好まし
く、よく使用される。 無機質充填剤の配合割合は、全
体の樹脂組成物に対して25〜90重量%である6 そ
の割合が25重量%未満では、耐湿性、半田耐熱性、機
械的特性および成形性が悪くなり、また90重量%を超
えるとカサパリか大きくなり成形性が悪く実用に適さな
い。
本発明の封止用樹脂組成物は、エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型フェノール樹脂、ホスファセン系フッ素ゴムおよび
無機質充填剤を必須酸分とするが、本発明の目的を損な
わないかき゛す、また必要に応こて、天然ワックス類9
合成ワックス類、直鎖脂肪酸の金属塩、酸アミド、エス
テル類、パラフィン類などの離型剤、塩素化パラフィン
、ブロム化トルエン、ヘキサブロムベンセン、二酸化ア
ンチモンなどの難燃剤、カーボンブラ・・lり、ペンカ
ラなどの着色剤、シランカップリング剤、種々の硬化促
進剤等を適宜添加配合することができる。
本発明の封止用樹脂組成物を成形材料として製造する場
合の一般的な方法は、エポキシ樹脂、ノボラック型フェ
ノール樹脂、ボスファゼン系フッ素ゴム、!!機質充填
剤、その他の原料成分を所定の組成比に選んで、ミキサ
ー等によって十分均一に混合した後、更に熱ロールによ
る溶融混合処理、また二一夕等による混合処理を行い、
次いで冷却固化させ、適当な大きさに粉砕して成形材料
とする。 そして、この成形材料を電子部品或いは電気
部品の封正に、またそれらの被覆、絶縁等に適用し、優
れた特性と信頼性を付与することができる。
本発明の半導体封止装置は、上記のようにして得られた
封止用樹脂組成物を用いて半導体ペレットを封止するこ
とにより容易に製造することかて゛きる。 封止の最も
一般的な方法としては、低圧トランスファー成形法があ
るが、射出成形、圧綿成形、注型等による封止も可能で
ある。 封止用樹脂組成物を封止の際に加熱して硬化さ
せ、最終的にはこの組成物の硬化物によって封止された
半導体封止装置が得られる。 加熱による硬化は150
℃以上の温度で加熱硬化させることが望ましい。 封止
を行う半導体ベレットとしては、例えば集積回路、大規
模集積回路、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等
で特に限定されるものではない。
(作用) 本発明において、ボスファゼン系フッ素ゴムを用いたこ
とによって、目的とする特性が得られるものである。 
ボスファゼン系フッ素ゴムは、封止用樹脂組成物と半導
体ベレットとの密着性、また封止用樹脂組成物とリード
フレームとの密着性を向上させ、半田浴に浸漬しても耐
湿性の劣化を少なくすることができる。
(実施例) 次に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明は、以下の実施例に限定されるものではない。 以下
の実施例および比較例において「%」とは「重量%」を
意味する。
実施例 1 クレゾールノボラ・ツクエポキシ樹脂(エポキシ当量2
15) 18%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェ
ノール当i 107)  95’≦、次のホスファセン
系フッ素ゴム0.3%、 溶融シリカ粉末71%、エステル系ワックス0.3%お
よびシラン系カップリング剤0.4%を配合し、常温で
混合し更に90〜95°Cで混練冷却した後、粉砕して
成形材料を製造した。 この成形材料を170℃に加熱
した金型内にトランスファー注入し硬化させて成形品(
封止品〉をつくった、 この成形品についてii4湿性
等の特性を試験したので、その結果を第1表に示した。
 特にff14湿性において本発明の顕著な効果が認め
られた。
実施例 2〜3 クレゾールノボラックエポキシ樹脂(エポキシ当ffi
 215) 19%に、ノボラック型フェノール樹脂(
フェノール当量107)  9%、次のホスファセン系
フッ素ゴムを、 実線例2では0.3%、実施例3では0.3%、シリカ
粉末71%、エステル系ワックス0.3%およびシラン
系カップリング剤0.4%を実施例1と同様に混合、混
練、粉砕して成形材料を製造した。 また実施例1と同
様にして成形品をつくり耐湿性等の特性試験を行ったの
で、その結果を第1表に示した。 耐湿性において本発
明の顕著な効果が認られた。
比較例 タレゾールノボラックエポキシ樹脂(エポキシ当量21
5> 19%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェノ
ール当量107)  9%、シリカ粉末712i、硬化
促進剤0.3%、エステル系ワックス0.3%およびシ
ラン系カップリング剤0.4%を配合し、実施例1と同
様にして成形材料を製造した。 この成形材料を用いて
成形品とし、成形品の緒特性について実施例1と同様に
して試験を行い、その結果を第1表に示した。
第1表 (単位) *1 ニドランスファー成形によって直径50■、厚さ
3nlの成形品をつくり、これを 127℃2気圧の飽
和水蒸気中に24時間放置し、増加した重量によって求
めた。
*2 、吸水率の試験と同じ成形品をつくり、これを1
75℃で8時間の後硬化を行い、適当な大きさのテスト
ピースとし、熱機器分析装置を用いて測定した。
*3:成形材料を用いて2本以上のアルミニウム配線を
