JPH03220362A - 融着布 - Google Patents

融着布

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JPH03220362A
JPH03220362A JP2016978A JP1697890A JPH03220362A JP H03220362 A JPH03220362 A JP H03220362A JP 2016978 A JP2016978 A JP 2016978A JP 1697890 A JP1697890 A JP 1697890A JP H03220362 A JPH03220362 A JP H03220362A
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Katsuhiko Oikawa
及川 克彦
Hirobumi Yanagisawa
博文 柳沢
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は熱可塑性フッ素系重合体系条により接着剤を用
いることなく作成され、厚みの均一性に優れる融着布及
びその製造法に関する。
〈従来の技術〉 従来よりフッ素系重合体系条を用いてなる不織布様の繊
維構造物は各種知られているが、一般にフッ素系重合体
は絶縁性に優れているため、静電気が発生し易く、繊維
同志が反発しあい、厚みの均一性がでにくい、その上、
フッ素系重合体系条は平滑性が良好なため接着剤なしで
はぬけ等の現象が生じ易く、例えば接着剤を用いない機
械接合型等のこうした繊維構造物においては上記の如き
現象が顕著であった。また−船釣にこうした繊維構造物
の製造装置は大型で、さらに静電気等の問題解決をする
ための対策、例えば加湿やイオン化エアー等の設備を設
けるとなると、−要人型かつ高価になり、フッ素系重合
体のような高価な小ロフト生産品に対しては不向きと云
うことができる。
しかし乍ら、フッ素系重合体は耐薬品性、耐熱性、非粘
着性等の諸性質に優れているため、こうしたフッ素系重
合体からなる不織布様の繊維構造物は苛酷な条件での使
用が可能であり、例えば特殊用途のフィルターやその補
強材およびその他広範な利用が期待されている現状であ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らはこのような期待に沿うべく厚みの均一性に
優れ、しかも接着剤を用いなくてもぬけ等の現象が生じ
にくく、しかも耐薬品性、耐熱性、非粘着性の良好なフ
ッ素重合体を原料とした繊維構造物とその製造法を各種
検討した結果ついに本発明に到達したもので、その特徴
とするところは、熱可塑性フッ素系重合体を用いた糸条
からなる編布もしくは織布の所望部を熱接着せしめるで
なる融着布を提供する点にあり、更にその特徴とすると
ころは、熱可塑性フッ素系重合体を用いてなる糸条を編
成もしくは製織して生地を作成する工程と、加圧下に熱
処理を行うことにより所望部を熱接着せしめる工程とを
備えることにより融着布を製造せんとする点にある。
次に問題点を解決するための手段を更に詳しく述べるこ
とにより、本発明をより具体的に記することにする。
本発明における熱可塑性フッ素系重合体を用いてなる糸
条とは、熱可塑性フッ素系重合体を素材とした繊維形状
のものならば特に制限はな(、例えば紡績糸5フィラメ
ント等適宜でよいが、好ましくはフィラメントをあげる
ことができ、マルチフィラでもモノフィラでもよい。こ
うした糸条の伸度については特に制限はないが、好まし
くは50%以下程度を例示できる。
これらのフッ素系重合体としては例えばエチレン・テト
ラフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン
・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体く以下rPFA」という)、フッ化ビニリデン系重合
体、クロロトリフルオロエチレン重合体等をあげること
ができるが、特に制限はない。就中、好ましくはPFA
を例示でき、これにより、より好ましい融着布を得るこ
とができる。必要に応じ各種添加物を加えることは差し
つかえないが、概して最終製品の性能劣化をまねく場合
が多いので、特に制限はないが通常は添加物を控えた方
が望ましい。
次にPFAのフィラメントを作成するための一例を述へ
ることにする。PFAフィラメントは通常フッ素系重合
体の溶融押出用に多用される急圧縮型のものにより溶融
紡糸するのが望ましいが、このことは特に制限を受ける
ものでない。また紡糸条件は特に制限はなく、適宜でよ
い、熱収縮性を有する(有しなくてもよい)フィラメン
トにする場合には、紡糸時のノズルのL/Dの値の制御
