JPH03219882A - ハイブリッドプロモーター - Google Patents

ハイブリッドプロモーター

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JPH03219882A
JPH03219882A JP32946189A JP32946189A JPH03219882A JP H03219882 A JPH03219882 A JP H03219882A JP 32946189 A JP32946189 A JP 32946189A JP 32946189 A JP32946189 A JP 32946189A JP H03219882 A JPH03219882 A JP H03219882A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 e(産業上の利用分野) 本発明は、大腸菌内で下流(3−側)に連結された遺伝
子を強力に発現させることの可能なハイブリッドプロモ
ーターに関するものである。
(従来の技術) 原核又は真核細胞を宿主としだ組換DNA技術による蛋
白質の発現において、蛋白質の生産性は特に蛋白質を暗
号化する構造遺伝子のmRNAへの転写効率に大きく影
響される。
転写効率とはRNAポリメラーゼがmRNAの合成を開
始する効率のことであり、いわゆるrプロモーター強度
」に依存するものであり、プロモーターの塩基配列によ
り支配されているものである。遺伝子の転写は、遺伝子
の発現(即ち蛋白質の発現)の第1のステップであり、
所望の蛋白質又はペプチドを遺伝子組換技術により大量
に得ようとする場合にはより効率の良い転写を実現でき
る強力なプロモーターを使用することが必要である。
ところで、単にベクター上で構造遺伝子の上流(5−側
)に強力なプロモーターを導入したのみでは、該ベクタ
ーにより形質転換された宿主細胞は所望の蛋白質を製造
し続ける結果、その増殖に悪影響を及ぼし、ひいては蛋
白質の生産性が低下したり、場合によっては継代培養さ
れた宿主において蛋白質の生産性か低下するという事態
が生じる。従って、従来から一定期間プロモーターの発
現を抑制し、ある条件下で抑制を解除する等の操作が行
われている。
(従来技術の課題) 従来から、一定の条件下でのみ発現するプロモーターと
して、大腸菌のトリプトファンブロモター(trp;E
mtage、J、S、  ら、Nature  283
巻、171頁、1983年)、ラクトースプロモーター
(lac ; I takura、に、5cience
  198巻、1056頁、1977年)又は大腸菌フ
ァージのPLジブロモー(PL−Bernard、H,
Gene5巻、59頁、1979年)が知られている。
例えばlacでは、リプレッサー蛋白質がプロモーター
の一10領域より下流に位置するDNA部分(オペレー
ター)に結合することによりその発現が抑制されるから
、抑制を解除しようとする場合には該リプレッサー蛋白
質と前記DNA部分の結合を妨害する様な、ラクトース
アナログ等を添加すれば良い。
しかしながら、非常に簡単な操作により発現を制御可能
なlac等では、その発現力が比較的弱い、という欠点
があり、また発現力の強力なtrp等ではその発現の制
御が困難であるという課題かある。
一方、特開昭57−194790号に記載された様に、
比較的強力な発現力を有するプロモーターの5′フラン
キング領域、−35コンセンサス領域を有する第1のD
NA断片と、第1のプロモーターよりもその発現力は劣
るものの、発現の制御か比較的容易であるプロモーター
の一10コンセンサス領域及び該領域の下流を結合させ
た、人工なプロモーターも知られている。
なかでもrtacJと呼ばれる、trpと1acUV5
プロモーターのハイブリッドプロモーターは、trpに
由来する強力な発現力と1acUv5に由来する制御の
容易性を兼ね備えており、遺伝子組換による蛋白質の製
造に際しては特に有効なプロモーターである(前記公報
の他、Natl、  Acad、  Sci、  US
A   80. 21−25 1983年)。
しかしながら、近年になってtrpを上回る発現力を有
