JPH0322042B2 - - Google Patents

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JPH0322042B2
JPH0322042B2 JP55113353A JP11335380A JPH0322042B2 JP H0322042 B2 JPH0322042 B2 JP H0322042B2 JP 55113353 A JP55113353 A JP 55113353A JP 11335380 A JP11335380 A JP 11335380A JP H0322042 B2 JPH0322042 B2 JP H0322042B2
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JP
Japan
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transistor
variable
inductance element
capacitor
base
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JP55113353A
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Masataka Nakamura
Kazuo Takayama
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5737808A publication Critical patent/JPS5737808A/ja
Publication of JPH0322042B2 publication Critical patent/JPH0322042B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/46One-port networks
    • H03H11/48One-port networks simulating reactances

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は可変インダクタンス素子に関する。 現在最も広く用いられている可変インダクタン
ス素子はいわゆるμ同調形のインダクタンス素子
であり、周知のとおりコアとコイルの磁気的結合
を機械的に変化させてインダクタンス値を可変と
するものである。然し一方、電子装置一般におい
て、機械的な作動部分を極力減らそうというのが
近年のすう勢であり、この意味で、μ同調形の可
変インダクタンス素子は徐々に排除される傾向に
ある。又、このμ同調形の可変インダクタンス素
子はそのスライド部を含めて電子装置内に占める
実効スペースを大にするという欠点も有してい
る。 このため、既に電気的な作動部分のみからな
る、二、三の可変インダクタンス素子が提案され
ている。例えば半導体インダクタンス素子、バリ
μインダクタンス素子等がこれに相当する。前者
の半導体インダクタンス素子は、可変容量素子
(バリキヤツプ)とトランジスタの組み合わせか
らなるものであり(特開昭53−18362号、公開日
昭和53年2月20日)、後者のバリμインダクタン
ス素子は、コアおよびコイルからなるインダクタ
ンス素子に対しさらに制御用コイルを付加し該制
御用コイルに通電する直流電流の大小により該コ
アの磁気バイアスを変化させμを可変にするもの
である。これは、いわゆるB−Hカーブの非直線
性を利用したものである。上述の既提案のインダ
クタンス素子は電気的にそのインダクタンス値を
可変にできるものであるが、それぞれ欠点を有し
ている。例えば前者の場合は、Q(尖鋭度)を高
くしようとすると、多数のトランジスタが必要に
なり且つ回路構成が複雑になる。そして、この結
果内部発生雑音の増大によつてS/N(信号対雑
音比)が低下すると共に、ダイナミツクレンジを
大きく採ることが困難になる。一方、後者の場合
は、コアおよび制御用コイルの存在により全体に
大形化し、又、、インダクタンス値の温度依存度
が高いことから安定な動作を得たい場合には不利
