JPH03218886A - 被記録材及びこれを用いた記録方法 - Google Patents

被記録材及びこれを用いた記録方法

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JPH03218886A
JPH03218886A JP2012456A JP1245690A JPH03218886A JP H03218886 A JPH03218886 A JP H03218886A JP 2012456 A JP2012456 A JP 2012456A JP 1245690 A JP1245690 A JP 1245690A JP H03218886 A JPH03218886 A JP H03218886A
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ink
water
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JP2012456A
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Tomomi Nakatsugawa
中津川 智美
Mamoru Sakaki
坂木 守
Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はインクジェット紀録方法に好適に用いられる被
記録材に関し、特に水系インク(記録液)の吸収性や発
色性に優れ、且つ耐水性、耐光性、耐室内変色性に優れ
た記録画像を提供する被記録材及びこれを用いた記録方
法に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、インクジェット用の被記録材としては、(1)パ
ルブを主成分とした一般の紙を低サイズ度となる様に抄
紙して、濾紙や吸取紙の様にしたもの、 (2)特開昭56−148585号公報にある様に、一
般の上質紙等のインク吸収性の低い基紙上に、多孔質無
機顔料を用いてインク吸収層を設けたもの等が知られて
いる。
一方、特に高品位で高解像度のカラー画像の形成が要求
されるインクジェット記録方式においては、使用する被
記録材に対して以下のことが要求される。
(1)被記録材に付着したインクの良好な発色性、 (2)インクドットの良好な真円性、 (3)複数のインク滴が同一のスポットに付着しても、
付着したインクが流れ出さないだけの良好なインク吸収
容量、 (4)付着したインク滴が直後に擦られても滲まないだ
けの良好なインク定着性、 (5)形成された画像の耐水性、耐光性等の良好な画像
保存性。
しかしながら、上記の全ての要求性能を満足する被記録
材は未だ知られていない。
特にインクジェット記録方法は水系のインクを使用する
為,記録画像に耐水性が欠け、水が掛かった場合等、イ
ンクが滲んで判読出来な《なるという問題があり、これ
を解決することが要求されていた。
例えば、特開昭56−99693号公報に記載のインク
ジェット記録用紙は、ハロゲン化第4級アンモニウム等
を含有させて耐水性を付与している。しかしながら、こ
の様な耐水性のあるインクジェット記録用紙の場合には
、画像を形成している記録剤(染料等)の耐光性が低下
するという欠点があった。
更に特開昭56−84992号、同59−20696号
、同59−33 176号、同61−58788号公報
には、特定の構成を有する画像の耐水化剤が開示されて
いるが、これらの耐水化剤はいずれも分子内に1〜3級
アミン乃至4級アンモニウム塩を有するものであり、イ
ンクジェット記録画像に十分な耐水性を与えるものの、
耐光性は必ずしも十分なものではなかった。
しかしながら最近になって、上記の様な耐水性や耐光性
以外にも記録画像の室内変色という画像の保存性に関す
る新たな問題がクローズアップされてきた。室内変色の
問題も染料の分解により生じる問題と考えられているが
、従来知られた被記録材ではこれらの問題は解決されな
い。
従来、間琶とされてきた画像の褪色は、可視光や紫外光
により記録画像内の染料が分解して生じる現象で、直射
日光の当らない部分では発生しないものと考えられてい