するプロモーターが知られる様になり、tacを越えた
性能を有するプロモーターの出現か望まれている。また
、プロモーター系等は、発現させようとする蛋白質に応
じて種々の系を保持し、必要に応じて使い分けることが
望ましい。
(発明の構成) 本発明者らは、大腸菌ファージT3の初期遺伝子群を誘
導するプロモーターがtrpよりも強力な発現力を有す
ること、また、このプロモータの5′フランキング領域
、−35領域及からなるDNA断片を第1のDNA断片
として他のプロモーターの一10領域からなる第2のD
NA断片と結合させた後、更にこの第1のDNA断片と
第2のDNA断片が結合したプロモーター部分の発現を
制御し得る第3のDNA断片を結合させることで発現力
を有し、かつその発現を制御し得るハイブリッドプロモ
ーターを調製できることを見出し本発明を完成させた。
すなわち本発明は、従来知られたプロモータと同等又は
より強力な発現力を有する新規のプロモーターを提供す
るものであり、大腸菌T3ファージ初期遺伝子群の発現
を誘導するプロモータの5′フランキング領域及び−3
5領域からなる第1のDNA断片、他のプロモーターの
一10領域からなる第2のDNA断片及び第1のDNA
断片と第2のDNA断片から形成されるプロモーター部
分の発現を制御し得る第3のDNA断片が結合してなる
ハイブリッドプロモーターである。
以下本発明を更に詳細に説明する。
大腸菌T3ファージ初期遺伝子群の発現を誘導するプロ
モーターとは、大腸菌ファージ13群のゲノム中に存在
するプロモーター機能を有するDNA配列を意味し、例
えば該機能を損なわない範囲で一部の塩基を欠失、置換
、挿入されたものであっても同様である。天然に存在す
るT3ファジ初期遺伝子プロモーターとしては、ファー
ジゲノムの左端に位置しクラスターを形成する3個のプ
ロモーター(AI、A2、A3)が知られている(Nu
cleic  Ac1ds  Re5earch  1
4巻 No、11、第4696頁、1986年)。
本発明では、これら3個の天然に存在するプロモーター
以外でも、先に説明した様にこれらプロモーターに由来
し、人工的に変異を受けたものの他、天然に変異したも
のであってプロモーターとしての機能を有しているもの
であれば良い。
以下、天然に存在するプロモーター中の、A3と呼ばれ
るプロモーター(以下A3プロモーターとする)を−例
として説明するが、以下の説明はA1及びA2プロモー
ターにも適用されることは言うまでも無い。
A3プロモーターは、詳しくは次式■で示される塩基配
列からなるものである。
式■。
3−     AGCTGAATTTGTTTGTGG
TTGACAACATGAAGTAAGCACGGTA
CGATGTAATTCGTGCCATGCTACAT
CCACAAGCT   3− GGTGTTCGA   5− (ただし、式中の記号は通常の遺伝子学の分野で使用さ
れるものと同じ意味である) 本発明のハイブリッドプロモーターにおいてその強力な
発現力を提供する第1のDNA断片は以上説明したT3
ファージの初期遺伝子群を誘導するプロモーター、例え
ば旧式■で示される塩基配列からなるA3プロモーター
に由来する。
第1のDNA断片は、これらプロモーターの全部を含む
必要はなく、その5−フランキング領域、−35領域及
び−10領域からなるものであれば良い。ここで、各領
域について、前記式■中に下線を引いて示す。詳しくは
、5′フランキング領域はrTTAAAcAAAGTG
GJであり、−35領域はrTTGAcAJ である。
本発明では、第1DNA断片は天然のT3ファージから
実施例に示す様に、既知の方法により極めて容易に取得
することが出来る。また、この配列は人工的に合成して
も良い。
第1のDNA断片は、その5′フランキング領域上流又
は−35領域下流側に付加的な塩基を有していても良い
が、特に−35領域下流の付加的な塩基が多いと結果と
して第2のDNA断片に由来する一10領域との距離が
遠くなり、プロモーターの発現力に影響する恐れかある
。このため、35領域の下流の塩基は、最終的に本発明
のハイブリッドプロモーターが構築された時に、その−