となる。 従つて本発明の目的は、前記の諸欠点に鑑み、
数少ない素子数で且つ単純な回路構成で実現でき
る、新規な発想に基づいた可変インダクタンス素
子を提供することである。 上記目的に従い本発明は、基本的に2つのコン
デンサを単一のトランジスタと単一の小容量固定
インダクタンス素子とをもつて構成し、ここに該
固定インダクタンス素子を前記トランジスタのエ
ミツタおよびアース間に挿入して誘導性電流を形
成し、該誘導性電流の電流値を前記コンデンサの
容量比で制御して、前記固定インダクタンス素子
のインダクタンス値を見かけ上増減変化するよう
にしたことを特徴とするものであり、いわばL−
L・コンバータ(リアクタンス−リアクタンス・
コンバータ)を実現するものである。 以下図面に従つて本発明を説明する。 第1A図は本発明の第1実施例における回路構
成を示す交流等価回路図であり、第1B図は第1
A図をさらに簡略化した等価回路図である。第1
A図において、可変インダクタンス素子10は、
単一のトランジスタ11と、単一の固定インダク
タンス素子(インダクタンス値L0)12と、第
1のコンデンサ(容量値C1)13−1と第2の
コンデンサ(容量値C2)13−2と、エミツタ
ホロワ・トランジスタ14とからなる。ここで、
部分16および17を流れる交流電流をそれぞれ
およびiとし、部分18の交流電圧をe、入力
端15の電圧をEとして回路の解析をする。入力
端15の電圧Eは、エミツタホロワ・トランジス
タ14のベースに印加され、該トランジスタ14
のエミツタに交流電圧Eが現われる。そうする
と、部分18に現われる交流電圧eは、その交流
電圧Eを第1および第2のコンデンサ13−1,
13−2で分圧したものに等しいから e=E・C1/C1+C2 …(1) が得られる。この(1)式の交流電圧eがトランジス
タ11のベースに印加される。この電圧eはほぼ
そのままトランジスタ11のエミツタに伝達さ
れ、インダクタンス素子12に与えられるため、
エミツタ電流およびコレクタ電流、すなわち部分
17を流れる交流電流iは、 i=e/PL0=E・C1/C1+C2・1/PL0 …(2) となる。ただし、Pはjωである。このように、
トランジスタ11には誘導性電流が流れることに
なるが、部分16からエミツタホロワ・トランジ
スタ14に向う電流は略零であることから、部分
16に流れる入力電流は、殆ど部分17に流れ
る誘導性の電流iに等しくなり、入力電流Iは、
上記(2)式によつて、 I=E・C1/C1+C2・1/PL0 …(3) で表されることになる。ここで、入力端15より
可変インダクタンス素子10を見た入力インピー
ダンスをZinとすると、 Zin=E/I …(4) であるから、上記(3)式においてE/Iを求めること により、 Zin=PL0・C1+C2/C1 …(5) が求まる。結局、入力端15から見た可変インダ
クタンス素子10の等価回路は、第1B図のイン
ダクタンス素子19となり、このインダクタンス
値をLとすれば、上記(5)式より、 L=L0・C1+C2/C1 …(6) となる。つまり、可変インダクタンス素子10の
インダクタンス値は、固定インダクタンス素子1
2のインダクタンス値L0を容量比倍(C1+C2/C1) したものに等しくなる。従つて、この容量比を任
意に選べば、可変のインダクタンス値Lを得るこ
とができる。第1A図では、第2のコンデンサ1
3−2を例えば半導体可変容量ダイオード(バリ
キヤツプ)等の電圧制御形可変容量素子で構成
し、その容量値C2を変化させることにより前記
容量比(C1+C2/C1)を任意に選ぶこととする。 又、この容量比を大きく採ること(1以上)がで
きるから、固定インダクタンス素子12のインダ
クタンス値L0としては、例えば数10μH以下で十
分でである。従つて、市販されているIC(集積回
路)基板に好適な超小形のチツプインダクタンス
素子(5mm立方位の体積)が利用できる。一例を
もつて実証すると、インダクタンス値Lは L=C1+C2/C1・L0なる式で求められることか ら、L0=20μH、C1=20pF,C2=300pFに設定し
て、これらをその式中に代入すれば、L=320μH