有するシリコン製チップ(テスト用素子)を42アロイ
フレームに接着し、175℃で2分間トランスファー成
形して 5x 10x  1.5ffinのフラットバ
ラゲージ型成形品をつくり、その後175℃で8時間の
後硬化を行った。 この成形品を予め40°C190%
RH,100時間の吸湿処理をした後、250°Cの半
田浴に10秒間浸漬した6 その後127°C,2,5
気圧の飽和水蒸気中でpcTを行い、アルミニウムの腐
食による断線を不良として評価した。
[発明の効果] 以上の説明および第1表から明らかなように、本発明の
封止用樹脂組成物は、半導体チップやリードフレームに
対する密着性が良いために、吸湿の影響が少なく、半田
浴に浸漬した後でも耐湿性に優れ、その結果、電極の腐
食による断線や水分によるリーク電流の発生などを著し
く低減することができ、しかも長時間にわたって信頼性
を保証することができる。 また、250℃の半田浴浸
漬にもかかわらず優れた半田画然性を示した。
明細書 発明の名称 封止用樹脂組成物および半導体封止装置2、特許請求の
範囲 (A)エポキシ樹脂 (B)ノボラック型フェノール樹脂 (C)次の一般式で示されるボスファゼン系フッ素ゴム
および (但し、式中R1はCOH2゜CQF2Gや、を、R2
はCI H2t C5F2e、 +4を、l、n、np
、q、s、tは1以上の整数を表す)(D)無機質充填
剤 を必須成分とし、樹脂組成物に対して前記(C)のホス
ファセン系フッ素ゴムを0.1〜5重量%、また前記(
D)の無機質充填剤を25〜90重量%含有してなるこ
とを特徴とする゛封止用樹脂組成物。
2  (A)エポキシ樹脂 (B)ノボラック型フェノール樹脂 (C)次の一般式で示されるボスファゼン系フッ素ゴム
および (但し、式中R1はCo H2D Ca F 2Q +
1を、R2はCtH2L C5F 2g +lを、I 
、1.n。
p、q、s、tは1以上の整数を表す)<D)無機質充
填剤 を必須成分とし、樹脂組成物に対して前記<C)のボス
ファゼン系フッ素ゴムを(1,1〜5f!量%、また前
記<D)の無機質充填剤を25〜90重量%含有した封
止用樹脂組成分の硬化物により、半導体ベレットが封止
されてなることを特徴とする半導体封止装置。
3、発明の詳細な説明 [発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、耐湿性、半田耐熱性、成形性に優れた封止用
樹脂組成物および半導体封止装置に関する。
(従来の技術) 近年、半導体、集積回路の分野における高集積化、高信
頼性化の技術開発と同時に、半導体装置の実装工程の自
動化が推進されている。 例えば、フラットパッケージ
型の半導体装置を回路基板に取り付ける場合、従来はリ
ードピン毎に半田付けを行っていたが、最近は半導体装
置全体を250°Cに加熱した半田浴に浸漬して、−度
に半田付けを行う方法か採用されている。
従来のエポキシ樹脂、ノボラック型フェノール樹脂およ
び無機質充填剤からなる樹脂組成物で封止した半導体装
置では、装置全体の半田浴浸漬を行うと#4湿性が低下
するという欠点がある。 特に吸湿した半導体装置を半
田浴に浸漬すると、封止樹脂と半導体チップとの間ある
いは封止樹脂とフレームとの間に剥がれが生じ、著しい
耐湿劣化をおこし、電極の腐蝕による断線や水分による
リーク電流を生じ、長期間の信頼性を保証することがで
きないという欠点がある。 このため、耐湿性の影響が
少なく、半導体装置全体の半田浴浸漬をしても耐湿劣化
の少ない成形性のよい封止用樹脂の開発が強く要望され
ていた。
(発明か解決しようとする課題) 本発明は、上記の欠点を解消し、要望に応えるためにな
されたもので、吸湿の影響か少なく、特に半田浴浸漬後
の耐湿性および半田耐熱性に優れた成形性のよい封止用
樹脂組成物および半導体封止装置を提供しようとするも
のである6[発明の411或] (課題を解決するための手段) 本発明者は、上記の目的を達成しようと鋭意研究を重ね
た結果、ボスファゼン系フッ素ゴムを配合するによって
、半田浴浸漬後の耐温性および半田耐熱性が向上し、か
つ成形性がよくなることを見いたし、本発明を完成した
ものである。 すなわち、本発明は、 <A>エポキシ樹脂 (B)ノボラック型フェノール樹脂 (C)次の一般式で示されるボスファゼン系フッ素ゴム
および (但し、式中R1はCDH2DCOF2゜4.を、R2
はCt H2t Cs F 251を、!+ll+n+
p+Q+s、tは1以上の整数を表す) (D)無機質充填剤 を必須成分とし、樹脂M酸物に対して前記(C)のボス
ファゼン系フッ素ゴムを0.1〜5重量%、また前記<
D)の無機質充填剤を25〜90重量冗含有してなるこ
とを特徴とする封止用樹脂組成物およびこの封止用樹脂
組成物の硬化物で半導体ベレットが封止されてなること
を特徴とする半導体封止装置である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いる(A)エポキシ樹脂としては、その分子
中にエポキシ基を少なくとも2個有する化合物である限
り、分子構造、分子Iなと特に制限はなく、一般に封止
用材料として使用されているものを広く包含することか
できる。 例えば、ビスフェノール型の芳香族系、シク
ロヘキサン誘樽体等脂肪族系、さらに次の一般式で示さ
れるエボキシノホラック系の樹脂が挙げられる。