35領域と一10領域間の距離が天然のA3プロモータ
ーのそれと同一となる様にすることが好ましい。
他のプロモーターの一10領域からなる第2のDNA断
片としては、例えば1acSPLStrp、rec  
A等のプロモーターに由来する断片を使用すれば良い。
これらのプロモーターにおける一10領域は、一般にコ
ンセンサス領域として公知であり、天然に存在するプロ
モーターから調製しても良いし人工的に合成しても良い
第3のDNA断片は、前記した第1のDNA断片と第2
のDNA断片から形成されるプロモーター部分の発現を
制御し得るものであれば同等制限はない。一般に、プロ
モーター部分の発現を制御し得る部分としては、オペレ
ーターが知られている。中でも、lacに由来するオペ
レーターはプロモーター部分と明確に区別可能な部分に
存在し、しかも例えばI PTG等の化学物質の添加に
より簡単に制御状態を解除し得るため、本発明の第3の
DNA断片として好ましい。しかも、第2及び第3のD
NA断片をlacから調製する場合には、lacの一1
0領域及びその下流部分を調製することでこれらが連結
した状態で調整できる。
例えばlacプロモーターは、具体的には次式■で示さ
れる塩基配列からなるものである。
式■ 5−   GCTCGTATAATGTGTCGAGC
ATATTACACA CCTTAACACTCGCCTATTGTTAAAG
TGTGT   5 (ただし、式中の記号は前記に同じ) 前記配列■は従来公知の配列であって、その−10領域
はrTATAATGJであり、そのオペレータ一部分は
rAATTGTGAGCGGATAACAATTTCA
CACAJである(例えば特開昭57−194790号
等参照)。
以上の様な配列以外にも、lacとしては例えは、A、
Simonsら (Proc、Natl、Sci、US
A%第81巻、1624頁、1984年)に報告された
ものがある。従って、これらを参考にすることで前記配
列は調製することが可能であり、又は人工的に合成する
ことによつても調製することが出来る。
本発明のプロモーターは、強力な発現力を有するT3プ
ロオーターに由来する第1のDNA断片及び他のプロモ
ーターに由来する第2のDNA断片から形成されるプロ
モーター部分とこのプロモーター部分の発現を制御し得
る第3のDNA断片が結合してなるものである。これま
で説明した様に、第1のDNA断片としてはT3プロモ
ータ(AI、A2又はA3プロモーター)に由来する断
片が使用でき、第2又は第3のDNA断片としてはla
c、PL、t rp、rec  Aに由来する断片が使
用できる。具体的には、A3プロモーターに由来する第
1のDNA断片と、lacに由来する第2及び第3のD
NA断片とが結合したプロモーターとして、次式■で示
されるものを例示できる。
式■ 5′ TCGACTTAAACAAAGT3=  AG
CTGAATTTGTTTCAGGTTGACAACA
TGAAGTACCAACTGTTGTACTTCAT
AGGCTCGTATAATGTGTGTCCGAGC
ATATTACACACGAATTGTGAGCGGA
TAACCTTAACACTCGCCTATTGCAA
TTTCACACA   3− GTTAAAGTGTGT   5= (ただし、式中の記号は前記に同じ) 前記式■においては前記式■に由来する5′フランキン
グ領域及び−35領域からなる第1のDNA断片が、前
記式■に由来する一10領域及びその下流に位置するオ
ペレータ一部分からなる第2及び第3のDNA部分と結
合したものである。
前期式■で示される塩基配列からなる本発明のプロモー
ターは、第3のDNA断片として1aCオペレーター領
域を有することから、その発現は、例えば1acI、1
aclq等のリプレッサー蛋白をコードする遺伝子をベ
クターに導入するか、それを宿主のゲノムに導入するか
又は宿主が有する天然の1acl  (laclq)を
利用することにより抑制され、IPTG等を添加するこ
とにより解除、即ち発現を開始するようになる。
(発明の効果) 本発明のハイブリッドプロモーターは、下流(3′側)
に接続されたDNA (通常は構造遺伝子であるが・・
)を強力に発現させるものである。