となり数10μHのインダクタンス値を拡大可能で
あることが分る。 第1C図は第1A図に示した第1実施例の一変
形例の回路構成を示す交流等価回路図であり、
S/Nの改善を意図したものであつて、そのさら
に簡略化した等価回路図は第1D図に示すとおり
である。本回路構成は、次に述べる第2A図の回
路において、入力点を次に述べる第3A図の回路
の如く、トランジスタのベース側入力端に変更し
たものであつて、コンデンサ13−2の変化に対
してインダクタンス値が直線的に変化するように
なる。この結果、第1A図の回路構成による場合
よりも、雑音電圧(|EN|)を抑圧できること
になり、S/Nが改善される。第1D図におい
て、C1はコンデンサ13−1と等価なキヤパシ
タンス成分、 L1はC2/C1L0(C2はコンデンサ13−2と等価な キヤパシタンス成分)なるインダクタンス成分で
ある。 次に本発明に基づく第2実施例を説明する。第
2A図はこの第2実施例の回路構成を示す交流等
価回路図、第2B図は第2A図のさらに簡略化し
た等価回路を示す図である。第2A図において、
第1A図に示したのと同一の構成要素には同一の
参照番号を付して示す(以下同じ)。従つて、第
2実施例の可変インダクタンス素子20は、第1
実施例におけるエミツタホロワ・トランジスタ1
4を用いない形式の可変インダクタンス素子であ
る。この様にエミツタホロワ・トランジスタ14
を取り除いたことにより、トランジスタ11のみ
が能動素子となり、内部発生雑音源が少なくなり
S/Nの向上が図れ、又、ダイナミツクレンジの
拡大にも有利である。然しながら、エミツタホロ
ワ・トランジスタ14が無くなつたことにより、
入力端15からはコンデンサ13−1,13−2
が直接見えるようになる。この結果、第2A図の
交流等価回路は、第2B図に示すとおり、インダ
クタンス素子19とコンデンサ21の並列回路と
なる。この等価コンデンサ21の容量値は、
C1・C2/C1+C2である。なお、インダクタンス素子19 のインダクタンス値は、第1実施例と同様、、
L0・C1+C2/C1である。第2B図に示すとおり、入 力端15から、並列コンデンサ21が見えてくる
から、第1実施例の如き、純粋な可変インダクタ
ンス素子とはならない。然し、この並列コンデン
サ21の容量値を小さく選べば実用上何ら問題な
い。例えば、第1のコンデンサ13−1の容量値
C1を十分小さくしておけば良い。 次に本発明に基づく第3実施例を説明する。第
3A図はこの第3実施例の回路構成を示す交流等
価回路図であり、第3B図は第3A図のさらに簡
略化した等価回路を示す図である。第3A図に示
すとおり、第3実施例の可変インダクタンス素子
30は、、構成素子として第2実施例と全く同様
であるが、入力端15のとり方が異なる。すなわ
ち、トランジスタ11のベース側を入力端とす
る。ただし、第2のコンデンサ13−2は、トラ
ンジスタ11のコレクタおよびアース間に接続さ
れる。ここで、入力端15に流れる電流をI、入
力端15の電圧をE、トランジスタ11のコレク
タの交流電圧をe、固定インダクタンス素子12
のインダクタンス値をL0、第1のコンデンサ1
3−1と第2のコンデンサ13−2の容量値をそ
れぞれC1、C2として、回路の解析をする。トラ
ンジスタ11のベースに電圧Eを印加すると該ト
ランジスタ11のエミツタ電圧もEとなりE/PL0 なる交流電流がトランジスタ11のコレクタに流
れる。ただし、Pはjωである。またトランジス
タ11のベースに流れる電流は略零であり、入力
端15に流れる電流Iは殆どコンデンサ13−1
側に流れる。さらにこの電流Iはコンデンサ13
−1を経てトランジスタ11のコレクタおよびコ
ンデンサ13−2側に流れるため、この部分にお
ける交流電流の式は、 (e−E)PC1+ePC2+E/PL0=0 …(7) となる。従つて、上記(7)式よりトランジスタ11
のコレクタにおける交流電圧eは、 e=E・P2L0C1−1/P2L0(C1+C2) …(8) とななる。また、入力電流Iは、 I=PC1(E−e) …(9) であるので、該(9)式に上記(8)式のeを代入する