(但し、式中R′は水素原子、ハロゲン原子又はアルキ
ル基を、R2は水素原子又はアルキル基を、nは1以上
の整数をそれぞれ表す) これらのエポキシ樹脂は単独もしくは2種以上混合して
用いる。
本発明に用いる<B)ノボラック型フェノール樹脂とし
ては、フェノール、アルキルフェノール等のフェノール
類とホルムアルデヒドあるいはパラホルムアルデヒドと
を反応させて得られるノボラック型フェノール樹脂、お
よびこれらの変性樹脂、例えばエポキシ化もしくはブチ
ル化ノボラック型フェノール樹脂等が挙げられ、これら
の樹脂は単独もしくは2種以上混合して用いる。 ノボ
ラック型フェノール樹脂の配合割合は、前述したエポキ
シ樹脂のエポキシ基(a )とノボラック型フェノール
樹脂のフェノール性水酸基(b )との当量比[<a)
/(b)]か0.1〜10ノ範囲内であることが望まし
い。 当量比が0.1未満もしくは10を超えると、1
ii1湿性、成形作業性および硬化物の電気特性が悪く
なり、いずれの場合も好ましくない。 従って、上記の
範囲内に限定するのがよい。
本発明に用いる(C)ボスファゼン系フッ素ゴムとして
は、例えば前記−数式で示したものが用いられる。 ボ
スファゼン系フッ素ゴムとしては、例えばジクロロホス
フォニトリルの三量体を熟分解した長鎖ゴム(PNCI
 2)を含フツ素アルコールと反応させたもの等が挙げ
られる。 具体的な化合物としては次のものが挙げられ
る。
これらは単独又は2種以上混合して使用することができ
る。 ホスファセン系フッ素ゴムの配合割合は、全体の
樹脂組成物に対して0.1〜5重量%含有することが望
ましい。 この割合が0.1重量%未満では半田耐熱性
に効果なく、また5重量25を超えると樹脂粘度が増加
する等、成形性に悪影響を与え、実用に適さず好ましく
ない。
本発明に用いる(D)!!機質4充填剤としては、シリ
カ粉末、アルミナ、二酸化アンチモン、タルク、炭酸カ
ルシウム、チタンホワイト、クレーマイカ、ペンカラ、
ガラス繊維等が挙げられ、これらは単独もしくは2種以
上混合して使用す、る。
これらの中でも特にシリカ粉末やアルミナ粉末か好まし
く、よく使用される。 無機質充填剤の配合割合は、全
体の樹脂組成物に対して25〜90重量%である6 そ
の割合が25重量%未満では、耐湿性、半田耐熱性、機
械的特性および成形性が悪くなり、また90重量%を超
えるとカサパリか大きくなり成形性が悪く実用に適さな
い。
本発明の封止用樹脂組成物は、エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型フェノール樹脂、ホスファセン系フッ素ゴムおよび
無機質充填剤を必須酸分とするが、本発明の目的を損な
わないかき゛す、また必要に応こて、天然ワックス類9
合成ワックス類、直鎖脂肪酸の金属塩、酸アミド、エス
テル類、パラフィン類などの離型剤、塩素化パラフィン
、ブロム化トルエン、ヘキサブロムベンセン、二酸化ア
ンチモンなどの難燃剤、カーボンブラ・・lり、ペンカ
ラなどの着色剤、シランカップリング剤、種々の硬化促
進剤等を適宜添加配合することができる。
本発明の封止用樹脂組成物を成形材料として製造する場
合の一般的な方法は、エポキシ樹脂、ノボラック型フェ
ノール樹脂、ボスファゼン系フッ素ゴム、!!機質充填
剤、その他の原料成分を所定の組成比に選んで、ミキサ
ー等によって十分均一に混合した後、更に熱ロールによ
る溶融混合処理、また二一夕等による混合処理を行い、
次いで冷却固化させ、適当な大きさに粉砕して成形材料
とする。 そして、この成形材料を電子部品或いは電気
部品の封正に、またそれらの被覆、絶縁等に適用し、優
れた特性と信頼性を付与することができる。
本発明の半導体封止装置は、上記のようにして得られた
封止用樹脂組成物を用いて半導体ペレットを封止するこ
とにより容易に製造することかて゛きる。 封止の最も
一般的な方法としては、低圧トランスファー成形法があ
るが、射出成形、圧綿成形、注型等による封止も可能で
ある。 封止用樹脂組成物を封止の際に加熱して硬化さ
せ、最終的にはこの組成物の硬化物によって封止された
半導体封止装置が得られる。 加熱による硬化は150
℃以上の温度で加熱硬化させることが望ましい。 封止
を行う半導体ベレットとしては、例えば集積回路、大規
模集積回路、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等
で特に限定されるものではない。
(作用) 本発明において、ボスファゼン系フッ素ゴムを用いたこ
とによって、目的とする特性が得られるものである。 
ボスファゼン系フッ素ゴムは、封止用樹脂組成物と半導
体ベレットとの密着性、また封止用樹脂組成物とリード
フレームとの密着性を向上させ、半田浴に浸漬しても耐
湿性の劣化を少なくすることができる。
(実施例) 次に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明は、以下の実施例に限定されるものではない。 以下
の実施例および比較例において「%」とは「重量%」を
意味する。
実施例 1 クレゾールノボラ・ツクエポキシ樹脂(エポキシ当量2
15) 18%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェ
ノール当i 107)  95’≦、次のホスファセン