た。又、日光の当るところでは、いわゆる一般のPPC
用紙や前記(1冫及び(2)のどのタイプの被配録材に
記録した画像にも褪色が起こり、被記録材が耐水化剤と
してのポリカチオン物質を含有する場合には更に褪色が
促進されることが知られている。
一方、本発明で言う室内変色は、直射日光が当らなくて
も進行し、一般紙やノンコート紙に記録した画像にはこ
の室内変色は生じない。又、前記の様な耐光性に影響の
少ないポリカチオンを用いたり、紫外線吸収剤等を含有
させてもさしたる効果がなく、画像の室内変色が生じる
尚、ここで言う褪色とは印字物の彩度が低下する現象を
言い、変色とはむしろ彩度は低下せず色相の変化を主体
とする現象を言う。
以上の様に本発明で言う室内変色の問題は、インク受容
層を有するコート紙特有の現象であるがその明確な原因
も対策も未だ知られていない。
そこで本発明の目的は、上記の様な諸要求を満足させ、
特に耐水性及び耐光性を両立させ、その上耐室内変色性
の良好な画像を与えるインクジェット記録に好適な被記
録材を提供することである。
又、本発明の別の目的は、インク吸収性及び染料の発色
性に優れ、高品位で高解像度の画像が得られる被記録材
及び記録方法を提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、基材と基材上に設けられたインク受容
層とからなる被記録材において、基材とインク受容層と
の間に水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩を有し、
且つ上記インク受容層を形成する主顔料が塩基性炭酸マ
グネシウムであることを特徴とする被記録材、及び水溶
性アニオン性染料を含むインクの液滴を上記被記録材に
付与して記録を行うことを特徴とする記録方法である。
(作  用) 被記録材の基材とインク受容層との間に水不溶性の無定
形塩基性アルミニウム塩を有し、且つ上記インク受容層
の主顔料として塩基性炭酸マグネシウムを含何させるこ
とによって、該被記録材にインクジェット記録を行うと
、特に水系インクの吸収性や発色性にイ!れ、且つ耐水
性、耐光性及び耐室内変色性に優れた記録画像を提供す
ることが出来る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳し《説明
する。
本発明の被記録材で使用する基材としては、好ましくは
インク吸収性を有する基紙であるが、特にこれに限定さ
れる訳ではなく、例えば、通常用いられる様な高分子フ
イルムでもよい。但し、この場合にはインク受容層で完
全にインクを吸収出来る様な吸収性の良い顔料を用いる
か、塗工厚を厚《するか或いはこの両者の組合せ等の構
成をとることが好ましい。
特に好ましい基材はステキヒトサイズ度が低い基紙であ
り、耐水化剤層とインク受容層とを形成した状態でステ
キヒトサイズ度がO〜15秒、更に好ましくはO〜10
秒になるものである。
以下本発明で好ましい実施態様である基材がインク吸収
性を有する基紙の場合について本発明の被記録材の構成
をより詳細に説明する。
本発明の被記録材は、上記基材上にインク受容層を形成
する際、基材とインク受容層との間に水不溶性の無定形
塩基性アルミニウム塩を有することを第一の特徴として
いる。
本発明で使用する水不溶性の無定形塩基性アルミニウム
塩とは、一般式 AI.(OH),−X.  (X +
酸基)で表される水酸化アルミニウムと酸の塩であり、
酸の具体例としては、例えば、塩酸、硝酸、酢酸、ギ酸
、シュウ酸、スルファミン酸、乳酸等の無機及び有機酸
が挙げられる。
上記一般式のアルミニウム化合物は、そのアルミニウム
と酸基とのモル比によって水溶性が変化し、前記式にお
いてz=3x−yであり、X/Zが3以上において水不
溶性となる。従って本発明ではx / z = 1 0
 / 1〜3/1の範囲の水不溶性の無定形塩基性アル
ミニウム塩を使用することが好ましい。
x/zの比が増大するに従って、上記の水不溶性の無定
形塩基性アルミニウム塩のコロイド液(ゾル)の粘度が
上昇する傾向にあり、粘度が高すぎると塗工による層の
形成が困難となり、方、x/zの比が低すぎると水溶性
となり、耐水化効果が不十分となる。本発明で最も好ま
