JPH03221445A - 器物用ならびに装飾用貴金属被覆金属板およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は高級器物ならびに高級装飾品に使用する材料な
らびにそのｌＩｌ造方法に関するもので、特に銀製品等
の代替品に関する。

［従来の技術］ 高級器物用材料ならびに高級装飾用材料においては貴金
属材料が重用されている。特に調理用器物、食卓用器物
においては銀製品が最良のものとされ、これは銀および
その合金は焦げ付きが全く無く、汚れ落ちが容易で、金
属具が無く、他の材料に無い銀白色の美麗外観を保持す
るという特性を有することによる。また優勝カップ等の
室内装飾品や身体装飾品においては、銀製品とともに金
製品等も使用されている。

しかしながら貴金属およびその合金を器物に使用する場
合価格的に高価なものとなるため、価格の安価な展伸用
金属材料に貴金属またはその合金を被覆することにより
外観上および機能上貴金属製品と同等でかつ安価な材料
を提供することがなされている。

従来このような価格の安価な展伸用金属材料に貴金属ま
たはその合金を被覆する方法としてはメッキ法が使用さ
れている。また熱間圧延による方法においても展伸用金
属として銅または銅合金等のごとく表面に酸化皮膜が形
成され易い金属を用いる場合その酸化皮膜により熱間圧
圧延により接合できないため展伸用金属材料と貴金属ま
たは貴金属合金とを真空中または還元雰囲気中で熱間圧
延する製造方法も知られている。

［発明が解決しようとするｙＡ題］ 上記した従来のメッキ法においては被覆層の厚さが最大
でも１００μｍ、通常２０μｍと薄く被覆層の性質も多
孔質であるため調理用器物に使用した場合長期の使用に
は耐えられないという問題がある。また装飾用として使
用する場合でも色調が不十分になりやすいという問題が
ある。

また純度の高い貴金属ではなく貴金属合金を用いて被覆
しようとする場合、メッキ法においてはメッキ浴の組成
により被覆できる貴金属合金の種類が限定されてしまう
という問題がある。

またメッキ浴に含まれるシアン等有害戒分による廃水公
害問題等も無視できない。

展伸用金属材料と貴金属または貴金属合金とを真空中に
て熱間圧延接合する製造方法においては被覆層の厚いも
のが得られる反面、高価な装置を必要とし、真空中また
は還元雰囲気中での難しい圧延作業を行わなければなら
ない。

本発明は、上記した従来技術に代わり十分な厚さの貴金
属または貴金属合金被覆層を有する器物用ならびに装飾
用金属材料を安価にかつ容易に提供することを目的とし
てなされたものである。

［課題を解決するための手段］ 前記問題点を解決するため、 本願第１発明は、展伸用金属板と、金属メッキ層を介し
て貴金属板を熱間圧延により被覆してなることを特徴と
する器物用ならびに装飾用貴金属被覆金属板であり、 本ｒ！！ＩｔＪ２発明は、展伸用金属板の表面に金属メ
ッキ層を施し、該メッキ層上に貴金属板を重ねて熱間圧
延により接合することを特徴とする上記第１発明の器物
用ならびに装飾用貴金属被覆金属板の製造方法である。

被覆する貴金属としては、通常銀、金およびそれらの合
金が用いられるが白金等の他の貴金属およびそれらの合
金も本発明においては同様に被覆金属として使用するこ
とができる。

また被覆の対象となる展伸用金属板としては工業用展伸
材料に包含される各種の金属及び合金のいずれでもよい
が、食器等の食卓用高級器物または室内装飾品として使
用する場合等重量感が必要である場合は銅または繭合金
が好ましく、調理用台所用具または身体装飾品等の軽量
であることが望ましい場合はアルミニウム、マグネシウ
ム等の軽金属またはその合金が好ましいが、本発明は特
にこれに限るものではない。

被覆の対象となる展伸用金属またはその合金が大気中で
酸化皮膜を形成し、このため密着性が低下する場合は中
間層としてのメッキ層を設けることが望ましい。また被
覆層となる貴金属またはその合金においても純度の低い
合金等大気中で酸化皮膜を形成し密着性が低下する場合
は、貴金属板またはその合金板にもメッキ層を設けるこ
とが望ましい。