系フッ素ゴム0.3%、 溶融シリカ粉末71%、エステル系ワックス0.3%お
よびシラン系カップリング剤0.4%を配合し、常温で
混合し更に90〜95°Cで混練冷却した後、粉砕して
成形材料を製造した。 この成形材料を170℃に加熱
した金型内にトランスファー注入し硬化させて成形品(
封止品〉をつくった、 この成形品についてii4湿性
等の特性を試験したので、その結果を第1表に示した。
 特にff14湿性において本発明の顕著な効果が認め
られた。
実施例 2〜3 クレゾールノボラックエポキシ樹脂(エポキシ当ffi
 215) 19%に、ノボラック型フェノール樹脂(
フェノール当量107)  9%、次のホスファセン系
フッ素ゴムを、 実線例2では0.3%、実施例3では0.3%、シリカ
粉末71%、エステル系ワックス0.3%およびシラン
系カップリング剤0.4%を実施例1と同様に混合、混
練、粉砕して成形材料を製造した。 また実施例1と同
様にして成形品をつくり耐湿性等の特性試験を行ったの
で、その結果を第1表に示した。 耐湿性において本発
明の顕著な効果が認られた。
比較例 タレゾールノボラックエポキシ樹脂(エポキシ当量21
5> 19%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェノ
ール当量107)  9%、シリカ粉末712i、硬化
促進剤0.3%、エステル系ワックス0.3%およびシ
ラン系カップリング剤0.4%を配合し、実施例1と同
様にして成形材料を製造した。 この成形材料を用いて
成形品とし、成形品の緒特性について実施例1と同様に
して試験を行い、その結果を第1表に示した。
第1表 (単位) *1 ニドランスファー成形によって直径50■、厚さ
3nlの成形品をつくり、これを 127℃2気圧の飽
和水蒸気中に24時間放置し、増加した重量によって求
めた。
*2 、吸水率の試験と同じ成形品をつくり、これを1
75℃で8時間の後硬化を行い、適当な大きさのテスト
ピースとし、熱機器分析装置を用いて測定した。
*3:成形材料を用いて2本以上のアルミニウム配線を
有するシリコン製チップ(テスト用素子)を42アロイ
フレームに接着し、175℃で2分間トランスファー成
形して 5x 10x  1.5ffinのフラットバ
ラゲージ型成形品をつくり、その後175℃で8時間の
後硬化を行った。 この成形品を予め40°C190%
RH,100時間の吸湿処理をした後、250°Cの半
田浴に10秒間浸漬した6 その後127°C,2,5
気圧の飽和水蒸気中でpcTを行い、アルミニウムの腐
食による断線を不良として評価した。
[発明の効果] 以上の説明および第1表から明らかなように、本発明の
封止用樹脂組成物は、半導体チップやリードフレームに
対する密着性が良いために、吸湿の影響が少なく、半田
浴に浸漬した後でも耐湿性に優れ、その結果、電極の腐
食による断線や水分によるリーク電流の発生などを著し
く低減することができ、しかも長時間にわたって信頼性
を保証することができる。 また、250℃の半田浴浸
漬にもかかわらず優れた半田画然性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)エポキシ樹脂 (B)ノボラック型フェノール樹脂 (C)次の一般式で示されるボスファゼン 系フッ素ゴムおよび ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中R^1はC_pH_2_pC_q、F_2
    _q_+_1を、R^2はC_tH_2_tC_sF_
    2_s_+_1を、l、m、n、p、q、s、tは1以
    上の整数を表す) (D)無機質充填剤 を必須成分とし、樹脂組成物に対して前記 (C)のボスファゼン系フッ素ゴムを0.1〜5重量%
    、また前記(D)の無機質充填剤を25〜90重量%含
    有してなることを特徴とする封止用樹脂組成物。 2(A)エポキシ樹脂 (B)ノボラック型フェノール樹脂 (C)次の一般式で示されるボスファゼン 系フッ素ゴムおよび (但し、式中R^1はCpはH_2_pC_qF_2_
    q_+_1を、R^2はC_tH_2_tC_sF_2
    _s_+_1を、l、m、n、p、q、s、tは1以上
    の整数を表す) (D)無機質充填剤 を必須成分とし、樹脂組成物に対して前記 (C)のボスファチッ系フッ素ゴムを0.1〜5重量%
    、また前記(D)の無機質充填剤を25〜90重量%含
    有した封止用樹脂組成分の硬化物により、半導体ペレッ
    トが封止されてなることを特徴とする半導体封止装置。
JP1649590A 1990-01-26 1990-01-26 封止用樹脂組成物および半導体封止装置 Expired - Fee Related JP2857444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1649590A JP2857444B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 封止用樹脂組成物および半導体封止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1649590A JP2857444B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 封止用樹脂組成物および半導体封止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03221518A true JPH03221518A (ja) 1991-09-30