しい水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩は式Al3
(OH)8Xで表されるアルミニウム化合物であり、更
にXが有機酸であるものである。
これらの水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩は、水
酸化アルミニウムの塩の無定形粒子として存在し、通常
数+nmX数百nmの棒状粒子の凝集体となっている。
上記粒子は前記酸の水溶液にアルミニウム粉末を、例え
ば、80〜140℃の温度で1〜24時間加熱溶解した
り、或いは塩化アルミニウムや塩基性塩化アルミニウム
等の水溶液にアルミニウム粉末を同様な条件で加熱溶解
させることによって無定形のコロイド状物質として得ら
れる。
上記水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩を用いてイ
ンク受容層を形成すれば、既に本発明者等が提案した様
に、優れた耐水性と優れた耐光性を有する画像を形成す
ることが出来るが、前述した様な室内変色の問題は十分
には解決されていない。
又、前述の様にアミン系の耐水化剤を用いた場合には耐
水性は向上するものの耐光性が低下し、又、アミン系以
外の耐水化剤として塩基性ポリ水酸化アルミニウム(特
開昭60−257286号公報参照)があるが、この場
合にも高精細且つ高濃度の画像を形成すべ《多量のイン
クが被記録材に付与される場合には十分な耐水性が付与
出来なかった。又、いずれの場合にもf!れた耐室内変
色性は得られなかった。
又、アルミニウム化合物であっても、前記塩基性アルミ
ニウム塩を高温処理して得られるベーマイトや各種結晶
系のアルミナ等も耐水化剤としては効果はない。
本発明では、基材上に上記水不溶性の無定形塩基性アル
ミニウム塩を有し、更にその上に塩基性炭酸マグネシウ
ムを主体とするインク受容層を形成することによって、
優れた耐水性及びイ!れた耐光性を保持したまま、優れ
た耐室内変色性を有する被記録材が提供されることを見
い出した。
水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩は、基材とイン
ク受容層との間に有することが必要であって、水不溶性
の無定形塩基性アルミニウム塩をインク受容層の上に有
する場合には、耐水化効果は得られるもののインク吸収
性が低下し、又、塩基性アルミニウム塩をインク受容層
内に包含させることは、塩基性アルミニウム塩と塩基性
炭酸マグネシウムとの混合時に凝集体が発生し、濶足出
来るインク受容層が形成できない。
水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩は、同コロイド
溶液を、後述のインク受容層の形成と同様に基材表面に
塗布し乾燥することによって行うことが出来、この際、
本発明の目的を妨げない範囲において他の無機や有機の
顔料或は後述の各種バインダーを併用することも出来る
。水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩の塗工量とし
ては、後述のインク受容層の塗工量の3/5以下である
ことが好ましく、塗工量が大きすぎると基紙が吸液性の
ものであってもインク吸収性が著しく低下するので好ま
しくない。
上記水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩の上に形成
するインク受容層の主顔料である塩基性炭酸マグネシウ
ムそれ自体は公知の顔料であり、市場から入手して使用
出来ると共に、水和した水酸化マグネシウムのスラリー
に炭駿ガスを吹き込むことによっても容易に得られる。
インク受容層を形成する顔料は、上記の塩基性炭酸マグ
ネシウム単独でもよいし、その他の記録特性を改善する
目的で従来公知の他の無機顔料や有機顔料を本発明の目
的達成を妨げない範囲で併用することが出来る。これら
の他の顔料の例としては、シリカ、アルミナ、硅酸アル
ミニウム、硅酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク
、ケイソウ士等の無機顔料や尿素樹脂等の有機顔料が挙
げられる。他の顔料を併用する場合には、全顔料のうち
塩基性炭酸マグネソウムが25重量%以上、更に好まし
くは80重量%以上を占めるのが好まし《、25重量%
より少ない量であると形成される画像の耐室内変色性が
十分でな《なる。
インク受容層は、上記顔料とバインダーとを主体として
構成され、バインダーとしては、例えば、従来公知のポ
リビニルアルコール、澱粉、酸化澱粉、カチ才ン化澱粉
、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、
ヒドロキシエチルセルロース、アクリル系樹脂等の水溶
性高分子及びSBRラテックス、ポリ酢酸ビニルエマル
ジョン等の水分散型高分子の1種又は2種以上が混合し
て用いられる。
本発明において、顔料とバインダーとの好適な使用割合
は、重量比で顔料/バインダー(P/B)が10/l〜
1/4の範囲内、より好適には671〜1/lの範囲内
であり、1/4よりバインダー壷が多いとインク受容層
の持つインク吸収性が低下し、一方.10/1より顔料
が多いとインク受容層の粉落ちが激しくなり、好ましく
ない。
インク受容層の形成は、前記の如き顔料、バインダー、
その他の添加剤を含む水系塗工液を、公知の方法、例え
ば、ロールコーター法、ブレードコーター法、エアナイ
フコーター法、ゲートロールコーター法、サイズプレス
法等により基材表面に塗工する。その後、例えば、熱風
乾燥炉、熱ドラム等を用いて乾燥し本発明の被記録材が
得られる。
更にインク受容層表面を平滑化する為、或いはインク受
容層の表面強度を上げる為に工程上スーパーカレンダー
処理を施してもよい。
更に本発明においては、インク受容層に必要に応じて染
料固着剤(耐水化剤)、蛍光増白剤、界面活性剤、消泡
剤、pH調整剤、防かび剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤
、分散剤、減粘剤等の添加剤を含有させてもよい。これ
らの添加剤については従来公知の化合物から目的に応じ
て任意に選択すればよい。
インク受容層の好ましい塗工量としては、乾燥塗工量が
0.2〜5 0 g/rd、より好まし《は0.5〜3
0g/r+1’の範囲内である。面、塗工量が少ない場
合には基材の一部が表面に露出していてもよい。又、塗
工量が0.2g/rrl’に満たない場合にはインク受
容層、即ち顔料を含む層を設けなかった場合に比べて染
料の発色性の点で効果がなく、一方、5 0 glrd
を越えて設けた場合には紙粉の問題を生じ易い。
又、基材としてインク吸収性の高い基紙(例えば、サイ
ズ度の低い紙)を用いれば、インク受容層の塗工量を少
なくすることが出来る。
インク受容層の好適な塗工量は、被記録材の断面方向の
最大厚みとして定義することが出来、最大厚みとして0
.5〜100μm、インク吸収性の高い基紙な用いた場
合では0.5〜20μm程度である。尚、ここで言う最
大厚みとは被記録材の断面におけるインク受容層の深さ
方向の厚みの最大値である。
以上の様にして得られた本発明の被記録材にインクジェ
ット記録方式を用いて、例えば、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)等、多色
の水系インクで画像を形成すると、インク吸収性に優れ
ると共に、得られる画像の濃度は十分高く鮮明であり且
つ室内変色が発生せず優れた画像保存性を発揮する。
上記本発明の被記録材へ記録する為に使用するインクそ
れ自体は公知のものでよく、例えば、その記録剤として
は直接染料、酸性染料、反応性染料、食用色素等に代表
される水溶性アニオン性染料等が使用可能であり、通常
のインクジェット記録用に用いられるものであれば特に
制限されない。
この様な水溶性染料は、従来のインク中において一般に
は約0.1〜20重量%を占める割合で使用されており
、本発明においてもこの割合と同様でよい。
本発明に用いる水系インクに使用する溶媒は、水又は水
と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適なもの
は水と水溶性有機溶剤と混合溶媒であって、水溶性有機
溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アルコー
ルを含有するものである。又、水としては種々のイオン
を含有する一般の水でなく、脱イオン水を使用するのが
好ましい。
インク中の水溶性有機溶剤の含有量は、一般にはインク
の全重量に対してO〜95重量%、好ましくは2〜80
重量%、より好ましくは5〜50重量%の範囲である。
又、記録に用いるインクは上記の成分の外に必要に応じ
て界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整剤等を包含し
得る。
前記の被記録材に上記のインクを付与して記録を行う為
の方法は好ましくはインクジェット記録方法であり、該
方法は、インクをノズルより効果的に離脱させて、射程
体である被記録材にインクを付与し得る方式であればい
かなる方式でもよい。
特に、特開昭54−59936号公報に記載されている
方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体
積変化を生じ、この状態変化による作用力によって、イ
ンクをノズルから吐出させるインクジェット方式は有効
に使用することが出来る。
(実施例) 次に参考例、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断り
のない限り重量基準である。
参考例1 (耐水化剤1の調製) 水12βと5.18%の塩酸1.6Kgとを良《加熱撹
拌し、80℃以上の温度でアルミニウム粉末200gを
約3時間かけて添加し、更にこの液を90〜105℃の
温度で21時間反応させた後加熱撹拌を止め、約2時間
静置後遠心分離機にて処理し、不溶解残査を分離した。
得られた希薄ゾルの濃度はA1203換算で2.2%で
あった。
上記ゾルを5倍の濃度に濃縮後冷却し、撹拌しながら水
を添加して濃度10%のゾルとした。得られた粒子は棒
状の粒子形状の凝集体であり、主成分はAl3 (OH
) 8・C1の重合体で、Xi1回折の結果、結晶構造
を有さない無定形の粒子であった。
参考例2(耐水化剤2の調製) 参考例lと同様にして、水14℃中に5。18%の塩酸
1.1Kgを添加後、90℃以上の温度でアルミニウム
粉末220gを6時間かけて添加し、更にこの液を90
〜105℃の温度で26時間反応させた後加熱撹拌を止
め、12時間静置して不溶解残査を分離した。得られた
希薄ゾルの濃度はA1203換算で3%であった。以下
参考例1と同様にして濃度lO%のゾルとした。得られ
た粒子は参考例1と同様な棒状の粒子形状の凝集体であ
り、主成分はAl4(01{) , ,・C1の重合体
で、X線回折の結果、結晶構造を有さない無定形の粒子
であった。
参考例3(耐水化剤3の調製) 耐水化剤lのゾルlg.を、予めlO%の酢酸溶液で処
理した陰イオン交換樹脂を透過させ濃度lO%のゾルを
得た。
得られた粒子は参考例1と同様な棒状の粒子形状の凝集
体であり、主成分はAl3(OH)8CH3C00の重
合体で、X線回折の結果、結晶構造を有さない無定形の
粒子であった。
参考例4(公知の耐水化剤4) ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(RAS
−H−120L、日東紡■製)の30%水溶液 実施例1〜4及び比較例1〜4(被記録材の調製) 基紙としてステキヒトサイズ度5秒、坪量66g / 
rri、厚さ100μm、填料として炭酸カルシウムを
JIS−P−8128による灰分量の換算で7.0%含
むものを用いた。
上記の基紙上に下記の組成を有する耐水化剤を含有する
塗工液を第1表に示す塗工量(乾燥重量)でバーコータ
ー法で塗工し、110゜Cで5分間乾燥後、その表面に
下記組成のインク受容層用塗工液を同様の方法で塗工及
び乾燥させて本発明及び比較例の被記録材を得た。
而・フ什斉1を  する治工冫組成 前記耐水化剤       (固形分)10部水   
                    90分イン
ク41層 治工7 塩基性炭酸マグネシウム粒子(AM−50、旭硝子■製
、平均粒子径9μm,BET比表面積32ボ/g)  