や冷却温度等の副l15即ち冷却速度を適宜に制御等を
行えばよいが、このことは特に制限を受けるものではな
い、紡糸後の延伸についても、その有無を含め自由に条
件設定を行なえばよいが、具体的には熱延伸、冷延伸等
を例示でき、延伸倍率、延伸温度等も適宜でよい、しか
る後必要ならばアニーリング等を行なってもよい、熱収
縮性を有するフィラメントを得るためにはアニーリング
は省いた方が好ましい、このようなPFAフィラメント
を作製するための具体的な好ましい条件について、次に
述へることにする。溶融紡糸条件については、ノズルの
L/Dの値を3〜20程度、好ましくは5〜15程度と
し、更に紡糸時の引き取りの際の冷却温度を好ましくは
ノズルを下方5c11で200〜350℃、20cnで
50〜200℃、更に好ましくはノズル下方5cmで2
60〜320℃、20cmで1OON150℃とするこ
のが望ましい。勿論上記の各値は特に制限を受けるもの
でなく、好ましい一例に過ぎない。延伸は冷延伸、熱延
伸どちらでもよく、延伸倍率、延伸温度等も適宜に定め
ればよいが、好ましくは延伸倍率2倍以上、更に好まし
くは2,5〜4.5倍、また延伸温度は好ましくは20
0〜300℃の熱延伸、更に好ましくは20〜50℃の
冷延伸をあげることができる。アニーリングの条件につ
いては特に制限はないが、好ましくは180〜290℃
、更に好ましくは240〜280℃程度を例示できる。
この際、熱収縮性を有するPFAフィラメントを得るに
は、延伸後にアニーリングを行うことは好ましくないが
、必要に応じて適宜に実施しても差し支えない、また、
紡糸と延伸は連続工程で行うも、別玉程で行うもどちら
でもよいが、一般には連続工程で行う場合が多い。以上
はPFAフィラメントを作成する好ましい一例であり、
本発明は、これらの記載内容に制限を受けるものでない
本発明に係る糸条は、特に制限はないが一般には編、織
して編布もしくは織布とする航に、撚糸することが好ま
しい。一般にフッ素系重合体は静電気が発生しやすく、
編、轍の際静電気が作業上問題となる怖れもあるので、
その対策のためには前記した撚糸も一方法であり、撚数
は例えば50回/m以上、好ましくはlOO〜15o回
/m程度で効果が現われる。s2、z2のどちらでもよ
いことは勿論であり、こうした撚糸を行なわない時は関
係湿度60%程度以上の加湿雰囲気中で編、織すること
も静電気対策に対し有効である。
撚糸し、加湿中で行うとより効果的であるが、場合によ
っては撚糸も加湿も行なわなくてよく、適宜でよい。
本発明における編成とは経編機、丸編機等の編機等によ
り編み立てることであり、製織とは織機等で織り上げる
ことであり、編布もしくは織布の組織としては自由に定
めればよ(、編、織密度は最終製品の厚み、通気性等を
考慮し、任意に設定すればよい。この際、好ましい生地
を得るには丸I@磯等により筒状に編み立てるとよい。
こうしで得られた生地は1枚物として使用に供すること
もできるが、2枚重ね、それ以上の多層に重ねて使用す
ることもでき、特に制限はない。
筒状の場合は筒状のまま扁平にして使用すれば2枚重ね
と同じことになり便利なこともある。
こうしで得られた生地は、次に加圧下で熱処理工程を行
い、かかる工程により所望部が熱接着されて腰の強さが
増し好ましい融着布となるのである。熱処理温度につい
ては、所望部が熱接着される程度の温度で十分で特に制
限はないが、好ましくは原料となるフッ素系重合体の融
点から融点より15℃低い程度の温度、より好ましくは
、融点より5〜12℃低い程度の温度を例示できる。加
圧するにはプレート仮等により挟圧するプレス方式、ニ
ップローラ一方式等を例示でき、特に制限はなく、圧力
値についても最終製品の性能を基に任意に定めればよい
が、通常は5〜20 Kg/ cIlz、好ましくは8
〜l OKg/ crm”もしくは15〜40Kg/c
m、好ましくは20〜30 Kg/ cm程度を例示で
きる。この際プレス板やニップローラー等を直接所定温
度に加熱して熱処理してもよく、別に赤外線ランプ、ヒ
ーター等の加熱手段を設けてもよく、テンターの如きオ
ーブン中で行ってもよく、熱処理手段についても特に制
限はない。
この際本発明における所望部が熱接着されるとの記載の
所望部については、特に特定の場所を示すものでなく、
例えば加圧下等の熱処理により熱接着される任意の部分
のことであり、所望の用途に利用可能な程度に熱接着さ
れていればそれで十分である。前記した任意の部分とは
、例えば糸条が重なった箇所やその周辺等で点接着や面
接着がなされた部分を例示できるが特に制限はなく、要
するに所望部が熱接着されていればよい。
性質の異なる熱可塑性フッ素系重合体から形成された複
数の糸条を用いる場合は、融点の低い方のフッ素系重合