従って、遺伝子学的手法を用いて工業的に蛋白質又はペ
プチドを製造する場合には好適なものである。しかも本
発明のプロモーターは、その発現を容易に制御し得ると
いう特徴を有するため、特に発現する蛋白質が宿主の成
育を妨げる様な場合にもa効である。
本発明は、従来知られていない新規のプロモーターを提
供するものである。種々の蛋白質の発現に際し、最も適
当な発現系を探索し使用することが要求される遺伝子工
学の分野において、発現力においては従来知られたちの
以上に強力であり制御性においても従来のものと同等で
ある本発明のプロモーターは、この様な要求に答えるも
のである。
(実施例) 以下、本発明をさらに詳細に説明するために実施例を記
載するか、これらは本発明の一例であって本発明を制限
するものではない。
実施例1 人工的に合成されたA3プロモーターの発現強度(プロ
モーター強度)を検定するためのプラスミド、pA3−
Piを構築した。
プラスミドpKK232−8 (クロラムフェニコール
耐性遺伝子(以下CATとする)を発現するプロモータ
ー強度検定用ベクター ファルマシア社製、cat  
no、27−4925−01)のDNA 2 tt g
を50μmの緩衝液(10mMトリス−塩酸pH7,5
,50mM  NaC1゜1mMジチオスレイトール)
中でSal  I(5ユニツト)、Hind  III
(5ユニツト)により37℃で1時間消化した。
反応後、反応液を等量のフェノール/クロロフォルムで
抽出し、2倍量のエタノールを添加して消化されたプラ
スミドDNAを沈殿させ、回収した。回収したプラスミ
ドDNAを10μlのTE緩衝液(10mMトリス−塩
酸pH8,0,1m M  E D T A )に溶解
した。以後、この溶解液をDNA溶液Aとする。
一方、次式の合成りNA■(1,8μg;100pm1
00pと合成りNA■(1,8μg;100pm100
pを50μmの5mMM g C12溶液中、70℃で
10分間加温した後、さらに37°Cで30分間加温し
てアニーリングさせた。このアニーリングした合成りN
A■と■を含む溶液を以後DNA溶液Bとする。
合成りNA■(−重鎖) 5−   TCGACTTAAACAAAGTGGTT
GACAACATGAAGTAAGCACGGTACG
ATGTACCACA   3 合成りNA■(−重鎖) 3−  GAATTTGTTTCACCAACTGTT
GTACTTCATTCGTGCCATGCTACAT
GGTGTTGA  5 (ただし、式中の記号は通常の遺伝子学の分野で使用さ
れるものと同じ) 2μlのDNA溶液Aと10μlのDNA溶液Bを50
μmの緩衝液(66mM)リス−塩酸pH7,6,5m
M  MgC15mMジチ第2ゝ スレイトール、0.6mM  ATP)に添加し、更に
該溶液に74DNAリガーゼ(50ユニツト)を添加し
た後、16℃で200時間反応せた。
この反応液10μlを使用して、既知の手法に従って大
腸菌(J M 109株)を形質転換し、クロラムフェ
ニコールを50μg / m 1の濃度で含むLBプレ
ートに塗布し、37℃で一晩放置した。出現した大腸菌
のコロニーをクロラムフェニコールを50μg / m
 1の濃度で含むLB培地に接種し、37°Cて一晩振
盪培養した。
得られた菌体溶液からアルカリ溶解法によってプラスミ
ドDNAを回収した。該プラスミドDNAは、Sal 
 I、Hind  IIIでの消化によって55塩基対
のDNA断片か生じることから目的のプラスミド(pA
3−Pi)か得られたことか確認された。
本実施例での手順を図1に示す。
実施例2 A3プロモーターに由来する5′フランキング6頁域及
び−35領域からなる第1のDNA断片、とlacに由
来する一10領域及びその下流のオペレータ一部分から
なる第2及び第3のDNA断片か結合した本発明のハイ
ブリッドプロモータを含むプラスミドpA3−Llを構
築した。、2μgの合成りNA■(200pmo l 
e)を100μmの緩衝液(50mM)リス−塩酸pH
7,6,10m M  M g CI 2.10mMメ
ルカプトエタノール、0.3mM  ATP)に添加し
、更にT4DNAキナーゼ(30ユニツト)を添加して
