JPH03219081A - マイクロ波プラズマcvd装置 - Google Patents

マイクロ波プラズマcvd装置

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JPH03219081A
JPH03219081A JP26630889A JP26630889A JPH03219081A JP H03219081 A JPH03219081 A JP H03219081A JP 26630889 A JP26630889 A JP 26630889A JP 26630889 A JP26630889 A JP 26630889A JP H03219081 A JPH03219081 A JP H03219081A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は基体上に堆積膜、とりわけ機能性膜、特に半導
体デバイス、電子写真用感光体、画像入力用ラインセン
サー、撮像デバイス、光起電力デバイス等に用いるアモ
ルファス半導体膜を形成するマイクロ波プラズマCVD
装置に関する。
〔従来技術の説明〕
従来、半導体デバイス、電子写真用感光体、画像人力用
ラインセンサー、撮像デバイス、光起電力デハイス、そ
の他各種エレクトロニクス素子、光学素子等に用いる素
子部材として、アモルファスシリコン、例えば水素又は
/及びハロゲン(例えばフッ素、塩素等)で補償された
アモルファスシリコン(以下、”A−3i(H,X) 
 ″という。)等のアモルファス材料で構成された半導
体等用の堆積膜が提案され、その中のいくつかは実用に
付されている。
そして、こうした堆積膜は、プラズマCVD法、即ち、
原料ガスを直流、高周波、又はマイクロ波等の放電エネ
ルギーによって分解し、ガラス、石英、耐熱性合成樹脂
フィルム、ステンレス、アルミニウムなどの材質の基体
上に薄膜状の堆積膜を形成する方法により形成されるこ
とが知られており、そのための装置も各種提案されてい
る。
ところで近年、マイクロ波グロー放電分解法によるプラ
ズマCVD法が注目され、工業的利用への研究がなされ
て来ている。
こうした代表的なマイクロ波グロー放電分解法によるC
vD装置が特開昭59−078528号公報に開示され
ている。そしてさらには特開昭61−283116号公
報にはマイクロ波CVD法による改良された装置の開示
があり、該公報には放電空間中に電極を設置し所望の電
圧を印加して放電空間のプラズマ電位を制御することに
より、堆積種のイオン衝撃を制御しながら膜堆積を行う
方法が記載されており、該方法によれば形成されるnり
の特性が実質的に向上することが開示されている。
こうした、従来のマイクロ波プラズマCVD法による堆
積膜形成装置は代表的には第4および第5図に示すもの
である。
第4図は1つの基板を設置するタイプを示し、第5図は
複数の基板を同時に設置できるタイプを示している。
第4図において、401は反応容器であり、真空気密化
構造を成している。402はマイクロ波電力を反応容器
内に効率良く透過し、かつ真空気密を保持し得るような
材料、例えば、石英ガラス、アルミナセラミックス等で
形成された誘電体窓である。403はマイクロ波の伝送
部で主として金属性の導波管からなっており、整合器ア
イソレーターを介してマイクロ波電源(図示せず)に接
続されている。404は一端が真空容器401内に開口
し、他端が排気装置(図示せず)に連通している排気管
である。405は堆積膜形成用の基体であり、406は
放電空間を示す。さらに、409410はそれぞれプラ
ズマ電位を制御するためのN源および電極を示している
第5図に示す装置の説明は概略第4図と同じであるがた
だ1つ異なるところは505で示す基体であり、電極5