体を基準にして加圧下での熱処理条件を設定するのが好
ましいが5このことは特に制限を受けるものでなく、任
意でよい。
本発明に係る融着布の用途としては特に制限はなく、あ
らゆる分野にわたり広範に使用に供せられるが、−船釣
には超純水フィルターの補強材、その他ケミカルプラン
ト分野での膜フィルター特殊フィルター、プレフィルタ
−等への用途が期待されており、特にフッ素系重合体は
すぐれた耐熱性、耐薬品性、非粘着性等を有する上に、
その多くは添加物を含まないなどの高度な特性を有して
おり、近年各方面での需要が高まりつつある。
以上は、本発明の好ましい態様等を例示的に説明したも
ので、本発明はこれらの記載に制限を受けることなく、
その請求の範囲に記載された範囲内であらゆる態様を含
むものである。
〈実施例1〉 PFAFtA脂(Ml値は7〜18が望ましい、融点3
05℃)をハステロイ製押出磯により溶融紡糸しフィラ
メントを得た。その際ノズルのL/Dを10としくD=
0.5)押し出された樹脂を徐冷とする為に、加温空気
中にて紡糸した。その時の温度はノズルから5 c++
−F方にて310℃、20cm下方にて120℃とした
。次いで室温(約25℃)近くに自然冷却されたフィラ
メントを、引き続き冷間(室温、約25℃)にて3倍の
延伸操作を行い、しかる後280℃でアニーリングを施
してワインダーに巻き取った。
こうして得た単糸あたりの径が21μφのフィラメント
を、6フイラ単位にまとめてマルチフイラとしたところ
破断伸度は30%であり、かかるマルチフィラを通常用
いられる撚糸機により100回/mのSP!りをかけて
、本発明に係る熱可塑性フッ素系重合体系条を得た。
次いで、かかる糸条を用い関係湿度65%に加湿した室
にて18ゲージで上下杆各々516本、釜径23.5c
n+の丸allを用いてフライス編に編み立てたところ
、軸密度18目/1nchの生地(編布)を得た。しか
る後この生地を切り開き1枚状態にして、離型性をもた
せるためのポリイミド系重合体からなるフィルムを介し
て2枚のプレート間に配置し、298℃の条件下で8 
、3 kg/ cry”に加圧、5分間加圧後プレート
温度が200℃に下るまで、加圧状態を維持して冷却さ
せ所望部を熱接着させたところ、厚みが100μmの融
着布が得られた。この融着布は糸条が重なった箇所やそ
の周辺等で点接着や面接着等がなされており、好ましい
ものであった。
〈実施例2〉 実施例1と同様に生地を作成し、280℃の熱風による
予備加熱を行い、熱風により、ニップロール温度を29
5℃として、ニップ圧20 kg/ cmに設定し、か
つ送りスピード4m/winで加圧下に熱処理を行い所
望部を熱接着せしめたところ、厚さ130μm融着布の
を得た。この際加熱時のウェブの熱収縮をおさえるため
に両端をクリップにて保持し巾を一定として処理を行っ
た。この融着布は糸条が重なった箇所やその周辺、その
他必要とする部分等で点接着や面接着等がなされており
、好ましいものであった。
以上の如く実施例1.2により得られた融着布は厚さが
概ね均一でばらつきが少なく良好なものである上に、ぬ
け等の繊維離脱のなく、しかも腰の強さの備わった良好
なものであった。このことからも本発明に係る融着布は
品質が安定した良好なものであることが解る。また、か
かる融着布は耐薬品性、耐熱性、非粘着性等諸性質に優
れているため、例えば超純水を作成するためのフィルタ
ーの補強材等としての用途等に格別の効果を発揮する他
に、苛酷な条件下での各種産業用素材、その他あらゆる
分野にわたり広範に利用され得るもので今後の需要が更
に期待されるものである。
〈発明の効果〉 本発明は、以上に示す如き各種性質に優れた融着布及び
極めて簡単な工程を組み合わせて前期融着布を得るため
の好適な製造法を提供せんとするものであり、その効果
は格別顕著なものかある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、熱可塑性フッ素系重合体を用いた糸条からなる
    編布もしくは織布の所望部を熱接着せしめるてなること
    を特徴とする融着布。
  2. (2)、熱可塑性フッ素系重合体を用いてなる糸条を編
    成もしくは製織して生地を作成する工程と、加圧下に熱
    処理を行うことにより所望部を熱接着せしめる工程とを
    備えてなる融着布の製造法。
  3. (3)、熱処理における温度条件を融点乃至融点より1
    5℃低い温度の範囲とし、かつ加圧条件を5〜20Kg
    /cm^2もしくは15〜40Kg/cmの範囲とする
    請求項1記載の融着布の製造法。
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