と、入力電流Iは、 I=PC1{E−E・P2L0C1−1/P2L0(C1+C2)} =E{PC1・P2L0(C1+C2)−P2L0C1+1/P2L0(C1
+C2)} =E{C1・P2L0C2+1/PL0(C1+C2)} =E{PC1C2/C1+C2+C1/PL0(C1+C2)} …(10) で表されることになる。従つて、入力アドミツタ
ンスは、{PC1C2/C1+C2+C1/PL0(C1+C2)}となり
、第 3A図の等価回路は、第3B図に示すとおり、イ
ンダクタンス素子19(L=L0・C1+C2/C1)と、 コンデンサ21(C=C1・C2/C1+C2)の並列回路とな るので、第2実施例の場合と同様である。従つ
て、コンデンサ13−1の容量値C1は、この場
合も小さく選ぶべきである。本第3実施例と前記
第2実施例の相違については後述する。 次に本発明の可変インダクタンス素子の一具体
例を、上記第3実施例の場合について、第4図に
示しておく。本図において、構成要素11,1
2,13−1,13−2および15については既
に述べたとおりであり、第2のコンデンサ13−
2については可変容量ダイオード(バリキヤツ
プ)で示されている。バリキヤツプ13−2の容
量値C2は、可変容量ダイオード(バリキヤツプ)
制御電圧Vcによつて可変である。なお、41は
可変容量ダイオード(バリキヤツプ)・バイアス
抵抗である。42,43,44はそれぞれバイア
ス用抵抗であり、45はカツプリング・コンデン
サ、46,47はそれぞれバイアス・コンデンサ
である。電源電圧Vcc側に設けた素子48はチヨ
ークコイルである。 第4図に示した具体的回路構成において、トラ
ンジスタ11に着目すると、そのエミツタ点、
ベース点およびコレクタ点の部分に、第5図
に示す如く第2のトランジスタ52を組み込み、
負荷抵抗51と共に全体として変形ダーリントン
回路を構成しておくとさらに好ましい。これによ
りトランジスタ11の入力インピーダンスをさら
に高くしたり、可変インダクタンス素子としての
性能を向上させたりすることができる。なお、こ
の変形ダーリントン回路の説明については、第8
図および第9図を参照して、後に詳述する。 かくしてIC化にも適した可変インダクタンス
素子が実現されることになるが、この応用例の代
表はラジオ受信機等における同調回路であろう。
一般に電子式同調回路は、可変容量ダイオード
(バリキヤツプ)の利用により容量可変として同
調をとるのが普通である。然し、この電子式同調
回路に、本発明の可変インダクタンス素子を導入
すれば従来にない効果が生まれる。第6図は、L
−C(インダクタンス−キヤパシタンス)両可変
の同調回路の例を示す図であり、LC同調回路6
0のL成分は回路61により構成し、C成分は半
導体可変容量ダイオード(バリキヤツプ)62に
より構成する。なお、63はカツプリング・コン
デンサ、64はバイパス・コンデンサである。こ
のL成分をなす61としては例えば第4図に示す
回路を用いて、L可変とする。そうすると、Lも
Cも半導体可変容量ダイオード(バリキヤツプ)
制御電圧Vcによつて一体に制御されることにな
る。このことは次の2つの利点をもたらす。第1
は、共振周波数fが
【式】で決まるこ とから、従来の如く、C成分のみ、又はL成分の
みを例えば10倍にしたとしても、fの変化は高々
√10(≒3)倍であるのに対し、L,C成分の両
可変により√10・10(=10)倍のfの変化が得ら
れることである。第2は、例えば自動車用ラジオ
受信機の場合、AM帯に対してはアンテナが容量
性になることから、同調回路のC成分には常に固
定のアンテナ容量が付帯することになり、C成分
の変化だけでは大きな同調周波数レンジを確保で
きない。そこで、このような固定のアンテナ容量
に影響されないよう、L成分の方で同調周波数を
変化させた方が、より広い周波数範囲がカバーさ
れることになる。 話を戻して、既述の第2および第3実施例の相
違について付記しておく。この相違の説明のため
に、第2および第3実施例の可変インダクタンス
素子20および30をそれぞれL成分とする各
LC同調回路を、第7A図および第7B図に示す。
両図において、71および72はそれぞれ同調回
路を形成する固定コンデンサ(容量値C0)であ