JP2857444B2 JP2857444B2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=11917868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1649590A Expired - Fee Related JP2857444B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 封止用樹脂組成物および半導体封止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2857444B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176792A (ja) * 1997-01-17 2006-07-06 Hitachi Chem Co Ltd 電子部品封止用エポキシ樹脂成形材料及び電子部品
CN109535612A (zh) * 2018-12-06 2019-03-29 南阳医学高等专科学校 一种计算机用芯片封装材料及其制备方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2123712A1 (en) 2008-05-19 2009-11-25 Evonik Degussa GmbH Epoxy resin composition and electronic part

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176792A (ja) * 1997-01-17 2006-07-06 Hitachi Chem Co Ltd 電子部品封止用エポキシ樹脂成形材料及び電子部品
CN109535612A (zh) * 2018-12-06 2019-03-29 南阳医学高等专科学校 一种计算机用芯片封装材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2857444B2 (ja) 1999-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03221518A (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPS63280720A (ja) 封止用樹脂組成物
JPH09235353A (ja) 半導体封止用樹脂組成物
JP2892433B2 (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPH04248830A (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPH11158354A (ja) 封止用樹脂組成物および樹脂封止型半導体装置
JPH01144438A (ja) 封止用樹脂組成物
JPS63280725A (ja) 封止用樹脂組成物
JPS63110212A (ja) 封止用樹脂組成物
JPH06220164A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPH0324119A (ja) 封止用樹脂組成物及び半導体封止装置
JPH0940749A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPS62192423A (ja) 封止用樹脂組成物
JPS63110213A (ja) 封止用樹脂組成物
JPH02228319A (ja) 封止用樹脂組成物
JPH0665357A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPH0472323A (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPH08245754A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPH11130943A (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPH11302503A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPS63170409A (ja) 封止用樹脂組成物
JPH10204264A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPH03296520A (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPH10231350A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPH10114816A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees