JPH03220380A - 特殊な構造を有する布帛 - Google Patents

特殊な構造を有する布帛

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JPH03220380A
JPH03220380A JP2013104A JP1310490A JPH03220380A JP H03220380 A JPH03220380 A JP H03220380A JP 2013104 A JP2013104 A JP 2013104A JP 1310490 A JP1310490 A JP 1310490A JP H03220380 A JPH03220380 A JP H03220380A
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JP
Japan
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fabric
narrow
sheets
sheet
width
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JP2013104A
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Tamotsu Nakajima
保 中島
Shiro Imai
史朗 今井
Kazuyoshi Okamoto
岡本 三宜
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特殊な構造を有する布帛に関するものである
本発明によって得られる特殊な構造を有する布帛は、例
えば、衣服に用いられた際には、日光や雨などが直接に
着用者の肌に当たるのを防ぎ、しかも非常に風通し性の
良好な通気性能を有しかつファツション性、デザイン性
も′豊かであるという従来にはない特徴的な機能を有す
る衣服を構成し得るものであり、例えば、衣服の場合、
具体的には、アウトドアウェア用布帛、特にスキー、ス
ケ−ト、ゴルフ、野球のユニフォームまたはアンダーシ
ャツ、テニスなどのスポーツウェア用や、あるいはTシ
ャツ、ポロシャツ、ブルゾンやダウンジャケットなどの
カジュアルウエア用や、さらにはレインコートなどの雨
具用の布帛として好適な新規な構造を有する布帛に関す
るものである。
また、本発明によって得られる布帛は、上述のような衣
服用途以外にも、その特徴的な構造に基づく機能特性を
うまく活用して各種の特徴的な物品を構成し得るもので
ある。
かかる各種の特徴的な物品はまた、それぞれの当該分野
において従来は存在しなかった、新規な物品をそれぞれ
実現するものであって、具体的にそれら物品とは、上述
した衣服以外の各種衣料、あるいは寝装具類であり、あ
るいは土砂止めシートであり、あるいは農業もしくは園
芸用ハウスであり、あるいは履物類であり、あるいは帽
子類であり、あるいは生鮮物用梱包ケースであり、さら
にあるいは雨傘・パラツル・ビーチパラソルなどのパラ
ツル類であり、あるいはテント類であり、あるいは衝立
であり、あるいは暖簾であり、さらに温調機、空気清浄
機、扇風機、自動車、自転車などのカバーであり、ある
いは濾過材であり、あるいは椅子張り材であり、あるい
はカーテン類などに有効に使用することのできる新規な
布帛が提供されるものである。
また、本発明は、上述した通りの特徴的構造を有すると
ともに、さらにファツション性、デザイン性等の特徴が
より強調されて付与された新規な特殊構造を有する布帛
に関するものである。
[従来の技術] 従来、蓑、瓦、校倉(あぜくら)建造物などに見られる
ごとき通気性、防水性、遮光性などの機能性を布帛に付
与する手段として、これまで素材からの検討が主として
なされてきた。
さらに、構造により該機能性を付与する方法も種々考え
られてきたが、残念ながら製造法がネックとなり具体化
に至っていないのが実情である。
すなわち、例えばゴルフウェアもしくはテニスウェアな
どのアウトドアを主体とするスポーツウェア等の商品設
計の傾向として、色、デザイン等のファツション性ある
いはブランド名が優先されることが多く、通気性、防水
性等の機能面については、単にその繊維素材自身が1次
的に有する特性(例えば、綿使いにおける吸水性)にゆ