り、73および74はそれぞれ同調回路の入力端
子である。 又、図中のυNは、トランジスタ11のベース側
に生じる雑音電圧であり、その雑音電圧υNの影響
は入力端子73および74に雑音電圧ENとして
現れる。 結論的に言うと、第2の実施例による可変イン
ダクタンス素子20を用いるより(第7A図)、
第3の実施例による可変インダクタンス素子30
を用いた方が、同調回路として雑音電圧ENの現
われ方が小さく、第3の実施例の方がS/Nの点
で優れていると言える。その理由は次式より明ら
かである。 先ず第2の実施例による場合の|EN|は(11)式
で示され、特に共振時においては(共振時の尖鋭
度をQとする)、(12)式で示される。 |EN|=(C1+C2/C1)υN/1−ω2L0(C1
C2+C1C0+C2C0)/C1…(11) |EN|=υNQ(C1+C2/C1) …(12) 同様に第3の実施例による場合の|EN|は
(13)式で示され、特に共振時においては(14)
式で示される。 |EN|=υN/1−ω2L0(C1C2+C2C0+C1C0
)/C1…(13) |EN|=υNQ …(14) 上記(12)式と(14)式を比較して明らかなよ
うに、雑音電圧|EN|は第3の実施例の場合の
方が小さい。 第8図および第9図は第5図に示す変形ダーリ
ントン回路の説明をするために用いる回路図であ
る。前述した第3A図(第4図の場合も同じ)の
構成のもとでは、第8図を参照して、受動素子の
インピーダンスをZe、入力電圧をEi、入力電流
をIi、トランジスタ11の増幅率をβ1、トランジ
スタ11のエミツタ抵抗をγeとすると、 Ei=β1・(γe+Ze)・Iiとなり、入力インピーダ
ンスをZiとすると、 Zi=Ei/Ii=β1・(γe+Ze) …(15) となる。 これに対し第5図の構成のもとでは、第9図を
参照して、第2のトランジスタ52の増幅率をβ2
とすると、 Ei=(β1・Ii+β1・β2Ii)・Ze+β1・Ii・γe =β1・(γe+Ze)・Ii+β1・β2・Ze・Ii となり、従つて入力インピーダンスZiは、 Zi=Ei/Ii=β1・(γe+Ze)+β1・β2・Ze ……(16) となる。ここに、β1、β2は一般的に100倍程度に
はとられることから、上記(15)式と(16)式と
を比較すれば、第3A図および第4図の構成に比
べ、第5図の構成の方がはるかに入力インピーダ
ンスを高くできることがわかる。 また、第5図の構成では出力インピーダンスを
低くすることができる。すなわち、第3A図、第
4図の構成のもとでは、第8図においてトランジ
スタ11のエミツタ電流(出力電流)は、β1・Ii
であり、 β1・Ii=Ei/γe+Ze であるため、トランジスタ11の出力インピーダ
ンス、すなわち、トランジスタ11の抵抗成分Z0
は、Z0=γeとなる。 これに対し、第5図の構成のもとでは、第9図
においてトランジスタ11のエミツタ電流(出力
電流)は、(β1・Ii+β1・β2・Ii)であり、上記
(16)式より、 Ii=Ei/β1(γe+Ze)+β1・β2・Ze であることから、このエミツタ電流は、 β1・Ii+β1・β2・Ii=(β1+β1・β2)Ii =Ei1/β1(γe+Ze)+β1・β2・Ze/
β1・β1・β2=Ei/γe/1+β2+Ze となり、トランジスタ11およびトランジスタ5
2の抵抗成分Z0は、Z0=γe/1+β2となる。 従つて、γe≫γe/1+β2(なぜなら、β2が100程 度)となり、第5図の構成では出力インピーダン
スを低くすることができる。このため、第5図の
構成ではQ(=ωL/γ)を高くとれ、本発明に係る 可変インダクタンス素子を受信機のアンテナ入力
回路として用いた場合には、選択度を向上でき、
もつて妨害波の排除能力を向上させることができ
る。 なお以上の説明で用いられるトランジスタなる
語は、FET(電界効果形トランジスタ)を含む概
念を表すことは言うまでもない。 以上説明したように本発明によれば、素子数が
少なく、回路構成が簡単でIC化も容易な、新規
な電圧制御形の可変インダクタンス素子が実現さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明の第1実施例における回路構
成を示す交流等価回路図、第1B図は第1A図を
さらに簡略化した等価回路図、第1C図は第1A
図に示す第1実施例の一変形例の回路構成を示す
交流等価回路図、第1D図は第1C図をさらに簡
略化した等価回路を示す図、第2A図は本発明の
第2実施例の回路構成を示す交流等価回路図、第
2B図は第2A図のさらに簡略化した等価回路を
示す図、第3A図は本発明の第3実施例における
回路構成を示す交流等価回路図、第3B図は第3
A図のさらに簡略化した等価回路を示す図、第4
図は本発明の可変インダクタンス素子の一具体例
を第3A図の第3実施例を例にとつて示す回路
図、第5図は第4図におけるトランジスタ11の
部分の一変形例を示す回路図、第6図はインダク
タンスおよびキヤパシタンス両可変の同調回路を
示す図、第7A図および第7B図は第2および第
3の実施例の相違を説明するために用いる図、第
8図および第9図は第5図に示す変形ダーリント
ン回路を説明するために用いる図である。 図において、10,20および30はそれぞれ
可変インダクタンス素子、11はトランジスタ、
12は固定インダクタンス素子、13−1は固定
コンデンサ、13−2は可変コンデンサ、14は
エミツタホロワ・トランジスタ、15は入力端、
51および52はそれぞれトランジスタ11と共
に変形ダーリントン回路を形成する負荷抵抗およ
びトランジスタ、60はLC同時可変の同調回路
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トランジスタと、固定のインダクタンス素子
    と、固定のコンデンサおよび可変のコンデンサと
    を有し、該トランジスタのエミツタおよびアース
    間に前記インダクタンス素子を挿入して誘導性電
    流を形成し、前記固定および可変のコンデンサの
    容量値の比で分圧された電圧で前記トランジスタ
    のベースを駆動して前記誘導性電流の電流値を制
    御し、前記インダクタンス素子のインダクタンス
    値を見かけ上増減変化させることを特徴とする可
    変インダクタンス素子。 2 前記トランジスタのコレクタを入力端とし、
    該トランジスタのコレクタ−ベース間およびベー
    ス−アース間にそれぞれ前記固定のコンデンサお
    よび前記可変のコンデンサを接続する特許請求の
    範囲第1項記載の可変インダクタンス素子。 3 前記コレクタ−ベース間にベース−エミツタ
    が挿入されるエミツタホロワ・トランジスタを介
    して前記固定のコンデンサを接続する特許請求の
    範囲第2項記載の可変インダクタンス素子。 4 前記可変のコンデンサが半導体可変容量ダイ
    オードである特許請求の範囲第1項乃至第3項の
    いずれか1項に記載の可変インダクタンス素子。 5 トランジスタのベースを入力端とし、該トラ
    ンジスタのコレクタ−ベース間に固定のコンデン
    サを接続すると共に該コレクタとアースの間に可
    変のコンデンサを接続し、前記トランジスタのエ
    ミツタおよびアース間にインダクタンス素子を挿
    入して誘導性電流を形成し、前記固定および可変
    のコンデンサの容量値の比で前記誘導性電流の電
    流値を制御して、前記インダクタンス素子のイン
    ダクタンス値を見かけ上増減変化させることを特
    徴とする可変インダクタンス素子。 6 前記トランジスタに対してもう1つのトラン
    ジスタおよび負荷抵抗を付加して全体に変形ダー
    リントン接続する特許請求の範囲第5項記載の可
    変インダクタンス素子。 7 前記可変のコンデンサが半導体可変容量ダイ
    オードである特許請求の範囲第5項又は第6項に
    記載の可変インダクタンス素子。
JP11335380A 1980-08-20 1980-08-20 Variable inductance element Granted JPS5737808A (en)

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