37℃で1時間反応させて5′末端をリン酸化した。こ
の反応液に3μgの合成りNA■(200pmole)
を含むTE緩衝液(10μl)を添加し、70’Cで3
0分間加温し、更に37℃で加温してアニーリングさせ
た。この、アニーリングした合成りNA■と■を含む溶
液を以後DNA溶液Cとする。
合成りNA■(−重鎖) EM  TCGACTTAAACAAAGTGGTTG
ACAACATGAAGTAAGGCTCGTATA 
 3 合成りNA■(−重鎖) 3−  GAATTTGTTTCACCAACTGTT
GTACTTCATT−P 5(たたし、式中の記号は
前記に同じであり、合成りNA■中のrPJはリン酸基
を示すものである)2.4μg (200pmole)
の合成りNA■を100μlの緩衝液(50mM)リス
−塩酸p)(7,6,10mM  MgCl  、10
mMメルカプトエタノール、0.3mM  ATP)に
添加し、更にT4DNAキナーゼ(30ユニツト)を添
加して37℃で1時間反応させて5′末端をリン酸化し
た。この反応液に3.3μgの合成りNA (200p
mo le)を含むTE緩衝液10μlを添加し70℃
で30分間加温してアニーリングさせた。このアニーリ
ングした合成りNA■と■を含む溶液を以後DNA溶液
りとする。
合成りNA■(−重鎖) 5      P−ATGTGTGGAATTGTGA
GCGGATAACAATTTCACACA  3− 合成りNA■(−重鎖) 3  CCGAGCATATTACACACCTTAA
CACTCCCCTATTGTTAAAGTGTGTT
CGA  5−(たたし、式中の記号は前記に同じ) DNA溶液C(10μm) 、DNA溶液D(10μl
)及びDNA溶液A(2μl)を含む100μmの緩衝
液(66mM)リス−塩酸pH7,6,5m M  M
 g C15m Mジチオスレ2ゝ イトール、0 、 6 m M  A T P )に、
T 4 DNAリガーゼ(50ユニツト)を添加し、1
6°Cで12時間反応させた。この反応液10μmを使
用して、既知の方法により大腸菌(JMI 09株)を
形質転換した後、50μg / m 1のクロラムフェ
ニロールを含むLBプレートに塗布し、37°Cで一晩
静置して生じたコロニーを50μg / m 1のクロ
ラムフェニコールを含むLB培地に接種して一晩振盪培
養した。
得られた菌体溶液からアルカリ溶解法によってプラスミ
ドDNAを回収した。該プラスミドDNAは、S a 
1 1 % Hin d  I[での消化によって81
塩基対のDNA断片が生じることから目的のプラスミド
(pA3−L2)か得られたことか確認された。
本実施例での手順を図2に示す。
実施例 3 tacプロモーターの制御下でCAT遺伝子を発現する
プラスミド(pKKtac)を構築した。
tacプロモーターを有するプラスミドpKK  23
3−3 (ファルマシア社製、cat、no、27−4
935−01)のDNA 2 tt gを50μmの緩
衝液(10mMトリス−塩酸pH7,5,50mM  
NaC1,1mMジチオスレイトール)に添加し、Ba
mHI(5ユニツト)により37℃で1時間消化し、生
じた約350塩基対のtacプロモーターを含むDNA
断片を電気泳導によって精製した。精製したDNAを1
0μmのTE緩衝液(10mM)リス−塩酸pH8,0
,1m M  E D T A )に溶解し、た。コの
DNA溶液を以後DNA溶液Eとする。
一方、プラスミドpKK232−8を発現すプロモータ
ー強度検定用ベクターのDNA2μgを、50μmの緩
衝液(10mMトリス−塩酸pH7,5,50mM  
NaC1,1mMジチオスレイトール)中でBam  
Hl (5ユニツト)により37℃で1時間消化した。
反応液を等量のフェノール/クロロフォルムで抽出した
後、2倍量のエタノールを添加して消化されたプラスミ
ドDNAを沈殿させ回収した。回収したDNAは10μ
lのTE緩衝液に溶解した。以後、このDNA溶液をD
NA溶液Fとする。
5μlのDNA溶液Eと5μmのDNA溶液Fを含む5
0μmの緩衝液(66mM)リス−塩酸pH7,6,5
mM  MgCl2.5mMジチオスレイトール、0.