だねられているのが現状である。
しかしながら、夏期など直射日光が強く、暑くて多量に
汗をかく時期においては、その繊維素材自身の持つ機能
特性のみでは不十分な場合も多くある。特に、女性にあ
っては、夏期などには日焼けを防ぐために長袖を着用す
る人も多く、なおのこと、高い通気性、快適性などの機
能性が要求される。また、高い通気性を得るためにメツ
シュ状にした布帛も見られるが、そのような布帛は肌や
アンダーウェアが透けて見えたり、メツシュ状の日焼け
あとが残ったりするので一般には敬遠されている。
また、このような機能性の要求は、衣料分野ばかりでは
なく、カーテン類、椅子張り地類などの装飾分野におい
てもほぼ同様である。
また、最近、スポーツウェア、レインコート地、傘地用
途などの新素材として、透湿性と撥水性とが付与された
高密度織編物よりなる布帛が市場に多く見受けられるが
、この布帛はどちらかと言えば低通気性(防風性)素材
であり、風通し感はほとんどなく、本発明でねらいとす
る高通気性布帛とは全く相反するものといってよかろう
上述のように、高い通気性と、遮光性や防水性、さらに
は保温性とムレ防止性という相反する双方の機能を兼備
して、しかもファツション性においても豊かである布帛
は、いまだかつて見られないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上述のような従来技術の問題点に鑑み
、例えば衣料分野や、カーテン類、椅子張り地などの装
飾分野に用いられた際には、直射日光をさえぎることに
より肌の日焼けを防いだり、室内の快適性を維持し、さ
らに、外側から肌が透けて見えたり、室内がのぞかれて
見えるのを防ぎ、しかも、高い通気性を有することによ
り夏期や高温時においても非常に涼しく、快適であり、
かつ雨滴の内部侵入を防ぐことができ、また保温材など
と一体化して用いることにより、適度な保温効果と通風
効果が得られるものである。さらには新規で斬新なファ
ッション感覚に富んだ外観特性をも有する機能性とファ
ツション性の豊かな衣料および装飾品類を実現する新規
な布帛、特に、そのファツション性、デザイン性という
特徴をより効果的に持っている新規な布帛を提供せんと
するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の目的を達成するために、次の構成から
なるものである。
すなわち、本発明のファツション性、デザイン性に富ん
だ特殊な構造を有する新規な布帛は、細幅シートが重畳
構造を呈して形成されている布帛であり、かつ該細幅シ
ートとウェブ状物とが一体となって連繋されて該重畳構
造を構成していることを特徴とする特殊な構造を有する
布帛である。
あるいは、また、本発明のファツション性、デザイン性
に富んだ特殊な構造を有する新規な布帛は、細幅シート
が重畳構造を呈して形成されてなる布帛であり、かつ該
重畳方向とは異なる方向に強調された柄模様を有するこ
とを特徴とする特殊な構造を有する布帛である。
あるいは、また強調された柄模様が、縫製糸あるいは熱
融着により形成されていることを特徴とする特殊な構造
を有する布帛である。
あるいは、また、本発明のファツション性、デザイン性
に富んだ特殊な構造を有する新規な布帛は、細幅シート
が重畳構造を呈して形成されてなる布帛であり、温度お
よび/または紫外線で可逆的に変色する柄模様を少なく
とも一部に有することを特徴とする特殊な構造を有する
布帛である。
あるいは、また、本発明のファツション性、デザイン性
に富んだ特殊な構造を有する新規な布帛は、細幅シート
が重畳構造を呈して形成されてなる布帛であり、温度お
よび/または紫外線で可逆的に変色する色相および/ま
たは柄模様を有する細幅シートが少なくとも前記重畳構
造の一部を構成していることを特徴とする特殊な構造を
有する布帛である。
[作用] 以下、図面等に基づいて本発明の特殊な構造を有する布
帛について、さらに詳しく説明する。
本発明の特殊な構造を有する布帛は、多数の細幅シート
状物より重畳構造となって形成されるものである。
本発明で言う細幅シートよりなる「重畳構造状態」とは
、細幅シートが幾重にも重なって形成されている構造の
ことであり、例えば、瓦ぶきの屋根もしくは縦断面構造
で見れば重なり合った蓑の如き構造のものである。
細幅シートとは、長さに比例して幅が細いシート状のも
のであればよく、その幅としては特に限定されるもので
はないが、−船釣に、好ましくは1M〜200Mの幅で
ある織物、編物、不織布、フィルム、プラスチック薄板
などのシート状物であり、また本発明の効果をより有効
ならしめ、また製造する際の作業性などにおいて織編物
あるいは不織布であるものが最も好ましく、特に、衣服
や衣料用途、寝装具類、生鮮物用梱包ケース、パラツル
、テントなどの用途には、該編織物あるいは不織布を用
いるのが好ましいものである。
ただし、上述の細幅シートの幅は、その好ましい範囲も
、適宜、本発明にかかる布帛の具体的用途にも応じて変
わるべきものであって、たとえば、大型の農業もしくは
園芸用ハウスや、大寸法の土砂止めシートなどの、概し
て大きなサイズのものに使用するときなどには、細幅シ
ートの幅は上述した範囲よりも大きなものであっても好
ましいものである。
また、該細幅シートの素材も、適宜用途に応じて好まし
い材質は変わってもよく、やはり、農業もしくは園芸用
ハウスや、土砂止めシートや濾過材などの分野では、強
度の大きい不織布やフィルムやプラスチック薄板なども
好ましく用いることができる。
上述した重畳構造に基づき本発明の布帛が有する特異な
効果、機能特性を、以下、図面などに基づいて説明をす
る。
すなわち、第1図の(A)は、本発明の方法により得ら
れる細幅シートからなる重畳構造を有する特殊布帛のシ
ート縫合接合部における横断面図であり、細幅シート5
i1S2、S3、S4、S5、S6、S7が幾重にも重
なった、ちょうど瓦ぶきの屋根もしくは蓑の如き構造を
モデル的に示したものであり、また、第1図(B)は、
本発明の細幅シートからなる重畳構造布帛の細幅シート
S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7どうしが適
宜の空隙をもちつつ幾重にも重なって存在する構造をモ
デル的に示したものである。
この布帛は、かかる図面かられかるように、細幅シート
どうしの重畳部は、該細幅シートの幅方向に開口した状
態を形成しつつ、これら多数(2以上)の細幅シートが
連繋されて構成されている。
本発明にかかる布帛は、このような特異な構造を有する
ことにより、たとえば、雨が降りかかるケースを想定す
ると、第1図(B)のモデル図上に示したように、雨滴
は矢印すのようにはじかれて内部に侵入することができ
ず、また、矢印Cのように通過でき、良好な撥水効果と
高度な通気性を得ることができるのである。特に、細幅
シートとして撥水、撥油加工を施したものを用いれば、
特に高度な撥水、撥油効果を得ることができる。
なお、第1図(A)、(B)において、矢印a方向は重
畳構造の順方向を示している。
なお一方、これに対して、第3図は、本発明によらない
布帛構造をモデル的に示した横断面図であり、かかる第
3図に示したもののように、ベースとなる基布Bに対し
て細幅シート片S1、S2、S3、・・・の多数を一部
重ねて接合させることによって重畳構造を一応形成させ
たものは、細幅シー・ト片どうしの重畳部は該細幅シー
ト片の幅方向に開口した状態を形成していないものであ
って、かかる構造のものは、第1図(B)で示した矢印
すの雨滴をはじく効果はあっても、矢印Cで示した通気
性効果は期待できないものであり、本発明で所期のねら
いとする高い通気性と、遮光性や防水性を兼備している
という高い機能性は得られないものである。かかる点は
、ベースとなる基布Bとして通気性のある布帛を使用し
たとしても、やはり、本発明にかかるものよりも劣り、
いずれにしてもベース基布を用いた構造の物は、本発明
にかかるものとは効果上町らかに相異するものである。
第2図は、第1図(A)、(B)に示した本発明の重畳
構造を持つ特殊布帛の1実施態様における構造をモデル
的に示した平面図であり、細幅シート片の幅方向下にミ
シンがけをすることにより縫合されてなる布帛の平面図
である。同図において、点線1.2.3.4はミシン縫
合線であり、また、該縫合線に近いd−d断面図が上述
第1図(A)に該当し、該縫合線に遠いe−e断面図が
上述第1図(B)に該当するものである。
本発明において、細幅シート片の一枚一枚の重なり度合
いは、全て規則正しく同一幅に重なり合っていてもよく
、あるいはランダム幅で重なり合っているものであって
もよく、要は、重畳構造となっていればよいものである
本発明において、細幅シートとウェブ状物とを一体化さ
せて連繋することも、通気性、遮光性、防水性以外に保
温性が付与されるので好ましい。
なお、本発明においてウェブ状物とは、紡績工程におい
て開綿工程後得られる繊維によって形成される各種のシ
ート状物のものを示すものである。
さらに、細幅シートの多数によって得られる重畳構造布
帛の重畳方向とは異なる方向に強調された柄模様を付与
することは、布帛の形態上必然的に生じる細幅シートの
配列方向性を緩和させたり、あるいは、幾何学的な外観
を付与し、よりファツショナブルな布帛が得られるので
好ましい。
該柄模様を付与する方法としては、例えばキルテイング
マシンを用いて細幅シートの連繋を兼ねた縫製糸による
方法、あるいは超音波による振動エネルギーを利用した
熱融着により柄模様を付与する方法などがある。
ちなみに、第4図は、細幅シ゛−トの配列方向性を緩和
し、タテ方向を強調するために細幅シートの連繋部を直
線縫いとせず、小さいループの連続模様でダブル縫製し
たものである。
さらにまた、細幅シートが重畳構造を呈して形成されて
なる布帛において、温度および/または紫外線で可逆的
に変色する色相および/または柄模様部を布帛の一部も
しくは、細幅シート単位で用いることは、従来には類を
見ない三次元的な色相変化および外観変化が付与できる
ので好ましい。
このための方法としては、既に公知の方法を用いればよ
く、すなわち、特公昭62−122751号公報に記載
されているごとく、色彩成分と発色剤(電子受容体)と
消色剤(アルコール類など)が共存するマイクロカプセ
ルを布帛もしくは、細幅テープ単位で、ポリウレタン樹
脂などを用いて適宜の場所や模様にコーティングしてお
くことにより得られる。
多数の細幅シートを使用してこれを重畳構造布帛に形成
する方法は、いくつかの具体的方法があるが、細幅シー
トを支持体上で位置をずらせながら順次重ねて重畳構造
状態を形成せしめ、その状態を維持したまま隣接する細
幅シートどうしを連繋せしめるという方法が最も具体的
なものである。
重畳構造状態を維持するために仮固定剤を用いる。仮固
定剤は細幅シートにあらかじめ付与しておいてもよく、
あるいは、重畳構造を形成した後仮固定剤を付与しても
よい。仮固定剤としてはポリビニルアルコールなどの水
溶性糊剤が一般的である。
重畳構造を形成する支持体は、表面がフラットな状態の
ものが好ましい。また支持体は固定された状態のもので
あってもよく、あるいは移動可能なものであってもよい
が、作業能率の点からは移動可能な支持体である方がよ
い。具体的には、ベルトコンベア式の支持体であり、該
コンベアと乾燥機を直結あるいは、該コンベア式の乾燥
機を用いることにより、仮固定剤の乾燥を連続して行な
うことができる。
あるいは、支持体として、特に、仮固定剤が付与された
支持体シート状物を用い該支持体シート状物上に細幅シ
ートを順次配列し、仮固定をされた重畳構造を形成する
ようにしてもよい。
上述のいずれの方法によるものであっても、細幅シート
が支持体上に位置をずらしながら順次配列されて形成さ
れた重畳構造状態を固定するために、さらに、隣接する
細幅シートどうしを連繋する。該連繋法は、所望の間隔
で連繋糸を用いてミシンがけを行うのが一般的である。
また、連繋装置としては、キルテイングマシンが一般的
であるが、マリモ機、マリワット機、マリオフリース機
なども転用することができる。
このとき連繋部は、1本の連携糸で縫合されていてもよ
く、あるいはより連繋力を得るために、連繋部が1cm
幅あたり2本以上の連繋糸で平行配列あるいは交叉した
状態で連繋されてもよい。
さら−に、連繋方法としては、縫合によらずに超音波法
や高周波による接合方法あるいは、接着剤などによる連
繋方法であってもよい。要は、隣接する細幅シートがバ
ラバラにならない方法を適宜用いればよい。
仮固定剤や仮固定糸により仮固定され、縫合糸や熱融着
により隣接する細幅シートどうしを連繋した後、仮固定
剤や仮固定糸を除去する。該除去方法は、熱水や、ある
いは弱アルカリ水溶液あるいは、界面活性剤溶液、ある
いはこれらが適宜組み合さった水溶液中で行なうのが一
般的であるがこれらに限定されるものではなく、仮固定
剤や仮固定糸が除去される方法であれば、どのような方
法であってもよい。
本発明に用いられる細幅シートの製造法としては、たと
えば、織物の場合、所望の織幅でリボン織機やテープ織
機などで製織する方法、あるいは広幅織機で製織し、機
上でもしくは製織終了後に溶断カッター等で所望の幅に
溶融裁断する方法、あるいは、さらに、易溶解性繊維を
スリット(分断)すべき境界部に交織しておき、製織後
に該易溶解性繊維を溶解させる液中で処理することによ
り所望の細幅織物を得る方法などがあり、作業性、所望
の細幅シートの仕様等を考慮して具体的製造方法を適宜
に選択すればよい。゛編織物や不織布、フィルム、プラ
スチック薄板などの、いずれの素材を採用するにしても
、いったん幅の広いものを製造してから細幅に切断する
方法、あるいは最初から細幅のものとして製造する方法
のどちらでも使用できる。
細幅シートの幅についての好ましい範囲は前述の通りで
あるが、特に、衣服や衣料、穫装具類、あるいは履物類
、生鮮物梱包ケースなどの小物に適用する場合について
さらに詳しく説明をすると、該幅が1wn未満では、該
シートを製造することが一般に難しいこと、また重畳構
造にして布帛を形成することが一般に難しいので好まし
くなく、また、200mmを越える幅になると、機能性
やファツション性の点、特に本発明で最も特徴的である
通気性において、通常の布帛使いのものと大差が無くな
る傾向にあるので好ましくないものであり、したがって
、上述の分野において、より好ましいシート幅としては
2M〜100[11[111さらに好ましくは5M〜7
0口の範囲のものなのである。
細幅シートは、適度な凹凸状や波形状を示すような異形
断面の細幅シートであってもよく、たとえば、その横断
面形状は、平べったいフラットな形状のものの他、「へ
」の字型あるいは「〉」の字型、さらにはこれらの組み
合わさったrWJの字型など、あるいはコ、〕、)、】
、)、」、f111〜型状等に折れ曲った断面構造を持
つものなどであってもよい。また、細幅シートの構造は
、通常、−重のものであってよいが、場合によっては、
筒状のものやあるいは2重織物などの2重構造のシート
であってもよい。なお、筒状のものにおけるシート幅と
は腋部における直径を言う。
細幅シートは、衣服、衣料などの身体に接して使用する
ものに適用する場合には、肌触りの点などから、織物、
編物、不織布などの繊維製品であることが好ましく、そ
の際、該細幅シート基材に使用される繊維としては、ポ
リエチレンテレフタレート、あるいはその共重合体(例
えば、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
の如き共重合成分等)、ポリブチレンテレフタレートあ
るいはその共重合体等のポリエステル、ナイロン6.1
1.12.66.610等に代表されるポリアミドおよ
びそれらの共重合体、アクリル系重合体、ポリウレタン
、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピ
レンおよびその共重合体、ポリビニールアルコールなど
に代表される合成繊維類、レーヨン、キュプラなどのセ
ルロース系再生繊維類、アセテート、トリアセテートな
どの半合成繊維類、木綿、麻、絹、羊毛などの天然繊維
類のいずれもが使用可能であり、これらの繊維を単独で
、もしくは複合、混繊、混紡、交撚、交織など適宜目的
に応じて組合せて用いてもよい。
これらのうちでも、ポリエステル繊維とポリアミド繊維
との組合せになる複合糸使い細幅シート、さらに、ポリ
エステル繊維においてイソフタル酸を共重合させてなる
高収縮性繊維糸と低収縮性繊維糸などの異繊維糸との組
合せになる複合糸使い細幅シート、さらに低ケン化度の
ポリビニルアルコールを紡糸して得られる水感性繊維な
どを用いてなる細幅シートは、加工中に収縮性能を発揮
し、バルキーアップ(嵩高性向上)となり、良好な嵩高
性やシャリ感が得られることによって、肌への密着性が
なくなり空隙度が大となるので通気性がより向上したり
、サラリとした肌触りが得られるなど、より高い快適感
が得られる点で好ましいものである。さらに嵩高性を得
る方法として、単一のマルチフィラメントにウーリイ加
工などの嵩高加工を施した糸を用いて細幅シートを構成
せしめる方法もある。
[実施例コ 以下に、本発明を実施例にて詳細に説明するが、これら