10の方向に沿って複数からなっている。
こうした従来の堆積膜形成装置による堆積膜形成は例え
ば第4図の装置を用いたときには概略以下のように行わ
れる。
即ち、真空ポンプ(図示せず)により、反応容器401
内を脱気し、反応容器401内圧力をIX 10−’T
orr以下に調整する。次いで基体ホルダー407に内
蔵されたヒーターに通電して基体405の温度を所望す
る膜堆積の形成に好適な温度に加熱保持する。原料ガス
導入パイプ408を介して、例えばアモルファスシリコ
ン堆積膜を形成する場合であれば、シランガス(SiH
a)等の原料ガスが反応容23401内に導入される。
それと同時併行的にマイクロ波電源(図示せず)に通電
して周波数500MHz以上の、好ましくは2.45G
Hzのマイクロ波を発生させ、導波管403を通じ、誘
電体窓402を介して反応容器401内に導入される。
かくして反応容器401内のガスは、マイクロ波のエネ
ルギーにより励起されて解離し、基体表面に堆積膜が形
成されるところとなる。
こうした従来の堆積膜形成装置を用いることにより比較
的厚い光導電性材料を高い堆積速度で形成することが可
能となった。
しかしながら、こうした従来の装置では、例えば電子写
真感光体のように大面積において均一の特性を要求され
る部材を作製する場合、その特性及び経済性で、まだ不
充分なものであった。
即ち、プラズマ空間の外部から原料ガス導入を行う場合
、原料ガスはプラズマに入ると分解、イオン化が次々と
起こる。このとき、プラズマ中での原料ガスの上流側(
原料ガス導入口側)と下流側(原料ガス排気手段側)で
のラジカル濃度及びイオン濃度が大きく変化する。
このため、上流側と下流側で、基体上のイオン衝突の量
及び強度が変化し、堆積膜の膜厚と電気的特性の不均一
性が発生する。
また原料ガスは、プラズマの外部からプラズマの内部に
入るため、プラズマ強度の強いプラズマ中心部を通過せ
ずに分解されないまま排気されてしまうものもあり、原
料ガス利用効率も今−歩のものとなってしまう。
さらに原料ガスは、プラズマ外部から、供給されるため
、そのイオン化は、プラズマ内部に設けられたバイアス
電極から遠い位置で大部分が行われる。このためイオン
のエネルギーは、基板に対して充分高くなく、基板への
ボンバードは不充分なものとなる。このとき、充分なボ
ンバードの効果を上げる目的でバイアス電極の電圧を上
げると、スパーク等バイアス電極からの異常放電が発生
してしまう。
一方、原料ガス導入手段をプラズマの内部に設けた場合
、原料ガスは必ずプラズマの中心を通過するため、分解
は充分に行われるがプラズマ中に設けられた原料ガス導
入手段とその原料ガスの流れによりプラズマ中の電界が
みだされ、基板上の堆積膜の膜厚及び電気的特性の均一
性が充分でない。
特に原料ガス利用効率を上げるためプラズマを囲むよう
に複数の基体を設置した場合、その影響は顕著なものと
なる。
この影響は原料ガス導入手段が導体の場合はもちろん、
絶縁体の場合も問題となり、原料ガス導入手段の表面に
堆積膜が形成されていくにつれ、さらにプラズマ中の電
界のみだれは太き(なっていく。
〔発明の目的〕
本発明は、上述のごとき従来の装置における諸問題を克
服して、半導体デバイス、電子写真用感光体デバイス、
画像入力用ラインセンサー、撮像デバイス、光起電力素
子、その他の各種エレクトロニクス素子、光学素子等に
用いる素子部材をマイクロ波プラズマCVD法により形
成しうる装置にして、原料ガスの利用効率をより一層向
上させるとともに、均質な膜を高速度でかつ安定に形成
しうる装置を提供することを目的とするものである。
〔発明の構成・効果〕
本発明者は、従来のマイクロ波CVD法による堆4ti
膜形成装置における前述の問題点を克服すべく鋭意研究
を続けた結果、マイクロ波プラズマCVD装置で安定か