6mM  ATP)にT4DNAリガーゼ(50ユニツ
ト)を添加し、16℃で12時間反応させた。
10μmの反応溶液を使用して、既知の方法に従って大
腸菌(JM109株)を形質転換し、50μg/mlの
クロラムフェニコールを含むLBプレートに僧布して3
7°Cて一晩静置した。生したコロニーを、50μg 
/ m 1のクロラムフェニコールを含むLB培地に接
種し、37°Cて一晩振盪培養した。
得られた菌体溶液からアルカリ溶解法によってプラスミ
ドDNAを回収した。該プラスミドDNAの、Bam 
 II、Eco  R1での消化による消化パターンか
ら目的のプラスミド(pKKtac)が得られたことが
確認された。
本実施例での手順を図3に示す。
実施例4 実施例1〜3て構築したプラスミドのブロモター強度を
、CAT遺伝子の発現を指標として検定した。
大腸菌(JM!、09株)をプラスミドpKK232−
8、pA3−L2、pKKtacによって形質転換した
それぞれの形質転換菌を、50μg / m 1のアン
ピシリンを含むLB培地(以後、L B−Amp”Q地
とする)に接種し、37°Cて一晩振盪培養した。10
0μmの培養液を、5mlのLB−Amp培地か入った
試験官2本に接種し、37℃て振盪培養した。
培養液の濃度が0D600−0.4となったときに、一
方にはI PTGを最終濃度が0.5mMとなるように
添加し、更に2時間振盪培養を続けた。
培養終了後、IOD菌体を遠心分離によって集菌し、5
00μlのTE緩衝液で洗浄した後、再び100μmの
緩衝液(0,25Mトリス−塩酸pH7,8)に懸濁し
た。懸濁液をドライアイス−エタノール中で急凍結した
後、37℃の温浴にて解凍する操作を3回行って細胞を
破壊した。
55μlの細胞抽出液に70μlの1Mトリス−塩酸(
pH7,8)及び0. 1μci  xbbクロラムフ
ェニコール(NEN社製)を添加し、37°Cて5分間
加温した後20μlの4mMアセチルCoA・リチウム
塩(シグマ社製)を添加し、37°Cで60分間反応さ
せた。次に、1mlの酢酸エチルを添加して反応を停止
させた後、有機溶媒層を抽出して乾燥させた。
20μlの酢酸エチルに乾燥物を懸濁した後、TLC(
薄層クロマトグラフィー)に1μmずつ5回スポットし
、クロロフォルム/酢酸エチル(v / v = 75
 / 25 )の展開溶媒で展開した。
TLCペーパーを乾燥後、X線フィルム(KODAK 
 X−RAMフィルム)、増感紙を使用して一80°C
で一晩オートラジオグラフィーを実施した。結果を図4
に示す。
第4図によれば、プロモーターを有していないプラスミ
ドpKK232−8により形質転換されたM2O3株て
はCAT活性は検出されず(第2のカラム)、tacプ
ロモーターを有するJM109/pKKtacてはIP
TGを添加した場合に強いCAT活性が検出されている
(第3、第4のカラム)。本発明の、A3プロモーター
の5フランキング領域及び−35領域からなる第1のD
NA断片、lacの一10領域からなる第2のDNA断
片及びlacの一10領域の下流に位置するオペレータ
一部分からなる第3のDNA断片が結合したハイブリッ
ドプロモーターを有するJM109/pA3−Llでは
、I PTGを添加した場合にJ Pvl 109 /
 p K K t a cを上回るCAT活性が検出さ
れた(第5、第6のカラム)。
これらの結果は、JM109/pA3−Llかtacプ
ロモーター以上に強い発現力を有し、また、tacと同
様にI PTGの添加により制御可能なプロモーターで
あることを示している。
実施例5 1μgのプラスミドpUKO2pm4  (ヒト変異型
プロウロキナーゼ)DNAを50μmの緩衝液(10m
M)リス−塩酸pHg、0,50mM  N a Cl
 、  10 m M  M g Cl 2)に添加し