の実施例によって本発明が制約、限定されるものではな
い。
実施例1 30デニール(D)−12フイラメント(F)からなる
ナイロンフィラメント糸をタテ糸、ヨコ糸として、リボ
ン織機にて幅36mn+の織物を製織して細幅シートを
得た。得られたシートの織密度は、タテ80本/c01
、ヨコ26本/cmであった。
この細幅シートを1m長さに切断し、該シートを水溶性
ポリビニールアルコール糊剤中に浸漬し、ニップロール
間を通すことにより糊剤を細幅シート全面に均一塗布す
るとともに過剰の糊剤を除去し、ネットコンベア形式の
乾燥機のコンベア支持体上に幅1m、重なり幅が18m
mとなるように、コンベア速度1m/分の速度で駆動さ
せつつ、位置をずらしながら所望の長さに重畳形成した
。このようにして得られたシートを、乾燥ゾーンに通し
て、前述水溶性糊剤により仮接着固定されたシートを得
た。
次いで、該シートを通常のミシンにより50關の等間隔
で、細幅シート片の幅方向にまた細幅シート片がめくり
上がらない方向(順方向)に、ミシンがけを行なって縫
合して布帛を得た。
該布帛を、80℃の熱水中に浸漬処理を行ない、水溶性
糊剤を溶解除去した。こうして幅36mm、重なり幅1
8mm、縫合ピッチ幅50mmからなる重畳構造を持つ
布帛を得た。
次いで、該布帛の一部分にポリエステル系ポリウレタン
樹脂を塗布、乾燥し、さらに感熱可逆変色性インキ組成
物のマイクロカプセル内包物とメラミン樹脂水溶液を同
部分に塗布、乾燥した。
さらに、紫外線吸収剤を含有した接着樹脂を同部分に塗
布し乾燥した。こうして得られた布帛は、温度で可逆的
に変色する柄模様を有するものである。該布帛を用いて
ゴルフウェアを縫製した。
該布帛からなるゴルフウェアを着用してみたところ、試
験着用の当日は、非常にむし暑く陽射しが強いにも拘ら
ず、同ウェアは太陽光線の肌への直射をさえぎり、しか
も通気性にも優れシャリっとした肌触り感があり、非常
に快適な着ごこちが得られ、ゴルフウェアとしてすばら
しい着ごこちと性能を有するものであった。
さらに、直射日光下と日陰部においては、温度が相違す
ることにより部分的に色相が変化し、非常に多様な外観
を奏するファツショナブルなものであった。
また、上述の感熱可逆変色性インキ組成物のマイクロカ
プセル内包物に代えて、紫外線に感応して色が変化する
フォトクロミックのマイクロカプセル内包物を用いて、
紫外線の照射により可逆的に変色する柄模様を有する布
帛を同様に作り、これを用いてゴルフウェアを縫製した
このゴルフウェアも上述したものと同様なすばらしい着
ごこちと性能を有するとともに、直射日光下と日陰部に
おいて、紫外線の照射、非照射により部分的に色相が変
化して多様な外観を奏するファツショナブルなものであ
った。
実施例2 実施例1の方法により得られた仮接着固定シートを準備
した。
該シートを第4図のごとく重畳方向に対して直角方向に
キルテイングマシンの2本針縫い機(針布間6mm)で
、連繋幅50mmピッチで小さな連続ループ柄状に細幅
シートの連繋を兼ねてミシンがけを行なった。
なお、縫製糸はナイロンの着色糸(黄色)を用いた。
次いで、該布帛を用いて、カーテンを縫製した後、90
℃の熱水中に浸漬して前述水溶性ポリビニルアルコール
系の仮固定糸を溶出除去した。
こうして幅36mm、重なり幅18mm、縫合ピッチ幅
50mmの2本柄縫いからなる重畳構造のカーテンを得
た。
このカーテンを使用したところ、通風性、遮光性、遮蔽
性にすぐれ、非常に快適な室内環境が得られた。さらに
、重畳方向のヨコ段に、タテ方向のループ柄が浮き出た
ファッション性豊かなカーテンとなった。
実施例3 実施例1の方法により得られた細幅シートの片面に、細
幅シートと同幅のウェブ状物からなるフェルトを貼り合
わせた。
該ウェブ状物との一体化細幅シートを用い、実施例1と
同様の処理を施して重畳構造シートを得た。
次いで、該シートにてダウンジャケットを縫製して着用
したところ、良好な保温性を有することはむろんのこと
、適度な通気性により激しい運動を長時間行なってもム
レ感のない快適な状態を維持できた。
[発明の効果] 以上述べた通りの本発明によれば、下記する構造的特徴
を有する新規な布帛が得られるものである。
すなわち、本発明の方法による特殊な構造を有する布帛