つ良質の堆積膜を高速に得るためには、原料ガスの導入
手段が、放電空間の内部に位置し、さらに該原料ガスの
導入手段と基体間に電界がかかるように該原料ガスの導
入手段に電圧をかけることにより、解決し得るという知
見を得た。
本発明は、該知見をもとに完成せしめたものであり、そ
の骨子とするところは、真空気密可能な反応容器と、堆
積膜が形成される基体が前記反応容器内に配置される機
構と、前記放電空間内に原料ガスを導入する手段と、前
記放電空間内にマイクロ波を導入する手段とから構成さ
れ、前記放電空間内に原料ガス及びマイクロ波エネルギ
ーを導入し、導入したマイクロ波エネルギーにより励起
されるグロー放電により、前記基体上に堆積膜を形成す
るマイクロ波プラズマCVD装置であって、前記原料ガ
スを導入する手段の少なくとも1部分が、前記放電空間
内に位置し、前記基体と前記原料ガスを導入する手段と
の間に電界がかかる機構を存することを特徴とするマイ
クロ波プラズマCVD装置にある。
以下、本発明のマイクロ波プラズマCVD装置の構成を
具体的に示す例を第1乃至3図に示す。
第1図は平板状基体上に膜堆積を行うものであり、第2
図は複数の平板状基体上に膜堆積を行うものである。そ
して第3図は、複数の円筒状基体上に膜堆積を行うもの
であって、複数の円筒状基体で取り囲まれた放電空間の
中心に原料ガス導入手段が設置されていて、該原料ガス
導入手段と円筒状基体の間に電界がかかるようになって
いる。
ここで第3 (A)図、第3 (B)図はそれぞれ縦断
面図、および横断面図を示している。
第1図において101は反応容器、102はマイクロ波
導入窓、103は導波管、104は排気管、105は平
板基体、106は放電空間、107は基体ホルダー、1
08は原料ガス導入手段、109は電源をそれぞれ示し
ている。第2図において201は反応容器、202はマ
イクロ波導入窓、203は導波管、204は排気管、2
05は複数の平板基体、206は放電空間、207は基
体ホルダー、208は原料ガス導入手段、209は電源
をそれぞれ示している。第3図においては301は反応
容器、302はマイクロ波導入窓、303は導波管、3
04は排気管、305は円筒状基体、30Gは放電空間
、307はヒーター、308は原料ガス導入手段、30
9は電源、311は回転機構をそれぞれ示している。
こうした本発明における装置によるlie 48膜形成
方法は例えば第3 (A)図および第3 (B)図にお
いては概略以下のように行う。
まず、真空反応炉301の内部を排気管304を通し真
空ポンプ(図示せず)にて真空排気する。
次に、円筒状基体305を加熱用ヒーター307に通電
して所定の温度まで昇温させ保持する。そして回転機構
311により円筒状基体305を回転し、原料ガス導入
手段30Bからシランガス(Sir(4)、ジボラン(
BzH4)等の原料ガスを反応容器301内に供給する
。次に原料ガス導入管308に所定の直流電圧を電源3
09より印加し、その後マイクロ波発住装置(図示せず
)により発生させた2、45GH2のマイクロ波ヲ整合
器(図示せず)、導波管103を通しマイクロ波導入用
誘電体窓302を介して放電空間306内に導入する。
かくして、放電空間306内へ導入された原料ガスは、
マイクロ波工フルギーにより励起されて解翻し、中性ラ
ジカル粒子、イオン粒子、電子等が生成され、それが相
互に反応して、回転している円筒状基体305の表面全
域に渡って堆積膜が形成されるところとなる。
本発明に用いる原料ガス導入手段の材質としては、導電
性の材質ならばいずれでも良(、例えば、ステンレス、
AI、Cr、Mo  Au   InNb、Ni 、T
e、V、Ti 、Pt、Pd、Fe等の金属、これらの
合金、又は表面を導電処理したガラス、セラミックス等