、更にDra  III(10ユニツト)とAat  
n(10ユニツト)を添加して37℃で2時間反応させ
た。この反応液をフェノール処理した後、エタノール沈
殿を行ってDNA断片を回収した。
なお、プラスミドpUKO2pm4は、寄託番号rDS
M4257号」として西ドイツDSMに寄託されている
一方、合成遺伝子■を、それぞれ74塩基、73塩基か
らなる2種の−本鎖DNAオリゴマ−をフォスフォアミ
グイト法により合成し、1μgずつを10μmの反応液
(6,6mM)リス−塩酸pH7,6,5m M  M
 g CI 2 )に添加して65°Cて5分間加熱処
理した後室温で放置することでアニーリングさせて調製
した。
合成遺伝子■(二本鎖) 5−     GTGGTCGACAAGC3−GAC
CACCAGCTGTTCGTTCCACTTTCGC
CACGTTAAGGTGAAAGCGGTGCAAA
ACATGAACTATGAAGAGTTGTACTT
GATACTTCTCGTGACGT    3 CACTGCA   5” (たたし、式中の記号は前記に同じ) 合成遺伝子■は、両末端がDra ■及びA at  nによる消化末端と同一であり、内部にSal
  I及びHind  mによる認識部位及びメタピロ
力テカーゼ遺伝子のSD配列(以後、C230SDとす
る)を存するものである。
先にpUKO2pm4から調製したDNA断片と合成遺
伝子■を20μlの緩衝液(66mMトリス−塩酸pH
7,6,5mM  MgCl2.5mMジチオスレイト
ール、0.1mM  ATP)に添加し、更にT4DN
Aリガーゼ(10ユニツト)を添加して15℃で5時間
反応させて連結した後、この反応液5μmを使用して大
腸菌(JM109株)を形質転換した。
得られた菌体溶液からアルカリ溶解法によってプラスミ
ドDNAを回収した。該プラスミドDNAについて種々
の制限酵素の消化パターンを調査した結果目的のプラス
ミドが得られたことが確認された。以後、このプラスミ
ドをpUKΔtaCとする。
本実施例での手順を図5に示す。
実施例6 先に調製したプラスミドpA3−L2を50μg含む2
00μlの緩衝液(10mM)リス塩酸pH7,6、M
gC160mM  NaC2ゝ l)にS a 1 1 (100ユ=ツト)及びHin
d  III(100ユニツト)を添加して37℃で2
時間消化させた。この反応によって生じた81塩基対の
DNA断片を常法に従って単離した。
一方、5μgのプラスミドpUKΔtacDNAを含む
50μlの緩衝液(10mMトリス−塩酸pH7,6、
MgC160mM  NaC2ゝ l)にSal 1(100ユニツト)及びBind  
III(100ユニツト)を添加して379Cで2時間
消化させ、反応によって生じた6千塩基対のDNA断片
をアガロース電気泳導により回収した。
81塩基対のDNA断片を各々1μg含む20μlの緩
衝液(10mMトリス−塩酸pH76,7mM  Mg
C160mM  NaC1)2ゝ にSal  1及びHind  mで切断したpUKΔ
tacDNA1μgを添加し、更にT4DNAリガーゼ
(10ユニツト)を添加して15℃で15時間反応させ
て連結した。得られた反応液5μlを使用して、既知の
方法により大腸菌(J M 109株)を形質転換した
得られた転換菌からアルカリ溶菌法により本発明のハイ
ブリッドプロモーターを有するプラスミドDNAを単離
した。以後、得られたDNAを各々pUKQ2−A2と
する。
本実施例の手順を第5図に示す。
実施例7 大腸菌によるヒト変異型プロウロキナーゼの生産性を測
定した。
プラスミドpUK02 pm4及びpUKO2−A2を
使用して、大腸菌(KY1436株)を既知の方法によ
り形質転換し、得られた形質転換菌をM9mE培地(M
9sa l t、o、1%イストエキストラクト、0.