は、高い通気性と、遮光性や防水性という一般的には相
反する双方の機能を兼備して、しかもファツション性に
おいても豊かである。かかる布帛は、例えば、衣服に用
いられた際には、日光や雨などが、直接に着用者の肌に
当たるのを防ぎ、しかも非常に風通し性の良好な通気性
能を有しかつファツション性も豊かであるという従来に
はない特徴的な機能を有する衣服を構成し得る。
すなわち、例えば、衣服の場合、具体的には、アウトド
アウェア用布帛、特にゴルフ、野球のユニフォームまた
はアンダーシャツ、テニスなどのスポーツウェア用や、
あるいはTシャツ、ポロシャツなどのカジュアルウエア
用や、さらにはレインコートなどの雨具用の布帛として
使用することができる。
また、上述した通り、これら衣服以外の各種衣料の分野
にも、あるいは寝装具類、土砂止めシート、農業もしく
は園芸用ハウス、履物類、生鮮物用梱包ケース、雨傘・
パラツル・ビーチパラソルなどのパラツル類、あるいは
テント類、濾過布、椅子張り布、衝立、カーテン類など
にも、本発明の布帛はその特徴、機能を生かして適用で
きるものであり、その適用用途、分野は非常に広く、計
り知れないものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、(B)は、それぞれ本発明により得られ
る特殊な構造を有する布帛の1例構造をモデル的に説′
明するものである。 第2図は、第1図(A)、(B)に示した特殊構造を有
する布帛の構造をモデル的に示した平面図である。 第3図は、第1図(A)、(B)に対する比較構造をモ
デル的に説明するものである。 第4図は、本発明により得られるファツション性と機能
性に優れる特殊な構造を有する布帛の1例をモデル的に
説明するものである。 S+  −87:細幅シート 1.2.3.4:連繋部 矢印a 矢印す 矢印C :重畳構造の順方向 二雨滴のはじかれる方向 :空気の通過する方向 二基布 第1図 (A) (8) 特許出願大東し株式会社 第2図 第3 図 第4図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)細幅シートが重畳構造を呈して形成されている布
    帛であり、かつ該細幅シートとウェブ状物とが一体とな
    って連繋されて該重畳構造を構成していることを特徴と
    する特殊な構造を有する布帛。
  2. (2)細幅シートが重畳構造を呈して形成されてなる布
    帛であり、かつ該重畳方向とは異なる方向に強調された
    柄模様を有することを特徴とする特殊な構造を有する布
    帛。
  3. (3)柄模様が、縫製糸から形成されてなることを特徴
    とする請求項第(2)項記載の特殊な構造を有する布帛
  4. (4)柄模様が、熱溶融によって形成されてなることを
    特徴とする請求項第(2)項記載の特殊な構造を有する
    布帛。
  5. (5)細幅シートが重畳構造を呈して形成されてなる布
    帛であり、温度および/または紫外線で可逆的に変色す
    る柄模様を少なくとも一部に有することを特徴とする特
    殊な構造を有する布帛。
  6. (6)細幅シートが重畳構造を呈して形成されてなる布
    帛であり、温度および/または紫外線で可逆的に変色す
    る色相および/または柄模様を有する細幅シートが少な
    くとも前記重畳構造の一部を構成していることを特徴と
    する特殊な構造を有する布帛。
JP2013104A 1990-01-22 1990-01-22 特殊な構造を有する布帛 Pending JPH03220380A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016070472A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 株式会社オルセン 保温材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016070472A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 株式会社オルセン 保温材

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