         30部へキサメタリン酸ナトリウム
    0.6部ポリビニルアルコール(PVA−1 
1 7、クラレ■製、鹸化度98.0モル%、重合度L
 700)            6部水     
                200部実施例5(
被記録材の調製) 実施例1における塗工液に代えて下記の塗工液を使用し
、他は実施例lと同様にして本発明の被記録材を得た。
塗工量は第1表に示す。
・7イ斉1を  する玲工 組 耐水化剤3        (固形分)10部水   
                   90部インク
8容  冷工l 塩基性炭酸マグネシウム粒子(実施例lと同一)   
           20部微粉シリカ(サイロイド
620、冨士デヴイソン■製、平均粒子径12μm.B
ET比表面積300ポ/g)           1
0部へキサメタリ酸ナトリウム     0.4部ポリ
ビニルアルコール(実施例1と同一)6部水     
                200部実施例6(
被記録材の調製) 実施例5におけるインク受容層用塗工液に代えて下記の
塗工液を使用し、他は実施例5と同様にして本発明の被
記録材を得た。塗工量は第1表に示す。
インク9容  痒工 塩基性炭酸マグネシウム粒子(実施例1と同)    
          20部酸化アルミニウム粒子(A
KP−G、住友化学■製、平均粒子径0.5μm,BE
T比表面積146rrl’/g)          
 10部へキサメタリ酸ナトリウム     0.6部
ポリビニルアルコール(実施例1と同一)6部水   
                  200部比較例
5(被記録材の調製) 実施例5におけるインク受容層用塗工液に代えて下紀の
塗工液を使用し、他は実施例5と同様にして比較例の被
記録材を得た。塗工量は第1表に示す。
インク4″  冷工ゝ 微粉シリカ(実施例5と同一)    30部ポリビニ
ルアルコール(実施例1と同一)6部水       
              200部比較例6(被記
録材の調製) 実施例5におけるインク受容層用塗工液に代えて下記の
塗工液を使用し、他は実施例5と同様にして比較例の被
記録材を得た。塗工量は第1表にボす。
インク91   工? 塩基性炭酸マグネシウム粒子(実施例1と同一)   
            10部微粉シリカ(実施例5
と同一)     20部へキサメタリ酸ナトリウム 
    0.2部ポリビニルアルコール(実施例lと同
一)6部水                    
 200部(以下余白) 1 *1:耐水化剤を含有する塗工液をインク受容層上に形
成。
上記の各被記録材のインクジェット紀録適性は、1mm
に16本の割合のノズル間隔で128本のノズルを備え
、熱エネルギーの作用によりインク滴を吐出させるイン
クジェットヘッドをY、M.C.Bkの4色分有するイ
ンクジェットプリンターを用い、下記組成のインクによ
りインクジェット記録を行い評価した。
エヱ之則戒 染料               3部ジエチレング
リコール       20部水          
          78部歯一一一料 Y:C.I.ダイレクトイエロー86 M:C.I.アシッドレッド35 C:C:.I.ダイレクトブルー199Bk : C.
 I.フードブラック2評価は次に示す4項目について
行った。
(1)画像濃度 上記のインクジェットプリンターを用いてベタ印字した
印画物のブラック(Bk)の濃度をマクベス反射cI4
度計RD−9 1 8を用いて評価した。
(2)耐室内変色性 (1)で得られた印字物をオフィスの壁に貼って1ケ月
間放置した。ブラック(Bk)べ夕印字物の印字直後(
放置前)の画像の色度と放置後の画像の色度との差(Δ
E”8,)を求め耐室内変色性の評価とした。
(3)耐水性 (1)の印字物のマゼンタ印字部に水滴を付着させ、3
0秒後に水滴をぬぐった際に、水滴の後が全《確認され
ないものを0、水滴の跡が見えても未印字部分への染料
の流れ出しが確認されないものを○、染料の流れ出しの
見えるものを×として評価した。
(4)耐光性 上記(1)の印字物をキセノンフェードメーター(Ci
−35、アトラス■製)を用いて、ブラックパネル温度