中間層としてのメッキ層に使用する金属としては表面被
覆に使用する貴金属またはその合金と同じ組成のものを
使用してもよく、また銀またはニッケル等の展伸用金属
またはその合金ならびに貴金属またはその合金のいずれ
にも密着性のよいものを使用してもよい、またメッキ層
の厚さは通常５〜３０μｍの範囲でよい。

展伸用金属板またはその合金板の表面の両面に貴金属ま
たは貴金属合金を被覆してもよく、また製品の使用上両
面被覆が必要のない物については片面のみの被覆でよい
。

展伸用金属板またはその合金板と貴金属板またはその合
金板とを熱間圧延により接合する場合の温度は該展伸用
金属または合金の再結晶温度以上であり、通常７００６
ＣＪＸ下、特に６００℃以下が望ましく、７００″’ｃ
Ｊ：Ａ上の温度では展伸用金属板体と貴金属板体および
金属メッキ層と貴金属板体または貴金属合金板体との密
着性が低下し圧着不良となる。

また数回に渡る熱間圧延接合工程において２０％以上の
圧下率の圧延工程を一回以上行うことが展伸用金属材料
またはその合金および貴金属材料またはその合金の密着
性を向上させるうえで望ましい。

本発明による器物用ならびに装飾用貴金属被覆合金板は
圧延材すなわち素材の段階で貴金属被覆を行うものであ
り、メッキ法のように製品の形に成形した後貴金属被覆
層を設けるものではない。

従って製品の全体に渡って均一な被覆層が得られる。

［作用］ 本発明によれば従来のものより厚く（１０〜１０００μ
ｍ程度）、稠密かつ均質な貴金属被覆層を形成しうるほ
か被ＦＩｉ層の組成も種々の貴金属またはその合金を用
いることができる。

また、予め金属メッキ層を設けることにより、両金属の
密着性を一層良好にすることができる。

特に本発明においては、大気中において圧延を行う事が
できるのは、 従来にない利点である。

間圧延過程において強い塑性流動を受けて破壊され露出
された両金属層が密着しそこで冶金的結合が果たされる
結果と推定される。

真空中または還元雰囲気中等の酸化被膜を生じないない
ようにした特殊なＷ造条件を必要とせず大気中における
熱間圧延にても密着性が低下することがない。

［実施例コ 以下、本発明の実施例について説明する。

まず厚さ５ｍｍ幅１００　ｍ　ｍ長さ２００ｍｍの銅板
の片面に通常の方法を用いて厚さ２０μｍの銀メッキを
施した。次に前記銅板の銀メンキ面に厚さ１　ｍ　ｍ　
ｍ　８０　ｍ　ｍ長さ１５０ｍｍの銀板を重ねてリベッ
ト止めし、　５００℃で３０分間加熱した０次に前記両
板体を厚さ１．０ｍｍまで熱間圧延した。これにより厚
さ１７０μｍの銀クラツド層を有する銅板体が得られた
。

［効果］ 以上、詳述したように本発明によれば十分な被覆層厚さ
を有し外観上および機能上ともに貴金属製品と同等の貴
金属被覆合金板が真空中または還元雰囲気中等の特殊な
製造条件を必要とせず大気中で容易に製造でき、従って
高級器物等に使用する素材を数分の−の価格で提供する
ことができる。

また純度の高い貴金属ではなく任意の貴金属合金を用い
て被覆するでき１色調等において変化に富んだ被覆層を
得ることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、展伸用金属板に貴金属被覆を施した複合板において
   、該展伸用金属板に金属メッキ層を介して該貴金属板を
   熱間圧延により被覆してなることを特徴とする器物用な
   らびに装飾用貴金属被覆金属板。 ２、展伸用金属板の表面に金属メッキ層を施し、該メッ
   キ層上に貴金属板を重ねて熱間圧延により接合すること
   を特徴とする特許請求の範囲１項記載の器物用ならびに
   装飾用貴金属被覆金属板の製造方法。