が本発明では通常使用される。
また、原料ガス導入手段の形状としては、特に制限は無
いが、本発明では、円筒状のものが最適であり、断面の
直径は31以上で本発明は有効であり、特に5mm以上
、201−以下に最適である。
更に、原料ガス導入手段の長さは、該原料ガス導入手段
に電圧を印加した時、基体に電界が均一にかかり、かつ
、基体のプラズマにさらされた面に均一に原料ガスの分
布があるならばいずれの長さでも良いが、通常基体の長
さ又はそれより0.1〜50mm程度長いものが使用さ
れる。
また更に、原料ガス導入手段に設けられるガス放出孔の
放出の方向としては、複数の方向を持っているものが良
く、好ましくは基体の方向に向き、又は放電空間全体に
広がる方向が適している。又或いは、材質自体ポーラス
なもので全方向に均一にガスを導入するものでもよい。
本発明の装置において、原料ガス導入手段と基体間に発
生させる電界は直流電界が好ましく、また電界の向きは
原料ガス導入手段から基体に向けるのがより好ましい。
また、原料ガス導入手段と基体間に直流電界を発生させ
る為に原料ガス導入手段に印加する直流電圧の大きさは
、15V以上300V以下、好ましくは30V以上20
0■以下が適する。更に、直流電界発生のため原料ガス
導入手段に印加する直流電圧波形としては、特に制限は
ない。すなわち、時間によって電圧の向きが変化しなけ
ればいずれの場合でもよく例えば、時間に対して大きさ
の変化しない定電圧はもちろん、パルス状の電圧及び整
流器によって整流された時間によって大きさが変化する
。脈動電圧でも本発明は有効である。
また、交流電圧をかけることも本発明では有効である。
その場合、交流の周波数はいずれの周波数でも問題はな
く、好ましくは20Hz以上が良く、実用的には低周波
では50Hz又は60Hz、高周波では13.56MH
zが通する。交流の波形としてはサイン波でも矩形波で
も、他のいずれの波形でも良いが、実用的には、サイン
波が適する。但しこのとき電圧は、いずれの場合も実効
値を言う。
こうした本発明の装置により、以下の効果が明らかにな
った。
上記構成の本発明の装置では、原料ガスの導入手段が放
電空間内にあるため、導入された原料ガスは、基板に達
するまでにマイクロ波電力により励起、分解等が行われ
、さらに放電空間全域に渡り、電界により、加速された
エネルギーの大きな電子が、ガス導入手段を中心に存在
することにより、励起、分解等が円滑かつ充分に行われ
る。このため、原料ガスの利用効率が大幅に向上する。
一方、基体に達した時の原料ガスは、充分分解された前
駆体となっており、エネルギーが高く、基体上でのサー
フェイス・モビリティ−も高いため、内部ストレスの低
い堆積膜が形成される。
さらに、原料ガス導入手段自身に電圧をかけることによ
り原料ガス導入後、プラズマによりイオン化されたイオ
ンは充分に電界により加速され、大きな運動エネルギー
をもって基体上にボンバードを起こす。このため、比較
的低い原料ガス導入手段上の電圧でも充分に堆積膜に局
部的なアニルを行うことができ、膜中のストレスを緩和
し、欠陥を減少させるため、特性のよい堆積膜を形成す
ることができる。
本発明の装置を用いて膜堆積を行う場合、反応容器の内
圧は100 mTorr以下、さらに好ましくは5層m
Torr以下でより顕著な効果が得られた。
本発明の装置に用いる堆積膜の原料ガスとしては、例え
ばシラ7(Si)[4)、ジシラ7(SizHb)等の
アモルファスシリコン形成原料ガス、ゲルマン(GeH
4)等の他の機能性堆積膜形成原料ガス又は、それらの
混合ガスが挙げられる。
希釈ガスとしては水素(Hg)、アルゴン(Ar)。
ヘリウム(II e)等が挙げられる。
また、堆積膜のバンドギャップ中を変化させる等の特性