63℃、湿度70%RHの条件下で30時間照射し、ン
マゼンタ印字部の照射前の色’C(CIE  Lab)
の差をカラーアナライザー(CA−35、 村上色彩化学■製) を用いて 求めて評価した。結果は第2表に示した。
*1:インク吸収性不良 上記第2表を参照すると、実施例1〜4の被記録材は比
較例lの被記録材に比較して画像濃度及び耐水性に優れ
ており、これは本発明におけろ水不溶性の無定形塩基性
アルミニウム塩の存在によることが明らかである。
又、アミン系耐水化剤を使用した比較例3と比較すると
、画像の耐光性は著し《改良されている。これは本発明
で使用する塩基性アルミニウム塩がより多くの染料によ
り染着されていること、画像の耐光性低下作用を有して
いないことによる。
又、実施例4と比較例2とを対比すると、基材とインク
受容層との間に水不溶性の無定形塩基性アルミニウム塩
を設けた実施例の場合は、その逆よりも耐水性及び耐光
性に優れ、逆の場合にはインク吸収性が著し《劣る。こ
の逆の場合には、基材、インク受容層及び水不溶性の無
定形塩基性アルミニウム塩で形成された被膜のインク吸
収性のバランスが崩れることによるものと思われる。
又、実施例3、4と比較例4とを対比すると、水不溶性
の無定形塩基性アルミニウム塩の厚みがインク受容層の
厚みの3/5を越えるとインク吸収性が劣る。これは上
言己と同様に各層によるインク吸収性のバランスが崩れ
ることによると思われる。
又、実施例3、5及び6と比較例5、6とを対比すると
、顔料として塩基性炭酸マグネシウムを単独或いは併用
して含有するインク受容層に形成された画像の濃度の低
下は少なく、耐室内変色性が著しく改良されることが分
かる。これは塩基性炭酸マグネシウムは比表面積が小さ
くても強い親電子性によりアニオン染料の吸着性が良好
である為に比表面積に比べて画像濃度が高くなるものと
考えられる。このことは比較例5からしても比表面積が
高いと画像濃度は高いが耐室内変色性は不十分となって
いることからも分かる。
(発明の効果) 以上の如き本発明によれば、本発明の被記録材は、特に
水溶性染料を含むインクを使用するインクジェット記録
用に適しており、 (1)コート紙特有の室内変色性の問題がない、即ち、
本発明の被記録材に多色インクを用いるインクジェット
記録により形成されたカラー画像は、数か月間直射日光
の当たらないオフィスの壁等に貼っておいた際の室内変
色の問題が解決されている。
(2)上記(1)の効果に加えてドットが真円に近く高
濃度であり、ドットが過大に滲んだり、トットがフェザ
リングを生じたりすることがないので鮮明且つ高解像度
の画像が形成される。
(3)画像の耐水性を向上させることによる耐光性への
影響がなく、同時に耐室内変色性が優れている画像が形
成される。
等の効果が奏される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材と基材上に設けられたインク受容層とからな
    る被記録材において、基材とインク受容層との間に水不
    溶性の無定形塩基性アルミニウム塩を有し、且つ上記イ
    ンク受容層を形成する主顔料が塩基性炭酸マグネシウム
    であることを特徴とする被記録材。
  2. (2)基材が吸収性であり、且つ水不溶性の無定形塩基
    性アルミニウム塩の塗工量が、インク受容層の塗工量の
    3/5以下である請求項1に記載の被記録材。
  3. (3)インク受容層を構成する塩基性炭酸マグネシウム
    が、インク受容層を形成する全顔料の25重量%以上を
    占めている請求項1に記載の被記録材。
  4. (4)水溶性アニオン性染料を含む記録液の液滴を被記
    録材に付与して記録を行う記録方法において、上記被記
    録材が、基材と基材上に設けられたインク受容層とから
    なり、基材とインク受容層との間に水不溶性の無定形塩
    基性アルミニウム塩を有し、且つ上記インク受容層を形
    成する主顔料が塩基性炭酸マグネシウムであることを特
    徴とする記録方法。
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