2%グリセロール、2μg / m 1チアミン)で3
0分間振盪培養した。
対数増殖期において、最終濃度が1mMとなる様にI 
PTGを添加し、更に4時間培養を行った。培養終了後
、100Dユニツト相当の菌体を遠心分離により回収し
、1mlの100mMトリス−塩酸(pH8,0)に懸
濁し、超音波により菌体を破砕した。
破砕液を1mlの50mM)リス−塩酸(pH8,9)
及び4Mグアニジン塩酸を含む溶液に懸濁し、50°C
で60分間放置することにより可溶化した。接液に、3
mlの可溶化液(50mMトリス−塩酸pH8,0,0
,2mMグルタチオン(還元型) 、5mM  EDT
A)を添加し、室温で16時間放置してリフォールディ
ングを行った。
溶液中のプロウロキナーゼを活性型のウロキナーゼにす
る目的で、95μmの活性化液(10Q m M トリ
ス−塩酸pH8,0,0,01%トリトンX−100,
5μgプラスミン)を添加し、37°Cにて30分間放
置した。
プラスミンの反応を停止させるために25μgの大豆ト
リプシンインヒビターを添加した後、700μmのウロ
キナーゼの基質液(50mM)リス−塩酸pH8,0,
0,2mM  ウロキナゼ合成基質(S−2444、第
−化学薬品製)、0.01%トリトンX−100)を添
加し、370Cにて30分間反応させた。
1000μlの酢酸を添加して反応を停止させた後、4
05nmの吸光度を測定して標準ウロキナーゼ(緑十字
(株)社製)の合成基質(S2444)の分解活性と比
較した。
結果を次表に示す。この結果、tacブロモターを有す
るプラスミド(pUK−(12)に比較して、本発明の
プロモーターを有するプラスミド(pUKO2−A2)
では、約1.2倍のプロウロキナーゼか発現しているこ
とがわかる。
添加することなしに培養を続けたものを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)大腸菌T3ファージ初期遺伝子群の発現を誘導す
    るプロモーターの5′フランキング領域及び−35領域
    からなる第1のDNA断片、他のプロモーターの−10
    領域からなる第2のDNA断片及び第1のDNA断片と
    第2のDNA断片から形成されるプロモーター部分の発
    現を制御し得る第3のDNA断片が結合してなるハイブ
    リッドプロモーター。(2)第1のDNA断片が次式で
    示される塩基配列からなるプロモーターの少なくとも5
    ′フランキング領域及び−35領域を含むことを特徴と
    する請求項第(1)項記載のハイブリッドプロモーター
    。 【遺伝子配列があります】 (ただし、式中の記号は通常の遺伝学の分野で使用され
    るものと同じ意味である) (3)第2のDNA断片と第3のDNA断片がラクトー
    スプロモーターの−10領域及び当該領域より下流(3
    ′側)に位置するオペレーター部分であることを特徴と
    する請求項第(1)又は第(2)項記載のハイブリッド
    プロモーター。 (4)第2のDNA断片が次式で示される塩基配列から
    なるラクトースプロモーターの少なくとも−10領域及
    び当該領域より下流(3′側)に位置するオペレーター
    部分からなることを特徴とする請求項第(3)項記載の
    ハイブリッドプロモーター。 式 【遺伝子配列があります】 (ただし、式中の記号は前記に同じ) (5)次式で示される塩基配列からなることを特徴とす
    る請求項第(4)項記載のハイブリッドプロモーター。 式 【遺伝子配列があります】 (ただし、式中の記号は前記に同じ)
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