改善ガスとして、窒素(Nz)、アンモニア(NH,)
等の窒素原子を含む元素、酸素(C2)酸化窒素(NO
) 、酸化二窒素(N 20 )等酸素原子を含む元素
、メタン(C1,Lエタン(Czlli)1−f−レフ
 (CzH4)、7セチレ7 (CzHz)、  プロ
パン(C3He)等の炭化水素、四フッ化ケイ素(Si
F、)、六フッ化ニケイ素(s+zFa)、 四フッ化
ゲルマニウム(GaF2)等のフッ素化物又はこれらの
混合ガスが挙げられる。
又、ドーピングを目的としてジボラン(B、H,)。
弗化硼素(BF3)、ホスフィン(PHi)等のドーパ
ントガスを同時に放電空間に導入しても本発明は同様に
有効である。
基体材質としては、例えば、ステンレス、AlCr、M
o、Au、In+ Nb、Te、V、TiPt、Pd、
Fe等の金属、これらの合金又は表面を導電処理したポ
リカーボネート等の合成樹脂、ガラス、セラミックス、
紙等が本発明では通常使用される。
本発明の装置を用いた堆積膜形成時の基体温度はいずれ
の温度でも有効だが、特に20℃以上500℃以下、好
ましくは50℃以上450℃以下が良好な効果を示すた
め望ましい。
また、本発明の装置のマイクロ波の反応容器までの導入
方法として導波管又は同軸ケーブルによる方法が挙げら
れ、反応容器内への導入は、1つ又は複数の誘電体窓か
らの導入、又は炉内へアンテナを設置する方法が挙げら
れる。このとき、反応容器内へのマイクロ波の導入窓の
材質としては、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ
素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化ケイ素、酸化へリリ
ウム、テフロン、ポリスチレン等マイクロ波の田川の少
ない材料が通常使用される。
さらに本発明は、阻止型アモルファスシリコン感光体、
高抵抗型アモルファスシリコン感光体等複写機又はプリ
ンター用感光体の他、いずれのデバイスの作製にも応用
が可能である。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明を更に詳細に説明するが本発
明はこれによって限定されるものではない。
l、   ′ 11 第1図に示す本発明のマイクロ波プラズマCVD装置及
び第4図に示す従来のマイクロ波CVD装置を用い、前
記記載の手順に従い電荷注入阻止層、感光層、表面層の
3層からなる電子写真感光体を作製した。電子写真感光
体の作製条件は、感光層の印加直流電圧を一300■か
ら+300Vまで変化させ、その他の条件は第1表に示
す条件で行った。電圧は、第1図に示す装置を用いる実
施例においては原料ガス導入手段に印加し、第4図に示
す装置を用いる比較例では電極に印加する。
このようにして作製した電子写真感光体を、以下に示す
方法で帯電能、感度及び堆積速度の測定を行った。
(11帯電能■4 堆積膜を帯電露光実験装置に設置し、■6.3KVで0
.2 sec間コロナ帯電を行う。この時表面電位計に
より堆積膜の暗部表面電位を測定する。
(2)残留電位■。
堆積膜を一定の暗部表面電位に帯電させ、直ちに光像を
照射する。光像はキセノンランプ光源を用い、フィルタ
ーを用いて550nm以下の波長域の光を除いた光を一
定量照射した。この時表面電位計により、堆積膜の明部
表面電位を測定する。
(3)堆積速度DI 膜厚測定器により堆積膜の膜厚を測定し、堆積速度DI
を求める。
このような測定方法により得た結果を、電子写真感光体
の表面電位特性として、帯電能を第6図、残留電位を第
7図、及び堆積速度を第8図に示す。
図中、横軸は電子写真感光体を作製した際の感光層に印
加した電圧を示し、縦軸はそれぞれ比較例で作製した電
子写真感光体の測定値に対する実施例で作製した電子写
真感光体の測定値を相対値で表している。
また、実施例及び比較例共に、直流電圧を正負とも30
0Vより大きな値を印加するとスパーク等の異常放電が
発生し、改質の低下及び再現性の著しい低下が認められ
た。
さらに本実施例1及び比較例1より得た結果に対して次
のような評価を行った。
本実施例1で印加直流電圧が20V及び100■の時に
得る帯電能、残留電位、堆積速度の値と同等の値を得る
ことのできる比較例1での直流印加電圧■を求める。そ
の結果を第2表に示す。
本発明の装置で20Vの印加直流電圧の時と同等の電気
特性を得る為には、従来の装置において直流電圧を約2
50■印加しな(てはならない。
一方堆積速度に関しては、電圧を300■以上印加する
必要があり、本発明の装置と従来の装置との差が、より
明確にあられれた。
また、本発明の装置で100V電圧を印加した時の値に
対しては、電気特性及び堆積速度共に300■以上を必
要であった。しかし300vよりも電圧を印加するとス
パ〜り等の異常放電が発生し、膜特性を大幅に劣化させ
るなど再現性が著しく低下するため、正確な値を得るこ
とができなかった。
これらの結果より、本発明のマイクロ波プラズマCVD
装置はいずれの印加直流電圧においても、従来のマイク
ロ波プラズマCVD装置に比べ、帯電能、残留電位及び
堆積速度の向上に顕著な効果があることが確認された。
特に、ガス導入手段に正の直流電圧を印加したとき、従
来の装置で作製した堆積膜に比べ、膜特性の大幅な向上
がみられた。さらに正の印加直流電圧の値が、15V以
上、さらには30V以上で顕著な効果が確認された。
比較例2 第5図による従来のマイクロ波プラズマCVD装置を用
いて、比較例1、実施例1と同様に第1表に示す条件で
、堆積膜を作製した。この時複数の基体を真空反応炉内
に設置し基体間の距離を最大3001−とした。また、
作製した堆積膜について、比較例1、実施例2と同様に
、帯電能、残留電位及び堆積速度を測定したところ帯電
能、残留電位及び堆積速度に不均一性が生じた。つまり
、原料ガスの上流側(原料ガス導入口側)と下流側(原
料ガス排気手段側)で特性の不均一が認められた。
ス新l」l 第2図による本発明による堆積膜形成装置を用いて、比
較例と同様に第1表に示す条件で、堆積膜を作製した。
また作製した堆積膜について比較例と同様に帯電能、感
度及び堆積速度を測定し、次のような評価を行った。
+11  不均一性 l−a帯電能 ΔV−” Va MAII(堆積膜中、最大の帯電能の
値)Vイ、8(堆積膜中、最小の帯電能の値)1−b感
 度 ΔVL−VL1X(堆積膜中、最大の明部表面電位の値
)−VH+s(堆積膜中、最小の明部表面電位) 1−c堆積速度 ΔDm= Da 、1AX(堆積膜中、最大の堆積速度
)DRHlN(堆積膜中、最小の堆積速度)その結果を
第3表に示す。
なお、第3表においては、比較の為、比較例で得た値を
100としたときの実施例の値を百分率で示す、つまり
、 比較例で得た値 これらの結果より本発明によるマイクロ波プラズマCV
D装置は、従来のマイクロ波プラズマCV I)装置に
比べて、例えば電子写真用感光体のように、大面積を必
要とするデバイスの作製において膜厚及び膜質の均一性
を得るのに、顕著な効果があることが確認された。
側1殊1 第4図に示す従来のマイクロ波プラズマCVD装置と第
1図に示す本発明によるマイクロ波プラズマCVD装置
を用い、原料ガス流量を変化させて堆積膜を作製した。
このとき、電荷注入阻止層及び表面保護層は第1表に示
す成膜条件で作製し、感光層の原料ガス流量を変化させ
作製した。
作製した堆積膜の帯電能、残留電位及び堆積速度の評価
を行ったところ第9図、第10図、第11図の結果を得
た。
第9図において、横軸は感光層成膜時のシランガス(S
iH4)流量、縦軸は第1図の本発明の装置使用時に作
製した堆積膜を帯電露光装置に入れ、一定の一次電流で
帯電したときの現像位置での暗部表面電位を帯電能とし
たときの値を示す。この時、縦軸の100%は第4図の
従来装置使用時に同一のシランガス流量で作製した堆積
膜の帯電能を示す。
第1O図において、横軸は感光層成膜時のシランガス流
量、縦軸は第1図の本発明の装置使用時に作製した堆積
膜に一定の暗部表面電位を与え、一定強度の露光を与え
た時の表面電位を残留電位としたときの値を示す。この
時縦軸の100%は第4図の従来装置使用時に同一のシ
ランガス流量で作製した堆積膜の残留電位を示す。
第11図において、横軸は感光層成膜時のシランガス流
量、縦軸は第1図の本発明の装置使用時に作製した堆積
膜の堆積速度を示す。この時、縦軸の100%は第4図
の従来装置使用時に同一のシランガス流量で作製した堆
積膜の堆積速度を示す。
これらの結果よりいずれの原料ガス流量でも帯電能、残
留電位等の特性の向上に本発明の堆積膜形成装置は同様
に効果が確認された。又、特に400sec−以上の原
料ガス流量では、堆積速度の向上に顕著な効果が認めら
れた。
大籐桝土 第4図に示す従来のマイクロ波プラズマCVDWffと
第1図に示す本発明によるマイクロ波プラズマCVD装
置を用い、内圧を変化させて堆積膜を作製した。
このとき、電荷注入阻止層及び表面保護層は第1表に示
す成膜条件で作製し、感光層での内圧を変化させ作製し
た。
作製した堆積膜の帯電能、残留電位及び堆積速度の評価
を行ったところ、第12図、第13図、第14図の結果
を得た。
第12図において、横軸は感光層成膜時の内圧、縦軸は
第1図の本発明の装置使用時に作製した堆積膜を帯電露
光実験装置に入れ、一定の一次電流で帯電したときの暗
部表面電位を帯電能としたときの値を示す。この時、縦
軸の100%は第4図の従来装置使用時に同一の内圧、
電圧で作製した堆積膜の帯電能を示す。
第13図において、横軸は感光層成膜時の内圧、縦軸は
第1図の本発明の装置使用時に作製した堆積膜に一定の
暗部表面電位を与え、一定強度の露光を与えた時の表面
電位を残留電位としたときの値を示す。この時、縦軸の
100%は第4図の従来装置使用時に同一の内圧、電圧
で作製した堆積膜の残留電位を示す。
第14図において、横軸は感光層成膜時の内圧、縦軸は
第1図の本発明の装置使用時に作製した堆1M4の堆積
速度を示す。この時、縦軸の100%は第4図の従来装
置使用時に同一の内圧で作製した堆積膜の堆積速度を示
す。
これらの結果より、本発明の堆積膜形成装置は内圧が低
いほど従来の装置に比べ効果が顕著であることが確認さ
れた。
特に感光層成膜時の内圧が、100mTorr以下では
本発明の装置で作製した堆積膜は帯電能及び残留電位等
、電子写真特性に従来の装置で作製した堆積膜に比べ大
きな向上が見られ、また堆積速度の向上も見られた。
さらに内圧が5QmTorr以下では、特性の向上、堆
積速度の向上は顕著なものとなり、それ以下の圧力でも
、そのまま一定の効果が認められた。
第 表 第 第 表 表 〔発明の効果の概要〕 放電空間内に電極を兼ねたガス導入手段を設け、この電
極と基体間に電界がかかるように設置したマイクロ波プ
ラズマCVD装置により形成される堆積膜は、従来のマ
イクロ波プラズマCVD装置に比べ、基体上のいずれの
位置で形成されたものも良好な特性のものとなる。この
要因としては、電極を兼ねたガス導入手段である為導入
された原料ガスは基体に達するまでプラズマにより充分
励起、分解等が行われ、又原料ガス導入と同時に、電界
がかかっている為、電荷が原料ガス導入手段のまわりに
集まり励起速度が速くなり、充分分解された前駆体とな
っており、エネルギーも高く基体上でのサーフェイスモ
ビリティも高いため、内部ストレスの低い特性のよい堆
積膜が形成されると考えられる。
このため、本発明のマイクロ波プラズマCVD装置では
、基体上に堆積膜を原料ガスの利用効率良く、高速に均
一に作製できるだけではなく、本発明のマイクロ波プラ
ズマcvo装置で作製したアモルファスシリコンを主体
とした感光体による感光ドラムは従来のマイクロ波プラ
ズマCVD装置に比べ帯電能の大巾な向上と残留電位の
大巾な減少が達成できた。
さらに本発明は、第5図に示すような円筒状基体にて囲
まれたマイクロ波プラズマCVD装置においてもより有
効な効果が得られ、複写機の高速化、感光体の小型化の
対応にも優れ、帯電器、現像器位置設定のラチチュード
も広く非常に使いやすい感光体ドラムを低コストで高速
に大量に量産することを達成することができた。
【図面の簡単な説明】
第1.2.3図は、本発明によるマイクロ波プラズマC
VD法による堆積膜形成装置、第4.5図は従来のマイ
クロ波プラズマCVD法による堆積膜形成装置。 第3図において(A)、(B)は同一の装置を2つの断
面でみたものであり、それぞれ縦断面図及び横断面図を
示す。 第6図、第7図及び第8図は、それぞれ実施例及び比較
例1における、印加直流電圧(V)と堆積膜の帯電能(
■4)との関係を示すグラフ(第6図)、印加直流電圧
(V)と堆積膜の残留電位(■8)との関係を示すグラ
フ(第7図)そして印加直流電圧(v)、!:堆積膜の
膜堆積速度との関係を示すグラフ(第8図)である。 第9図、第1O図及び第11図は、それぞれ実施例3に
おける、堆積膜の帯電能とSiH4ガス?1=mの関係
を示すグラフ(第9図)、堆積膜の残留電位と5il1
4ガス流量の関係を示すグラフ(第1O図)、そして堆
積膜の膜堆積速度との関係を示すグラフ(第11図)で
ある。 第12図、第13図及び第14図は、それぞれ実施例4
における堆積膜の帯電能と成膜時の内圧との関係を示す
グラフ(第12図)、堆積膜の残留電位と成膜時の内圧
との関係を示すグラフ(第13図)、そして堆積膜の膜
堆積速度と成膜時の内圧との関係を示すグラフ(第14
図)である。 図において、101.201.301.401501・
・・反応容器、102,202.302402.502
・・・マイクロ波導入窓、103203.303.40
3.503・・・導波管、104.204,304.4
04,504・・・排気管、105.205,405.
505・・・基体、305・・・円筒状基体、106,
206,306406.506・・・放電空間、107
,207407.507・・・基体ホルダー、307・
・・ヒータ、108,208,308.408.508
・・・ガス導入手段、109,209.309.409
509・・・電源、410.510・・・電極、311
・・・回転機構。 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 真空気密可能な反応容器と、堆積膜が形成される基体が
    前記反応容器内に配置される機構と、前記放電空間内に
    原料ガスを導入する手段と、前記放電空間内にマイクロ
    波を導入する手段とから構成され、前記放電空間内に原
    料ガス及びマイクロ波エネルギーを導入し、導入したマ
    イクロ波エネルギーにより励起されるグロー放電により
    、前記基体上に堆積膜を形成するマイクロ波プラズマC
    VD装置であって、前記原料ガスを導入する手段の少な
    くとも1部分が、前記放電空間内に位置し、前記基体と
    前記原料ガスを導入する手段との間に電界がかかる機構
    を有することを特徴とするマイクロ波プラズマCVD装
    置。
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